JPH09147771A - イオン発生装置、イオン照射装置、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

イオン発生装置、イオン照射装置、及び半導体装置の製造方法

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JPH09147771A
JPH09147771A JP7295768A JP29576895A JPH09147771A JP H09147771 A JPH09147771 A JP H09147771A JP 7295768 A JP7295768 A JP 7295768A JP 29576895 A JP29576895 A JP 29576895A JP H09147771 A JPH09147771 A JP H09147771A
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篤 村越
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達也 畠中
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恭一 須黒
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定したイオン注入作業を実現するアークチ
ャンバーを備えたイオン発生装置を提供する。 【解決手段】 本発明に係るイオン発生装置は、内部で
プラズマが生成される容器51と、前記容器51に設け
られ、前記プラズマによりイオン化するガスを導入する
第1の開口部52と、前記イオン化により生成されたイ
オンを導出する第2の開口部53とを備え、前記容器5
1の内壁面に、前記イオン化により生成されるイオンや
ラジカルによる化学的エッチングに対して耐性を有する
金属がコーティングされていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン化すべきガ
ス又は蒸気を導入し、プラズマを起こしてイオンを生成
するイオン発生装置、イオン照射装置、及び半導体装置
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体基板に硼素(B)や燐
(P)等の不純物を添加し、pn接合等を形成する方法
として、イオン注入法が用いられている。このイオン注
入法によれば目標とする場所に添加する不純物の濃度と
深さを精密にコントロールできる。
【0003】図12は、従来のイオン照射装置の構成を
示すブロック図であり、以下にその構成を簡単に説明す
る。この装置では、まずイオン源チャンバー1でイオン
が生成され、このイオンは引き出し電極2により引き出
されて、分離電磁石3により質量分析される。続いて、
スリット4により完全に分離された所望のイオンを加速
器5で最終エネルギーまで加速する。そしてビームは四
極レンズにより試料面12に収束点を持つように収束さ
れ、続いて走査電極7,8により試料面全面に一様に打
ち込み量が分布するように走査される。偏向電極9は、
残留ガスとの衝突から生じる中性粒子を除去するために
イオンビームを曲げて取り出すためのものである。
【0004】このようなイオン照射装置(イオン発生装
置を含む)の心臓部となるのはイオン源チャンバー1で
ある。イオン源チャンバー1には熱電極を用いたフリー
マン型、バーナス型、及びマグネトロンを用いたマイク
ロ波型がある。
【0005】フリーマン型の断面構造は図13に示すよ
うな構造で、棒状フィラメント22より熱電子を放出さ
せプラズマを起こして、電磁石21によるフィラメント
22に平行な磁界と、フィラメント電流によって生じる
回転磁界とを発生させ、及びリフレクタ25の作用によ
ってイオン源チャンバー23内で電子を複雑に運動させ
ることによりイオン化効率を高めている。生成されたイ
オンは、チャンバ23のスリットを通してフィラメント
22と直角の方向に引き出される。
【0006】一方、バーナス型の断面構造は図14に示
すような構造で、Moを主成分とするアークチャンバー
31に、タングステンフィラメント37及び対向電極3
4を設置している。ここに、BF3 ガスをガスライン3
2から供給する。タングステンフィラメント37から熱
電子を放出させ、アークチャンバー内に導入されたBF
3 ガスを放電させてイオン化させる。
【0007】一方、マイクロ波型の断面構造は図15に
示すような構造で、マグネトロン41で発生したマイク
ロ波を用いて、放電箱43内でプラズマを発生させる。
フィラメントを用いていないことから、反応性のガスを
用いても寿命が短くなることはなく、また、フィラメン
ト材料からのアルカリ金属汚染がない等の特徴がある。
しかし、この装置では、イオンと共に金属がチャンバか
ら取り出され、引き出し電極44表面に吸着し、所望の
電圧を印加できなくなったり、また、試料に到達して汚
染が生じる場合がある。
【0008】このような問題を解決するために、Moか
らなるチャンバの内壁に炭素(C)を塗布するイオン源
が試作された。上記装置で用いるガスは、BF3 、PF
3 等が従来用いられてきた。これらのガスがチャンバ内
でイオン化されて、試料のソース・ドレイン領域用のイ
オン注入に用いられてきた。
【0009】また、他にも化合物半導体装置では、Si
のイオン注入が行われている。この場合には、SiF4
がソースガスとして用いられている。さらに、これらに
加えて、近年では、試料である半導体基板の非結質化等
の目的で、Geイオンのイオン注入が研究されている。
このGeのイオン注入では主としてGeH4 (ゲルマ
ン)ガスが用いられてきたが、酸素と激しい反応を起こ
し、装置の安全上問題となることが明らかになってい
る。そこで、最近はGeF4 がソースガスとして用いら
れている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記フリーマン型の装
置を長時間使用した際には、フィラメントが高抵抗化
し、最終的には断線し、イオン生成が不可能となってし
まう。また、絶縁支持部材が絶縁すべきフィラメントと
チャンバーが導通し、放電が起こらなくなってしまうと
いう問題があった。
【0011】上記バーナス型の装置においては、BF3
のイオン化によって形成されるフッ素イオン、ラジカル
等の影響によって、アークチャンバー内壁のMoがエッ
チングされて、Moが脱離してしまう。この脱離したM
oが、タングステンフィラメント37及び対向電極34
に吸着し、熱反応によってMoが成長し、WとMoが合
金化してしまう。この場合には、フィラメントのWとM
oが合金化してしまった領域からは、熱電子の放出が妨
げられ、フィラメント表面にMoが付着していない領域
のみにおいて、熱電子の供給が行われるようになり、局
所的にWフィラメント37の消耗が激しくなり、最終的
にはWフィラメント37が断線してしまう。
【0012】約20時間の使用によりフィラメントが断
線する様子を図16を用いて説明する。図16(a)で
は未使用のWフィラメント、(b)では3日間使用後の
Wフィラメント表面、(c)ではフィラメントが断線し
ている領域における、形態観察と組成分析した結果であ
る。図16(b)に示す3日間使用後フィラメントが断
線していない領域においては、異物が見られる。この異
物は、タングステンフィラメント上にMoが付着し、W
フィラメントとMoが合金化したものであることが組成
分析した結果からわかる。一方、フィラメントが断線し
た領域においては、異物は見られずWフィラメントが細
線化している様子がよくわかる。なお、異物が形成され
ている領域における組成比は、W:Mo=26wt%:
74wt%と異物の主成分がMoであるのに対し、Wフ
ィラメントが断線している領域では、W:Mo=87w
t%:13wt%となっている。
【0013】上記マイクロ波型の装置に関して試作され
たイオン源においては、表面のCがフィラメント等に吸
着したり、試料の汚染源となるという問題があった。上
記の各種方式による従来の装置は、フィラメントの断線
や絶縁支持部材の絶縁不良等が多発し、装置の短寿命化
の要因となり、半導体基板に対する汚染等も招いてい
た。
【0014】本発明はこの点に鑑みてなされたもので、
装置の短寿命化や、試料の汚染を防止することが可能な
イオン発生装置,イオン照射装置,及び半導体装置の製
造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を検討した結果、以下に示す見解に至った。チャンバ内
の被処理基板近傍にのみ密度の高いプラズマを発生させ
るエッチング装置では、Moの化学的エッチングが起こ
るが、イオン発生装置のようにチャンバの内壁が晒され
るプラズマの密度の低いものでは、イオンやラジカルと
の反応により内壁をエッチングする現象が起こることは
比較的少ない現象と思われていた。しかし、化学的な反
応性のエッチングによる問題の可能性を検討するため、
以下の測定を行った。
【0016】まず、チャンバ内をNbによりコーティン
グしたイオン発生装置にGeF4 ガスを導入し、30時
間使用した。この場合のフィラメントの表面観察図は、
従来技術の説明で使用した図16(a)の左に示すもの
と同様である。すなわち、W表面は他の物質が付着する
ことなく、表面でのNbとの反応は起こっていないこと
がわかる。
【0017】また、フィラメントへの入射エネルギーと
吸収波数を測定した表面分析の結果(図16(a)の
右)に示すように、Wに反応する入射エネルギー8.4
keVにおいて吸収がみられ、Nbに対する入射エネル
ギー2.3keVにおいて吸収がみられないことから
も、表面での反応は起こっていないことがわかる。
【0018】これは、本発明者らが着眼した、F等のハ
ロゲンと内壁材料との化学反応という点をハロゲンとの
化合物の蒸気圧が低く、融点の高いNbを選択すること
により解決されたものである。
【0019】これに対し、図17(a)は、チャンバが
Moからなる従来のフリーマン型イオン源において、G
eF4 ガスを導入して、約20時間使用したフィラメン
トの断面観察図であるが、フィラメントの表面にMoが
吸着し、熱反応により成長していることがわかる。ま
た、図17(b)に示すフィラメントの表面観察図のM
oの粒100、及び、図17(c)に示す入射光のエネ
ルギーに対する吸収波数の測定による分析結果からも、
Moの成長が判かる。
【0020】このMoの成長は、プラズマ中のフッ素イ
オン、ラジカルとの化学的反応により内壁のMoがエッ
チングされ、内壁より脱離し、フィラメントに吸着する
ことに起因していたと思われる。
【0021】さらに、本発明者らが、鋭意検討を進めて
至った見解を以下に示す。つまり、試料にBイオンを注
入するために、チャンバにBF3 ガスを導入する際に
は、従来装置のチャンバを用いた場合、上述したような
チャンバ内壁におけるMoの脱離現象がGeF4 場合ほ
ど激しくはないが発生することを明らかにした。
【0022】例えば、BF3 ガスを用いたチャンバ内の
フィラメントの寿命が約3カ月であったのに対し、Ge
4 ガスを用いたチャンバ内のフィラメントの寿命は約
3週間であった。
【0023】また、BF3 ガス等を用いた場合、脱離が
起こるので、上述したフィラメントや絶縁支持部への吸
着による寿命の短命化の問題や、脱離したMoがチャン
バ外へ取り出され、試料を汚染する問題が生じることが
判明した。GeF4 ガス等を用いた場合に問題が著しく
なることも判明した。
【0024】このように、GeF4 ガスを用いた場合に
問題が著しくなったのは、GeF4の性質のよるとの見
解に至った。つまり、1分子から生成可能な1イオンに
対して、BF3 からはFラジカルやFイオンが3つ生成
され、GeF4 からは4つ生成される。このため、BF
3 よりもGeF4 の場合において多量のFラジカル及び
Fイオンが生成され、これらが多数のMo等と反応し
て、寿命の短命化を加速していたと考えられる。この理
論はSiF4 についても適用されると思われる。
【0025】さらに、他の理由として、GeF4 とBF
3 のイオン化効率の差によると思われる。つまり、Ge
の電気陰性度は1.8であり、Fの電気陰性度は4.0
で、その差は2.2である。これに対し、Bの電気陰性
度は2であるからFの電気陰性度との差は2である。電
気陰性度の差が大きいものほどイオン化効率は大きいた
め、GeF4 の方が分離しやすく、ラジカルやイオンの
Fを発生しやすい性質を持っているため、チャンバ内で
の反応性のハロゲンを多数生成したものと考えられる。
この理論は電気陰性度が1.8のSiについても適用で
きると考えられる。
【0026】一方、問題性がGeF4 と比べて小さいと
いえども、PF3 についても同様の問題が生じており、
この問題が化学的エッチングに着目して、内壁材料を上
述のように選択することで、解決できることも実験の結
果から明らかとなった。このように、脱離が激しく起こ
ることから、上述したフィラメントや絶縁支持部材への
吸着による寿命の短命化の問題や、脱離したMoがチャ
ンバ外へ取り出され、試料を汚染する問題は、BF3
ス等よりも顕著になることが判明した。Geイオンの生
成に用いた装置であって、Nbをチャンバ内壁にコーテ
ィングした装置を30時間使用した後のフィラメントの
表面観察図、及びフィラメントへの入射エネルギーと吸
収波数の測定による表面分析の結果は、先に説明した図
16(a)と同様であり、内壁材料の脱離及びフィラメ
ントへの吸着を防止することができた。内壁材料の脱離
が防止されることにより、絶縁支持部材への付着による
絶縁不良や、チャンバ外に取り出され、試料へ到達し、
汚染源となることも防ぐことが可能となった。
【0027】さらに、チャンバの構造として、絶縁支持
部材76(図9)はプラズマ生成領域から隔離してお
り、直接プラズマに露出されにくいものとなるように工
夫した。これにより、長期間の使用によるフィラメント
自身の脱離等によって、絶縁支持部材にフィラメント材
が付着することを防げる。
【0028】このようなことから、従来技術による絶縁
支持部材26(図13)は、上述のようにプラズマに晒
され、長時間使用した結果、チャンバ内壁やフィラメン
ト22自身等を構成する金属材料の脱離等により絶縁支
持部材26の表面付着が生じ、そのため、やはり絶縁不
良が発生していたものと考えられる。
【0029】また、従来のマイクロ波型イオン源におい
ても、チャンバは、電離したイオンやラジカルがプラズ
マに晒されるMo内壁を化学反応によりエッチングし、
エッチングにより脱離したMoがイオンと共にチャンバ
から取り出され、引き出し電極44表面に吸着し、所望
の電圧を印加できなくなったり、また、試料に到達して
汚染が生じていたものと考えられる。
【0030】このような原因の解明のものに、本発明
は、上記手段をとり、生成されるイオンやラジカルとの
反応による金属材料のエッチングを抑制するものとし
た。よって、脱離した金属材料のフィラメントや引き出
し電極への吸着、及び、試料の汚染を防ぐことが可能と
なる。
【0031】よって、本発明は、ガスとしてハロゲン化
物を導入する場合に特に効果を発揮する。本発明に係る
イオン発生装置は、内部でプラズマが生成される容器
と、前記容器に設けられ、前記プラズマによりイオン化
するガスを導入する第1の開口部と、前記イオン化によ
り生成されたイオンを導出する第2の開口部とを備え、
前記容器の内壁は、前記イオン化により生成されるイオ
ンやラジカルによる化学的エッチングに対して耐性を有
する金属で形成されていることを特徴とする。
【0032】また、前記ガスは、ハロゲンを含む化合物
からなることが望ましい。前記ガスとしてはGeF4
SiF4 ,BF3 ,PF3 ,AsF3 である場合に特に
効果を発揮する。中でもSiF4 ,GeF4 については
その効果が著しい。
【0033】また、前記容器には、熱電子を放出するこ
とにより前記プラズマを生成するフィラメントが設けら
れる。そして、このフィラメントの表面は、イオン化に
より生成されるイオンやラジカルによる化学的エッチン
グに対して耐性を有する金属で形成されていることが望
ましい。
【0034】前記容器の内壁は前記金属でコーティング
されていてもよい。また、容器の内壁材料としての金属
材料とハロゲンとの化合物の蒸気圧が、フィラメント材
料とハロゲンとの化合物の蒸気圧よりも低いことが望ま
しい。
【0035】金属材料の融点は、前記容器内が達する温
度よりも高温であることが望ましい。このような金属材
料としては、具体的には、V,Nb,Ta,Cr,T
i,Zr,Hf,Ptのうちの少なくとも1つを主成分
とすること、より好ましくは、V,Nb,TaのVa族
元素のうち少なくとも一つを主成分とすることが望まし
い。
【0036】また、前記金属材料で容器内壁を形成する
場合には、前記容器と前記金属との間には、当該容器を
構成する材料がその金属表面上にしみ出るのを防止する
バリアメタルが設けられていることが望ましい。この場
合、Ti/TiNをバリアメタルとして形成することが
望ましい。また、さらに容器内壁の表面には窒化物がコ
ーティングされていることが望ましい。この窒化物は、
前記金属材料の最表面を窒化することにより形成しても
よい。
【0037】イオン発生装置の容器がMoを含み、Fガ
スが用いられる場合には、金属材料とフッ素との化合物
の蒸気圧がMoF6 のそれよりも低いことが望ましい。
また、イオン発生装置には、フィラメントを支持する支
持絶縁体がさらに備えられ、その支持絶縁体はプラズマ
の生成領域から隔離して設けられていることが望まし
い。また、前記支持絶縁体と前記フィラメントとの間に
はスペーサが設けられ、前記フィラメント若しくは前記
容器の内壁若しくはその両方と前記スペーサとの間に間
隔を形成することによって、前記支持絶縁体が前記プラ
ズマの生成領域から隔離して設けられていることが望ま
しい。
【0038】上述のイオン発生装置はフリーマン型また
はバーナス型イオン発生装置であることが望ましい。上
記の金属材料に関しては、電気的なアーク放電を起こし
てイオンを生成するイオン源、特にプラズマに曝される
領域をフッ素を含んだプラズマに対して耐性のある貴金
属もしくは遷移金属を用いることが望ましい。こうする
ことにより、フィラメントへの逆スパッタリングや、ア
ノード支持絶縁体の絶縁不良を抑制し、イオン源の寿命
を長期化させると共に、安定したイオン注入作業が実現
できる。
【0039】また、本発明に係るイオン照射装置は、内
部でプラズマが生成される容器と、前記容器に設けられ
前記プラズマによりイオン化するガスを導入する第1の
開口部と、前記イオン化により生成されたイオンを導出
する第2の開口部とを備え、前記容器の内壁が、前記イ
オン化により生成されるイオンやラジカルによる化学的
エッチングに対して耐性を有する金属で形成されている
イオン発生部と、前記イオン発生部外に設けられ、前記
第2の開口部から導出されるイオンが照射されるように
試料が内部に設置された試料室とを備えたことを特徴と
する。
【0040】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、第1の容器内にガスを導入する工程と、前記第1の
容器内にプラズマを生成することにより前記ガスをイオ
ン化する工程と、前記イオン化により生成されたイオン
を前記第1の容器外に導出する工程と、前記第1の容器
外に導出したイオンを前記第1の容器とは別の第2の容
器に設けられた試料に照射する工程とを備え、前記第1
の容器の内壁の材料として、前記イオン化により生成さ
れるイオンやラジカルによる化学的エッチングに対して
耐性を有する金属を用いたことを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。従来技術におけるMoのエッ
チング及び堆積を防止するためには、ハロゲンを含むプ
ラズマに曝される表面の材料をVa族(V,Nb,T
a)や貴金属(Ni,Pt,Pb)で覆うか、イオン源
の壁材料そのものをそれらの金属またはそれらの金属を
主成分とする合金で構成することが必要である。イオン
源内部が900℃以上に高温になる場合には、貴金属よ
りも融点の高いVa族金属を用いることが望ましい。以
下の実施形態では、上記観点に基づいて従来の問題を解
決している。
【0042】(第1実施形態)まず、本発明の第1実施
形態によるバーナス型イオン源(イオン発生装置)の一
例を図1に示す。図1に示されるように、Moを主成分
とするアークチャンバー51にTiN/Ti(Ti膜の
上にTiN膜を堆積する)を各々100nm/50nm
スパッタした後、ArガスによりNb60を3μmスパ
ッタし、続いてAr/N2 ガス:50%/50%の比率
でNbN60を1μm、スパッタコーティング(60)
する。
【0043】ここで、タングステンフィラメント57を
設置しているが、Mo製フィラメント支持具55は、フ
ィラメント台56,59との幅を制御した障害壁58を
設けることにより、アークチャンバー内でのプラズマに
曝されないようにしている。なお、障害壁58はMo製
であり、ハロゲン化物により脱離することを防止するた
めに、本実施例の図1に示すようにその表面がコーティ
ングされていることが望ましい。
【0044】ここに、BF3 ガスをガスライン52から
供給する。タングステンフィラメント57から熱電子を
放出させ、アークチャンバー内のBF3 ガスを放電させ
てイオン化させる。
【0045】次に、通常のイオン源内部の壁構造を図2
に示し、本発明によるイオン源内部の基本的構造を図3
から図8に示す。通常の壁構造は図2に示すように、金
属Mo61で出来ている。これに対して、ハロゲン、特
にフッ素に対して化学的に耐性のあるVa族金属(V,
Nb,Ta)膜62を図3のようにMo61の表面に被
覆した構造は内壁Moを保護するためにMoがエッチン
グされることがない。さらに化学的なエッチング速度を
低減する方法として、図4に示すように金属窒化物63
で覆う方法が有効である。
【0046】またイオン源内部が1000℃以上、特に
1500℃以上に高温になった場合には、Va族金属と
母体Moが反応してVa族金属の表面にMoが滲み出す
ように拡散すると言う問題が生じる。この場合には図5
及び図6に示すように、Va族金属とMo界面に反応防
止層64を設けることが有効であり、その候補としてT
iN,TaN,NbNを始めとする金属窒化物が挙げら
れる。これらの金属窒化物にはSiやCやGeなどの元
素を含ませてより高温まで構造を安定化させても良い。
【0047】さらに母体であるMo材料と金属窒化物の
間の密着性を良くするために、金属窒化物よりも薄い金
属膜を界面に設置しても良い。金属膜としてはTi,Z
r,Hf,V,Nb,Taなどの金属が密着性を高める
のに有効である。
【0048】また本発明の実施形態としてMo材料を用
いずにVa金属を主成分とする金属材料を図7のように
単体で使ってもよく、またハロゲンによる化学的エッチ
ングを抑制するために、図8に示すように表面を窒化物
63で覆う方法が非常に有効である。この場合には先程
のMoを内壁材料として用いた場合に必要であった反応
防止金属は不要になる。
【0049】以上説明した第1実施形態によれば、フッ
素等のイオンもしくはラジカルによるアークチャンバー
内でのエッチングなどの反応は起こらずに、タングステ
ンフィラメント57に異物が付着するような現象は見ら
れずに、Wフィラメント57が全体的に細線化して行
き、最終的に断線する。この場合、Wフィラメント57
の寿命は従来3日であったのに対し、本実施形態では約
20日間と大幅な高寿命化が成されている。
【0050】また、上記実施形態によれば、BF2 +
オン注入時のMoクロスコンタミネーションを防止する
ことが可能となる。Moの2価イオンでの質量数は(9
8÷2=49)BF2 + イオンと同一となる。従来のM
oを主成分としたアークチャンバーでは、注入に対して
10〜100ppm相当のコンタミネーションが発生す
るのに対し、本実施形態を適用した場合にはMoの混入
は起こらない。よって、実デバイスにおける電気的特性
に影響を及ぼすことは無く、クリーンなイオン注入工程
が実現できる。
【0051】(第2実施形態)次に、第2実施形態につ
いて説明する。本発明の第2実施形態によるフリーマン
型イオン源(イオン発生装置)の一例を図9に示す。
【0052】この第2実施形態では、チャンバ73はM
oにより形成され、プラズマに晒される内壁には、Nb
を塗布する。チャンバのサイズは例えば横7cm,高さ
4cm,奥行き4cmである。直径約2mmのフィラメ
ント72には従来と同様のWを使用し、フィラメント7
2の両端には電磁石71を設置する。絶縁支持部材76
はフィラメント72とチャンバ73間の絶縁を図るため
に設けられ、良好にプラズマを発生させるためのもので
ある。イオン源はその一端にガス注入口77を、これと
は異なる一端にイオン取り出し用のスリット74を有す
る。
【0053】このイオン源に、ガス注入口77よりGe
4 ガスを供給し、フィラメント72から熱電子を放出
させる。そして、チャンバ73内でGeF4 ガスを放電
させてイオン化させる。発生したGeイオンは、チャン
バ73のスリット74を通して棒状フィラメント72と
直角の方向に引き出され、イオン打ち込み装置等により
試料(図示せず)に打ち込まれる。
【0054】この第2実施形態では、プラズマに晒され
るチャンバ73の内壁には、イオン化により発生するフ
ッ素イオンやフッ素ラジカルに対して反応性のないNb
が塗布されている。このため、フッ素イオンやフッ素ラ
ジカルが内壁をエッチングすることはない。
【0055】よって、内壁から脱離した金属がフィラメ
ント72や絶縁支持部材76に吸着することはなく、フ
ィラメント72の低抵抗化、フィラメント72とチャン
バ73の絶縁不良、及び、被処理基板の汚染は防止可能
である。
【0056】また、リフレクタ(スペーサ)75は、フ
ィラメント72に対して垂直方向に伸び、かつ、チャン
バ73の内壁に沿って延びた構造となっている。スペー
サ75は、MoやW等により形成される。より好ましく
は、V,Nb,Ta,Cr,Ti,Zr,Hf,Pt等
がスペーサ75の材料として使用されていることであ
る。
【0057】そして、絶縁支持部材76は、チャンバ7
3の外側から取り付けられた状態となっている。これに
より、チャンバ73とスペーサ75間において狭い間隔
aが形成され、絶縁支持部材76がプラズマに晒される
のを防止している。
【0058】なお、スペーサ75が絶縁支持部材76と
直角をなす内壁側面からフィラメント72に対して垂直
に伸びる長さをxとし、その伸びたスペーサ75とチャ
ンバ73の内壁との間隔をyとすれば、x/yが1以上
となるような構造とした。
【0059】このようにすることで、絶縁支持部材76
が直接プラズマ領域に露出されないことに加えて、活性
なFイオンやFラジカルは内壁に衝突してランダムに運
動したり、イオン化の際の分離によりやはりランダムに
直線運動をする。こうしてFラジカルやFイオンの侵入
が防がれる。よって、長時間の使用によるフィラメント
自身の脱離によって、絶縁支持部材にフィラメント材が
付着することは防がれる。
【0060】なお、この第2実施形態では、yを2〜3
mmとし、xを3〜4mmとする。x/yを1以上とす
ることで、隙間が狭くなり、脱離した金属が隙間部分に
付着することによってもショートは起こる可能性があ
る。しかし、この第2実施形態では、金属脱離を防止す
る工夫が施されているので、上記のような問題はない。
【0061】これらの効果により、本装置の寿命を長い
ものとし、試料の汚染を防ぐことができる。図10は、
上記フリーマン型イオン源(図9)の別の実施形態を示
す。すなわち、図示のように、スペーサ75とフィラメ
ント72とが一体として形成されている。
【0062】このような構造とすることにより、装置の
構成が簡潔となり、動作中における機構上のトラブルが
発生しにくくなる。また、装置の製作が容易になり、製
造上のコストを低減させることが可能となる。
【0063】図11も、同様に、上記フリーマン型イオ
ン源(図9)の別の実施形態を示す。すなわち、図示の
ように、チャンバ73の内壁のみならず、スペーサ75
やフィラメント72の表面にもNbが塗布されている。
【0064】なお、ここで使用する金属はNbに限定さ
れず、イオン源の内壁材料として使用されるべき各種金
属のうち少なくとも1つが使用されていればよい。さら
に、フィラメント72は上記各種金属のうち少なくとも
1つから形成されていてもよい。また、内壁、スペーサ
75、フィラメント72に同一種類の金属が使用される
場合、イオン源の製造が容易になり、製造コストを低減
できるようになることが考えられる。
【0065】なお、内壁、スペーサ75、フィラメント
72に別々の種類の金属を使用しても構わない。また、
スペーサ75とフィラメント72の両方でなく、スペー
サ75とフィラメント72のいずれか一方だけにNbが
塗布されていても構わない。
【0066】このような構造とすることにより、スペー
サやフィラメント自身の脱離をも防ぐことができ、絶縁
不良をより一層起こりにくくし、信頼性を向上させるこ
とができる。
【0067】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変形
して実施することが可能である。例えば、本発明では、
イオン化させるガス、蒸気はBF3 やGeF4 に限定す
るものではない。また、フィラメントはタングステンに
限定するものではない。
【0068】また、本発明による手法は特にフィラメン
トを使用するフリーマンイオン源もしくはバーナスイオ
ン源において効果が大きいが、フィラメントを使用する
イオン源に限定するものではなく、イオン化させる方式
を持つ全ての装置に対して適用できる。
【0069】上記実施形態ではイオン源(イオン発生装
置)について説明したが、本発明は上記イオン発生装置
のほか、イオン照射装置に適用することが可能である。
例えば、上記の如く発生せしめて、イオンを用いて成
膜、エッチングプロセスを行うこともできる。
【0070】さらに、半導体装置の製造方法及び装置に
適用することも可能である。例えば、半導体基板にBや
P等の不純物を添加してMOS型電界効果トランジスタ
のソース・ドレイン等の不純物拡散層を形成することが
できる。また、Geイオンをシリコン基板にイオン注入
して、拡散層に対するコンタクト抵抗を低減したり、S
OI(Silicon On Insulator)基板に形成されたn型の
導電型のMOS型電界効果トランジスタにおいて、バン
ドギャップの小さな半導体層をソースに形成して、ソー
ス端部にホールが蓄積することによるトランジスタ特性
の劣化を、不純物の混入を防止しつつ容易に抑制するこ
とができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
容器の内壁面にイオン化により生成されるイオンやラジ
カルによる化学的エッチングに対して耐性を有する金属
がコーティングされているので、長時間安定したイオン
注入作業が可能となる。
【0072】また、容器とその容器の内壁にコーティン
グされた金属との間にバリアメタルを設けたり、コーテ
ィングされている金属の表面上に当該金属の窒化物をコ
ーティングしたりすることによって、より一層に長時間
安定したイオン注入作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るバーナス型イオン
源(イオン発生装置)の構成を示す断面図。
【図2】通常の壁構造を示す断面図。
【図3】上記第1実施形態に係る第1の壁構造を示す断
面図。
【図4】上記第1実施形態に係る第2の壁構造を示す断
面図。
【図5】上記第1実施形態に係る第3の壁構造を示す断
面図。
【図6】上記第1実施形態に係る第4の壁構造を示す断
面図。
【図7】上記第1実施形態に係る第5の壁構造を示す断
面図。
【図8】上記第1実施形態に係る第6の壁構造を示す断
面図。
【図9】本発明の第2実施形態に係るフリーマン型イオ
ン源(イオン発生装置)の構成を示す断面図。
【図10】図9に示すフリーマン型イオン源の別の実施
形態を示す図。
【図11】図9に示すフリーマン型イオン源の更なる別
の実施形態を示す図。
【図12】従来のイオン照射装置の構成を示す断面図。
【図13】従来のフリーマン型イオン源の構成を示す断
面図。
【図14】従来のバーナス型イオン源の構成を示す断面
図。
【図15】従来のマイクロ波型イオン源の構成を示す断
面図。
【図16】従来技術を説明する為のフィラメントの観察
図、及び分析図。
【図17】従来技術を説明する為のフィラメントの観察
図、及び分析図。
【符号の説明】
1,51…イオン源チャンバー 2…引き出し電極 3…分離電磁石 4…スリット 5…加速器 6…四極レンズ 7,8…走査電極 9…偏向電極 10…マスク 12…試料 21,71…電磁石 22,37,57,72…フィラメント 23,31,51,61,73…チャンバー 24,33,53,74…スリット 25,38,58,75…リフレクタ(スペーサ) 26,35,55,76…絶縁支持部材 27,32,52,77…ガス導入口 34,54…対向電極 41…マグネトロン 42…導波管 43…放電箱 44…引き出し電極 60…コーティング材(Ti/TiN Nb/NbN) 62…Va族金属 63…金属窒化物 64…反応防止金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/265 H01L 21/265 D

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部でプラズマが生成される容器と、 前記容器に設けられ、前記プラズマによりイオン化する
    ガスを導入する第1の開口部と、 前記イオン化により生成されたイオンを導出する第2の
    開口部とを備え、 前記容器の内壁面は、前記イオン化により生成されるイ
    オンやラジカルによる化学的エッチングに対して耐性を
    有する金属で形成されていることを特徴とするイオン発
    生装置。
  2. 【請求項2】前記ガスはハロゲンを含む化合物からなる
    ことを特徴とする請求項1記載のイオン発生装置。
  3. 【請求項3】前記容器に設けられ、熱電子を放出するこ
    とにより前記プラズマを生成するフィラメントをさらに
    備えたことを特徴とする請求項1記載のイオン発生装
    置。
  4. 【請求項4】前記フィラメントの表面は、前記イオン化
    により生成されるイオンやラジカルによる化学的エッチ
    ングに対して耐性を有する金属で形成されていることを
    特徴とする請求項3記載のイオン発生装置。
  5. 【請求項5】前記フィラメントを支持する支持絶縁体を
    さらに備え、前記支持絶縁体は前記プラズマの生成領域
    から隔離して設けられたことを特徴とする請求項3記載
    のイオン発生装置。
  6. 【請求項6】前記支持絶縁体と前記フィラメントとの間
    にはスペーサが設けられ、前記フィラメント若しくは前
    記容器の内壁若しくはその両方と前記スペーサとの間に
    間隔を形成することによって、前記支持絶縁体が前記プ
    ラズマの生成領域から隔離して設けられたことを特徴と
    する請求項5記載のイオン発生装置。
  7. 【請求項7】前記金属とハロゲンとの化合物の蒸気圧
    が、前記フィラメント材料とハロゲンとの化合物の蒸気
    圧よりも低いことを特徴とする請求項3記載のイオン発
    生装置。
  8. 【請求項8】前記金属はV,Nb,Ta,Cr,Ti,
    Zr,Hf,Ptのうちの少なくとも1つを主成分とす
    ることを特徴とする請求項1記載のイオン発生装置。
  9. 【請求項9】前記容器はモリブデン(Mo)を含み、前
    記ガスはフッ素(F)を含んでいることを特徴とする請
    求項1記載のイオン発生装置。
  10. 【請求項10】前記金属とフッ素との化合物の蒸気圧が
    MoF6 のそれよりも低いことを特徴とする請求項9記
    載のイオン発生装置。
  11. 【請求項11】前記容器と前記金属との間に、当該容器
    を構成する材料がその金属表面上にしみ出るのを防ぐバ
    リアメタルが設けられていることを特徴とする請求項1
    記載のイオン発生装置。
  12. 【請求項12】前記金属の表面上には当該金属の窒化物
    がコーティングされていることを特徴とする請求項1記
    載のイオン発生装置。
  13. 【請求項13】内部でプラズマが生成される容器と、前
    記容器に設けられ前記プラズマによりイオン化するガス
    を導入する第1の開口部と、前記イオン化により生成さ
    れたイオンを導出する第2の開口部とを備え、前記容器
    の内壁が、前記イオン化により生成されるイオンやラジ
    カルによる化学的エッチングに対して耐性を有する金属
    で形成されているイオン発生部と、 前記イオン発生部外に設けられ、前記第2の開口部から
    導出されるイオンが照射されるように試料が内部に設置
    された試料室とを備えたことを特徴とするイオン照射装
    置。
  14. 【請求項14】第1の容器内にガスを導入する工程と、 前記第1の容器内にプラズマを生成することにより前記
    ガスをイオン化する工程と、 前記イオン化により生成されたイオンを前記第1の容器
    外に導出する工程と、 前記第1の容器外に導出したイオンを前記第1の容器と
    は別の第2の容器に設けられた試料に照射する工程とを
    備え、 前記第1の容器の内壁の材料として、前記イオン化によ
    り生成されるイオンやラジカルによる化学的エッチング
    に対して耐性を有する金属を用いたことを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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