JPH09144913A - 多方弁、浄水器および流体の分配、混合方法 - Google Patents

多方弁、浄水器および流体の分配、混合方法

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JPH09144913A
JPH09144913A JP30024795A JP30024795A JPH09144913A JP H09144913 A JPH09144913 A JP H09144913A JP 30024795 A JP30024795 A JP 30024795A JP 30024795 A JP30024795 A JP 30024795A JP H09144913 A JPH09144913 A JP H09144913A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多方弁を全体として小形化するとともに、滞
留流体の量を少なくし、しかも、弁体の取り出し、交換
のための作業を簡単化する。 【解決手段】 隔室18内に、複数の流体通路18a,
18b,18cにより互いに連通された下部室18fと
上部室18eとを設け、各流体通路18a,18b,1
8cに上部から係合して流体の流通を阻止するととも
に、流体の流通を阻止する状態において一部が下部室1
8f側に突出する弁体18a1,18b1,18c1を
有し、下部室18fに移動可能に収容されているととも
に、移動に伴なって一部の弁体18a1,18b1,1
8c1を上方に移動させて該当する流体通路を開放する
カム部23a,23b,23cが一体的に設けられてな
る移動体23を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は多方弁、浄水器お
よび流体の分配、混合方法に関し、さらに詳細にいえ
ば、流体の分配、混合を行うための多方弁、この多方弁
を用いた浄水器および流体の分配、混合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、流体の分配、混合を行う多方
弁として、シール部を回転させることにより流体の流路
を切換える構成のもの(いわゆるロータリー式のも
の)、およびシール部を直線状に移動させることにより
流体の流路を切換える構成のもの(いわゆるスライド式
のもの)が広く採用されていた。しかし、これらの多方
弁は、何れもシール部の耐久性、シール性に問題がある
ので、これらの問題を解消するために、(1) 1つの
室を有するバルブケース内に流体通路を閉塞する複数個
の球体を設け、回転軸を回転させることにより、何れか
1つの球体を円周方向に押しのけて該当する流体通路を
開放させるようにした多方弁(実公平7−12770号
公報参照)、(2) バルブケースに流入口および複数
の流出口を設けるとともに、各流出口を閉塞する球体を
設け、回転部材を回転させることにより何れかの球体を
回転部材の軸と平行な方向に移動させて該当する流出口
を開放する多方弁(実開平4−132271号公報参
照)、および(3) バルブケースに流入口および2つ
の流出口を設け、流入口から供給される水の圧力によっ
て流出口を閉塞するボールを設け、回転操作されるシフ
トアームによって何れかの球体を弁座から引き離して該
当する流出口を開放する多方弁(実開平6−16778
号公報)が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記(1)の
多方弁を採用した場合には、回転軸を回転させることに
より球体を円周方向に移動させなければならないので、
必然的に球体の移動距離が大きくなり、多方弁が大型化
してしまうという不都合がある。また、多方弁が大型化
すれば、多方弁の内部における滞留流体の量が多くなっ
てしまい、滞留流体の量が多いことに起因して非衛生的
になってしまうという不都合もある。さらに、球体によ
るシール性を検査する場合などにおける球体の取り出
し、交換時に、バルブケースを分解して球体を取り出さ
なければならないので、球体の交換、取り出しのための
作業が著しく繁雑になってしまうという不都合もある。
さらにまた、回転軸の形状、バルブケースの内部形状が
複雑になってしまい、多方弁が高価になってしまうとい
う不都合もある。
【0004】前記(2)の多方弁を採用した場合には、
回転軸を回転させることにより球体を回転軸の軸と平行
な方向に移動させなければならないので、回転軸の軸方
向の移動距離が大きくなり、多方弁が大型化してしまう
という不都合がある。また、多方弁が大型化すれば、多
方弁の内部における滞留流体の量が多くなってしまい、
滞留流体の量が多いことに起因して非衛生的になってし
まうという不都合もある。さらに、球体によるシール性
を検査する場合などにおける球体の取り出し、交換時
に、バルブケースを分解して球体を取り出さなければな
らないので、球体の交換、取り出しのための作業が著し
く繁雑になってしまうという不都合もある。
【0005】前記(3)の多方弁を採用した場合には、
シフトアームを回転させることによりパルブケースの1
つの室内において球体を移動させなければならないの
で、必然的に前記室のサイズが大きくなり、多方弁が大
型化してしまうという不都合がある。また、多方弁が大
型化すれば、多方弁の内部における滞留流体の量が多く
なってしまい、滞留流体の量が多いことに起因して非衛
生的になってしまうという不都合もある。さらに、球体
によるシール性を検査する場合などにおける球体の取り
出し、交換時に、バルブケースを分解して球体を取り出
さなければならないので、球体の交換、取り出しのため
の作業が著しく繁雑になってしまうという不都合もあ
る。さらにまた、シフトアームの形状、取り付け状態を
適正に設定しなければならないので、多方弁の組み立て
に細心の注意を払う必要があるとともに、不良品が生じ
る可能性があり、この結果、多方弁が高価になってしま
うという不都合もある。
【0006】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、全体として小形化できるとともに、滞留
流体の量を少なくすることができ、しかも、弁体の取り
出し、交換のための作業を簡単化することができる多方
弁、浄水器および流体の分配、混合方法を提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の多方弁は、隔
室内に、区画板を介して流入口を有する上部室と複数の
流出口を有する下部室とを設けるとともに、区画板に両
室を互に連通する複数の流体通路を設け、各流体通路
に、上部室側から係合して流体の流通を阻止するととも
に、流体の流通を阻止する状態において一部が下部室側
に突出する弁体を設け、下部室に移動可能に収容されて
いるとともに、移動に伴なって一部の弁体を上方に移動
させて該当する流体通路を開放するカム部が一体的に設
けられてなる移動体を有するものである。
【0008】請求項2の多方弁は、弁体として球体であ
って、剛体からなる芯体の外表面を弾性体層で覆ってな
るものを採用している。請求項3の多方弁は、移動体と
して、下部室に収容された長尺体であるとともに、長尺
体の中心軸周りに回転されるものを採用している。請求
項4の多方弁は、複数の流体通路と流出口とが移動体に
よって互いに隔離されているとともに、対応する流体通
路と流出口とが互いに連通されているものである。
【0009】請求項5の浄水器は、請求項1から請求項
4の何れかの多方弁を有するものである。請求項6の流
体の分配、混合方法は、1つの流入口から供給されてく
る流体を複数の流出口のうち少なくとも1つに分配し、
または複数の流入口から供給されてくる流体を1つの流
出口に供給して混合する流体の分配、混合方法であっ
て、流入口に連通される上部室と流出口に連通される下
部室との間に、流入口または流出口に対応して流体通路
を有する区画板を介在させ、これら流体通路を上部室側
に設けた弁体の自重および流体供給圧力によって閉塞す
るとともに、閉塞状態において弁体の一部を下部室に突
出させておき、分配、混合状態に対応させて少なくとも
1つの弁体を押し上げる方法である。
【0010】
【作用】請求項1の多方弁であれば、隔室内に、区画板
を介して流入口を有する上部室と複数の流出口を有する
下部室とを設けるとともに、区画板に両室を互に連通す
る複数の流体通路を設け、各流体通路に、上部室側から
係合して流体の流通を阻止するとともに、流体の流通を
阻止する状態において一部が下部室側に突出する弁体を
設け、下部室に移動可能に収容されているとともに、移
動に伴なって一部の弁体を上方に移動させて該当する流
体通路を開放するカム部が一体的に設けられてなる移動
体を有するものであるから、上部室と下部室とを連通す
る流体通路が弁体の自重および流体圧力によって確実に
閉塞され、良好なシール性を発揮することができる。そ
して、移動体を移動させれば、カム部が一部の弁体を上
方に移動させて該当する流体通路を開放するので、開放
された流体通路を通して流体を供給することができる。
この結果、流体の分配、混合を行わせることができる。
また、弁体の取り出し、交換に当っては、上部室のみを
開放すればよいので、多方弁の全体を分解する必要があ
る従来の多方弁と比較して、必要な作業を簡単化するこ
とができる。請求項2の多方弁であれば、弁体として球
体であって、剛体からなる芯体の外表面を弾性体層で覆
ってなるものを採用しているので、弁体によって流体通
路を閉塞する場合の衝撃を大幅に緩和して該当箇所の磨
耗を大幅に抑制することができるとともに、弾性体層に
よって良好なシール性を達成することができる。
【0011】請求項3の多方弁であれば、移動体とし
て、下部室に収容された長尺体であるとともに、長尺体
の中心軸周りに回転されるものを採用しているので、請
求項1と同様の作用を達成することができる。請求項4
の多方弁であれば、複数の流体通路と流出口とが移動体
によって互いに隔離されているとともに、対応する流体
通路と流出口とが互いに連通されている部室の複数の流
入口と流出口とが移動体によって互いに隔離されている
とともに、対応する流入口と流出口とが互いに連通され
ているので、請求項1と同様の作用を達成することがで
きる。
【0012】請求項5の浄水器であれば、請求項1から
請求項4の何れかの多方弁を有しているので、原水を浄
化する状態、原水をそのまま流出させる状態を簡単に選
択することができるほか、多方弁について請求項1から
請求項4の何れかと同様の作用を達成することができ
る。請求項6の流体の分配、混合方法であれば、1つの
流入口から供給されてくる流体を複数の流出口のうち少
なくとも1つに分配し、または複数の流入口から供給さ
れてくる流体を1つの流出口に供給して混合する流体の
分配、混合方法であって、流入口に連通される上部室と
流出口に連通される下部室との間に、流入口または流出
口に対応して流体通路を有する区画板を介在させ、これ
ら流体通路を上部室側に設けた弁体の自重および流体供
給圧力によって閉塞するとともに、閉塞状態において弁
体の一部を下部室に突出させておき、分配、混合状態に
対応させて少なくとも1つの弁体を押し上げるのである
から、上部室と下部室とを連通する流体通路が弁体の自
重および流体圧力によって確実に閉塞され、良好なシー
ル性を発揮することができる。そして、分配、混合状態
に対応させて一部の弁体を上方に移動させて該当する流
体通路を開放するので、開放された流体通路を通して流
体を供給することができる。この結果、流体の分配、混
合を行わせることができる。また、弁体の取り出し、交
換に当っては、上部室のみを開放すればよいので、多方
弁の全体を分解する必要がある従来の多方弁と比較し
て、必要な作業を簡単化することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面によってこの発明
の実施の態様を詳細に説明する。なお、以下の説明はこ
の発明の実施態様に係る多方弁を組み込んでなる浄水器
に基づいて行うが、多方弁自体は浄水器以外のものにも
適用できることは周知であるから、多方弁の用途が浄水
器に限定されるわけではないことは明らかである。
【0014】図1はこの発明の浄水器の一実施態様を示
す縦断面図、図2は、図1の浄水器の右側面図、図3は
図1のIII−III線断面図である。この実施態様の
浄水器10は、浄水器本体11と浄水器用カートリッジ
(以下、濾材収納筒部と称する)12とで構成されてお
り、水道蛇口(図示せず)に対して浄水器本体11の固
定具14で直結される。
【0015】前記浄水器本体11は、上部に水道蛇口
(図示せず)からの原水の流入口である原水入口15、
側部に設けられ、かつ受入れた原水を濾材収納筒部12
に供給するための原水取出口16、および下部に設けら
れ、かつ原水をそのままシャワー水として取出す原水供
給口17およびシャワー供給口17aを有するボディ1
8の内部に、原水の流路を前記原水入口15または原水
供給口17の方向に切り換える切換弁19が設けられた
ものであり、ボディ18の上部には、前記水道蛇口13
と連結するための固定具14が設けられている。尚、該
固定具14は、図1に示すように、リング状ゴムパッキ
ン20、押えリング21、キャップ22からなり、キャ
ップ11とボディ18にそれぞれ形成されたメネジとオ
ネジとにより水漏れがない状態で水道蛇口(図示せず)
とボディ18とを連結する従来公知の構成を採用してい
る。
【0016】前記ボディ18の内部には、3個の通水路
18a,18b,18cが前記切換弁19のスプール軸
23と平行に設けられてなる区画板18dによって区画
された上部室18eと下部室18fとが形成されてい
る。すなわち、図に示すように上部室18eには、原水
の流入口である1つの原水入口15が設けられ、また、
下部室18fには、3つの原水流出口である原水取出口
16、原水供給口17、シャワー供給口17aが設けら
れている。そして、通水路18a,18b,18cのそ
れぞれに上方から水密的に係合し、係合状態において下
端部が下部室18eに突出するように球状の弁体18a
1,18b1,18c1が設けられている。したがっ
て、検査時などにおける弁体18a1,18b1,18
c1の取り出し、交換に当っては、前記固定具14をボ
ディ18から取り外して上部室18eの上部を開放する
ことにより簡単に達成することができる。前記切換弁1
9は、スプール軸23の所定位置にシールリング23d
を設けて下部室18fの内壁面と水密的に係合させるこ
とにより、前記通水路18a,18b,18cをそれぞ
れ前記原水取出口16、原水供給口17、シャワー供給
口17aと連通している。また、スプール軸23の所定
位置(各通水路と対向する所定位置)に弁体を押し上げ
るためのカム部23a,23b,23cが設けられてお
り、しかもこれらカム部23a,23b,23cは、ス
プール軸23を例えば90°ずつ回転させることにより
選択的に上方を向き、対応する弁体を押し上げるように
している。なお、ここで、弁体の押し上げ量としては、
1〜2mmに設定すれば十分な通水量を確保することが
できる。したがって、上部室18eと下部室18fとを
有するボディ18を小形化することができ、ひいては滞
留水の量を少なくして衛生的にすることができる。そし
て、切換弁操作機構19aによりそのスプール軸23を
所定角度回動することにより、前記弁体18a1,18
b1,18c1のうち、該当する弁体の下部を押し上げ
て該当する通水路を開放し、前記原水入口15を、前記
原水取出口16、原水供給口17またはシャワー供給口
17aと選択的に連通することができる。なお、19b
はクリックストップ機構であり、スプール軸23の回転
位置を簡単に設定することができる。
【0017】前記弁体18a1は、図4に示すように、
芯体としての鋼球18a2の全外周を厚みが0.5〜1
mm程度の弾性体層18a3にて覆ってなるものである
ことが好ましく、シール性、耐久性を高めることができ
るが、全体が円錐状、円筒状であってもよく、またある
程度のシール性、耐久性で十分な場合には、弾性体層1
8a3を有していなくてもよい。ここで、弾性体層18
a3としては、例えば、ゴム硬度が50〜90度のもの
が好適に採用される。また、他の弁体18b1,18c
1についても同様の構成が採用されるので、詳細な説明
を省略する。
【0018】前記濾材収納筒部12は、側部に原水受入
口24を有し、下部に複数のシャワー孔25(濾過水供
給口)を有する容器26の内部に、複数の中空糸27の
開口端部が濾過水供給口25に対向して設けられてなる
U字状中空糸束層28と、中空糸束層28と容器26の
内周面との間に充填された活性炭層29とを備えたもの
である。該中空糸束層28は、両端部が開口した筒体3
0の下部において、U字状に折曲げられた複数の中空糸
27の開口端部のみが開口するように合成樹脂31でポ
ッティングされており、該筒体30の上部がフィルタ3
2により容器26の内壁面に固定されているとともに、
中空糸27の開口端部が濾過水供給口25に対向するよ
うに複数の孔が同心状に設けられたフィルタ33とOリ
ング34とを介して容器26の内部に装着されている。
また、容器26の上部には、中空糸束層28と活性炭層
29とを容器26内に容易に充填でき、かつ中空糸膜の
汚れ具合が外部からよく見えるように透明蓋35が設け
られており、さらに透明蓋35の上部には、二重蓋構造
を実現すべく不透明の蓋36が容器26に対して着脱自
在に設けられている。以上から明らかなように、濾材と
しての中空糸束層28と活性炭層29とを収容する濾材
カートリッジの外郭壁が濾材収納筒部12の外郭壁を兼
ねている。そして、濾材収納筒部12の外郭壁により包
囲された内部空間が被浄化水の通過経路を構成してい
る。
【0019】即ち、濾材収納筒部12は、以上に述べた
部材で一体に構成されてなるものであり、使用に際して
は以下に述べるバヨネット機構により、リング状ゴムパ
ッキング39を介して浄水器本体11と一体的に連結さ
れて、水道蛇口13に直結される浄水器10を構成す
る。前記バヨネット機構は、図5および図6に示す機構
であり、前記浄水器本体11のスプール軸23の左端部
に対応するボディ18の内部に形成された凹部37と、
前記濾材収納筒部12の原水受入口24の外周部に形成
された凸部38とから構成され、該凹部37と凸部38
とが係合されるようになっている着脱機構である。該凹
部37と凸部38が形成される位置は、上述の場合と逆
であってもよい。即ち、前記浄水器本体11に凸部38
が、前記濾材収納筒部12に凹部37が形成されていて
もよい。該凸部38は、図6に示すように、原水受入口
24の外周部の互いに対向する位置に1対が設けられて
おり、それぞれの凸部38は、原水受入口24の周方向
のテーパ角がθで、かつ所定の巻き付け長さを有するテ
ーパネジ38aと、このテーパネジ38aに連なり、ネ
ジ軸方向に延びるストッパ38bとで構成されている。
切欠き部は、この実施態様では1対としているが、2対
以上であってもよい。切欠き部を2対以上にした場合に
は、濾材収納筒部12を浄水器本体11に固定するため
の回動角を少なくできる効果がある。また、前記凹部3
7は、テーパネジ38aとストッパ38bの周方向長さ
Lよりも長い切欠き長さを有する切欠き部37aと、テ
ーパネジ38aと係合する所定長さのメネジ37bとか
ら構成されている。この実施態様の場合、前記ストッパ
38bは、浄水器本体11のメネジ37bの終端が当接
したとき、図1に示すように濾材タワー12が起立する
ような位置に設けられている。
【0020】以上のように構成されたこの実施態様の浄
水器10において、図5および図6に示すように、浄水
器本体11と濾材収納筒部12とが両図の位置で連結さ
れた状態を仮定する(この状態における切換弁19の位
置を図5の右側面から見ると12時の状態である)。先
ず、該切換弁19を時計方向に回動させ、3時の状態に
すると、水道蛇口13からの原水は原水入口15から流
入し、スプール軸23のカム部23bによって球体18
b1を押し上げることにより開放された通水路18bお
よびスプール軸23を経て原水供給口17からストレー
ト水として流出する。今度は反時計方向に90度切換弁
19を回動させ再度12時の状態に戻すと、スプール軸
23のカム部23cによって弁体18b1が押し上げら
れて通水路18cが開放されるので、原水入口15から
流入した原水はシャワー水に切り換わり、シャワー水供
給口17aから流出する。さらに切換弁19を反時計方
向に90度回動させ、9時の状態にすると、スプール軸
23のカム部23aによって弁体18a1が押し上げら
れて通水路18aが開放されるので、原水入口15から
流入した原水は、流路が切り換えられて原水取出口16
に到達する。該原水取出口16に到達した原水は、前記
バヨネット機構により濾材収納筒部12と浄水器本体1
1とがリング状ゴムパッキン39を介して互いに密着し
ているので、この部分から外部に漏れることはなく、濾
材収納筒部12の原水受入口24に供給される。該原水
受入口24に供給された原水は、フィルタ33の孔から
活性炭層29および中空糸束層28をこの順に通過し、
ここで濾過されて濾過水供給口25から浄化水として流
出する。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明は、上部室と下部室とを
連通する流体通路が弁体の自重および流体圧力によって
確実に閉塞され、また、移動体を移動させれば、カム部
が一部の弁体を上方にのみ移動させて該当する流体通路
を開放するので、従来の多方弁と比較して弁体の移動距
離が少なくなり、その結果、多方弁全体が小形化すると
ともに多方弁内部の流体滞留量も少なくなるという特有
の効果を奏する。さらに、弁体の取り出し、交換に当っ
ては、上部室のみを開放すればよいので、多方弁の全体
を分解する必要がある従来の多方弁と比較して、必要な
作業を簡単化することができるという特有の効果を奏す
る。
【0022】請求項2の発明は、弁体によって流体通路
を閉塞する場合の衝撃を大幅に緩和して該当箇所の磨耗
を大幅に抑制することができるとともに、弾性体層によ
って良好なシール性を達成することができるという特有
の効果を奏する。請求項3の発明は、請求項1と同様の
効果を奏する。請求項4の発明は、請求項1と同様の効
果を奏する。
【0023】請求項5の発明は、原水を浄化する状態、
原水をそのまま流出させる状態を簡単に選択することが
できるほか、多方弁について請求項1から請求項4の何
れかと同様の効果を奏する。請求項6の発明は、上部室
と下部室とを連通する流体通路が弁体の自重および流体
圧力によって確実に閉塞され、良好なシール性を発揮す
ることができ、また、移動体を移動させれば、カム部が
一部の弁体を上方に移動させて該当する流体通路を開放
するので、開放された流体通路を通して流体を供給する
ことができ、この結果、流体の分配、混合を行わせるこ
とができる。さらに、弁体の取り出し、交換に当って
は、上部室のみを開放すればよいので、多方弁の全体を
分解する必要がある従来の多方弁と比較して、組立作業
を簡単化することができるという特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の浄水器の一実施態様を示す縦断面図
である。
【図2】図1の浄水器の右側面図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】弁体の構成を示す縦断面図である。
【図5】図1の浄水器本体に用いられているバヨネット
機構の部分斜視図である。
【図6】図1の濾材収納筒部に用いられているバヨネッ
ト機構の部分斜視図である。
【符号の説明】
15 原水入口 16 原水取出口 17 原水供給口 17a シャワー供給口 18 ボディ 18a,18b,18c 通水路 18a1,18b1,18c1 弁体 18a2 鋼
球 18a3 弾性体層 18d 区画板 18e 上部室 18f 下部室 23 スプール軸 23a,23b,23c カム部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔室(18)内に、区画板(18d)を
    介して流入口(15)を有する上部室(18e)と複数
    の流出口(16)(17)(17a)を有する下部室
    (18f)とを設けるとともに、区画板(18d)に両
    室(18e)(18f)を互に連通する複数の流体通路
    (18a)(18b)(18c)を設け、各流体通路
    (18a)(18b)(18c)に、上部室(18e)
    側から係合して流体の流通を阻止するとともに、流体の
    流通を阻止する状態において一部が下部室(18f)側
    に突出する弁体(18a1)(18b1)(18c1)
    を設け、下部室(18f)に移動可能に収容されている
    とともに、移動に伴なって一部の弁体(18a1)(1
    8b1)(18c1)を上方に移動させて該当する流体
    通路を開放するカム部(23a)(23b)(23c)
    が一体的に設けられてなる移動体(23)を有すること
    を特徴とする多方弁。
  2. 【請求項2】 弁体(18a1)(18b1)(18c
    1)が、球体であって、剛体からなる芯体(18a2)
    の外表面を弾性体層(18a3)で覆ってなるものであ
    る請求項1に記載の多方弁。
  3. 【請求項3】 移動体(23)が、下部室(18f)に
    収容された長尺体であるとともに、長尺体の中心軸周り
    に回転されるものである請求項1に記載の多方弁。
  4. 【請求項4】 複数の流体通路(18a)(18b)
    (18c)と流出口(16)(17)(17a)とが移
    動体によって互いに隔離されているとともに、対応する
    流体通路と流出口とが互いに連通されている請求項1に
    記載の多方弁。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4の何れかの多方弁
    を有する浄水器。
  6. 【請求項6】 1つの流入口(15)から供給されてく
    る流体を複数の流出口(16)(17)(17a)のう
    ち少なくとも1つに分配し、または複数の流入口から供
    給されてくる流体を1つの流出口に供給して混合する流
    体の分配、混合方法であって、流入口に連通される上部
    室(18e)と流出口に連通される下部室(18f)と
    の間に、流入口または流出口に対応して流体通路(18
    a)(18b)(18c)を有する区画板(18d)を
    介在させ、これら流体通路(18a)(18b)(18
    c)を上部室(18e)側に設けた弁体(18a1)
    (18b1)(18c1)の自重および流体供給圧力に
    よって閉塞するとともに、閉塞状態において弁体(18
    a1)(18b1)(18c1)の一部を下部室(18
    f)に突出させておき、分配、混合状態に対応させて少
    なくとも1つの弁体(18a1)(18b1)(18c
    1)を押し上げることを特徴とする流体の分配、混合方
    法。
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