JP6970987B2 - 切換弁および浄水システム - Google Patents

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本開示は、切換弁および浄水システムに関する。
蛇口には、浄水器に接続される切換弁が取り付けられる場合がある。そうした切換弁は、蛇口から流出した水である原水を、原水のまま流出させる状態と、浄水器を経由させて浄化させた浄水として流出させる状態と、を切り換えることができる。例えば、下記の特許文献1に開示されている切換弁は、切換ハンドルの回転に応じて内部の円柱状の切換回転子が回転することによって吐出通路の開閉状態が切り換わり、原水の流出と、浄水の流出と、を切り換える。
特開2012−219525号公報
そうした切換弁では、浄水器内での原水の流れを通常とは逆転させることによって浄水器内を洗浄する、いわゆる逆洗の状態への切換を簡易にできるようにしたいという要望があった。しかしながら、上記の特許文献1のような円柱状の切換回転子を用いた切換弁の構成では、切換回転子が、原水の圧力を側面に受けて位置ずれするなどし、切換弁の内部で原水の一部が想定されていない流路へと漏洩してしまう場合があった。そのため、上記の特許文献1の切換弁において逆洗の状態への切換を可能に構成したとしても、逆洗に切り換えたときに上記のような切換弁内での水漏れが発生し、浄水器に送り出される原水の圧力が低下し、浄水器を十分に洗浄できなくなる可能性があった。
本開示の技術は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本開示の一形態は、蛇口と浄水器とに接続され、前記蛇口から流出する原水が前記浄水器を経由する状態と経由しない状態とを切り換える切換弁として提供される。この形態の切換弁は、前記蛇口に固定される本体部であって、前記原水が導入される原水導入口と、前記原水を外部へと流出させる第1流出口と、前記浄水器を経由した処理水を流出させる第2流出口と、前記浄水器の入口に接続される第1ポートと、前記浄水器の出口に接続される第2ポートと、を備える本体部と、前記本体部に取り付けられた切換レバーと、前記本体部内に設けられ、前記原水導入口に連通している弁室と、前記弁室の内壁面を構成し、前記第1流出口に連通する第1開口と、前記第2流出口に連通する第2開口と、前記第1ポートに連通する第3開口と、前記第2ポートに連通する第4開口と、が設けられた弁座部と、前記切換レバーの操作に応じて回転する回転板によって構成され、前記弁座部に対向するように配置されている弁体と、を備える。前記弁体は、前記弁体を厚み方向に貫通する貫通孔と、前記弁座部の方を向く面に設けられた流路溝と、を有し、前記弁座部において、前記第1開口と前記第3開口と前記第4開口とは、前記弁体が回転したときに前記貫通孔と連通可能になる位置に設けられており、前記流路溝は、前記貫通孔が前記第3開口に連通する位置にあるときに、前記第4開口と前記第2開口とを接続し、前記貫通孔が前記第4開口に連通する位置にあるときに、前記第3開口と前記第2開口とを接続する。
この形態の切換弁によれば、切換レバーの操作によって回転板によって構成された弁体を回転させて弁体の流路溝が接続する開口を切り換えることにより、浄水器における原水の流れを通常とは逆転させる逆洗の状態への切換を簡易に行うことができる。また、この形態の切換弁によれば、弁室に導入される原水の圧力によって弁体を構成する回転板が弁座部の方へ押し付けられるため、弁体と弁座部との間の水密性が高められている。よって、逆洗の状態のときに、弁体と弁座部との間から原水の一部が漏洩して、浄水器に送り出される原水の圧力が低下することを抑制でき、原水の圧力不足により、浄水器が十分に洗浄できなくなってしまうことを抑制できる。
(2)上記形態の切換弁は、さらに、前記弁体を前記弁座部に向かって付勢する付勢部材と、前記弁体と前記弁座部との間に配置され、前記第1開口と前記第2開口と前記第3開口と前記第4開口のそれぞれの周囲をシールするシール部材と、を備えてよい。
この形態の切換弁によれば、付勢部材によって弁体に付与される付勢力と、シール部材とによって弁体と弁座部との間の水密性を高められるため、切換弁からの水漏れを、より一層、抑制することができる。
(3)上記形態の切換弁において、前記弁座部において、前記第2開口と前記第3開口と第4開口とは、前記第2開口を中心に一列に配列されており、前記弁体において、前記流路溝は、前記回転軸が通る中心から前記弁体の外周縁の手前まで延びており、前記貫通孔は、前記中心を挟んで、前記流路溝の前記外周縁側の端部とは反対側に設けられ、前記弁体は、前記流路溝の前記回転軸側の端部が前記第2開口と重なる位置に配置されてよい。
この形態の切換弁によれば、原水を浄水器で浄化させる状態から逆洗の状態へと切り換えるときの弁体の回転角度を大きくすることができるため、切換弁の誤操作によって逆洗の状態にされてしまうことを抑制できる。
(4)本開示の他の形態は、蛇口から流出する原水を浄化可能な浄水システムとして提供される。この形態の浄水システムは、上記形態の切換弁と、前記浄水器と、を備える。
この形態の浄水システムによれば、浄水器の逆洗の状態への切り換えを、切換弁に対する切換操作によって、切換弁からの水漏れが抑制された状態で簡易に行うことができる。
切換弁を備える浄水システムの構成を示す概略図。 切換弁を上方から見たときの第1の概略斜視図。 切換弁を下方から見たときの第2の概略斜視図。 切換弁の概略分解斜視図。 切換弁のハウジングを下方から見た時の概略斜視図。 弁座部に正対する方向に見たときのハウジングの概略側面図。 ハウジングの第1の概略断面図。 ハウジングの第2の概略断面図。 弁体の第1面を示す概略斜視図。 弁体の第2面を示す概略斜視図。 第1流出口から原水を流出させるときの水の経路を示す模式図。 シャワー穴から原水を流出させるときの水の経路を示す模式図。 第2流出口から浄水を流出させるときの水の経路を示す模式図。 逆洗のときの水の経路を示す模式図。
1.実施形態:
図1は、本実施形態の切換弁10を備える浄水システム100の構成を示す概略図である。浄水システム100は、蛇口200に取り付けられる切換弁10と、切換弁10を介して供給された原水を浄化する浄水器110と、切換弁10と浄水器110とを接続する第1導水管121および第2導水管122を備える。なお、本明細書において「原水」とは、蛇口200から流出する水であって浄水器110で浄化されていない水を意味しており、水道水の原材料となる水を意味する「原水」とは異なる概念の用語である。
浄水システム100では、切換弁10が有する切換レバー11を回動させる操作をすることによって、原水を原水のまま切換弁10から流出させる状態と、原水を、浄水器110を経由させて浄化して切換弁10から流出させる状態と、を切り換えることができる。また、浄水システム100では、切換弁10の切換レバー11の操作によって、浄水器110における水の流れを、浄水器110において原水を浄化するときとは逆転させる、いわゆる逆洗の状態へと切り換えることもできる。
浄水器110において原水を浄化するときには、蛇口200から切換弁10に流入した原水は、第1導水管121を通じて浄水器110の入口に供給される。浄水器110に供給された原水は、浄水器110内のカートリッジ115を通過することにより浄化され、浄水器110の出口に接続されている第2導水管122を通じて切換弁10へと戻され、切換弁10を通じて外部に流出される。
逆洗の状態では、蛇口200から切換弁10に流入した原水は、図1において第2導水管122に示されている矢印とは逆に、第2導水管122を通じて浄水器110の出口へと供給される。この場合には、原水は、上述した原水の浄化を行う場合とは逆の方向にカートリッジ115内を流れる。これにより、原水の浄化の際にカートリッジ115内のフィルターに付着した異物等を除去することができる。カートリッジ115から除去された異物を含む水は、図1において第1導水管121に示されている矢印とは逆に、浄水器110の入口から第1導水管121を通じて切換弁10へと流れ、切換弁10を通じて外部に排出される。こうした逆洗が行われることにより、浄水器110のフィルターの目詰まりが解消され、カートリッジ115の交換時期を延ばすことができる。
以下では、浄水器110で浄化された水を「浄水」とも呼び、逆洗によって浄水器110から排出される水を「逆洗排水」とも呼ぶ。また、切換弁10から浄水器110に供給され、浄水器110を経由して、切換弁10に戻された水を「処理水」とも呼ぶ。つまり、本明細書において「処理水」は、「浄水」と「逆洗排水」の両方を含む概念である。
図2は、切換弁10を上方から見たときの第1の概略斜視図である。図3は、切換弁10を下方から見たときの第2の概略斜視図である。図4は、切換弁10の分解概略斜視図である。図5は、切換弁10のハウジング13を下方から見たときの概略斜視図である。
図2および図3に示すように、切換弁10は、切換レバー11が取り付けられている本体部12を備える。図4および図5に示すように、本体部12は、樹脂材料の射出成形によって作製されるハウジング13を有する。ハウジング13の内部には、後述する弁室15や複数の流路51〜55が形成されている。
図2に示すように、本体部12の上端には、蛇口200に固定される蛇口固定部20が設けられている。蛇口固定部20は、蛇口200から流出する原水を本体部12の内部に導入するための原水導入口21を有する。図4に示すように、蛇口固定部20は、環状の固定部材22と、円盤状のシールプレート23と、によって構成される。固定部材22は、ハウジング13の上端に設けられた上端開口16の外周に取り付けられる。蛇口200は、固定部材22の内周縁に嵌って固定される。シールプレート23は、中央に原水導入口21を有し、固定部材22によってハウジング13の上端開口16内に固定される。
図3に示すように、本体部12の下端には、原水や処理水を流出させる流出部25が設けられている。流出部25は、原水を流出させる第1流出口26と、処理水を流出させる第2流出口27と、を有する。第1流出口26は、流出部25の中央に位置し、第2流出口27は、第1流出口26に隣り合う位置に形成されている。流出部25における第1流出口26と第2流出口27の周りには、複数の微細な貫通孔群によって構成されたシャワー穴28が設けられている。
図4に示すように、流出部25は、第1流出口26と第2流出口27とシャワー穴28とを有する円盤状の出口カバー部材30と、出口カバー部材30を保持する環状の保持部材31と、によって構成される。出口カバー部材30は、ハウジング13の下端に設けられた図5に示す下端開口17を覆うように配置される。出口カバー部材30の外周縁部は、下端開口17の外周に固定される保持部材31の内周縁部によって支持される。図5に示すように、下端開口17内には、第1流出口26に接続される原水導出流路51の出口と、第2流出口27に接続される処理水導出流路52の出口と、原水シャワー流路55の出口と、が開口している。原水導出流路51、処理水導出流路52、および、原水シャワー流路55については後述する。
図2および図3に示すように、本体部12は、側面部に、第1ポート33と、第2ポート34と、を有している。第1ポート33には、図1に示す第1導水管121が接続され、第2ポート34には図1に示す第2導水管122が接続される。第1ポート33と第2ポート34とは、図5に示すハウジング13の側面部に形成された側面開口18に取り付けられる。側面開口18内には、第1ポート33に接続される第1ポート流路53と第2ポート34に接続される第2ポート流路54のそれぞれの出口が開口している。図4に示すように、本実施形態では、第1ポート33と第2ポート34とは一体化された部品として側面開口18に取り付けられる。
図2および図3に示すように、切換レバー11は、本体部12の側面部に取り付けられている。図4および図5に示すように、ハウジング13の側面部には、側方に延び出ている中空の筒部19が設けられており、切換レバー11は、筒部19の先端開口に取り付けられている。筒部19の内部空間は、切換弁10の弁室15を構成する。弁室15は、原水導入口21に連通している。
図4に示すように、筒部19内の弁室15には、シール部材35と、弁体36と、付勢部材37と、回転軸部材38と、軸保持部材39とがこの順で収容されている。シール部材35はゴム製の円盤状の部材によって構成される。シール部材35は、弁体36と後に参照する図6に示す弁座部40との間に配置される。シール部材35には、弁座部40に設けられている図6に示す後述の5つの開口41〜45のそれぞれに連通する5つの貫通孔が形成されている。シール部材35によって5つの開口41〜45のそれぞれの周囲がシールされる。これにより、弁座部40と弁体36との間の水密性が高められ、弁座部40と弁体36との間における水漏れの発生が抑制される。
弁体36は、樹脂製の円盤状の回転板によって構成され、シール部材35を挟んで、後述する弁座部40と対向するように配置される。弁体36は、切換レバー11の回動操作に応じた回転角度で回転軸を中心に回転する。本実施形態では、弁体36の回転軸は、弁体36の中心軸と一致する。後述するように、切換弁10では、弁体36の回転角度に応じて切換弁10内での水の経路が切り換わる。切換弁10の構成の詳細は後述する。
付勢部材37は、コイルスプリングによって構成され、弁体36と回転軸部材38との間に配置され、弁体36を弁座部40に向かって付勢する。付勢部材37の付勢力によって、弁体36とシール部材35との間およびシール部材35と弁座部40との間の水密性が高められ、弁座部40と弁体36との間における水漏れの発生が、より一層、抑制される。
回転軸部材38は、弁体36の回転軸上に配置される。回転軸部材38の先端は弁体36に連結され、後端は切換レバー11にねじ止めによって連結されている。回転軸部材38は、切換レバー11の回転運動を弁体36に伝達する。軸保持部材39は、切換レバー11に面する位置に配置され、ビス止めによって筒部19内に固定される。軸保持部材39、中央に貫通孔を有しており、その貫通孔内に回転軸部材38を回転可能な状態で保持する。
図6は、弁座部40に正対する方向に見たときのハウジング13の概略側面図である。弁座部40は、ハウジング13の筒部19内に区画されている弁室15の内壁面によって構成されている。より具体的には、弁座部40は、弁室15を構成している円筒状の空間の底壁面によって構成されている。弁座部40には、5つの開口41〜45が設けられている。
第1開口41は、弁座部40の下端に寄った位置に設けられている。第2開口42は、弁座部40の中央に設けられており、第1開口41の上に位置している。第3開口43と第4開口44とは、第2開口42を中心に挟んで横方向に配列されている。第3開口43は、第2開口42に対して、第1ポート33および第2ポート34が取り付けられる側面開口18の反対側に設けられ、第4開口44は側面開口18側に設けられている。第5開口45は、第2開口42の上に位置し、第2開口42を挟んで第1開口41とは反対側に設けられている。
図7および図8を参照して、各開口41〜45が連通しているハウジング13内部に設けられている5つの流路51〜55を説明する。図7は、第1開口41、第2開口42、および、第5開口45のそれぞれの中心を通る図6に示す7−7切断におけるハウジング13の概略断面図である。図8は、第2開口42、第3開口43、および、第4開口44のそれぞれの中心を通る図6に示す8−8切断におけるハウジング13の概略断面図である。
図7に示すように、第1開口41は、ハウジング13の下端開口17内で開口している原水導出流路51に連通している。上述したように、原水導出流路51は、原水を外部へと流出させる図3に示す第1流出口26に接続される。第2開口42は、下端開口17内で開口している処理水導出流路52に連通している。上述したように、処理水導出流路52は、処理水を外部へと流出させる図3に示す第2流出口27に接続される。第5開口45は、原水を図3に示すシャワー穴28へと導く流路である原水シャワー流路55を通じて、下端開口17内の空間に連通している。
図8に示すように、第3開口43は、側面開口18内で開口している第1ポート流路53に連通している。上述したように、第1ポート流路53は、第1導水管121を通じて浄水器110の入口に接続される第1ポート33に接続される。第4開口44は、側面開口18内で開口している第2ポート流路54に連通している。上述したように、第2ポート流路54は、第2導水管122を通じて浄水器110の出口に接続される第2ポート34に接続される。
図9Aおよび図9Bを参照して、弁体36の構成を説明する。図9Aは、弁体36の第1面61を示す概略斜視図であり、図9Bは、弁体36の第2面62を示す概略斜視図である。弁体36の第1面61は、切換弁10に組み付けられたときに、弁座部40とは反対側を向く面であり、第2面62は、弁座部40の方を向く面である。
図9Bに示すように、弁体36は、第2面62に流路溝63を有している。流路溝63は、弁体36の回転軸RXが通る中心から外周縁の手前まで直線状に延びている。図9Aに示すように、弁体36の第1面61には、流路溝63を内部に収容する凸部64が形成されている。
図9Aおよび図9Bに示すように、弁体36は、厚み方向に貫通する2つの貫通孔65,66を有する。2つの貫通孔65,66は、弁体36が回転し、いずれか一方が弁座部40の開口41,43,44,45のうちのいずれか1つに重なって連通する位置にあるときには、他方が弁座部40によって閉塞される位置関係にある。本実施形態では、第1貫通孔65は、弁体36の中心を挟んで、外周縁側の流路溝63の端部とは反対側の位置に設けられている。第2貫通孔66は、弁体36の中心からの距離が、第1貫通孔65と同じ位置であって、中心側の流路溝63の端部より、外周縁側の流路溝63の端部に寄った位置に設けられている。
図10〜図13を参照して、弁体36の回転による切換弁10における水の経路の切換を説明する。なお、図10〜図13では、便宜上、切換弁10の一部の部品の図示を省略してある。
図10は、第1流出口26から原水を流出させるときの水の経路を示す模式図である。この状態のときには、弁体36は、切換レバー11の操作によって、第1貫通孔65が第1開口41に重なって連通し、第2貫通孔66がシール部材35によって閉塞される位置に回転する。これによって、蛇口200から原水導入口21へと導入された原水は、弁室15へと流れ、第1貫通孔65および第1開口41を通じて原水導出流路51へと流れ、第1流出口26から外部へと流れ出る。
図11は、シャワー穴28から原水を流出させるときの水の経路を示す模式図である。この状態には、弁体36が図10の状態から右回りに45°回転するように切換レバー11を操作することによって切り換わる。この状態では、第2貫通孔66が第5開口45と重なって連通し、第1貫通孔65はシール部材35によって閉塞される。これによって、蛇口200から原水導入口21へと導入された原水は、弁室15へと流れ、第2貫通孔66および第5開口45を通じて原水シャワー流路55へと流れ、第1流出口26および第2流出口27の周りで開口しているシャワー穴28から流れ出る。
図12は、第2流出口27から浄水を流出させるときの水の経路を示す模式図である。この状態には、弁体36が図11の状態から右回りに45°回転するように切換レバー11を操作することによって切り換わる。この状態では、第1貫通孔65が第3開口43と重なって連通し、第2貫通孔66がシール部材35によって閉塞される。また、弁体36の流路溝63によって第4開口44と第2開口42とが接続される。これによって、蛇口200から原水導入口21へと導入された原水は、弁室15へと流れ、第1貫通孔65および第3開口43を通じて第1ポート流路53へと流れ、第1ポート33から第1導水管121を通じて浄水器110の入口に供給される。浄水器110で浄化され、第2ポート34に流入した浄水は、第2ポート流路54を通じて第4開口44へと流れ、流路溝63を介して、第2開口42へと流入する。そして、処理水導出流路52を通じて、第2流出口27から切換弁10の外部へと流れ出る。
図13は、逆洗のときの水の経路を示す模式図である。この状態には、弁体36が図10の状態から左回りに90°回転するように切換レバー11を操作することによって切り換わる。この状態では、第1貫通孔65が第4開口44と重なって連通し、第2貫通孔66がシール部材35によって閉塞される。また、弁体36の流路溝63によって第3開口43と第2開口42とが接続される。これによって、蛇口200から原水導入口21へと導入された原水は、弁室15へと流れ、第1貫通孔65および第4開口44を通じて第2ポート流路54へと流れ、第2ポート34から第2導水管122を通じて浄水器110の出口に供給される。浄水器110内を逆流し、カートリッジ115の異物を除去した逆洗排水は、浄水器110から第1ポート33を通じて切換弁10に戻される。逆洗排水は、第1ポート流路53を通じて第3開口43へと流れ、流路溝63を介して、第2開口42へと流入する。そして、処理水導出流路52を通じて、第2流出口27から切換弁10の外部へと流れ出る。
このように、切換弁10によれば、切換レバー11の回動操作で、原水を第1流出口26やシャワー穴28から流出させる状態、および、浄水を第2流出口27から流出させる状態のみならず、逆洗をおこなう状態へも簡易に切り換えることができる。また、切換弁10では、弁体36の流路溝63と第1貫通孔65の位置関係および弁座部40における第2開口42、第3開口43、および、第4開口44の位置関係によって、浄水を流出させるときと逆洗を行うときとでは、弁体36の回転角度が180°異なる。これにより、逆洗に切り換えるための弁体36の回転角度が大きくなるため、切換弁10の切換レバー11の誤操作によって、逆洗の状態に切り換わってしまうことが抑制される。
図10〜図13のいずれの状態においても、蛇口200から流出した原水は、まず、弁室15に導入されている。これによって、原水が切換弁10に導入されるときには、常に、原水の圧力によって、弁体36が弁座部40の方へと押し付けられた状態となるため、弁体36と弁座部40との間に隙間が生じることが抑制され、弁体36と弁座部40との間の水密性が高められている。よって、切換弁10内における流路間の水漏れの発生が抑制される。ここで、浄水を第2流出口27から流出させる図12に示す状態のときや、逆洗排水を第2流出口27から流出させる図13に示す状態のときには、流路溝63に水が流れ、弁座部40側から弁体36側へと向かう方向への圧力が生じている。しかしながら、この圧力は、浄水器110を経由した処理水の圧力であるため、流路溝63に至るまでの圧力損失によって、弁室15に導入される原水の圧力よりもきわめて小さくなっている。また、流路溝63の形成されている面積は、弁体36が原水から圧力を受ける面積よりもきわめて小さいため、流路溝63に処理水が流れることによって弁座部40と弁体36との間の水密性が低下することはほとんどない。よって、切換弁10によれば、切換弁10内における流路間での水漏れの発生が抑制された状態で逆洗を行うことができる。そのため、逆洗を行っているときに、切換弁10内で水漏れが生じて、浄水器110に送り出される原水の圧力が低下し、浄水器110を十分に洗浄できなくなってしまうことが抑制される。
以上のように、本実施形態の切換弁10によれば、回転板によって構成されている弁体36を、切換レバー11の回動操作によって回転させることにより、浄水器110を洗浄する逆洗の状態へと簡易に切り換えることができる。また、本実施形態の切換弁10によれば、弁体36の板面が原水から弁座部40に向かう方向への圧力を受けているため、弁体36と弁座部40との間において流路間の水漏れが発生することが抑制される。よって、浄水器110に対する逆洗を行うときに、そうした水漏れが発生することによって、浄水器110に送り出される原水の圧力が低下してしまい、浄水器110を十分に洗浄できなくなってしまうことが抑制される。
2.他の実施形態:
本開示の技術は、上述した構成に限定されることはない。例えば、以下のように改変することが可能である。上記実施形態において、弁体36は円盤状に構成されていなくてもよく、例えば、多角形形状の外周輪郭形状を有する回転板によって構成されていてもよい。上記実施形態において、弁座部40の第1開口41、第2開口42、第3開口43、第4開口44、および、第5開口45はそれぞれ異なる配列構成であってもよい。上記実施形態において、シール部材35および付勢部材37の少なくとも一方が省略されてもよい。上記実施形態において、切換弁11は、原水をシャワー穴28から流出させる状態への切換ができなくてもよい。この場合には、弁体36の第2貫通孔66や、弁座部40の第5開口45、原水シャワー流路55、シャワー穴28は省略されてもよい。
10…切換弁、11…切換レバー、12…本体部、13…ハウジング、15…弁室、16…上端開口、17…下端開口、18…側面開口、19…筒部、20…蛇口固定部、21…原水導入口、22…固定部材、23…シールプレート、25…流出部、26…第1流出口、27…第2流出口、28…シャワー穴、30…出口カバー部材、31…保持部材、33…第1ポート、34…第2ポート、35…シール部材、36…弁体、37…付勢部材、38…回転軸部材、39…軸保持部材、40…弁座部、41…第1開口、42…第2開口、43…第3開口、44…第4開口、45…第5開口、51…原水導出流路、52…処理水導出流路、53…第1ポート流路、54…第2ポート流路、55…原水シャワー流路、61…第1面、62…第2面、63…流路溝、64…凸部、65…第1貫通孔、66…第2貫通孔、100…浄水システム、110…浄水器、115…カートリッジ、121…第1導水管、122…第2導水管、200…蛇口、RX…回転軸

Claims (4)

  1. 蛇口と浄水器とに接続され、前記蛇口から流出する原水が前記浄水器を経由する状態と経由しない状態とを切り換える切換弁であって、
    前記蛇口に固定される本体部であって、前記原水が導入される原水導入口と、前記原水を外部へと流出させる第1流出口と、前記浄水器を経由した処理水を流出させる第2流出口と、前記浄水器の入口に接続される第1ポートと、前記浄水器の出口に接続される第2ポートと、を備える本体部と、
    前記本体部に取り付けられた切換レバーと、
    前記本体部内に設けられ、前記原水導入口に連通している弁室と、
    前記弁室の内壁面を構成し、前記第1流出口に連通する第1開口と、前記第2流出口に連通する第2開口と、前記第1ポートに連通する第3開口と、前記第2ポートに連通する第4開口と、が設けられた弁座部と、
    前記切換レバーの回動に応じて回転する回転板によって構成され、前記弁座部に対向するように配置されている弁体と、
    を備え、
    前記弁体は、前記弁体を厚み方向に貫通する貫通孔と、前記弁座部の方を向く面に設けられた流路溝と、を有し、
    前記弁座部において、前記第1開口と前記第3開口と前記第4開口とは、前記弁体が回転したときに前記貫通孔と連通可能になる位置に設けられており、
    前記流路溝は、前記貫通孔が前記第3開口に連通する位置にあるときに、前記第4開口と前記第2開口とを接続し、前記貫通孔が前記第4開口に連通する位置にあるときに、前記第3開口と前記第2開口とを接続する、切換弁。
  2. 請求項1記載の切換弁であって、さらに、
    前記弁体を前記弁座部に向かって付勢する付勢部材と、
    前記弁体と前記弁座部との間に配置され、前記第1開口と、前記第2開口と、前記第3開口と、前記第4開口のそれぞれの周囲をシールするシール部材と、
    を備える、切換弁。
  3. 請求項1または請求項2記載の切換弁であって、
    前記弁座部において、前記第2開口と前記第3開口と第4開口とは、前記第2開口を中心に一列に配列されており、
    前記弁体において、前記流路溝は、前記回転軸が通る中心から前記弁体の外周縁の手前まで延びており、前記貫通孔は、前記中心を挟んで、前記流路溝の前記外周縁側の端部とは反対側に設けられ、
    前記弁体は、前記流路溝の前記回転軸側の端部が前記第2開口と重なる位置に配置されている、切換弁。
  4. 蛇口から流出する原水を浄化可能な浄水システムであって、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の切換弁と、
    前記浄水器と、
    を備える、浄水システム。

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