JPH09144797A - 油圧緩衝器のボトムバルブ機構及びその組付け方法 - Google Patents

油圧緩衝器のボトムバルブ機構及びその組付け方法

Info

Publication number
JPH09144797A
JPH09144797A JP30088095A JP30088095A JPH09144797A JP H09144797 A JPH09144797 A JP H09144797A JP 30088095 A JP30088095 A JP 30088095A JP 30088095 A JP30088095 A JP 30088095A JP H09144797 A JPH09144797 A JP H09144797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
bottom piece
cylinder
inner cylinder
valve mechanism
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30088095A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Sato
豊 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Corp
Original Assignee
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Corp filed Critical Showa Corp
Priority to JP30088095A priority Critical patent/JPH09144797A/ja
Publication of JPH09144797A publication Critical patent/JPH09144797A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のボトムバルブ機構にあっては、部品点
数も多く且つ組付けも面倒である。 【解決手段】 油圧緩衝器を組付けるには、ボトムピー
ス11のセンターボス部15に順にスペーサ25、板バ
ルブ26及びチェックバルブ27を積層し、次いで、そ
の上からバルブガイド12の筒部23をボトムピース1
1の外周段部16に軽圧入してボトムピース小組を得
る。この後、ボトムピース小組のバルブガイド筒部23
をインナーシリンダ2の下端内側に嵌合してインナーシ
リンダ小組を得る。そして、このインナーシリンダ小組
をアウターシリンダ1内に挿入固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝器のボトム
バルブ機構とその組付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4乃至図6は従来の油圧緩衝器の底部
構造を示すものであり、このうち、図4に示すボトムバ
ルブ機構は、アウターシリンダ100内にインナーシリ
ンダ101を配置し、アウターシリンダ100内の底部
に設けたボトムピース102上面外周とインナーシリン
ダ101下端部との間にバルブケース103を挟持し、
またボトムピース102上面のバルブシート104上に
板バルブ105をセットし、更にバルブケース103内
にバルブ押え106を設け、このバルブ押え106をス
プリング107で下方に付勢し、バルブシート104と
バルブ押え106のバルブシート108間で板バルブ1
05を保持し、圧縮行程では板バルブ105の内径部が
下方に撓み矢印aで示すように作動油が流れ、伸び行程
ではスプリング107が縮みバルブ押え106、板バル
ブ105が上方に移動し矢印bで示すように作動油が流
れる。
【0003】図5に示すボトムバルブ機構は、ボトムピ
ース102とこの中心部に挿通するセンターボルト10
9との間に、圧縮行程用の板バルブ111、伸び行程用
の板バルブ110およびこれらをボトムピース102の
上面に押圧するスプリング112を重ねてセットし、セ
ンターボルト109下端を加締めて固定している。そし
て圧縮行程では板バルブ111の外径部が下方に撓み矢
印aで示すように作動油が流れ、伸び行程ではスプリン
グ112が縮み、板バルブ110、111が譲歩に移動
し矢印bで示すように作動油が流れる。
【0004】図6に示すボトムバルブ機構は、実公平4
−1392号公報に開示されるものであり、ボトムピー
ス102の中心部にボス部113を設け、またボトムピ
ース102の上面に形成した凹部にストッパ114を固
着し、ボトムピース102の上面に重ねてセットした伸
び行程用の板バルブ115と圧縮行程用の板バルブ11
6をストッパ114との間に設けたスプリング117で
付勢し、圧縮行程では板バルブ116の外径部が下方に
撓み矢印aで示すように作動油が流れ、伸び行程では板
バルブ115の外径部が上方に撓み矢印bで示すように
作動油が流れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した構造のボ
トムバルブ機構にあっては、ボトムピース102とバル
ブ押え106がいずれも焼結部品であるので、コストが
高くなり、且つ構造も複雑である。
【0006】図5に示した構造のボトムバルブ機構にあ
っては、バルブを固定するために、ボトムピースにセン
ターボルトを挿通し更に加締める等、部品点数が多くな
るとともに、組付け作業も面倒である。
【0007】また、図6に示した構造のボトムバルブ機
構にあっても、図5に示したものと同様に、スプリング
でバルブを押え付けなければならず、構造が複雑でしか
もストッパをボトムピースに取り付けてボトムピース小
組を作製するのに手間がかかる。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明に係る油圧緩衝器のボトムバルブ機構は、ボトムピ
ース、バルブガイド及びバルブ群を備え、前記ボトムピ
ースにはセンターボス部及び外周段部を形成し、前記バ
ルブガイドをボトムピースの外周段部に圧入(軽圧入を
含む)可能とし、外周部にはインナーシリンダとボトム
ピースとの間で挟持されるフランジ部を形成し、内径部
にはボトムピースのバルブシートとの間でバルブ群を保
持する押え部を形成した。
【0009】また、本発明に係るボトムバルブ機構の組
付け方法は、前記構造のボトムバルブ機構を組付ける方
法であって、ボトムピースのセンターボス部にバルブ群
を順次挿入して積層し、次いで、ボトムピースの外周段
部にバルブガイドを圧入してバルブガイドの押え部とボ
トムピースのバルブシートとの間でバルブ群を保持して
ボトムピース小組となし、このボトムピース小組をイン
ナーシリンダの底部に圧入してシリンダ小組となし、こ
の後、シリンダ小組をアウターシリンダ内に挿入して固
定するようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る
ボトムバルブ機構を適用した油圧緩衝器の縦断面図、図
2はボトムピース小組の断面図、図3はシリンダ小組の
断面図である。
【0011】油圧緩衝器はアウターシリンダ1内にイン
ナーシリンダ2を配設しており、インナーシリンダ2上
端部にはロッドガイド3が設けられ、このロッドガイド
3を貫通してインナーシリンダ2内にピストンロッド4
が挿通され、ピストンロッド4の下端にはインナーシリ
ンダ2内を上部油室S1と下部油室S2に区画するピス
トン5が固着され、更にロッドガイド3上方にはシール
部材6がアウターシリンダ1内に固定されている。
【0012】また、アウターシリンダ1とインナーシリ
ンダ2との間は油溜室S3とされ、この油溜室S3と下
部油室S2とが緩衝器の底部で連通し、この連通する部
分に本発明に係るボトムバルブ機構10を配置してい
る。
【0013】ボトムバルブ機構10はボトムピース1
1、バルブガイド12及びバルブ群13から構成され
る。ボトムピース11は油孔14、センターボス部15
及び外周段部16を有し、更に油溜室S3と下部油室S
2と連通せしめる通路17を形成し、油孔14の内側及
び外側にバルブシート18,19を形成している。
【0014】また前記バルブガイド12は略々カップ状
をなし、中心部にはセンターボス部15の挿通孔20が
形成され、この挿通孔20の周縁部をバルブ押え部21
とし、このバルブ押え部21よりも径方向外側位置に開
口22を形成し、その外側を筒部23とし、この筒部2
3内側を前記ボトムピース11の外周段部16に対し、
軽圧入可能とし、更にその外側をインナーシリンダ2と
ボトムピース11との間で挟持されるフランジ部24と
している。
【0015】更にバルブ群13は下から順にスペーサ2
5、板バルブ26及びチェックバルブ27を積層してな
り、チェックバルブ27には油孔28を形成している。
【0016】而して、圧縮行程ではチェックバルブ27
には油孔28を介して板バルブ26に圧力が作用し、板
バルブ26の外径部が下方に撓み作動油が流れ減衰力を
発生し、また伸び行程ではチェックバルブ27の外径部
が上方に撓み作動油が流れ減衰力を発生する。尚、バル
ブガイド12のバルブ押え部21の押え力を小さくし
て、バルブ群を上方に移動可能にしてもよい。
【0017】次に、本発明に係るボトムバルブ機構を適
用した油圧緩衝器の組付け手順を説明する。先ず、図2
に示すようにボトムピース11のセンターボス部15に
順にスペーサ25、板バルブ26及びチェックバルブ2
7を積層し、次いで、その上からバルブガイド12の筒
部23をボトムピース11の外周段部16に軽圧入して
ボトムピース小組を得る。
【0018】この後、図3に示すように、ボトムピース
小組のバルブガイド筒部23をインナーシリンダ2の下
端内側に嵌合してインナーシリンダ小組を得る。そし
て、このインナーシリンダ小組をアウターシリンダ1内
に挿入固定することで図1に示した油圧シリンダを得
る。
【0019】ここで、インナーシリンダ小組をアウター
シリンダ1に組み付けるにあたっては、軸方向に数10
0kgfの力でインナーシリンダ小組をアウターシリン
ダ1に押し込むことになる。その結果、インナーシリン
ダ小組の状態ではインナーシリンダ2の上面外周部とバ
ルブガイド12のフランジ部24下面との間に存在して
いた微小な隙間が完全になくなる。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
油圧緩衝器のボトムバルブ機構を、ボトムピース、バル
ブガイド及びバルブ群にて構成し、ボトムピースにはセ
ンターボス部及び外周段部を形成し、前記バルブガイド
はボトムピースの外周段部に軽く圧入可能とし、またバ
ルブガイドの外周部にはインナーシリンダとボトムピー
スとの間で挟持されるフランジ部を形成し、バルブガイ
ドの内径部にはボトムピースのバルブシートとの間でバ
ルブ群を保持する押え部を形成したので、部品点数が少
ない簡単な構造で安定した減衰力を得ることができる。
【0021】また、本発明に係るボトムバルブ機構の組
付け方法によれば、前記ボトムピースのセンターボス部
にバルブ群を順次挿入して積層し、次いで、ボトムピー
スの外周段部にバルブガイドを圧入してバルブガイドの
押え部とボトムピースのバルブシートとの間でバルブ群
を保持してボトムピース小組となし、このボトムピース
小組をインナーシリンダの底部に圧入してシリンダ小組
となし、この後、シリンダ小組をアウターシリンダ内に
挿入して固定するようにしたので、組付け工数を削減で
き、組付け作業も簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボトムバルブ機構を適用した油圧
緩衝器の縦断面図
【図2】ボトムピース小組の断面図
【図3】シリンダ小組の断面図
【図4】従来のボトムバルブ機構の断面図
【図5】従来のボトムバルブ機構の断面図
【図6】従来のボトムバルブ機構の断面図
【符号の説明】
1…アウターシリンダ、2…インナーシリンダ、10…
ボトムバルブ機構、11…ボトムピース、12…バルブ
ガイド、13…バルブ群、15…センターボス部、16
…外周段部、18,19…バルブシート、21…バルブ
押え部、23…筒部、24…フランジ部、26…板バル
ブ、27…チェックバルブ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インナーシリンダとアウターシリンダの
    底部連通部に設けられるボトムバルブ機構において、こ
    のボトムバルブ機構は、ボトムピース、バルブガイド及
    びバルブ群を備え、前記ボトムピースはセンターボス部
    及び外周段部を有し、前記バルブガイドはボトムピース
    の外周段部に圧入されるとともに、外周部にはインナー
    シリンダとボトムピースとの間で挟持されるフランジ部
    が形成され、内径部にはボトムピースのバルブシートと
    の間でバルブ群を保持する押え部が形成されていること
    を特徴とする油圧緩衝器のボトムバルブ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したボトムバルブ機構を
    組付ける方法であって、この方法は、ボトムピースのセ
    ンターボス部にバルブ群を順次挿入して積層し、次い
    で、ボトムピースの外周段部にバルブガイドを圧入して
    バルブガイドの押え部とボトムピースのバルブシートと
    の間でバルブ群を保持してボトムピース小組となし、こ
    のボトムピース小組をインナーシリンダの底部に圧入し
    てシリンダ小組となし、この後、シリンダ小組をアウタ
    ーシリンダ内に挿入して固定するようにしたことを特徴
    とする油圧緩衝器のボトムバルブ機構の組付け方法。
JP30088095A 1995-11-20 1995-11-20 油圧緩衝器のボトムバルブ機構及びその組付け方法 Pending JPH09144797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30088095A JPH09144797A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 油圧緩衝器のボトムバルブ機構及びその組付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30088095A JPH09144797A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 油圧緩衝器のボトムバルブ機構及びその組付け方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09144797A true JPH09144797A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17890237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30088095A Pending JPH09144797A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 油圧緩衝器のボトムバルブ機構及びその組付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09144797A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111043222A (zh) * 2019-12-31 2020-04-21 深圳市中车业成实业有限公司 一种轨道车辆用油压减振器内缸结构及其加工工具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111043222A (zh) * 2019-12-31 2020-04-21 深圳市中车业成实业有限公司 一种轨道车辆用油压减振器内缸结构及其加工工具
CN111043222B (zh) * 2019-12-31 2024-04-05 深圳市业成实业有限公司 一种轨道车辆用油压减振器内缸结构及其加工工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6497562B1 (en) Piston pump
JPH08233141A (ja) 液体又は気体を配分するための調量弁
WO2023067941A1 (ja) 緩衝器の製造方法
JPH09144797A (ja) 油圧緩衝器のボトムバルブ機構及びその組付け方法
EP1555199A1 (en) Front fork of motorcycle
JPH1130264A (ja) 減衰特性可変型緩衝器
JPH0586051U (ja) 緩衝器
JP2980744B2 (ja) ショックアブソーバのバルブ構造
JP4067209B2 (ja) シリンダ内での隔壁の固定構造
JP2600677Y2 (ja) 油圧緩衝器のロッドガイド構造
JP2021095919A (ja) 緩衝器
JP2950968B2 (ja) ショックアブソーバ
JPH08177934A (ja) 油圧緩衝器
JP2966074B2 (ja) バルブリフターの製造法
JP2600678Y2 (ja) 油圧緩衝器のロッドガイド構造
WO2024009883A1 (ja) 緩衝器、緩衝器の製造方法、バルブおよびバルブの製造方法
JP3027459B2 (ja) 液圧緩衝器の組立方法
JP2918301B2 (ja) 緩衝器
JP3723938B2 (ja) 油圧緩衝器
CN117715714A (zh) 结合体、结合体的制造方法、以及缓冲器
JP2533355Y2 (ja) リバウンドシート固定構造
JPH0724703Y2 (ja) エンドレスピストンリングの固定構造
JPH0517464Y2 (ja)
JPS6110026Y2 (ja)
JPH0522885U (ja) 緩衝器