JPH09144477A - 推進工法における止水器 - Google Patents

推進工法における止水器

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JPH09144477A
JPH09144477A JP32407295A JP32407295A JPH09144477A JP H09144477 A JPH09144477 A JP H09144477A JP 32407295 A JP32407295 A JP 32407295A JP 32407295 A JP32407295 A JP 32407295A JP H09144477 A JPH09144477 A JP H09144477A
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JP
Japan
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packing
mounting plate
propulsion
casing
water stop
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Application number
JP32407295A
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English (en)
Inventor
Teruo Nogami
照夫 野上
Tetsuo Yumoto
哲男 柚本
Michio Imashiro
通雄 今城
Osamu Saeki
修 佐伯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MOOLE KOGYO KK
Original Assignee
MOOLE KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発進立坑として使用される円筒状ケーシング
内の作業スペースを最大限に確保できる止水器を得る。 【構成】 ケーシング4の推進工事用穴5の内面側周縁
に複数の取付ボルト14を植設した取付板10を溶接
し、取付ボルト14にパッキン11とパッキン押え金1
2をはめ込み、座金16をかましてナット17で締め付
ける。取付板10とパッキン押え金12は予め曲面に加
工され、ケーシング4の内面形状に合致するようになっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地中に埋設された
円筒状ケーシングを発進立坑とし、該ケーシングの側壁
に形成した推進工事用穴から推進管を地中に推進敷設し
ていく推進工法において、推進管の外周と推進工事用穴
内縁との隙間を水密に塞く止水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来用いられている止水器は、図7に示
すように、円筒状胴部1とその一端に取り付けられたパ
ッキン2からなり、鋼矢板3で囲まれた立坑や円筒状ケ
ーシング4からなる立坑において、図8に示すように、
パッキン2が立坑の内側に向くようにして、各々の推進
工事用穴5の内面側周縁部に溶接、設置されている。止
水器の設置に際しては、立坑内において推進工事用穴5
の位置を決定し、次いで、胴部1が溶接される推進工事
用穴5の内面側周縁部の形状を現場において型取りし、
ガス切断により、該胴部1の他端を該周縁部の形状に合
致する形状に仕上げ、これを溶接により該周縁部に溶接
している。なお、従来の止水器は、鋼矢板や円筒状ケー
シングなど、立坑土止め方式の違いに対応できるよう
に、その胴部1は一般にやや長めに形成されている。
【0003】従来の止水器はこのような取付構造(胴部
1の長さ分が立坑の内側にでっぱる構造)をとるため、
推進方向の立坑寸法として推進機の長さに加え止水器の
長さ分を考慮する必要があり、これが推進方向の立坑寸
法を大きくする結果となっていた。このことは一般的に
推進工事のコスト高要因であり、また、狭い場所での推
進工事計画が進まないことの原因ともなっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8(b)に例示する
円筒状ケーシングによる立坑は、発進立坑の占有する面
積を大きくとることのできない箇所で推進工法を行うの
に適している。そして、このケーシング寸法をより小径
にすることにより推進工法の実施可能な場所が広がり、
コスト的にも有利となる。
【0005】しかし、上記のように推進方向の寸法を推
進機+止水器の長さ分とる必要があることから、ケーシ
ング寸法の現状での小径化は困難となっている。言い換
えれば、現状では、ケーシング内において止水器の占め
る空間寸法が、推進工法の立坑の径、すなわちケーシン
グ径を決める際の大きな制約要因となっている。また、
推進機と止水器が設置されたケーシング内は狭いぎりぎ
りのスペースしかないため、作業空間が制限され、作業
環境も劣悪な状態にあり、ほんの少しの余裕でもほしい
状況にある。本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、立坑ケーシングの径の制約要因とな
らず、また、ケーシング内の作業スペースを最大限に確
保できる止水器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来は、止水器を設置す
る際、図8(a)のような鋼矢板3による立坑と、図8
(b)のような円筒状ケーシング4の違いを考慮するこ
となく、基本的に同じ構造の止水器を利用し、現場にお
いて胴部取付部のガス切断仕上げを行っていたが、本発
明者らは、鋼矢板による立坑の場合、胴部取付部の仕上
げ形状は、立坑内において推進工事用穴3の位置を決定
した後初めて定まるが、円筒状ケーシングによる立坑の
場合、ケーシングの径により予め決まっているという違
いがあることに気付いた。さらに検討を進めるうち、本
発明者らは、従来の止水器における胴部1は、現場にお
いて取付部形状を型取りし、続いてガス切断で仕上げる
必要がある場合には意味があるが、円筒状ケーシングの
ように予め該当箇所の取付部形状が分かっている場合に
は、何ら必要のないものであることに想到し、本発明に
到達したものである。
【0007】すなわち、本発明に関わる止水器は、地中
に垂直に埋設された円筒状ケーシングの側壁内面の形状
に倣う曲面に形成され、該ケーシングの側壁に設けた推
進工事用穴の内面側周縁に固定される取付板と、該取付
板に取り付けられ推進管の外周を水密に閉鎖するパッキ
ンとを備え、この構成により、ケーシング内への突出部
分を可及的に小さくし得るようになっている。この止水
器の好ましい態様として、上記取付板の内面側に取付ボ
ルトが植設され、上記パッキンは該取付ボルト及びナッ
トにより該取付板に取り付けられること、さらに、上記
取付板の形状に倣う曲面に形成され、該取付板との間で
上記パッキンの周縁を押さえるパッキン押さえ板を備え
ること、また、上記取付ボルトは、上記取付板に対し推
進方向に平行に植設されていること等が挙げられる。
【0008】また、本発明に関わる止水器は、地中に垂
直に埋設された円筒状ケーシングの側壁内面の形状に倣
う曲面に形成され、該ケーシングの側壁に設けた推進工
事用穴の内面側周縁に固定される取付板と、該取付板の
形状に倣う曲面に形成され該取付板に取り付けられるフ
ランジ部と該フランジ部に続いて前方に突出する筒状部
からなる止水器本体部と、該筒状部に取り付けられ推進
管の外周を水密に閉鎖するパッキンとを備え、この構成
により、ケーシング内への突出部分がほとんどなくな
り、むしろ、ケーシングの外側へ立坑内空間を広げるこ
とができるようになっている。この止水器の好ましい態
様として、上記取付板の内面側に取付ボルトが植設さ
れ、上記止水器本体部のフランジ部は該取付ボルト及び
ナットにより該取付板に取り付けられること、及び上記
取付ボルトは、上記取付板に対し推進方向に平行に植設
されていること等が挙げられる。
【0009】さらに、本発明に関わる止水器は、地中に
垂直に埋設された円筒状ケーシングの側壁内面に設けた
推進工事用穴において推進管の外周を水密に閉鎖するパ
ッキンと、該円筒状ケーシングの側壁内面形状に倣う曲
面に形成され、該パッキンを該円筒状ケーシングの推進
工事用穴の内面側周縁との間で挟持するパッキン押え板
とを備え、この構成により、ケーシング内への突出部分
を可及的に小さくし得るようになっている。そして、こ
の構成によれば、狭い立坑ケーシング内における止水器
取り付けの際の溶接作業をゼロか、可及的に少なくで
き、止水器取り付け作業の負担が大幅に軽減される。こ
の止水器の好ましい態様として、上記パッキン押え板に
上記パッキンのずれを防止する係止手段を設けたこと、
あるいは、上記円筒状ケーシングに取付用雌ネジを設
け、上記パッキン押え板を該円筒状ケーシングに対しボ
ルトで締め付けるようにしたこと等が挙げられる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜6を参照して、本発
明の好適な実施の形態について詳述する。まず、図1〜
3に示す止水器は、地中に垂直に埋設された鋼製のケー
シング4の側壁に設けた推進工事用穴5の内側周縁に取
り付けられて、図示しない推進管の外周と推進工事用穴
5内縁との隙間を水密に塞ぐためのものであり、推進工
事用穴5の内面側周縁に固定される取付板10と、該取
付板10に取り付けられ推進管の外周を水密に閉鎖する
パッキン11、パッキン11の裏側において該パッキン
の周縁を押さえるパッキン押え板12等で構成されてい
る。
【0011】取付板10は、図3にも示すように、円筒
状ケーシング4の側壁内面の形状に倣う曲面に形成され
た矩形板からなり、中央部に円形開口13を有し、内面
側に複数の取付ボルト14が推進方向に平行に植設され
ている。パッキン11は、取付板10とほぼ同形状とさ
れ、取付ボルト14に対応する位置に該ボルト14の差
込み穴を有している。パッキン押え板12は、取付板1
0の形状に倣う曲面に形成された同形状の矩形板からな
り、中央部に取付板10の円形開口13と同じ円形開口
15が形成され、また、取付ボルト14に対応する位置
に該ボルト14の差込み穴を有している。なお、16は
取付ボルト14とパッキン押え板12の傾斜を補償する
ための座金、17は取付ボルト14に螺合するナットで
ある。
【0012】この止水器の設置手順について説明する
と、まず、地中に垂直に埋設したケーシング4の側壁の
推進管圧入個所に推進工事用穴5を形成し、続いて、該
推進工事用穴5の内面側周縁部に取付板10の全周を溶
接し固定する。次に、取付板10に植設された取付ボル
ト14に対してパッキン11及びパッキン押さえ板12
を取り付け、さらに座金16を当て、ナット17で締め
付け、これで止水器の取付が完了する。そして、推進管
を圧入する際に、前記パッキン11の中心部を該推進管
の周囲を水密に閉鎖できる大きさに切り抜き、その切り
抜き開口を通して推進管が圧入される。
【0013】上記構成の止水器の場合、ケーシング4内
への突出部分が極めて小さく抑えられるところから、ケ
ーシング4内における作業スペースを最大限に確保でき
ることとなり、推進管の推進作業性が大幅に向上するこ
ととなる。そして、止水器を構成する各部材を予め設置
前に全て用意することができるので、現場の狭いケーシ
ング内においての作業が軽減される。また、ボルト、ナ
ットによる取り付けであるため、取付板10以外は回収
して再利用することができる。
【0014】なお、上記例では、推進工事用穴5をはじ
めに形成したが、取付板10を取り付けた後に形成して
もよい。また、取付板10の円形開口13は予め形成し
ていたが、取付板10を取り付けてから形成することも
できる。
【0015】図4に示す止水器は、推進工事用穴5の内
面側周縁に固定される取付板20と、該取付板20に取
り付けられるフランジ部21と該フランジ部21に続い
て前方に突出する筒状部22からなる止水器本体部2
3、該止水器本体部23の筒状部22の前方側に取り付
けられ推進管の外周を水密に閉鎖するパッキン24、2
5、パッキン25の表側において該パッキン25の周縁
を押さえるパッキン押え板26等で構成されている。
【0016】取付板20は、実質的に図1の取付板10
と同じであり、円筒状ケーシング4の側壁内面の形状に
倣う曲面に形成された矩形板からなり、中央部に円形開
口27を有し、内面側に複数の取付ボルト28が推進方
向に平行に植設されている。止水器本体部23のフラン
ジ部21は、取付板20の内面に倣う曲面に形成され、
取付ボルト28に対応する位置に該ボルト28の差込み
穴を有し、また、筒状部22の先端には平面状の内向き
フランジ部29が形成されている。パッキン24、25
は、上記内向きフランジ部29とパッキン押え板26で
周辺部を挟持され、ボルト・ナットにより締め付け、固
定されている。
【0017】この止水器の設置手順について説明する
と、まず、地中に埋設したケーシング4の側壁の推進管
圧入個所に推進工事用穴5を形成し、続いて、該推進工
事用穴5の内面側周縁部に取付板20の全周を溶接し固
定する。次に、推進工事用穴5から地山の土砂を少し取
り除き、パッキン24、25を取付済みの止水器本体2
3を推進工事用穴5に挿入し、そのフランジ部21に形
成された差込み穴を取付板20に植設された取付ボルト
14に通し、座金30を当て、ナット31で締め付け、
これで止水器の取付が完了する。なお、取付板20とフ
ランジ部21の間にパッキンをかましてもよい。そし
て、推進管を圧入する際に、前記パッキン25の中心部
を該推進管の周囲を水密に閉鎖できる大きさに切り抜き
(パッキン24の方は切抜き済み)、その切り抜き開口
を通して推進管が圧入される。
【0018】なお、上記の手順では、止水器の先を推進
工事用穴5から地山へ嵌入させる前に、推進工事用穴5
からその分だけの土砂を取り除いたが、他の手段とし
て、取付ボルト28の一部又は全部を長くしておき、こ
れにフランジ部21の差込み穴をはめ、ナット31で締
め込むことにより止水器の先を地山に押し込むことも可
能である。
【0019】上記構成の止水器の場合、ケーシング4内
への突出部分がほとんどなく、むしろ、ケーシング4の
外側へ立坑内空間を広げることができ、図1に示す止水
器以上に作業スペースを確保できるようになる。そのほ
か、図1の止水器と同じく、止水器を構成する各部材を
予め設置前に全て用意することができるので、現場の狭
いケーシング内においての作業が軽減される。また、ボ
ルト、ナットによる取り付けであるため、取付板20以
外は回収して再利用することができる。
【0020】図5に示す止水器は、円筒状ケーシング4
の側壁内面に設けた推進工事用穴において推進管の外周
を水密に閉鎖するパッキン40と、円筒状ケーシング4
の側壁内面形状に倣う曲面に形成され、パッキン40を
推進工事用穴の内面側周縁との間で挟持するパッキン押
え板41で構成されている。
【0021】パッキン押え板41には、複数箇所に雌ネ
ジが切られそこに短いボルト42が螺合し、その先端が
裏面に少し突出し、一方、パッキン40にはボルト42
に対応する位置に凹部が形成され、そこにボルト42の
先端が嵌入し、パッキン40を係止できるようになって
いる。また、パッキン押え板41には、上方に矩形の係
止穴43が形成され、これにケーシング4に溶接固定さ
れた係止片44が嵌入するようになっている。さらに、
下方に係止金具45が設けられ、その掛け金がケーシン
グ4に溶接固定された係止片46に係合するようになっ
ている。なお、パッキン押え板41には、円形開口47
が予め設けられているのが望ましい。
【0022】この止水器の設置手順について説明する
と、まず、地中に垂直に埋設したケーシング4の側壁の
推進管圧入予定箇所の内面側上下に係止片44と46を
溶接・固定し、続いて、推進工事用穴5を形成する。次
いで、予め円形開口47が設けられ、所定位置に係止穴
43が形成され、係止金具45が取り付けられ、さらに
ボルト42がねじ込まれたパッキン押え板41の裏面に
パッキン40を当てがい、係止穴43を係止片44にひ
っかけてこれを推進工事用穴5に当てがい、続いて、係
止金具45の掛け金を係止片46にひっかけて図示のよ
うに係止し、パッキン押え金41(及びパッキン40)
をケーシング内面に押し付け、円筒状ケーシング4とパ
ッキン押え板41の間にパッキン40を挟持する。そし
て、推進管を圧入する際に、パッキン40の中心部を該
推進管の周囲を水密に閉鎖できる大きさに切り抜き、そ
の切り抜き開口48を通して推進管が圧入される。
【0023】この止水器において、推進管を圧入すると
き推進管外周と密に接触するパッキン40には、摩擦力
によりこれを外に引き出そうとする力が働くが、ボルト
42の先がパッキン40に形成された凹部に嵌入し、こ
れを係止しているので、ひどく位置ずれを起こしたり引
き出されたりするのが防止される。
【0024】上記構成の止水器の場合、ケーシング4内
への突出部分が極めて小さく抑えられるところから、ケ
ーシング4内における作業スペースを最大限に確保でき
ることとなり、推進管の推進作業性が大幅に向上するこ
ととなる。そして、溶接する部分が少なく、かつその溶
接も簡単になし得るものであるので、狭い立坑ケーシン
グ4内における止水器取り付け作業の負担が大幅に軽減
される。また、パッキン押え板41等は回収して再利用
することができる。なお、上記の例では、パッキン押え
板41をケーシング4の内壁に向けて押し付ける手段と
して係止金具45等を利用したが、他に、例えば適当数
のナット部材をケーシング4内面に溶接して配置し、パ
ッキン押え板にボルトの貫通穴を設け、該ボルトにより
パッキン押え板を締め付けることも考えられる。
【0025】図6に示す止水器は、円筒状ケーシング4
の側壁内面に設けた推進工事用穴5において推進管の外
周を水密に閉鎖するパッキン50と、円筒状ケーシング
4の側壁内面形状に倣う曲面に形成され、パッキン50
を推進工事用穴の内面側周縁との間で挟持するパッキン
押え板51で構成されている。
【0026】パッキン押え板51の外周近傍にはボルト
52が貫通する穴53が形成され、パッキン50にも対
応する位置に同じように貫通する穴54が形成されてい
る。一方、ケーシング4の側には、推進工事用穴5を形
成することが予想される箇所の周囲に予め穴53、54
に対応する配置で複数の雌ネジ55が形成されている。
【0027】この止水器の設置手順について説明する
と、まず、推進工事用穴5を形成することが予想される
箇所(雌ネジ55で囲まれた箇所)が予想通りの位置に
くるように注意しながらケーシング4を埋設する。次い
で、埋設したケーシング4に推進工事用穴5を形成し、
一方、パッキン押え板51にも該推進工事用穴5に対応
する位置に円形開口56を形成する。なお、パッキン押
え板51をケーシング4にボルトで止めた状態で推進工
事用穴5と円形開口56を形成してもよく、その場合、
両者の位置ずれがなくて済む。
【0028】続いて、パッキン50をパッキン押え板5
1と合わせた状態でボルト52を通し、ケーシング4に
締め付け、円筒状ケーシング4とパッキン押え板51の
間にパッキン50を挟持する。そして、推進管を圧入す
る際に、パッキン50の中心部を該推進管の周囲を水密
に閉鎖できる大きさに切り抜き、その切り抜き開口57
を通して推進管が圧入される。なお、この止水器では、
推進工事用穴5を形成する位置がある程度ずれることを
見込んで、パッキン押え板51を大きめに形成してい
る。
【0029】上記構成の止水器の場合、ケーシング4内
への突出部分が極めて小さく抑えられるところから、ケ
ーシング4内における作業スペースを最大限に確保でき
ることとなり、推進管の推進作業性が大幅に向上するこ
ととなる。そして、溶接する部分がないので、狭い立坑
ケーシング4内における止水器取り付け作業の負担が大
幅に軽減される。なお、上記の例では、パッキン50を
パッキン押え板51と同形状とし、かつボルト52が貫
通する穴54を形成したが、このパッキンを図5の例の
パッキン40のように、推進工事用穴5の周囲を取り囲
むだけの小さ目に形成することもできる。その場合、ボ
ルト52で止めることができないので、図5の例のよう
に、パッキンの位置ずれ等を防止するための何らかの係
止手段を設けることが好ましい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、ケーシングにおける推
進工事用穴に取り付けられる止水器がケーシング内方に
ほとんど突出しないものとなるため、ケーシング内にお
ける作業スペースを最大限に確保できることとなり、推
進作業性を大幅に向上させることができる。また、ケー
シング内スペースを広く使うことができるので、ケーシ
ングの小径化を進めることもできる。さらに、止水器を
構成する各部材を予め設置前に全て用意することができ
るので、現場の狭いケーシング内においての作業が軽減
されるという利点がある。さらに、ボルト、ナットによ
る取り付け方法をとると、取付板以外は回収して再利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わる止水器をケーシングに取り付け
たときの断面図である。
【図2】その止水器の正面図(ケーシングの内側からみ
た図)である。
【図3】取付板の斜視図である。
【図4】本発明に関わる他の構造の止水器をケーシング
に取り付けたときの断面図である。
【図5】本発明に関わるさらに他の構造の止水器をケー
シングに取り付けたときの平面図(a)及びそのI−I
断面図(b)である。
【図6】本発明に関わるさらに他の構造の止水器をケー
シングに取り付けたときの平面図(a)及びそのII−
II断面図(b)である。
【図7】従来の止水器の断面図である。
【図8】その止水器の立坑への取り付け状態を説明する
図である
【符号の説明】
4 ケーシング 5 推進工事用穴 10、20 取付板 11、24、25、40、50 パッキン 12、26、41、51 パッキン押え板 14、28、52 取付ボルト 21 取付フランジ 22 筒状部 23 止水器本体
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 修 岡山県岡山市泉田55番地の10 有限会社モ ール工業内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に垂直に埋設された円筒状ケーシン
    グの側壁内面の形状に倣う曲面に形成され、該ケーシン
    グの側壁に設けた推進工事用穴の内面側周縁に固定され
    る取付板と、該取付板に取り付けられ推進管の外周を水
    密に閉鎖するパッキンとを備える推進工法における止水
    器。
  2. 【請求項2】 上記取付板の内面側に取付ボルトが植設
    され、上記パッキンは該取付ボルト及びナットにより該
    取付板に取り付けられることを特徴とする請求項1に記
    載された推進工法における止水器。
  3. 【請求項3】 上記取付板の形状に倣う曲面に形成さ
    れ、該取付板との間で上記パッキンの周縁を押さえるパ
    ッキン押さえ板を備えることを特徴とする請求項1又は
    2に記載された推進工法における止水器。
  4. 【請求項4】 地中に垂直に埋設された円筒状ケーシン
    グの側壁内面の形状に倣う曲面に形成され、該ケーシン
    グの側壁に設けた推進工事用穴の内面側周縁に固定され
    る取付板と、該取付板の形状に倣う曲面に形成され該取
    付板に取り付けられるフランジ部と該フランジ部に続い
    て前方に突出する筒状部からなる止水器本体部と、該筒
    状部に取り付けられ推進管の外周を水密に閉鎖するパッ
    キンとを備えた推進工法における止水器。
  5. 【請求項5】 上記取付板の内面側に取付ボルトが植設
    され、上記止水器本体部のフランジ部は該取付ボルト及
    びナットにより該取付板に取り付けられることを特徴と
    する請求項4に記載された推進工法における止水器。
  6. 【請求項6】 上記取付ボルトは、上記取付板に対し推
    進方向に平行に植設されていることを特徴とする請求項
    2又は5に記載された推進工法における止水器。
  7. 【請求項7】 地中に垂直に埋設された円筒状ケーシン
    グの側壁内面に設けた推進工事用穴において推進管の外
    周を水密に閉鎖するパッキンと、該円筒状ケーシングの
    側壁内面形状に倣う曲面に形成され、該パッキンを該円
    筒状ケーシングの推進工事用穴の内面側周縁との間で挟
    持するパッキン押え板とを備える推進工法における止水
    器。
  8. 【請求項8】 上記パッキン押え板に上記パッキンのず
    れを防止する係止手段を設けたことを特徴とする請求項
    7に記載された推進工法における止水器。
  9. 【請求項9】 上記円筒状ケーシングに取付用雌ネジを
    設け、上記パッキン押え板を該円筒状ケーシングに対し
    ボルトで締め付けるようにしたことを特徴とする請求項
    7に記載された推進工法における止水器。
JP32407295A 1995-11-16 1995-11-16 推進工法における止水器 Pending JPH09144477A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285785A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Japan Found Eng Co Ltd 止水盤およびこれを用いた削孔方法
JP2009155823A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Zenitaka Corp 鋼管を使用した土留め構造体、その構築方法及びシールドマシンの発進到達工法

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JP2002285785A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Japan Found Eng Co Ltd 止水盤およびこれを用いた削孔方法
JP2009155823A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Zenitaka Corp 鋼管を使用した土留め構造体、その構築方法及びシールドマシンの発進到達工法

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