JPH09146622A - ロボットの軌道生成方法と軌道生成装置 - Google Patents

ロボットの軌道生成方法と軌道生成装置

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JPH09146622A
JPH09146622A JP32220195A JP32220195A JPH09146622A JP H09146622 A JPH09146622 A JP H09146622A JP 32220195 A JP32220195 A JP 32220195A JP 32220195 A JP32220195 A JP 32220195A JP H09146622 A JPH09146622 A JP H09146622A
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JP
Japan
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continuation
time
point
teaching point
trajectory
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Application number
JP32220195A
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English (en)
Inventor
Masahiro Ooto
雅裕 大音
Hisashi Kinoshita
久 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09146622A publication Critical patent/JPH09146622A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 教示点におけるロボット手先先端の折れ曲が
り軌道を、滑らかな曲線軌道に変換して生成するロボッ
トの軌道生成方法と軌道生成装置を提供する。 【解決手段】 教示点P1、P2、P3 を通過する教示軌
道xを、所定の連続化関数による連続化処理により教示
点P2 を通る滑らかな連続化軌道x0 に変換する。ま
た、補正連続化関数による連続化補正処理により、上記
連続化軌道x0 を教示点P2 で滑らかに内周りする補正
連続化軌道xi に変換する。上記連続化処理は、教示点
P2 から等時間に設定した連続化開始時点Tsと連続化
終了時点Teとの間において、ロボットの各軸の時間変
化波形q1、q2と、それらに接して延長した延長時間変
化波形qn1、qn2との内分点を滑らかなS字状の連続化
関数により求めて各軸の連続化時間変化波形qとし、そ
れらの各軸の動作に対応するロボット軌道は上記連続化
軌道となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された教示点
の間を補間して目標軌道を生成するロボットの軌道生成
方法と軌道生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ロボットがいろいろな作業現場で
活用されているが、その動作の円滑さと高速性が重要で
ある。
【0003】以下、従来のロボットの軌道生成装置につ
いて説明する。ロボットが指定された作業を実行するた
めに通過する軌道は、通過すべき複数個の教示点が操作
者によってあらかじめ登録され、その教示点の間の通過
点を直線や円弧、放物線などで補間することにより決定
される。この教示点の情報を与える教示点データは、教
示点の位置、姿勢の座標と、その教示点間を通過する速
度などを指定している。
【0004】1つの教示点からつぎの教示点までの間を
単純に直線運動させる場合には、教示点を結ぶ直線軌道
を教示点間の補間演算により求める。また、3つの教示
点間を直線で移動する場合には、折れ線の折れ角が大き
い場合に折れ線の節点で先端部の速度が方向変換による
加速度で大きく変化するため、先端振動発生の原因とな
る。また、折れ点を通過するときのロボットの関節軸に
は大きな加速度が作用するため、減速機などロボットの
構成部品の寿命の短縮や破壊などの原因となる。
【0005】このような問題を回避するため、折れ線の
折れ点でロボットを一旦停止させる手段や、特開平1−
27443号公報および特開平4−111006号公報
が開示しているように、折れ線の折れ点を経由せず、折
れ線を構成する2つの線分を滑らかな曲線で接続して節
点を内周りする軌道を生成する手段などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のロボ
ットの軌道生成装置において、折れ線の折れ点で一旦停
止するように動作させる手段では、一定の速度で連続的
に動作させる場合のおよそ2倍の動作時間を必要とす
る。
【0007】また、折れ線の折れ点を内周りする軌道で
動作させる手段では、教示点に挟まれた補間区間ごとに
移動速度が定めらているため、教示点の前後で指定速度
が異なる場合には速度に不連続変化が発生し、振動発生
の原因となる。
【0008】本発明は上記の課題を解決するもので、教
示点での各軸の角度変化を円滑にし、また、動作時間を
短縮できるロボットの軌道生成方法と軌道生成装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、ロボットの先端部が移動する軌道の基準を与える教
示点と、その教示点に基づく軌道形状を指定する移動命
令と、前記軌道上を前記先端部が移動する速度を指定す
る移動速度と、前記教示点と前記軌道との間の誤差の最
大値を指定する許容経路誤差とを備えた教示点データに
より指定される教示軌道上の連続した第1教示点、第2
教示点、および第3教示点について、前記教示点データ
で指定された軌道形状と移動速度とに従う補間演算によ
り、前記第1教示点から前記第3教示点までの移動に対
応するロボット各軸の角度の時間変化波形と移動時間と
を求めるとともに、前記移動時間に基づいて前記第2教
示点の前に連続化開始時点、後に連続化終了時点と称す
通過時点をそれぞれ前記第2教示点から等時間離れた時
点に設定し、前記第1教示点から前記第2教示点への移
動に対応する前記ロボット各軸の第1時間変化波形に第
2教示点で接して前記連続化終了時点まで線形に変化す
る線分で与えられる第1延長時間変化波形と、前記第2
教示点から前記第3教示点への移動に対応する前記ロボ
ット各軸の第2時間変化波形に第2教示点で接して前記
連続化開始時点まで線形に変化する線分で与えられる第
2延長時間変化波形とを求め、前記第1時間変化波形と
前記第2延長時間変化波形との内分点と、前記第2時間
変化波形と前記第1延長時間変化波形との内分点とを所
定の連続化関数による内分比により求め、前記連続化関
数は前記連続化開始時点で内分比を0、前記連続化終了
時点で内分比を1として与えるS字状の滑らかな関数と
することにより、前記連続化開始時点から前記連続化終
了時点まで前記内分点が与えるロボット各軸の角度によ
る前記ロボットの移動軌道を、前記第2教示点を滑らか
に通過するとともに前記教示軌道に滑らかに接続される
連続化軌道とするロボットの軌道生成方法である。
【0010】これにより、生成された連続化軌道は第2
教示点を滑らかに通過する曲線になる。また、請求項2
に係わる本発明は、第2教示点における第1時間変化波
形と第2時間変化波形との勾配変化率と所定の連続化補
正関数とに基づく連続化補正量を内分点に加算してロボ
ット各軸の補正連続化時間変化波形の値とし、前記各軸
の補正連続化時間変化波形に対応するロボット軌道が、
第2教示点を内周りするとともに、教示軌道に滑らかに
接続される補正連続化軌道とする請求項1に係わるロボ
ットの軌道生成方法である。
【0011】これにより、生成された補正連続化軌道は
第2教示点の内側を滑らかに通過する曲線となる。ま
た、請求項3に係わる本発明は、連続化開始時点と連続
化終了時点とで0、第2教示点通過時点で最大値をとる
滑らかな関数を連続化補正関数とし、第2教示点におけ
る第1時間変化波形と第2時間変化波形との勾配変化率
で重み付けした値を連続化補正量とする請求項2に係わ
るロボットの軌道生成方法である。
【0012】これにより、第2教示点における教示軌道
の変化の大きさに対応した内周りの補正ができる。ま
た、請求項4に係わる本発明は、設定した連続化開示時
点と連続化終了時点とに対応するロボット各軸の角度に
おける連続化補正量を第2教示点近傍について求め、前
記連続化補正量を基に教示軌道と補正連続化軌道との最
大経路誤差を算出し、前記最大経路誤差が教示点データ
の与える許容経路誤差以上であるとき、連続化開始時点
と連続化終了時点とを再設定して、前記最大経路誤差を
前記許容経路誤差以上とならないようにした請求項2な
いし請求項3のいずれかに係わるロボットの軌道生成方
法である。
【0013】これにより、最大経路誤差が許容経路誤差
以上にならないように連続化および補正連続化できる。
また、請求項5に係わる本発明は、連続化開示時点と連
続化終了時点とを設定したのち連続化時間変化波形およ
び補正連続化時間波形を求める演算処理の前に連続化時
間を再設定するようにした請求項4に係わるロボットの
軌道生成方法である。
【0014】これにより、無駄な連続化処理および補正
連続化処理を回避することができる。また、請求項6に
係わる本発明は、ロボットの先端部が移動する軌道の基
準を与える教示点と、その教示点に基づく軌道形状を指
定する移動命令と、前記軌道上を前記先端部が移動する
速度を指定する移動速度と、前記教示点と前記軌道との
間の誤差の最大値を指定する許容経路誤差とを備えた教
示点データにより指定される教示軌道上の連続した第1
教示点、第2教示点、および第3教示点について、前記
教示点データで指定された軌道形状と移動速度とに従う
補間演算により、前記第1教示点から前記第3教示点ま
での移動に対応するロボット各軸の角度の時間変化波形
を演算する補間演算手段と、前記第1教示点から前記第
3教示点までの移動時間に基づいて前記第2教示点の前
に連続化開始時点、後に連続化終了時点と称す通過時点
をそれぞれ前記第2教示点から等時間離れた時点に設定
する連続化時間設定手段と、前記第1教示点から前記第
2教示点への移動に対応する前記ロボット各軸の第1時
間変化波形に第2教示点で接して前記連続化終了時点ま
で線形に変化する線分で与えられる第1延長時間変化波
形と、前記第2教示点から前記第3教示点への移動に対
応する前記ロボット各軸の第2時間変化波形に第2教示
点で接して前記連続化開始時点まで線形に変化する線分
で与えられる第2延長時間変化波形とを求め、前記第1
時間変化波形と前記第2延長時間変化波形との内分点
と、前記第2時間変化波形と前記第1延長時間変化波形
との内分点とを所定の連続化関数による内分比により求
めてロボット各軸の角度の連続化時間変化波形とする時
間変化波形連続化手段とを備え、前記連続化関数は前記
連続化開始時点で内分比を0、前記連続化終了時点で内
分比を1として与えるS字状の滑らかな関数とすること
により、前記連続化開始時点から前記連続化終了時点ま
で前記内分点が与えるロボット各軸の角度による前記ロ
ボットの移動軌道を、前記第2教示点を滑らかに通過す
るとともに前記教示軌道に滑らかに接続される連続化軌
道とするロボットの軌道生成装置である。
【0015】これにより、第2教示点を滑らかに通過す
る曲線軌道を生成するロボットの軌道生成装置を実現で
きる。また、請求項7に係わる本発明は、第2教示点に
おける第1時間変化波形と第2時間変化との変化率と、
所定の連続化補正関数とによって定まる連続化補正量を
求める連続化補正手段と、教示データ中の許容経路誤差
値により補正するか否かを選択する補正選択手段とを備
え、前記補正選択手段は、許容経路誤差値が0である場
合にはロボット各軸の連続化時間変化波形を外部に出力
し、0でない場合には前記連続化補正量を連続化時間変
化波形に加算した補正連続化時間変化波形を外部に出力
するようにした請求項6に係わるロボットの軌道生成装
置である。
【0016】これにより、第2教示点の内側を滑らかに
通過する曲線軌道を生成するロボットの軌道生成装置を
実現できる。また、請求項8に係わる本発明は、第2教
示点における第1時間変化波形と第2時間変化との変化
率と、所定の連続化補正関数とによって定まる連続化補
正量を第2教示点近傍について求め、補正連続化時間変
化波形によるロボットの手先先端の動作軌道と第2教示
点との最大経路誤差を算出する経路誤差算出手段と、前
記最大経路誤差が教示点データの許容経路誤差以上であ
るときに連続化開始時点と連続化終了時点とを再設定す
る連続化時間再設定手段とを備え、連続化時間再設定手
段で再設定した連続化時間により最大経路誤差が許容経
路誤差以上にならないようにした請求項6ないし請求項
7のいずれかに係わるロボットの軌道生成装置である。
【0017】これにより、最大経路誤差が許容経路誤差
以上にならないように連続化時間を再設定できるロボッ
トの軌道生成装置を実現することができる。また、請求
項9に係わる本発明は、連続化時間再設定手段は、連続
化開始時点および連続化終了時点を設定したのち連続化
時間変化波形および補正連続化時間変化波形を求める演
算処理に先だって連続化時間を再設定するようにした請
求項8に係わるロボットの軌道生成装置である。
【0018】これにより、無駄な処理を回避しながら連
続化時間を再設定できるロボットの軌道生成装置を実現
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の本発明は、ロボ
ットの先端部が移動する軌道の基準を与える教示点と、
その教示点に基づく軌道形状を指定する移動命令と、前
記軌道上を前記先端部が移動する速度を指定する移動速
度と、前記教示点と前記軌道との間の誤差の最大値を指
定する許容経路誤差とを備えた教示点データにより指定
される教示軌道上の連続した第1教示点、第2教示点、
および第3教示点について、前記教示点データで指定さ
れた軌道形状と移動速度とに従う補間演算により、前記
第1教示点から前記第3教示点までの移動に対応するロ
ボット各軸の角度の時間変化波形と移動時間とを求める
とともに、前記移動時間に基づいて前記第2教示点の前
に連続化開始時点、後に連続化終了時点と称す通過時点
をそれぞれ前記第2教示点から等時間離れた時点に設定
し、前記第1教示点から前記第2教示点への移動に対応
する前記ロボット各軸の第1時間変化波形に第2教示点
で接して前記連続化終了時点まで線形に変化する線分で
与えられる第1延長時間変化波形と、前記第2教示点か
ら前記第3教示点への移動に対応する前記ロボット各軸
の第2時間変化波形に第2教示点で接して前記連続化開
始時点まで線形に変化する線分で与えられる第2延長時
間変化波形とを求め、前記第1時間変化波形と前記第2
延長時間変化波形との内分点と、前記第2時間変化波形
と前記第1延長時間変化波形との内分点とを所定の連続
化関数による内分比により求め、前記連続化関数は前記
連続化開始時点で内分比を0、前記連続化終了時点で内
分比を1として与えるS字状の滑らかな関数とすること
により、前記連続化開始時点から前記連続化終了時点ま
で前記内分点が与えるロボット各軸の角度による前記ロ
ボットの移動軌道を、前記第2教示点を滑らかに通過す
るとともに前記教示軌道に滑らかに接続される連続化軌
道とするロボットの軌道生成方法であり、また、請求項
2に記載の本発明は、第2教示点における第1時間変化
波形と第2時間変化波形との勾配変化率と所定の連続化
補正関数とに基づく連続化補正量を内分点に加算してロ
ボット各軸の補正連続化時間変化波形の値とし、前記各
軸の補正連続化時間変化波形に対応するロボット軌道
が、第2教示点を内周りするとともに、教示軌道に滑ら
かに接続される補正連続化軌道とする請求項1記載のロ
ボットの軌道生成方法であり、また、請求項3に記載の
本発明は、連続化開始時点と連続化終了時点とで0、第
2教示点通過時点で最大値をとる滑らかな関数を連続化
補正関数とし、第2教示点における第1時間変化波形と
第2時間変化波形との勾配変化率で重み付けした値を連
続化補正量とする請求項2記載のロボットの軌道生成方
法であり、また、請求項4に記載の本発明は、設定した
連続化開示時点と連続化終了時点とに対応するロボット
各軸の角度における連続化補正量を第2教示点近傍につ
いて求め、前記連続化補正量を基に教示軌道と補正連続
化軌道との最大経路誤差を算出し、前記最大経路誤差が
教示点データの与える許容経路誤差以上であるとき、連
続化開始時点と連続化終了時点とを再設定して、前記最
大経路誤差を前記許容経路誤差以上とならないようにし
た請求項2ないし請求項3のいずれかに記載のロボット
の軌道生成方法であり、また、請求項5に記載の本発明
は、連続化開示時点と連続化終了時点とを設定したのち
連続化時間変化波形および補正連続化時間波形を求める
演算処理の前に連続化時間を再設定するようにした請求
項4記載のロボットの軌道生成方法であり、また、請求
項6に記載の本発明は、ロボットの先端部が移動する軌
道の基準を与える教示点と、その教示点に基づく軌道形
状を指定する移動命令と、前記軌道上を前記先端部が移
動する速度を指定する移動速度と、前記教示点と前記軌
道との間の誤差の最大値を指定する許容経路誤差とを備
えた教示点データにより指定される教示軌道上の連続し
た第1教示点、第2教示点、および第3教示点につい
て、前記教示点データで指定された軌道形状と移動速度
とに従う補間演算により、前記第1教示点から前記第3
教示点までの移動に対応するロボット各軸の角度の時間
変化波形を演算する補間演算手段と、前記第1教示点か
ら前記第3教示点までの移動時間に基づいて前記第2教
示点の前に連続化開始時点、後に連続化終了時点と称す
通過時点をそれぞれ前記第2教示点から等時間離れた時
点に設定する連続化時間設定手段と、前記第1教示点か
ら前記第2教示点への移動に対応する前記ロボット各軸
の第1時間変化波形に第2教示点で接して前記連続化終
了時点まで線形に変化する線分で与えられる第1延長時
間変化波形と、前記第2教示点から前記第3教示点への
移動に対応する前記ロボット各軸の第2時間変化波形に
第2教示点で接して前記連続化開始時点まで線形に変化
する線分で与えられる第2延長時間変化波形とを求め、
前記第1時間変化波形と前記第2延長時間変化波形との
内分点と、前記第2時間変化波形と前記第1延長時間変
化波形との内分点とを所定の連続化関数による内分比に
より求めてロボット各軸の角度の連続化時間変化波形と
する時間変化波形連続化手段とを備え、前記連続化関数
は前記連続化開始時点で内分比を0、前記連続化終了時
点で内分比を1として与えるS字状の滑らかな関数とす
ることにより、前記連続化開始時点から前記連続化終了
時点まで前記内分点が与えるロボット各軸の角度による
前記ロボットの移動軌道を、前記第2教示点を滑らかに
通過するとともに前記教示軌道に滑らかに接続される連
続化軌道とするロボットの軌道生成装置であり、また、
請求項7に記載の本発明は、第2教示点における第1時
間変化波形と第2時間変化との変化率と、所定の連続化
補正関数とによって定まる連続化補正量を求める連続化
補正手段と、教示データ中の許容経路誤差値により補正
するか否かを選択する補正選択手段とを備え、前記補正
選択手段は、許容経路誤差値が0である場合にはロボッ
ト各軸の連続化時間変化波形を外部に出力し、0でない
場合には前記連続化補正量を連続化時間変化波形に加算
した補正連続化時間変化波形を外部に出力するようにし
た請求項6記載のロボットの軌道生成装置であり、ま
た、請求項8に係わる本発明は、第2教示点における第
1時間変化波形と第2時間変化との変化率と、所定の連
続化補正関数とによって定まる連続化補正量を第2教示
点近傍について求め、補正連続化時間変化波形によるロ
ボットの手先先端の動作軌道と第2教示点との最大経路
誤差を算出する経路誤差算出手段と、前記最大経路誤差
が教示点データの許容経路誤差以上であるときに連続化
開始時点と連続化終了時点とを再設定する連続化時間再
設定手段とを備え、連続化時間再設定手段で再設定した
連続化時間により最大経路誤差が許容経路誤差以上にな
らないようにした請求項6ないし請求項7のいずれかに
記載のロボットの軌道生成装置であり、また、請求項9
に記載の本発明は、連続化時間再設定手段は、連続化開
始時点および連続化終了時点を設定したのち連続化時間
変化波形および補正連続化時間変化波形を求める演算処
理に先だって連続化時間を再設定するようにした請求項
8記載のロボットの軌道生成装置である。
【0020】以下、本発明の実施形態について説明す
る。 (実施形態1)以下、請求項1ないし請求項5に係わる
本発明のロボットの軌道生成方法の一実施形態について
図面を参照しながら説明する。図1(a)は3つの教示
点間を本発明の軌道生成方法により移動したときのロボ
ットの先端の移動軌道を示す平面図、図1(b)はロボ
ットの関節軸J1の位置の時間変化を示す特性図であ
る。なお、図1(a)では、教示軌道xの軌道形状を直
線で示しているが、他の軌道形状としても本発明の軌道
生成方法は有効に作用する。
【0021】図1(b)において、横軸tはロボットの
手先先端が教示点P1を通過してからの経過時間を与
え、縦軸θはその時間tにおける関節軸J1の位置を示
し、以下の説明では角度とするが、他の表現方法であっ
てもよい。ロボットの手先先端部が図1(a)の教示点
P1を通過するとき、関節軸J1の角度はθ1となり、以
下、教示点P2とθ2、P3とθ3とが対応している。い
ま、教示点P1から教示点P2まで移動するときの関節軸
の時間変化波形をq1とし、P2からP3までの移動する
ときの時間変化波形をq2とする。なお、図1(b)で
は時間変化波形を簡単のために直線で描いているが、一
般的に曲線である。Tsは連続化開始時点、Tpは連続
化終了時点であり、この設定については後述する。qn1
は時間変化波形q1のθ2における傾きa1と同じ傾きを
もち、教示点通過時点Tpから連続化終了時点Teまで
線形に変化する線分、すなわち時間変化波形q1と教示
点通過時点Tpで接する線分であり、qn2は時間変化波
形q2のθ2における傾きa2と同じ傾きをもち、連続化
開始時点Tsから教示点通過時点Tpまで線形に変化す
る線分、すなわち波形q2と教示点通過時点Tpで接す
る線分であり、以下、延長時間変化波形と称す。
【0022】以下、軌道生成処理について図面を参照し
ながら具体的に説明する。いま、教示点P1から教示点
p2までの移動時間をT1とし、教示点P2から教示点P3
までの移動時間をT2とするとき、連続化開始時点Ts
と連続化終了時点Teとを下記の(1)式、(2)式に
より決定する。
【0023】 Ts=Tp−min(T1/2,T2/2) ・・・・・(1) Te=Tp+min(T1/2,T2/2) ・・・・・(2) ただし、min(x,y)はxとyの小さい方の値を選択
する関数である。上記の(1)式と(2)式によりTs
とTeを決定することは、教示点P2の前後の区間を移
動するときの移動時間の短い方の移動時間の半分を超え
て連続化処理を行わないことを意味している。
【0024】つぎに、図1(b)に示したように、連続
化開始時点Tsから教示点通過時点Tpまでは時間変化
波形q1と延長時間変化波形qn2との間で、また、教示
点通過時点Tpから連続化終了時点Teまでは時間変化
波形q2と延長時間変化波形qn1との間で、それぞれ下
記の(3)式、(4)式による内分点を求め、その内分
点の軌跡を新たな時間変化波形、すなわち連続化時間変
化波形qとする。内分点は、連続化開始時点Tsから連
続化終了時点Teまでの連続化時間Tcの間で、図2
(a)に示したように、値が0から1までs字状に連続
的に変化する滑らかな連続化関数α(t)を用い、経過
時間tが連続化開始時点Tsから教示点通過時点Tpま
では(3)式で、また、経過時間tが教示点通過時点T
pから連続化終了時点までは(4)式で上記q求める。
なお、連続化時間変化波形qは時間関数であるので、q
(t)とすると、 q(t)=α(t)・qn2(t)+(1−α(t))・q1(t) ・・(3) q(t)=α(t)・q2(t)+(1−α(t))・qn1(t) ・・(4) である。なお、上記滑らかなる意味は、連続化関数の勾
配の変化率、すなわち2次微分関数に不連続点がないこ
とを意味する。
【0025】以上の処理を連続化処理と称す。この連続
化処理を各軸独立に行うことにより、ロボットの手先先
端の軌道は図1(a)に示したx0のように、教示点P2
を通過する連続的な曲線となり、折れ線が連続的な曲線
に連続化されることを意味する。
【0026】つぎに、図1(a)に示したように、連続
化した軌道x0を内周りの軌道xiに補正して変換するた
めに、各関節軸について補正する連続化補正量dqを求
める。連続化補正量dqは、θ2における時間変化波形
q1の傾きa1と、時間変化波形q2の傾きa2とから
(5)式により決定する内周り定数kと、図2(b)に
示した関数、すなわち、連続化時間Tc間で値が教示点
通過時点Tpで最大となる連続化補正関数β(t)とに
より(6)式のように決定する。
【0027】 k=2(a2−a1) ・・・・(5) dq=k・β(t) ・・・・(6) この連続化補正量dqを(3)式、(4)式で求めた連
続化時間変化波形qに加えることにより、図1(c)に
示したように、補正後の連続化時間変化波形、すなわち
補正連続化時間変化波形qiが求められる。なお、内周
り定数kは、時間変化波形q1の傾斜と時間変化波形q2
との差に比例した値としており、傾斜の変化率を示して
いると言える。したがって、ロボット各軸の時間変化波
形q1と時間変化波形q2の傾斜の変化が大きいほど連続
化補正量を大きくすることにより、ロボット先端の教示
軌道xが教示点P2で鋭角に変化するほど内周り量を大
きくするように補正していることになる。以上の処理を
連続化補正処理と称す。この連続化補正処理を各軸独立
に行うことにより、ロボットの手先先端の軌道は、図1
(a)のxiで示したように、教示点P2の内側を通過す
る連続的な曲線となる。
【0028】つぎに、上記の連続化補正処理により得た
内周り軌道の教示点P2からの最大経路誤差Drを求め
る。いま、教示点P2の位置を表すベクトルをx2とす
る。教示点通過時点Tpにおける各軸の連続化補正量d
qの値を、各軸の連続化処理の前にあらかじめ計算し
(これは上記(5)式、(6)式からわかるように、連続化
処理とは独立して可能である)、連続化補正処理後のロ
ボットの各軸の角度をqqi(対象とするロボットが6
軸を有するものであれば、qqiは6次元のベクトルと
なる)とすると、連続化補正処理が行われた場合のロボ
ットの手先先端の通過ベクトル位置xi2は(7)式で求
められる。
【0029】 xi2=F(qqi) ・・・・(7) ここで、関数F(v)はロボットの関節角ベクトルvか
ら先端位置を求めるロボット固有の関数である。この補
正後のベクトル位置xi2と教示点P2のベクトル位置x2
とから最大経路誤差Drは(8)式により算出できる。
【0030】 Dr=‖xi2−x2‖ ・・・・(8) ここで、‖z‖はベクトルzのノルムを算出する関数を
表す。
【0031】つぎに、最大経路誤差Drが許容経路誤差
Da以上になった場合、連続化の範囲を狭くするように
連続化時間Tcを再設定する。すなわち、最大経路誤差
Drが教示点データの許容経路誤差Da以上の値になれ
ば、連続化時間Tcを(9)式のように再設定する。
【0032】 Tc=[Tc・Dr/Da] ・・・・(9) ここで、[x]は実数xが1以上であれば小数点以下を
切捨て、1未満であれば1となる関数である。再設定さ
れた連続化時間Tcから、新しい連続化開始時点Tsと
連続化終了時点Teとを、それぞれ(10)式と(1
1)と式により決定する。
【0033】 Ts=Tp−Tc/2 ・・・・(10) Te=Tp+Tc/2 ・・・・(11) ここで、再設定した連続化開始時点Tsと連続化終了時
点Teとを用いて、連続化処理と連続化補正処理とを行
う。この連続化時間再設定処理を、連続化開始時点Ts
と連続化終了時点Teとを設定した直後に、第2教示点
近傍の連続化補正量のみ用いて実行することにより、経
路誤差が大きい場合の無駄な連続化処理および連続化補
正処理を回避することができる。なお、上記のようにロ
ボット先端位置がロボット各軸の角度のベクトル位置で
演算できる場合には、連続化補正量は第2教示点近傍に
ついてのみ演算すればよく、演算処理量を低減できるこ
とは言うまでもない。
【0034】以上のように、本実施形態によれば、連続
化処理を各軸独立に行うことで、ロボットの手先先端の
軌道を教示点は通過する連続的な曲線に変換し、また、
連続化補正処理を各軸独立に行うことで、ロボットの手
先先端の軌道を教示点の内側を通過する連続的な曲線に
変換することができ、教示点における加減速処理を不要
とし、タクトタイムの短縮を図ることができる。また、
これらの連続化処理および連続化補正処理を行う前に許
容経路誤差から連続化開始時点と連続化終了時点を再設
定することで、ロボットの手先先端の軌道と教示点の位
置との最大経路誤差を許容経路誤差以下の値とすること
ができる。
【0035】(実施形態2)以下、請求項6ないし請求
項9に係わる本発明のロボットの軌道生成装置の一実施
形態について図面を参照しながら説明する。図3は本発
明のロボット軌道生成方法を実行する軌道生成装置の構
成を示すブロック図である。本実施形態の軌道生成装置
は、実施形態1に示した軌道生成方法に従って軌道の連
続化処理、連続化補正処理を実行する。図において、1
は補間演算手段、2は連続化時間設定手段、3は経路誤
差算出手段、4は連続化時間再設定手段、5は時間変化
波形連続化手段、6は連続化補正手段、7は補正選択手
段である。
【0036】上記構成要素の相互関係と動作について説
明する。補間演算手段1は教示点データを入力し、指定
された軌道形状と移動速度とに従って補間演算し、ロボ
ットの各軸の角度の時間変化波形q1、q2を連続化時間
設定手段2と時間変化波形連続化手段5とに出力する。
連続化時間設定手段2は、補間演算手段1からロボット
各軸の角度の時間変化波形q1、q2を入力し、それらに
基づいて連続化開始時点Tsと連続化終了時点Teを前
記の(1)式、(2)式により決定し、ロボット各軸の
角度の時間変化波形とともに、経路誤差算出手段3に出
力する。経路誤差算出手段3は、教示点データとロボッ
ト各軸の角度の時間変化波形q1、q2と、連続化開始時
点Tsと、連続化終了時点Teとを入力し、連続化補正
処理が行われた場合のロボットの手先先端の通過位置x
i2を(7)式により求め、教示点P2との最大経路誤差
Drを(8)式により算出し、連続化開始時点Tsと連
続化終了時点Teとともに連続化時間再設定手段4に出
力する。
【0037】連続化時間再設定手段4は、最大経路誤差
Drが教示点データの許容経路誤差Da以上であれば、
連続化開始時点Tsと連続化終了時点Teを(9)式、
(10)式、(11)式により再設定し、時間変化波形
連続化手段5に出力する。時間変化波形連続化手段5
は、補間演算手段1からロボット各軸の角度の時間変化
波形q1、q2、連続化開始時点Ts、および連続化終了
時点Teを入力し、ロボット各軸の角度の連続化時間変
化波形qを算出して連続化補正手段6と補正選択手段7
とに出力するとともに、連続化開始時点Tsおよび連続
化終了時点Teを連続化補正手段6に出力する。連続化
補正手段6は、ロボット各軸の角度の連続化時間変化波
形qに対する連続化補正量dqを求め、補正選択手段7
に出力する。なお、最大経路誤差Drを算出するための
連続化補正量は第2教示点近傍のみで算出すればよく、
それにより演算処理量を低減することができる。
【0038】補正選択手段7は、教示点データとロボッ
ト各軸の角度の連続化時間変化波形qと連続化補正量d
qとを入力し、教示点データの許容経路誤差値Daが0
ならば時間変化波形連続化手段5で求めたロボット各軸
の角度の連続化時間変化波形qをそのまま外部に出力
し、また、教示点データの許容経路誤差値Daが0でな
ければ、連続化補正手段6で求めた連続化補正量dqを
連続化時間変化波形qに加算補正したqiを補正連続化
時間変化波形として外部に出力する。外部に出力された
ロボット各軸の角度の時間変化波形に従ってロボットを
動作せることにより、実施形態1に説明したロボットの
軌道生成方法と同様に、ロボット先端部の動作が滑らか
になるとともに、教示点における加減速処理を不要にで
きる。
【0039】なお、本実施形態の各構成要素とその動作
はマイクロコンピュータのプログラム動作により実現で
きることは言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、ロボットの各軸のそれぞれに独立して連続化処理を
行うことにより、ロボットの手先先端の軌道を教示点を
滑らかに通過する連続的な曲線にすることができる。ま
た、連続化補正処理を各軸独立に行うことにより、ロボ
ットの手先先端の軌道が教示点の内側を通過する滑らか
な連続的な曲線にすることができる。また、これら連続
化処理および連続化補正処理によって、教示点における
加減速処理を不要とし、タクトタイムの短縮を図ること
ができる。また、これら連続化処理および連続化補正処
理を行う前に許容経路誤差に基づいて連続化開始時点と
連続化終了時点を再設定することで、ロボットの手先先
端の軌道と教示点の位置との最大経路誤差を許容経路誤
差より小さくする処理を無駄な処理を回避しながらでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロボットの軌道生成方法おける、ロボ
ット手先先端の軌道を示す平面図と、ロボットの各関節
軸の角度位置の時間変化を示す特性図
【図2】本発明における連続化関数および連続化補正関
数を示す特性図
【図3】本発明のロボットの軌道生成装置の構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
1 補間演算手段 2 連続化時間設定手段 3 経路誤差算出手段 4 連続化時間再設定手段 5 時間変化波形連続化手段 6 連続化補正手段 7 補正選択手段 P1 教示点(第1教示点) P2 教示点(第2教示点) P3 教示点(第3教示点) θ1,θ2,θ3 教示点における関節角度 q1 時間変化波形(第1時間変化波形) q2 時間変化波形(第2時間変化波形) q 連続化時間変化波形 qi 補正連続化時間変化波形 qn1 延長時間変化波形(第1延長時間変化波形) qn2 延長時間変化波形(第2延長時間変化波形) x 教示軌道 x0 連続化軌道 xi 補正連続化軌道 Dr 最大経路誤差
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年2月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図1(b)において、横軸tはロボットの
手先先端が教示点P1を通過してからの経過時間を与
え、縦軸θはその時間tにおける関節軸J1の位置を示
し、以下の説明では角度とするが、他の表現方法であっ
てもよい。ロボットの手先先端部が図1(a)の教示点
P1を通過するとき、関節軸J1の角度はθ1となり、以
下、教示点P2とθ2、P3とθ3とが対応している。い
ま、教示点P1から教示点P2まで移動するときの関節軸
の時間変化波形をq1とし、P2からP3までの移動する
ときの時間変化波形をq2とする。なお、図1(b)で
は時間変化波形を簡単のために直線で描いているが、一
般的に曲線である。Tsは連続化開始時点、Teは連続
化終了時点であり、この設定については後述する。qn1
は時間変化波形q1のθ2における傾きa1と同じ傾きを
もち、教示点通過時点Tpから連続化終了時点Teまで
線形に変化する線分、すなわち時間変化波形q1と教示
点通過時点Tpで接する線分であり、qn2は時間変化波
形q2のθ2における傾きa2と同じ傾きをもち、連続化
開始時点Tsから教示点通過時点Tpまで線形に変化す
る線分、すなわち波形q2と教示点通過時点Tpで接す
る線分であり、以下、延長時間変化波形と称す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】以下、軌道生成処理について図面を参照し
ながら具体的に説明する。いま、教示点P1から教示点
P2までの移動時間をT1とし、教示点P2から教示点P3
までの移動時間をT2とするとき、連続化開始時点Ts
と連続化終了時点Teとを下記の(1)式、(2)式に
より決定する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】以上の処理を連続化処理と称す。この連続
化処理を各軸独立に行うことにより、ロボットの手先先
端の軌道は図1(a)に示した0 のように、教示点P2
を通過する連続的な曲線となり、折れ線が連続的な曲線
に連続化されることを意味する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】つぎに、図1(a)で示したように、連続
化した軌道0 を内周りの軌道xiに補正して変換するた
めに、各関節軸について補正する連続化補正量dqを求
める。連続化補正量dqは、θ2における時間変化波形
q1の傾きa1と、時間変化波形q2の傾きa2とから
(5)式により決定する内周り定数kと、図2(b)に
示した関数、すなわち、連続化時間Tc間で値が教示点
通過時点Tpで最大となる連続化補正関数β(t)とに
より(6)式のように決定する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】 Tc=Tc・Da/Dr ・・・・(9) ここで、[x]は実数xが1以上であれば小数点以下を
切捨て、1未満であれば1となる関数である。再設定さ
れた連続化時間Tcから、新しい連続化開始時点Tsと
連続化終了時点Teとを、それぞれ(10)式と(1
1)式により決定する。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの先端部が移動する軌道の基準
    を与える教示点と、その教示点に基づく軌道形状を指定
    する移動命令と、前記軌道上を前記先端部が移動する速
    度を指定する移動速度と、前記教示点と前記軌道との間
    の誤差の最大値を指定する許容経路誤差とを備えた教示
    点データにより指定される教示軌道上の連続した第1教
    示点、第2教示点、および第3教示点について、前記教
    示点データで指定された軌道形状と移動速度とに従う補
    間演算により、前記第1教示点から前記第3教示点まで
    の移動に対応するロボット各軸の角度の時間変化波形と
    移動時間とを求めるとともに、前記移動時間に基づいて
    前記第2教示点の前に連続化開始時点、後に連続化終了
    時点と称す通過時点をそれぞれ前記第2教示点から等時
    間離れた時点に設定し、前記第1教示点から前記第2教
    示点への移動に対応する前記ロボット各軸の第1時間変
    化波形に第2教示点で接して前記連続化終了時点まで線
    形に変化する線分で与えられる第1延長時間変化波形
    と、前記第2教示点から前記第3教示点への移動に対応
    する前記ロボット各軸の第2時間変化波形に第2教示点
    で接して前記連続化開始時点まで線形に変化する線分で
    与えられる第2延長時間変化波形とを求め、前記第1時
    間変化波形と前記第2延長時間変化波形との内分点と、
    前記第2時間変化波形と前記第1延長時間変化波形との
    内分点とを所定の連続化関数による内分比により求め、
    前記連続化関数は前記連続化開始時点で内分比を0、前
    記連続化終了時点で内分比を1として与えるS字状の滑
    らかな関数とすることにより、前記連続化開始時点から
    前記連続化終了時点まで前記内分点が与えるロボット各
    軸の角度による前記ロボットの移動軌道を、前記第2教
    示点を滑らかに通過するとともに前記教示軌道に滑らか
    に接続される連続化軌道とするロボットの軌道生成方
    法。
  2. 【請求項2】 第2教示点における第1時間変化波形と
    第2時間変化波形との勾配変化率と所定の連続化補正関
    数とに基づく連続化補正量を内分点に加算してロボット
    各軸の補正連続化時間変化波形の値とし、前記各軸の補
    正連続化時間変化波形に対応するロボット軌道が、第2
    教示点を内周りするとともに、教示軌道に滑らかに接続
    される補正連続化軌道とする請求項1記載のロボットの
    軌道生成方法。
  3. 【請求項3】 連続化開始時点と連続化終了時点とで
    0、第2教示点通過時点で最大値をとる滑らかな関数を
    連続化補正関数とし、第2教示点における第1時間変化
    波形と第2時間変化波形との勾配変化率で重み付けした
    値を連続化補正量とする請求項2記載のロボットの軌道
    生成方法。
  4. 【請求項4】 設定した連続化開示時点と連続化終了時
    点とに対応するロボット各軸の角度における連続化補正
    量を第2教示点近傍について求め、前記連続化補正量を
    基に教示軌道と補正連続化軌道との最大経路誤差を算出
    し、前記最大経路誤差が教示点データの与える許容経路
    誤差以上であるとき、連続化開始時点と連続化終了時点
    とを再設定して、前記最大経路誤差を前記許容経路誤差
    以上とならないようにした請求項2または請求項3のい
    ずれかに記載のロボットの軌道生成方法。
  5. 【請求項5】 連続化開示時点と連続化終了時点とを設
    定したのち連続化時間変化波形および補正連続化時間波
    形を求める演算処理の前に連続化時間を再設定するよう
    にした請求項4記載のロボットの軌道生成方法。
  6. 【請求項6】 ロボットの先端部が移動する軌道の基準
    を与える教示点と、その教示点に基づく軌道形状を指定
    する移動命令と、前記軌道上を前記先端部が移動する速
    度を指定する移動速度と、前記教示点と前記軌道との間
    の誤差の最大値を指定する許容経路誤差とを備えた教示
    点データにより指定される教示軌道上の連続した第1教
    示点、第2教示点、および第3教示点について、前記教
    示点データで指定された軌道形状と移動速度とに従う補
    間演算により、前記第1教示点から前記第3教示点まで
    の移動に対応するロボット各軸の角度の時間変化波形を
    演算する補間演算手段と、前記第1教示点から前記第3
    教示点までの移動時間に基づいて前記第2教示点の前に
    連続化開始時点、後に連続化終了時点と称す通過時点を
    それぞれ前記第2教示点から等時間離れた時点に設定す
    る連続化時間設定手段と、前記第1教示点から前記第2
    教示点への移動に対応する前記ロボット各軸の第1時間
    変化波形に第2教示点で接して前記連続化終了時点まで
    線形に変化する線分で与えられる第1延長時間変化波形
    と、前記第2教示点から前記第3教示点への移動に対応
    する前記ロボット各軸の第2時間変化波形に第2教示点
    で接して前記連続化開始時点まで線形に変化する線分で
    与えられる第2延長時間変化波形とを求め、前記第1時
    間変化波形と前記第2延長時間変化波形との内分点と、
    前記第2時間変化波形と前記第1延長時間変化波形との
    内分点とを所定の連続化関数による内分比により求めて
    ロボット各軸の角度の連続化時間変化波形とする時間変
    化波形連続化手段とを備え、前記連続化関数は前記連続
    化開始時点で内分比を0、前記連続化終了時点で内分比
    を1として与えるS字状の滑らかな関数とすることによ
    り、前記連続化開始時点から前記連続化終了時点まで前
    記内分点が与えるロボット各軸の角度による前記ロボッ
    トの移動軌道を、前記第2教示点を滑らかに通過すると
    ともに前記教示軌道に滑らかに接続される連続化軌道と
    するロボットの軌道生成装置。
  7. 【請求項7】 第2教示点における第1時間変化波形と
    第2時間変化との変化率と、所定の連続化補正関数とに
    よって定まる連続化補正量を求める連続化補正手段と、
    教示データ中の許容経路誤差値により補正するか否かを
    選択する補正選択手段とを備え、前記補正選択手段は、
    許容経路誤差値が0である場合にはロボット各軸の連続
    化時間変化波形を外部に出力し、0でない場合には前記
    連続化補正量を連続化時間変化波形に加算した補正連続
    化時間変化波形を外部に出力するようにした請求項6記
    載のロボットの軌道生成装置。
  8. 【請求項8】 第2教示点における第1時間変化波形と
    第2時間変化との変化率と、所定の連続化補正関数とに
    よって定まる連続化補正量を第2教示点近傍について求
    め、補正連続化時間変化波形によるロボットの手先先端
    の動作軌道と第2教示点との最大経路誤差を算出する経
    路誤差算出手段と、前記最大経路誤差が教示点データの
    許容経路誤差以上であるときに連続化開始時点と連続化
    終了時点とを再設定する連続化時間再設定手段とを備
    え、連続化時間再設定手段で再設定した連続化時間によ
    り最大経路誤差が許容経路誤差以上にならないようにし
    た請求項6または請求項7のいずれかに記載のロボット
    の軌道生成装置。
  9. 【請求項9】 連続化時間再設定手段は、連続化開始時
    点および連続化終了時点を設定したのち連続化時間変化
    波形および補正連続化時間変化波形を求める演算処理に
    先だって連続化時間を再設定するようにした請求項8記
    載のロボットの軌道生成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011230212A (ja) * 2010-04-26 2011-11-17 Honda Motor Co Ltd ロボット、制御システムおよび制御プログラム
JP2016055404A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 キヤノン株式会社 軌道生成方法、軌道生成装置、ロボット装置、プログラム及び記録媒体

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