JPH09146709A - 高信頼化ad変換機能を有する制御装置 - Google Patents

高信頼化ad変換機能を有する制御装置

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JPH09146709A
JPH09146709A JP30713095A JP30713095A JPH09146709A JP H09146709 A JPH09146709 A JP H09146709A JP 30713095 A JP30713095 A JP 30713095A JP 30713095 A JP30713095 A JP 30713095A JP H09146709 A JPH09146709 A JP H09146709A
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signal
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signal line
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JP30713095A
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English (en)
Inventor
Kotaro Shimamura
光太郎 島村
Tetsuya Shimomura
哲也 下村
Takashi Hotta
多加志 堀田
Akira Bando
阪東  明
Shigeta Ueda
茂太 上田
Motoo Futami
基生 二見
Hiroyasu Sato
博康 佐藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ADモジュールと演算モジュールの組を多重化
し、同一の処理を行わせることにより信頼性を向上させ
る制御装置において、AD変換の誤差によらず多重化し
た複数の演算モジュールの処理結果が同一となることを
保証し、故障が発生したことを容易に検出できるように
すること。 【解決手段】複数の演算モジュール131〜133の間
でデータを転送するための伝送路161〜166を設
け、演算モジュール間でAD変換結果を交換し、予め定
められたアルゴリズムによってエラーを検出し正常なデ
ータを選択することにより、全ての演算モジュールで同
一のAD変換結果を用いて処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多重化された制御
装置に関し、特にAD変換機能の高信頼化を行い得る制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の制御装置は、一定の周期で機器の
状態をデジタル値に変換するADモジュールと、変換し
たデジタル値に応じて最適な機器の制御方法を決定し機
器の制御信号を生成する演算モジュールによって構成さ
れている。ADモジュールと演算モジュールとの間の距
離が大きい場合には、対ノイズ性の高い光ファイバを用
いてシリアルに変換したデータを転送する方法が用いら
れる。また、信頼性の要求される場合には、ADモジュ
ールと演算モジュールの組を複数設けて同一の処理を行
わせ、1つの組で故障が発生した時には故障の発生して
いない組の生成した制御信号を使用することにより、正
しい制御信号を出力することを可能とし、信頼性を向上
させる、という方法が用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
制御装置では、ADモジュールと演算モジュールの組を
複数設けた場合に、ADモジュールで行うAD変換に誤
差があるために処理結果に不一致が発生し、故障によっ
て不一致が発生したのかAD変換の誤差によって不一致
が発生したのかの判別ができないという問題があった。
【0004】本発明の目的は、ADモジュールと演算モ
ジュールの組を複数設けた場合に、ADモジュールで行
うAD変換の誤差による処理結果の不一致を防止し、高
い確率で故障を検出することが可能な制御装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の制御装置は、ADモジュールと演算モジュ
ールの組を複数有する制御装置において、異なる組の演
算モジュールの間でデータを転送するための伝送路を有
する。各演算モジュールは伝送路を通じて他の演算モジ
ュールとAD変換結果を交換し、全ての演算モジュール
で同一のアルゴリズムに従って複数のAD変換結果のう
ちの1つを選択して処理を行う。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は、本発明の実施例の全体ブロ
ック図である。102は制御の対象となる機器である。
機器102の例としては、工業製品を生産するためのプ
ラントや電力用の変換器等が挙げられる。
【0007】センサ111〜11nは、機器102の状
態を示す物理量を電気信号に変換する。センサ111〜
11nが変換する物理量としては、温度,各種液体又は
気体の流量,モータの回転数,変換器に流れる電流や電
圧、などが挙げられる。
【0008】第一のADモジュール121は信号線14
1〜14nを通してセンサ111〜11nから電気信号
を受け取り、各信号のアナログ値をデジタル値に変換し
た後、光ファイバ151を通して演算モジュール131
に変換後のデータを転送する。アナログ値からデジタル
値への変換は、光ファイバ191を通して演算モジュー
ル131から指示されたタイミングに合わせて行われ
る。
【0009】第二のADモジュール122、及び、第三
のADモジュール123の動作も、第一のADモジュー
ル121と同様である。即ち、3つのADモジュールは
同一の電気信号をデジタル値に変換する。従って、どれ
か1つのADモジュールに故障が発生した場合でも、残
りの2つのADモジュールのデータを用いて処理を行う
ことにより、正しい処理を続けることが可能となり、高
い信頼性が得られる。第一の演算モジュール131は、
光ファイバ171,176を通して同期用信号を第二の
演算モジュール132、及び第三の演算モジュール13
3に送出し、光ファイバ173,175を通して第二の
演算モジュール132、及び第三の演算モジュール13
3から同期用信号を受け取る。光ファイバ171,17
6に送出した同期用信号と光ファイバ173,175を
通して受け取った同期用信号をもとに第一のADモジュ
ール121への開始信号を生成し、光ファイバ191を
通して第一のADモジュール121に送出する。第一の
演算モジュール131はまた、光ファイバ151を通し
て第一のADモジュール121からデータを受け取り、
光ファイバ161,163,165,166を通して第
二の演算モジュール132、及び第三の演算モジュール
133に第一のADモジュール121から受け取ったデ
ータを送出すると同時に、第二の演算モジュール13
2、及び第三の演算モジュール133を経由して第二の
ADモジュール122、及び第三のADモジュール12
3からのデータを受け取る。3つのADモジュール12
1,122,123からのデータが全てそろった段階
で、予め定められたアルゴリズムに従って3つのADモ
ジュールのいずれかに故障が発生していないかどうかを
調べ、故障の発生していないADモジュールからのデー
タを選択し、選択したデータを用いて機器102の制御
信号を生成して光ファイバ181を通して多数決回路1
04に送出する。
【0010】第二の演算モジュール132、及び、第三
の演算モジュール133の動作も、第一の演算モジュー
ル131と同様である。即ち、3つの演算モジュール
は、同一のADモジュールからのデータを用いて同一の
演算を行う。従って、3つの演算モジュールは同一の制
御信号を生成するはずであり、それらを比較して不一致
が発生した場合にはいずれかの演算モジュールで故障が
発生したことがわかる。多数決回路104は、光ファイ
バ181〜183を通して3つの演算モジュール131
〜133から機器102の制御信号を受け取り、多数決
を取った後、結果を信号線106を通して機器102に
送出する。これによって、いずれか1つの演算モジュー
ルに故障が発生した場合でも、残りの2つの演算モジュ
ールが正しい制御信号を出力していれば、正しい制御信
号が選択されて機器102に送出されるため、正常に処
理を続けることが可能となり、高い信頼性を得ることが
できる。
【0011】ADモジュール121〜123と、演算モ
ジュール131〜133の間の接続に光ファイバ151
〜153,191〜193を用いているのは、ADモジ
ュールと演算モジュールとの間の電位の差に対応した絶
縁を行うためと、対ノイズ性を高めるためである。ノイ
ズの少ない環境で使用する制御装置であれば、光ファイ
バを用いずに、電線を用い、フォトカプラ、もしくはパ
ルストランス等を用いてモジュール間の絶縁を行うよう
な構成とすることも可能である。また、ADモジュール
と演算モジュールとの電位の差が小さい場合には、絶縁
を行う必要もないため、電線を用いて直接接続すること
も可能である。演算モジュール間の接続に用いられてい
る光ファイバ161〜166,171〜176、及び、
演算モジュール131〜133と多数決回路104との
間の光ファイバ181〜183についても同様であり、
環境によっては電線に置き換えることも可能である。
【0012】図2は、図1の第一のADモジュール12
1のブロック図である。ここでは、簡単のためセンサの
個数を4個とした時の例を示してある。
【0013】第一のADボード202は、制御信号21
4を通して転送ボード206から変換開始の指示を受け
取ると、信号線141,142を通してセンサから受け
取った信号を、アナログ値からデジタル値に変換する。
また、制御信号214を通して転送ボード206から状
態読み出しの指示を受け取ると、データバス212に状
態を出力する。また、制御信号214を通して転送ボー
ド206からデータ読み出しの指示を受け取ると、デー
タバス212にデータを出力する。
【0014】第二のADボード204の動作も、第一の
ADボード202の動作と同様である。
【0015】転送ボード206は、光ファイバ191を
通して第一の演算モジュールから開始信号を受け取る
と、制御信号214を通して、第一のADボード20
2、及び第二のADボード204に変換開始の指示を送
出する。その後、制御信号214を通して、第一のAD
ボード202、及び第二のADボード204に状態読み
出しの指示を送り、データバス212から第一のADボ
ード202、及び第二のADボード204の状態を受け
取る。第一のADボード202、または、第二のADボ
ード204の状態が変換中を示している時には、変換終
了となるまで、状態の読み出しを繰り返す。第一のAD
ボード202、及び、第二のADボード204の状態が
両者とも変換終了となった段階で、制御信号214を通
して第一のADボード202、及び第二のADボード2
04にデータ読み出しの指示を送り、データバス212
からデータを受け取る。4個のセンサに対応するデータ
を全て受け取ると、光ファイバ151を通して第一の演
算モジュールにデータを転送する。
【0016】図1の第二のADモジュール122、及び
第三のADモジュール123も、第一のADモジュール
121と同様の構成である。
【0017】図3は、図2の第一のADボード202の
ブロック図である。
【0018】増幅回路312は、信号線141を通して
センサからのアナログ信号を受け取り、予め定められた
倍率で増幅した後、信号線342を通してAD変換器3
18に送出する。センサとADボードの間に電位の差が
ある場合には、増幅回路312として内蔵のトランスを用
いて入力と出力との間を電気的に絶縁する絶縁型の増幅
回路が用いられることもある。
【0019】増幅回路314の動作も、増幅回路312
の動作と同様である。
【0020】AD制御回路316は、制御信号214を
通して転送ボードより受け取った指示に応じて、第一の
AD変換器318,第二のAD変換器320、及び、バ
ッファ324,236,328,330を制御する。
【0021】第一のAD変換器318は、制御信号34
6を通してAD制御回路316より変換開始の指示を受
け取ると、信号線342を通して増幅回路312から受
け取ったアナログ信号を、信号のレベルに対応したデジ
タル値に変換し、信号線352を通してバッファ324に
送出する。それと同時に、デジタル値への変換が終了し
たかどうかを示す信号を信号線348を通してAND回
路322に送出する。第二のAD変換器320の動作
も、第一のAD変換器318の動作と同様である。
【0022】AND回路322は、信号線348,35
0を通して第一のAD変換器318、及び第二のAD変
換器320よりデジタル値への変換が終了したかどうか
を示す信号を受け取り、両者の論理積を取った後、結果
を信号線356を通してバッファ328に出力する。A
ND回路322の出力が0の時には、少なくとも第一の
AD変換器318と第二のAD変換器320のいずれか
一方でデジタル値への変換が終了していないことを示
す。AND回路322の出力が1の時には、第一のAD
変換器318と第二のAD変換器320の両方でデジタ
ル値への変換が終了していることを示す。
【0023】バッファ324は、制御信号358を通し
てAD制御回路316より出力制御信号を受け取る。出
力制御信号が1の時には、信号線352を通して第一の
AD変換器318から受け取ったデータをデータバス3
66に出力する。一方、出力制御信号が0の時には何も
出力しない。
【0024】バッファ326の動作もバッファ324の
動作と同様である。
【0025】バッファ328は、制御信号362を通し
てAD制御回路316より出力制御信号を受け取る。出
力制御信号が1の時には、信号線356を通してAND
回路322から受け取ったデータをデータバス366に
出力する。ここで、AND回路322の出力は1ビット
であるのに対し、データバス366は複数ビットで構成
されているため、出力に際してはAND回路322の出
力をデータバス366の最下位ビットに出力し、データ
バス366の最下位以外のビットには0を出力する。一
方、出力制御信号が0の時には何も出力しない。
【0026】バッファ330は、制御信号364を通し
てAD制御回路316より出力制御信号を受け取る。出
力制御信号が1の時には、データバス366上のデータ
をデータバス212に出力する。一方、出力制御信号が
0の時には何も出力しない。図2の第二のADボード2
04も、第一のADボード202と同様の構成である。
【0027】図4は、図2の制御信号214と第一のA
Dボード202、及び第二のADボード204の動作の
関係を示した図である。制御信号214は、3ビットの
アドレス,読み出し信号(RD),書き込み信号(W
R)からなる。なお、図4に示した以外の組み合わせは
未使用であり、制御信号214の値が図4に示した値以
外になることは無い。
【0028】読み出し信号(RD)、及び、書き込み信
号(WR)の両方が0の時には、アドレスの値によらず
何も動作は行われない。
【0029】アドレスが000で、書き込み信号(W
R)が1の時には、全てのADボードの全てのAD変換
器でデジタル値への変換が開始される。
【0030】アドレスが000で、読み出し信号(R
D)が1の時には、第一のADボードの状態が読み出さ
れる。
【0031】アドレスが010で、読み出し信号(R
D)が1の時には、第一のADボードの第一のAD変換
器のデータが読み出される。
【0032】アドレスが011で、読み出し信号(R
D)が1の時には、第一のADボードの第二のAD変換
器のデータが読み出される。
【0033】アドレスが100で、読み出し信号(R
D)が1の時には、第二のADボードの状態が読み出さ
れる。
【0034】アドレスが110で、読み出し信号(R
D)が1の時には、第二のADボードの第一のAD変換
器のデータが読み出される。
【0035】アドレスが111で、読み出し信号(R
D)が1の時には、第二のADボードの第二のAD変換
器のデータが読み出される。
【0036】図5は、図2の転送ボード206のブロッ
ク図である。
【0037】OE回路502は、光ファイバ191を通
して第一の演算モジュールより変換開始信号を受け取
り、光信号から電気信号への変換を行った後、信号線5
32を通して読み出し制御回路502に送出する。
【0038】読み出し制御回路502は、信号線532
を通してOE回路512より電気信号に変換された変換
開始信号を受け取り、制御信号214を通して2つのA
Dボードに変換開始を指示する。変換開始を指示した
後、制御信号214を通して2つのADボードに状態の
読み出しを指示し、データバス212より各ADボード
の状態を受け取る。全てのADボードの変換が終了する
と、制御信号214を通して2つのADボードにデータ
の読み出しを指示し、同時に、信号線522を通してデ
ータバッファ504にデータの書き込みを指示する。全
てのデータの読み出しが終了すると、信号線524を通
してパケット生成回路506にパケットの生成を指示す
る。
【0039】データバッファ504は、信号線522を
通して読み出し制御回路502よりデータの書き込みの
指示を受けると、データバス212よりデータを受け取
り、格納する。また、格納したデータを信号線526を
通してパケット生成回路506に送出する。
【0040】パケット生成回路506は、信号線524
を通して読み出し制御回路502よりパケット生成の指
示を受け取ると、信号線526を通してデータバッファ
504よりデータを受け取り、パケットに組み込んだ
後、信号線528を通してPS回路508に送出する。
【0041】PS回路508は、信号線528を通して
パケット生成回路506よりパケットを受け取り、シリ
アルデータ、すなわち連続した1ビットデータの列に変
換し、信号線530を通してEO回路510に送出す
る。
【0042】EO回路510は、信号線530を通して
PS回路508よりシリアルデータを受け取り、光信号
に変換した後、光ファイバ151を通して第一の演算モ
ジュールに送出する。
【0043】図6は、図5のパケット生成回路506が
生成するパケットの構造を示す図である。図6におい
て、1つの長方形は1バイト(8ビット)のデータを表
している。
【0044】「同期用データ」は、パケットの先頭であ
ることを示すデータであり、予め定められた4バイトの
データで構成される。この部分はパケットを受信する時
にパケットの先頭を検出するために用いられる。
【0045】「サイズ」は、転送するデータの量をバイ
ト単位で示す1バイトのデータである。この例では2バ
イトのデータを4つ転送するため、「サイズ」の値は8
となる。
【0046】「D(1)」から「D(4)」は、第一の
ADボード、及び第二のADボードにある合計4つのA
D変換器がデジタルに変換したデータであり、各々2バ
イトのデータである。
【0047】「チェックコード」は、転送エラーのチェ
ックを行うために付加されるデータであり、「サイ
ズ」、及び、「D(1)」から「D(4)」の値から予
め定められた方法によって生成される2バイトのデータ
である。
【0048】図7は、図1の第一の演算モジュール13
1のブロック図である。
【0049】シリアル入力回路702は、光ファイバ1
63を通して第三の演算モジュールから2つのパケット
を受け取り格納すると同時に、各パケットの転送中にエ
ラーが発生したかどうかを検出し、信号線742を通し
て転送制御回路712に報告する。最初のパケットは第
三のADモジュールからのデータにより構成されるパケ
ットであり、二番目のパケットは第二のADモジュール
からのデータにより構成されるパケットである。シリア
ル入力回路702は最初のパケットを信号線732を通
してシリアル出力回路704に送出する。また、信号線
742を通して最初のパケットの出力を指示された時に
は、データバス752に最初のパケットの内容を出力す
る。同様に、信号線742を通して二番目のパケットの
出力を指示された時には、データバス752に二番目の
パケットの内容を出力する。
【0050】シリアル出力回路704は、信号線744
を通して転送制御回路712より指示を受け取り、光フ
ァイバ161を通して第二の演算モジュールに2つのパ
ケットを送出する。最初のパケットは、信号線734を
通してシリアル入力回路706から受け取ったパケットで
あり、第一のADモジュールからのデータにより構成さ
れている。二番目のパケットは、信号線732を通して
シリアル入力回路702から受け取ったパケットであり、
第三のADモジュールからのデータにより構成されてい
る。
【0051】シリアル入力回路706は、光ファイバ1
51を通して第一のADモジュールから1つのパケット
を受け取り格納すると同時に、パケットの転送中にエラ
ーが発生したかどうかを検出し、信号線746を通して
転送制御回路712に報告する。このパケットは第一の
ADモジュールからのデータにより構成されるパケット
である。シリアル入力回路706は受信したパケットを
信号線734,736を通してシリアル出力回路70
4,708に送出する。また、信号線746を通してパ
ケットの出力を指示された時には、データバス752に
受信したパケットの内容を出力する。
【0052】シリアル出力回路708は、信号線748
を通して転送制御回路712より指示を受け取り、光フ
ァイバ166を通して第三の演算モジュールに2つのパ
ケットを送出する。最初のパケットは、信号線736を
通してシリアル入力回路706から受け取ったパケットで
あり、第一のADモジュールからのデータにより構成さ
れている。二番目のパケットは、信号線738を通して
シリアル入力回路710から受け取ったパケットであり、
第二のADモジュールからのデータにより構成されてい
る。
【0053】シリアル入力回路710は、光ファイバ1
65を通して第二の演算モジュールから2つのパケット
を受け取り格納すると同時に、各パケットの転送中にエ
ラーが発生したかどうかを検出し、信号線750を通し
て転送制御回路712に報告する。最初のパケットは第
二のADモジュールからのデータにより構成されるパケ
ットであり、二番目のパケットは第三のADモジュール
からのデータにより構成されるパケットである。シリア
ル入力回路710は最初のパケットを信号線738を通
してシリアル出力回路708に送出する。また、信号線
750を通して最初のパケットの出力を指示された時に
は、データバス752に最初のパケットの内容を出力す
る。同様に、信号線750を通して二番目のパケットの
出力を指示された時には、データバス752に二番目の
パケットの内容を出力する。
【0054】転送制御回路712は、信号線756を通
して同期制御回路718から変換開始信号を受け取る
と、信号線744,748を通してシリアル出力回路7
04,708のデータの送出を制御する。また、データ
バス752を通してシリアル入力回路702,706,
710からデータを受け取り、データバス754を通し
てRAM716に書き込む。RAM716への書き込みが終了する
と、信号線764を通してCPU720にデータ転送終了を通
知する。
【0055】CPU720は、信号線764を通して転送制御
回路712からデータ転送終了の通知を受け取ると、RA
M716から転送制御回路712を経由して3つのADモジ
ュールからのデータを受け取り、いずれかのADモジュ
ールで故障が発生していないかどうかを判定する。故障
が検出された場合には信号線766を通して表示回路7
24に故障したモジュールの情報を送出する。その後、
故障していないADモジュールのデータを使用して機器
を制御するためのデータを生成し、信号線762を通して
出力制御回路722に送出する。
【0056】表示回路724は、信号線766を通して
CPU720から故障したモジュールの情報を受け取り、必要
な表示を行う。
【0057】同期制御回路718は、光ファイバ17
3,171,176,175を通して第二の演算モジュ
ール、及び第三の演算モジュールと同期信号をやり取り
し、変換開始信号を生成して光ファイバ191を通して
第一のADモジュールに送出する。それと同時に信号線
756を通して転送制御回路712に変換開始信号を送
出する。また、変換開始信号が1となってからの時間を
カウントし、その値を信号線760を通して出力制御回
路722に送出する。
【0058】出力制御回路722は、信号線760を通
して同期制御回路718から受け取った時間情報、及
び、信号線762を通してCPU720から受け取った制御デ
ータをもとに機器の制御信号を生成し、光ファイバ18
1を通して多数決回路に送出する。
【0059】図1の第二の演算モジュール132、及び
第三の演算モジュール133も、第一の演算モジュール
131と同様の構成である。
【0060】図8は、図7の同期制御回路718のブロ
ック図である。
【0061】EO回路802は、信号線832を通して
OR回路808から変換開始信号を受け取り、光情報に
変換した後、光ファイバ191を通して第一のADモジ
ュールに送出する。
【0062】バッファ804は、信号線832を通して
OR回路808から変換開始信号を受け取り、信号線7
56を通してCPUに送出する。
【0063】カウンタ806は、一定時間ごとにカウン
ト値を1ずつ増加させる。また、信号線832を通して
OR回路808から変換開始信号を受け取ると、カウン
ト値を0にクリアする。また、カウント値が予め定めら
れた値に等しくなると、カウント値を固定し、信号線8
40にカウント終了信号を送出する。また、信号線76
0を通して出力制御回路にカウント値を送出する。
【0064】DL回路816は、信号線840を通して
カウンタ806からカウント終了信号を受け取り、一定
時間遅延した後、信号線842に出力する。DL回路8
16は、他の演算モジュールとの間でカウント終了信号
を転送し合うのに要する時間だけ、自モジュールのカウ
ント終了信号を遅らせるための回路である。
【0065】OE回路818は、光ファイバ173を通
して第三の演算モジュールからカウント終了信号を受け
取り、電気信号に変換した後、信号線846に送出す
る。
【0066】同様に、OE回路824は、光ファイバ1
75を通して第二の演算モジュールからカウント終了信
号を受け取り、電気信号に変換した後、信号線844に
送出する。
【0067】EO回路820は、信号線840を通して
カウンタ806からカウント終了信号を受け取り、光信
号に変換した後、光ファイバ171を通して第二の演算
モジュールに送出する。
【0068】同様に、EO回路822は、信号線840
を通してカウンタ806からカウント終了信号を受け取
り、光信号に変換した後、光ファイバ176を通して第
三の演算モジュールに送出する。
【0069】3つのAND回路810,812,81
4、及びOR回路808の4つの回路は、全体で1つの
多数決回路を構成している。即ち、信号線842,84
4,846の値のうち2つ以上が1の時は信号線832
に1を出力し、それ以外の時は、信号線832に0を出
力する。
【0070】図9は、図7の同期制御回路718の動作
を説明するタイミングチャートである。各演算モジュー
ルのカウンタはそれぞれ一定時間おきにカウント値を1
ずつ増加させ、カウント値が予め定められた値に等しく
なるとカウント終了信号を出力する。カウンタを増加さ
せる間隔はモジュールによって少しずつ異なるため、カ
ウント終了信号の出力タイミングもモジュールによって
少しずつ異なる。ここでは、第一の演算モジュールが一
番早く、第二の演算モジュールが一番遅いと仮定した。
各演算モジュールの同期制御回路は、2つの演算モジュ
ールのカウント終了信号が1となった時点で変換開始信
号を1にするため、この例では、第三の演算モジュール
のカウント終了信号が1となった時点で、全てのADモ
ジュールへの変換開始信号が1となり、全てのADモジ
ュールで同一のタイミングでアナログ値からデジタル値
への変換を行うことが可能となる。変換開始信号が1と
なると、各演算モジュールのカウンタは0にクリアされ
るため、カウント終了信号も0となる。この例では、第
二の演算モジュールのカウンタはカウント終了信号が1
となる前に0にクリアされてしまうため、カウント終了
信号は常に0のままとなる。
【0071】図10は、図7のシリアル入力回路702
のブロック図である。
【0072】OE回路1002は、光ファイバ163を
通して第三の演算モジュールからシリアルデータを受け
取り、電気信号に変換した後、信号線1022を通して
SP回路1004に送出する。
【0073】SP回路1004は、信号線1022を通
してOE回路1002よりシリアルデータを受け取り、
パラレルデータ、即ち1バイト単位のデータの列に変換
した後、信号線1024を通してパケット復元回路10
06に送出する。
【0074】パケット復元回路1006は、信号線10
24を通してSP回路1004よりパラレルデータを受
け取り、信号線1026を通してインタフェース100
8にパケットを受信したことを通知する。また、同期用
データ及びエラーチェックコードを除いたデータを信号
線1028へ送出する。また、エラーチェックコードを
用いて転送エラーが発生したかどうかを調べ、信号線1
026を通してインタフェース1008にエラー情報を
送出する。
【0075】データバッファ1010は、シリアル入力
回路702が受け取る2つのパケットのうち最初のパケ
ットを格納するための回路である。信号線1032を通
してインタフェース1008から書き込みの指示を受け
取ると、信号線1028を通してパケット復元回路10
06よりデータを受け取り、格納する。また、格納した
データを信号線732、及び信号線1036に送出す
る。
【0076】データバッファ1012は、シリアル入力
回路702が受け取る2つのパケットのうち2番目のパ
ケットを格納するための回路である。信号線1030を
通してインタフェース1008から書き込みの指示を受
け取ると、信号線1028を通してパケット復元回路1
006よりデータを受け取り、格納する。また、格納し
たデータを信号線1034に送出する。
【0077】選択回路1014は、信号線1038を通
してインタフェース1008から選択制御信号を受け取
る。選択制御信号が1の時には、信号線1036を通し
てデータバッファ1010から受け取ったデータを、信
号線1040を通してバッファ1016に送出する。一
方、選択制御信号が0の時には、信号線1034を通し
てデータバッファ1012から受け取ったデータを、信
号線1040を通してバッファ1016に送出する。
【0078】バッファ1016は、信号線1042を通
してインタフェース1008から出力制御信号を受け取
る。出力制御信号が1の時には、信号線1040を通し
て選択回路1014から受け取ったデータをデータバス
752に出力する。一方、出力制御信号が0の時には、
なにも出力しない。
【0079】インタフェース1008は、信号線102
6を通してパケット復元回路1006からパケット受信の報
告を受け取ると、信号線1032,1030を通してデ
ータバッファ1010,1012にデータの格納を指示
する。それと同時に、信号線1026を通してパケット
復元回路1006から受け取ったエラー情報を、信号線
742を通して転送制御回路に送出する。また、信号線
742を通して転送制御回路からデータ出力の指示を受
け取った時には、信号線1038、及び1042を通して選
択回路1014、及びバッファ1016を制御し、指示
されたデータをデータバス752に出力させる。
【0080】図7のシリアル入力回路710は、シリア
ル入力回路702と左右対象な構成である。
【0081】図11は、シリアル出力回路704のブロ
ック図である。
【0082】選択回路1110は信号線1120を通し
てインタフェース1108から選択制御信号を受け取
る。選択制御信号が1の時には信号線734を通して受
け取ったデータをパケット生成回路1106に送出す
る。このケースは、シリアル出力回路704が送出する
2つのパケットのうちの最初のパケットのデータに対応
する。一方、選択制御信号が0の時には信号線732を
通して受け取ったデータをパケット生成回路1106に
送出する。このケースは、シリアル出力回路704が送
出する2つのパケットのうちの2番目のパケットのデー
タに対応する。
【0083】パケット生成回路1106は、信号線11
16を通してインタフェース1108からパケット生成の指
示を受け取ると、信号線1118を通して選択回路11
10から受け取ったデータをもとにパケットを生成し、
信号線1114を通してPS回路1104に送出する。
【0084】PS回路1104は、信号線1114を通
してパケット生成回路1106よりパケットを受け取
り、シリアルデータ、即ち1ビットのデータの列に変換
し、信号線1112を通してEO回路1102に送出す
る。
【0085】EO回路1102は、信号線1112を通
してPS回路1104からシリアルデータを受け取り、
光信号に変換して光ファイバ161に出力する。
【0086】インタフェース1108は、信号線744
を通して転送制御回路より制御信号を受け取り、選択回
路1110、及びバケット生成回路1106を制御す
る。
【0087】図7のシリアル出力回路708は、シリア
ル出力回路704と左右対象な構成である。
【0088】図12は、図11のパケット生成回路11
06が生成するパケットの構造を示す図である。図12
のパケットの構造は、図6のパケットの構造とほぼ同じ
であるが、「種別」及び「エラーコード」のフィールド
を有するところが異なっている。
【0089】「種別」のフィールドは、当該データがど
のADモジュールによって変換されたデータかを示すフ
ィールドである。このフィールドが1の時は、当該デー
タが第一のADモジュールによって変換されたデータで
あることを示す。このフィールドが2の時は、当該デー
タが第二のADモジュールによって変換されたデータで
あることを示す。このフィールドが3の時は、当該デー
タが第三のADモジュールによって変換されたデータで
あることを示す。
【0090】「エラーコード」のフィールドは、当該デ
ータが転送の途中でエラーを発生したかどうかを示すフ
ィールドである。このフィールドが0の時は、エラーを
発生していないことを示す。このフィールドが1の時
は、ADモジュールから演算モジュールへのデータの転
送でエラーを発生したことを示す。このフィールドが2
の時には、演算モジュールから演算モジュールへのデー
タの転送でエラーが発生したことがわかる。このフィー
ルドが0でないデータを受け取った時には、当該データ
は転送中にエラーを発生したデータであるため、そのデ
ータを使用することが無い様に制御を行う。
【0091】図13は図7のシリアル入力回路706の
ブロック図である。
【0092】OE回路1302は、光ファイバ151を
通してADモジュールからシリアルデータを受け取り、
電気信号に変換した後、信号線1322を通してSP回
路1304に送出する。
【0093】SP回路1304は、信号線1322を通
してOE回路1302からシリアルデータを受け取り、
パラレルデータ、即ち1バイトのデータの列に変換した
後、信号線1324を通してパケット復元回路1306
に送出する。
【0094】パケット復元回路1306は、信号線13
24を通してSP回路1304よりデータを受け取り、
同期用データ及びチェックコードを削除した後、信号線
1328を通してデータバッファ1310に送出する。それ
と同時に、チェックコードによる転送エラーのチェック
を行い、結果を信号線1326を通してインタフェース
1308に送出する。
【0095】データバッファ1310は、信号線132
8を通してパケット復元回路1306からデータを受け取
り、格納する。また、格納したデータを信号線734,
736を通してシリアル出力回路に、信号線1332を
通してバッファ1312に送出する。
【0096】バッファ1312は、信号線1334を通
してインタフェース1308より出力制御信号を受け取
る。出力制御信号が1の時には、信号線1332を通し
てデータバッファ1310から受け取ったデータをデー
タバス752に出力する。出力制御信号が0の時には、
何も出力しない。
【0097】インタフェース1308は、信号線746
を通して転送制御回路から制御信号を受け取り、データ
バッファ1310、およびバッファ1312を制御す
る。また、パケット復元回路1306から受けとった転
送エラーの検出結果を信号線746を通して転送制御回
路に送出する。
【0098】図14は、モジュール間のデータ転送の様
子を示した図である。この図において、D1は第一のA
Dモジュールで変換したデータ、D2は第二のADモジ
ュールで変換したデータ、D3は第三のADモジュール
で変換したデータを示す。
【0099】以下、第一の演算モジュールについて説明
するが、第二、及び第三の演算モジュールについても同
様である。AD変換が終了すると、第一のADモジュー
ルは、光ファイバ151を通してデータD1を第一の演
算モジュールに転送する。第一の演算モジュールは、デ
ータの受信を行いながら、受け取ったデータをメモリに
書き込む。データの受信が終了すると、光ファイバ16
1を通して第二の演算モジュールへ、光ファイバ166
を通して第三の演算モジュールへデータD1を転送す
る。それと並行して、光ファイバ165を通して第二の
演算モジュールからデータD2が、光ファイバ163を
通して第三の演算モジュールからデータD3が転送され
てくるため、これらを受信し、メモリに書き込む。これ
らのデータの送受信が終了すると、光ファイバ165を
通して転送されてきたデータD2を光ファイバ166を
通して第三の演算モジュールへ転送し、光ファイバ16
3を通して送られてきたデータD3を光ファイバ161
を通して第二の演算モジュールに転送する。それと同時
に、光ファイバ163からデータD2を、光ファイバ1
65からデータD3を受信する。しかしながら、データ
D2、及びD3は既にメモリに書き込まれているため、
この転送ではメモリへの書き込みは行われない。
【0100】図15は、図14と同様にデータ転送の様
子を示した図であるが、光ファイバ161でエラーが発
生ているところが図14と異なっている。
【0101】第一の演算モジュールは、ADモジュール
からデータD1を受信すると、光ファイバ161を通し
て第二の演算モジュールにデータD1を転送するが、転
送でエラーが発生し、第二の演算モジュールのメモリに
はデータD1の代わりに誤ったデータが書き込まれてし
まう。しかしながら、同じタイミングで光ファイバ16
6を通して第三の演算モジュールに転送されたデータD
1が光ファイバ164を通して第二の演算モジュールに転
送されるため、光ファイバ161から転送されてきたエ
ラーの発生したデータの上に光ファイバ164を通して
転送されてきたデータD1が上書きされるため、第二の
演算モジュールはデータD1の正しい値を得ることがで
きる。
【0102】図16は、図7のRAM716上のメモリマップ
を示したものである。
【0103】D1,D2,D3の領域にはそれぞれ第
一,第二,第三のADモジュールが変換したデータが格
納されている。D12の領域にはD1とD2の値の差の
標準値が格納されている。同様に、D23の領域にはD
2とD3の値の差の標準値が、D31の領域にはD3と
D1の値の差の標準値が格納されている。各演算モジュ
ールは、D1,D2,D3の値とD12,D23,D3
1の値を照合することによりAD変換のエラーを検出
し、正常なデータを選択してDfの領域に格納する。各
演算モジュールでの演算処理はDfの領域に格納された
データを用いて行われる。
【0104】図17は、各演算モジュールでAD変換結
果の選択を行うときの処理の流れを示した図である。
【0105】まず最初のステップでは、状態変数eを0
にクリアする。
【0106】次のステップでは、データD1の転送が正
常に行われたかどうかを調べる。もしエラーが起こって
いた時には、状態変数eに4を加算し、D1の転送でエ
ラーが発生したことを示す表示回路を点灯する。一方、
正常に転送が行われたときには、D1の転送でエラーが
発生したことを示す表示回路を消灯する。この様な処理
を行うことにより、データ転送のエラーが頻発するよう
な場合には、エラーを示す表示回路の点灯する頻度が多
くなり、エラーが頻発していることが目で見てわかるよ
うにすることができる。
【0107】次のステップでは、データD2の転送が正
常に行われたかどうかを調べる。もしエラーが起こって
いた時には、状態変数eに2を加算し、D2の転送でエ
ラーが発生したことを示す表示回路を点灯する。一方、
正常に転送が行われたときには、D2の転送でエラーが
発生したことを示す表示回路を消灯する。
【0108】次のステップでは、データD3の転送が正
常に行われたかどうかを調べる。もしエラーが起こって
いた時には、状態変数eに1を加算し、D3の転送でエ
ラーが発生したことを示す表示回路を点灯する。一方、
正常に転送が行われたときには、D3の転送でエラーが
発生したことを示す表示回路を消灯する。
【0109】次のステップでは状態変数eの値を調べ
る。
【0110】eが0の時には、D1〜D3の全てのデー
タが正常に転送されているため、差分チェックにより正
常なデータを選択する。
【0111】eが1,2,3の時には、D1の転送では
エラーが発生していないが、D2、またはD3の転送で
エラーが発生しているため、D1の値を選択する。
【0112】eが4,5の時には、D1の転送でエラー
が発生したが、D2の転送ではエラーが発生していない
ため、D2の値を選択する。
【0113】eが6の時には、D1、及びD2の転送で
エラーが発生したが、D3の転送ではエラーが発生して
いないため、D3の値を選択する。
【0114】eが7の時には、D1〜D3の全ての転送
でエラーが発生したが、前回のAD変換結果を用いて処
理を行う。
【0115】図18は、図17の差分チェックの詳細を
示すフローチャートである。
【0116】最初のステップでは、ループカウンタiを
1に初期化する。
【0117】次のステップでは、状態変数eを0にセッ
トする。
【0118】次のステップでは、D1(i)とD2
(i)の差が、標準値D12(i)に対して5以上離れ
ているかどうかを調べる。5以上離れている場合には、
異常と判断し、状態変数eに4を加える。4以下しか離
れていない場合には、正常と判断し、標準値D12
(i)の値を最新の値にアップデートする。
【0119】次のステップでは、D2(i)とD3
(i)の差が、標準値D23(i)に対して5以上離れ
ているかどうかを調べる。5以上離れている場合には、
異常と判断し、状態変数eに2を加える。4以下しか離
れていない場合には、正常と判断し、標準値D23
(i)の値を最新の値にアップデートする。
【0120】次のステップでは、D3(i)とD1
(i)の差が、標準値D31(i)に対して5以上離れ
ているかどうかを調べる。5以上離れている場合には、
異常と判断し、状態変数eに1を加える。4以下しか離
れていない場合には、正常と判断し、標準値D31
(i)の値を最新の値にアップデートする。
【0121】次のステップでは、状態変数eの値を調べ
る。
【0122】eが0,2,3,6の時にはD1(i)の
値が正常と判断し、D1(i)の値を選択する。
【0123】eが1,5の時にはD1(i)の値が異常
であり、D2(i)の値が正常であると判断し、D2
(i)の値を選択する。
【0124】eが4の時にはD1(i),D2(i)の
値が異常であり、D3(i)の値が正常であると判断
し、D3(i)の値を選択する。
【0125】eが7の時にはD1(i),D2(i),
D3(i)の全てが異常であると判断し、前回のAD変
換の結果を使用する。
【0126】次のステップでは、ループカウンタiの値
に1を加算する。
【0127】次のステップでは、ループカウンタiの値
が4以下であるかどうかを調べる。4以下である場合に
は、処理を行っていないデータが残っているため、上述
した処理を繰り返す。4を越えていた場合には、全ての
データに対して処理が行われているため、差分チェック
の処理を終了する。
【0128】図19は、図7の出力制御回路722のブ
ロック図である。
【0129】レジスタ1902は、信号線762を通し
てCPUから機器制御用のデータを受け取り格納する。
機器制御用のデータは、制御信号を変化させるべき時刻
の情報と、その時刻になった時に出力を0にすべきか1
にすべきかという情報からなる。
【0130】比較回路1904は、信号線760を通し
て同期制御回路から受け取ったカウント値と信号線19
12を通してレジスタ1902から受け取った時刻に関
する情報を比較し、一致した時に出力1916を1に、
それ以外では出力1916を0にする。
【0131】ラッチ1906は、比較回路1904の出
力1916が1となったタイミングに合わせて、出力1
918を変化させる。変化後の値は、信号線1914を
通してレジスタ1902から受け取った値に等しい。
【0132】EO回路1908は、ラッチ1906の出
力1918を光信号に変換し光ファイバ181に出力す
る。
【0133】以上の構成によって、機器の制御信号18
1をCPUから指示された時刻に、CPUから指示され
た値に設定することが可能となる。
【0134】図20は、図1の多数決回路104のブロ
ック図である。
【0135】OE回路2046は、光ファイバ181か
ら制御信号を受け取り電気信号に変換して信号線205
6に出力する。
【0136】OE回路2044は、光ファイバ182か
ら制御信号を受け取り電気信号に変換して信号線205
4に出力する。
【0137】OE回路2042は、光ファイバ183か
ら制御信号を受け取り電気信号に変換して信号線205
2に出力する。
【0138】AND回路2002,2004,2006、
及びOR回路2008が組み合わさって、多数決回路を
構成している。即ち、制御信号2056,2054,20
52のうち2つ以上が1の時には制御信号106も1と
なり、2つ以上が0の時には制御信号106も0とな
る。
【0139】比較回路2012は、制御信号2056と
2052の値を比較し、不一致の時に出力2032を1
にする。
【0140】比較回路2014は、制御信号2054と
2052の値を比較し、不一致の時に出力2034を1
にする。
【0141】比較回路2016は、制御信号2056と
2054の値を比較し、不一致の時に出力2036を1
にする。
【0142】表示回路2018は、比較回路2012の
出力2032が1の時に対応する表示を点灯し、0の時
には対応する表示を消灯する。また、比較回路2014
の出力2034が1の時に対応する表示を点灯し、0の
時には対応する表示を消灯する。また、比較回路201
6の出力2036が1の時に対応する表示を点灯し、0
の時には対応する表示を消灯する。これによって、不一
致が頻発するような場合には表示が点灯する時間が長く
なり、不一致が頻発していることを目で見てわかるよう
にすることが可能である。
【0143】
【発明の効果】以上詳述した様に、本発明によれば、複
数の演算モジュールの間でADモジュールから転送され
てきたデータを交換し、一定のアルゴリズムに従ってエ
ラー判定を行い正常なデータを選択するため、全ての演
算モジュールで同一のAD変換結果を用いて処理を行う
ことが可能となる。従って、AD変換の誤差に起因する
処理結果の不一致が発生しないため、処理結果が不一致
である場合には故障であると判定することが可能とな
り、故障検出率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック構成図である。
【図2】図1の第一のADモジュール121のブロック
構成図である。
【図3】図2の第一のADボード202のブロック構成
図である。
【図4】図2の制御信号214と第一のADボード20
2、及び第二のADボード204の動作の関係を示した図
である。
【図5】図2の転送ボード206のブロック構成図であ
る。
【図6】図5のパケット生成回路506が生成するパケ
ットの構造を示す図である。
【図7】図1の第一の演算モジュール131のブロック
構成図である。
【図8】図7の同期制御回路718のブロック構成図で
ある。
【図9】図7の同期制御回路718の動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図10】図7のシリアル入力回路702のブロック構
成図である。
【図11】図7のシリアル出力回路704のブロック構
成図である。
【図12】図11のパケット生成回路1106が生成す
るパケットの構造を示す図である。
【図13】図7のシリアル入力回路706のブロック構
成図である。
【図14】図1の制御装置において、正常にデータが転
送された時のデータ転送の様子を説明するタイムチャー
トである。
【図15】図1の制御装置において、第一の演算モジュ
ール131から第二の演算モジュール132へのデータ
転送でエラーが発生した時のデータ転送の様子を説明す
るタイムチャートである。
【図16】図7のRAM716において、AD変換データを格
納した時のメモリマップを示す図である。
【図17】図7のCPU720において、3つのADモジュー
ルからのデータを選択する時の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図18】図17の差分チェックの処理内容を詳細に示
すフローチャートである。
【図19】図7の出力制御回路722のブロック構成図
である。
【図20】図1の多数決回路104のブロック構成図で
ある。
【符号の説明】
104…多数決回路、121〜123…ADモジュー
ル、131〜133…演算モジュール、161〜166
…光ファイバ、702,710…シリアル入力回路、7
04,708…シリアル出力回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阪東 明 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 上田 茂太 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 二見 基生 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内 (72)発明者 佐藤 博康 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機器の状態を表わす物理量を電気信号に変
    換するセンサと、 前記センサの出力した電気信号を一定の周期でアナログ
    値からデジタル値に変換する複数のADモジュールと、 前記複数のADモジュールと1対1に接続され、一定の
    周期で予め定められた演算を行い機器の制御信号を生成
    する複数の演算モジュールと、 前記複数の演算モジュールが生成した制御信号のうち、
    最も信頼度の高いと推測される制御信号を選択して出力
    する選択回路とを有し、 更に、前記複数の演算モジュールの任意の2つの間でデ
    ータを転送するための複数の伝送路を有することを特徴
    とする高信頼化AD変換機能を有する制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の制御装置において、 前記複数のADモジュールが変換したデジタル値の間の
    相関に関する情報を格納するための記憶回路を有するこ
    とを特徴とする高信頼化AD変換機能を有する制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の制御装置において、 前記記憶回路に格納された情報もとにADモジュールの
    異常を検出する演算回路を有することを特徴とする高信
    頼化AD変換機能を有する制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の制御装置において、 前記複数の演算モジュールが生成した制御信号を比較
    し、不一致が発生したことを表示する表示回路を有する
    ことを特徴とする高信頼化AD変換機能を有する制御装
    置。
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