JP2003156160A - 切換器および浄水器 - Google Patents

切換器および浄水器

Info

Publication number
JP2003156160A
JP2003156160A JP2001355718A JP2001355718A JP2003156160A JP 2003156160 A JP2003156160 A JP 2003156160A JP 2001355718 A JP2001355718 A JP 2001355718A JP 2001355718 A JP2001355718 A JP 2001355718A JP 2003156160 A JP2003156160 A JP 2003156160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
fluid
valve
lower chamber
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001355718A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Itakura
純二 板倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001355718A priority Critical patent/JP2003156160A/ja
Publication of JP2003156160A publication Critical patent/JP2003156160A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Sorption (AREA)
  • Lift Valve (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】切換器を全体として小型化するとともに供給口
への流量または水圧を任意に分配する。 【解決手段】隔室18内に、複数の流体通路18a,1
8b,18cにより互いに連通された下部室18fと上
部室18eとを設け、各流体通路18a,18b,18
cに上部から係合して流体の流通を阻止するとともに、
流体の流通を阻止する状態において一部が下部室18f
側に突出する弾性体である弁体18a1,18b1,1
8c1を有し、下部室18fに移動可能に収容されてい
るとともに、移動に伴って弁体18a1,18b1,1
8c1のいずれか1つを上方に移動させたとき、水圧に
より弁体を変形させることにより、流体の通路を減少さ
せる。弁体の移動は該当する流体通路を開放するカム部
23a,23b,23cが一体的に設けられてなる移動
体23を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は流体の分配方法を
改良した切換器および浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浄水器では、浄水作用を有する活
性炭や中空糸膜等の濾材を収納するカートリッジ部は、
プラスチック成形品により構成されているため、高水圧
地域では、長期間使用時に破損したり、さらに、カート
リッジに供給される水量は水圧に比例して多くなるた
め、水道水中に含まれる塩素やトリハロメタン等を吸着
する活性炭等の吸着剤は原水との接触時間が短くなり、
充分に効果を発揮できなくなるという問題があった、こ
のため安全弁を内蔵した浄水器用切換器(実開昭62−
50790号)が提案されている。
【0003】また、従来の浄水器用切換器は、水流の切
換方法として、シール部を回転させることにより流体の
流路を切換える構成のもの(いわゆるロータリー式のも
の)、およびシール部を直線状に移動させることにより
流体の流路を切換える構成のもの(いわゆるスライド式
のもの)が広く採用されていた。しかし、これらの多方
弁は、何れもシール部の耐久性、シール性に問題がある
ので、これらの問題を解消するために、(1)1つの室
を有するバルブケース内に流体通路を閉塞する複数個の
球体を設け、回転軸を回転させることにより、何れか1
つの球体を円周方向に押しのけて該当する球体通路を開
放させるようにした切換器(実公平7−12770号公
報参照)、(2)バルブケースに流入口および複数の流
出口を設けるとともに、各流出口を閉塞する球体を設
け、回転部材を回転させることにより何れかの球体を回
転部材の軸と平行な方向に移動させて該当する流出口を
開放する切換器(実開平4−132271号公報参
照)、および(3)バルブケースに流入口および2つの
流出口を設け、流入口から供給される水の圧力によって
流出口を閉塞するボールを設け、回転操作されるシフト
アームによって何れかの球体を弁座から引き離して該当
する流出口を開放する切換器(実開平6−16778号
公報)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの切換
器に安全弁を内蔵した場合、あるいは外部に安全弁を取
り付けても、切換器は大型化し、部品点数も増え高価に
なる。またこの安全弁方式では使用者が水栓を使用毎に
調整する必要がある、という不都合がある。水圧に関わ
らず流量を一定にするものに流量調整弁があるが、高価
であり切換器に装着した場合さらに大型になる。
【0005】また、前記(1)の切換器を採用した場合
には、回転軸を回転させることにより球体を円周方向に
移動させなければならないので、必然的に球体の移動距
離が大きくなり、切換器が大型化してしまうという不都
合がある。また、切換器が大型化すれば、切換器の内部
における滞留水が多くなってしまい、滞留水が多いこと
に起因して非衛生的になってしまうという不都合もあ
る。さらに、球体によるシール性を検査する場合などに
おける球体の取り出し、交換時に、バルブケースを分解
して球体を取り出さなければならないので、球体の交
換、取り出しのための作業が著しく繁雑になってしまう
という不都合もある。さらにまた、回転軸の形状、バル
ブケースの内部形状が複雑になってしまい、切換器が高
価になってしまうという不都合もある。
【0006】前記(2)の切換器を採用した場合には、
回転軸を回転させることにより球体を回転軸の軸と平行
な方向に移動させなければならないので、回転軸の軸方
向の移動距離が大きくなり、多方弁が大型化してしまう
という不都合がある。また、切換器が大型化すれば、切
換器の内部における滞留流体の量が多くなってしまい、
滞留流体の量が多いことに起因して非衛生的になってし
まうという不都合もある。さらに、球体によるシール性
を検査する場合などにおける球体の取り出し、交換時
に、バルブケースを分解して球体を取り出さなければな
らないので、球体の交換、取り出しのための作業が著し
く繁雑になってしまうという不都合もある。
【0007】前記(3)の切換器を採用した場合には、
シフトアームを回転させることによりバルブケースの1
つの室内において球体を移動させなければならないの
で、必然的に前記室のサイズが大きくなり、切換器が大
型化してしまうという不都合がある。また、切換器が大
型化すれば、切換器の内部における滞留水が多くなって
しまい、滞留水が多いことに起因して非衛生的になって
しまうという不都合もある。さらに、球体によるシール
性を検査する場合などにおける球体の取り出し、交換時
に、バルブケースを分解して球体を取り出さなければな
らないので、球体の交換、取り出しのための作業が著し
く繁雑になってしまうという不都合もある。さらにま
た、シフトアームの形状、取り付け状態を適正に設定し
なければならないので、多方弁の組み立てに細心の注意
を払う必要があるとともに、不良品が生じる可能性があ
り、切換器が高価になる不都合もある。
【0008】[発明の目的]この発明は上記の問題点に
鑑みてなされたものであり、安価でかつ水圧によるカー
トリッジの破損を防止し、また使用者が流量調整する必
要もなく吸着剤の性能を適正に発揮することができ、さ
らに全体として小形化できるとともに、滞留水を少なく
し、しかも、弁体の取り出し、交換のための作業を簡単
化することがでる切換器および浄水器を安価に提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、以下の構成を採用する。すなわち、 [1]複数個の弁体を移動させて流体の通水路を形成す
る切換器であって、それら複数個の弁体の少なくとも1
つは、表層にそれぞれの弁体体積の50%以上の体積を
有する弾性部材層を有することを特徴とする切換器。
【0010】[2]複数個の弁体を移動させて流体の通
水路を形成する切換器であって、それら複数個の弁体の
少なくとも1つは、供給水の水圧によって変形し、通水
路の断面積を変化させるとともに、供給水の流れ方向に
関して弁体の下流側における水圧を変化させるものであ
ることを特徴とする前記[1]に記載の切換器。
【0011】[3]隔室内に、区画板を介して流入口を
有する上部室と複数の流出口を有する下部室とを設ける
とともに、上記区画板に両室を互に連通する複数の流体
通路を設け、該各流体通路に、上部室側から係合して流
体の流通を阻止するとともに、流体の流通を阻止する状
態において一部が下部室側に突出する弁体を設け、下部
室に移動可能に収容されているとともに、移動に伴って
上記下部室側に突出する弁体を流体通路を開放する位置
に移動させるカム部が設けられてなる移動体を有するこ
とを特徴とする前記[1]または[2]に記載の切換
器。
【0012】[4]前記[1]から[3]のいずれかに
記載の切換器を有することを特徴とする浄水器。
【0013】前記[1]または[2]の切換器は、弾性
体を有する弁体を、供給水の上流側に移動させて、流体
の通水路を形成するとともに、供給水の水圧により弁体
を変形させ、通水路の断面積を減少させることにより、
弁体を通過後の水圧と流量を減少させるものである。つ
まり1つの弁体が流路の切換と流量調整の2つの作用を
有している。
【0014】前記[3]の切換器は、隔室内に、区画板
を介して流入口を有する上部室と複数の流出口を有する
下部室とを設けるとともに、区画板に両室を互に連通す
る複数の流体通路を設け、各流体通路に、上部室側から
係合して流体の流通を阻止するとともに、流体の流通を
阻止する状態において一部が下部室側に突出する弁体を
設け、下部室に移動可能に収容されているとともに、移
動に伴って一部の弁体を上方に移動させて該当する流体
通路を開放するカム部が一体的に設けられてなる移動体
を有するものである。
【0015】前記[4]の浄水器は、前記[1]から
[3]のいずれかに記載の切換器を有するものである。
【0016】[作用]前記[1]または[2]の切換器
であれば、弾性体を有する弁体を、供給水の上流側に移
動させて、流体の通水路を形成するとともに、供給水の
水圧により弁体を変形させ、通水路の断面積を減少させ
ることにより、弁体を通過後の水圧と流量を減少させ
る。
【0017】前記[3]の切換器であれば、隔室内に、
区画板を介して流入口を有する上部室と複数の流出口を
有する下部室とを設けるとともに、区画板に両室を互い
に連通する複数の流体通路を設け、各流体通路に、上部
室側から係合して流体の流通を阻止するとともに、流体
の流通を阻止する状態において一部が下部室側に突出す
る弁体を設け、下部室に移動可能に収容されているとと
もに、移動に伴って一部の弁体を上方に移動させて該当
する流体通路を開放するカム部が一体的に設けられてな
る移動体を有するものであるから、上部室と下部室とを
連通する流体通路が弁体の自重および流体圧力によって
確実に閉塞され、良好なシール性を発揮することができ
る。そして、移動体を移動させれば、カム部が一部の弁
体を上方に移動させて該当する流体通路を開放するの
で、開放された流体通路を通して流体を供給することが
できる。この結果、流体の分配を行わせることができ
る。また、弁体の取り出し、交換に当たっては、上部室
のみを開放すればよいので、切換器の全体を分解する必
要がある従来の切換器と比較して、必要な作業を簡単化
することができる。
【0018】前記[4]の浄水器であれば前記[1]〜
[3」のいずれかに記載の切換器を有しているため、全
体として小形化できるとともに、滞留流体の量を少なく
することができ、さらに安価でかつ水圧によるカートリ
ッジの破損を防止し、吸着剤の性能も適正に発揮でき
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面によってこの発明
の実施の態様を詳細に説明する。
【0020】なお、以下の説明はこの発明の実施態様に
係る切換器を組み込んでなる浄水器に基づいて行うが、
切換器自体は浄水器以外のものにも適用できるので、本
発明の切換器の用途は浄水器に何ら限定されるものでは
ない。
【0021】図1はこの発明の浄水器の一実施様態を示
す縦断面図であり、図2は図1のIII−III線断面図であ
る。
【0022】この実施様態の浄水器10は、浄水器本体
11と浄水器用カートリッジ(以下、濾材収納筒部と称
する)12とで構成されており、水道蛇口(図示せず)
に対して浄水器本体11の固定具14で直結される。
【0023】前記浄水器本体11は、上部に水道蛇口
(図示せず)からの原水の流入口である原水入口15、
側部に設けられ、かつ受入れた原水を濾材収納筒部12
に供給するための原水取出口16、および下部に設けら
れ、かつ原水をそのまま取り出す原水供給口17および
シャワー供給口17aを有するボディ18の内部に、原
水の流路を前記原水取出口16または原水供給口17の
方向に切り換える切換弁19が設けられたものであり、
ボディ18の上部には、前記水道蛇口と連結するための
固定具14が設けられている。なお、該固定具14は、
図1に示すように、リング状ゴムパッキン20、押さえ
リング21、キャップ22からなり、キャップ22とボ
ディ18にそれぞれ形成されたメネジとネオジとにより
水漏れがない状態で水道蛇口(図示せず)とボディ18
とを連結する従来公知の構成を採用している。
【0024】前記ボディ18の内部には、3個の通水路
18a,18b,18cが前記切換弁19のスプール軸
23と平行に設けられてなる区画板18dによって区画
された上部室18eと下部室18fとが形成されてい
る。すなわち、図に示すように上部室18eには、原水
の流入口である1つの原水入口15が設けられ、また、
下部室18fには、3つの原水流出口である原水取出口
16、原水供給口17、シャワー供給口17aが設けら
れている。そして、通水路18a,18b,18cのそ
れぞれに上方から水密的に係合し、係合状態において下
端部が下部室18fに突出するように球状の弁体18a
1,18b1,18c1が設けられている。したがっ
て、検査時などにおける弁体18a1,18b1,18
c1の取り出し、交換に当たっては、前記固定具14を
ボディ18から取り外して上部室18eの上部を開放す
ることにより簡単に達成することができる。
【0025】前記切換弁19は、スプール軸23の所定
位置にシールリング23dを設けて下部室18fの内壁
面と水密的に係合させることにより、前記通水路18
a,18b,18cをそれぞれ前記原水取出口16、原
水供給口17、シャワー供給口17aと連通させてい
る。また、スプール軸23の所定位置(各通水路と対向
する所定位置)に弁体18a1,18b1,18c1を
押し上げるためのカム部23a,23b,23cが設け
られており、しかもこれらカム部23a,23b,23
cは、スプール軸23を例えば90°ずつ回転させるこ
とにより選択的に上方を向き、対応する弁体を押し上げ
るようにしている。なお、ここで、弁体の押し上げ量と
しては、1〜2mmに設定すれば十分な通水量を確保す
ることができる。したがって、上部室18eと下部室1
8fとを有するボディ18を小型化することができ、ひ
いては滞留水の量を少なくして衛生的にすることができ
る。そして、切換弁操作機構19aによりそのスプール
軸23を所定角度回動することにより、前記弁体18a
1,18b1,18c1のうち、該当する弁体の下部を
押し上げて該当する通水路を開放し、前記原水入口15
を、前記原水取出口16、原水供給口17またはシャワ
ー供給口17aと選択的に連通することができる。な
お、19bはクリックストップ機構であり、スプール軸
23の回転位置を簡単に設定することができる。
【0026】前記弁体18a1は図3に示すように、芯
体としての鋼球18a2の全周を弾性体層18a3で覆
っている、この弾性体層18a3の体積は弁体体積全体
の50%以上を有しているものである。ここで弾性体層
としては、例えばゴム硬度は50〜90度のものが好適
に採用される。また、他の弁体18b1,18c1につ
いても同様の構成でもよいため、詳細な説明を省略す
る。
【0027】前記濾材収納筒部12は、側部に原水受入
口24を有し、下部に複数のシャワー孔25(濾過水供
給口)を有する容器26の内部に、複数の中空糸27の
開口端部が濾過水供給口25に対向して設けられてなる
U字状中空糸束層と、中空糸束層を収納する筒体との内
周面との間に充填された活性炭層29とを備えたもので
ある。
【0028】該中空糸束層は、両端部が開口した筒体3
0の下部において、U字状に折り曲げられた複数の中空
糸27の開口端部のみが開口するように合成樹脂31で
ポッティングされており、該筒体30の上部がフィルタ
32により容器26の内壁面に固定されているととも
に、中空糸27の開口端部が濾過水供給口25に対向す
るように複数の孔が同心状に設けられたフィルタ33と
Oリング34とを介して容器26の内部に容易に装着さ
れている。また、容器26の上部には、束層28と活性
炭層29とを容器26内に充填でき、かつ中空糸膜の汚
れ具合が外部からよく見えるように透明蓋35が設けら
れており、さらに透明蓋35の上部には、二重蓋構造を
実現すべく不透明の蓋36が容器26に対して着脱自在
に設けられている。
【0029】以上から明らかなように、濾材としての中
空糸束層28と活性炭層29とを収容する濾材カートリ
ッジの外郭壁が濾材収納筒部12の外郭壁を兼ねてい
る。そして、濾材収納筒部12の外郭壁により包囲され
た内部空間が被浄化水の通過経路を構成している。すな
わち、濾材収納筒部12は、以上に述べた部材で 一体
に構成されてなるものであり、使用に際しては、リング
状ゴムパッキング39を介して浄水器本体11と一体的
に連結されて、水道蛇口に直結される浄水器10を構成
する。
【0030】以上のように構成されたこの実施態様の浄
水器10において、先ず、該切換弁19を時計方向に回
転させ、3時の状態にすると、水道蛇口からの原水は原
水入口15から流入し、スプール軸23のカム部23b
によって球体18b1を押し上げることにより解放され
た通水路18bおよびスプール軸23を経て原水供給口
17からストレート水として流出する。今度は反時計方
向に90度切換弁19を回動させ再度12時の状態に戻
すと、スプール軸23のカム部23cによって弁体18
c1が押し上げられて通水路18cが開放されるので、
原水入口15から流入した原水はシャワー水に切り換わ
り、シャワー水供給口17aから流出する。さらに切換
弁19を反時計方向に90度回動させ、9時の状態にす
ると、スプール軸23のカム部23aによって弁体18
a1が押し上げられて通水路18aが開放されるので、
原水入口15から流入した原水は、流路が切り換えられ
て原水取出口16に到達する。該原水取出口16に到達
した原水は、濾材収納筒部12と浄水器本体11とがリ
ング状ゴムパッキン39を介して互いに密着しているの
で、この部分から外部に漏れることなく、濾材収納筒部
12の原水受入口24に供給される。
【0031】上記原水受入口24に供給された原水は、
フィルタ33の孔から活性炭層29および中空糸束層2
8をこの順に通過し、ここで濾過されて濾過水供給口2
5から浄化水として流出する。このとき、3個の弁体の
うち、例えば濾過材収納部12に原水を供給するための
弁体18a1のみ選択的に他の2個の弁体より弾性率を
低くした場合には、供給水圧による変形量が大きいた
め、スプール軸23のカム部23aによって押し上げら
れた弁体18a1は水圧に比例して変形し、通水路18
aを塞ぐため通水路18aの断面積が減少する。したが
って、圧力損出が大きくなるため、通水路18aを通過
し原水取出口16に供給された原水の水圧と流量は必然
的に低下する。したがって、濾過収納部12に供給した
い水圧、または流量は弁体のシフト量が一定の場合、弾
性体層の弾性率または弾性体層の体積比の少なくとも一
方を調整すればよい。
【0032】また弾性体層一定の場合は弁体のシフト量
で調整することも可能である。
【0033】
【発明の効果】前記[1]および[2]の発明は、弾性
体を有する弁体を、供給水の上流側に移動させて、流体
の通水路を形成するとともに、供給水の水圧により弁体
を変形させ、通水路の断面積を減少させることにより、
弁体を通過後の水圧と流量を減少させることができる。
また、このとき、弁体によって流体通路を閉塞する場合
の衝撃を大幅に緩和して該当個所の摩耗を大幅に抑制す
ることができるとともに、弾性体層によって良好なシー
ル性を達成することができるという特有の効果を奏す
る。
【0034】前記[3]の発明は、上部室と下部室とを
連通する流体通路が弁体の自重および流体圧力によって
確実に閉塞され、また、移動体を移動させれば、カム部
が一部の弁体を上方にのみ移動させて該当する流体通路
を開口するので、従来の多方弁と比較して弁体の移動距
離が少なくなり、その結果、多方弁全体が小形化すると
ともに多方弁内部の滞留水も少なくなるという特有の効
果を奏する。さらに、弁体の取り出し、交換に当たって
は、上部室のみを開放すればよいので、多方弁の全体を
分解する必要がある従来の多方弁と比較して、必要な作
業を簡単化することができるという特有の効果を奏す
る。
【0035】前記[4]の発明は、全体として小形化で
きるとともに、滞留水を少なくすることができ、しか
も、弁体の取り出し、交換のための作業を簡単化するこ
とができ、さらに安価でかつ水圧に起因するカートリッ
ジの破損を防止し、使用者が流量を調整する必要もなく
吸着剤の性能を適正に発揮できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の浄水器の一実施態様を示す縦断面図
である。
【図2】図1のIII−III線断面図である。
【図3】弁体の構成の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
15:原水入口 16:原水取出口 17:原水供給口 17a:シャワー供給口 18:ボディ 18a,18b,18c:通水路 18a1,18b1,18c1:弁体 18a2:鋼球 18a3:弾性体層 18d:区画板 18e:上部室 18f:下部室 23:スプール軸 23a,23b,23c:カム部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16K 1/36 F16K 1/36 A 1/44 1/44 B Fターム(参考) 3H052 AA01 BA03 BA25 BA35 CA12 CA18 CC03 EA02 3H067 AA04 AA26 AA32 BB08 BB14 CC32 CC44 DD03 DD12 DD24 DD44 EA25 FF17 GG13 GG29 4D006 GA02 HA03 JA63A JA63C KA01 KB12 KD19 MA01 PB06 PC51 4D024 AA02 BA02 BB01 CA13 DB05 4D064 AA17 BJ01 BJ04 BJ08 BJ15 DD07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の弁体を移動させて流体の通水路を
    形成する切換器であって、それら複数個の弁体の少なく
    とも1つは、表層にそれぞれの弁体体積の50%以上の
    体積を有する弾性部材層を有することを特徴とする切換
    器。
  2. 【請求項2】複数個の弁体を移動させて流体の通水路を
    形成する切換器であって、それら複数個の弁体の少なく
    とも1つは、供給水の水圧によって変形し、通水路の断
    面積を変化させるとともに、供給水の流れ方向に関して
    弁体の下流側における水圧を変化させるものであること
    を特徴とする請求項1に記載の切換器。
  3. 【請求項3】隔室内に、区画板を介して流入口を有する
    上部室と複数の流出口を有する下部室とを設けるととも
    に、上記区画板に両室を互に連通する複数の流体通路を
    設け、該各流体通路に、上部室側から係合して流体の流
    通を阻止するとともに、流体の流通を阻止する状態にお
    いて一部が下部室側に突出する弁体を設け、下部室に移
    動可能に収容されているとともに、移動に伴って上記下
    部室側に突出する弁体を流体通路を開放する位置に移動
    させるカム部が設けられてなる移動体を有することを特
    徴とする請求項1または2に記載の切換器。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の切換器
    を有することを特徴とする浄水器。
JP2001355718A 2001-11-21 2001-11-21 切換器および浄水器 Pending JP2003156160A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001355718A JP2003156160A (ja) 2001-11-21 2001-11-21 切換器および浄水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001355718A JP2003156160A (ja) 2001-11-21 2001-11-21 切換器および浄水器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003156160A true JP2003156160A (ja) 2003-05-30

Family

ID=19167379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001355718A Pending JP2003156160A (ja) 2001-11-21 2001-11-21 切換器および浄水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003156160A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167327A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Toray Ind Inc 水処理カートリッジ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010167327A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Toray Ind Inc 水処理カートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0774605B1 (en) Multi-way valve and water purifier using the same
KR100373076B1 (ko) 정수기
KR20140096975A (ko) 정수기 전용 수전
JP6970987B2 (ja) 切換弁および浄水システム
JP2003156160A (ja) 切換器および浄水器
JP3711600B2 (ja) 多方弁、浄水器および流体の分配方法
JP2000210661A (ja) 多方弁および浄水器
JP5634480B2 (ja) 水栓装置用バルブユニット及び水栓装置
JP3586007B2 (ja) 切換コック
JPH09264441A (ja) 切換弁および浄水器
JP2003156161A (ja) 流路切換器
JP3098758B2 (ja) 浄水器
JP4085727B2 (ja) 浄水器
JPH0824842A (ja) 浄水器およびシャワー装置
JPH09108665A (ja) 蛇口浄水器
JP3098765B2 (ja) 浄水器
CN211393899U (zh) 滤水器及其阀座
JP2811731B2 (ja) 切換弁
JP4335827B2 (ja) 浄水機能付水栓
JP2002239543A (ja) ろ過器
JP4451764B2 (ja) 浄水装置
JP3494801B2 (ja) 浄水器用切替弁
JP2756659B2 (ja) 浄水器
JP2529744Y2 (ja) 浄水器
JP2592816Y2 (ja) 流路切換弁構造