JPH09149570A - 同期電動機のロータ - Google Patents

同期電動機のロータ

Info

Publication number
JPH09149570A
JPH09149570A JP7304053A JP30405395A JPH09149570A JP H09149570 A JPH09149570 A JP H09149570A JP 7304053 A JP7304053 A JP 7304053A JP 30405395 A JP30405395 A JP 30405395A JP H09149570 A JPH09149570 A JP H09149570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
rotor core
groove
permanent magnets
balancing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7304053A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3576295B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Uchida
裕之 内田
Yuichi Endo
裕一 遠藤
Shigemi Takeda
栄海 武田
Hiroshi Konoue
弘 鴻上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP30405395A priority Critical patent/JP3576295B2/ja
Publication of JPH09149570A publication Critical patent/JPH09149570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3576295B2 publication Critical patent/JP3576295B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータに機械加工を施すことなくロータ不釣
合いを確実に修正できる釣合せ構造を備えた同期電動機
のロータを提供する。 【解決手段】 ロータ10は、軸12を有したロータコ
ア14の筒状表面16に固定される複数の永久磁石18
を備える。周方向へ隣合う永久磁石18の間には、ロー
タコア14の筒状表面16と各永久磁石18の側面24
とによって溝部28が画成される。管状部材30は、複
数の永久磁石18をロータコア14の筒状表面16上の
所定位置に固定する。溝部28には、ロータ10の不釣
合いを修正する釣合せ部材34が配置される。釣合せ部
材34は、溝部28の所定位置に充填された樹脂材料を
硬化させて形成される。管状部材30は、ロータ10の
回転時に作用する遠心力に抗して釣合せ部材34を溝部
28内の所定位置に固定的に支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は同期電動機に関し、
特に、ロータコアの筒状表面に複数の永久磁石を固定し
てなる同期電動機のロータに関する。
【0002】
【従来の技術】上記種類の同期電動機のロータにおいて
は、複数の永久磁石は、例えば接着剤等の接着手段によ
ってロータコアの筒状表面に固定されていた。このとき
一般に各永久磁石は、ロータの組立作業者の目視によっ
て、ロータコアの筒状表面上の所定位置に位置決めされ
ていた。
【0003】したがってこの種のロータを組立てたとき
には、軸とロータコアとの軸心のずれや複数の永久磁石
の重量のばらつき等の成形精度に関する要因だけでな
く、ロータコアの筒状表面上所定位置からの永久磁石の
配置ずれを生じるような組立作業性に関する要因によ
り、ロータの重心がその回転軸線上から比較的容易に逸
脱してしまう傾向がある。このような不釣合いを有する
ロータでは、電動機作動時に振動、騒音、回転むら等を
生じ易くなるだけでなく、高速回転を続けることにより
ロータが破壊してしまう危惧も生じる。
【0004】そこで従来、ロータの不釣合いを修正する
ために、ロータ組立後に、例えばロータコアの所定箇所
を所定分量だけ機械加工式に除去したり、ロータコアの
軸方向端面に金属製又は樹脂製の環状部材を配置してこ
の環状部材の所定箇所を所定分量だけ機械加工式に除去
したり、ロータコアの軸方向端面の所定位置に金属製又
は樹脂製の所定質量の錘を固着する方法が採られてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
コアの所定箇所を機械加工式に除去する方法では、ロー
タの磁気特性に影響を及ぼしたり、ロータの機械的強度
を低下させたりする課題が生じる。ロータコアの軸方向
端面に配置した環状部材を機械加工する方法によれば、
このような課題は解決できるものの、ロータの組立工数
及び部品点数の増加により製造コストが増大する。また
錘を用いる場合は、錘の固着手段として一般に接着剤が
使用されるが、特に毎分1万回転に達するような高速回
転時に、錘に作用する遠心力が接着力を超えると接着界
面が剥離し、錘が脱落、飛散する危惧がある。
【0006】したがって本発明の目的は、ロータコアの
筒状表面に複数の永久磁石を固定してなる同期電動機の
ロータにおいて、ロータの磁気特性に影響を及ぼしたり
機械的強度を低下させたりすることなく、容易かつ安価
な方法によりロータに形成でき、しかも確実かつ安全に
ロータの釣合いを保持することができる釣合せ構造を備
えたロータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ロータコアの筒状表面に複数の永久磁石
を周方向離間配置で固定してなる同期電動機のロータに
おいて、ロータコアの筒状表面上で隣合う永久磁石の間
に形成される複数の溝部のうち少なくとも1つの溝部に
配置され、ロータの不釣合いを修正する樹脂製の釣合せ
部材と、釣合せ部材を溝部内の所定位置に固定的に支持
する支持手段とを具備したことを特徴とする同期電動機
のロータを提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明をその実施形態に基づきさらに詳細に説明する。各図
面において、同一又は類似の構成要素には共通の参照符
号を付す。図1〜図3は、本発明の一実施形態による同
期電動機のロータ10を示す。ロータ10は、軸12に
例えば焼嵌めによって固定される略円筒状のロータコア
14と、ロータコア14の筒状表面16に固定される複
数(図示実施形態では4個)の永久磁石18とを備え
る。各永久磁石18は、いずれも略同一の瓦形状を有
し、ロータコア14の筒状表面16に密接する円筒切片
状の内周面20と、内周面20に略平行に延びてステー
タ(図示せず)に対向する円筒切片状の外周面22と、
内周面20と外周面22とを連結する略平坦な各一対の
側面24及び軸方向端面26とを備える。
【0009】周方向へ隣合う永久磁石18の間には、ロ
ータコア14の筒状表面16と各永久磁石18の側面2
4とによって溝部28が画成される。理想的には全ての
永久磁石18は、隣合う永久磁石18の間に同一形状の
溝部28を介して、ロータコア14の筒状表面16の所
定位置に周方向へ等間隔に配置される。
【0010】ロータ10はさらに、複数の永久磁石18
をロータコア14の筒状表面16上の所定位置に固定す
るための管状部材30を備える。好ましくは管状部材3
0は、アルミニウムやステンレス等の非磁性金属材料か
らなり、永久磁石18による磁界に影響を及ぼさないよ
うになっている。管状部材30は、ロータコア14に固
定された永久磁石18の外周面22の径に略等しい内径
と、各永久磁石18の軸方向長さに略等しい軸方向長さ
とを有する円筒形状を備え、その内周面32で全ての永
久磁石18の外周面22に密接してそれら永久磁石18
を囲繞する。管状部材30は、遠心力や磁気吸引力等の
半径方向外方への外力に抗して、複数の永久磁石18を
ロータコア14の筒状表面16に固定的に保持するに充
分な剛性を有する。したがってロータ10は、毎分1万
回転に達するような高速の電動機にも好適に使用できる
ものである。
【0011】ロータ10を組立てる際には、軸12にロ
ータコア14を固定し、ロータコア14の筒状表面16
上の所定位置に、作業者の目視により位置決めしつつ複
数の永久磁石18を配置する。このとき、例えば簡単な
接着剤により、各永久磁石18をロータコア14の筒状
表面16に仮固定する。その状態で、複数の永久磁石1
8の一方の軸方向端面26側から、管状部材30を永久
磁石18の外周面22に摺動式に装着する(図4参
照)。
【0012】このような組立工程においては、軸12と
ロータコア14との軸心のずれ、複数の永久磁石18の
重量のばらつき、仮固定作業時に生じるロータコア14
の筒状表面16上所定位置からの永久磁石18の配置ず
れ、等に起因して、ロータ10の重心がその回転軸線上
から比較的容易に逸脱してしまう傾向がある。そこでロ
ータ10では、このような重心のずれを補正してロータ
の釣合いを保持するために、隣合う永久磁石18間の溝
部28に樹脂製の釣合せ部材34を配置する。
【0013】前述したように、溝部28は、ロータコア
14の筒状表面16と、隣合う各永久磁石18の側面2
4と、管状部材30の内周面32とによって画成され
る。すなわち、溝部28の半径方向開口は管状部材30
によって閉鎖され、溝部28は軸方向両端の開口のみに
てロータ12の周囲環境に連通される。釣合せ部材34
は、このようにして画成された溝部28に、その軸方向
一端の開口を介して樹脂材料を充填することにより形成
される。
【0014】図5に示すように、釣合せ部材34は、外
部の樹脂供給源(図示せず)に連結されたノズル36を
介して溝部28に樹脂材料を充填し、この樹脂材料を例
えば加熱硬化させることにより形成できる。釣合せ部材
34を形成するのに適した樹脂材料は、例えば熱硬化性
のエポキシ系樹脂である。
【0015】溝部28に釣合せ部材34を配置する際に
は、所与の釣合い試験機により、前述のようにして組立
てられたロータ10の不釣合いの大きさ及び角度位置を
検出し、その検出結果に基づいて、指定された少なくと
も1つの溝部28に指定された量の樹脂材料を充填す
る。このとき樹脂材料の粘性の選択により、樹脂材料
は、溝部28の長手方向に流れてしまうことなく、ロー
タコア14の筒状表面16と各永久磁石18の側面24
と管状部材30の内周面32とに一様に接触する状態
(図2参照)に充填されることが好ましい。さらに、こ
のような状態で充填された樹脂材料が、溝部28内で流
動する前に硬化されることが有利である。
【0016】釣合せ部材34を、上記のように溝部28
を画成する各面に一様に接触した状態で形成したときに
は、2つ以上の溝部28に釣合せ部材34を配置する場
合、各溝部28内に異なる荷重を付与するために、図3
に示すように軸方向寸法の異なる釣合せ部材34が各溝
部28内に形成されることになる。なお、釣合いを正確
に得るためには、図5に示すようにノズル36の先端を
溝部28内にその軸方向一端の開口から挿入し、ロータ
コア14の軸方向略中央位置に釣合せ部材34を配置す
ることが好ましい(図3参照)。
【0017】樹脂材料から硬化成形された釣合せ部材3
4を、ロータ10の回転時に作用する遠心力に抗して溝
部28内の所定位置に固定的に支持するために、ロータ
10では、複数の永久磁石18をロータコア14の筒状
表面16上所定位置に固定するための管状部材30が、
釣合せ部材34の支持手段として作用する。管状部材3
0がこのような支持作用を確実に発揮するためには、上
記したように釣合せ部材34が溝部28を画成する各面
に一様に接触した状態に形成されることが有利である。
【0018】このような構成によれば、ロータコア14
に機械加工を施す必要がないので、ロータ10の磁気特
性に影響を及ぼしたり機械的強度を低下させたりするこ
となく、ロータ10の不釣合いを修正することが可能と
なる。また、ロータ10の組立時に複数の永久磁石18
間に必然的に形成される溝部28を利用して、樹脂材料
の充填により釣合せ部材34を形成するので、ロータ1
0の組立工数や部品点数の増加が極力抑えられ、以て製
造コストの増大が防止される。また、永久磁石18を固
定するための管状部材30が釣合せ部材34を固定的に
支持するので、高速回転時にも遠心力による釣合せ部材
34の脱落、飛散が確実に防止される。
【0019】なお管状部材30は、ロータ回転時の磁気
吸引力や遠心力等の半径方向外方への外力に抗して複数
の永久磁石18を固定的に保持するものであり、その磁
石固定力は永久磁石18と管状部材30との間の締め代
によって決まる。このとき、管状部材30による磁石固
定力が複数の永久磁石18をロータコア14の筒状表面
16上で周方向へ固定するには不充分であっても、上記
したように溝部28を画成する各面に一様に接触して形
成された釣合せ部材34は、永久磁石18を周方向へ固
定的に保持する作用を果たす。この場合、全ての溝部2
8に所望の強度を発揮できるだけの釣合せ部材34を形
成できるように、樹脂材料の充填量を調整する必要があ
るのは言うまでもない。
【0020】図6は、上記ロータ10における管状部材
の変形例を示す。図6に示す管状部材38は、永久磁石
18の軸方向長さよりも短い軸方向長さを有する円筒状
部材であり、永久磁石18の外周面22の軸方向略中心
位置に固定的に配置される。釣合せ部材34は、このよ
うに配置された管状部材38に覆われる溝部28内の位
置に形成される。このような構成によっても、管状部材
38は釣合せ部材34を溝部内28の所定位置に固定的
に支持する支持手段として作用し、釣合せ部材34によ
りロータ10の釣合いが確実に保持される。なおこの場
合、溝部28に充填された樹脂材料、及びその樹脂材料
から硬化形成される釣合せ部材34を視認し易いという
利点がある。
【0021】図7は、上記ロータ10における管状部材
の他の変形例を示す。図7に示す管状部材40は、永久
磁石18の軸方向長さに略等しい軸方向長さを有する円
筒状部材であり、その軸方向一端には半径方向内方へ延
びる円環状のフランジ42が形成される。管状部材40
のフランジ42は、その内縁部分の内面にてロータコア
14の軸方向一端面に接触し、それにより各溝部28の
軸方向一端の開口を閉鎖する。このような構成によれ
ば、図示のようにロータ10の軸12を直立させた状態
で、溝部28に軸方向他端の開口からノズル36を介し
て釣合せ部材34の樹脂材料を充填する場合に、樹脂材
料が流動して溝部28から流出してしまうことを防止で
きる。
【0022】図8及び図9は、本発明の他の実施形態に
よる同期電動機のロータ50を示す。ロータ50は、軸
52に固定される略円筒状のロータコア54と、ロータ
コア54の筒状表面56に固定される複数(図示実施形
態では8個)の永久磁石58とを備える。各永久磁石5
8は、いずれも略同一の瓦形状を有し、ロータコア54
の筒状表面56に密接する円筒切片状の内周面60と、
内周面60に略平行に延びてステータ(図示せず)に対
向する円筒切片状の外周面62と、内周面60と外周面
62とを連結する各一対の側面64及び軸方向端面66
とを備える。
【0023】永久磁石58の側面64は、その半径方向
略中央で一様に周方向へ突出する折曲面形状を有し、内
周面60に隣接する略平坦な内側面64aと、外周面6
2に隣接する略平坦な外側面64bとからなる。したが
って周方向へ隣合う永久磁石58の間には、ロータコア
54の筒状表面56と各永久磁石58の内側面64aと
によって、略三角形断面の溝部68が画成される。理想
的には全ての永久磁石58は、隣合う永久磁石58の間
に同一形状の溝部68を介して、ロータコア54の筒状
表面56の所定位置に周方向へ等間隔に配置される。
【0024】ロータ50では、複数の永久磁石58は接
着剤等の接着手段のみによってロータコア54の筒状表
面56に固定される。したがってロータ50は、図1の
ロータ10に比べて実用回転速度の低い電動機に好適に
使用されるものである。
【0025】さらにロータ50では、ロータ不釣合いを
修正するために、隣合う永久磁石58間の溝部68に樹
脂製の釣合せ部材70が配置される。釣合せ部材70
は、溝部68に樹脂材料を充填し、この樹脂材料を例え
ば加熱硬化させることにより形成される。この場合樹脂
材料は、例えば外部の樹脂供給源(図示せず)に連結さ
れたノズル72により、図示のように溝部68の半径方
向開口から充填することができる。
【0026】釣合せ部材70を形成する際には、釣合い
試験の結果に基づいて、指定された少なくとも1つの溝
部68に指定された量の樹脂材料が充填される。このと
き樹脂材料の粘性の選択により、樹脂材料は、溝部68
の長手方向に流れてしまうことなく、ロータコア54の
筒状表面56と各永久磁石58の内側面64aとに一様
に接触する状態(図9参照)に充填されることが好まし
い。さらに、このような状態で充填された樹脂材料が、
溝部68内で流動する前に硬化されることが有利であ
る。
【0027】釣合せ部材70を、上記のように溝部68
を画成する各面に一様に接触した状態で形成したときに
は、2つ以上の溝部68に釣合せ部材70を配置する場
合、各溝部68内に異なる荷重を付与するために、軸方
向寸法の異なる釣合せ部材70が各溝部68内に形成さ
れることになる。なお、釣合いを正確に得るためには、
ロータコア54の軸方向略中央位置に釣合せ部材70を
配置することが好ましい。
【0028】ロータ50においては、樹脂材料から硬化
成形された釣合せ部材70を、ロータ50の回転時に作
用する遠心力に抗して溝部68内の所定位置に固定的に
支持するために、各永久磁石58の内側面64aが釣合
せ部材70の支持手段として作用する。内側面64aが
このような支持作用を確実に発揮するためには、上記し
たように釣合せ部材70が溝部68を画成する各面に一
様に接触した状態に形成されることが有利である。
【0029】このような構成によっても、ロータ50の
磁気特性に影響を及ぼしたり機械的強度を低下させたり
することなく、釣合せ部材70をロータ50に形成でき
る。しかも、永久磁石58の内側面64aが釣合せ部材
70の支持手段として作用するので、図1の実施形態に
おける管状部材を排除して、ロータの製造コストをさら
に低減することができる。毎分数千回転といった低/中
速回転時には、永久磁石58の内側面64aは、釣合せ
部材70を遠心力に抗して確実に溝部68内に支持す
る。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、ロータコアの筒状表面上で隣合う永久磁石の間に形
成される複数の溝部のうち少なくとも1つの溝部に、ロ
ータの不釣合いを修正する樹脂製の釣合せ部材を配置
し、この釣合せ部材を支持手段により固定的に支持する
構成としたので、ロータの不釣合いを修正するために、
ロータコアへ機械加工を施すことを排除でき、ロータの
磁気特性に影響を及ぼしたり機械的強度を低下させたり
することを防止できる。また釣合せ部材は、樹脂材料を
溝部に充填し、硬化させることにより、容易かつ安価に
形成できる。しかも支持手段が、遠心力に抗して釣合せ
部材を所定位置に固定的に支持するので、確実かつ安全
にロータの釣合いを保持することができる。したがって
本発明によれば、製造が容易で高い作動信頼性を有する
同期電動機のロータが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による同期電動機のロータ
を示す斜視図である。
【図2】図1のロータの線II−IIに沿った断面図であ
る。
【図3】図2の線 III−III に沿った断面図である。
【図4】図1のロータの組立工程の1つの段階を示す分
解斜視図である。
【図5】図1のロータの組立工程の他の段階を示す斜視
図である。
【図6】図1のロータにおける管状部材の変形例を示す
図で、図1に対応した斜視図である。
【図7】図1のロータにおける管状部材の他の変形例を
示す図で、図3に対応した断面図である。
【図8】本発明の他の実施形態による同期電動機のロー
タの斜視図である。
【図9】図8のロータの線IX−IXに沿った断面図であ
る。
【符号の説明】
10、50…ロータ 12、52…軸 14、54…ロータコア 16、56…筒状表面 18、58…永久磁石 22、62…外周面 24、64…側面 28、68…溝部 30、38、40…管状部材 34、70…釣合せ部材 64a…内側面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 栄海 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 鴻上 弘 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータコアの筒状表面に複数の永久磁石
    を周方向離間配置で固定してなる同期電動機のロータに
    おいて、 前記ロータコアの筒状表面上で隣合う前記永久磁石の間
    に形成される複数の溝部のうち少なくとも1つの溝部に
    配置され、ロータの不釣合いを修正する樹脂製の釣合せ
    部材と、 前記釣合せ部材を前記溝部内の所定位置に固定的に支持
    する支持手段、とを具備したことを特徴とする同期電動
    機のロータ。
JP30405395A 1995-11-22 1995-11-22 同期電動機のロータ Expired - Fee Related JP3576295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30405395A JP3576295B2 (ja) 1995-11-22 1995-11-22 同期電動機のロータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30405395A JP3576295B2 (ja) 1995-11-22 1995-11-22 同期電動機のロータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09149570A true JPH09149570A (ja) 1997-06-06
JP3576295B2 JP3576295B2 (ja) 2004-10-13

Family

ID=17928481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30405395A Expired - Fee Related JP3576295B2 (ja) 1995-11-22 1995-11-22 同期電動機のロータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3576295B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0905866A2 (en) * 1998-03-20 1999-03-31 AXIS S.p.A. Methods and apparatus for balancing electric motors
US6219665B1 (en) 1997-06-06 2001-04-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Retrieval menu creation device, a retrieval menu creation method, and a recording medium that stores a retrieval menu creation program
WO2009036023A2 (en) * 2007-09-12 2009-03-19 Canopy Technologies, Llc Method of balancing an embedded permanent magnet motor rotor
JP2010234502A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2015116078A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 株式会社デンソー 回転電機およびその製造方法
WO2016147211A1 (ja) * 2015-03-13 2016-09-22 黒田精工株式会社 磁石埋め込み型コアの樹脂充填方法および樹脂充填装置
JP2017229239A (ja) * 2017-10-04 2017-12-28 株式会社デンソー 回転電機およびその製造方法
JP2019037025A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 ミネベアミツミ株式会社 回転電機用ロータ
JP2021069265A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 東芝三菱電機産業システム株式会社 永久磁石同期回転電機用回転子、および永久磁石同期回転電機用回転子のバランス調整方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6219665B1 (en) 1997-06-06 2001-04-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Retrieval menu creation device, a retrieval menu creation method, and a recording medium that stores a retrieval menu creation program
EP0905866A2 (en) * 1998-03-20 1999-03-31 AXIS S.p.A. Methods and apparatus for balancing electric motors
EP0905866A3 (en) * 1998-03-20 2000-04-05 AXIS S.p.A. Methods and apparatus for balancing electric motors
US6226857B1 (en) 1998-03-20 2001-05-08 Axis Usa, Inc. Methods for balancing electric motors
US7626309B2 (en) 2007-09-12 2009-12-01 Canopy Technologies, Llc Method of balancing an embedded permanent magnet motor rotor
WO2009036023A3 (en) * 2007-09-12 2009-04-30 Canopy Technologies Llc Method of balancing an embedded permanent magnet motor rotor
WO2009036023A2 (en) * 2007-09-12 2009-03-19 Canopy Technologies, Llc Method of balancing an embedded permanent magnet motor rotor
JP2010234502A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Hitachi Koki Co Ltd 電動工具
JP2015116078A (ja) * 2013-12-13 2015-06-22 株式会社デンソー 回転電機およびその製造方法
WO2016147211A1 (ja) * 2015-03-13 2016-09-22 黒田精工株式会社 磁石埋め込み型コアの樹脂充填方法および樹脂充填装置
JPWO2016147211A1 (ja) * 2015-03-13 2017-12-28 黒田精工株式会社 磁石埋め込み型コアの樹脂充填方法および樹脂充填装置
US10873249B2 (en) 2015-03-13 2020-12-22 Kuroda Precision Industries Ltd. Resin filling method and resin filling device for magnet embedded core
JP2019037025A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 ミネベアミツミ株式会社 回転電機用ロータ
JP2017229239A (ja) * 2017-10-04 2017-12-28 株式会社デンソー 回転電機およびその製造方法
JP2021069265A (ja) * 2019-10-28 2021-04-30 東芝三菱電機産業システム株式会社 永久磁石同期回転電機用回転子、および永久磁石同期回転電機用回転子のバランス調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3576295B2 (ja) 2004-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4933583A (en) Rotor having balance weights
CA1278013C (en) Permanent magnet rotor assembly
EP0381769B1 (en) Structure and method for fixing radial type rotor to output shaft of synchronous motor
US5391952A (en) Balanced miniature motor
US5485045A (en) Rotor for permanent magnet-excited, high-speed electric machines and electric machine equipped with this rotor
US20090290998A1 (en) Rotor yoke and balance adjusting method thereof
JP3576295B2 (ja) 同期電動機のロータ
EP1862698A2 (en) Rotor unbalance correction
JP5589039B2 (ja) ターボ機械のためのロータ組立体
JP3607511B2 (ja) ロータとロータの組立方法及びそのロータを用いたモータ
EP3217515A1 (en) Rotor, electric machine and associated method
CN211374985U (zh) 电机堵转测试结构
CN105247333B (zh) 用于驱动转子的设备
US20060057007A1 (en) Imbalance compensation element, pump, and method for balancing pumps driven by an electric motor
BR102022012579A2 (pt) Rotor para uma máquina elétrica
JP6740320B2 (ja) ロータ、モータ及びロータの製造方法
JPS62135743A (ja) バランシング方法
CN111373639A (zh) 电动机的转子、具有其的电动机、具有该电动机的增压器及电动机的组装方法
JP7217217B2 (ja) 永久磁石同期回転電機用回転子、および永久磁石同期回転電機用回転子のバランス調整方法
JPH01129743A (ja) ファン装置の組立方法
JP2002349277A (ja) ターボチャージャの軸受部油膜剛性制御装置
KR20040089337A (ko) 브러시리스 모터용 회전자 및 이의 제조방법
US10408229B2 (en) Balancing device
KR100904409B1 (ko) 농형 유도 전동기용 회전자의 정적 밸런스장치
US20240006969A1 (en) Manufacturing method of rotor and rotor

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040707

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees