JPH09149049A - Atmセルの遅延変動発生回路 - Google Patents

Atmセルの遅延変動発生回路

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JPH09149049A
JPH09149049A JP33116195A JP33116195A JPH09149049A JP H09149049 A JPH09149049 A JP H09149049A JP 33116195 A JP33116195 A JP 33116195A JP 33116195 A JP33116195 A JP 33116195A JP H09149049 A JPH09149049 A JP H09149049A
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delay
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Yohei Kaneko
洋平 金子
Kenichi Shibata
研一 柴田
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Ando Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力したセルを所望の遅延変動を持たせて出
力することが可能なATMセルの遅延変動発生回路を提
供する。 【解決手段】 読み出し信号12bにより入力したセル
11を出力セル16として順次出力する遅延バッファ1
と、遅延バッファ1に遅延対象セル11を書き込むため
の書き込み信号12aと、出力セル12として読み出す
ための読み出し信号12bを出力するリード・ライト制
御回路4と、書き込み信号12aによりカウントアップ
し、読み出し信号12bによりカウントダウンを行う遅
延量監視カウント2と、2つの遅延量が設定され、遅延
量監視カウント2でカウントされた値がこの設定値に達
したことを検出すると、検出信号13をリード・ライト
制御回路4へ出力する比較回路3A,3Bと、比較回路
で設定されたそれぞれの遅延量の開始と終了を示す区間
信号14をリード・ライト制御回路4に出力する区間カ
ウンタ5とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はATMセルの遅延
変動発生回路に関するものであり、より具体的には入力
セルの所望の出力タイミングで出力するATMセルの遅
延変動発生回路についてのものである。
【0002】
【従来の技術】ATM(Asynchronous Transfer Mode)で
は、音声、画像、データの全てを53バイトの固定長の
セルにして転送する。セルのヘッダ部分には宛先を示す
アドレスがつけられ、これがそのままATM網内で多重
・分離・交換処理される。このためATM網ではマルチ
メディアを単一に扱うことができる。
【0003】図4はこのような従来技術によるATMセ
ルの遅延時間付加回路の構成を示したブロック図であ
る。図4に示すように、従来技術ではシフトレジスタを
用いてセルの遅延出力を行っていた。すなわち、遅延対
象のセル41は、シフトレジスタ6の段数分だけ遅延し
て、セル42を出力する。
【0004】図5はこのような図4に示した従来技術の
動作を示すタイムチャートである。すなわち、図5
(ア)は遅延対象入力セル41の時系列表示したもので
ある。また、図5(イ)は入力セル41からシフトレジ
スタ6の段数を、例えば3セル分として、遅延付加され
て出力したセル42を時系列表示したものである。
【0005】図5(ア)に示すように、例えば一定時間
Tにて遅延対象セル41が到着した時、シフトレジスタ
6に入力される。対象セル41はシフトレジスタ6に入
力後、次の対象セル41がシフトレジスタ6に入力され
るたびに1段づつシフトされ、3つのセルが入力された
ときシフトレジスタ6から遅延セル42として逐次出力
される。
【0006】たとえば、図5(イ)に示すセル1は、シ
フトレジスタ6に入力後、セル4が入力されたときに出
力される。したがって、このとき付加された遅延時間
は、遅延付加セルの平均セル到着時間Tとすれば、平均
3T時間遅延ということになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようなATMセル
の遅延変動発生回路が適用されるATM網では、多重化
装置やスイッチングを通る際における待ち合わせによっ
てセル間隔が変動し、セル遅延変動が生じるためATM
端末装置ではこの遅延変動の吸収が要求される。
【0008】しかし、図4に示した従来技術では、付加
される遅延量は対象セル42に対して一定のシフトレジ
スタ6の分しか遅延発生することができない。したがっ
て、間隔が一定のCBR(固定速度)のセルの場合に
は、遅延量も一定となりゆらぎをもたせることができな
いという欠点があった。この発明は、入力したセルを所
望の遅延変動を持たせて出力することが可能なATMセ
ルの遅延変動発生回路を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、この発明は、入力した遅延対象セル11を格納し、
読み出し信号12bにより入力したこのセル11を出力
セル16として順次出力する遅延バッファ1と、遅延バ
ッファ1に遅延対象セル11を書き込むための書き込み
信号12aと、出力セル16として読み出すための読み
出し信号12bを出力するリード・ライト制御回路4
と、リード・ライト制御回路4より出力された書き込み
信号12aによりカウントアップし、読み出し信号12
bによりカウントダウンを行う遅延量監視カウンタ2
と、少なくとも2つ以上の遅延量が設定され、遅延量監
視カウンタ2でカウントされた値がこの設定値に達した
ことを検出すると、検出信号13をリード・ライト制御
回路4へ出力する比較回路3と、比較回路3で設定され
たそれぞれの遅延量の開始と終了を示す区間をリード・
ライト制御回路4に出力する区間カウンタ5とを有す
る。リード・ライト制御回路4は、比較回路3からの検
出信号13と区間カウンタ5からの遅延量の開始と終了
を示す区間信号14に応じて遅延バッファ1から出力さ
れる出力セルの読み出しタイミングを制御する。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、この発明によるATMセル
の遅延変動発生回路の実施の形態を詳細に説明する。図
1の1は遅延バッファ、2は遅延量監視カウンタ、3
A,3Bは遅延設定1、遅延設定2がそれぞれ設定され
る比較回路、4は遅延バッファのリード・ライト制御回
路、5A,5Bは遅延区間カウンタである。
【0011】遅延付加対象となる遅延対象セル11をリ
ード・ライト制御回路4の書き込み信号12aで遅延バ
ッファ1に書き込み、同時にこの書き込み信号12aで
遅延量監視カウンタ2をカウントアップさせる。これを
比較回路3Aに設定された遅延量を検出するまで続け
る。比較回路3Aがこの設定値を検出した時点で信号1
3が真になり、リード・ライト制御回路4はこの遅延量
を保持するために入力セルがあるたびに遅延バッファを
先頭から読み出す。この読み出し信号12bによって遅
延量カウンタ2はカウントダウンして遅延量とカウンタ
値を一致させる。
【0012】区間カウンタ5Aは、遅延量1の区間の終
了を信号14でリードライト制御回路4に知らせる。区
間カウンタ5Aで指示される遅延量区間1(図2参照)
の終了を受けたリードライト制御回路4は、区間カウン
タ5Bで指示される次の遅延設定値2に移行するため、
遅延バッファ1から入力セル速度によらず遅延バッファ
を読み出し、出力セル16として出力する。
【0013】読み出すたびに遅延量監視カウンタ2はカ
ウントダウンし、比較回路3Bに設定された遅延量が検
出されるまで続ける。比較回路3Bがこの設定値を検出
した時点で信号13が真になり、リード・ライト制御回
路4はこの遅延量を保持するために入力セルがあるたび
に遅延バッファを先頭から読み出す状態に遷移し、設定
値2の遅延量の保持状態となる。このタイミングで区間
カウンタ5Bを有効にして終了まで待つ。
【0014】遅延量がこのように2値の場合には区間カ
ウンタ5Bが終了した時点でまた区間1の制御を繰り返
す。この場合の遅延の変動は設定値1と設定値2の差分
による変動となる。
【0015】リードライト制御回路4は、遅延設定1、
2の大小、各区間の終了信号、遅延量比較の結果信号、
入力セルのタイミングにより書き込み信号12aと読み
出し信号信号12bを出力する。
【0016】次に、図1を図2のタイムチャートにより
説明する。図2は、本実施の形態の一例として、到着間
隔が一定値Tである対象セルに対して、遅延量設定値1
が3セル、遅延量設定値2が1セルの遅延変動付加の動
作を示すタイムチャートである。すなわち、ここでは遅
延設定1により比較回路3Aには“3”が、また遅延設
定2により比較回路3Bには“1”がそれぞれ設定され
る。
【0017】図2(ア)は入力セル11の到着時間の分
布、図2(イ)は3T時間、1T時間の遅延を付加され
た出力セルタイミングである。図2(ウ)、(エ)は区
間カウンタ5A,5Bのタイミングである。図2(オ)
は遅延量監視カウンタ2のカウント値である。そのカウ
ント値に対し、図2の(カ),(キ)は遅延量の比較結
果を出力したものである。
【0018】図2(ア)は遅延変動が付加された後、図
2(イ)のように対象セルを出力する。説明を簡単にす
るため、ここでは対象セル11の到着間隔は一定T時間
であるとする。
【0019】遅延量監視カウンタ2は書き込み信号12
aが遅延バッファ1に出力され、入力セル11が遅延バ
ッファ1に入力されるたびにカウンタの計数値が増加す
る。したがって入力セル1、2、3が遅延バッファ1に
格納されると、遅延量監視カウンタ2の値は“3”とな
る。これにより、図2(オ)のカウント値が遅延設定1
と一致すると、図2(カ)のように比較回路3Aの結果
13が真となる。
【0020】これにより、リード・ライト制御回路4は
読み出し信号12bを遅延バッファ1に出力し、この時
点から遅延バッファ1の出力は図2(イ)のように入力
から3T時間遅延して出力される。この3T時間遅延し
た状態が図2(ウ)のように区間1の終了まで推移す
る。なお、この間、読み出し信号12bにより出力セル
16が出力されるたびに遅延量監視カウンタ2にはカウ
ントダウンの信号が出力されるが、これと同じタイミン
グで書き込み信号12aにより入力セル11が遅延バッ
ファ1に入力されるので、遅延量監視カウンタ2にはこ
の時点では“3”がカウントされた状態で維持される。
【0021】次に遅延設定2の状態に移行するため、リ
ードライト制御回路4は遅延設定2が遅延設定1より小
さいのを検出して、入力セル間隔T時間より速い時間
(この場合T/2時間)で遅延バッファの読み出しを開
始し、遅延量を減少させる状態遷移を開始する。この処
理により、入力セル8を入力する間に出力セル5、6、
7を出力するため、遅延監視カウンタ2は図2(オ)の
ように遅延量3・2・1とカウントを下げていく。遅延
監視カウンタ2のカウント値が1になった時点で比較検
出回路3Bの出力13が図2(キ)のように真となり、
再びリードライト制御回路4に通知される。
【0022】この時点からリードライト制御回路4は遅
延量減少のための読み出しを停止して、入力セルの書き
込みのたびに読み出しを行う状態に遷移する。これによ
り、図2(イ)に示すように1T時間遅延した状態で、
図2(エ)の区間2が終了するまで推移する。このよう
に、遅延設定値が2値の場合には区間2が終了すると区
間1を再び開始し、上記処理を繰り返す。
【0023】図3は発明による2値の遅延変動を時系列
表示したものであり、縦軸に遅延量を横軸に時間を示し
ている。図3により明らかなように、本実施の形態では
遅延設定1と遅延設定2が繰り返し行われているのがわ
かる。
【0024】なお、本実施の形態では遅延設定値が3セ
ルと1セルの2値の遅延量制御の場合を示したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、区間カウンタ5と
比較回路3を増やすことにより3値以上の遅延量制御を
同様に行うことが可能である。
【0025】
【発明の効果】このように発明のATMセルの遅延変動
発生回路によれば、入力したセルを所望の遅延変動を持
たせて出力することが可能となる。このため、ATM網
に接続された端末装置は、セルの遅延変動の影響を受け
ることなく、音声、画像、データ等の情報を再生するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるATMセルの遅延変動発生回路
の実施の形態を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示したATMセルの遅延変動発生回路の
動作例を示すタイムチャートである。
【図3】図2に示した動作例を時系列表示したグラフで
ある。
【図4】図4は従来技術におけるATMセルの遅延変動
発生回路のブロック図である。
【図5】図4に示した従来技術における動作例のタイム
チャートである。
【図6】図5に示した動作例を時系列表示したグラフで
ある。
【符号の説明】
1 遅延バッファ 2 遅延量監視カウンタ 3A・3B 比較回路 4 リード・ライト制御回路 5A・5B 区間カウンタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した遅延対象セル(11)を格納し、読
    み出し信号(12b) により入力したこのセル(11)を出力セ
    ル(16)として順次出力する遅延バッファ(1)と、 遅延バッファ(1) に遅延対象セル(11)を書き込むための
    書き込み信号(12a) と、出力セル(12)として読み出すた
    めの読み出し信号(12b) を出力するリード・ライト制御
    回路(4) と、 リード・ライト制御回路(4) より出力された書き込み信
    号(12a) によりカウントアップし、読み出し信号(12b)
    によりカウントダウンを行う遅延量監視カウンタ(2)
    と、 少なくとも2つ以上の遅延量が設定され、遅延量監視カ
    ウンタ(2) でカウントされた値がこの設定値に達したこ
    とを検出すると、検出信号(13)をリード・ライト制御回
    路(4) へ出力する比較回路(3) と、 比較回路(3) で設定されたそれぞれの遅延量の開始と終
    了を示す区間をリード・ライト制御回路(4) に出力する
    区間カウンタ(5) とを有し、 リード・ライト制御回路(4) は、比較回路(3) からの検
    出信号(13)と区間カウンタ(5) からの遅延量の開始と終
    了を示す区間信号(14)に応じて遅延バッファ(1) から出
    力される出力セルの読み出しタイミングを制御すること
    を特徴とするATMセルの遅延変動発生回路。
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