JPH09253636A - 浄水器 - Google Patents

浄水器

Info

Publication number
JPH09253636A
JPH09253636A JP8096314A JP9631496A JPH09253636A JP H09253636 A JPH09253636 A JP H09253636A JP 8096314 A JP8096314 A JP 8096314A JP 9631496 A JP9631496 A JP 9631496A JP H09253636 A JPH09253636 A JP H09253636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
water
cartridge
raw water
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8096314A
Other languages
English (en)
Inventor
Taku Isobe
卓 磯部
Junji Itakura
純二 板倉
Yasuo Yonezawa
康男 米澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP8096314A priority Critical patent/JPH09253636A/ja
Publication of JPH09253636A publication Critical patent/JPH09253636A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtration Of Liquid (AREA)
  • Water Treatment By Sorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さの高い容器や開口部の小さい容器であっ
ても濾過水が入れやすく、流し台や洗面所等での作業の
邪魔にならず、かつ、カートリッジの交換が容易な浄水
器を提供する。 【解決手段】 この浄水器1は流入原水をそのまま原水
として使用する流路か、濾過して浄水として使用する流
路かを切り換える弁本体2と、濾過用のカートリッジ3
と、弁本体2とカートリッジ3との間に配備された送水
管4とから構成される。送水管4は弁本体2の原水取出
口8にバヨネット接続される管入口43を有する上流送
水管4aと、カートリッジ3の原水受入口31にバヨネ
ット接続される管出口44を有する下流送水管4bとか
らなり、かつ下流送水管4bは上流送水管4aに対して
略鉛直な管軸回りに回動自在に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水道蛇口等に取り
付けられる弁本体に、濾過用のカートリッジが接続され
た蛇口直結型の浄水器に係り、特には、カートリッジの
濾過水吐出口を高く配置でき、かつ、カートリッジを容
易に交換できる浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の浄水器としては、特
開平7−108260号公報に記載されているように、
濾過用のカートリッジが弁本体の側部に固定され、浄水
が吐出されるカートリッジの濾過水吐出口が水道蛇口の
先端よりも低い位置で、かつ濾過水吐出口が一定位置の
固定状態に設けられたものが用いられている。
【0003】また、特公昭63−12675号公報に記
載されているように、濾過部と一体になった弁本体先端
の吐出口が水道蛇口に対して回動自在に構成された浄水
器もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
浄水器においては、水道蛇口の先端と、流し台や洗面所
等のシンクとの距離が小さい場合、浄水器の濾過水吐出
口とシンクとの距離はさらに小さくなり、高さの高い容
器には濾過水を入れにくいという問題点がある。また、
浄水器の濾過水吐出口が定まった位置にあると、開口部
の小さいビン等の容器に濾過水を入れる際には、容器を
正確に位置決めして移動しないようにしなければならな
いので手間がかかるという問題点がある。また、濾材を
収納するのにある程度の体積を有するカートリッジが弁
本体側部に直結固定されているので、流し台、洗面所で
の作業の邪魔になるという問題点がある。
【0005】後者の浄水器においては、水道蛇口に対し
浄水器全体が回動するので、濾過水吐出口の位置調整が
可能で、開口部の小さいビン等の容器には濾過水を入れ
やすいが、高さの高い容器においてはこれも入れにくい
ものである。また、回動機構や濾過水、非濾過水切換機
構、濾材カートリッジ交換機構が一体に構成されている
ので、構造が複雑になり、濾材カートリッジ交換に手間
がかかるという問題点もある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、高さの高い容器や開口部の小さい容器
であっても濾過水が入れやすく、流し台、洗面所での作
業の邪魔にならず、かつ、カートリッジの交換が容易な
浄水器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に係る発明は、流入する原水を複数個の流
路のいずれかに切り換える弁本体と、前記複数個の流路
のうち一個の流路に連通し、前記弁本体から受け入れた
原水を濾過するカートリッジと、を備えた浄水器におい
て、前記弁本体と前記カートリッジとは、前記弁本体の
原水取出口に接続される管入口と、前記カートリッジの
原水受入口に接続される管出口とを有する送水管で接続
されているとともに、前記送水管の管出口は管入口より
も高い位置に配備されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の浄水器において、前記送水管は、前記管入口を有
する上流送水管と、前記管出口を有する下流送水管とか
らなり、前記上流送水管と下流送水管とは略鉛直な管軸
回りに回動自在に接続されている。
【0009】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
記載の浄水器において、前記弁本体の原水取出口と前記
送水管の管入口との接続部は、前記原水取出口または前
記管入口のいずれか一方の口に形成された円筒状の凸部
と、他方の口に形成されて前記凸部が差し込まれる凹部
とから構成されるバヨネット機構であって、前記凸部に
は、その先端側外周面の一部に周方向に延びる凸部側張
出部が形成され、前記凹部には、前記凸部の凸部側張出
部の進入を許容する切り欠き部と、その開口側内周面の
一部に周方向に延びる凹部側張出部が形成され、かつ、
前記凸部が前記凹部に差し込まれて両者が軸芯周りに相
対変位されることにより、前記凸部側張出部および凹部
側張出部の対向する面が係合して弁本体と送水管とが結
合した状態となり、逆方向に相対変位されることにより
前記凸部側張出部および凹部側張出部が離間して弁本体
と送水管とが取り外し可能な状態となるものである。
【0010】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
記載の浄水器において、前記カートリッジの原水受入口
と前記送水管の管出口との接続部は、前記原水受入口ま
たは前記管出口のいずれか一方の口に形成された円筒状
の凸部と、他方の口に形成されて前記凸部が差し込まれ
る凹部とから構成されるバヨネット機構であって、前記
凸部には、その先端側外周面の一部に周方向に延びる凸
部側張出部が形成され、前記凹部には、前記凸部の凸部
側張出部の進入を許容する切り欠き部と、その開口側内
周面の一部に周方向に延びる凹部側張出部が形成され、
かつ、前記凸部が前記凹部に差し込まれて両者が軸芯周
りに相対変位されることにより、前記凸部側張出部およ
び凹部側張出部の対向する面が係合してカートリッジと
送水管とが結合した状態となり、逆方向に相対変位され
ることにより前記凸部側張出部および凹部側張出部が離
間してカートリッジと送水管とが取り外し可能な状態と
なるものである。
【0011】また、請求項5に係る発明は、請求項3ま
たは請求項4に記載の浄水器において、前記原水取出口
または管入口に形成される凸部(あるいは凹部)と、前
記原水受入口または管出口に形成される凸部(あるいは
凹部)とは略同一形状に形成されるとともに、それぞれ
の凸部に形成される凸部側張出部、それぞれの凹部に形
成される切り欠き部および凹部側張出部も略同一形状に
形成され、かつ、前記原水取出口と前記管出口とに前記
凸部(あるいは凹部)が形成され、前記原水受入口と前
記管入口とに前記凹部(あるいは凸部)が形成されてい
る。
【0012】また、請求項6に係る発明は、請求項3ま
たは請求項4に記載の浄水器において、前記凸部の凸部
側張出部または前記凹部の凹部側張出部の少なくとも一
方の係合面は、軸方向に対して傾斜しており、かつ、前
記凸部と凹部とが液密状態に係合した状態で両者の軸芯
周りの相対変位を規制するストッパが前記凸部側張出部
または凹部側張出部の少なくとも一方に形成されてい
る。
【0013】
【作用】請求項1に係る発明の作用は次のとおりであ
る。弁本体に流入した原水は、弁本体内の複数個の流路
のうち一個の流路に連通する、弁本体の原水取出口に流
通すると、原水は原水取出口に接続された送水管一端の
管入口を経て、この管入口よりも高い位置に配備された
送水管他端の管出口側に上昇流通する。その後、原水は
管出口に接続された濾過用のカートリッジに流通し浄水
として吐出する。
【0014】また、請求項2に係る発明の作用は次のと
おりである。弁本体とカートリッジとの間に接続された
送水管は、管出口を有する下流送水管が、管入口を有す
る上流送水管に対して略鉛直な管軸回りに回動自在に接
続されている。浄水を使用するときには、弁本体に接続
された上流送水管に対して、カートリッジに接続された
下流送水管を回動して、カートリッジを使用しやすい位
置に移動させる。浄水を使用しないときには、上流送水
管に対して下流送水管を回動させて、使用の邪魔になら
ない位置までカートリッジを移動すればよい。
【0015】また、請求項3に係る発明の作用は次のと
おりである。弁本体の原水取出口と送水管の管入口との
接続部がバヨネット機構によって構成されており、いず
れか一方の口に形成された円筒状の凸部が、他方の口に
形成された凹部に差し込まれる。このとき凸部の先端側
外周面の一部に形成された周方向に延びる凸部側張出部
が、凹部に形成された切り欠き部を通る。凸部が凹部に
差し込まれた状態で、それぞれが軸芯周りに相対変位す
ると、凹部の開口側内周面の一部に形成された周方向に
延びる凹部側張出部と、前記凸部の凸部側張出部との対
向する面が係合する。これにより、弁本体と送水管とが
結合した状態となる。また、凸部と凹部とが軸芯周りに
逆方向に相対変位すると、凸部側張出部および凹部側張
出部が離間して弁本体と送水管とが取り外し可能な状態
となる。
【0016】また、請求項4に係る発明の作用は次のと
おりである。カートリッジの原水受入口と送水管の管出
口との接続部がバヨネット機構によって構成されてお
り、いずれか一方の口に形成された円筒状の凸部が、他
方の口に形成された凹部に差し込まれる。このとき凸部
の先端側外周面の一部に形成された周方向に延びる凸部
側張出部が、凹部に形成された切り欠き部を通る。凸部
が凹部に差し込まれた状態で、それぞれが軸芯周りに相
対変位すると、凹部の開口側内周面の一部に形成された
周方向に延びる凹部側張出部と、前記凸部の凸部側張出
部との対向する面が係合する。これにより、カートリッ
ジと送水管とが結合した状態となる。また、凸部と凹部
とが軸芯周りに逆方向に相対変位すると、凸部側張出部
および凹部側張出部が離間してカートリッジと送水管と
が取り外し可能な状態となる。
【0017】また、請求項5に係る発明の作用は次のと
おりである。弁本体の原水取出口と送水管の管出口とに
略同一形状の凸部(あるいは凹部)が形成され、カート
リッジの原水受入口と送水管の管入口とに略同一形状の
凹部(あるいは凸部)が形成されるので、送水管を使用
しないときは、弁本体の原水取出口の凸部(あるいは凹
部)と、カートリッジの原水受入口の凹部(あるいは凸
部)とを差し込む。凸部と凹部が軸芯周りに相対変位す
ると、凹部の開口側内周面の一部に形成された周方向に
延びる凹部側張出部と、前記凸部の凸部側張出部との対
向する面が係合する。これにより、弁本体とカートリッ
ジとが結合した状態となる。また、凸部と凹部とが軸芯
周りに逆方向に相対変位すると、凸部側張出部および凹
部側張出部が離間して弁本体とカートリッジとが取り外
し可能な状態となる。
【0018】また、請求項6に係る発明の作用は次のと
おりである。前記弁本体の原水取出口、カートリッジの
原水受入口、送水管の管入口および管出口において、い
ずれか2個の口に形成された凸部の凸部側張出部または
凹部の凹部側張出部の少なくとも一方の係合面が、軸方
向に対して傾斜している。弁本体の原水取出口と送水管
の管入口とを、または、カートリッジの原水受入口と送
水管の管出口とを接続する際、凸部と凹部との軸芯周り
の相対変位により、傾斜した係合面と、これに対向する
係合面とが強く圧接し、凸部側張出部および凹部側張出
部の係合密着度が向上する。そして、凸部と凹部とが液
密状態に係合した状態で、凸部側張出部または凹部側張
出部の少なくとも一方に形成されたストッパが、凸部と
凹部との軸芯周りの相対変位を規制する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面によって本発明の
実施例を詳細に説明する。本実施例では、例えば家庭の
水道蛇口に取り付けられる浄水器を例に採って説明す
る。図1は実施例に係る浄水器の正面図、図2は浄水器
の縦断面図、図3は図2のA−A矢視断面図、図4は弁
本体の分解斜視図である。
【0020】図1に示すように、この浄水器1は、流入
した原水を2段階の流路に切り換える切換弁を内蔵した
弁本体2と、濾材が収納されたカートリッジ3と、弁本
体2とカートリッジ3との間に配備された送水管4とか
ら構成されている。
【0021】図2,図3に示すように、弁本体2のハウ
ジング5の下部には水道蛇口6から受け入れた原水をそ
のままストレート水として吐出する原水吐出口7や、受
け入れた原水を上記カートリッジ3へ供給するための原
水取出口8を備えている。すなわち、本実施例の弁本体
2は水道蛇口6からの原水をそのまま利用する原水吐出
口7への流路か、送水管4を介してカートリッジ3に連
通する原水取出口8への流路かを切り換えるためのもの
である。
【0022】図3に示すように、この弁本体2は、水道
蛇口6を上下から挟み込んで固定するための側面視コの
字形のアーム10がハウジング5にネジ固定されてい
る。アーム10の上部に配備された締め付け部材11の
ネジ部11aをハウジング5の上部からドライバー等で
ねじ込むことにより取り付けられる。締め付け部材11
の蛇口6との接触部分は首振り式のゴム材で構成され、
蛇口6とのフィット性を高めている。
【0023】図2ないし図4に示すように、アーム10
の下部には、原水流入口12をその上部に有する弁ケー
ス13が固定されている。蛇口6の先端に連結される弁
ケース13の流入口12には円錐形状の流路形成部材1
4が設けられ、流入口12の上側から環状パッキン15
が嵌め込まれている。弁ケース13の下部は円筒状の開
口部13aになっている。開口部13aの内周面には、
螺旋状の突起溝17が形成されるとともに、弁ケース1
3の側部に配備された原水取出口8への流路となる連通
孔18が弁ケース13の内部に配設されている。
【0024】開口部13aの内には、その上端が絞られ
た円筒形状のシール部材19を内嵌するスプール軸20
が、その外周面に形成された螺旋状の窪み溝21と前記
突起溝17とが噛合摺動するように螺着されている。ス
プール軸20の上部外面にはパッキン16が嵌め込まれ
ている。後に詳述するが、この上下に貫通するシール部
材19の内は、流入原水をそのまま原水吐出口7から吐
出するための流路となる。弁ケース13の開口部13a
にスプール軸20が螺着された状態で、シール部材19
の上部内周面に液密状に係合する係合板22が、流入口
12の下部に隙間を設けた状態で流路形成部材14にネ
ジ固定されている。スプール軸20の底部には前記原水
吐出口7を有する切換レバー23がネジ固定されてい
る。この原水吐出口7には金網、樹脂製膜などからなる
整流板24が配備されている(図4参照)。
【0025】図5は弁ケース13の開口部13a内でス
プール軸20が上昇変位した状態の弁本体2の縦断面図
である。なお、図2に示した弁本体2は開口部13a内
でスプール軸20が下降変位した状態である。切換レバ
ー23(図1,図4参照)の左右方向への回動操作によ
って、図2,図5に示すように、スプール軸20が開口
部13a内で螺旋状の突起溝17に沿って回動かつ上下
に変位することにより流路を切り換えるようになってい
る。つまり、切換レバー23が右側へ回動操作される
と、図5に示すように、スプール軸20の上昇変位に伴
って、シール部材19が流入口12を包囲するように弁
ケース13の開口部13aの内上面に配設した円筒部1
3bの外周面に当接して、原水取出口8への連通孔18
の流路を閉鎖する。それとともに、シール部材19の内
部では、その内周面と係合板22とに隙間が生じて、こ
の隙間に流入原水が流通して原水吐出口7からそのまま
吐出する。
【0026】逆に、切換レバー23が左側へ回動操作さ
れると、図2に示したように、スプール軸20の下降変
位に伴って、シール部材19が下降して流入口12の傍
らの開口部13aの内上面に配設した円筒部13bの外
周面から離間するとともに、シール部材19の先細り上
端内周面と係合板22とが液密に係合し、シール部材1
9の内部流路が閉塞される。このとき、流入原水は流入
口12と係合板22との隙間を経て、スプール軸20の
上面と開口部13aの内上面とで形成される空間および
連通孔18を流通し原水取出口8へ供給される。
【0027】なお、図4に示すように、弁ケース13の
底面には、前記スプール軸20の螺旋状の上下変位をサ
ポートするために、切換レバー23を傾斜案内する案内
部25が突設されている。案内部25の両端には切換レ
バー23の回動操作を規制する制止部26が突設されて
いる。この案内部25の傾斜角は、開口部13aの突起
溝17またはスプール軸20の窪み溝21における螺旋
状の上下方向での傾斜角に対応している。
【0028】次に、図2を参照して濾過用のカートリッ
ジ3について説明する。図2に示すように、カートリッ
ジ3は、その容器30の側部に後述する送水管4の管出
口に接続される原水受入口31が設けられ、また、その
下部には原水受入口31から取り入れた原水を濾過して
浄水として吐出する濾過水吐出口32が設けられてい
る。容器30の内部底面に形成された円筒状突起33に
は円筒体34の下端がOリング35を介して嵌入立設さ
れ、この円筒体34の上下端外周面がリング状のフィル
ター36で容器30の内壁面に固定されている。円筒体
34の内部には、複数本の中空糸37aの開口両端部を
濾過水吐出口32に対向して設けた逆U字状の中空糸束
層37が配備されている。中空糸束層37は、逆U字状
に折り曲げられた複数の中空糸37aの開口部のみが開
口するように円筒体34の下部で合成樹脂38によりポ
ッティングされている。円筒体34と容器30の内壁面
との間には吸着剤層39が充填されている。なお、吸着
剤としては粒状活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂、
キレート樹脂などを用いることができる。また、容器3
0の上部には、中空糸束層37と吸着剤層39を容器3
0内に容易に充填でき、かつ中空糸37aの汚れ具合が
外部からよく見えるように透明カバー40が嵌入されて
いる。さらに透明カバー40の上部には、容器30と着
脱自在に蓋41が取り付けられている。
【0029】次に、図2,図6を参照して送水管の構成
を説明する。図6は分解した送水管および弁本体2の斜
視図である。図2,図6に示すように、送水管4は、弁
本体2の原水取出口8に接続される管入口43をその一
端に有する上流送水管4aと、カートリッジ3の原水受
入口31に接続される管出口44をその一端に有する下
流送水管4bとから構成されている。下流送水管4bは
上流送水管4aの鉛直上方に位置するように、その他端
が上流送水管4aの他端内部に挿入され、下流送水管4
bが上流送水管4aに対して略鉛直な管軸回りに回動自
在に連通接続されている。また、下流送水管4bが上流
送水管4aから抜けないように、上流送水管4aの側面
の切り欠き45から抜け止め部材46が差し込まれて下
流送水管4bの上溝47に嵌め付けられている。下流送
水管4bと上流送水管4aとの接続部分で漏水しないよ
うに下流送水管4bの下溝48にパッキン49が配備さ
れている。
【0030】以下、図7ないし図9を参照して、弁本体
2の原水取出口8と上流送水管4aの管入口43との接
続部50におけるバヨネット機構について説明する。図
7は弁本体2から上流送水管4aを取り外した状態の接
続部50におけるバヨネット機構の説明に供する斜視図
であり、図8は弁本体2の原水取出口8の正面図、図9
は上流送水管4aの管入口43の正面図である。
【0031】図7,図8に示すように、弁本体2の側部
の原水取出口8は円筒状の凹部51となっている。この
凹部51がバヨネット機構の一端を構成している。凹部
51における内周面の開口端部側には切り欠き部52
と、周方向に延びる凹部側張出部53とがそれぞれ一対
ずつ形成されている。凹部51の奥側にはパッキン56
が嵌め込まれている。
【0032】図7,図9に示すように、上流送水管4a
の管入口43は、前記凹部51に差し込めるように円筒
状の凸部54となっている。この凸部54がバヨネット
機構の他端を構成している。つまり、前記凹部51にお
ける一対の凹部側張出部53のそれぞれ先端部分で形成
される内径よりも、凸部54の外形が若干小径になって
いる。これに加え、凹部51の内周面に形成された一対
の切り欠き部52に対して、それぞれに進入可能な一対
の凸部側張出部55が、凸部54の先端側外周面に形成
されている。
【0033】図10は弁本体2の凹部51と上流送水管
4aの凸部54とが結合した状態の接続部50の断面図
である。図10に示すように、凸部54が凹部51に差
し込まれて両者が軸芯周りに相対変位されることにより
凹部側張出部53と凸部側張出部55との対向する面が
係合して、弁本体2と上流送水管4aとが結合した状態
となる。また、その軸芯周りの逆方向に相対変位される
ことにより凹部側張出部53と凸部側張出部55とが離
間して弁本体2と上流送水管4aとが取り外し可能な状
態となる。
【0034】また、図7に示すように、凹部側張出部5
3と係合する凸部側張出部55の面55aは軸方向に傾
斜しており、両者の軸方向への相対変位がスムーズにな
るとともに、互いの係合密着度が向上するようになって
いる。そして、凸部側張出部55の端部には凸部54と
凹部51との軸芯周りの相対変位を規制するストッパ5
7が突設されている。この凸部側張出部55のストッパ
57に凹部側張出部53の端部が係止したときに、両張
出部53,55が係合するとともに、凸部54の先端面
がパッキン56に圧接して(図10参照)、凸部54と
凹部51とが液密状態に係合するようになっている。
【0035】次に、カートリッジ3の原水受入口31と
下流送水管4bの管出口44との接続部60におけるバ
ヨネット機構について説明する。図11はカートリッジ
3から下流送水管4bを取り外した状態の接続部60に
おけるバヨネット機構を説明する斜視図であり、図12
はカートリッジ3の原水受入口31の正面図、図13は
下流送水管4bの管出口44の正面図である。
【0036】図11,図12に示すように、カートリッ
ジ3の原水受入口31は、前記上流送水管4aの管入口
43の凸部54と同形円筒状の凸部61となっている。
凸部61の先端側外周面には一対の凸部側張出部62が
形成されている。この凸部側張出部62も前記管入口4
3の凸部側張出部55と同形状になっている。
【0037】図11,図13に示すように、下流送水管
4bの管出口44は、前記凸部61を差し込む、前記弁
本体2の原水取出口8の凹部51と同形円筒状の凹部6
3となっている。凹部63における内周面の開口端部側
には凸部61の外周面に形成された一対の凸部側張出部
62がそれぞれ進入可能な切り欠き部64と、周方向に
延びる凹部側張出部65とがそれぞれ一対ずつ形成され
ている。凹部63の奥側にはパッキン66が嵌め込まれ
ている。これら切り欠き部64および凹部側張出部65
も前記凹部51に形成したものと同形状になっている。
【0038】図14は下流送水管4bの凹部63とカー
トリッジ3の凸部61とが結合した状態の接続部60の
断面図である。図14に示すように、凸部61が凹部6
3に差し込まれて両者が軸芯周りに相対変位されること
により凹部側張出部65と凸部側張出部62との対向す
る面が係合して、カートリッジ3と下流送水管4bとが
結合した状態となる。また、その逆方向に相対変位され
ることにより凹部側張出部65と凸部側張出部62とが
離間してカートリッジ3と下流送水管4bとが取り外し
可能な状態となる。
【0039】また、図11に示すように、凹部側張出部
65と係合する凸部側張出部62の面62aは軸方向に
傾斜しており、両者の軸方向への相対変位がスムーズに
なるとともに、互いの係合密着度が向上する。そして、
凸部側張出部62の端部には凸部61と凹部63との軸
芯周りの相対変位を規制するストッパ67が突設されて
いる。この凸部側張出部62のストッパ67に凹部側張
出部65の端部が係止したときに、両張出部62,65
が係合するとともに、凸部61の先端面がパッキン66
に圧接して(図14参照)、凸部61と凹部63とが液
密状態に係合するようになっている。
【0040】図15,図16は弁本体2と送水管4との
接続部50の断面図である。図17,図18はカートリ
ッジ3と送水管4との接続部60の断面図である。これ
らの図を使って弁本体2と送水管4およびカートリッジ
3の接続動作を説明する。直立姿勢の固定状態にある弁
本体2に、上流送水管4aと下流送水管4bとを繋いだ
状態の送水管4を結合するには、第1ステップとして、
図15に示すように、送水管4を略水平姿勢にする。こ
の状態で、管入口43における凸部54の凸部側張出部
55を、原水取出口8における凹部51の切り欠き部5
2内に挿入する。第2ステップとして、図16に示すよ
うに弁本体2側から見て送水管4を反時計方向に略90
°回転させる。これにより、凹部側張出部53が、送水
管4の凸部基端面と凸部側張出部55との間に進入する
(図7,図10参照)。送水管4が回転変位するにつれ
て、凸部側張出部55の傾斜面55aに凹部側張出部5
3が係合していき、凹部側張出部53の端部がストッパ
57に当接したところで、弁本体2と送水管4とが液密
状態に結合される。このとき、送水管4は略直立姿勢に
なる(図16の状態)。このように、送水管4と弁本体
2とは単に2ステップのみで一体に結合する。
【0041】次に、送水管4にカートリッジ3を接続す
る。先ず、第3ステップとして、図17に示すように、
弁本体2に取り付けられて現在直立姿勢になっている送
水管4の管出口44における凹部63の切り欠き部64
内に、カートリッジ3の凸部61の凸部側張出部62を
挿入する。第4ステップとして、図18に示すように送
水管4側から見てカートリッジ3を反時計方向に略90
°回転させる。これにより、凹部63の凹部側張出部6
5が、カートリッジ3の凸部基端面と凸部側張出部62
との間に進入する(図11,図14参照)。カートリッ
ジ3が回転変位するにつれて、凸部側張出部62の傾斜
面62aに凹部側張出部65が係合していき、凹部側張
出部65の端部がストッパ67に当接したところで、カ
ートリッジ3と送水管4とが液密状態に結合する。この
とき、カートリッジ3は略直立姿勢になる(図18の状
態)。このように、カートリッジ3と送水管4とは単に
2ステップのみで一体に結合する。
【0042】弁本体2と送水管4、または、送水管4と
カートリッジ3は、上記のようにそれぞれ2ステップで
結合可能であるが、逆に取り外すときも、各々凸部5
4,61と凹部51,63とを結合時の軸芯回りとは逆
方向に相対変位すれば、2ステップで取り外すことがで
きる。従って、例えば、カートリッジ3の寿命による交
換や弁本体2の修理などの際、弁本体2と送水管4と
を、またはカートリッジ3と送水管4とを容易,確実に
着脱することができ作業がしやすい。また、それぞれの
接続部50,60で水漏れすることはない。
【0043】以上のように構成された本実施例の浄水器
1において、流路の切り換わり状態を以下に説明する。
先ず、切換レバー23が右方向へ回動操作されると、図
5に示したように、スプール軸20が開口部13a内で
螺旋状に回動かつ上昇変位する。スプール軸20が上昇
変位すると、シール部材19の上部が流入口12を包囲
するように開口部13aの内上面に配設した円筒部13
bの外周面に当接し、原水取出口8への連通孔18を封
鎖する。それとともに、シール部材19の内部では、そ
の内周面と係合板22とに隙間が生じて、この隙間に流
入した原水がシール部材19の内部流路を経て原水吐出
口7からそのまま吐出する。
【0044】逆に、切換レバー23が左方向へ回動操作
されると、図2に示したように、スプール軸20が開口
部13a内で螺旋状に回動し、かつ下降変位する。スプ
ール軸20が下降変位すると、シール部材19も下降し
て流入口12から離間するとともに、シール部材19の
先細り上端内周面と係合板22とが液密に係合し、シー
ル部材19の内部流路が閉塞される。このとき、流入し
た原水は流入口12と係合板22との隙間を経て、スプ
ール軸20の上面と開口部13aの内上面で形成される
空間および連通孔18を流通し原水取出口8へ供給され
る。
【0045】原水は、原水取出口8に接続された上流送
水管4aの管入口43を経て、この管入口43よりも高
い位置に配備された下流送水管4bの管出口44側に上
昇流通する。その後、原水は管出口44に接続された濾
過用のカートリッジ3に流通する。カートリッジ3に取
り入れられた原水は、吸着剤層39でカルキ、有機物等
が吸着され、中空糸束層37で雑菌、鉄サビ、カビ等の
微細な不純物が除去される。浄化された原水は濾過水吐
出口32より浄水として吐出する。
【0046】このように、弁本体2とカートリッジ3と
の間に配設した送水管4により、カートリッジ3の原水
受入口31に接続される送水管4の管出口44が、弁本
体2の原水取出口8に接続された送水管4の管入口43
よりも高い位置に設定できるので、例えば水導蛇口6の
先端とシンクとの距離が小さい場合にも、高さの高い容
器に浄水が入れやすい。
【0047】また、カートリッジ3に接続された下流送
水管4bが、弁本体2に接続された上流送水管4aに対
して略鉛直な管軸回りに回動自在に連通接続されている
ので、カートリッジ3の位置を任意に設定できる。例え
ば、図19に示すように、浄水を使用するときには、下
流送水管4bを上流送水管4aに対してa方向に回動し
て、カートリッジ3を使用しやすい手前(図19中に実
線で示す)の位置に移動することができ、開口の小さい
容器にも浄水を汲み入れやすい。浄水を使用しないとき
には、下流送水管4bを上流送水管4aに対してb方向
に回動して、作業の邪魔にならない位置(図19中に二
点鎖線で示す)までカートリッジ3を後退することがで
きる。
【0048】弁本体2の原水取出口8と送水管4の管出
口44とに形成された凹部51,63および凹部側張出
部53,65、切り欠き部52,64や、カートリッジ
3の原水受入口31と送水管4の管入口43とに形成さ
れた凸部54,61および凸部側張出部55,62は、
それぞれ同一形状に形成されているので、例えば、水道
蛇口6の先端と洗面所などシンクとの間隔が大きいとこ
ろに浄水器1を取り付ける場合は、送水管4を使用せず
に弁本体2の原水取出口8の凹部51に、カートリッジ
3の原水受入口31の凸部61を直接接続して(図20
に示す状態)、適宜に取り付け変更すればよい。
【0049】本発明は、以下のように変形実施すること
ができる。 上記実施例では、弁本体2と上流送水管4aとの接
続部50や、カートリッジ3と下流送水管4bとの接続
部60はバヨネット機構で構成しているが、本発明はこ
れに限定されず、通常のネジ込み式のものや、フランジ
式などの接続機構であってもよい。
【0050】 上記実施例では、バヨネット機構にお
いて、原水取出口8に凹部51を形成し、管入口43に
凸部54を形成して弁本体2と送水管4とを差し込み接
続し、また、原水受入口31に凸部61を形成し、管出
口44に凹部63を形成してカートリッジ3と送水管4
とを差し込み接続しているが、これを逆に、原水取出口
8および管出口44を凸部で形成し、原水受入口31お
よび管入口43を凹部で形成してバヨネット機構を構成
してもよい。また、原水取出口8と原水受入口31とを
凸部(あるいは凹部)で形成して、管入口43と管出口
44とを凹部(あるいは凸部)で形成してバヨネット機
構を構成してもよい。
【0051】 また、上記実施例では、凸部側張出部
55(62)は凸部54(61)の先端側外周面に一対
設けて構成しているが、本発明はこれに限定されず、2
対以上設けるとともに、これに係合する凹部側張出部5
3(65)や切り欠き部52(64)も同対設けて構成
してもよい。この場合、一対の場合と比べて凸部54
(61)と凹部51(63)とのそれぞれ軸方向の相対
変位の回動角度を小さくすることができる。
【0052】 また、凸部側張出部55(62)にお
ける凹部側張出部53(65)との係合面55a(62
a)に傾斜およびストッパ57(67)を形成している
が、別段、この傾斜面およびストッパを凹部側張出部5
3(65)に形成してもよい。
【0053】 なお、弁本体2とカートリッジ3との
間に配備された送水管4は、上流送水管4aと下流送水
管4bとを2本繋げて構成しているが、本発明はこれに
限らず、1本で構成したものや、3本以上繋げて構成し
た送水管であってもよい。
【0054】 実施例では、弁本体2の切換弁として
は、流路を2つ設けて、これを切換レバー23の操作に
よりシール部材19を上下に変位させて流路を切り換え
るように構成しているが、本発明はこれに限らず、3個
以上の流路を有するものや、シール部材として球体を使
用したものや、その他種々の切換弁で構成した浄水器で
あってもよい。
【0055】 また、弁本体2は水道蛇口6を上下か
ら挟み込んで固定するように構成しているが、弁本体2
を固定する手段としては、挟み込み方式に限らず、ネジ
止め方式でも、割りリングを使用する割りリング方式で
もよく、従来公知の方式が採用できる。
【0056】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、弁本体とカートリッジとの間
に配設した送水管により、カートリッジの原水受入口に
接続される送水管の管出口が、弁本体の原水取出口に接
続された送水管の管入口よりも高い位置に設定できるの
で、例えば水導蛇口の先端部とシンクとの距離が小さい
場合でも、高さの高い容器に濾過水が入れやすい。
【0057】また、請求項2に記載の発明によれば、弁
本体とカートリッジとの間に接続された送水管は、下流
送水管が上流送水管に対して略鉛直な管軸回りに回動自
在に接続されているので、浄水を使用するときには、弁
本体に接続された上流送水管に対して、カートリッジに
接続された下流送水管を回動して、カートリッジを使用
しやすい位置に移動することができるので、開口の小さ
い容器に対しても濾過水吐出口の位置を任意に設定しな
がら給水がしやすい。また、浄水を使用しないときに
は、上流送水管に対して下流送水管を回動させて、使用
の邪魔にならない位置までカートリッジを移動すること
ができるので、スペースを有効に活用できる。
【0058】また、請求項3に記載の発明によれば、弁
本体の原水取出口と送水管の管入口との接続部がバヨネ
ット機構で構成され、凸部が凹部に差し込まれた状態
で、両者が軸芯周りに相対変位されると、凹部の開口側
内周面の一部に形成された周方向に延びる凹部側張出部
と、凸部の凸部側張出部との対向する面が係合すること
により、弁本体と送水管とが結合した状態となり、軸芯
周りの逆方向に相対変位されると、凹部側張出部と凸部
側張出部とが離間して弁本体と送水管とが取り外せるの
で、例えば、弁本体の修理や送水管の詰まりなどの際、
弁本体と送水管とを容易,確実に着脱することができ作
業がしやすい。
【0059】また、請求項4に記載の発明によれば、カ
ートリッジの原水受入口と送水管の管出口との接続部が
バヨネット機構で構成され、凸部が凹部に差し込まれた
状態で、両者が軸芯周りに相対変位されると、凹部の開
口側内周面の一部に形成された周方向に延びる凹部側張
出部と、凸部の凸部側張出部との対向する面が係合する
ことにより、カートリッジと送水管とが結合した状態と
なり、軸芯周りの逆方向に相対変位されると、凹部側張
出部と凸部側張出部とが離間してカートリッジと送水管
とが取り外せるので、例えば、カートリッジの交換や送
水管の詰まりなどの際、カートリッジと送水管とを容
易,確実に着脱することができ作業がしやすい。
【0060】また、請求項5に記載の発明によれば、弁
本体の原水取出口または送水管の管入口に形成される凸
部(あるいは凹部)と、カートリッジの原水受入口また
は送水管の管出口に形成される凸部(あるいは凹部)と
は略同一形状に形成され、原水取出口と管出口とに凸部
(あるいは凹部)が形成され、原水受入口と管入口とに
凹部(あるいは凸部)が形成されているので、例えば、
水道蛇口の先端部と洗面所などシンクとの間隔が大きい
場合のように、送水管を使用しなくてもよいときは、弁
本体の原水取出口の凸部(あるいは凹部)に、カートリ
ッジの原水受入口の凹部(あるいは凸部)を直接接続で
き、適宜に取り付け変更が可能で便利である。
【0061】また、請求項6に記載の発明によれば、前
記弁本体の原水取出口、カートリッジの原水受入口、送
水管の管入口および管出口において、いずれか2個の口
に形成された凸部の凸部側張出部または凹部の凹部側張
出部の少なくとも一方の係合面が、軸方向に対して傾斜
しているので、弁本体と送水管とを、または、カートリ
ッジと送水管とを接続する際、凸部と凹部との軸芯周り
の相対変位により、傾斜した係合面と、これに対向する
係合面とが強く圧接し、凸部側張出部および凹部側張出
部の係合密着度を向上することができる。また、凸部側
張出部または凹部側張出部の少なくとも一方に形成され
たストッパが、凸部と凹部とが液密状態に係合した状態
で凸部と凹部との軸芯周りの相対変位を規制するので、
凸部と凹部とを適正な状態で結合できるとともに、接続
部において水漏れが生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る浄水器の正面図である。
【図2】浄水器の縦断面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】弁本体の分解斜視図である。
【図5】スプール軸が弁ケースの突出部内で上昇変位し
た状態の弁本体の縦断面図である。
【図6】分解した送水管および弁本体の斜視図である。
【図7】弁本体から上流送水管を取り外した状態の接続
部におけるバヨネット機構を説明する斜視図である。
【図8】弁本体の原水取出口のバヨネット機構を示す正
面図である。
【図9】上流送水管の管入口のバヨネット機構を示す正
面図である。
【図10】弁本体の凹部と上流送水管の凸部とが結合し
た状態の接続部の断面図である。
【図11】カートリッジから下流送水管を取り外した状
態の接続部におけるバヨネット機構の説明に供する斜視
図である。
【図12】カートリッジの原水受入口のバヨネット機構
を示す正面図である。
【図13】下流送水管の管出口のバヨネット機構を示す
正面図である。
【図14】下流送水管の凹部とカートリッジの凸部とが
結合した状態の接続部の断面図である。
【図15】弁本体と送水管との接続部の断面図である。
【図16】弁本体と送水管との接続部の断面図である。
【図17】カートリッジと送水管との接続部の断面図で
ある。
【図18】カートリッジと送水管との接続部の断面図で
ある。
【図19】下流送水管を上流送水管に対して管軸回りに
回動した状態を示す平面図である。
【図20】送水管を取り外して弁本体にカートリッジを
直接接続した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 … 浄水器 2 … 弁本体 3 … カートリッジ 4 … 送水管 4a … 上流送水管 4b … 下流送水管 8 … 原水取出口 31 … 原水受入口 43 … 管入口 44 … 管出口 50,60 … 接続部 51,63 … 凹部 52,64 … 切り欠き部 53,65 … 凹部側張出部 54,61 … 凸部 55,62 … 凸部側張出部 55a,62a … 傾斜面 57,67 … ストッパ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入する原水を複数個の流路のいずれか
    に切り換える弁本体と、前記複数個の流路のうち一個の
    流路に連通し、前記弁本体から受け入れた原水を濾過す
    るカートリッジと、を備えた浄水器において、 前記弁本体と前記カートリッジとは、前記弁本体の原水
    取出口に接続される管入口と、前記カートリッジの原水
    受入口に接続される管出口とを有する送水管で接続され
    ているとともに、前記送水管の管出口は管入口よりも高
    い位置に配備されていることを特徴とする浄水器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の浄水器において、 前記送水管は、前記管入口を有する上流送水管と、前記
    管出口を有する下流送水管とからなり、前記上流送水管
    と下流送水管とは略鉛直な管軸回りに回動自在に接続さ
    れている浄水器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の浄水器において、 前記弁本体の原水取出口と前記送水管の管入口との接続
    部は、前記原水取出口または前記管入口のいずれか一方
    の口に形成された円筒状の凸部と、他方の口に形成され
    て前記凸部が差し込まれる凹部とから構成されるバヨネ
    ット機構であって、 前記凸部には、その先端側外周面の一部に周方向に延び
    る凸部側張出部が形成され、 前記凹部には、前記凸部の凸部側張出部の進入を許容す
    る切り欠き部と、その開口側内周面の一部に周方向に延
    びる凹部側張出部が形成され、 かつ、前記凸部が前記凹部に差し込まれて両者が軸芯周
    りに相対変位されることにより、前記凸部側張出部およ
    び凹部側張出部の対向する面が係合して弁本体と送水管
    とが結合した状態となり、逆方向に相対変位されること
    により前記凸部側張出部および凹部側張出部が離間して
    弁本体と送水管とが取り外し可能な状態となる浄水器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の浄水器において、 前記カートリッジの原水受入口と前記送水管の管出口と
    の接続部は、前記原水受入口または前記管出口のいずれ
    か一方の口に形成された円筒状の凸部と、他方の口に形
    成されて前記凸部が差し込まれる凹部とから構成される
    バヨネット機構であって、 前記凸部には、その先端側外周面の一部に周方向に延び
    る凸部側張出部が形成され、 前記凹部には、前記凸部の凸部側張出部の進入を許容す
    る切り欠き部と、その開口側内周面の一部に周方向に延
    びる凹部側張出部が形成され、 かつ、前記凸部が前記凹部に差し込まれて両者が軸芯周
    りに相対変位されることにより、前記凸部側張出部およ
    び凹部側張出部の対向する面が係合してカートリッジと
    送水管とが結合した状態となり、逆方向に相対変位され
    ることにより前記凸部側張出部および凹部側張出部が離
    間してカートリッジと送水管とが取り外し可能な状態と
    なる浄水器。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の浄水器
    において、 前記原水取出口または管入口に形成される凸部(あるい
    は凹部)と、前記原水受入口または管出口に形成される
    凸部(あるいは凹部)とは略同一形状に形成されるとと
    もに、それぞれの凸部に形成される凸部側張出部、それ
    ぞれの凹部に形成される切り欠き部および凹部側張出部
    も略同一形状に形成され、 かつ、前記原水取出口と前記管出口とに前記凸部(ある
    いは凹部)が形成され、前記原水受入口と前記管入口と
    に前記凹部(あるいは凸部)が形成されてなる浄水器。
  6. 【請求項6】 請求項3または請求項4に記載の浄水器
    において、 前記凸部の凸部側張出部または前記凹部の凹部側張出部
    の少なくとも一方の係合面は、軸方向に対して傾斜して
    おり、 かつ、前記凸部と凹部とが液密状態に係合した状態で両
    者の軸芯周りの相対変位を規制するストッパが前記凸部
    側張出部または凹部側張出部の少なくとも一方に形成さ
    れている浄水器。
JP8096314A 1996-03-25 1996-03-25 浄水器 Pending JPH09253636A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8096314A JPH09253636A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 浄水器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8096314A JPH09253636A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 浄水器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09253636A true JPH09253636A (ja) 1997-09-30

Family

ID=14161576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8096314A Pending JPH09253636A (ja) 1996-03-25 1996-03-25 浄水器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09253636A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105916818A (zh) * 2013-11-12 2016-08-31 奔腾电器(上海)有限公司 净水器以及净水器用滤芯
WO2017135429A1 (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 三菱ケミカル株式会社 切換弁及び浄水器
CN108191100A (zh) * 2018-02-26 2018-06-22 黎祜跃 一种箱形饮用水净水装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105916818A (zh) * 2013-11-12 2016-08-31 奔腾电器(上海)有限公司 净水器以及净水器用滤芯
WO2017135429A1 (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 三菱ケミカル株式会社 切換弁及び浄水器
JPWO2017135429A1 (ja) * 2016-02-04 2018-02-08 三菱ケミカル株式会社 切換弁及び浄水器
CN108603612A (zh) * 2016-02-04 2018-09-28 三菱化学可菱水株式会社 切换阀和净水器
CN108191100A (zh) * 2018-02-26 2018-06-22 黎祜跃 一种箱形饮用水净水装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101608551B1 (ko) 제거가능하고 교체가능한 스핀들을 구비한 모듈식 음용수 여과시스템
US7147772B2 (en) Low spillage replaceable water filter assembly
KR100804302B1 (ko) 정수기용 필터카트리지 결합구조
JP3585586B2 (ja) 浄水器付混合水栓
EP0774605B1 (en) Multi-way valve and water purifier using the same
KR20110007146A (ko) 하부 적재 카트리지를 구비한 모듈식 음용수 여과시스템
KR20110015520A (ko) 교체가능한 카트리지용 접속링을 구비한 모듈식 음용수 여과시스템
US20060124532A1 (en) Dripless purification manifold and cartridge
MX2007011738A (es) Filtro de purificacion de agua facilmente reemplazado usando un conector, y un sistema de purificacion de agua que usa el mismo.
JPH0852465A (ja) 浄水器の瀘過装置
CA2573448A1 (en) Water filter assembly
TW583014B (en) Water filter cartridge
US20220176280A1 (en) Water filter
JP2023534871A (ja) フィルタ装置
JPH09253636A (ja) 浄水器
JP3702530B2 (ja) 浄水器
JP2000210661A (ja) 多方弁および浄水器
JP3779566B2 (ja) 浄水装置及びその設置施工方法
JPH05154313A (ja) フィルタ容器
JPH09253633A (ja) 据置型浄水器
JPH0741237B2 (ja) カ−トリッジ用コネクタ−
JPH11165166A (ja) 浄水器のろ過カートリッジ
JP3381395B2 (ja) 浄水器
JP3246269B2 (ja) 水スイッチ
JPH068370Y2 (ja) 流体流路切換え装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070626