JPH09143916A - 融雪装置 - Google Patents

融雪装置

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JPH09143916A
JPH09143916A JP32654095A JP32654095A JPH09143916A JP H09143916 A JPH09143916 A JP H09143916A JP 32654095 A JP32654095 A JP 32654095A JP 32654095 A JP32654095 A JP 32654095A JP H09143916 A JPH09143916 A JP H09143916A
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JP
Japan
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heat
snow
carbon particles
asphalt
black
Prior art date
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Pending
Application number
JP32654095A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshige Takehashi
丈繁 竹橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Life Sera Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Life Sera Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱伝導層が熱伝導性と蓄熱性とを共に高度に
保有するために、効率的に融雪され、また、温度制御の
適正が得られるために、消費エネルギーの損失が少なく
経済的となる融雪装置を提供する。 【解決手段】 天然細石とアスファルトとを配合した耐
圧・耐水性の熱伝導層の下に、センサーにより温度制御
されるヒーターを敷設した融雪装置において、熱伝導層
には、さらに、黒鉛やカーボンブラック等の黒色炭素粒
子を混入した。熱伝導層の重量配合割合について、黒色
炭素粒子が10〜70%、天然細石85〜25%、アス
ファルト5〜10%であることが、目的達成に有効であ
る。 【効果】 その高度な熱伝導性と蓄熱性とにより、融雪
に要する消費エネルギーを大幅に節減することができ、
また、消費電力のコントロールがなしやすくなるため
に、融雪装置の維持を経済的になし得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、屋根や道路、駐車
場、庭等に積もった雪を解かすために、それらに施工す
る融雪装置に関する。
【0002】
【従来の技術】融雪装置は、撒水によるものと、積雪面
を加熱するものとに大きく分けられる。撒水の場合であ
ると、水の始末が悪く、また、原則的に地下水が利用さ
れることから、その枯渇を招く等の弊害があるために、
加熱方式を取ることが多くなっている。また、この場
合、センサーによる温度制御がなされる。
【0003】加熱方式の場合であると、その加熱源とし
て、電熱ヒーターや配管ヒーターを敷設し、その上に熱
伝導層を施工して、耐圧・耐水性のヒーター埋設構造が
取られる。そして、従来の熱伝導層は、アスファルト
に、砂、砂利、砕石等の天然の細石を混入した簡単な構
造であった。従って、消費電気エネルギーの有効利用と
いう面で改善の余地があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】消費エネルギーの有効
利用については、熱伝導性と蓄熱性という相反する機能
が要求される。つまり、熱伝導性が余りにも良好な場合
には、融雪の即効性が得られるが、熱が外気に無駄に逃
避することが多くなり、しかも、温度制御が外気による
影響を受けやすく適正に作動しない。また、蓄熱性が大
きいと、熱伝導性が悪いことになるから、熱が地下また
は屋根裏に逃避することになるし、消雪後の蓄熱量が損
失となり、また、この場合も温度制御に適しなくなる。
【0005】上記のような従来の加熱方式を取った場
合、どちらかと言えば、熱伝導層を構成するアスファル
トや天然石の素材の性質から、熱伝導性が悪く、そのた
め、半分以上の熱が主に下方へ逃げ利用されない傾向が
見られた。
【0006】この発明は、上記のような実情に鑑みて、
熱伝導層が熱伝導性と蓄熱性とを共に高度に保有するた
めに、効率的に融雪され、また、温度制御の適正が得ら
れるために、消費エネルギーの損失が少なく経済的とな
る融雪装置を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、天然細石とアスファルトとを配合し
た耐圧・耐水性の熱伝導層の下に、センサーにより温度
制御されるヒーターを敷設した融雪装置において、熱伝
導層には、さらに、黒鉛やカーボンブラック等の黒色炭
素粒子を混入したことを特徴とする。
【0008】熱伝導層の重量配合割合について、黒色炭
素粒子が10〜70%、天然細石85〜25%、アスフ
ァルト5〜10%であることが、目的達成に有効であ
る。
【0009】
【作 用】上記のように、熱伝導層に黒色炭素粒子を混
入した場合、それが熱伝導率が高いために、ヒーターか
ら発する熱が融雪有効熱として速やかに伝わり融雪に寄
与する。しかも、高い蓄熱性と熱伝導性により表面温度
を融雪に適切な温度に保持できやすくなるため、消費エ
ネルギーが下方へ逃げたり、外気に逃避したりする無駄
がなくなる結果、熱損失よりも有効熱量を大きくするこ
とができる。
【0010】黒色炭素粒子の比熱は、実験的には天然細
石とほゞ同じであるが、熱伝導が大きく、これは多分遠
赤外線によるものと考えられるが、熱伝導が非常に早い
ために、黒色炭素粒子に蓄積された熱量が次から次へと
伝達され、消費エネルギーの寄与したことによる有効総
熱量は、従来の場合に比してずっと大きくなる。
【0011】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】図1は、駐車場、庭、歩道等に適用する屋
外面の融雪装置の断面構造を示したもので、熱伝導層1
の下に電熱ヒーター3を配設し、温度制御をするため
に、熱伝導層1の上の温度を感知する上部温度センサー
5と、下の温度を感知する下部温度センサー6とを設
け、それにより感知された信号により作動するコントロ
ール装置7を設けてある。
【0013】熱伝導層1は、黒色炭素粒子11と、天然
細石13と、アスファルト15とを配合したもので、黒
色炭素粒子11には粒状の黒鉛を使用した。これは、比
熱0.2、熱伝導率150w/m,hr/s、比重1.
6、粒度0.1mm〜8mmであった。
【0014】施工の仕方としては、黒色炭素粒子11
と、天然細石13と、アスファルト15とを混合し、1
50〜200℃の温度で加熱してから良く撹拌し、この
混合物を90℃以上の温度で電熱ヒーター3の上に流し
込み、押し固めて自然冷却する。これで常温の状態で固
い強度(圧縮強度500kg/cm2)を有する熱伝導
層1が形成される。
【0015】このように施工した熱伝導層1の上に、比
重が0.1の雪10を載せ、融雪実験を行った結果を表
1に示す。表1は、熱伝導層1における黒色炭素粒子1
1と、天然細石13と、アスファルト15との混合比率
について、3つの例、A,B,Cを記載するとともに、
比較例D,Eを並記し、それぞれ消費電力を記載した。
比較例Dは、1cmの厚みの板状で電熱ヒーター3を被
覆した場合、Eは、前記した一般的な従来例である。
【表1】
【0016】表1に見るように、比較例よりも融雪に要
する消費電力が著しく少なくなると同時に、黒色炭素粒
子11の割合が30%、50%、70%と多くなるほ
ど、電力消費量が小さくなる傾向を示している。このこ
とから、黒色炭素粒子11の混合が有効に寄与している
ことが分かる。アスファルト15の含有率では、その他
の実験から、5〜10%でほゞ同じ成果を示した。ま
た、黒色炭素粒子が10〜70%、天然細石85〜25
%において、最も有効に消費電力が利用されることも分
かった。
【0017】図2は、屋根に実施した例を示したもの
で、施工形態については、屋根に発泡断熱材15を敷
き、その上に電熱ヒーター3を敷設し、その上に熱伝導
層1を前記の実施例と同様に施工し、その上に融雪瓦1
6(高熱伝導セラミック板)で屋根を葺いた。
【0018】表2は、上記のように屋根に施工した場合
の熱伝導層1の構成を表1のBと同じとした。また、比
較例についてはEの場合と同じ従来例とした。そして、
屋根の上に、比熱0.2の積雪量1cmを置き、積雪温
度−1℃において、屋根表面温度5℃にコントロールし
た状態で電熱ヒーター3の通電時間を、Bの場合60
分、Eの場合100分とした。
【表2】
【0019】通電時間と有効熱伝達量とだけを見ても、
黒色炭素粒子11の蓄熱性と熱伝導性が融雪能力に大き
く寄与していることが分かる。
【0020】コントロール装置7については、いずれの
実施例においても、表面温度が融雪に適当な5℃になる
ように設定したが、有効に作動し常時それに近い温度に
保持することができた。これも黒色炭素粒子11の高い
熱伝導性と蓄熱性によるものと考えられる。なお、上記
実施例では熱源として電熱ヒーターを利用したが、熱源
としてはこれに限定されることなく、温水等であっても
よい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ヒーターの上に施工する熱伝導層の配合について、
天然細石やアスファルトの他に、黒色炭素粒子を混合し
たから、その高度な熱伝導性と蓄熱性とにより、融雪に
要する消費エネルギーを大幅に節減することができ、ま
た、消費電力のコントロールがなしやすくなるために、
融雪装置の維持を経済的になし得るという優れた効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋外面に実施した融雪装置の断面説明図であ
る。
【図2】屋根に実施した例を破断して示す斜視図であ
る。
【符号の説明】 1 熱伝導層 3 ヒーター 5,6 センサー 11 黒色炭素粒子 13 天然細石 15 アスファルト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然細石とアスファルトとを配合した耐
    圧・耐水性の熱伝導層の下に、センサーにより温度制御
    されるヒーターを敷設した融雪装置において、熱伝導層
    には、さらに、黒鉛やカーボンブラック等の黒色炭素粒
    子を混入したことを特徴とする融雪装置。
  2. 【請求項2】 熱伝導層の重量配合割合について、黒色
    炭素粒子が10〜70%、天然細石85〜25%、アス
    ファルト5〜10%であることを特徴とする請求項1記
    載の融雪装置。
JP32654095A 1995-11-20 1995-11-20 融雪装置 Pending JPH09143916A (ja)

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JP32654095A JPH09143916A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 融雪装置

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JP32654095A JPH09143916A (ja) 1995-11-20 1995-11-20 融雪装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005314983A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Karino Setsubi Kogyo:Kk 温風循環による屋根の融雪装置
JP2007217905A (ja) * 2006-02-15 2007-08-30 Aoyagi:Kk 省エネ融雪屋根とその施工方法
JP2007239326A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Ryukoku Univ 融雪材およびその製造方法
CN105256694A (zh) * 2015-11-04 2016-01-20 湖南致同工程科技有限公司 一种路面导电抗滑磨耗层及其制备方法

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