JPH09264436A - 切換弁および浄水器 - Google Patents

切換弁および浄水器

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JPH09264436A
JPH09264436A JP8097600A JP9760096A JPH09264436A JP H09264436 A JPH09264436 A JP H09264436A JP 8097600 A JP8097600 A JP 8097600A JP 9760096 A JP9760096 A JP 9760096A JP H09264436 A JPH09264436 A JP H09264436A
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卓 磯部
Junji Itakura
純二 板倉
Yasuo Yonezawa
康男 米澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みを薄く構成できる切換弁、および、この
切換弁を装備し、使用の際に邪魔にならず、高さの高い
容器にも給水しやすい浄水器を提供する。 【解決手段】 浄水器1は流入する原水を原水吐出口7
への流路か、原水取出口8への流路かに切り換える切換
弁を装備した弁本体2と、原水を浄化するカートリッジ
3とを備える。弁ケース13の開口部13aには、その
内部に円筒状のシール部材19を有するスプール軸20
が嵌入される。切換レバー23の回動操作によって、開
口部13a内でスプール軸20を螺旋状に回動しながら
上下に変位させて、シール部材19が流入口12の下部
周囲を包囲するように当接しシール部材19内に流路を
つくる状態と、シール部材19が流入口12から離間す
るとともにシール部材19の内部流路を係合板22によ
り閉鎖してカートリッジ3に連通する流路をつくる状態
とを切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流入する流体を複
数の流路に切り換える切換弁、および、この切換弁を装
備した浄水器に係り、特には、切換弁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の切換弁を装備した浄
水器としては、実公平1−33192号公報に記載され
ているものがある。この切換弁は、その上部に流入口
を、その下部に複数個の流出口を有する弁箱と、各々流
出口に連通する複数個の流路が形成され、前記流入口と
流出口との間に形成された弁体取付口に回動可能に差し
込まれた丸棒形状の弁体とから構成され、弁体に連結さ
れたレバーを回動操作することにより流路を切り換える
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
切換弁においては次のような問題点がある。すなわち、
浄水器を使用の際においても十分な流量を得るために
は、ある程度の断面積を有する流路が必要であり、複数
個の流路をその外周部等に備える弁体はその外径が大き
くなってしまう。したがって、弁体が差し込まれた弁箱
も大きくなり、切換弁全体として垂直方向に分厚くな
る。このような垂直方向に大きい切換弁が装備された浄
水器を水道蛇口に取り付けると、特に水道蛇口より下側
の切換弁の厚みが顕著に大きくなり、流し台での食器洗
いなどの作業の邪魔になる。また、洗面所のように水道
蛇口とシンクとの距離が小さい場合に、高さの高い容器
に水が入れにくいといった問題点がある。
【0004】本発明は、このような実情に着目してなさ
れたものであって、その厚みを薄く構成できる切換弁、
および、この切換弁を装備し、使用の際に邪魔になら
ず、高さの高い容器にも給水しやすい浄水器を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に係る発明は、上部に流入口を、側部に流
出口を有し、かつ下方に吐出口を有する開口部が形成さ
れ、その開口部内周面に螺旋溝が刻設された弁ケース
と、前記弁ケースの螺旋溝に係合して上下動し、内周部
に円筒状のシール部材が付設された円筒状の往復部材
と、前記往復部材に連結され、これを回動操作すること
により、前記弁ケース内で前記往復部材を上下に変位さ
せて、前記シール部材を上昇させることにより前記流入
口の下部周囲を当接包囲してシール部材の内に流路を形
成する状態と、前記シール部材を下降させることにより
流入口から離間して流入口の下部に前記流出口に連通す
る流路を形成する状態とをつくる操作部材と、前記シー
ル部材が流入口から離間した際に、前記シール部材の内
周面に液密に係合して前記吐出口への流路を閉鎖する係
合部材と、を備えたことを特徴とするものである。
【0006】また、請求項2に係る発明は、流入する原
水を複数個の流路に切り換える切換弁を装備した弁本体
と、前記複数個の流路のうち1個の流路に連通し、流入
した原水を濾過する濾過部とを備えた浄水器であって、
前記切換弁は、その上部に流入口を、その側部に流出口
を有し、かつ下方に吐出口を有する開口部が形成され、
その開口部内周面に螺旋溝が刻設された弁ケースと、前
記弁ケースの螺旋溝に係合して上下動し、内周部に円筒
状のシール部材が付設された円筒状の往復部材と、前記
往復部材に連結され、これを回動操作することにより、
前記弁ケース内で前記往復部材を上下に変位させて、前
記シール部材を上昇させることにより前記流入口の下部
周囲を当接包囲してシール部材の内に流路を形成する状
態と、前記シール部材を下降させることにより流入口か
ら離間して流入口の下部に前記流出口に連通する流路を
形成する状態とをつくる操作部材と、前記シール部材が
流入口から離間した際に、前記シール部材の内周面に係
合して前記吐出口への流路を閉鎖する係合部材と、を備
えたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】請求項1に係る発明の作用は次のとおりであ
る。切換弁の操作部材が弁ケースに対して一方向に回転
操作されると、弁ケースの開口部内周面に刻設された螺
旋溝に係合する往復部材が上昇する。往復部材の上昇に
伴って、往復部材の内周部に付設された円筒状のシール
部材が連動上昇し、弁ケースの流入口の下部周囲を包囲
するように当接する。これにより、シール部材の円筒内
部に吐出口への流路が形成される。
【0008】逆に、弁ケースに対して操作部材が先程と
は反対方向に回転操作されると、弁ケースの開口部内周
面に刻設された螺旋溝に係合する往復部材が下降する。
往復部材の下降に伴って、往復部材の内周部に付設され
た円筒状のシール部材が連動下降し、弁ケースの流入口
の下部周囲から離間する。これにより、流入口の下部
に、弁ケースの側部に設けられた流出口に連通する流路
が形成される。このとき、係合部材がシール部材の内周
面に液密状に係合して吐出口への流路を閉鎖する。
【0009】また、請求項2に係る発明の作用は次のと
おりである。弁本体に装備された切換弁の操作部材が弁
ケースに対して一方向に回転操作されると、弁ケースの
開口部内周面に刻設された螺旋溝に係合する往復部材が
上昇する。往復部材の上昇に伴って、往復部材の内周部
に付設された円筒状のシール部材が連動上昇し、弁ケー
スの流入口の下部周囲を包囲するように当接する。これ
により、流入した原水はシール部材の円筒内部に形成さ
れた吐出口への流路を流通し、例えば、シャワー水また
はストレート水としてそのまま吐出する。
【0010】逆に、弁ケースに対して操作部材が先程と
は反対方向に回転操作されると、弁ケースの開口部内周
面に刻設された螺旋溝に係合する往復部材が下降する。
往復部材の下降に伴って、往復部材の内周部に付設され
た円筒状のシール部材が連動下降し、弁ケースの流入口
の下部周囲から離間する。これにより、流入口の下部
に、弁ケース側部に設けられた流出口に連通する流路が
形成される。このとき、係合部材がシール部材の内周面
に液密に係合して吐出口への流路を閉鎖する。例えば、
この流出口に濾過部が連結されていると、流入した原水
は流入口の下部の流路を経て濾過部へ流通し、浄化され
て浄水として吐出する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面によって本発明の
実施例を詳細に説明する。本実施例では、例えば家庭の
水道蛇口に取り付けられる浄水器を例に採って説明す
る。なお、本実施例の添付図面は理解の容易のため、特
に切換弁を垂直方向に誇張して描いている。図1は実施
例に係る浄水器の正面図、図2は浄水器の縦断面図、図
3は図2におけるA−A矢視断面図、図4は弁本体の分
解斜視図である。
【0012】図1に示すように、この浄水器1は、流入
した原水を2段階の流路に切り換える切換弁を内蔵した
弁本体2と、濾材が収納されたカートリッジ(濾過部)
3とから構成されている。
【0013】図2に示すように、弁本体2のハウジング
5の下部には水道蛇口6(以下、単に蛇口ともいう)か
ら受け入れた原水をそのままストレート水として吐出す
る原水吐出口7や、受け入れた原水を上記カートリッジ
3へ供給するための原水取出口(流出口)8を備えてい
る。すなわち、本実施例の弁本体2に装備された切換弁
は水道蛇口6からの原水をそのまま利用する原水吐出口
7への流路か、カートリッジ3に連通する原水取出口8
への流路かを切り換えるためのものである。
【0014】図2,図3に示すように、この弁本体2
は、水道蛇口6を上下から挟み込んで固定するための側
面視コの字形のアーム10が前記ハウジング5にねじ固
定されている。アーム10の上部に配備された締め付け
部材11のねじ部11aをハウジング5の上部からドラ
イバー等でねじ込むことにより取り付けられる。締め付
け部材11の蛇口6との接触部分は首振り式のゴム製で
構成され、蛇口6とのフィット性を高めている。
【0015】図2ないし図4に示すように、アーム10
の下部には、原水流入口12をその上部に有する弁ケー
ス13が固定されている。水道蛇口6の先端に連結され
る流入口12の下部には、三角柱状の流路形成部材14
が取り付けられ、流入口12の上側には環状パッキン1
5が嵌め込まれている。弁ケース13の下部には流入口
12を含んで円筒状の開口部13aが突出形成されてい
る。開口部13aの内周面には螺旋溝17が形成されて
いる。弁ケース13の側部に配備された原水取出口8へ
の流路となる連通孔18が弁ケース13の内部に配設さ
れている。
【0016】図2,図4に示すように、開口部13aの
内には、その上端が絞られた円筒形状のシール部材19
を内嵌するスプール軸20が、その外周面に形成された
螺旋状の窪み溝21と前記螺旋溝17とが係合摺動する
ように螺着されている。スプール軸20の上部外周には
パッキン16が嵌め込まれている。後に詳述するが、こ
の上下に貫通するシール部材19の内は、流入原水を原
水吐出口7からそのまま吐出するための流路となる。流
入口12の傍らの開口部13aの内上面に隙間を設けた
状態で、流路形成部材14の下部にパッキンを介して係
合板22がネジ固定されている。後に詳述するが、この
係合板22は弁ケース13の開口部13aにスプール軸
20が螺着された状態で、シール部材19の上部内周面
と液密に係合したり、あるいは隙間をつくってシール部
材19の内に流路を形成するものである。スプール軸2
0の底部には前記原水吐出口7を有する、操作部材とし
ての切換レバー23がネジ固定されている。この原水吐
出口7には金網、合成樹脂網などの整流板24が配備さ
れている。なお、上記スプール軸20は本発明に係る往
復部材に相当する。
【0017】図5は弁ケース13の開口部13a内でス
プール軸20が上昇変位した状態の弁本体2の縦断面図
である。なお、図2に示した弁本体2は開口部13a内
でスプール軸20が下降変位した状態である。図2,図
5に示すように、切換レバー23(図1,図4参照)の
左右方向への回動操作により、スプール軸20が開口部
13a内で螺旋状に回動しながら上下に変位することに
より上記2段階の流路を切り換えるようになっている。
【0018】すなわち、切換レバー23が弁ケース13
に対して右側へ回転操作されると、図5に示すように、
スプール軸20が右回転しながら上昇変位する。スプー
ル軸20の上昇変位に伴って、シール部材19の上端が
流入口12を包囲するように弁ケース13の開口部13
aの内上面に設けた円筒部13bの外周面に当接して、
原水取出口8への流路である連通孔18を閉鎖する。こ
のとき、シール部材19の内部では、その内周面と係合
板22とに環状の隙間が生じて、この隙間に流入原水が
流通してそのまま原水吐出口7から吐出するようになっ
ている。
【0019】逆に、切換レバー23が左側へ回転操作さ
れると、図2に示したように、スプール軸20が左回転
しながら下降変位する。スプール軸20の下降変位に伴
って、シール部材19も下降して流入口12の下部周囲
における上記円筒部13bの外周面から離間する。この
とき、シール部材19の先絞り上端内周面と係合板22
とが液密に係合し、シール部材19の内部流路が閉塞さ
れる。このとき、流入原水はスプール軸20の上面と弁
ケース13の内上面とで形成される空間Sを経て連通孔
18に流通し原水取出口8へ供給するようになってい
る。
【0020】なお、図4に示すように、前記スプール軸
20の螺旋状の上下移動をサポートするために、切換レ
バー23を傾斜案内する案内部25が弁ケース13の外
周部に突設されている。案内部25の両端には切換レバ
ー23の回動操作を規制する制止部26が突設されてい
る。この案内部25の傾斜角は、開口部13aの螺旋溝
17またはスプール軸20の窪み溝21における螺旋状
の上下方向での傾斜角に対応している。
【0021】次に、図2を参照して濾過用のカートリッ
ジ3について簡単に説明する。図2に示すように、カー
トリッジ3は、その容器30の側部に弁本体2の原水取
出口8に接続される原水受入口31が設けられ、また、
その下部には原水受入口31から取り入れた原水を濾過
して浄水として吐出するための濾過水吐出口32が設け
られている。容器30の内部底面に形成された円筒状突
起33には円筒体34の下端がOリング35を介して嵌
入立設され、この円筒体34の上下端外周面がリング状
のフィルター36で容器30の内壁面に固定されてい
る。円筒体34の内部には、複数本の中空糸37aの開
口両端部を濾過水吐出口32に対向して設けた逆U字状
の中空糸束層37が配備されている。中空糸束層37
は、逆U字状に折り曲げられた複数の中空糸37aの開
口部のみが開口するように円筒体34の下部で合成樹脂
38によりポッティングされている。円筒体34と容器
30の内壁面との間には、例えば粒状活性炭、イオン交
換樹脂、キレート樹脂からなる吸着剤層39が充填され
ている。また、容器30の上部には、中空糸束層37と
吸着剤層39を容器30内に容易に充填でき、かつ中空
糸37aの汚れ具合が外部からよく見えるように透明カ
バー40が嵌入されている。透明カバー40の上部に
は、容器30と着脱自在に蓋41が取り付けられてい
る。
【0022】以下、弁本体2の原水取出口8とカートリ
ッジ3の原水受入口31との接続部50におけるバヨネ
ット機構について説明する。図6は弁本体2からカート
リッジ3を取り外した状態の接続部50におけるバヨネ
ット機構を説明する斜視図であり、図7は弁本体2の原
水取出口8の正面図、図8はカートリッジ3の原水受入
口31の正面図である。
【0023】図6,図7に示すように、弁本体2の側部
の原水取出口8は円筒状の凹部51となっている。この
凹部51がバヨネット機構の一端を構成している。凹部
51における内周面の開口端部側には切り欠き部52
と、周方向に延びる凹部側張出部53とがそれぞれ一対
ずつ形成されている。凹部51の奥側にはパッキン56
が嵌め込まれている。
【0024】図6,図8に示すように、カートリッジ3
の原水受入口31は、前記凹部51に差し込めるように
円筒状の凸部54となっている。この凸部54がバヨネ
ット機構の他端を構成している。つまり、前記凹部51
における一対の凹部側張出部53のそれぞれ先端部分で
形成される内径よりも、凸部54の外形が若干小径にな
っている。これに加え、凹部51の内周面に形成された
一対の切り欠き部52に対して、それぞれに進入可能な
一対の凸部側張出部55が、凸部54の先端側外周面に
形成されている。
【0025】図9は弁本体2の凹部51とカートリッジ
3の凸部54とが結合した状態の接続部50の断面図で
ある。図9に示すように、凸部54が凹部51に差し込
まれて両者が軸芯周りに相対変位されることにより凹部
側張出部53と凸部側張出部55との対向する面が係合
して、弁本体2とカートリッジ3とが結合した状態とな
る。また、その軸芯周りの逆方向に相対変位されること
により凹部側張出部53と凸部側張出部55とが離間し
て弁本体2とカートリッジ3とが取り外し可能な状態と
なる。
【0026】また、図6に示すように、凹部側張出部5
3と係合する凸部側張出部55の面55aは軸方向に傾
斜しており、両者の軸方向への相対変位がスムーズにな
るとともに、互いの係合密着度が向上するようになって
いる。そして、凸部側張出部55の端部には凸部54と
凹部51との軸芯周りの相対変位を規制するストッパ5
7が突設されている。この凸部側張出部55のストッパ
57に凹部側張出部53の端部が突き当たったときに、
両張出部53,55が係合するとともに、凸部54の先
端面がパッキン56に圧接して(図9参照)、凸部54
と凹部51とが液密状態に係合するようになっている。
【0027】図10,図11は弁本体2とカートリッジ
3との接続部50の断面図である。これらの図を使って
弁本体2とカートリッジ3との接続動作を説明する。直
立姿勢の固定状態にある弁本体2にカートリッジ3を結
合するには、第1ステップとして、図10に示すよう
に、カートリッジ3を略水平姿勢にする。この状態で、
原水受入口31における凸部54の凸部側張出部55
を、原水取出口8における凹部51の切り欠き部52内
に挿入する。第2ステップとして、図11に示すように
弁本体2側から見てカートリッジ3を反時計方向に略9
0°回転させる。これにより、凹部側張出部53が、カ
ートリッジ3の凸部基端面と凸部側張出部55との間に
進入する(図6,図9参照)。カートリッジ3が回転変
位するにつれて、凸部側張出部55の傾斜面55aに凹
部側張出部53が係合していき、凹部側張出部53の端
部がストッパ57に当接したところで、弁本体2とカー
トリッジ3とが液密状態に結合される。このとき、カー
トリッジ3は略直立姿勢になる(図11の状態)。この
ように、弁本体2とカートリッジ3とは単に2ステップ
のみで一体に結合する。
【0028】弁本体2とカートリッジ3とは、上記のよ
うにそれぞれ2ステップで結合可能であるが、逆に取り
外すときも、凸部54と凹部51とを結合時の軸芯回り
とは逆方向に相対変位すれば、2ステップで取り外すこ
とができる。従って、例えば、弁本体2の修理やカート
リッジ3の寿命による交換などの際、弁本体2とカート
リッジ3とを容易,確実に着脱することができ作業がし
やすい。また、接続部50で水漏れすることはない。
【0029】以上のように構成された本実施例の浄水器
1において、切換レバー23の回動操作に伴う流路の切
り換わり状態を以下に説明する。先ず、切換レバー23
が右方向へ回転操作されると、図5に示したように、ス
プール軸20が開口部13a内で螺旋状に右回転しなが
ら上昇変位する。スプール軸20の上昇変位に伴って、
円筒状のシール部材19の上端が流入口12を包囲する
ように弁ケース13の開口部13aの内上面における円
筒部13bの外周面に当接し、原水取出口8への連通孔
18を封鎖する。このとき、シール部材19の内部で
は、その内周面と係合板22とに環状の隙間が生じて、
この隙間に流入した原水がシール部材19の内部流路を
経てそのまま原水吐出口7から吐出する。
【0030】逆に、切換レバー23が左方向へ回転操作
されると、図2に示したように、スプール軸20が開口
部13a内で螺旋状に左回転しながら下降変位する。ス
プール軸20の下降変位に伴って、シール部材19も下
降して流入口12の下部周囲における弁ケース13の内
上面から離間する。このとき、シール部材19の先絞り
上端内周面と係合板22とが液密に係合し、シール部材
19の内部流路が閉塞される。このとき、流入した原水
はスプール軸20の上面と弁ケース13の内上面とで形
成される空間Sを経て連通孔18へ流通し原水取出口8
へ供給される。
【0031】その後、原水は原水取出口8に接続された
濾過用のカートリッジ3に流入する。カートリッジ3に
取り入れられた原水は、吸着剤層39でカルキ、有機物
等が吸着され、中空糸束層37で雑菌、鉄サビ等の微細
な不純物が除去される。浄化された原水は濾過水吐出口
32より浄水として吐出する。
【0032】このように、弁ケース13の開口部13a
に嵌入配備されたスプール軸20を螺旋状に回動しなが
ら上下に変位させて、流入口12を開閉する円筒状のシ
ール部材19の僅かな上下変位によって流路を切り換え
ることができる。図面上での弁ケース13の開口部13
aやスプール軸20は垂直方向にある程度の厚みを有す
るように見えるが、流入口12の下部周囲における弁ケ
ース13の内上面と係合板22との隙間を開閉可能な上
下のストロークが確保できる厚みがあればよい。したが
って、従来に見られる外径の大きい丸棒形状などの弁体
が不要となり、特に水道蛇口6より下側における切換弁
の厚みを薄く構成することができる。また、流入口12
の下部周囲における弁ケース13の内上面と係合板22
との隙間での流路が環状に形成されるので、若干の隙間
で十分な流量を確保することができる。この切換弁を装
備した浄水器1は弁本体2を薄く構成することができ、
例えば、流し台での食器洗い等の作業の邪魔にならな
い。また、洗面所のように水導蛇口6の先端とシンクと
の距離が小さい場合であっても高さの高い容器に給水し
やすい。
【0033】本発明は、以下のように変形実施すること
ができる。 上記実施例では、切換弁を浄水器1に装備して構成
しているが、切換弁自体は浄水器以外にも適用できるこ
とは周知であるから、切換弁の用途が浄水器に限定され
ないことは自明である。
【0034】 上記実施例では、弁本体2の原水取出
口8に濾過用のカートリッジ3を直結固定して構成され
た浄水器1を例示しているが、本発明はこれに限らず、
例えば弁本体2と据置型の濾過部とをホースで連結させ
た据置型浄水器であってもよい。
【0035】 上記実施例ではスプール軸20を回動
操作する切換レバー23をスプール軸20の下部に固定
して切換弁を構成しているが、別段、スプール軸20の
下部に原水吐出口を形成し、弁ケース13の開口部13
aの側壁に、例えば切り欠きを開設し、この切り欠きを
介して切換レバー23をスプール軸20の側部に連結配
備することにより切換弁の厚みを薄く構成してもよい。
【0036】 上記実施例では、弁本体2の切換弁と
して、2個の流路を切り換え操作するように構成してい
るが、本発明はこれに限らず、3個以上の流路を有する
ものであってもよい。また、切換レバー23に設けられ
た原水吐出口7をシャワー水として吐出するように構成
してもよい。
【0037】 また、弁本体2は水道蛇口6を上下か
ら挟み込んで固定するように構成しているが、弁本体2
を固定する手段としては、挟み込み方式に限らず、例え
ば、図12に示すように、蛇口6の下側から締め付けナ
ット60をねじ込むことにより固定したり、割りリング
を使用する割りリング式でもよく、従来公知の方式が採
用できる。
【0038】 上記実施例では、弁本体2とカートリ
ッジ3との接続部50はバヨネット機構で構成している
が、通常のネジ込み式のものや、フランジ式などの接続
機構であってもよい。
【0039】 上記実施例では、バヨネット機構にお
いて、原水取出口8に凹部51を形成し、原水受入口3
1に凸部54を形成して弁本体2とカートリッジ3とを
差し込み接続しているが、これを逆に、原水取出口8を
凸部で形成し、原水受入口31を凹部で形成してバヨネ
ット機構を構成してもよい。
【0040】 また、上記実施例では、凸部側張出部
55は凸部54の先端側外周面に一対設けて構成してい
るが、2対以上設けるとともに、これに係合する凹部側
張出部53や切り欠き部52も同対設けて構成してもよ
い。この場合、一対の場合と比べて凸部54と凹部51
とのそれぞれ軸方向の相対変位の回動角度を小さくする
ことができる。
【0041】 また、凸部側張出部55における凹部
側張出部53との係合面55aに傾斜およびストッパ5
7を形成しているが、別段、この傾斜面55aおよびス
トッパ57を凹部側張出部53に形成してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、弁ケースの開口部内周面に刻
設された螺旋溝に係合する往復部材を上下に変位させ
て、流入口を開閉する円筒状のシール部材の僅かな上下
移動によって流路を切り換えるので、従来に見られる外
径の大きい丸棒形状などの弁体が不要となり切換弁の厚
みを薄く構成することができる。また、流入口の下部周
囲における弁ケースの内上面と係合部材との隙間に形成
される流路が環状に形成されるので、十分な流量を確保
することができる。
【0043】また、請求項2に記載の発明によれば、弁
ケースの開口部内周面に刻設された螺旋溝に係合する往
復部材を上下に変位させて、流入口を開閉する円筒状の
シール部材の僅かな上下移動によって流路を切り換える
ので、従来に見られる外径の大きい丸棒形状などの弁体
が不要となり切換弁の厚みを薄く構成することができ
る。また、流入口の下部周囲における弁ケースの内上面
と係合部材との隙間に形成される流路が環状に形成され
るので、十分な流量を確保することができる。この切換
弁が装備された浄水器は弁本体を薄く構成することがで
き、例えば、流し台での食器洗い等の作業の邪魔になら
ない。また、洗面所のように水導蛇口の先端とシンクと
の距離が小さい場合であっても高さの高い容器に給水し
やすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る浄水器の正面図である。
【図2】浄水器の縦断面図である。
【図3】図2におけるA−A矢視断面図である。
【図4】弁本体の分解斜視図である。
【図5】スプール軸が弁ケースの開口部内で上昇変位し
た状態の弁本体の縦断面図である。
【図6】弁本体からカートリッジを取り外した状態の接
続部におけるバヨネット機構の斜視図である。
【図7】弁本体の原水取出口の正面図である。
【図8】カートリッジの原水受入口の正面図である。
【図9】弁本体の凹部とカートリッジの凸部とが結合し
た状態の接続部の断面図である。
【図10】弁本体とカートリッジとの接続部の断面図で
ある。
【図11】弁本体とカートリッジとの接続部の断面図で
ある。
【図12】変形例に係る浄水器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 … 浄水器 2 … 弁本体 3 … カートリッジ(濾過部) 8 … 原水取出口(流出口) 12 … 原水流入口 13 … 弁ケース 13a … 開口部 17 … 螺旋溝 19 … シール部材 20 … スプール軸(往復部材) 21 … 窪み溝 22 … 係合板(係合部材) 23 … 切換レバー(操作部材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に流入口を、側部に流出口を有し、
    かつ下方に吐出口を有する開口部が形成され、その開口
    部内周面に螺旋溝が刻設された弁ケースと、 前記弁ケースの螺旋溝に係合して上下動し、内周部に円
    筒状のシール部材が付設された円筒状の往復部材と、 前記往復部材に連結され、これを回動操作することによ
    り、前記弁ケース内で前記往復部材を上下に変位させ
    て、前記シール部材を上昇させることにより前記流入口
    の下部周囲を当接包囲してシール部材の内に流路を形成
    する状態と、前記シール部材を下降させることにより流
    入口から離間して流入口の下部に前記流出口に連通する
    流路を形成する状態とをつくる操作部材と、 前記シール部材が流入口から離間した際に、前記シール
    部材の内周面に液密に係合して前記吐出口への流路を閉
    鎖する係合部材と、 を備えたことを特徴とする切換弁。
  2. 【請求項2】 流入する原水を複数個の流路に切り換え
    る切換弁を装備した弁本体と、前記複数個の流路のうち
    1個の流路に連通し、流入した原水を濾過する濾過部と
    を備えた浄水器であって、 前記切換弁は、その上部に流入口を、その側部に流出口
    を有し、かつ下方に吐出口を有する開口部が形成され、
    その開口部内周面に螺旋溝が刻設された弁ケースと、 前記弁ケースの螺旋溝に係合して上下動し、内周部に円
    筒状のシール部材が付設された円筒状の往復部材と、 前記往復部材に連結され、これを回動操作することによ
    り、前記弁ケース内で前記往復部材を上下に変位させ
    て、前記シール部材を上昇させることにより前記流入口
    の下部周囲を当接包囲してシール部材の内に流路を形成
    する状態と、前記シール部材を下降させることにより流
    入口から離間して流入口の下部に前記流出口に連通する
    流路を形成する状態とをつくる操作部材と、 前記シール部材が流入口から離間した際に、前記シール
    部材の内周面に係合して前記吐出口への流路を閉鎖する
    係合部材と、 を備えたことを特徴とする浄水器。
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