JP3702530B2 - 浄水器 - Google Patents

浄水器 Download PDF

Info

Publication number
JP3702530B2
JP3702530B2 JP09760096A JP9760096A JP3702530B2 JP 3702530 B2 JP3702530 B2 JP 3702530B2 JP 09760096 A JP09760096 A JP 09760096A JP 9760096 A JP9760096 A JP 9760096A JP 3702530 B2 JP3702530 B2 JP 3702530B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw water
valve
inlet
valve body
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP09760096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09264436A (ja
Inventor
卓 磯部
純二 板倉
康男 米澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP09760096A priority Critical patent/JP3702530B2/ja
Publication of JPH09264436A publication Critical patent/JPH09264436A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3702530B2 publication Critical patent/JP3702530B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流入する流体を複数の流路に切り換える切換弁を装備した浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の切換弁を装備した浄水器としては、実公平1−33192号公報に記載されているものがある。この切換弁は、その上部に流入口を、その下部に複数個の流出口を有する弁箱と、各々流出口に連通する複数個の流路が形成され、前記流入口と流出口との間に形成された弁体取付口に回動可能に差し込まれた丸棒形状の弁体とから構成され、弁体に連結されたレバーを回動操作することにより流路を切り換えるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の切換弁においては次のような問題点がある。
すなわち、浄水器を使用の際においても十分な流量を得るためには、ある程度の断面積を有する流路が必要であり、複数個の流路をその外周部等に備える弁体はその外径が大きくなってしまう。したがって、弁体が差し込まれた弁箱も大きくなり、切換弁全体として垂直方向に分厚くなる。このような垂直方向に大きい切換弁が装備された浄水器を水道蛇口に取り付けると、特に水道蛇口より下側の切換弁の厚みが顕著に大きくなり、流し台での食器洗いなどの作業の邪魔になる。また、洗面所のように水道蛇口とシンクとの距離が小さい場合に、高さの高い容器に水が入れにくいといった問題点がある。
【0004】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、その厚みを薄く構成できる切換弁を装備し、使用の際に邪魔にならず、高さの高い容器にも給水しやすい浄水器を提供することを目的とする。
【0006】
請求項1に係る発明は、流入する原水を複数個の流路に切り換える切換弁を装備した弁本体と、前記複数個の流路のうち1個の流路に連通し、流入した原水を濾過する濾過部とを備えた浄水器であって、前記本体には、水道蛇口を上下から挟み込んで固定するためのアームおよび締め付け部材が備えつけられているとともに、前記切換弁は、その上部に流入口を、その側部に流出口を有し、かつ下方に吐出口を有する開口部が形成され、その開口部内周面に螺旋溝が刻設された弁ケースと、前記弁ケースの螺旋溝に係合して上下動し、内周部に円筒状のシール部材が付設された円筒状の往復部材と、前記往復部材に連結され、これを回動操作することにより、前記弁ケース内で前記往復部材を上下に変位させて、前記シール部材を上昇させることにより前記流入口の下部周囲を当接包囲してシール部材の内に流路を形成して原水を吐出する状態と、前記シール部材を下降させることにより流入口から離間して流入口の下部に前記流出口に連通する流路を形成して原水を濾過部に流出する状態とをつくる操作部材と、前記シール部材が流入口から離間した際に、前記シール部材の内周面に係合して前記吐出口への流路を閉鎖する係合部材と、を備えたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項1に係る発明の作用は次のとおりである。弁本体に装備された切換弁の操作部材が弁ケースに対して一方向に回転操作されると、弁ケースの開口部内周面に刻設された螺旋溝に係合する往復部材が上昇する。往復部材の上昇に伴って、往復部材の内周部に付設された円筒状のシール部材が連動上昇し、弁ケースの流入口の下部周囲を包囲するように当接する。これにより、流入した原水はシール部材の円筒内部に形成された吐出口への流路を流通し、例えば、シャワー水またはストレート水としてそのまま吐出する。
【0010】
逆に、弁ケースに対して操作部材が先程とは反対方向に回転操作されると、弁ケースの開口部内周面に刻設された螺旋溝に係合する往復部材が下降する。往復部材の下降に伴って、往復部材の内周部に付設された円筒状のシール部材が連動下降し、弁ケースの流入口の下部周囲から離間する。これにより、流入口の下部に、弁ケース側部に設けられた流出口に連通する流路が形成される。このとき、係合部材がシール部材の内周面に液密に係合して吐出口への流路を閉鎖する。本発明では、この流出口に濾過部が連結されているので、流入した原水は流入口の下部の流路を経て濾過部へ流通し、浄化されて浄水として吐出する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。
本実施例では、例えば家庭の水道蛇口に取り付けられる浄水器を例に採って説明する。なお、本実施例の添付図面は理解の容易のため、特に切換弁を垂直方向に誇張して描いている。図1は実施例に係る浄水器の正面図、図2は浄水器の縦断面図、図3は図2におけるA−A矢視断面図、図4は弁本体の分解斜視図である。
【0012】
図1に示すように、この浄水器1は、流入した原水を2段階の流路に切り換える切換弁を内蔵した弁本体2と、濾材が収納されたカートリッジ(濾過部)3とから構成されている。
【0013】
図2に示すように、弁本体2のハウジング5の下部には水道蛇口6(以下、単に蛇口ともいう)から受け入れた原水をそのままストレート水として吐出する原水吐出口7や、受け入れた原水を上記カートリッジ3へ供給するための原水取出口(流出口)8を備えている。すなわち、本実施例の弁本体2に装備された切換弁は水道蛇口6からの原水をそのまま利用する原水吐出口7への流路か、カートリッジ3に連通する原水取出口8への流路かを切り換えるためのものである。
【0014】
図2,図3に示すように、この弁本体2は、水道蛇口6を上下から挟み込んで固定するための側面視コの字形のアーム10が前記ハウジング5にねじ固定されている。アーム10の上部に配備された締め付け部材11のねじ部11aをハウジング5の上部からドライバー等でねじ込むことにより取り付けられる。締め付け部材11の蛇口6との接触部分は首振り式のゴム製で構成され、蛇口6とのフィット性を高めている。
【0015】
図2ないし図4に示すように、アーム10の下部には、原水流入口12をその上部に有する弁ケース13が固定されている。水道蛇口6の先端に連結される流入口12の下部には、三角柱状の流路形成部材14が取り付けられ、流入口12の上側には環状パッキン15が嵌め込まれている。弁ケース13の下部には流入口12を含んで円筒状の開口部13aが突出形成されている。開口部13aの内周面には螺旋溝17が形成されている。弁ケース13の側部に配備された原水取出口8への流路となる連通孔18が弁ケース13の内部に配設されている。
【0016】
図2,図4に示すように、開口部13aの内には、その上端が絞られた円筒形状のシール部材19を内嵌するスプール軸20が、その外周面に形成された螺旋状の窪み溝21と前記螺旋溝17とが係合摺動するように螺着されている。スプール軸20の上部外周にはパッキン16が嵌め込まれている。後に詳述するが、この上下に貫通するシール部材19の内は、流入原水を原水吐出口7からそのまま吐出するための流路となる。流入口12の傍らの開口部13aの内上面に隙間を設けた状態で、流路形成部材14の下部にパッキンを介して係合板22がネジ固定されている。後に詳述するが、この係合板22は弁ケース13の開口部13aにスプール軸20が螺着された状態で、シール部材19の上部内周面と液密に係合したり、あるいは隙間をつくってシール部材19の内に流路を形成するものである。スプール軸20の底部には前記原水吐出口7を有する、操作部材としての切換レバー23がネジ固定されている。この原水吐出口7には金網、合成樹脂網などの整流板24が配備されている。なお、上記スプール軸20は本発明に係る往復部材に相当する。
【0017】
図5は弁ケース13の開口部13a内でスプール軸20が上昇変位した状態の弁本体2の縦断面図である。なお、図2に示した弁本体2は開口部13a内でスプール軸20が下降変位した状態である。
図2,図5に示すように、切換レバー23(図1,図4参照)の左右方向への回動操作により、スプール軸20が開口部13a内で螺旋状に回動しながら上下に変位することにより上記2段階の流路を切り換えるようになっている。
【0018】
すなわち、切換レバー23が弁ケース13に対して右側へ回転操作されると、図5に示すように、スプール軸20が右回転しながら上昇変位する。スプール軸20の上昇変位に伴って、シール部材19の上端が流入口12を包囲するように弁ケース13の開口部13aの内上面に設けた円筒部13bの外周面に当接して、原水取出口8への流路である連通孔18を閉鎖する。このとき、シール部材19の内部では、その内周面と係合板22とに環状の隙間が生じて、この隙間に流入原水が流通してそのまま原水吐出口7から吐出するようになっている。
【0019】
逆に、切換レバー23が左側へ回転操作されると、図2に示したように、スプール軸20が左回転しながら下降変位する。スプール軸20の下降変位に伴って、シール部材19も下降して流入口12の下部周囲における上記円筒部13bの外周面から離間する。このとき、シール部材19の先絞り上端内周面と係合板22とが液密に係合し、シール部材19の内部流路が閉塞される。このとき、流入原水はスプール軸20の上面と弁ケース13の内上面とで形成される空間Sを経て連通孔18に流通し原水取出口8へ供給するようになっている。
【0020】
なお、図4に示すように、前記スプール軸20の螺旋状の上下移動をサポートするために、切換レバー23を傾斜案内する案内部25が弁ケース13の外周部に突設されている。案内部25の両端には切換レバー23の回動操作を規制する制止部26が突設されている。この案内部25の傾斜角は、開口部13aの螺旋溝17またはスプール軸20の窪み溝21における螺旋状の上下方向での傾斜角に対応している。
【0021】
次に、図2を参照して濾過用のカートリッジ3について簡単に説明する。
図2に示すように、カートリッジ3は、その容器30の側部に弁本体2の原水取出口8に接続される原水受入口31が設けられ、また、その下部には原水受入口31から取り入れた原水を濾過して浄水として吐出するための濾過水吐出口32が設けられている。容器30の内部底面に形成された円筒状突起33には円筒体34の下端がOリング35を介して嵌入立設され、この円筒体34の上下端外周面がリング状のフィルター36で容器30の内壁面に固定されている。円筒体34の内部には、複数本の中空糸37aの開口両端部を濾過水吐出口32に対向して設けた逆U字状の中空糸束層37が配備されている。中空糸束層37は、逆U字状に折り曲げられた複数の中空糸37aの開口部のみが開口するように円筒体34の下部で合成樹脂38によりポッティングされている。円筒体34と容器30の内壁面との間には、例えば粒状活性炭、イオン交換樹脂、キレート樹脂からなる吸着剤層39が充填されている。また、容器30の上部には、中空糸束層37と吸着剤層39を容器30内に容易に充填でき、かつ中空糸37aの汚れ具合が外部からよく見えるように透明カバー40が嵌入されている。透明カバー40の上部には、容器30と着脱自在に蓋41が取り付けられている。
【0022】
以下、弁本体2の原水取出口8とカートリッジ3の原水受入口31との接続部50におけるバヨネット機構について説明する。図6は弁本体2からカートリッジ3を取り外した状態の接続部50におけるバヨネット機構を説明する斜視図であり、図7は弁本体2の原水取出口8の正面図、図8はカートリッジ3の原水受入口31の正面図である。
【0023】
図6,図7に示すように、弁本体2の側部の原水取出口8は円筒状の凹部51となっている。この凹部51がバヨネット機構の一端を構成している。凹部51における内周面の開口端部側には切り欠き部52と、周方向に延びる凹部側張出部53とがそれぞれ一対ずつ形成されている。凹部51の奥側にはパッキン56が嵌め込まれている。
【0024】
図6,図8に示すように、カートリッジ3の原水受入口31は、前記凹部51に差し込めるように円筒状の凸部54となっている。この凸部54がバヨネット機構の他端を構成している。つまり、前記凹部51における一対の凹部側張出部53のそれぞれ先端部分で形成される内径よりも、凸部54の外形が若干小径になっている。これに加え、凹部51の内周面に形成された一対の切り欠き部52に対して、それぞれに進入可能な一対の凸部側張出部55が、凸部54の先端側外周面に形成されている。
【0025】
図9は弁本体2の凹部51とカートリッジ3の凸部54とが結合した状態の接続部50の断面図である。
図9に示すように、凸部54が凹部51に差し込まれて両者が軸芯周りに相対変位されることにより凹部側張出部53と凸部側張出部55との対向する面が係合して、弁本体2とカートリッジ3とが結合した状態となる。また、その軸芯周りの逆方向に相対変位されることにより凹部側張出部53と凸部側張出部55とが離間して弁本体2とカートリッジ3とが取り外し可能な状態となる。
【0026】
また、図6に示すように、凹部側張出部53と係合する凸部側張出部55の面55aは軸方向に傾斜しており、両者の軸方向への相対変位がスムーズになるとともに、互いの係合密着度が向上するようになっている。そして、凸部側張出部55の端部には凸部54と凹部51との軸芯周りの相対変位を規制するストッパ57が突設されている。この凸部側張出部55のストッパ57に凹部側張出部53の端部が突き当たったときに、両張出部53,55が係合するとともに、凸部54の先端面がパッキン56に圧接して(図9参照)、凸部54と凹部51とが液密状態に係合するようになっている。
【0027】
図10,図11は弁本体2とカートリッジ3との接続部50の断面図である。これらの図を使って弁本体2とカートリッジ3との接続動作を説明する。
直立姿勢の固定状態にある弁本体2にカートリッジ3を結合するには、第1ステップとして、図10に示すように、カートリッジ3を略水平姿勢にする。この状態で、原水受入口31における凸部54の凸部側張出部55を、原水取出口8における凹部51の切り欠き部52内に挿入する。第2ステップとして、図11に示すように弁本体2側から見てカートリッジ3を反時計方向に略90°回転させる。これにより、凹部側張出部53が、カートリッジ3の凸部基端面と凸部側張出部55との間に進入する(図6,図9参照)。カートリッジ3が回転変位するにつれて、凸部側張出部55の傾斜面55aに凹部側張出部53が係合していき、凹部側張出部53の端部がストッパ57に当接したところで、弁本体2とカートリッジ3とが液密状態に結合される。このとき、カートリッジ3は略直立姿勢になる(図11の状態)。このように、弁本体2とカートリッジ3とは単に2ステップのみで一体に結合する。
【0028】
弁本体2とカートリッジ3とは、上記のようにそれぞれ2ステップで結合可能であるが、逆に取り外すときも、凸部54と凹部51とを結合時の軸芯回りとは逆方向に相対変位すれば、2ステップで取り外すことができる。従って、例えば、弁本体2の修理やカートリッジ3の寿命による交換などの際、弁本体2とカートリッジ3とを容易,確実に着脱することができ作業がしやすい。また、接続部50で水漏れすることはない。
【0029】
以上のように構成された本実施例の浄水器1において、切換レバー23の回動操作に伴う流路の切り換わり状態を以下に説明する。
先ず、切換レバー23が右方向へ回転操作されると、図5に示したように、スプール軸20が開口部13a内で螺旋状に右回転しながら上昇変位する。スプール軸20の上昇変位に伴って、円筒状のシール部材19の上端が流入口12を包囲するように弁ケース13の開口部13aの内上面における円筒部13bの外周面に当接し、原水取出口8への連通孔18を封鎖する。このとき、シール部材19の内部では、その内周面と係合板22とに環状の隙間が生じて、この隙間に流入した原水がシール部材19の内部流路を経てそのまま原水吐出口7から吐出する。
【0030】
逆に、切換レバー23が左方向へ回転操作されると、図2に示したように、スプール軸20が開口部13a内で螺旋状に左回転しながら下降変位する。スプール軸20の下降変位に伴って、シール部材19も下降して流入口12の下部周囲における弁ケース13の内上面から離間する。このとき、シール部材19の先絞り上端内周面と係合板22とが液密に係合し、シール部材19の内部流路が閉塞される。このとき、流入した原水はスプール軸20の上面と弁ケース13の内上面とで形成される空間Sを経て連通孔18へ流通し原水取出口8へ供給される。
【0031】
その後、原水は原水取出口8に接続された濾過用のカートリッジ3に流入する。カートリッジ3に取り入れられた原水は、吸着剤層39でカルキ、有機物等が吸着され、中空糸束層37で雑菌、鉄サビ等の微細な不純物が除去される。浄化された原水は濾過水吐出口32より浄水として吐出する。
【0032】
このように、弁ケース13の開口部13aに嵌入配備されたスプール軸20を螺旋状に回動しながら上下に変位させて、流入口12を開閉する円筒状のシール部材19の僅かな上下変位によって流路を切り換えることができる。図面上での弁ケース13の開口部13aやスプール軸20は垂直方向にある程度の厚みを有するように見えるが、流入口12の下部周囲における弁ケース13の内上面と係合板22との隙間を開閉可能な上下のストロークが確保できる厚みがあればよい。したがって、従来に見られる外径の大きい丸棒形状などの弁体が不要となり、特に水道蛇口6より下側における切換弁の厚みを薄く構成することができる。また、流入口12の下部周囲における弁ケース13の内上面と係合板22との隙間での流路が環状に形成されるので、若干の隙間で十分な流量を確保することができる。この切換弁を装備した浄水器1は弁本体2を薄く構成することができ、例えば、流し台での食器洗い等の作業の邪魔にならない。また、洗面所のように水導蛇口6の先端とシンクとの距離が小さい場合であっても高さの高い容器に給水しやすい。
【0033】
本発明は、以下のように変形実施することができる。
【0035】
(1)上記実施例ではスプール軸20を回動操作する切換レバー23をスプール軸20の下部に固定して切換弁を構成しているが、別段、スプール軸20の下部に原水吐出口を形成し、弁ケース13の開口部13aの側壁に、例えば切り欠きを開設し、この切り欠きを介して切換レバー23をスプール軸20の側部に連結配備することにより切換弁の厚みを薄く構成してもよい。
【0036】
(2)上記実施例では、弁本体2の切換弁として、2個の流路を切り換え操作するように構成しているが、本発明はこれに限らず、3個以上の流路を有するものであってもよい。また、切換レバー23に設けられた原水吐出口7をシャワー水として吐出するように構成してもよい。
【0038】
(3)上記実施例では、弁本体2とカートリッジ3との接続部50はバヨネット機構で構成しているが、通常のネジ込み式のものや、フランジ式などの接続機構であってもよい。
【0039】
(4)上記実施例では、バヨネット機構において、原水取出口8に凹部51を形成し、原水受入口31に凸部54を形成して弁本体2とカートリッジ3とを差し込み接続しているが、これを逆に、原水取出口8を凸部で形成し、原水受入口31を凹部で形成してバヨネット機構を構成してもよい。
【0040】
(5)また、上記実施例では、凸部側張出部55は凸部54の先端側外周面に一対設けて構成しているが、2対以上設けるとともに、これに係合する凹部側張出部53や切り欠き部52も同対設けて構成してもよい。この場合、一対の場合と比べて凸部54と凹部51とのそれぞれ軸方向の相対変位の回動角度を小さくすることができる。
【0041】
(6)また、凸部側張出部55における凹部側張出部53との係合面55aに傾斜およびストッパ57を形成しているが、別段、この傾斜面55aおよびストッパ57を凹部側張出部53に形成してもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、弁ケースの開口部内周面に刻設された螺旋溝に係合する往復部材を上下に変位させて、流入口を開閉する円筒状のシール部材の僅かな上下移動によって流路を切り換えるので、従来に見られる外径の大きい丸棒形状などの弁体が不要となり切換弁の厚みを薄く構成することができる。また、流入口の下部周囲における弁ケースの内上面と係合部材との隙間に形成される流路が環状に形成されるので、十分な流量を確保することができる。この切換弁が装備された浄水器は弁本体を薄く構成することができ、例えば、流し台での食器洗い等の作業の邪魔にならない。また、洗面所のように水導蛇口の先端とシンクとの距離が小さい場合であっても高さの高い容器に給水しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る浄水器の正面図である。
【図2】浄水器の縦断面図である。
【図3】図2におけるA−A矢視断面図である。
【図4】弁本体の分解斜視図である。
【図5】スプール軸が弁ケースの開口部内で上昇変位した状態の弁本体の縦断面図である。
【図6】弁本体からカートリッジを取り外した状態の接続部におけるバヨネット機構の斜視図である。
【図7】弁本体の原水取出口の正面図である。
【図8】カートリッジの原水受入口の正面図である。
【図9】弁本体の凹部とカートリッジの凸部とが結合した状態の接続部の断面図である。
【図10】弁本体とカートリッジとの接続部の断面図である。
【図11】弁本体とカートリッジとの接続部の断面図である。
【図12】変形例に係る浄水器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 … 浄水器
2 … 弁本体
3 … カートリッジ(濾過部)
8 … 原水取出口(流出口)
12 … 原水流入口
13 … 弁ケース
13a … 開口部
17 … 螺旋溝
19 … シール部材
20 … スプール軸(往復部材)
21 … 窪み溝
22 … 係合板(係合部材)
23 … 切換レバー(操作部材)

Claims (1)

  1. 流入する原水を複数個の流路に切り換える切換弁を装備した弁本体と、前記複数個の流路のうち1個の流路に連通し、流入した原水を濾過する濾過部とを備えた浄水器であって、
    前記本体には、水道蛇口を上下から挟み込んで固定するためのアームおよび締め付け部材が備えつけられているとともに、前記切換弁は、その上部に流入口を、その側部に流出口を有し、かつ下方に吐出口を有する開口部が形成され、その開口部内周面に螺旋溝が刻設された弁ケースと、前記弁ケースの螺旋溝に係合して上下動し、内周部に円筒状のシール部材が付設された円筒状の往復部材と、
    前記往復部材に連結され、これを回動操作することにより、前記弁ケース内で前記往復部材を上下に変位させて、前記シール部材を上昇させることにより前記流入口の下部周囲を当接包囲してシール部材の内に流路を形成して原水を吐出する状態と、前記シール部材を下降させることにより流入口から離間して流入口の下部に前記流出口に連通する流路を形成して原水を濾過部に流出する状態とをつくる操作部材と、
    前記シール部材が流入口から離間した際に、前記シール部材の内周面に係合して前記吐出口への流路を閉鎖する係合部材と、
    を備えたことを特徴とする浄水器。
JP09760096A 1996-03-26 1996-03-26 浄水器 Expired - Fee Related JP3702530B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09760096A JP3702530B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 浄水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09760096A JP3702530B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 浄水器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09264436A JPH09264436A (ja) 1997-10-07
JP3702530B2 true JP3702530B2 (ja) 2005-10-05

Family

ID=14196734

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09760096A Expired - Fee Related JP3702530B2 (ja) 1996-03-26 1996-03-26 浄水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3702530B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1901825B1 (en) 2005-07-11 2014-12-03 Entegris, Inc. Filtration module
KR20080063756A (ko) * 2005-08-26 2008-07-07 넥스트-로 인코포레이티드 역삼투 여과시스템
US9731984B2 (en) 2010-02-19 2017-08-15 Topper Manufacturing Corporation Reverse osmosis systems with built in pressure regulation
CN109296865A (zh) * 2018-11-19 2019-02-01 江苏宝瑞创流体科技有限公司 一种具有备用结构的阀门

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09264436A (ja) 1997-10-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100804302B1 (ko) 정수기용 필터카트리지 결합구조
CA2573465C (en) Filter adaptor
US5653868A (en) Diverter and water purifier having same
US20060091055A1 (en) Fluid filter apparatus and method
CN104826379B (zh) 一种滤瓶组件
CN111467866B (zh) 水龙头过滤器及其主机
CN204637752U (zh) 一种滤瓶组件
JP3702530B2 (ja) 浄水器
CN1151752C (zh) 一体化净化饮水机
CN111467867B (zh) 水龙头过滤器
CN212174621U (zh) 净水器
CN114405135B (zh) 滤芯组件和净水装置
CN210340495U (zh) 一种双出水的筒型一体式净水器
JP2000210661A (ja) 多方弁および浄水器
CN217015610U (zh) 滤芯和净水设备
CN114405136B (zh) 滤芯组件和净水装置
JPH09253636A (ja) 浄水器
JP3303499B2 (ja) 蛇口直結型浄水器
CN212504254U (zh) 过滤器及其主体
JP3711600B2 (ja) 多方弁、浄水器および流体の分配方法
JP3381395B2 (ja) 浄水器
CN214999574U (zh) 一种龙头机
JPH0248005Y2 (ja)
JPH09264441A (ja) 切換弁および浄水器
JP2811731B2 (ja) 切換弁

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050329

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050711

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090729

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100729

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees