JP3204042B2 - ロボットの軌道の生成装置 - Google Patents

ロボットの軌道の生成装置

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JP3204042B2
JP3204042B2 JP14719095A JP14719095A JP3204042B2 JP 3204042 B2 JP3204042 B2 JP 3204042B2 JP 14719095 A JP14719095 A JP 14719095A JP 14719095 A JP14719095 A JP 14719095A JP 3204042 B2 JP3204042 B2 JP 3204042B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力された教示点の間
を補間して目標軌道を生成するロボットの軌道の生成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ロボットがいろいろな作業現場で
活用されているが、その動作の円滑さと高速性が重要で
ある。
【0003】以下、従来のロボットの軌道の生成装置に
ついて説明する。ロボットが指定された作業を実行する
ために通過する軌道は、通過するべき複数個の教示点が
操作者によってあらかじめ登録され、その教示点の間の
通過点を直線や円弧、放物線で補間することにより決定
される。この教示点の情報を与える教示点データは、教
示点の位置、姿勢の座標と、その教示点間を通過する速
度などが指定される。
【0004】1つの教示点からつぎの教示点までの間を
単純に直線運動をさせる場合には、教示点を結ぶ直線軌
道を教示点間の補間演算により求める。図9はあらかじ
め与えられた教示点データにしたがい、全ての教示点間
を直線で移動する場合の移動軌道を示している。教示点
TPkと教示点TPk+1間の距離を教示点間距離lk
とし、教示点TPkと教示点TPk+1間の指定移動速
度をVkとする。またθkを教示点TPkにおける折れ
線の折れ角とする。このような折れ線軌道でロボットを
動作させると、折れ角θkが大きい場合に折れ線の節点
で先端部の速度が大きく変化するため、先端振動発生の
原因となる。また、節点を通過する時のロボットの関節
軸には大きな加速度が作用するため、減速機などロボッ
トの構成部品の寿命の短縮や破壊などの原因となる。
【0005】このような問題を回避するため、折れ線の
節点でロボットを一旦停止させる手段や、特開平1−2
7443号公報や特開平4−111006号公報が開示
しているように、折れ線の節点を経由せず、折れ線を構
成する2つの線分を滑らかな曲線で接続して節点を内回
りする軌道を生成する手段などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のロボ
ットの軌道の生成装置において、折れ線の各節点で一旦
停止するように動作させる上記の手段では、一定の速度
で連続的に動作させる場合のおよそ2倍の動作時間を必
要とする。
【0007】また、折れ線の節点を内回り刷る軌道で動
作させる上記の手段でも、教示点にはさまれた補間区間
毎に移動速度が定められているため、教示点の前後で指
定速度が異なる場合には速度に不連続変化が発生し振動
発生の原因となる。
【0008】本発明は上記の課題を解決するもので、教
示点での速度を連続にでき、加速度許容値以下で最短に
動作させ、先端の振動を発生させないロボットの軌道の
生成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、請求項1にかかわる本発明のロボットの軌
道の生成装置は、ロボットの先端部が移動する軌道の基
準を与える教示点と、その教示点に基づく軌道の形状を
指定する移動命令と、軌道上を先端部が移動する速度を
指定する移動速度と、教示点と軌道との間の誤差の最大
値を指定する許容経路誤差とを備えた教示点データを入
力とし、連続して存在する3点以上の教示点データによ
り指定された折れ線形状の経路の前記折れ線の節点を経
由せずに内回りする軌道の内回りを開始する点である内
回り開始点の位置と姿勢と、終了する点である内回り終
了点の位置と姿勢をロボットの動作前にあらかじめ計算
し、教示点データに登録する内回り開始終了点設定手段
を有し、放物線補間する際の先端移動速度として、単位
時間あたりのロボットの各関節軸の回転速度の変化量が
各関節軸毎に定められた最大加速度から定まる許容変化
量を超えることのない上限移動速度を、ロボットの動作
前にあらかじめ計算し、教示点データに登録する上限移
動速度設定手段を有し、内回りする区間が2つ以上連続
して存在する場合には、ある放物線軌道の終了点での先
端の到達速度から、次の放物線軌道の開始点での先端移
動速度まで、その間の直線移動区間を関節軸の許容角加
速度値以下で加速または減速移動すれば加速または減速
できるようそれぞれの放物線軌道の上限移動速度をあら
かじめ調整し教示点データへ登録する速度連続化手段を
有し、前記内回り開始終了点設定手段と前記上限移動速
度設定手段と前記速度連続化手段によって新たに登録し
た教示点データにしたがって折れ線形状の経路を内回り
する軌道を放物線軌道によって生成する放物線補間演算
手段がある軌道演算手段を有する構成とする。
【0010】また請求項2にかかわる本発明のロボット
の軌道生成装置の内回り開始終了点設定手段は、内回り
開始点の位置と内回り終了点の位置を計算し、教示点デ
ータに登録する位置設定手段と、内回り開始点と内回り
終了点の手首姿勢を計算し、教示点データに登録する姿
勢設定手段とで構成する。
【0011】また請求項3にかかわる本発明のロボット
の軌道生成装置の上限移動速度設定手段は、前記軌道演
算手段の構成要素である放物線補間演算手段を模擬演算
する放物線補間模擬演算手段と、各関節軸の回転速度の
単位時間あたりの変化量が内回り区間の全区間にわたり
各関節軸の最大加速度から定まる前記許容変化量を超え
ないように教示点データ内の移動速度をあらかじめ計算
し教示点データに登録する速度決定手段とで構成する。
【0012】また請求項4にかかわる本発明のロボット
の軌道生成装置の速度連続化手段は、ロボットが停止し
ている最初の教示点から内回り開始終了点設定手段によ
って登録された最初の内回り開始点までの起動区間を、
各関節軸のうち少なくとも一つの軸が各関節軸毎に定め
られた最大加速度で加速しながら移動した場合に実現可
能な速度を計算し、前記上限移動速度設定手段によって
登録された上限移動速度とを比較し、どちらか小さい値
の速度を最初の内回りの区間の上限移動速度として、教
示点データに再登録する起動区間速度設定手段とで構成
する。
【0013】また、請求項5にかかわる本発明のロボッ
トの軌道生成装置の速度連続化手段は、内回り開始終了
点設定手段によって登録された最後の内回り区間の内回
り終了点から、教示点データの最後の教示点までの停止
区間を、各関節軸のうち少なくとも一つの軸が各関節軸
毎に定められた負の最大加速度で減速しながら移動した
場合に、前記最後の教示点においてロボットの先端移動
速度が0となるようなロボットの先端移動速度を計算
し、前記上限移動速度設定手段によって登録された最後
の内回り区間の上限移動速度と比較し、どちらか小さな
値の速度を最後の内回り区間の上限移動速度として教示
点データに再登録する停止区間速度設定手段とで構成す
る。
【0014】また請求項6にかかわる本発明のロボット
の軌道生成装置の速度連続化手段は、ある内回り区間を
第1の内回り区間とし、前記第1の内回り区間の次の内
回り区間を第2の内回り区間とし、第1の内回り区間の
上限移動速度を初速度として、第1の内回り区間の内回
り終了点と第2の内回り区間の内回り開始点にはさまれ
た接続区間を、各関節軸のうち少なくとも一つの軸が関
節軸毎に定められた最大加速度で加速しながら移動、ま
たは一定速度で移動、または減速しながら移動すること
により第2の内回り区間の上限移動速度が達成できるよ
うに、前記第1の内回り区間の上限移動速度と前記第2
の内回り区間の上限移動速度を再計算し、前記第1の内
回り区間の終了点と前記第2の内回り区間の開始点の距
離が0であるとき、前記第1の内回り区間の上限移動速
度と前記第2の内回り区間の上限移動速度の内、小さな
値の方を、両者の速度として設定する接続区間速度設定
手段とで構成する。
【0015】また請求項7にかかわる本発明のロボット
の軌道生成装置の軌道演算手段は、2つの教示点間を直
線補間する直線補間演算手段と、折れ線を構成する2つ
の線分を放物線により滑らかに接続して節点を内回りす
るロボットの先端軌道を生成し、折れ線の節点にあたる
教示点の前後において、手首関節軸の回転速度の単位時
間あたりの変化量が許容変化量以下となるように手首関
節軸の回転速度の単位時間あたりの変化量を自動調整す
る放物線補間演算手段とで構成する。
【0016】
【作用】ロボットの先端部が移動する折れ線軌道の基準
位置、形状、移動速度、教示点からの許容経路誤差を備
えた教示点データに対し、許容経路誤差の範囲内を内回
りする放物線軌道の開始点と終了点の位置を登録し、放
物線軌道を移動する際の関節軸角加速度が許容値以下と
なる最大の移動速度を登録し、内回りする区間が2つ以
上連続して存在する場合、ある放物線軌道の終了点から
次の放物線軌道の開始点までの直線移動区間を関節軸の
許容角加速度値以下で加速または減速移動できるよう放
物線軌道の最大移動速度を再計算し登録し、ロボットの
運転時にはこれら新たに登録された教示点データにした
がって軌道の生成計算をすることで、折れ線の節点を放
物線軌道で内回りし、直線部と放物線部の接続点での先
端移動速度および関節軸角速度の不連続変化をなくし、
ロボットの先端振動を抑制すると共に、ロボット運転時
の関節軸の角加速度を許容値以下に制限する条件下で最
短の作業時間を実現する。
【0017】また、内回り開始終了点設定手段により、
教示点の位置と許容経路誤差の値より内回り開始点の位
置と手首の姿勢、内回り終了点の位置と手首姿勢を決定
し、教示点データに登録する。
【0018】また、上限移動速度設定手段は、放物線補
間演算を、模擬演算し、各関節軸の回転速度の単位時間
あたりの変化量が内回り区間の全区間にわたり各関節軸
の最大加速度から定まる前記許容変化量を超えないよう
に教示点データ内の移動速度をあらかじめ計算し教示点
データに登録する。
【0019】また、速度連続化手段は、ロボットが停止
している最初の教示点から最初の内回り開始点までの起
動区間を、各関節軸のうち少なくとも一つの軸が各関節
軸毎に定められた最大加速度で加速しながら移動した場
合に実現可能な速度を計算し、上限移動速度と比較し、
どちらか小さい値の速度を最初の内回り区間の上限移動
速度として、教示点データに再登録する。
【0020】また、速度連続化手段は、最後の内回り区
間の内回り終了点から、教示点データの最後の教示点ま
での停止区間を、各関節軸のうち少なくとも一つの軸が
各関節軸毎に定められた負の最大加速度で減速しながら
移動した場合に、前記最後の教示点においてロボットの
先端移動速度が0となるようなロボットの先端移動速度
を計算し、最後の内回り区間の上限移動速度と比較し、
どちらか小さな値の速度を最後の内回り区間の上限移動
速度として教示点データに再登録する。
【0021】また、速度連続化手段は、ある内回り区間
を第1の内回り区間とし、前記第1の内回り区間の次の
内回り区間を第2の内回り区間とし、第1の内回り区間
の上限移動速度を初速度として、第1の内回り区間の内
回り終了点と第2の内回り区間の内回り開始点にはさま
れた接続区間を、各関節軸のうち少なくとも一つの軸が
関節軸毎に定められた最大加速度で加速しながら移動、
または一定速度で移動、または減速しながら移動するこ
とにより第2の内回り区間の上限移動速度が達成できる
ように、前記第1の内回り区間の上限移動速度と前記第
2の内回り区間の上限移動速度を再計算し、前記第1の
内回り区間の終了点と前記第2の内回り区間の開始点の
距離が0であるとき、前記第1の内回り区間の上限移動
速度と前記第2の内回り区間の上限移動速度の内、小さ
な値の方を両者の速度として設定する。
【0022】また、起動演算手段は、2つの教示点間を
直接補間し、3つの教示点で構成される折れ線の節点を
経由せず、折れ線を構成する2つの線分を放物線により
滑らかに接続して節点を内回りするロボットの先端軌道
を生成し、折れ線の節点にあたる教示点の前後におい
て、手首関節軸の回転速度の単位時間あたりの変化量が
前記許容変化量以下となるように自動調整する。
【0023】
【実施例】以下、本発明のロボットの軌道の生成装置の
一実施例について図面を参照しながら説明する。
【0024】本発明のロボットの軌道の生成装置を図1
を用いて説明する。教示点データに対し本発明のロボッ
トの軌道の生成装置を用いて教示点データを変換し、変
換した教示点データにしたがってロボットを動作させた
場合の移動軌道が図1(a)である。教示点TP1と教
示点TPNにはさまれたN−2個の教示点を内回り対象
点とし、内回り動作を行う区間の開始点であるTPk,s
とし、内回り動作を行う区間の終了点をTPk,eとし、
内回り動作時の移動速度をVkとし、教示点TPkでの許
容経路誤差をDkとする。内回りの対象点から内回り開
始点TPk,sまでの距離を開始点距離Lkとし、内回り対
象点から内回り終了点TPk,eまでの距離は開始点距離
と同一の値となる。図では比較のため、実際の移動軌道
である放物線軌道による内回り区間の軌道に加えて、内
回りが行われる以前の折れ線形状の軌道も記している。
【0025】また図1(b)はロボットの移動している
位置を横軸とし、動作時の先端速度を縦軸としたグラフ
を示している。停止点TP1で0であるロボットの先端
速度は、まずTPlでの指定移動速度Vlまで加速し、そ
の後一定速度で動作し、内回り開始点TP2,sで指定さ
れた内回り区間の上限移動速度であるV2に向かって減
速する。内回り開始点TP2,sより内回り終了点TP2,e
までの内回り区間を放物線軌道で移動する場合、TP2,
sにおいてV2の値であった先端速度は徐々に減速し、区
間の中点において最小値を取り、TP2,eにおいて再び
V2の値となる。内回り終了点TP2,eよりつぎの内回り
区間開始点TP3,sまでの接続区間では、速度V2からつ
ぎの上限移動速度V3への加速または減速が行われる。
以降の内回り区間も同様の速度変化が行われ、最後の内
回り区間の終了点TPN-l,eから停止点TPNまでの停止
区間で速度が0まで減速される。これらの速度変化は全
てロボットの許容する最大加速以下での動作である必要
がある。そこで、もしある上限移動速度からつぎの区間
の上限移動速度までの加速または減速するための接続区
間の距離が十分でなければ大である側の上限移動速度を
加速または減速が可能な速度にまで下げ、また接続距離
が0である場合にはとなりあう内回り区間の上限移動速
度は同一にする必要がある。これらの変換処理を全教示
点データに対して行うことで、図に示したような滑らか
な軌道での動作が実現されることになる。
【0026】つぎに、本実施例の具体的な処理内容につ
いて図2を参照しながら説明する。図2は本実施例の構
成を示すブロック図である。図2において、1は内回り
開始終了点設定手段、2は位置設定手段、3は姿勢設定
手段、4は上限移動速度設定手段、5は放物線補間模擬
演算手段、6は速度設定手段、7は速度連続手段、8は
起動区間速度設定手段、9は停止区間速度設定手段、1
0は接続区間速度設定手段、11は軌道演算手段、12
は直線補間演算手段、13は放物線補間演算手段、14
はロボットを駆動するアクチュエータの駆動部である。
【0027】上記構成要素の相互関係と動作について説
明する。教示点データpは内回り開始終了点設定手段1
に入力し、位置設定手段2において内回り開始点の位置
と内回り終了点の位置が計算され、教示点データに新た
に登録される。またその位置での手首姿勢が姿勢設定手
段3において計算され、教示点データに新たに登録され
る。ここで新たに登録された教示点データを変換教示点
データprと称するものとする。
【0028】上限移動速度設定手段4は変換教示点デー
タprを入力とし、放物線補間模擬演算手段5におい
て、内回り開始点と内回り終了点にはさまれた内回り区
間道に対して放物線補間演算が行われる。その時の単位
時間あたりの関節角の変化量より、速度設定手段6にお
いてそのうち内回り区間における上限移動速度が計算さ
れ、変換教示点データprに登録される。
【0029】速度連続化手段7は変換教示点データpr
を入力とし、起動区間速度設定手段8において、変換教
示点データprの最初の内回り区間の上限移動速度が、
停止区間速度設定手段9において変換教示点データpr
の最後の内回り区間の上限移動速度が、接続区間速度設
定手段10において変換教示点データpr内に複数個の
内回り区間が存在する場合の各内回り区間の上限移動速
度が、それぞれ計算され、変換教示点データに登録され
る。
【0030】軌道演算手段11は、変換教示点データp
rを入力とし、教示点、移動命令、移動速度の情報にし
たがい、直線補間演算手段12において直線補間演算を
行い、放物線補間演算手段13において放物線補間演算
手段を行い、単位時間あたりの各関節角の変化量Jをア
クチュエータの駆動部14へ出力する。
【0031】図3は内回り開始終了点設定手段1の処理
動作を示すフローチャートである。図3において、ま
ず、ステップ31において開始点距離Lkの許容最大距
離Lakを(1)式によって求める Lak=min(lk-1/2,lk/2) ・・・(1) ただし、min(x,y)はxとyの値の小さい方の値
を選択する関数である。(1)式はTPk-1と内回り点
TPkの間の教示点間距離lK-1の半分の距離と、内回り
点TPkとTPk+1の間の教示点距離lkの半分の距離を
超えて内回りしないことを表している。
【0032】つぎに、ステップ32においては内回り点
TPkにおける屈折角θkが180度であるかを判定す
る。もし屈折角θkが180度であれば、ステップ35
へ移行し、(2)式により開始点距離Lkを決定し、ス
テップ36へ移行する。
【0033】 Lk=Lak ・・・(2) またステップ32において屈折角θkが180度でなけ
れば、ステップ33へ移行する。
【0034】ステップ33において、内回り点TPkに
おける放物線補間で移動した際の経路誤差が許容経路誤
差Dk以内を実現する開始点距離Lkを(3)式より求め
る。
【0035】 Lk=2Dk/cos(θk/2) ・・・(3) つぎにステップ34へ移行し、(3)式で求めた開始点
距離Lkと許容最大距離Lakを比較し、開始点距離Lkが
許容最大距離Lakよりも大であればステップ35へ移行
し、(2)式により開始点距離Lkを決定し、ステップ
36へ移行する。このときの経路誤差は許容経路誤差D
kよりも小となる。
【0036】またステップ34において開始点距離Lk
が許容最大距離Lak以下であれば開始点距離Lkは
(3)式で求めた値とし、ステップ6へ移行する。
【0037】ステップ36において、内回り開始点TP
k,sと、内回り終了点TPk,eの位置を(4)式、(5)
式にしたがい決定し、教示点データに新たに登録され
る。
【0038】 (TPk,sの位置)=(線分TPk-lTPk上にTPkから距離Lk離れた点) ・・・(4) (TPk,eの位置)=(線分TPkTPk+1上にTPkから距離Lk離れた点) ・・・(5) つぎにステップ37において内回り開始点TPk,sと、
内回り終了点TPk,eの姿勢を(6)式、(7)式にし
たがい決定し、教示点データに登録される。
【0039】 (TPk,sの姿勢)=(TPk-1からTPkまで直線補間によって移動する際 にTPk,sの位置を通過する時の姿勢。) ・・・(6) (TPk,sの姿勢)=(TPkからTPk+1まで直線補間によって移動する際 にTPk,eの位置を通過する時の姿勢。) (7) 最後にステップ38において、内回り開始点と内回りの
対象点にあたる教示点の移動命令には放物線補間演算に
よる移動命令が登録され、内回り終了点にあたる教示点
の移動命令には、直線補間演算による移動命令が登録さ
れ、また内回り開始点と内回りの対象点にあたる教示点
の移動速度は移動速度Vk-1とVkのどちらか小さい方が
登録され、内回り終了点にあたる教示点の移動速度は、
Vkと登録される。
【0040】図4は上限移動速度設定手段4の処理動作
を示すフローチャートである。図4において、まずステ
ップ41において変換教示点データprより上限移動速
度を求める内回り区間の内回り開始点TPk,s、内回り
対象点TPk、内回り終了点TPk,eを読み取る。
【0041】ステップ42において内回り区間の放物線
補間演算を放物線補間模擬演算手段5において実行す
る。この補間演算の結果求められた各関節軸角度の単位
時間あたりの変化量をPnとする。nは補間点数を表す
カウンタであり、放物線補間演算で内回り開始点から内
回り終了点まで移動するのに要する補間数をDNとする
と補間数カウンタnは1からDNの値をとる。また求め
た補間点間を移動するのに要する時間を補間時間とよび
tcで表す。
【0042】ステップ43において各種変数の初期設定
を(8)式、(9)式により行う。ここでtmaxは補間
点数を移動する際の最大所要時間であり、補間点数n=
1時点の関節軸の回転速度ベクトルをω1とする。
【0043】 tmax=tc ・・・(8) ωl=Pl/tc ・・・(9) ステップ44では補間点数カウンタnがDN以上であれ
ばステップ11へ移行し上限速度の設定を行う。またス
テップ4で補間点数カウンタnがDN未満であればステ
ップ45へ移行する。
【0044】ステップ45においては補間点数n時点の
関節軸の回転速度ベクトルωnを(10)式により求め
る。
【0045】 ωn=Pn/tc ・・・(10) つぎにステップ46においては補間点数nと補間点数n−1の間の回転速度の 変化量dωn=ωn−ωn-1 ・・・(11) つぎにステップ47において回転速度の変化量dωnの
絶対値が各関節軸の最大加速度を表すベクトルであるa
maxに補間時間tcを乗じた許容変化量よりも大である
かどうかを判断する。この場合の判断は各関節軸毎に行
い、dωnが大となる軸が1軸でも存在すれば、ステッ
プ48へ移行する。全軸において、許容変化量以下であ
れば、ステップ50へ移行する。
【0046】ステップ48では回転速度の変化量dωn
が許容変化量以下となるための変化に要する時間tdmy
を(12)式により求め、ステップ49に移行する。
【0047】 tdmy={(Pn−Pn-1)/amax }1/2 ・・・(12) ステップ49では最大所要時間tmaxを(13)式によ
り更新しステップ50へ移行する。
【0048】 tmax=max(tdmy,tmax) ・・・(13) ここでmax(x,y)はxとyの大きい値を選択する
関数を表している。
【0049】ステップ50においては、補間点数カウン
タnを(14)式により更新し、ステップ44へ移行す
る。
【0050】 n=n+1 ・・・(14) 最後にステップ51においては上限移動速度Vkを(1
5)式により計算し、変換教示点データprの対応箇所
に再登録する。
【0051】 Vk=Lk/{tmax・DN} ・・・(15) 図5は速度連続化手段7の構成要素である起動区間速度
設定手段の処理動作を示すフローチャートである。図5
において、まずステップ61では変換教示点データpr
の最初の教示点TPlと最初の内回り開始点TP2,sを読
み取る。
【0052】つぎにステップ62では最初の教示点TP
lから最初の内回り開始点TP2,sまでの起動区間を直線
補間により補間演算を行う。
【0053】つぎにステップ63では、ステップ62で
求められた各関節軸角度の補間時間あたりの変化量に対
して、各関節軸のうち少なくとも一つの軸が各関節軸毎
に定められた最大加速度で加速するように加速処理を行
う。その結果最初の内回り開始点TP2,sでロボットの
先端が実現する移動速度ベクトルをv2,sとする。
【0054】ステップ64では(16)式にしたがい、
最初の内回り開始点TP2,sで到達する到達可能線速度
Va2を求める。
【0055】 Va2=|v2,s| ・・・(16) ステップ65では上限移動速度設定手段2で求めた最初
の内回り区間の上限移動速度V2が到達可能線速度Va2
よりも大であるかを判定し、もし大であるならばステッ
プ66へ移行し、(17)式にしたがい、最初の内回り
区間の上限移動速度V2を更新し、ステップ67へ移行
する。
【0056】 V2=Va2 ・・・(17) ステップ67において上限移動速度V2を変換教示点デ
ータprに再登録する。
【0057】また、ステップ65において、最初の内回
り区間の上限移動速度V2が到達可能線速度Va2以下な
らば、ステップ67へ移行し、そのままの上限移動速度
V2を変換教示点データprに再登録する。
【0058】速度連続化手段7の構成要素である停止区
間速度設定手段9の処理動作は起動区間速度設定手段8
における最初の教示点TPlを最後の教示点TPNに、最
初の内回り開始点TP2,sを最後の内回り終了点TPN-
1,eとし、図5で示した処理と同様の処理動作を行うこ
とで最後の内回り区間の上限移動速度VN-1を更新し、
変換教示点データprに再登録すればよい。
【0059】図6は速度連続化手段7の構成要素である
接続区間速度設定手段10の処理動作を示すフローチャ
ートである。図6において、ステップ71では変換教示
点データprより、ある内回り区間の内回り終了点TP
k,eと上限移動速度Vk、そのつぎの内回り区間の内回り
開始点TPk+1,eと上限移動速度Vk+1を読み取る。
【0060】つぎにステップ72では内回りの対象点T
Pkの上限移動速度Vkと内回り対象点TPk+1の上限移
動速度Vk+1を比較し、VkがVk+1よりも小であればス
テップ73へ移行し、VkがVk+1以上であればステップ
74へ移行する。
【0061】ステップ73では直線補間を行う際の始点
Psと終点Peと加速処理を行う際の始点での初速度V
s、終点での終速度Veを(18)式、(19)式、
(20)式、(21)式で示すように決定し、ステップ
75へ移行する。
【0062】 Ps=TPk,e ・・・(18) Pe=TPk+1,s ・・・(19) Vs=Vk ・・・(20) Ve=Vk+1 ・・・(21) ステップ74では直線補間を行う際の始点Psと終点P
eと加速処理を行う際の始点での初速度Vs、終点での
終速度Veを(22)式、(23)式、(24)式、
(25)式で示すように決定し、ステップ75へ移行す
る。
【0063】 Ps=TPk+1,s ・・・(18) Pe=TPk,e ・・・(19) Vs=Vk+1 ・・・(20) Ve=Vk ・・・(21) ステップ75では始点Psと終点Peの距離dlを求め
る。
【0064】ステップ76では距離dlが0かどうかを
判定する。もしdlが0ならばステップ77へ移行す
る。0でなければステップ78へ移行する。
【0065】ステップ77では接続距離が0であるため
加速、減速ができないのでVeを(26)式にしたがっ
て設定し、ステップ83へ移行する。
【0066】 Ve=Vs ・・・(26) ステップ78では、始点Psから終点Peの間を始点P
sにあたる教示点データに登録されている移動速度で直
線補間演算を行う。
【0067】つぎにステップ79では、ステップ78で
行った直線補間演算で求められた各関節軸角度の補間時
間あたりの変化量に対して、各関節軸のうち少なくとも
一つの軸が各関節軸毎に定められた最大加速度で加速す
るように初速度Vsから加速処理を行う。その結果、終
点Peでロボットの先端が実現する移動速度ベクトルを
veとする。
【0068】ステップ80では(27)式にしたがい、
終点Peで到達可能な線速度Vaeを求める。
【0069】 Vae=|ve| ・・・(27) ステップ81では終速度Veが到達可能線速度Vaeより
も大であるかを判定し、もし大であるならばステップ8
2へ移行する。ステップ80では(28)式にしたがい
終点にあたる教示点Peの上限移動速度Veを更新し、
ステップ83へ移行する。
【0070】 Ve=Vae ・・・(28) ステップ83では変換教示点データprに以上で求めた
上限移動速度を再登録する。
【0071】図7は教示点A,B,Cで規定される折れ
線上の軌道を放物線補間演算手段により補間する方法を
示す説明図である。本実施例における放物線補間演算は
連続する3つの教示点で規定される折れ線の節点から許
容経路誤差以内の範囲を通過し折れ線に接する放物線軌
道を決定する。図7において放物線補間演算が行われる
のは前記の内回りの開始点にあたる点Mより内回り対象
点である点B、内回り終了点である点Nまでの区間とな
る。ここで点A,B間の教示移動速度がVであったとす
ると、ロボットの先端が点Mを速度Vで通過し放物線状
の経路に沿って点B’を通過し点Nに速度Vで到達する
為に必要な先端加速度αはBB’の方向に(29)式で
表される。
【0072】 α={V・cos(θ/2)}2/2 ・・・(29) (29)式で求められる先端加速度を用いて点M、点
B’、点Nを結ぶ補間点の位置を求める。
【0073】図8は放物線補間演算手段の処理動作を示
すフローチャートである。まずステップ91において点
Mから点Bまでの直線を延長した位置に仮目標点N’を
設定する。
【0074】ステップ92ではステップ91で設定した
直線MN’間の補間点座標を速度Vでの直線補間で求め
る。
【0075】ステップ93においては(29)式に示す
加速度αによる位置の変化量をステップ92で求めた補
間点座標に加算することで放物線経路上の補間点座標を
求め、その位置を実現する関節軸の角度を求める。この
ときの位置変換量ΔPkは(30)式で表される。
【0076】 ΔPk={α(k・tc)2/2}・n ・・・(30) ここでtcは点MN’間の単位補間時間であり、nはB
B’方向の単位ベクトル、kは補間回数を示すカウンタ
を表している。
【0077】ステップ94では内回り区間を放物線軌道
で移動する際の手首姿勢の補間演算を、点Mから点Bま
での区間を直線補間で移動した場合と同じ手首姿勢の補
間演算を行う。
【0078】ステップ95では点Bから点Nまでの区間
を直線補間で移動した場合と同じ手首姿勢の補間演算を
行う。
【0079】つぎにステップ96では、点Bの前後にお
いて、補間演算後の手首関節軸の回転速度の単位時間当
りの変化量が各手首関節軸の最大加速度から定まる許容
変化量を超える値となる場合には、手首関節軸の回転速
度の単位時間あたりの変化量が許容変化量以下となるよ
うに前記手首関節軸の回転速度の単位時間あたりの変化
量に対して、移動平均処理や一次遅れフィルタ処理、も
しくはそれらの処理に類似した処理による連続化処理を
行う。
【0080】以上のように本実施例のロボットの軌道の
生成方法によれば、あらかじめ与えられた教示点データ
に新たな教示点の追加や移動速度、移動命令の変更など
の変換処理を行い、ロボットの動作時にはその変換が行
われた教示点データにしたがって動作させることによ
り、停止が指定された点からつぎの停止が指定された点
まで滑らかな動作を実現することができる。
【0081】なお、本実施例の各構成要素と動作はマイ
クロコンピュータのプログラム制御により実現できるこ
とはいうまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明はロボットの先端部が移動する折れ線軌道の基準位
置、形状、移動速度、教示点からの許容経路誤差を備え
た教示点データに対して許容経路誤差の範囲内を内回り
する放物線軌道の開始点と終了点の位置と、放物線軌道
を移動する際の関節軸角加速度が許容値以下となる最大
の移動速度を新たに登録し、内回りする区間が2つ以上
連続して存在する場合には、ある放物線軌道の終了点で
の先端の到達速度から次の放物線軌道の開始点での先端
移動速度まで、その間の直線移動区間を関節軸の許容角
加速度値以下で加速または減速移動すれば加速または減
速できるようにそれぞれの放物線軌道の最大移動速度を
あらかじめ調整し教示点データへ再登録し、ロボットの
運転時にはこれら新たに登録された教示点データにした
がって軌道の生成計算をすることで、折れ線の節点では
放物線軌道で内回りし滑らかに動作を実現する効果と、
直線部と放物線部の接続点において先端移動速度および
関節軸角速度が不連続な変化をすることがなくなるとい
う効果と、ロボットの先端振動を抑制する効果と、ロボ
ット運転時の関節軸の角加速度を許容値以下に制限され
る条件下での最短の作業時間を実現するという優れた効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明のロボットの軌道の生成装置によ
るロボット先端の移動軌道を示す図 (b)同ロボットの移動している位置に対するロボット
先端の速度を示すグラフ
【図2】本発明のロボットの軌道の生成装置の一実施例
の構成を示すブロック図
【図3】本発明の内回り開始終了点設定手段の処理動作
を示すフローチャート
【図4】本発明の上限移動速度設定手段の処理動作を示
すフローチャート
【図5】本発明の速度連続化手段の構成要素である起動
区間速度設定手段の処理動作を示すフローチャート
【図6】本発明の速度連続化手段の構成要素である接続
区間速度設定手段の処理動作を示すフローチャート
【図7】本発明の放物線補間演算手段の処理内容を示す
説明図
【図8】放物線補間演算手段の処理動作を示すフローチ
ャート
【図9】従来のロボットの軌道の生成装置によるロボッ
ト先端の移動軌道を示す図
【符号の説明】
1 内回り開始終了点設定手段 2 位置設定手段 3 姿勢設定手段 4 上限移動速度設定手段 5 放物線補間模擬演算手段 6 速度設定手段 7 速度連続化手段 8 起動区間速度設定手段 9 停止区間速度設定手段 10 接続区間速度設定手段 11 軌道演算手段 12 直線補間演算手段 13 放物線補間演算手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−84309(JP,A) 特開 平7−64621(JP,A) 特開 平7−64622(JP,A) 特開 昭57−211605(JP,A) 特開 昭63−205708(JP,A) 特開 平3−52003(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46 B25J 3/00 - 3/10 B25J 9/10 - 9/22 B25J 13/00 - 13/08 B25J 19/02 - 19/06

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットの先端部が移動する軌道の基準
    を与える教示点と、その教示点に基づく軌道の形状を指
    定する移動命令と、軌道上を先端部が移動する速度を指
    定する移動速度と、教示点と軌道との間の誤差の最大値
    を指定する許容経路誤差とを備えた教示点データを入力
    とし、連続して存在する3点以上の教示点データにより
    指定された折れ線形状の経路の前記折れ線の節点を経由
    せずに内回りする軌道の内回りを開始する点である内回
    り開始点の位置と姿勢と、終了する点である内回り終了
    点の位置と姿勢をロボットの動作前にあらかじめ計算
    し、教示点データに登録する内回り開始終了点設定手段
    を有し、放物線補間する際の先端移動速度として、単位
    時間あたりのロボットの各関節軸の回転速度の変化量が
    各関節軸毎に定められた最大加速度から定まる許容変化
    量を超えることのない上限移動速度を、ロボットの動作
    前にあらかじめ計算し、教示点データに登録する上限移
    動速度設定手段を有し、内回りする区間が2つ以上連続
    して存在する場合には、ある放物線軌道の終了点での先
    端の到達速度から、次の放物線軌道の開始点での先端移
    動速度まで、その間の直線移動区間を関節軸の許容角加
    速度値以下で加速または減速移動すれば加速または減速
    できるようそれぞれの放物線軌道の上限移動速度をあら
    かじめ調整し教示点データへ登録する速度連続化手段を
    有し、前記内回り開始終了点設定手段と前記上限移動速
    度設定手段と前記速度連続化手段によって新たに登録し
    た教示点データにしたがって折れ線形状の経路を内回り
    する軌道を放物線軌道によって生成する放物線補間演算
    手段がある軌道演算手段を有することを特徴とするロボ
    ットの軌道の生成装置。
  2. 【請求項2】 内回り開始終了点設定手段は、教示点デ
    ータを入力とし、教示点の位置と許容経路誤差の値より
    内回り開始点の位置と内回り終了点の位置を計算し、教
    示点データに登録する位置設定手段と、教示点データを
    入力とし折れ線を構成する2つの線分のうち前半の線分
    を直線補間で補間演算した際に前記位置設定手段で登録
    した内回り開始点の位置座標を通過するときの手首姿勢
    を内回り開始点における手首姿勢として教示点データに
    登録し、折れ線を構成する2つの線分のうち後半の線分
    を直接補間で補間演算した際に前記位置設定手段で登録
    した内回り終了点の位置座標を通過するときの手首姿勢
    を内回り終了点における手首姿勢として教示点データに
    登録する姿勢設定手段とを具備した請求項1記載のロボ
    ットの軌道の生成装置。
  3. 【請求項3】 上限移動速度設定手段は、前記内回り開
    始終了点設定手段によって新たに登録された教示点デー
    タを入力し、前記軌道演算手段の構成要素である放物線
    補間演算手段を模擬演算する放物線補間模擬演算手段
    と、前記放物線補間模擬演算手段の結果、各関節軸の回
    転速度の単位時間あたりの変化量が内回り区間の全区間
    にわたり各関節軸の最大加速度から定まる前記許容変化
    量を超えないように教示点データ内の移動速度をあらか
    じめ計算し教示点データに登録する速度決定手段を具備
    した請求項1記載のロボットの軌道の生成装置。
  4. 【請求項4】 速度連続化手段は、ロボットが停止して
    いる最初の教示点から内回り開始終了点設定手段によっ
    て登録された最初の内回り開始点までの起動区間を、各
    関節軸のうち少なくとも一つの軸が各関節軸毎に定めら
    れた最大加速度で加速しながら移動した場合に実現可能
    な速度を計算し、前記上限移動速度設定手段によって登
    録された上限移動速度とを比較し、どちらか小さい値の
    速度を最初の内回りの区間の上限移動速度として、教示
    点データに再登録する起動区間速度設定手段を具備する
    請求項1記載のロボットの軌道の生成装置。
  5. 【請求項5】 速度連続化手段は、内回り開始終了点設
    定手段によって登録された最後の内回り区間の内回り終
    了点から、教示点データの最後の教示点までの停止区間
    を、各関節軸のうち少なくとも一つの軸が各関節軸毎に
    定められた負の最大加速度で減速しながら移動した場合
    に、前記最後の教示点においてロボットの先端移動速度
    が0となるようなロボットの先端移動速度を計算し、前
    記上限移動速度設定手段によって登録された最後の内回
    り区間の上限移動速度と比較し、どちらか小さな値に速
    度を最後の内回り区間の上限移動速度として教示点デー
    タに再登録する停止区間速度設定手段を具備した請求項
    1記載のロボットの軌道の生成装置。
  6. 【請求項6】 速度連続化手段は、ある内回り区間を第
    1の内回り区間とし、前記第1の内回り区間の次の内回
    り区間を第2の内回り区間とし、第1の内回り区間の上
    限移動速度を初速度として、第1の内回り区間の内回り
    終了点と第2の内回り区間の内回り開始点にはさまれた
    接続区間を、各関節軸のうち少なくとも一つの軸が関節
    軸毎に定められた最大加速度で加速しながら移動、また
    は一定速度で移動、または減速しながら移動することに
    より第2の内回り区間の上限移動速度が達成できるよう
    に、前記第1の内回り区間の上限移動速度と前記第2の
    内回り区間の上限移動速度を再計算し、前記第1の内回
    り区間の終了点と前記第2の内回り区間の開始点の距離
    が0であるとき、前記第1の内回り区間の上限移動速度
    と前記第2の内回り区間の上限移動速度の内、小さな値
    の方を、両者の速度として設定する接続区間速度設定手
    段を具備した請求項1記載のロボット軌道の生成装置。
  7. 【請求項7】 軌道演算手段は、教示点データを入力と
    し、2つの教示点間を直線補間する直線補間演算手段
    と、3つの教示点で構成される折れ線の節点を経由せ
    ず、折れ線を構成する2つの線分を放物線により滑らか
    に接続して節点を内回りするロボットの先端軌道を生成
    し、内回り区間を放物線軌道で移動する際の手首姿勢の
    補間演算を、内回り開始点から折れ線の節点までの区間
    を直線補間で移動した場合と同じ手首姿勢の補間演算を
    行い、折れ線の節点から内回り終了点までの区間を直線
    補間で移動した場合と同じ手首姿勢の補間演算を行い、
    折れ線の節点にあたる教示点の前後において、補間演算
    後の手首関節軸の回転速度の単位時間あたりの変化量が
    各手首関節軸の最大加速度から定まる許容変化量を超え
    る値となる場合には、手首関節軸の回転速度の単位時間
    あたりの変化量が前記許容変化量以下となるように前記
    手首関節軸の回転速度の単位あたりの変化量を自動調整
    する放物線補間演算手段を具備した請求項1記載のロボ
    ットの軌道の生成装置。
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