JPH06338245A - マイクロリレー - Google Patents

マイクロリレー

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JPH06338245A
JPH06338245A JP12749193A JP12749193A JPH06338245A JP H06338245 A JPH06338245 A JP H06338245A JP 12749193 A JP12749193 A JP 12749193A JP 12749193 A JP12749193 A JP 12749193A JP H06338245 A JPH06338245 A JP H06338245A
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JP
Japan
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movable
layer
micro
contact layer
substrate
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JP12749193A
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English (en)
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Yorishige Ishii
▲頼▼成 石井
Susumu Hirata
進 平田
Koji Matoba
宏次 的場
Zenjiro Yamashita
善二郎 山下
Tetsuya Inui
哲也 乾
Kenji Ota
賢司 太田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな接点荷重を得ることができ、電気的信
頼性の高いマイクロリレーを提供する。 【構成】 マイクロリレー100は、可動部基体20と
固定部基体30とを有している。可動部基体30は、基
板21とその表面上に形成された固定接点層23とを有
している。可動部基体20は、基板15と、基板15の
表面上でその両端部が移動可能なように支持された可動
部材と、可動部材の略中間位置に形成された可動接点層
3aとを有している。可動部材20aは、第1と第2の
金属膜1aと1bを含んでいる。また第2の金属膜1b
は、第2の金属膜1aよりも高い熱膨張係数を有する材
料よりなっている。この可動部20aは、基板15と基
板21との間の所定の空間内で変形可能であり、その変
形により可動接点層3aが固定接点層23に接して押圧
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロリレーに関
し、特に、微小な機械的動作により接点間の開閉動作が
行なわれるマイクロリレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体の分野ではドライエッ
チング、フォトリソグラフィー、PVD、CVDなどの
手法を用いて微小な電子回路を高密度に構成し、集積化
する技術が開発されてきた。これらはいわゆる電子回路
を構成するものであるが、最近、これらの技術を応用し
て微小な機械要素を構成し、従来にない微小機械システ
ムを作成しようとする試みがなされ始めている。
【0003】一般的には、半導体リソグラフィーの手法
を用いて、静電式のマイクロモータ、リンク機構、アク
チュエータ、あるいはシリコン(Si)の異方性エッチ
ングを用いた弾性構造体などが開発されている。
【0004】これらの応用としては、特開平4−269
416号公報、あるいは文献“An Electro
static Microactuator For
Electro−Mechanical Relay”
(IEEE Micro Electro Mecha
nical Systems 1989 pp.149
−151)に記載されるようなマイクロリレーがある。
【0005】上記文献等に示されたマイクロリレーは、
静電吸引力を微小な機械要素の駆動力に用いている。以
下、上記の文献などに示されたマイクロリレーを従来の
マイクロリレーとして説明する。
【0006】図33は、従来のマイクロリレーの構成を
概略的に示す分解斜視図である。また図34は、従来の
マイクロリレーを構成する固定部基体の平面図(a)と
可動部基体の底面図(b)である。図33と図34を参
照して、従来のマイクロリレーは、固定部基体510
と、可動部基体520とを有している。
【0007】固定部基体510は、基板501と、固定
接点層503a、503b、505a、505bと、電
極層507、509とを有している。基板501の一方
端部側の表面上には固定接点層503aと503bが、
また基板501の他方端部側の表面上には固定接点層5
05aと505bが各々形成されている。また基板50
1の中央付近であって、一方端部側には電極507が、
他方端部側には電極509が各々形成されている。
【0008】可動部基体520は、可動片511と、枢
支部515と、枠体部517とを有している。これら可
動片511と枢支部515と枠体部517とは一体形状
を有している。すなわち、可動片511は、その側面中
央部の枢支部515を介在して枠体部517に一体的に
結合されている。可動片511は、枢支部515を挟ん
で前片部511aと後片部511bとからなっている。
この前片部511aの下面には可動接点層513aが、
後片部511bの下面には固定接点層513bが各々形
成されている。
【0009】この固定部基体510と可動部基体520
とは、固定接点層503a、503b、505a、50
5bと可動接点層513a、513bとが所定の間隔を
介して対向するように配置されている。
【0010】次に、この従来のマイクロリレーの動作に
ついて説明する。図35は、従来のマイクロリレーの動
作を説明するためのマイクロリレーの概略側面図であ
る。図33と図35(a)を参照して、まず電極507
もしくは509のいずれかに電圧が印加される。この
際、可動片511はGND(接地)状態とされる。この
電極への電圧の印加により、電極と可動片511との間
に静電吸引力が生じる。この吸引力により、可動片51
1が枢支部515を支点としてシーソー状に変位する。
【0011】図33と図35(b)を参照して、この変
位により、たとえば可動接点層513aが対向する固定
接点層503aと503bとに接触し、両固定接点層5
03aと503bとの間が閉成される。すなわち、両固
定接点層503aと503bとの間は閉成状態となる。
【0012】上記の電極への電圧の印加を断つと、可動
片511は枢支部515の捩じれ復元力で現状(図35
(a))に復帰し、両固定接点層503aと503bと
の間が解放される。すなわち、両固定接点層503aと
503bとの間は開成状態となる。
【0013】以上のように、静電吸引力を駆動源に用い
た従来のマイクロリレーは、静電力を発生させるための
電極507と509を構成するだけでよいため、構造は
非常に簡単であるという利点を有する。しかし、静電吸
引力は、原理的にその発生力が小さい。このため、この
駆動方式はリレーのように導通をとるためにある程度の
接点荷重が要求されるものには不適である。以下、その
ことについて詳細に説明する。
【0014】一般に、静電吸引力を表わす式は、以下の
ように示される。
【0015】
【数1】 上記の式より静電吸引力Fを大きくするためには、電極
面積Sを大きくするか、もしくは電極に印加する電圧V
を大きくするかのいずれかである。しかしながら電極面
積Sを大きくした場合、マイクロリレー自体の寸法が大
きくなるため、高集積化に対応することができなくな
る。
【0016】また電極に印加する電圧Vには、駆動電圧
として100〜数100Vが必要である。この駆動電圧
値は、電子回路の電源に比較して格段に大きい。このよ
うに電極に印加する電圧Vが大きくなると、基板上に形
成された素子間に高い耐圧が要求されることとなる。こ
の高い耐圧を満足するためには、各素子間における高い
電気的分離の能力が要求される。すなわち、各素子間お
よび各配線間の分離領域を大きく確保する必要が生じ、
それゆえ高集積化に対応することができなくなる。
【0017】このような観点から電極面積Sと電極に印
加する電圧Vとを大きくすることは困難である。したが
って、静電吸引力を駆動源として用いる従来のマイクロ
リレーにおいては、大きい吸引力を得ることができな
い。
【0018】静電吸引力を利用する方式に代わる駆動方
式として、熱膨張係数の異なる少なくとも2層を貼合せ
た構造が注目される。すなわち、熱膨張係数の異なる2
層を貼合わせた構造を加熱することにより、貼合わせら
れた2層に変形力を与え、この変形力により機械要素の
駆動力を得る方式が注目される。
【0019】この熱膨張係数の異なる少なくとも2層を
貼合せた構造を駆動源に用いたものは、文献“電気的
に作動するノーマルクローズダイアフラムバルブ”(セ
ンサー技術1992年7月号、Vol.12,No.8
9,pp.66−71)、あるいは文献“Desig
n And Control Of SystemsW
ith Microactuator Array”
(IEEE International Works
hop On Advanced Motion Co
ntrol,Yokohama Japan.Marc
h,1990pp.219−224)に示されている。
【0020】特に、文献には、図36に示すような熱
膨張係数の異なる少なくとも2層の貼合わせ構造が適用
された片持支持梁(カンチレバー)が示されている。す
なわち、図36に示すように、片持支持梁601は、第
1の層601aと第2の層601bとの積層構造を有し
ている。この第1の層601aと第2の層601bと
は、異なる熱膨張係数を有している。
【0021】なお図36は、文献に示された片持支持
梁の構成を概略的に示す斜視図である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上記のような静電吸引
力を駆動源とする従来のマイクロリレーでは、上述の種
々の制約により大きな吸引力を得ることができない。こ
のため、可動接点層513a,513bを固定接点層5
03a、503b、505a、505bに押付ける力、
いわゆる接点荷重を大きくすることができない。接点荷
重が小さいと、外部からの振動などにより接点間の接触
状態を維持できない場合が生じ、マイクロリレーの電気
的信頼性が低下する。
【0023】一方、熱膨張係数の異なる少なくとも2層
を貼合わせた構造では、熱膨張係数の差を利用すること
により、かかる構造に変形力が与えられる。このため、
この駆動方式においては、互いに貼合わせられる2層の
各熱膨脹係数を適宜、選択することにより、この変形力
を大きく設定することができる。このため、熱膨張係数
の差を利用する駆動方式では、静電気力を利用する駆動
方式に比較して大きな駆動力を得ることができる。
【0024】しかしながら、文献では、熱膨張係数の
異なる少なくとも2層を貼合わせた構造が片持支持梁に
用いられている。この片持支持梁は、その構造上、大き
い力を発生しがたい。それゆえ、この片持支持梁をマイ
クロリレーの接点間の開成・閉成を行なわしめる可動部
に適用した場合、1〜2mmの微小寸法では接点間で大
きな接点荷重を得ることができない。この接点荷重が小
さいと、上述と同様、マイクロリレーの電気的信頼性が
低下する。
【0025】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、大きな接点荷重を得ることがで
きる電気的信頼性の高いマイクロリレーを提供すること
を目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロリレー
は、微小な機械的動作により接点間の開閉動作が行なわ
れるマイクロリレーであって、第1の基板と、第2の基
板と、固定接点層と、可動部材と、可動接点層と、加熱
手段とを備えている。第1の基板は第1の表面を有して
いる。第2の基板は、第1の表面と所定の空間を介在し
て対面する第2の表面を有している。固定接点層は第2
の表面上に形成されている。可動部材は第1と第2の表
面の間の所定の空間内に配置されている。また可動部材
は長手方向に延びる部分を有する第1の層と第2の層と
を含み、その長手方向の両端部は第1の表面上で自由に
移動可能なように支持されている。第1の層は第1の表
面上に載置され、かつ第1の熱膨脹係数を有する材料よ
りなっている。第2の層は第1の層の上に形成され、第
1の熱膨張係数より大きい第2の熱膨張係数を有する材
料よりなり、かつ第2の表面に対向する第3の表面を有
している。可動接点層は第3の表面の長手方向の略中間
位置に固定接点層と対向するように形成されている。加
熱手段は可動部材を加熱するためのものである。
【0027】
【作用】本発明のマイクロリレーでは、第1と第2の表
面の間の所定の空間内に配置された可動部材は、長手方
向に延びる第1と第2の層とを含んでいる。この第2の
層は、第1の層より熱膨張係数が高い材料よりなってい
る。このため、加熱手段によって可動部材を加熱する
と、第2の層の熱膨張量は第1の層の熱膨張量より大き
くなる。よって、可動部材はこの熱膨張量の差によりそ
の長手方向に反ることになる。すなわち、可動部材の長
手方向の略中間位置が、長手方向の両端部に比較して第
2の表面側へ変位した状態となる。このように可動部材
の長手方向の両端部が第1の表面上で支持された状態
で、その長手方向の略中間位置が第2の表面側へ変位す
る様子は両端支持梁の挙動と見なすことができる。
【0028】可動部材が第1と第2の表面の間の所定の
空間内で所定量以上反ると、可動部材の長手方向の略中
間位置が第2の表面を、かつ長手方向の両端部が第1の
表面を各々押圧するようになる。これにより、可動部材
の長手方向の略中間位置に形成された可動接点層は、第
2の表面に形成された固定接点層に接して押圧するよう
になる。
【0029】上述したように可動部材は両端支持梁の挙
動を示す。この両端支持梁は片持支持梁に比較して、そ
の構造上、大きな力を発生しやすい。このため、この両
端支持梁の挙動により固定接点層に押付けられる可動接
点層の押付力、すなわち接点荷重は、片持支持梁に比較
して大きくなる。よって、接点間の大きな接点荷重を確
保することができ、電気的信頼性の高いマイクロリレー
を得ることが可能となる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例におけるマイク
ロリレーについて図を用いて説明する。
【0031】図1は、本発明の第1の実施例におけるマ
イクロリレーの構成を概略的に示す斜視図である。また
図2は、図1の矢印II方向から見た矢視図である。さ
らに図3と図4は、図1に示すマイクロリレーの固定部
基体と可動部基体の構成を示す斜視図である。なお、図
3に示す固定部基体は、説明の便宜上、表裏逆に示して
ある。
【0032】主に図1と図2を参照して、本発明の第1
の実施例におけるマイクロリレー100は、可動部基体
20と、固定部基体30とを有している。
【0033】主に図4を参照して、可動部基体20は、
基板15と、可動部20aと、梁部20bと、枠部20
cとを有している。シリコンよりなる基板15の表面上
に可動部20a、梁部20bおよび枠部20cが形成さ
れている。枠部20cは、略コ字形状を有し、かつ基板
15上に固定して形成されている。梁部20bは、枠部
20cの矢印A方向に沿って延びる部分の略中間位置か
ら矢印B方向に沿って延びている。この梁部20bは、
その一方端部が枠部20cに支持された片持梁の構造を
有している。すなわち、梁部20bは基板15に固定さ
れておらず、載置されているだけである。この梁部20
bの他方端部に可動部20aが矢印A方向に沿って延び
るように形成されている。この可動部20aも基板15
に固定されておらず、載置されているだけである。
【0034】これら可動部20aと梁部20bと枠部2
0cとは一体形状をなしており、その下層から順に、金
属膜7、メッキ下地膜9、第1の金属膜1a、第2の金
属膜1b、絶縁膜11、ヒータ回路5、および絶縁膜1
3の積層構造により形成されている。なお、枠部20c
の矢印B方向に延びる両端部には、絶縁膜13の表面上
に導電層3bが形成されている。また、梁部20bの表
面上には導電層3aが形成されている。この導電層3a
は、可動部20aの矢印A方向の略中間位置まで延び、
この部分において可動接点層となる。さらに、枠部20
cの矢印A方向に沿って延びる部分には、開口13aが
設けられており、その開口13aの底部からヒータ回路
5の一部表面が露出している。
【0035】このヒータ回路5は、たとえば図5に示す
ような形状に形成されている。図5は、可動部基体20
から導電層3a、3bと絶縁層13を取除いた状態の平
面図である。図5を参照して、ヒータ回路5は、枠部2
0cから梁部20bを経て可動部20aの全面上に延び
るように形成されている。また、ヒータ回路5は、可動
部20aの表面上においては、その線幅が他の部分に比
較して細く形成されており、抵抗体(ヒータ)として機
能するように構成されている。すなわち、線幅が細い部
分においては、電気抵抗が高くなるため、通電時にその
部分において大きな発熱量が得られる。
【0036】主に図3を参照して、固定部基体30は、
基板21と、固定接点層23とを有している。基板21
の下面には、凹部21aが設けられている。また基板2
1の下面上には、平面的にみて略コの字形状を有する固
定接点層23が形成されている。この固定接点層23の
矢印B方向に沿って延びる部分は、基板21の両端突部
21bに沿って形成されている。また固定接点層23の
矢印A方向に沿って延びる部分は、凹部21aの形状に
沿って延びている。
【0037】主に図1と図2を参照して、マイクロリレ
ー100は、上述した可動部基体20と固定部基体30
を貼合わせることにより構成されている。すなわち、固
定接点層23の矢印B方向に延びる部分が導電層3bと
接するように、かつ固定接点層23の矢印A方向に延び
る部分と可動部20aとが対面するように可動部基体2
0と固定部基体30とは貼合わせられる。
【0038】この状態において、可動部20aは基板1
5と基板21との間に形成される所定の空間内に配置さ
れる。また可動部20aを構成する第1の金属膜1aと
第2の金属膜1bとによりバイメタル1が構成されてい
る。第2の金属膜1bは、第1の金属膜1aの線(熱)
膨脹係数よりも高い線(熱)膨脹係数を有する金属から
なっている。この可動部20aの矢印A方向の両下端部
は基板15上で自由に動くようになっており、固定され
ていない。
【0039】次に、本発明の第1の実施例におけるマイ
クロリレーの各部の製造方法について説明する。
【0040】図6〜図23は、本発明の第1の実施例に
おけるマイクロリレーの可動部基体の製造方法を工程順
に示す概略斜視図である。
【0041】まず図6を参照して、基板15の表面全面
に犠牲層31が形成される。この犠牲層の材料としては
SOG(Spin On Glass)、ポリイミドな
どが他の材料に対して選択性があり望ましい。
【0042】次に図7を参照して、犠牲層31の表面全
面にフォトレジスト61が塗布され、所望の形状にパタ
ーニングされる。このフォトレジストパターン61をマ
スクとして犠牲層31にエッチングが施される。このエ
ッチングにより犠牲層31が所望の形状にパターニング
される。この後、フォトレジストパターン61が除去さ
れる。
【0043】図8を参照して、基板15の表面全面に基
板15との密着性を高めるための金属膜7が、たとえば
Nb(ニオブ)、Cr(クロム)などにより形成され
る。この金属膜7の表面全面に蒸着法またはスパッタ法
により、バイメタルを構成する金属メッキ用の種となる
メッキ下地膜9が形成される。
【0044】図9を参照して、部分メッキ用の厚膜フォ
トレジストパターン63がメッキ下地膜9の表面上に所
望の形状で形成される。このフォトレジスト63はポジ
型もしくはネガ型のいずれでもよいが、数十μmの厚膜
タイプは市販されていないため、市販品の最も厚いもの
(たとえばヘキスト社のAZ4000シリーズ)を複数
回塗り重ねることにより使用される。
【0045】図10を参照して、電気メッキによりメッ
キ下地膜9のフォトレジストパターン63から露出する
表面上に所定の膜厚で第1の金属膜1aが形成される。
この第1の金属膜1aは、たとえばNi(ニッケル)、
Ni−Fe(ニッケル−鉄)合金などにより形成され
る。
【0046】図11を参照して、図9において説明した
と同様の方法により、厚膜フォトレジスト63と同一形
状にパターニングされた厚膜フォトレジストパターン6
5が形成される。
【0047】図12を参照して、厚膜フォトレジストパ
ターン65から露出する第1の金属膜1aの表面上に電
気メッキにより第2の金属膜1bが所定の膜厚で形成さ
れる。この第2の金属膜は、たとえばZn(亜鉛)、C
u−Zn(銅−亜鉛)合金などにより形成される。ま
た、第2の金属膜1bは、第1の金属膜1aの熱膨張係
数よりも高い熱膨張係数を有する材料より形成される。
この第1と第2の金属膜1a,1bによりバイメタルが
形成される。
【0048】図13を参照して、絶縁膜11が、基板1
5の表面全面にスパッタ法によって形成される。
【0049】図14を参照して、絶縁膜11の表面全面
にヒータ層がスパッタ法で形成される。この後、フォト
リソグラフィー、エッチング方法でパターニングが施さ
れ、所望の形状にヒータパターン5が形成される。
【0050】図15を参照して、ヒータパターン5を被
覆するように絶縁膜11の表面全面には絶縁膜13がス
パッタ法により形成される。
【0051】図16を参照して、絶縁膜13の表面全面
に導電層3がスパッタ法もしくは蒸着法により形成され
る。
【0052】図17を参照して、導電層3の表面上に所
望の形状を有するフォトレジストパターン67が形成さ
れる。このフォトレジストパターン67をマスクとして
導電層3にエッチングが施される。これにより、パター
ニングされた導電層3a、3bが形成される。この後、
フォトレジストパターン67が除去される。
【0053】図18を参照して所望の形状を有するフォ
トレジストパターン69が絶縁膜13の表面上に形成さ
れる。このフォトレジストパターン69をマスクとし
て、ホールパターン69aから露出する絶縁膜13にエ
ッチングが施される。このエッチングにより、ホールパ
ターン69aから露出する絶縁膜13の部分にヒータの
電源供給用のパッドの窓13aが形成される。このヒー
タの電源供給用のパッドの窓13aからは、ヒータパタ
ーンの一部表面が露出する。この後、フォトレジストパ
ターン69が除去される。
【0054】図19を参照して、可動部、梁部および枠
部となる部分と平面的に同じ形状を有するフォトレジス
トパターン71が絶縁膜13の表面上に形成される。こ
のフォトレジストパターン71をマスクとして不要な部
分の絶縁膜13と11が順次エッチング除去される。こ
のエッチングにより、厚膜フォトレジストパターン65
の表面が露出する。この後、フォトレジストパターン7
1が除去される。
【0055】図20を参照して、部分メッキ用の厚膜フ
ォトレジストパターン65と63が順次除去される。
【0056】図21を参照して、この厚膜フォトレジス
トパターンの除去により、メッキ下地膜9の一部表面が
露出する。このメッキ下地膜9と金属膜7の不要な部分
が順次エッチングにより除去される。
【0057】図22を参照して、このエッチングによ
り、基板15および犠牲層31の一部表面が露出する。
【0058】図23を参照して、犠牲層31のすべてが
除去される。上記の製造工程より可動部基体20が製造
される。
【0059】次に、固定部基体30の製造方法について
説明する。図24〜図27は、本発明の第1の実施例に
おけるマイクロリレーの固定部基体の製造方法を工程順
に示す概略斜視図である。
【0060】まず図24を参照して、基板21の表面上
にテーパ角を有するフォトレジストパターン73が形成
される。
【0061】図25を参照して、このテーパ角を有する
フォトレジストパターン73をマスクとして基板21に
RIE(Reactive Ion Etching)
によりエッチングが施される。このエッチングによりシ
リコン基板21に凹部21aが形成される。この後、フ
ォトレジストパターン73が除去される。
【0062】図26を参照して、基板21の表面全面
に、スパッタ法もしくは蒸着法により固定接点層23が
形成される。この固定接点層23の表面上にフォトリソ
グラフィーにて所望の形状を有するフォトレジストパタ
ーン75が形成される。このフォトレジストパターン7
5をマスクとしてエッチングを施すことにより、固定接
点層23が所望の形状にパターニングされる。この後、
フォトレジストパターン75が除去されて図27に示す
状態となる。
【0063】上記の製造工程より、固定部基体30が形
成される。図28は、上記の工程により製造された可動
部基体の概略平面図(a)と、固定部基体の概略底面図
(b)である。図28を参照して、上記の工程により製
造された可動部基体20と固定部基体30とは各々、端
面C−Cと端面D−Dとが同一平面をなすように貼合わ
せられる。これにより、本発明の第1の実施例における
マイクロリレーが完成する。
【0064】次に、本発明の第1の実施例におけるマイ
クロリレーの動作について説明する。
【0065】まず図1と図2を参照して、ヒータ回路5
に電流を流さない状態では、可動部20aのバイメタル
1に反りが生じないよう設定されている。よって、可動
接点層3aと固定接点層21aとの間の所定の間隔が維
持される。すなわち、可動接点層3aと固定接点層21
aとは開成状態が維持される。
【0066】この状態から、ヒータ回路5に電流を流す
と、ヒータ回路5は可動部20a部分において発熱す
る。この発熱により、可動部20aのバイメタル1のみ
が加熱され、可動部20aに図29に示すように反りが
生じる。
【0067】図29は、本発明の第1の実施例における
マイクロリレーの接点間が閉成された状態を示す図1の
矢印II方向から見た矢視図に対応する図である。図2
9を参照して、バイメタル1は、第1の金属膜1aと第
2の金属膜1bとからなる。第2の金属膜1bは、上述
したように第1の金属膜1aよりも高い熱膨張係数を有
する材料よりなっている。それゆえ、可動部20aのバ
イメタル1がヒータ回路により熱せられた場合、第2の
金属膜1bは第1の金属膜1aより膨脹する量が大き
い。このため、可動部20aは、矢印A方向の略中間位
置が矢印A方向の両端部に比較して基板21側へ変位し
た状態となる。
【0068】このように可動部20aの両端部が基板1
5の表面上で支持された状態で、その矢印A方向の略中
間位置が変位する様子は両端支持梁の挙動と見なせる。
【0069】この可動部20aが、基板15と基板21
との間の空間内で所定量以上反ると可動部20aの略中
間位置が基板21を、かつ両端部が基板15を各々押圧
するようになる。これにより、可動部20aの上面であ
って略中間位置に形成された可動接点層3aは、基板2
1の下面に形成された固定接点層23に接して押圧する
ようになる。このようにして、マイクロリレー100の
可動接点層3aと固定接点層23との間が閉成状態とな
る。
【0070】上述したようにマイクロリレー100の開
閉動作時において、可動部20aは両端支持梁の挙動を
示す。この両端支持梁は片持支持梁に比較して構造上大
きな力を発生しやすい。以下、そのことについて詳細に
説明する。
【0071】図30は、片持支持梁の撓みと接点荷重の
関係を説明するための図である。図30を参照して、マ
イクロリレーの接点間の開閉動作を行なわしめる可動部
に、片持支持梁81が用いられ、その自由端側に接点8
1aが形成されているとする。また、このマイクロリレ
ーは、片持支持梁81に変形力が加えられていない状態
1 では接点間が開成状態、また所定量の変形量が加え
られた状態b1 では接点間が閉成状態となるように設定
されているとする。
【0072】この場合において、単に状態b1 に変形す
るだけの変形力を梁81に加えただけでは、接点同士が
単に接するだけで接点荷重は得られない。接点間で接点
荷重を得るには、状態b1 以上に変形するだけの変形力
を梁81に与える必要がある。すなわち、梁81を、状
態b1 以上に変形させた状態c1 にするだけの変形力を
与える必要がある。
【0073】このように状態c1 に変形させるだけの変
形力を梁81に加えた場合、状態b 1 で閉成される接点
間で得られる接点荷重は以下の式で表わされる。
【0074】
【数2】 上記式においてFは接点荷重、Eはヤング率、IZ
断面2次モーメント、λは状態b1 と状態c1 との間の
撓み量、lは梁81の長さである。
【0075】図31は、両端支持梁における撓み量と接
点荷重の関係を説明するための図である。図31を参照
して、マイクロリレーの接点間の開閉動作を行なわしめ
る可動部に両端支持梁83が用いられ、その長手方向の
略中間位置に接点83aが形成されているとする。ま
た、このマイクロリレーは、両端支持梁83に変形力が
加えられてない状態a2 では接点が開成状態、また所定
量の変形力が加えられた状態b2 では接点間が閉成状態
となるように設定されているとする。
【0076】この場合においても上述と同様、接点間で
接点荷重を得るには、梁83を状態b2 以上に変形させ
た状態c2 にするだけの変形力を梁81に加える必要が
ある。
【0077】このように状態c2 に変形させるだけの変
形力を梁83に加えた場合、状態b 2 で閉成される接点
間で得られる接点荷重は以下の式で表わされる。
【0078】
【数3】 上記式において用いられている符号は、上記式の符
号と各々対応する。
【0079】この上記、式より明らかなように、片
持支持梁81と両端支持梁83とに同一材質、同一形状
のものを用いた場合には、片持支持梁構造に比較して両
端支持梁構造では、16倍の接点荷重が得られることに
なる。よって、両端支持梁構造では、片持支持梁構造に
比較して、その構造上、格段に大きい接点荷重が得られ
る。
【0080】図29に示す本発明の第1の実施例におけ
るマイクロリレー100では、両端支持梁の挙動により
可動接点層3aと固定接点層23とが閉成される。それ
ゆえ、この接点間において格段に大きい接点荷重を得る
ことができる。従って、電気的信頼性の高いマイクロリ
レーを得ることができる。
【0081】次に、本発明の第2の実施例におけるマイ
クロリレーについて説明する。図32は、本発明の第2
の実施例におけるマイクロリレーの構成を概略的に示す
図1の矢印II方向からの矢視図に対応する図である。
図32を参照して、上記の第1の実施例においては、バ
イメタルを駆動源とする可動部を1つ設けた構成であっ
たが、本実施例のマイクロリレー200は、バイメタル
を駆動源とする可動部120a、140aを2つ有して
いる。すなわち、第1の基板115と第2の基板135
との間の空間には、互いに対向するようにバイメタルを
有する2つの可動部120aと140aとが配置されて
いる。
【0082】第1の可動部120aは、バイメタル10
1と、絶縁膜111と、ヒータ回路(図示せず)と、絶
縁膜113と、第1の可動接点層103aとを有してい
る。バイメタル101は、互いに熱膨張係数の異なる材
料からなる金属膜101aと101bとにより形成され
ている。金属膜101bは、金属膜101aの熱膨張係
数よりも高い熱膨張係数を有する材料から形成されてい
る。またバイメタル101の表面上には絶縁膜111を
介在してヒータ回路が形成されている。またこのヒータ
回路上には、絶縁膜111を介在して第1の可動接点層
103aが形成されている。この第1の可動接点層10
3aは第1の可動部120aの長手方向に延びる略中間
位置に形成されている。
【0083】第2の可動部140aは、バイメタル12
1と、絶縁膜131と、ヒータ回路(図示せず)と、絶
縁膜133と、第2の可動接点層123aとを有してい
る。バイメタル121は、互いに熱膨張係数の異なる材
料からなる金属膜121aと121bとにより形成され
ている。金属膜121bは、金属膜121aの熱膨脹係
数よりも高い熱膨張係数を有する材料から形成されてい
る。このバイメタル121の表面上には、絶縁膜131
を介在してヒータ回路が形成されている。またヒータ回
路上には、絶縁膜133を介在して第2の可動接点層1
23aが形成されている。この第2の可動接点層123
aは、第2の可動部140aの長手方向の略中間位置に
形成されており、かつ第1の可動接点層103aと対面
するように形成されている。
【0084】また基板115の両端部表面上には、金属
膜101a、101bと、絶縁膜111、113と、導
電膜103bとが順次積層して形成されている。また基
板135の両端部表面上には、金属膜121a、121
bと、絶縁膜131、133と、導電膜123bとが順
次積層して形成されている。この第1の可動部基体12
0と第2の可動部基体140とが、両端部においてスペ
シーサ150を介在して互いに可動部120aと140
aとが対向するように配置されている。
【0085】なお、第1と第2の可動部基体120と1
40は、第1の実施例におけるマイクロリレーの可動部
基体20とほぼ同様の構成を有するため、それ以外の構
成については説明を省略する。
【0086】第2の実施例におけるマイクロリレーの動
作については、ヒータ回路に電流が流されていない状態
では、第1の可動接点層103aと第2の可動接点層1
23aとは接触しておらず開成状態にある。
【0087】ヒータ回路に電流を流すことにより、第1
と第2の可動部120a、140aのみが加熱され、こ
れにより第1と第2の可動部120a、140aに反り
が生じる。すなわち、第1の可動部120aは、その長
手方向の略中間位置が上方へ変位するように反る。ま
た、第2の可動部140aは、その長手方向の略中間位
置が下方に変位するように反る。この第1と第2の可動
部120a、140aの反りにより、対面する第1と第
2の可動接点層103a、123aが接触する。これに
より、マイクロリレー200における接点間が閉成状態
となる。
【0088】上記の動作から明らかなように、第1と第
2の可動部120aと140aは、いずれも両端支持梁
の挙動を示す。このため、互いに両端支持梁の挙動を示
す可動部120a、140aの変位により接合される可
動接点層103a、123a間では大きな接点荷重を得
ることができる。したがって、外部からの振動などによ
り第1と第2の可動接点層103a、123a間の接触
状態は容易には解除されず、ゆえに電気的信頼性に高い
マイクロリレーを得ることができる。
【0089】また、2つの両端支持梁の働きにより、第
1と第2の可動接点層103a,123aが互いに押圧
しあうため、より大きな接点間の接点荷重をうることが
できる。
【0090】上記の第1と第2の実施例においては、バ
イメタル1、101、121にヤング率の高い金属メッ
キにより形成される金属膜1a、1b、101a、10
b、121a、121bが用いられている。このため、
第1と第2の実施例におけるマイクロリレーでは、以下
に述べる利点を有する。
【0091】上記の文献では、熱膨脹係数の異なる2
層の貼合わせ構造の一方に単結晶Si(シリコン)基板
が用いられている。このため、発生力や設計の自由度に
制約が大きく、この基板を含む2層の張合わせ構造では
マイクロリレーへの応用は難しい。たとえば熱膨脹係数
の異なる層の貼合わせ構造を形成する場合、3層以上の
構成にして温度補償構造へ発展させたり、異種の材料を
用いた組合せにして異なる特性を得たりすることが困難
となる。また、マイクロリレーとして用いた時、接点の
構成や縮小化、集積化に支障をきたす。さらに、基板を
含む2層の貼合わせ構造では構造上、その膜厚を厚くす
ることができず、発生する駆動力にも限りがある。
【0092】また上記文献では、熱膨脹係数の異なる
2層の貼合わせ構造の一方にポリイミドなどの有機膜が
用いられている。このポリイミドなどの有機膜は一般に
ヤング率が低い材料である。それゆえ、この有機膜を含
む貼合わせ構造では、大きな駆動力を発生させることが
できない。
【0093】このように、文献とに示された熱膨脹
係数の異なる少なくとも2層の貼合わせ構造は、リレー
のように大きな接点荷重を必要とされるものには不適で
ある。
【0094】これに対して、本発明のバイメタルは、ヤ
ング率の高い金属メッキにより形成された金属膜により
構成されている。このため容易にバイメタルの駆動力の
向上を図ることができ、設計の自由度も大きくなる。ま
た、第1と第2の実施例におけるバイメタルをマイクロ
リレーに用いた場合、接点の構成に支障をきたすことも
なく、かつ縮小化や集積化に適している。
【0095】また、第1と第2の実施例におけるマイク
ロリレーは、半導体リソグラフィー技術で作成されるた
め生産性は極めて高い。
【0096】なお、本発明のマイクロリレーの構成は、
第1と第2の実施例に示したものに限られず、バイメタ
ルを駆動源とした両端支持梁により接点間の開閉動作を
行なわしめる構成を有するものであればいかなるものに
も適用可能である。
【0097】
【発明の効果】本発明のマイクロリレーでは、第1と第
2の表面の間の所定の空間内に配置された可動部材は、
長手方向に延びる第1と第2の層とを含んでいる。この
第2の層は、第1の層より熱膨張係数が高い材料よりな
っている。この可動部材を加熱手段により加熱すること
によって、可動部材に反りが生じ、両端支持梁の挙動に
より可動接点層と固定接点層とが閉成される。
【0098】この両端支持梁は、片持支持梁に比較し
て、構造上大きな力を発生しやすい。このため、この両
端支持梁の挙動により、固定接点層に押付けられる可動
接点層の押付力、すなわち接点荷重は片持支持梁に比較
して大きくなる。したがって、接点間での大きな接点荷
重を確保することができ、電気的信頼性の高いマイクロ
リレーを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレー
の構成を概略的に示す斜視図である。
【図2】図1の矢印II方向から見た矢視図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレー
を構成する固定部基体の構成を概略的に示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレー
を構成する可動部基体の構成を概略的に示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第1におけるマイクロリレーの可動部
基体に形成されるヒータ回路の構成を概略的に示す平面
図である。
【図6】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレー
の可動部基体の製造方法の第1工程を示す概略斜視図で
ある。
【図7】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレー
の可動部基体の製造方法の第2工程を示す概略斜視図で
ある。
【図8】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレー
の可動部基体の製造方法の第3工程を示す概略斜視図で
ある。
【図9】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレー
の可動部基体の製造方法の第4工程を示す概略斜視図で
ある。
【図10】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第5工程を示す概略斜視図
である。
【図11】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第6工程を示す概略斜視図
である。
【図12】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第7工程を示す概略斜視図
である。
【図13】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第8工程を示す概略斜視図
である。
【図14】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第9工程を示す概略斜視図
である。
【図15】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第10工程を示す概略斜視
図である。
【図16】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第11工程を示す概略斜視
図である。
【図17】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第12工程を示す概略斜視
図である。
【図18】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第13工程を示す概略斜視
図である。
【図19】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第14工程を示す概略斜視
図である。
【図20】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第15工程を示す概略斜視
図である。
【図21】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第16工程を示す概略斜視
図である。
【図22】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第17工程を示す概略斜視
図である。
【図23】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体の製造方法の第18工程を示す概略斜視
図である。
【図24】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの固定部基体の製造方法の第1工程を示す概略斜視図
である。
【図25】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの固定部基体の製造方法の第2工程を示す概略斜視図
である。
【図26】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの固定部基体の製造方法の第3工程を示す概略斜視図
である。
【図27】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの固定部基体の製造方法の第4工程を示す概略斜視図
である。
【図28】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの可動部基体と固定部基体の貼合わせを説明するため
の図である。
【図29】本発明の第1の実施例におけるマイクロリレ
ーの接点間が閉成状態にある様子を示す図1のII方向
から見た矢視図に対応する図である。
【図30】片持支持梁の撓みと接点荷重の関係を説明す
るための図である。
【図31】両端支持梁の撓みと接点荷重の関係を説明す
るための図である。
【図32】本発明の第2の実施例におけるマイクロリレ
ーの接点間が閉成状態にある様子を示す図1のII方向
から見た矢視図に対応する図である。
【図33】従来のマイクロリレーの構成を概略的に示す
分解斜視図である。
【図34】従来のマイクロリレーの固定部基体と可動部
基体の構成を概略的に示す平面図である。
【図35】従来のマイクロリレーの動作を説明するため
の図である。
【図36】文献に示された片持支持梁の構成を概略的
に示す斜視図である。
【符号の説明】 1 バイメタル 1a 第1の金属膜 1b 第2の金属膜 3a 可動接点層 5 ヒータ回路 15 基板 20 可動部基体 20a 可動部 21 基板 23 固定接点層 30 固定部基体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 善二郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 乾 哲也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 太田 賢司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微小な機械的動作により接点間の開閉動
    作が行なわれるマイクロリレーであって、 第1の表面を有する第1の基板と、 前記第1の表面と所定の空間を介在して対面する第2の
    表面を有する第2の基板と、 第2の表面上に形成された固定接点層と、 前記第1と第2の表面の間の前記所定の空間内に配置さ
    れた可動部材とを備え、 前記可動部材は、長手方向に延びる部分を有する第1の
    層と第2の層とを含み、その長手方向の両端部は前記第
    1の表面上で自由に移動可能なように支持されており、 前記第1の層は、前記第1の表面上に載置され、かつ第
    1の熱膨脹係数を有する材料よりなっており、 前記第2の層は、前記第1の層の上に形成され、前記第
    1の熱膨張係数より大きい第2の熱膨張係数を有する材
    料よりなり、かつ前記第2の表面に対向する第3の表面
    を有し、さらに、 前記第3の表面の前記長手方向の略中間位置に前記固定
    接点層と対向するように形成された可動接点層と、 前記可動部材を加熱するための加熱手段とを備えた、マ
    イクロリレー。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6587021B1 (en) 2000-11-09 2003-07-01 Raytheon Company Micro-relay contact structure for RF applications

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6587021B1 (en) 2000-11-09 2003-07-01 Raytheon Company Micro-relay contact structure for RF applications

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