JPH09147720A - リレーおよびその製造方法 - Google Patents

リレーおよびその製造方法

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JPH09147720A
JPH09147720A JP7299765A JP29976595A JPH09147720A JP H09147720 A JPH09147720 A JP H09147720A JP 7299765 A JP7299765 A JP 7299765A JP 29976595 A JP29976595 A JP 29976595A JP H09147720 A JPH09147720 A JP H09147720A
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JP
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movable
movable contact
fixed contact
relay
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JP7299765A
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English (en)
Inventor
Takuya Nakajima
卓哉 中島
Sumio Horiike
純夫 堀池
Toshihiko Omi
俊彦 近江
Yoichi Nakanishi
陽一 仲西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H1/00Contacts
    • H01H1/0036Switches making use of microelectromechanical systems [MEMS]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H57/00Electrostrictive relays; Piezo-electric relays
    • H01H2057/006Micromechanical piezoelectric relay
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H57/00Electrostrictive relays; Piezo-electric relays
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H67/00Electrically-operated selector switches
    • H01H67/22Switches without multi-position wipers

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  • Manufacture Of Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接点がオンするときの抵抗が小さく、耐振
性,周波数特性,絶縁性に優れた機械的接点機構を有す
る超小型のリレーおよびその製造方法を提供することに
ある。 【解決手段】 上面に凹所12を設けたシリコンウエハ
の開口縁部に、上面略中央部に可動接点14を設け、か
つ、印加電圧に基づいて厚さ方向に変形可能な可動片1
3の両端部を架け渡した可動接点ブロック10と、ガラ
スウエハの下面に固定接点32を設け、かつ、この固定
接点32を前記可動ブロック10の可動接点14に接離
可能に対向させた固定接点ブロック30と、からなるこ
とを特徴とするリレー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リレー、特に、半
導体基板であるシリコンウエハにスパッタリング,エッ
チング処理等を施して製造できる超小型リレー、さら
に、前記超小型リレーを利用したマトリックスリレー、
および、それらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、リ
レーとしては、例えば、電磁石を利用した電磁式リレー
があるが、機械的構成部品を必要とするので、小型化が
困難であるとともに、機械的構成部品のうち、可動部品
の慣性力が大きいため、耐振性に乏しいという問題点が
ある。一方、小型リレーとしては、半導体スイッチング
素子からなるものもあるが、接点がオンするときの抵抗
が大きく、周波数特性が低いとともに、入出力間や同極
端子間の絶縁性が低いという問題点がある。
【0003】本発明は、前記問題点に鑑み、接点がオン
するときの抵抗が小さく、耐振性,周波数特性,絶縁性
に優れた機械的接点機構を有する超小型のリレーおよび
その製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、上面に凹所を設けた半導体
基板の開口縁部に、上面略中央部に可動接点を設け、か
つ、外部信号に基づいて厚さ方向に変形可能な可動片の
両端部を架け渡した可動接点ブロックと、絶縁体基板の
下面に設けた固定接点を前記可動接点ブロックの可動接
点に接離可能に対向させた固定接点ブロックと、からな
ることを特徴とするものである。ここで、前記可動片
は、圧電体の表裏面に駆動電極を積層一体化したもので
あってもよい。また、前記可動接点は、その下方側に位
置する駆動電極および圧電体に設けた切除部の直上に、
前記駆動電極および圧電体に重ならないように配置され
ているものであってもよい。さらに、前記可動接点に導
通する配線パターンの引出部は、その下方側に位置する
駆動電極および圧電体に設けた切除部の直上に、前記駆
動電極および圧電体に重ならないように配置されている
ものであってもよい。
【0005】そして、前記可動片は、薄膜ヒータの表裏
面に熱膨張率の異なる絶縁性薄膜を積層一体化したもの
であってもよく、前記可動接点は、その下方側に位置す
るヒータに設けた切除部の直上に、前記ヒータに重なら
ないように配置されていてもよい。
【0006】請求項7記載の発明は、前記可動接点ブロ
ックの上面縁部に、前記固定接点ブロックの下面縁部を
接合一体化し、前記可動接点と前記固定接点とを密封し
たことを特徴とするものである。
【0007】請求項8記載の発明は、前記可動片の上面
に形成した略門型変位拡大板の水平部上面に、前記可動
接点を設けたことを特徴とするものであり、前記変位拡
大板の水平部は、下方側に凸面の弓形であることを特徴
とするものであってもよく、また、前記変位拡大板の水
平部は、下方側に付勢されているものであってもよい。
【0008】請求項11記載の発明は、半導体基板の上
面に駆動電極,圧電体および駆動電極を順次積層一体化
し、ついで、半導体基板が露出する深さ寸法を有する一
対の開口部を並設して可動片を切り出し、この可動片の
上面略中央部に絶縁層を介して可動接点を設けた後、前
記開口部を相互に連通する凹所を設けて可動片を変形可
能とすることを特徴とするリレーの製造方法である。
【0009】請求項12記載の発明は、半導体基板の上
面に、絶縁性薄膜,薄膜ヒータおよび絶縁性薄膜を順次
積層一体化し、ついで、半導体基板が露出する深さ寸法
を有する平面略コ字形の開口部を設けて可動片を切り出
し、この可動片の上面先端部に可動接点を設けた後、前
記開口部および前記可動片の下方側に凹所を設けて可動
片を変形可能としたことを特徴とするリレーの製造方法
である。
【0010】請求項13記載の発明は、複数個の可動接
点ブロックを一枚の半導体基板に集積した可動接点集積
プレートの上面縁部に、複数個の固定接点ブロックを一
枚の絶縁体基板に集積した固定接点集積プレートの下面
縁部を接合一体化し、各可動接点ブロックの可動接点
と、これに対応する固定接点ブロックの固定接点とを接
離可能に対向せしめたことを特徴とするリレーである。
【0011】前記絶縁体基板の下面縁部に設けた前記固
定接点ブロックの引出電極は、スルーホールを介し、前
記絶縁体基板の上面縁部に設けた接続電極に電気接続し
てもよい。また、可動接点集積プレートの上面縁部に設
けた前記可動接点ブロックの引出電極は、固定接点集積
プレートの上面縁部に設けた接続電極にスルーホールを
介して電気接続し、かつ、前記固定接点集積プレートの
下面縁部に設けた中継電極に、接合して電気接続しても
よい。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる実施の形態
を図1ないし図28の添付図面に従って説明する。第1
の実施形態は、図1ないし図7に示すように、大略、可
動接点ブロック10と、図示しないスペーサと、固定接
点ブロック30とからなるものである。
【0013】可動接点ブロック10は、表面中央部に凹
所(キャビティ)12を形成したシリコンウエハ11の
開口縁部に、表裏面に駆動電極17,20を積層一体化
した圧電薄膜18からなる可動片13の両端部をそれぞ
れ架け渡すように配して両端支持構造とするとともに、
この可動片13の上面中央部に可動接点14を設けたも
のである。
【0014】固定接点ブロック30は、図3に示すよう
に、絶縁材であるガラスウエハ31からなる基板の下面
にAuあるいはAgメッキを施すことにより、前記可動
接点ブロック10の可動接点14に接離可能な帯状固定
接点32を形成したものである。なお、固定接点ブロッ
ク30の基板は、絶縁性を有するものであれば、ガラス
ウエハ31に限らないことは勿論である。
【0015】次に、リレーの製造方法について説明す
る。まず、可動接点ブロック10は、図4に示すよう
に、シリコンウエハ11の表裏面に熱酸化膜15を形成
した後、減圧CVDで窒化シリコン膜16を形成する
(図4(a),(b))。ついで、電子ビーム加熱(以
下、「EB」という。)蒸着で、Ti薄膜,Pt薄膜を
順次積層して駆動電極17を形成した後、その表面にP
ZT薄膜あるいはPLZT薄膜からなる圧電薄膜18を
スパッタリングで設ける(図4(c),(d))。な
お、前記PZT薄膜は、強誘電体材料であるPb(Zr
xTi1-x)O3からなる薄膜であり、これはPbTiO3
とPbZrO3との共晶体である。また、前記PLZT
薄膜は、PbxLa1-x(ZryTi1-Y)O3からなる強
誘電体薄膜であり、前記PZTのうち、Pbの一部をL
a(ランタン)で置換したものである。
【0016】ついで、駆動電極相互の絶縁性を確保する
ため、前記圧電薄膜18の周辺縁部を被覆する酸化膜1
9を減圧CVDで形成しした後(図5(a),
(b))、露出する圧電薄膜18を被覆するようにPt
薄膜からなる駆動電極20をEB蒸着で設ける(図5
(c),(d))。
【0017】入出力間の絶縁性を確保するため、酸化膜
21を減圧CVDで上面全面に形成した後、Cr薄膜,
Au薄膜を、順次、EB蒸着させて配線パターン22を
設け(図6(a),(b))、ついで、配線パターン2
2の引出部22aの両側をエッチングすることにより、
後述する凹所12を形成するための開口部23,23を
形成する(図6(c),(d))。
【0018】前記引出部22aの先端部にAuあるいは
Agメッキを施して可動接点14を形成した後(図7
(a),(b))、シリコンウエハ11をエッチングし
て凹所12を形成することにより、可動接点ブロック1
0が完成する(図7(c),(d))。
【0019】そして、前記可動接点ブロック10の上面
縁部に載置した図示しない平面方形の環状スペーサを介
して固定接点ブロック30を積み重ね、両者を接合一体
化することにより、所定の接点間距離で可動接点14が
固定接点32に接離可能に対向する。なお、シール性を
高めるため、シリコンウエハ11およびガラスウエハ3
1の片方あるいは両方の対向面縁部に環状溝を設け、こ
れに環状スペーサを嵌合し、両者を陽極接合で接合一体
化してもよい。また、上半分がシリコンからなり、か
つ、下半分がガラスからなるスペーサを介してシリコン
ウエハ11およびガラスウエハ31を陽極接合してもよ
い。
【0020】次に、前述の構造を有するリレーの動作に
ついて説明する。駆動電極17,20に電圧を印加しな
い場合、圧電薄膜18には反りが生じず、可動接点14
は固定接点32から開離している。
【0021】そして、駆動電極17,20に電圧を印加
すると、圧電薄膜18の上面が凸面となる反りを生じ、
可動片13が可動接点14を押し上げ、可動接点14が
固定接点32に接触して電気回路を閉じる。本実施形態
によれば、可動片13全体が薄いので、低い駆動電圧で
も駆動できるという利点がある。
【0022】ついで、電圧の印加を解除すると、可動片
13が、それ自身のばね力によって元の状態に復帰し、
可動接点14が固定接点32から開離して電気回路を開
く。なお、前記可動片13の最下面に設けた窒化シリコ
ン膜16は、可動片13を下方側に常時付勢するように
形成しておいてもよい。これにより、復帰動作が俊敏に
なるという利点がある。
【0023】第2の実施形態は、図8ないし図12に示
すように、前述の第1実施形態が可動接点14を駆動電
極17,20および圧電薄膜18の上方で重なるように
配置した場合であるのに対し、可動片13を構成する駆
動電極17,20および圧電薄膜18に切除部24を設
け、この切除部24の直上に配線パターン22の引出部
22aおよび可動接点14を、駆動電極17,20およ
び圧電薄膜18に重ならないように配置し、絶縁特性お
よび高周波特性の向上を図るものである。
【0024】次に、第2の実施形態にかかる可動接点ブ
ロック10の製造方法について説明する。まず、図9に
示すように、シリコンウエハ11の表裏面に熱酸化膜1
5を形成した後、減圧CVDで窒化シリコン膜16を形
成する(図9(a),(b))。ついで、EB蒸着で、
Ti薄膜,Pt薄膜を順次積層して駆動電極17を形成
した後、その表面にPZT薄膜あるいはPLZT薄膜か
らなる圧電薄膜18をスパッタリングで形成する(図9
(c),(d))。このとき、後述する配線パターン2
2の引出部22aおよび可動接点14が圧電薄膜18に
重ならないようにするため、切除部24を設けておく。
なお、前記PZT薄膜,前記PLZT薄膜は、前述の第
1の実施形態と同様であるので、その説明は省略する
が、PZT薄膜は、Ti薄膜,Pt薄膜上に形成した場
合に、最も圧電定数が高くなるように配向するので、都
合が良い。
【0025】ついで、駆動電極17,20相互の絶縁性
を確保するため、前記圧電薄膜18の外辺部だけを被覆
する酸化膜19を、前記圧電薄膜18が露出するように
減圧CVDで形成し(図10(a),(b))、露出し
た圧電薄膜18を被覆するPt薄膜からなる駆動電極2
0をEB蒸着で形成する(図10(c),(d))。こ
のときも、前述と同様、切除部24を設けておく。
【0026】入出力間の絶縁性を確保するため、酸化膜
21を減圧CVDで上面全面に形成した後、Cr薄膜,
Au薄膜を、順次、EB蒸着させて配線パターン22を
設ける(図11(a),(b))。このとき、配線パタ
ーン22のうち、引出部22aは前記切除部24の直上
に位置し、かつ、その下方側で形成された前記駆動電極
17,20および圧電薄膜18に重ならないように設け
る。ついで、前記引出部22aの両側近傍に、後述する
凹所12を形成するための開口部23,23を形成する
(図11(c),(d))。なお、前記酸化膜21は、
必ずしも酸化膜19の上面全面に形成する必要はなく、
引出部22aを除いた配線パターン22の下面のみに帯
状となるように設けておいてもよい。
【0027】前記引出部22aの先端にAuあるいはA
gメッキを施して可動接点14を形成した後(図12
(a),(b))、シリコンウエハ11をエッチング処
理して凹所12を形成することにより、可動接点ブロッ
ク10が完成する(図12(c),(d))。
【0028】なお、固定接点ブロック30およびリレー
の組立方法および動作は前述の第1の実施形態と同様で
あるので、説明を省略する。
【0029】第3の実施形態は、図13に示すように、
前述の実施形態が、可動片13の上面中央部に可動接点
14を直接設けた場合であるのに対し、配線パターン2
2と一体な略門型の変位拡大板25を介して可動接点1
4を可動片13に設けた場合である。
【0030】本実施形態にかかるリレーの製造方法は、
第1実施形態の製造方法とほぼ同様であり、異なる点
は、酸化膜21の上面に図示しない犠牲層を設けた後、
配線パターン22と一体な変位拡大板25を積層し、つ
いで、エッチングで前記犠牲層を除去する前あるいは除
去した後、可動接点14を形成する点である。
【0031】前記変位拡大板25は、可動片13が動作
していない場合、その水平部25aが下方側に凸面とな
っており、駆動電極17,20に電圧を印加して圧電薄
膜18を駆動すると、変位拡大板25の水平部25aが
反転して上方側に凸面となり、可動接点14をより高く
押し上げて固定接点32に接触させるものである。した
がって、圧電薄膜18の変位が小さくとも、接点を開閉
できるので、低い印加電圧で操作でき、消費電力を節約
できるとともに、所望の接点間距離,接点圧を確保で
き、絶縁特性が向上するという利点がある。なお、前記
変位拡大板25を、常時、下方側の付勢力が生じるよう
に形成しておけば、復帰動作が俊敏となり、動作特性が
向上する。また、前記変位拡大板25は、第2実施形態
と同様、可動片13に設けた切除部24の直上に配置し
てもよいことは勿論である。
【0032】第4実施形態は、図14ないし図19に示
すように、前述の実施形態では、圧電薄膜18からなる
可動片13を両端支持した場合であるのに対し、バイモ
ルフからなる可動片43を片持支持した場合である。す
なわち、表面中央部に凹所42を形成したシリコンウエ
ハ41の開口縁部に、中層に薄膜ヒータ46aを積層一
体化したバイモルフからなる可動片43の一端部を設け
て片持支持するとともに、この可動片43の上面先端部
に可動接点44を設けてある。
【0033】次に、第4実施形態にかかる可動接点ブロ
ックの製造方法について説明する。まず、図16
(a),(b)に示すように、シリコンウエハ41の表
裏面に窒化シリコン膜45を減圧CVDで形成した後、
その片面に減圧CVDで多結晶シリコン膜からなる配線
パターン46およびこれと一体な屈曲した薄膜ヒータ4
6aを形成する。このとき、薄膜ヒータ46aに切除部
53を設けておく。ついで、残留応力による反りの発生
を防止するため、減圧CVDで低温成長のシリコン酸化
膜47を形成した後、前記配線パターン46に導通する
スルーホール48を設ける(図16(c),(d))。
本実施形態によれば、薄膜ヒータ46aは、配線パター
ン46と一体に形成されるので、生産工数が少なく、生
産性が高いという利点がある。なお、薄膜ヒータ46a
は配線パターン46と同一巾寸法である必要はなく、配
線パターンよりも細くして電気抵抗を大きくすることに
より、発熱させてもよい。また、薄膜ヒータ46aの不
純物濃度を配線パターン46よりも低くすることによ
り、発熱させてもよい。
【0034】さらに、アルミニウムをスパッタリングし
て前記スルーホール48を介して配線パターン46に導
通する入力用配線パターン49を設け(図17(a),
(b))、ついで、減圧CVDで低温成長のシリコン酸
化膜からなる絶縁層50をシリコン酸化膜47の上面全
面に形成した後、Cr薄膜,Au薄膜をEB蒸着で順次
形成し、配線パターン51を設ける(図17(c),
(d))。このとき、配線パターン51の引出部51a
は前記薄膜ヒータ46aに重ならないように細くし、か
つ、切除部53の直上に配置してある。
【0035】ついで、前記引き出し線51aの周辺近傍
に、後述する凹所42を形成するための平面略コ字形の
開口部52をエッチングで形成して可動片43を切り出
し(図18(a),(b))、前記引出部51aの先端
部にAuあるいはAgをメッキして可動接点44を形成
した後(図18(c),(d))、シリコンウエハ41
をエッチングして凹所42を形成し、可動片43を変形
可能とすることにより、可動接点ブロック40が完成す
る(図19(a),(b))。なお、可動接点44は、
絶縁性確保のため、切除部53の直上に配し、薄膜ヒー
タ46aに出来るだけ重ならないように配置することが
好ましい。
【0036】固定接点ブロックは、前述の固定接点ブロ
ック30と同様であるので、説明を省略する。
【0037】したがって、前述の実施形態と同様、前記
可動接点ブロック40の上方に図示しない平面方形の環
状スペーサを介して固定接点ブロック30を積み重ね、
接合一体化することにより、可動接点44が固定接点3
2に所定の接点間距離で接離可能に対向する。
【0038】次に、前述の構造を有するリレーの動作に
ついて説明する。配線パターン46,49を介して薄膜
ヒータ46aに通電しない場合、薄膜ヒータ46aが加
熱されないので、熱膨張率の異なる窒化シリコン膜4
5,シリコン酸化膜47からなる可動片13には反りが
生じず、可動接点44は固定接点32から開離してい
る。
【0039】そして、配線パターン46,49に通電し
て薄膜ヒータ46aを加熱すると、薄膜ヒータ46aが
発熱して熱膨張率の異なる窒化シリコン膜45,シリコ
ン酸化膜47を加熱し、これによってバイモルフである
可動片13が上方に反りを生じ、可動接点44が固定接
点ブロック40の固定接点32に接触して電気回路を閉
じる。
【0040】ついで、前述の通電を断つと、薄膜ヒータ
46aの発熱が停止し、可動片13が元の状態に復帰
し、可動接点44が固定接点42から開離して電気回路
を開く。
【0041】本実施形態によれば、片持支持構造となっ
ているので、可動片13が、両端支持構造の場合よりも
板厚方向に変形しやすい。このため、可動片13をより
低い印加電圧で駆動でき、消費電力を節約できるという
利点がある。
【0042】なお、前述の実施形態では、両端支持構造
のリレーに圧電薄膜からなる可動片13を使用する場
合、あるいは、片持支持構造の場合にバイモルフからな
る可動片13を使用する場合について説明したが、両端
支持構造のリレーにバイモルフからなる可動片を使用し
てもよく、片持支持構造のリレーに圧電薄膜からなる可
動片を使用してもよい。また、前述の実施形態では、常
時開成のリレーに適用した場合について説明したが、常
時閉成のリレーに適用してもよいことは勿論である。
【0043】第5実施形態は、図20ないし図24示す
ように、前述の実施形態がリレーを個々に製造,使用す
る場合であるのに対し、複数個、例えば、64個のリレ
ーを同時に製造,使用する場合であり、大略、可動接点
集積プレート60、平面方形の環状スペーサ70、およ
び、固定接点集積プレート80から構成されている。
【0044】可動接点集積プレート60は、前述の実施
形態にかかる64個の可動接点ブロック10を1枚のシ
リコンウエハ61に形成したものであり、図20に示す
ように、一列8個の可動接点ブロック10にかかる駆動
電極17,20、および、可動接点14を、それぞれ一
つの引出電極62,63,64に電気接続してある(図
22)。
【0045】スペーサ70は、可動接点14と固定接点
32との接点間距離を確保するとともに、可動接点集積
プレート60と固定接点集積プレート80とで形成され
る空間をシールするためのものであり、上半分がシリコ
ン、下半分がガラスにて形成されている。なお、スペー
サ70は単なる環状のものである必要はなく、例えば、
リレーを個々に仕切る格子状のものであってもよい。
【0046】固定接点集積プレート80は、個々の可動
接点14に対応する64個の帯状固定接点32が1枚の
ガラスウエハ81に設けられたものであり、一列8個の
固定接点32を、ガラスウエハ81の下面縁部に設けた
一つの引出電極85a(図示せず)に電気接続してあ
る。そして、この引出電極85aはスルーホール85b
を介して接続電極85cに導通している(図20)。一
方、前記ガラスウエハ81の裏面のうち、引出電極6
2,63および引出電極64と対応する位置に設けた中
継電極82a,83aおよび中継電極84a(図示せ
ず)は、スルーホール82b,83bおよびスルーホー
ル84bを介し、接続電極82c,83cおよび接続電
極84cにそれぞれ導通している(図20)。
【0047】したがって、図20に示すように、可動接
点集積プレート60、スペーサ70および固定接点集積
プレート80を順次積み重ね、陽極接合で一体化するこ
とにより、可動接点集積プレート60の上面縁部に設け
た各引出電極62,63,64が、固定接点集積プレー
ト80の下面縁部に設けた中継電極82a,83aおよ
び中継電極84a(図示せず)を介し、接続電極82
c,83c,84cにそれぞれ電気接続され、マトリッ
クスリレーチップ90の組立作業が完了する。本実施形
態によれば、一度の組立作業で複数個のリレーからなる
マトリックスリレーチップ90を製造でき、生産性が高
いという利点がある。
【0048】そして、図23に示すように、入力端子群
1−1ないし1−8のいずれかの入力端子1−mと、入
力端子群2−1ないし2−8のいずれかの入力端子2−
nとの間に駆動信号を印加することにより、出力端子群
1−1ないし1−8のいずれかの出力端子1−mと、出
力端子群2−1ないし2−8のいずれかの出力端子2−
nとに接続された可動接点14および固定接点32から
なるリレーの可動片13が駆動して接点を開閉し、出力
端子群1および出力端子群2の任意の出力端子を接続で
きる。なお、試験的に製造した8×8個(=64個)の
リレーで構成された5×5mm角のマトリックスリレー
チップでは、10Vの駆動電圧で任意の接点を開閉で
き、入出力の耐電圧は約500Vであった。
【0049】なお、使用する個々のリレーは、前述のよ
うな圧電素子からなる可動片を有するものに限らず、ヒ
ータを備えたバイモルフからなる可動片を有するもの
(図24)であってもよく、あるいは、これらを組み合
わせたものであってもよい。
【0050】第6実施形態は、図25に示すように、マ
トリックスリレーチップ90を、ピン端子91を有する
ステム92上に載置した後、接続電極を各ピン端子91
にワイヤーボンディグで電気接続する。ついで、前記ス
テム92にケースカバー93を装着して密閉する。その
際に内部空間を真空にしたり、不活性ガスを充填しても
よい。なお、端子の下端部は前述の形状のものに限ら
ず、プリント基板に表面実装可能な半円球状であっても
よい。
【0051】第7実施形態は、図26に示すように、第
6実施形態がマトリックスリレーチップをカンケースに
装着する場合であったのに対し、接続電極を各端子にワ
イヤーボンディグした後(図27)、樹脂モールドで密
封した場合である。なお、端子は、図28に示すよう
に、その下端部をプリント基板に表面実装できるように
屈曲したものであってもよい(第8実施形態)。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1,2に記載の発明によれば、半導体基板の上面に形成
した可動片の両端部を支持して板厚方向に駆動させるこ
とにより、前記可動片の上面に設けた可動接点を、その
上方に配した固定接点に接離させて接点を機械的に開閉
できるので、接点をオンするときの抵抗が半導体スイッ
チング素子よりも小さく、周波数特性が高いとともに、
入出力間の同極端子間の絶縁性が高い。また、前記可動
片は、半導体基板に写真製版技術を利用して形成できる
ので、従来の電磁式リレーよりも高精度となり、小型化
が容易であるとともに、可動片を小型化できるので、そ
の慣性力が小さく、耐振性に優れている。特に、可動片
は、その両端部が支持され、外部振動によって板厚方向
に振れることが少ないので、動作特性が安定している。
請求項3,4に記載の発明によれば、可動接点,配線パ
ターンが駆動電極,圧電体に重ならないので、耐電圧が
高くなり、絶縁特性が向上する。請求項5に記載の発明
によれば、薄膜ヒータに通電して加熱し、可動片を板厚
方向に変形させることにより、前記可動片の上面に設け
た可動接点が、その上方に配した固定接点に機械的に接
離するので、接点をオンするときの抵抗が半導体スイッ
チング素子よりも小さく、周波数特性が高いとともに、
入出力間の同極端子間の絶縁性が高い。また、前記可動
片は、半導体基板に写真製版技術を利用して形成できる
ので、従来の電磁式リレーよりも高精度となり、小型化
が容易であるとともに、可動片を小型化できるので、そ
の慣性力が小さく、耐振性に優れている。特に、可動片
は、その両端部が支持され、外部振動によって板厚方向
に振れることが少ないので、動作特性が安定している。
請求項6に記載の発明によれば、可動接点,配線パター
ンの引出部がヒータに重ならないので、耐電圧が高くな
り、絶縁特性が向上する。請求項7に記載の発明によれ
ば、可動接点と固定接点とが密閉空間内で接離可能に対
向するので、塵埃の侵入を防止でき、接触信頼性が向上
するという利点がある。請求項8,9に記載の発明によ
れば、略門型変位拡大板の水平部上面に設けた可動接点
が、その上方に設けた固定接点に接離可能に対向してい
る。そして、可動片が板厚方向に駆動した場合に、変位
拡大板の水平部上面が上下方向に大きく変位するので、
可動片の変位が小さくとも、可動接点の変位が拡大さ
れ、所定の接点間距離,接点圧を確保できる。請求項1
0に記載の発明によれば、変位拡大板の水平部が、下方
側に付勢されているので、復帰動作が俊敏なリレーが得
られる。請求項11に記載の発明によれば、両端支持さ
れた可動片を有するリレーが得られる。請求項12に記
載の発明によれば、片持支持された可動片を有するリレ
ーが得られる。請求項13に記載の発明によれば、少な
い組立工数で多数個の超小型リレーからなるマトリック
スリレーチップが得られることになる。請求項14,1
5に記載の発明によれば、可動接点集積プレートおよび
固定接点集積プレートを積み重ねて接合一体化すること
により、多数個の超小型リレーからなるマトリックスリ
レーチップが得られ、自動組立が容易になるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる第1実施形態の可動接点ブロ
ックを示し、図(a)は平面図、図(b)は図(a)の
B−B線断面図を示す。
【図2】 第1の実施形態の配線状態を示し、図(a)
は圧電薄膜を露出させた平面透視図であり、図(b)は
駆動電極を露出させた平面透視図である。
【図3】 本発明にかかる第1実施形態の固定接点ブロ
ックを示し、図(a)は底面図、図(b)は横断面図を
示す。
【図4】 第1実施形態の製造方法を示し、図(a)は
第1工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第2工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図5】 第1実施形態の製造方法を示し、図(a)は
第3工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第4工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図6】 第1実施形態の製造方法を示し、図(a)は
第5工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第6工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図7】 第1実施形態の製造方法を示し、図(a)は
第7工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第8工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図8】 第2実施形態の配線状態を示し、図(a)は
圧電薄膜を露出させた平面透視図であり、図(b)は駆
動電極を露出させた平面透視図である。
【図9】 第2実施形態の製造方法を示し、図(a)は
第1工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第2工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図10】 第2実施形態の製造方法を示し、図(a)
は第3工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第4工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図11】 第2実施形態の製造方法を示し、図(a)
は第5工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第6工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図12】 第2実施形態の製造方法を示し、図(a)
は第7工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第8工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図13】 本発明にかかる第3実施形態の可動接点ブ
ロックを示し、図(a)は平面図、図(b)は横断面図
である。
【図14】 本発明にかかる第4実施形態の可動接点ブ
ロックを示し、図(a)は平面図、図(b)は図(a)
のB−B線断面図、図(c)は図(a)のC−C線断面
図である。
【図15】 本発明にかかる第4実施形態の配線状態を
示す平面透視図である。
【図16】 第4実施形態の製造方法を示し、図(a)
は第1工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第2工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図17】 第4実施形態の製造方法を示し、図(a)
は第3工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第4工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図18】 第4実施形態の製造方法を示し、図(a)
は第5工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図、図
(c)は第6工程の平面図、図(d)は図(c)の断面
図である。
【図19】 第4実施形態の製造方法を示し、図(a)
は第7工程の平面図、図(b)は図(a)の断面図であ
る。
【図20】 本発明にかかる第5実施形態のマトリック
スリレーの分解斜視図である。
【図21】 第5実施形態の要部拡大斜視図である。
【図22】 第5実施形態の他の要部拡大斜視図であ
る。
【図23】 第5実施形態を圧電体で構成した場合の配
線図である。
【図24】 第5実施形態をヒータを有するバイモルフ
で構成した場合の配線図である。
【図25】 第6実施形態にかかるリレーの分解斜視図
である。
【図26】 第7実施形態にかかる樹脂モールドされる
マトリックスリレーの斜視図である。
【図27】 第7実施形態にかかるマトリックスリレー
チップの接続状態を示す平面図である。
【図28】 第8実施形態にかかる樹脂モールドした表
面実装可能なマトリックスリレーの斜視図である。
【符号の説明】
10…可動接点ブロック、11…シリコンウエハ、12
…凹所、13…可動片、14…可動接点、17,20…
駆動電極、18…圧電薄膜、22…配線パターン、22
a…引出部、23…開口部、24…切除部、25…変位
拡大板、25a…水平部、30…固定接点ブロック、3
1…ガラスウエハ、32…固定接点、40…可動接点ブ
ロック、41…シリコンウエハ、42…凹所、43…可
動片、44…可動接点、46…配線パターン、46a…
薄膜ヒータ、51…配線パターン、51a…引出部、5
2…開口部、53…切除部、60…可動接点集積プレー
ト、61…シリコンウエハ、62,63,64…引出電
極、70…スペーサ、80…固定接点集積プレート、8
1…ガラスウエハ、82a〜85a…中継電極、82b
〜85b…スルーホール、82c〜85c…接続電極、
90…マイクロリレーチップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲西 陽一 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に凹所を設けた半導体基板の開口縁
    部に、上面略中央部に可動接点を設け、かつ、外部信号
    に基づいて厚さ方向に変形可能な可動片の両端部を架け
    渡した可動接点ブロックと、 絶縁体基板の下面に設けた固定接点を前記可動接点ブロ
    ックの可動接点に接離可能に対向させた固定接点ブロッ
    クと、 からなることを特徴とするリレー。
  2. 【請求項2】 前記可動片が、圧電体の表裏面に駆動電
    極を積層一体化したものであることを特徴とする請求項
    1に記載のリレー。
  3. 【請求項3】 前記可動接点が、その下方側に位置する
    駆動電極および圧電体に設けた切除部の直上に、前記駆
    動電極および圧電体に重ならないように配置されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載のリレー。
  4. 【請求項4】 前記可動接点に導通する配線パターンの
    引出部が、その下方側に位置する駆動電極および圧電体
    に設けた切除部の直上に、前記駆動電極および圧電体に
    重ならないように配置されていることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれか1項に記載のリレー。
  5. 【請求項5】 前記可動片が、薄膜ヒータの表裏面に熱
    膨張率の異なる絶縁性薄膜を積層一体化したものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のリレー。
  6. 【請求項6】 前記可動接点が、その下方側に位置する
    ヒータに設けた切除部の直上に、前記ヒータに重ならな
    いように配置されていることを特徴とする請求項5に記
    載のリレー。
  7. 【請求項7】 前記可動接点ブロックの上面縁部に、前
    記固定接点ブロックの下面縁部を接合一体化し、前記可
    動接点と前記固定接点とを密封したことを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれか1項に記載のリレー。
  8. 【請求項8】 前記可動片の上面に形成した略門型変位
    拡大板の水平部上面に、前記可動接点を設けたことを特
    徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のリレ
    ー。
  9. 【請求項9】 前記変位拡大板の水平部が、下方側に凸
    面の弓形であることを特徴とする請求項1ないし8のい
    ずれか1項に記載のリレー。
  10. 【請求項10】 前記変位拡大板の水平部が、下方側に
    付勢されていることを特徴とする請求項1ないし9のい
    ずれか1項に記載のリレー。
  11. 【請求項11】 半導体基板の上面に駆動電極,圧電体
    および駆動電極を順次積層一体化し、ついで、半導体基
    板が露出する深さ寸法を有する一対の開口部を並設して
    可動片を切り出し、この可動片の上面略中央部に絶縁層
    を介して可動接点を設けた後、前記開口部を相互に連通
    する凹所を設けて可動片を変形可能とすることを特徴と
    するリレーの製造方法。
  12. 【請求項12】 半導体基板の上面に、絶縁性薄膜,薄
    膜ヒータおよび絶縁性薄膜を順次積層一体化し、つい
    で、半導体基板が露出する深さ寸法を有する平面略コ字
    形の開口部を設けて可動片を切り出し、この可動片の上
    面先端部に可動接点を設けた後、前記開口部および前記
    可動片の下方側に凹所を設けて可動片を変形可能とした
    ことを特徴とするリレーの製造方法。
  13. 【請求項13】 複数個の可動接点ブロックを一枚の半
    導体基板に集積した可動接点集積プレートの上面縁部
    に、複数個の固定接点ブロックを一枚の絶縁体基板に集
    積した固定接点集積プレートの下面縁部を接合一体化
    し、各可動接点ブロックの可動接点と、これに対応する
    固定接点ブロックの固定接点とを接離可能に対向せしめ
    たことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項
    に記載のリレー。
  14. 【請求項14】 絶縁体基板の下面縁部に設けた前記固
    定接点ブロックの引出電極を、スルーホールを介し、前
    記絶縁体基板の上面縁部に設けた接続電極に電気接続し
    たことを特徴とする請求項13に記載のリレー。
  15. 【請求項15】 可動接点集積プレートの上面縁部に設
    けた前記可動接点ブロックの引出電極と、固定接点集積
    プレートの上面縁部に設けた接続電極にスルーホールを
    介して電気接続し、かつ、前記固定接点集積プレートの
    下面縁部に設けた中継電極と、を接合して電気接続した
    ことを特徴とする請求項13または14に記載のリレ
    ー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6407482B2 (en) 1996-08-27 2002-06-18 Omron Corporation Micro-relay and method for manufacturing the same
US6483395B2 (en) 2000-03-16 2002-11-19 Nec Corporation Micro-machine (MEMS) switch with electrical insulator
WO2006033271A1 (ja) * 2004-09-22 2006-03-30 Advantest Corporation 高周波回路装置
JP2008270224A (ja) * 2008-05-30 2008-11-06 Advantest Corp バイモルフスイッチ、電子回路、及び電子回路製造方法

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