JP4660454B2 - 融雪ブロック - Google Patents

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Description

本発明は、歩道などに敷設して使用され、降雪時にはマイクロ波の照射により融雪が可能な融雪ブロックに関する。
従来、道路などの路面融雪装置或いは路面凍結防止装置として、一定の場所にヒートパイプ、電熱線などの加熱機器を路面の直下に埋設し、ヒートパイプの場合には不凍液または温水を循環させ、電熱線の場合には通電により路面の加熱を行なって、融雪や凍結防止を行なう装置、或いは路面に温水、融雪剤などを直接散水して、融雪或いは凍結防止を行なう装置が知られている。しかし、このような定置型の路面融雪装置は、歩道などに埋設したヒートパイプ、電熱線などの上を、コンクリートやアスファルト等の表層材により舗装するため、ヒートパイプ、電熱線などの保守点検、修理が難しいという課題があった。
そこで、従来、下記特許文献1などにおいて、ポーラスモルタルを用いたコンクリート製の平板ブロック内に、管を埋設し、これらの平板ブロックを、歩道などの路面に敷設し、管に融雪剤や融雪水を流すようにした路面融雪装置が提案されている。この種の平板ブロックを敷設する路面融雪装置は、平板ブロックの内部に埋設した管に、融雪剤や融雪水を供給し、平板ブロックの表面や周囲に融雪剤或いは融雪水を漏れ出すようにして、融雪や凍結防止を行なう。
特開2005−48359号公報
しかし、上記の平板ブロックを敷設する路面融雪装置は、基本的には、融雪剤或いは融雪水を平板ブロック内の管に供給し、透水性コンクリートを通して表面に融雪剤や融雪水を流して融雪や凍結防止を行なうものであり、加熱源や発熱源を有しないために、厳冬時の降雪の際などには、融雪効果や凍結防止効果が不十分となる課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、夏季には温度上昇を抑え、快適な歩行感を保持しつつ、降雪時にはマイクロ波の照射により効果的に融雪を行なうことが可能な融雪ブロックを提供することを目的とする。
本発明に係る請求項1の融雪ブロックは、セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部を形成して構成され歩道などの路面に敷設される一方、路盤内に埋設した導波管にマイクロ波を放射して加熱され、該路面上の雪を融雪する融雪ブロックであって、該表層ゴム部は内部に多数の微細隙間を有して透水性を持つように形成される一方、該基盤層は保水性を有した保水性コンクリートから形成され、該基盤層と該表層ゴム部との境界部分にのみ電磁波吸収骨材が散在されていることを特徴とする。
また、請求項2の融雪ブロックは、上記基盤層と該表層ゴム部との境界部分に代えて、表層ゴム部の上部にのみ電磁波吸収骨材が散在されていることを特徴とする。
また、請求項3の融雪ブロックは、上記基盤層と該表層ゴム部との境界部分に代えて、基盤層の上部にのみ電磁波吸収骨材が散在されていることを特徴とする
また、請求項4の融雪ブロックは、上記基盤層と該表層ゴム部との境界部分に代えて、該基盤層の上部と該表層ゴム部の上部の両方にのみ電磁波吸収骨材が散在されていることを特徴とする。
また、請求項5の融雪ブロックは、上記基盤層と該表層ゴム部との境界部分に代えて、該基盤層と該表層ゴム部との境界部分及び該表層ゴム部の上部の両方にのみ電磁波吸収骨材が散在されていることを特徴とする。
また、請求項6の融雪ブロックは、上記電磁波吸収骨材として、電気炉酸化スラグ骨材が使用されたことを特徴とする
上記構成の融雪ブロックを使用する場合、歩道などの路面にマイクロ波の導波管を敷設し、その上に融雪ブロックが敷設される。導波管の上面には、多数のスリットが所定のピッチで形成され、導波管の端部にマイクロ波発振装置が配設され、マイクロ波発振装置の動作により、導波管内にマイクロ波が放射される。マイクロ波は、導波管の上面のスリットを通り、上方の融雪ブロックに向けて照射される。
融雪ブロックに向けて照射されたマイクロ波は、融雪ブロックの基盤層、表層ゴム部、或いは基盤層と表層ゴム部との境界部分、或いは基盤層と表層ゴム部との境界部分及び表層ゴム部に散在した電磁波吸収骨材に吸収される。電磁波吸収骨材に吸収されたマイクロ波のエネルギーは熱に変換され、骨材の温度を上昇させ、これにより、融雪ブロックの表層ゴム部の温度が上昇し、融雪ブロックの上に積もった雪を融雪し、凍結した状態の融雪ブロックを熱により解凍させる。特に、雪や水分が融けて保水性の表層ゴム部又は基盤層に水分が保水された状態となった場合には、その水の分子がマイクロ波を受けて振動し、その分子運動の摩擦熱によっても、融雪ブロックの温度が上昇する。このように、融雪ブロックの加温はマイクロ波の照射によりその内部から効率良く行なわれ、ヒートパイプや電熱線を用いて外部から加温する場合に比べ、より少ないエネルギーで、歩道などの融雪や凍結防止を効率良くに行なうことができる。
また、この融雪ブロックは、表層ゴム部を有しているため、歩道などに敷設した場合には、快適な歩行感が得られ、さらに、夏季などには表層ゴム部又は基盤層が保水を行って温度上昇を抑えることができる。さらに、電磁波吸収骨材を基盤層と表層ゴム部の両方或いは基盤層と表層ゴム部との境界部分及び表層ゴム部の両方に散在させた場合、ブロックの下側から上方に向けて照射されるマイクロ波が電磁波吸収骨材に良好に吸収され、ブロック表面へのマイクロ波の透過量を最小に抑えることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は融雪ブロックの斜視図を示している。この融雪ブロック1は、基本的には、セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層2の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部3を形成し、基盤層2と表層ゴム部3の境界部分に、電磁波吸収骨材4を散在させて構成される。
基盤層2は、例えばセメント、フライアッシュ、クリンカアッシュ、及び骨材を水と共に混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み養生して、方形の保水性コンクリート板に成形される。また、基盤層2はその成形時に、成形型の底面に、粒状の電磁波吸収骨材4を薄く散布することにより、基盤層2の上面部分に電磁波吸収骨材4が薄く散在した状態で成形される。このように、基盤層2は、フライアッシュ及びクリンカアッシュを混入して成形されることにより、良好な保水性を有した保水性コンクリート板となり、その上面部分に電磁波吸収骨材4が薄く散在して露出した状態に成形される。
次に、基盤層2の上に、表層ゴム部3が形成される。この表層ゴム部3は、ゴムチップにバインダーを混合した材料を、上記基盤層2の上(電磁波吸収骨材4が薄く散在し露出した上面)に流し込み、固化させて所定の厚さに成形される。これにより、図2のように、表層ゴム部3と基盤層2の境界部分に、電磁波吸収骨材4が散在して融雪ブロック1が成形されることとなる。
なお、表層ゴム部3は、下層部にゴムチップとバインダーのみを混合した黒色系のゴム層を形成し、その上に上層部として、ゴムチップ、バインダー、顔料を混入して任意の色に着色した着色ゴム層を形成することもできる。
上記表層ゴム部3と基盤層2の境界部分に散在させる電磁波吸収骨材4として、電気炉酸化スラグ骨材が使用される。電気炉酸化スラグ骨材は、電気炉製鋼過程で得られる副産物としての酸化スラグを、約1500℃の溶融状態で高速回転する羽根付きドラムで破砕して粒状にし、水ミスト雰囲気中で、急冷処理して得られるセラミック系の人口骨材であり、JIS A 5011−4に規格化されるコンクリート用骨材である。
電気炉酸化スラグ骨材の主要な鉱物組成は、ウエスタイト(FeO)、マグネタイト(Fe3O4)、アイアンクロマイト(FeO・Cr2O3)、マグネシオフェライト(MgO・Fe2O3)などの鉄酸化物系鉱物を含有しており、所謂軟磁性金属としての性質を有すると共に、電磁波(マイクロ波)に対し高い透磁率と誘電率を示し、電磁波(マイクロ波)を吸収する機能を有している。
また、電気炉酸化スラグ骨材は、JIS A 5011−4でコンクリート用骨材として規格化されるように、コンクリート用骨材として、良好に使用可能で、コンクリートに充分な強度を保持可能な骨材である。
このような電磁波吸収骨材4を内部に散在させた融雪ブロック1は、図3に示すように、路盤6上に敷設されて使用される。路盤6内には、予めマイクロ波発生用の導波管5が融雪ブロック1を敷設する領域に沿って水平に敷設される。
導波管5は金属製の角パイプにより形成され、導波管5の上面には、多数のスリット5aが所定のピッチで形成され、スリット5aを通してマイクロ波を上方に照射する構造となっている。導波管5の大きさは、例えばその断面が幅約10cm、高さ約5cmに形成され、そこに、幅1mmで長さ30mmのスリット5aが、1cmのピッチで横断方向に並設される。この細いスリット5aを通してマイクロ波を上方に照射することにより、融雪ブロック1を加温してその上の雪を融かし、且つ不要なマイクロ波が路面上に漏出しないようにしている。
導波管5の端部には、図示しないマイクロ波発生装置が導波管5内にマイクロ波を発振するように装着される。マイクロ波発生装置は、例えば周波数2.45GHz、出力0.5kw〜3kwのマイクロ波を放射するマイクロ波発振器と、その電源装置、及び制御装置から構成される。
マイクロ波発振装置を動作させると、導波管5内にマイクロ波が放射され、マイクロ波は、導波管5の上面のスリット5aを通り、上方の融雪ブロック1に向けて照射される。
融雪ブロック1に向けて照射されたマイクロ波は、融雪ブロック1の基盤層2と表層ゴム部3の境界部分に散在した電磁波吸収骨材4に主に吸収される。電磁波吸収骨材4に吸収されたマイクロ波のエネルギーは熱に変換され、骨材の温度を上昇させ、これにより、融雪ブロック1の表層ゴム部3の温度が上昇し、融雪ブロック1の上に積もった雪を融雪し、凍結した状態の融雪ブロック1を熱により解凍させる。
特に、雪が融けて、透水性及び保水性の表層ゴム部3や基盤層2に水分が保水された状態となった場合には、その水の分子がマイクロ波を受けて振動し、その分子運動の摩擦熱によっても、融雪ブロック1の温度が上昇する。
これにより、融雪ブロック1の加温はマイクロ波の照射によりその内部から効率良く行なわれ、ヒートパイプや電熱線を用いてブロックを外部から加温する場合に比べ、加温効率は高く、より少ないエネルギー(電力消費量や燃料消費量)で、歩道などの融雪や凍結防止を効率良くに行なうことができる。
また、この融雪ブロック1は、ゴム弾性を有した表層ゴム部3を有しているため、歩道などに敷設した場合、快適な歩行感が得られる。さらに、夏季などには、透水性、保水性を有する表層ゴム部3及び基盤層2が保水を行うため、保水された水分の蒸発熱によって、路面の温度上昇を抑えることができる。
図4は他の実施形態の融雪ブロック11を示している。この図4の融雪ブロック11は、セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層12の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部13を形成し、電磁波吸収骨材14は表層ゴム部13の上部に散在されて構成される。
基盤層12は、上記と同様に、例えばセメント、フライアッシュ、クリンカアッシュ、及び骨材を水と共に混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み養生して、方形の保水性コンクリート板に成形される。基盤層12の上に形成される表層ゴム部13は、ゴムチップにバインダーを混合した材料を、上記基盤層12の上に流し込み、固化させて所定の厚さに成形されるが、この際、表層ゴム部13の上層部分に、電磁波吸収骨材14が混入される。つまり、表層ゴム部13の上層部として着色ゴム層が形成される場合、この着色ゴム層に電磁波吸収骨材14が混入され、電磁波吸収骨材14としては、電気炉酸化スラグ骨材が表層ゴム部13の上層部に散在される。
このような構成の融雪ブロック11は、上記と同様に、路盤上に敷設されて使用される。路盤内には、予めマイクロ波発生用の導波管が融雪ブロック11を敷設する領域に沿って水平に敷設される。マイクロ波発振装置を動作させて、導波管内にマイクロ波を放射すると、マイクロ波は、導波管の上面のスリットを通り、上方の融雪ブロック11に向けて照射される。
融雪ブロック11に向けて照射されたマイクロ波は、その表層ゴム部13に散在した電磁波吸収骨材14に吸収される。電磁波吸収骨材14に吸収されたマイクロ波のエネルギーは熱に変換され、骨材の温度を上昇させ、これにより、融雪ブロック11の表層ゴム部13の温度が上昇し、融雪ブロック11の上に積もった雪を融雪し、凍結した状態の融雪ブロック11を熱により解凍させることができる。また、電磁波吸収骨材14は表層ゴム部13の上層部に散在されるため、その上層部が効果的に加熱され、表層ゴム部13上に積もった雪を効率よく融雪し、凍結した表面部分を熱により効果的に解凍することができる。
図5はさらに他の実施形態の融雪ブロック21を示している。この融雪ブロック21は、セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層22の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部23を形成し、電磁波吸収骨材24は基盤層22の上部に散在されて構成される。
基盤層22は、例えばセメント、フライアッシュ、クリンカアッシュ、及び骨材を水と共に混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み養生して、方形の保水性コンクリート板に成形されるが、この際、基盤層22の上層部分に、電磁波吸収骨材24が混入される。基盤層22の上に形成される表層ゴム部23は、ゴムチップにバインダーを混合した材料を、上記基盤層22の上に流し込み、固化させて所定の厚さに成形される。電磁波吸収骨材24として、電気炉酸化スラグ骨材が基盤層22の上層部分に混入される。
上記構成の融雪ブロック21は、路盤上に敷設されて使用される。路盤内には、予めマイクロ波発生用の導波管が融雪ブロック21を敷設する領域を水平に巡回する形態で敷設される。マイクロ波発振装置を動作させて、導波管内にマイクロ波を放射すると、マイクロ波は、導波管の上面のスリットを通り、上方の融雪ブロック21に向けて照射される。
融雪ブロック21に向けて照射されたマイクロ波は、その基盤層22に散在した電磁波吸収骨材24に吸収される。電磁波吸収骨材24に吸収されたマイクロ波のエネルギーは熱に変換され、骨材の温度を上昇させ、これにより、融雪ブロック21の表層ゴム部23の温度が上昇し、融雪ブロック21の上に積もった雪を融雪し、凍結した状態の融雪ブロック21を熱により解凍させる。また、電磁波吸収骨材24は基盤層22の上部に散在されるため、その上部で発生した熱が上方の表層ゴム部23に良好に伝導され、表層ゴム部23上に積もった雪を効果的に融雪し、凍結した状態の表層ゴム部23を熱により効率よく解凍させることができる。
図7はさらに別の実施形態の融雪ブロック31を示している。この融雪ブロック31は、セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層32の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部33を形成し、電磁波吸収骨材34は基盤層32の上部と表層ゴム部33の上層部との両方に散在されて構成される。基盤層32、表層ゴム部33、及び電磁波吸収骨材34の組成と製造方法は、上記のものと同様である。
この基盤層32の上部と表層ゴム部33の上層部との両方に電磁波吸収骨材34を散在させた融雪ブロック31によれば、マイクロ波を当該融雪ブロック31に照射した場合、基盤層32の上部と表層ゴム部33の上層部との両方に散在された電磁波吸収骨材34にマイクロ波が吸収されてその温度が上昇する。これにより、基盤層32の上部と表層ゴム部33の上層部との両方の温度が上昇し、表層ゴム部33上に積もった雪を効果的に融雪し、凍結した状態の表層ゴム部33を熱により効率よく解凍させることができる。さらに、この融雪ブロック31によれば、基盤層32の上部と表層ゴム部33の上層部との両方の層に電磁波吸収骨材34が散在するため、ブロック表面へのマイクロ波の透過量を効果的に抑制することができる。
図8はさらに別の実施形態の融雪ブロック41を示している。この融雪ブロック41は、セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層42の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部43を形成し、電磁波吸収骨材44は基盤層42と表層ゴム部43との境界部分(境界面)及び表層ゴム部43の上層部の両方に散在されて構成される。基盤層42、表層ゴム部43、及び電磁波吸収骨材44の組成と製造方法は、上記のものと同様である。
この基盤層42と表層ゴム部43との境界部分及び表層ゴム部43の上層部との両方に電磁波吸収骨材44を散在させた融雪ブロック41によれば、マイクロ波を当該融雪ブロック41に照射した場合、基盤層42と表層ゴム部43との境界部分及び表層ゴム部43の上層部との両方に散在された電磁波吸収骨材44にマイクロ波が吸収されての温度が上昇する。
これにより、基盤層42と表層ゴム部43の境界部分及び表層ゴム部43の上層部との両方の温度が上昇し、表層ゴム部43上に積もった雪を効果的に融雪し、凍結した状態の表層ゴム部43を熱により効率よく解凍させることができる。さらに、この融雪ブロック41によれば、基盤層42と表層ゴム部43との境界部分及び表層ゴム部43の上層部との両方の層に電磁波吸収骨材44が散在するため、ブロック表面へのマイクロ波の透過量を効果的に抑制することができる。
次に、本発明の効果を確認するために行なった実施例について説明する。
[実施例1]
実施例1では、上記図2に示す構成の融雪ブロック1、図4に示す構成の融雪ブロック11、及び図5に示す融雪ブロック21を製作した。また、比較例として、電磁波吸収骨材を散在させずに、セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部を形成したのみの融雪ブロックを製作した。各融雪ブロックは、30cm×30cmの正方形で、厚さ6cmの板状に形成され、基盤層の厚さを4cm、表層ゴム部の厚さを2cmとした。
これら本発明の融雪ブロック1,11,21と比較例の融雪ブロック(電磁波吸収骨材なし)を路盤上に敷設し、路盤内に敷設した上記導波管5からマイクロ波を約3時間にわたり継続して照射し、時間経過と共に上昇する融雪ブロックの表面温度を測定した。なお、導波管5に設置されるマイクロ波発生装置の発振器には、2.45GHz、0.5kwのマイクロ波を出力するマイクロ波発振器を使用した。また、試験開始時には、融雪ブロックが保水した状態とし、融雪ブロックの表面温度が−20℃まで冷却された状態で試験を開始した。
図6にその試験結果のグラフを示す。この図6のグラフからわかるように、電磁波吸収骨材を散在させない比較例の融雪ブロック(グラフD)に対し、電磁波吸収骨材を内部に散在させた本発明の融雪ブロック(グラフA,B,C)は、明らかに加温効率が高く、全ての時間帯において、比較例の融雪ブロックより温度がより高く上昇し、融雪や凍結防止を効果的に行なうことが可能であることがわかる。
また、本発明の図2の融雪ブロック1(基盤層2と表層ゴム部3の境界部分に、電磁波吸収骨材4を散在させた構造)、図4の融雪ブロック11(表層ゴム部13の上部に電磁波吸収骨材14を散在させた構造)、図5の融雪ブロック21(基盤層22の上部に電磁波吸収骨材24を散在させた構造)については、図2の融雪ブロック1(グラフA)が、図4、図5の融雪ブロック11(グラフB)及び融雪ブロック21(グラフC)に比べ、全ての時間帯においてその温度がより高く上昇し、効率よく加温されていることがわかる。
[実施例2]
実施例2では、上記図2に示す構成の融雪ブロック1、つまり、基盤層2と表層ゴム部3の境界部分に電磁波吸収骨材4を散在させた構造の融雪ブロックを、図9に示す配合材料を使用して、4種の実施例A、実施例B、実施例C、実施例Dを製作した。この際、実施例Aは散在させた電磁波吸収骨材の割合(基盤層2に対する重量%)を1%とし、実施例Bは電磁波吸収骨材の割合を1.5%とし、実施例Cは電磁波吸収骨材の割合を2%とし、実施例Dは電磁波吸収骨材の割合を2.5%とした。
これらの実施例A〜Dの融雪ブロックの表層ゴム部は、下ゴム層にゴムチップとバインダーのみを混合した黒色系のゴム層を形成し、その上に上ゴム層として、ゴムチップ、バインダー、顔料を混入して任意の色に着色した着色上ゴム層を形成した。図9の表に示すように、その下ゴム層のゴムチップとバインダーの割合は80%、20%とし、その上ゴム層のゴムチップ、バインダー、顔料1、及び顔料2の割合は、各々90%、7%、2.6%、0.4%とした。
また、実施例A〜Dの融雪ブロックの基盤層は、ポルトランドセメント23%、石炭灰59%、水簸粘土10〜11%、水6%を混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み、その上に、電磁波吸収骨材を、実施例Aでは1%(基盤層に対する重量%)を散在させ、実施例Bでは1.5%、実施例Cでは2%、実施例Dでは2.5%の電磁波吸収骨材を散在させ、方形の保水性コンクリート板型の基盤層を成形した。この後、基盤層の上に上記配合組成の表層ゴム部を形成し、これにより基盤層と表層ゴム部の境界部分に所定割合の電磁波吸収骨材を散在させる構成とした。
そして、各実施例A〜Dの融雪ブロックについて、上記と同様に、それらを路盤上に敷設し、路盤内に敷設した上記導波管からマイクロ波を所定時間にわたり継続して照射し、時間経過と共に上昇する融雪ブロックの表面温度を測定した。なお、導波管5に設置されるマイクロ波発生装置の発振器には、2.45GHz、0.5kwのマイクロ波を出力するマイクロ波発振器を使用した。また、試験開始時には、融雪ブロックが保水した状態とし、融雪ブロックの表面温度が約−20℃まで冷却された状態で試験を開始した。
図16にその試験結果のグラフを示す。この図16のグラフからわかるように、実施例A〜Dの融雪ブロックは各々、時間と共にその温度が上昇し、約1時間30分後には、全ての実施例A〜Dの融雪ブロックの表面温度が0℃以上に上昇し、融雪や凍結防止を効果的に行なうことが可能となった。また、この図16のグラフから、実施例B,Cの融雪ブロック、つまり境界部分に散在させる電磁波吸収骨材の量(割合)が1.5%と2%の場合に、より温度の上昇率が高くなることがわかる。
この試験結果から、基盤層2と表層ゴム部3の境界部分に電磁波吸収骨材4を散在させた構造の融雪ブロックでは、電磁波吸収骨材の量(基盤層に対する割合)が望ましくは約1.25%〜2,25%の範囲で温度上昇が良好となり、さらに望ましくは、電磁波吸収骨材の割合が1.5%〜2%の範囲で、温度の上昇効率が良好となることがわかる。実施例Aのように電磁波吸収骨材を1%散在させた場合、電磁波吸収骨材の量(割合)が少ないために、効果的な温度上昇が得られにくく、また、実施例Dのように電磁波吸収骨材を2.5%と比較的多く散在させた場合、限られた出力ワット数のマイクロ波が分散され、温度上昇が抑制されることとなる。
このため、電磁波吸収骨材の量(基盤層に対する割合)は約1.25%〜2.25%の範囲、望ましくは1.5%〜2%の範囲が、温度上昇の観点からは適当であり、実施例Dの場合に比べ、使用する電磁波吸収骨材の量は少なくなるため、比較的比重の高い電磁波吸収骨材の使用量を抑えることにより、融雪ブロックの重量を軽減し、比較的価格の高い電磁波吸収骨材の使用量を抑えることにより、製造コストを削減することができる。
[実施例3]
実施例3では、上記図4に示す構成の融雪ブロック11、つまり、表層ゴム部13の上層部に電磁波吸収骨材14を散在させた構造の融雪ブロックを、図10に示す配合材料を使用して、4種の実施例A、実施例B、実施例C、実施例Dを製作した。この際、実施例Aは電磁波吸収骨材の割合(表層ゴム層の上ゴム層に対する重量%)を15%とし、実施例Bは電磁波吸収骨材の割合を35%とし、実施例Cは電磁波吸収骨材の割合を60%とし、実施例Dは電磁波吸収骨材の割合を75%とした。
これらの実施例A〜Dの融雪ブロックの表層ゴム部は、下ゴム層にゴムチップとバインダーのみを混合した黒色系のゴム層を形成し、その上に上ゴム層として、ゴムチップ、バインダー、顔料を混入して任意の色に着色した着色上ゴム層を形成した。図10の表に示すように、その下ゴム層のゴムチップとバインダーの割合は80%、20%とし、その上ゴム層のゴムチップの割合は、実施例Aの場合に75%、実施例Bの場合に55%、実施例Cの場合に30%、実施例Dの場合に15%とし、バインダー、顔料1、及び顔料2の割合は、各々7%、2.6%、0.4%とした。
また、実施例A〜Dの融雪ブロックの基盤層は、ポルトランドセメント23%、石炭灰60%、水簸粘土10〜11%、水6%を混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み、方形の保水性コンクリート板型の基盤層を成形した。その上に、上記配合組成の表層ゴム部を形成し、これにより融雪ブロックの表層ゴム部の上層部に上記の電磁波吸収骨材を散在させた構成とした。
そして、各実施例A〜Dの融雪ブロックについて、上記と同様に、それらを路盤上に敷設し、路盤内に敷設した上記導波管からマイクロ波を所定時間にわたり継続して照射し、時間経過と共に上昇する融雪ブロックの表面温度を測定した。なお、導波管5に設置されるマイクロ波発生装置の発振器には、2.45GHz、0.5kwのマイクロ波を出力するマイクロ波発振器を使用した。また、試験開始時には、融雪ブロックが保水した状態とし、融雪ブロックの表面温度が約−20℃まで冷却された状態で試験を開始した。
図17にその試験結果のグラフを示す。この図17のグラフからわかるように、実施例A〜Dの融雪ブロックは各々、時間と共にその温度が上昇し、約2時間後には、全ての実施例A〜Dの融雪ブロックの表面温度が0℃以上に上昇し、融雪や凍結防止を効果的に行なうことが可能となった。また、この図17のグラフから、実施例B,Cの融雪ブロック、つまり境界部分に散在させる電磁波吸収骨材の量(割合)が35%と60%の場合に、より温度の上昇率が高くなることがわかる。
この試験結果から、表層ゴム部13の上層部に電磁波吸収骨材14を散在させた構造の融雪ブロックでは、電磁波吸収骨材の量(基盤層に対する割合)が望ましくは約25%〜約70%の範囲で温度上昇が良好となり、さらに望ましくは、電磁波吸収骨材の割合が35%〜60%の範囲で、温度の上昇効率が良好となることがわかる。実施例Aのように電磁波吸収骨材を15%散在させた場合、電磁波吸収骨材の量(割合)が少ないために、効果的な温度上昇が得られにくく、また、実施例Dのように電磁波吸収骨材を75%と比較的多く散在させた場合、限られた出力ワット数のマイクロ波が分散され、温度上昇が抑制されることとなる。
このため、電磁波吸収骨材の量(基盤層に対する割合)は約25%〜70%の範囲、望ましくは35%〜60%の範囲が、温度上昇の観点からは適当であり、実施例Dの場合に比べ、使用する電磁波吸収骨材の量は少なくなるため、比較的比重の高い電磁波吸収骨材の使用量を抑えることにより、融雪ブロックの重量を軽減し、比較的価格の高い電磁波吸収骨材の使用量を抑えることにより、製造コストを削減することができる。
[実施例4]
実施例4では、上記図5に示す構成の融雪ブロック21、つまり、基盤層22の上層部に電磁波吸収骨材24を散在させた構造の融雪ブロックを、図11に示す配合材料を使用して、4種の実施例A、実施例B、実施例C、実施例Dを製作した。この際、実施例Aは電磁波吸収骨材の割合(基盤層に対する重量%)を2%とし、実施例Bは電磁波吸収骨材の割合を5%とし、実施例Cは電磁波吸収骨材の割合を10%とし、実施例Dは電磁波吸収骨材の割合を20%とした。
これらの実施例A〜Dの融雪ブロックの表層ゴム部は、下ゴム層にゴムチップとバインダーのみを混合した黒色系のゴム層を形成し、その上に上ゴム層として、ゴムチップ、バインダー、顔料を混入して任意の色に着色した着色上ゴム層を形成した。図11の表に示すように、その下ゴム層のゴムチップとバインダーの割合は80%、20%とし、その上ゴム層のゴムチップ、バインダー、顔料1、及び顔料2の割合は、各々、90%、7%、2.6%、0.4%とした。
また、実施例A〜Dの融雪ブロックの基盤層は、ポルトランドセメント23%、石炭灰54〜59%、水簸粘土9〜10%、水5〜6%を混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み、その上層部に上記の割合の電磁波吸収骨材を散在させ、方形の保水性コンクリート板型の基盤層を成形した。その上に、上記配合組成の表層ゴム部を形成し、これにより融雪ブロックの基盤層の上層部に上記電磁波吸収骨材を散在させた構成とした。
そして、各実施例A〜Dの融雪ブロックについて、上記と同様に、それらを路盤上に敷設し、路盤内に敷設した上記導波管からマイクロ波を所定時間にわたり継続して照射し、時間経過と共に上昇する融雪ブロックの表面温度を測定した。なお、導波管5に設置されるマイクロ波発生装置の発振器には、2.45GHz、0.5kwのマイクロ波を出力するマイクロ波発振器を使用した。また、試験開始時には、融雪ブロックが保水した状態とし、融雪ブロックの表面温度が約−20℃まで冷却された状態で試験を開始した。
図18にその試験結果のグラフを示す。この図18のグラフからわかるように、実施例A〜Dの融雪ブロックは各々、時間と共にその温度が上昇し、約2時間30分後には、全ての実施例A〜Dの融雪ブロックの表面温度が0℃以上に上昇し、融雪や凍結防止を効果的に行なうことが可能となった。また、この図18のグラフから、実施例B,Cの融雪ブロック、つまり基盤層に散在させる電磁波吸収骨材の量(割合)が5%と10%の場合に、温度の上昇率がより高くなることがわかる。
この試験結果から、基盤層22の上層部に電磁波吸収骨材24を散在させた構造の融雪ブロックでは、電磁波吸収骨材の量(基盤層に対する割合)が望ましくは約3%〜約15%の範囲で温度上昇が良好となり、さらに望ましくは、電磁波吸収骨材の割合が5%〜10%の範囲で、温度の上昇効率が良好となることがわかる。
[実施例5]
実施例5では、上記図8に示す構成の融雪ブロック41、つまり、基盤層42と表層ゴム部43との境界部分及び表層ゴム部43の上ゴム層に電磁波吸収骨材44を散在させた構造の融雪ブロックを、図12に示す配合材料を使用して、4種の実施例A、実施例B、実施例C、実施例Dを製作した。
この場合、実施例A〜Dの基盤層42における電磁波吸収骨材44の割合は1.5%と一定に設定し、表層ゴム部43内の電磁波吸収骨材の割合は、実施例Aを15%、実施例Bを35%とし、実施例Cを60%とし、実施例Dを75%とした。つまり、基盤層全体に対し1.5%の電磁波吸収骨材を基盤層と表層ゴム部との境界部分に散在させ、さらに、表層ゴム部の上ゴム層に電磁波吸収骨材を、実施例Aでは15%、実施例Bでは35%、実施例Cでは60%、実施例Dでは75%の量(上ゴム層に対する割合)だけ散在させた。
また、これらの実施例A〜Dの融雪ブロックの表層ゴム部は、下ゴム層にゴムチップとバインダーのみを混合した黒色系のゴム層を形成し、その上に上ゴム層として、ゴムチップ、バインダー、顔料を混入して任意の色に着色した着色上ゴム層を形成した。図12の表に示すように、その下ゴム層のゴムチップとバインダーの割合は80%、20%とし、その上ゴム層のゴムチップは、実施例A〜Dについて、75%、55%、30%、15%とし、バインダー、顔料1、及び顔料2の割合は、各々、7%、2.6%、0.4%とした。
さらに、実施例A〜Dの融雪ブロックの基盤層は、ポルトランドセメント23%、石炭灰59%、水簸粘土10%、水6%を混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み、その上に1.5%の割合の電磁波吸収骨材を散在させ、方形の保水性コンクリート板型の基盤層を成形した。その上に、上記配合組成の表層ゴム部を形成し、これにより融雪ブロックの基盤層と表層ゴム部の境界部分に一定量の電磁波吸収骨材を散在させると共に、表層ゴム部の上ゴム層にも上記割合の電磁波吸収骨材を散在させて融雪ブロックを製作した。
そして、各実施例A〜Dの融雪ブロックについて、上記と同様に、それらを路盤上に敷設し、路盤内に敷設した上記導波管からマイクロ波を所定時間にわたり継続して照射し、時間経過と共に上昇する融雪ブロックの表面温度を測定した。なお、導波管5に設置されるマイクロ波発生装置の発振器には、2.45GHz、0.5kwのマイクロ波を出力するマイクロ波発振器を使用した。また、試験開始時には、融雪ブロックが保水した状態とし、融雪ブロックの表面温度が約−20℃まで冷却された状態で試験を開始した。
図19にその試験結果のグラフを示す。この図19のグラフからわかるように、実施例A〜Dの融雪ブロックは各々、時間と共にその温度が上昇し、約2時間後には、全ての実施例A〜Dの融雪ブロックの表面温度が0℃以上に上昇し、融雪や凍結防止を効果的に行なうことが可能となった。また、この図19のグラフから、実施例B,Cの融雪ブロック、つまり表層ゴム部の上ゴム層の散在させた電磁波吸収骨材の量(割合)が35%と60%の場合に、温度の上昇率がより高くなることがわかる。
この試験結果から、基盤層42と表層ゴム部43の境界部分及び表層ゴム部43の上ゴム層に電磁波吸収骨材44を散在させた構造の融雪ブロックでは、上ゴム層に散在させた電磁波吸収骨材の量(上ゴム層に対する割合)が望ましくは約20%〜約70%の範囲で温度上昇が良好となり、さらに望ましくは、その電磁波吸収骨材の割合が35%〜60%の範囲で、温度の上昇効率が良好となることがわかる。
実施例Aの融雪ブロックでは、内部に散在させた電磁波吸収骨材の割合が少ないために、温度上昇がそれ程高くはなく、実施例Dの場合には、内部に散在させた電磁波吸収骨材の量が過度に多くなり、限られた出力ワット数のマイクロ波ではそのエネルギーが分散し、効率の良い温度上昇が生じにくい。また、実施例B,Cの融雪ブロックは、実施例Dに比較して、より少ない量の電磁波吸収骨材の配合であっても、より高い温度上昇が得られるから、比較的比重が重く、価格も高い電磁波吸収骨材の使用量を低減して、融雪ブロックの重量を軽量化し、製造コストを低くすることができる。
このような理由から、上ゴム層に散在させた電磁波吸収骨材の割合は、望ましくは約20%〜約70%の範囲で良好であり、さらに望ましくは、35%〜60%の範囲で、温度の上昇効率などは良好となる。また、この実施例5の融雪ブロックでは、基盤層と表層ゴム部の境界部分及び表層ゴム部の上層部との両方の温度が上昇し、表層ゴム部上に積もった雪を効果的に融雪し、凍結した状態の表層ゴム部を熱により効率よく解凍させることができる。さらに、この融雪ブロックによれば、基盤層と表層ゴム部との境界部分及び表層ゴム部の上層部との両方の層に電磁波吸収骨材が散在するため、ブロック表面へのマイクロ波の透過量を効果的に抑制することができる。
[実施例6]
実施例6では、上記図7に示す構成の融雪ブロック31、つまり、基盤層32の上層部及び表層ゴム部33の上ゴム層に電磁波吸収骨材34を散在させた構造の融雪ブロックを、図13に示す配合材料を使用して、4種の実施例A、実施例B、実施例C、実施例Dを製作した。この場合、表層ゴム部33の上ゴム層に散在させた電磁波吸収骨材34の割合は60%と一定とし、実施例Aの場合、基盤層32の上層部に2%の割合(基盤層に対する重量%)の電磁波吸収骨材を散在させ、実施例Bの場合、基盤層の電磁波吸収骨材の割合を5%とし、実施例Cは基盤層の電磁波吸収骨材の割合を10%とし、実施例Dは基盤層の電磁波吸収骨材の割合を20%とした。つまり、上ゴム層全体に対し60%の電磁波吸収骨材を上ゴム層の上層部に散在させ、さらに、基盤層の上層部に電磁波吸収骨材を、実施例Aでは2%、実施例Bでは5%、実施例Cでは10%、実施例Dでは20%の割合だけ散在させた。
これらの実施例A〜Dの融雪ブロックの表層ゴム部は、下ゴム層にゴムチップとバインダーのみを混合した黒色系のゴム層を形成し、その上に上ゴム層として、ゴムチップ、バインダー、顔料を混入して任意の色に着色した着色上ゴム層を形成した。図13の表に示すように、その下ゴム層のゴムチップとバインダーの割合は80%、20%とし、その上ゴム層のゴムチップ、バインダー、顔料1、顔料2及び電磁波吸収骨材の割合は、各々、30%、7%、2.6%、0.4%、60%とした。
また、実施例A〜Dの融雪ブロックの基盤層は、ポルトランドセメント18%〜23%、石炭灰54〜59%、水簸粘土9〜10%、水5〜6%を混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み、その上層部に上記の割合の電磁波吸収骨材を散在させ、方形の保水性コンクリート板型の基盤層を成形した。その上に、上記配合組成の表層ゴム部を形成し、これにより融雪ブロックの基盤層の上層部に上記電磁波吸収骨材を散在させた構成とした。
そして、各実施例A〜Dの融雪ブロックについて、上記と同様に、それらを路盤上に敷設し、路盤内に敷設した上記導波管からマイクロ波を所定時間にわたり継続して照射し、時間経過と共に上昇する融雪ブロックの表面温度を測定した。なお、導波管5に設置されるマイクロ波発生装置の発振器には、2.45GHz、0.5kwのマイクロ波を出力するマイクロ波発振器を使用した。また、試験開始時には、融雪ブロックが保水した状態とし、融雪ブロックの表面温度が約−20℃まで冷却された状態で試験を開始した。
図20にその試験結果のグラフを示す。この図20のグラフからわかるように、実施例A〜Dの融雪ブロックは各々、時間と共にその温度が上昇し、約2時間30分後には、全ての実施例A〜Dの融雪ブロックの表面温度が0℃以上に上昇し、融雪や凍結防止を効果的に行なうことが可能となった。また、この図20のグラフから、実施例B,Cの融雪ブロック、つまり基盤層に散在させる電磁波吸収骨材の量(割合)が5%と10%の場合に、温度の上昇率がより高くなることがわかる。
この試験結果から、表層ゴム部33の上ゴム層に一定割合(60%)の電磁波吸収骨材34を散在させると共に、基盤層32の上層部に各々割合を変えた電磁波吸収骨材34を散在させた構造の融雪ブロックでは、基盤層32の電磁波吸収骨材の量(基盤層に対する割合)が望ましくは約3%〜約15%の範囲で温度上昇が良好となり、さらに望ましくは、電磁波吸収骨材の割合が5%〜10%の範囲で、温度の上昇効率が良好となることがわかる。
[実施例7]
実施例7では、上記図7に示す構成の融雪ブロック31、つまり、基盤層32の上層部及び表層ゴム部33の上ゴム層に電磁波吸収骨材34を散在させた構造の融雪ブロックを、図14に示す配合材料を使用して、4種の実施例A、実施例B、実施例C、実施例Dを製作した。この場合、基盤層32に散在させた電磁波吸収骨材34の割合は10%と一定とし、実施例Aの場合、表層ゴム部33の上ゴム層に15%の割合(上ゴム層に対する重量%)の電磁波吸収骨材を散在させ、実施例Bの場合、上ゴム層の電磁波吸収骨材の割合を35%とし、実施例Cは上ゴム層の電磁波吸収骨材の割合を60%とし、実施例Dは上ゴム層の電磁波吸収骨材の割合を75%とした。
これらの実施例A〜Dの融雪ブロックの表層ゴム部は、下ゴム層にゴムチップとバインダーのみを混合した黒色系のゴム層を形成し、その上に上ゴム層として、ゴムチップ、バインダー、顔料を混入して任意の色に着色した着色上ゴム層を形成した。図14の表に示すように、その下ゴム層のゴムチップとバインダーの割合は80%、20%とし、その上ゴム層のゴムチップの割合は、15%〜75%とし、バインダー、顔料1、顔料2の割合は、各々、7%、2.6%、0.4%とした。
また、実施例A〜Dの融雪ブロックの基盤層は、ポルトランドセメント21%、石炭灰54%、水簸粘土9%、水5〜6%を混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み、その上層部に電磁波吸収骨材を10%散在させ、方形の保水性コンクリート板型の基盤層を成形した。その上に、上記配合組成の表層ゴム部を形成し、これにより融雪ブロックの基盤層の上層部と表層ゴム部の上ゴム層に上記電磁波吸収骨材を散在させた構成とした。
そして、各実施例A〜Dの融雪ブロックについて、上記と同様に、それらを路盤上に敷設し、路盤内に敷設した上記導波管からマイクロ波を所定時間にわたり継続して照射し、時間経過と共に上昇する融雪ブロックの表面温度を測定した。なお、導波管5に設置されるマイクロ波発生装置の発振器には、2.45GHz、0.5kwのマイクロ波を出力するマイクロ波発振器を使用した。また、試験開始時には、融雪ブロックが保水した状態とし、融雪ブロックの表面温度が約−20℃まで冷却された状態で試験を開始した。
図21にその試験結果のグラフを示す。この図21のグラフからわかるように、実施例A〜Dの融雪ブロックは各々、時間と共にその温度が上昇し、約2時間30分後には、全ての実施例A〜Dの融雪ブロックの表面温度が0℃以上に上昇し、融雪や凍結防止を効果的に行なうことが可能となった。また、この図21のグラフから、実施例B,Cの融雪ブロック、つまり表層ゴム部の上ゴム層に散在させる電磁波吸収骨材の量(割合)が35%と60%の場合に、温度の上昇率がより高くなることがわかる。
この試験結果から、基盤層32の上層部に一定割合の電磁波吸収骨材34を散在させると共に、表層ゴム部33の上ゴム層に各々割合を変えた電磁波吸収骨材34を散在させた構造の融雪ブロックでは、上ゴム層の電磁波吸収骨材の量(上ゴム層に対する割合)が望ましくは約20%〜約70%の範囲で温度上昇が良好となり、さらに望ましくは、電磁波吸収骨材の割合が35%〜60%の範囲で、温度の上昇効率が良好となることがわかる。
[実施例8]
実施例8では、上記図8に示す構成の融雪ブロック41、つまり、基盤層42と表層ゴム部43との境界部分及び表層ゴム部43の上ゴム層に電磁波吸収骨材44を散在させた構造の融雪ブロックを、図15に示す配合材料を使用して、4種の実施例A、実施例B、実施例C、実施例Dを製作した。
この場合、実施例A〜Dの表層ゴム部43の上ゴム層には一定の割合(60%)の電磁波吸収骨材を散在させ、基盤層42と表層ゴム部43との境界部分に散在させる電磁波吸収骨材44の割合は、実施例Aを1%、実施例Bを1.5%、実施例Cを2%、実施例Dを2.5%とした。
これらの実施例A〜Dの融雪ブロックの表層ゴム部は、下ゴム層にゴムチップとバインダーのみを混合した黒色系のゴム層を形成し、その上に上ゴム層として、ゴムチップ、バインダー、顔料を混入して任意の色に着色した着色上ゴム層を形成した。図15の表に示すように、実施例A〜Dについて、その下ゴム層のゴムチップとバインダーの割合は80%、20%とし、その上ゴム層のゴムチップ、バインダー、顔料1、及び顔料2、電磁波吸収骨材の割合は、各々、30%、7%、2.6%、0.4%、60%とした。
また、実施例A〜Dの融雪ブロックの基盤層は、ポルトランドセメント23%、石炭灰59%、水簸粘土10%、水6%を混合したセメントモルタルを、所定の成形型に流し込み、その上に1%〜2.5%の割合の電磁波吸収骨材を散在させ、方形の保水性コンクリート板型の基盤層を成形した。さらにその上に、上記配合組成の表層ゴム部を形成し、これにより表層ゴム部の上ゴム層に一定割合の電磁波吸収骨材を散在させると共に、基盤層と表層ゴム部の境界部分に上記割合の電磁波吸収骨材を散在させて融雪ブロックを製作した。
そして、各実施例A〜Dの融雪ブロックについて、上記と同様に、それらを路盤上に敷設し、路盤内に敷設した上記導波管からマイクロ波を所定時間にわたり継続して照射し、時間経過と共に上昇する融雪ブロックの表面温度を測定した。なお、導波管5に設置されるマイクロ波発生装置の発振器には、2.45GHz、0.5kwのマイクロ波を出力するマイクロ波発振器を使用した。また、試験開始時には、融雪ブロックが保水した状態とし、融雪ブロックの表面温度が約−20℃まで冷却された状態で試験を開始した。
図22にその試験結果のグラフを示す。この図22のグラフからわかるように、実施例A〜Dの融雪ブロックは各々、時間と共にその温度が上昇し、約2時間30分後には、全ての実施例A〜Dの融雪ブロックの表面温度が0℃以上に上昇し、融雪や凍結防止を効果的に行なうことが可能となった。また、この図22のグラフから、実施例B,Cの融雪ブロック、つまり表層ゴム部の上ゴム層に一定割合の電磁波吸収骨材を散在させると共に、基盤層と表層ゴム部との境界部分に散在させた電磁波吸収骨材の量(割合)が1.5%と2%の場合に、温度の上昇率がより高くなることがわかる。
この試験結果から、基盤層と表層ゴム部の境界部分及び表層ゴム部の上ゴム層に電磁波吸収骨材を散在させた構造の融雪ブロックでは、基盤層と表層ゴム部の境界部分に散在させた電磁波吸収骨材の量(上ゴム層に対する割合)が望ましくは約1.25%〜約2.25%の範囲で温度上昇が良好となり、さらに望ましくは、その電磁波吸収骨材の割合が1.5%〜2%の範囲で、温度の上昇効率が良好となることがわかる。
実施例Aの融雪ブロックでは、境界部分に散在させた電磁波吸収骨材の割合が少ないために、温度上昇がそれ程高くはなく、実施例Dの場合には、散在させた電磁波吸収骨材の量が過度に多くなり、限られた出力ワット数のマイクロ波ではそのエネルギーが分散し、効率の良い温度上昇が生じにくい。また、実施例B,Cの融雪ブロックは、実施例Dに比較して、より少ない量の電磁波吸収骨材の配合であっても、より高い温度上昇が得られるから、比較的比重が重く、価格も高い電磁波吸収骨材の使用量を低減して、融雪ブロックの重量を軽量化し、製造コストを低くすることができる。
このような理由から、基盤層と上層ゴム部の境界部分に散在させた電磁波吸収骨材の割合は、望ましくは約1.25%〜約2.25%の範囲で良好であり、さらに望ましくは、1.5%〜2%の範囲で、温度の上昇効率などは良好となる。また、この実施例8の融雪ブロックでは、基盤層と表層ゴム部の境界部分及び表層ゴム部の上層部との両方の温度が上昇し、表層ゴム部上に積もった雪を効果的に融雪し、凍結した状態の表層ゴム部を熱により効率よく解凍させることができる。さらに、この融雪ブロックによれば、基盤層と表層ゴム部との境界部分及び表層ゴム部の上層部との両方の層に電磁波吸収骨材が散在するため、ブロック表面へのマイクロ波の透過量を効果的に抑制することができる。
本発明の一実施形態を示す融雪ブロックの斜視図である。 同融雪ブロックの断面図である。 施工時の融雪ブロックの断面図である。 他の実施形態の融雪ブロックの断面図である。 他の実施形態の融雪ブロックの断面図である。 マイクロ波照射時の融雪ブロック表面の温度の変化を示すグラフである。 別の実施形態の融雪ブロックの断面図である。 さらに別の実施形態の融雪ブロックの断面図である。 実施例2における実施例A〜Dについての融雪ブロックの配合材料の配合割合を示す表である。 実施例3における実施例A〜Dについての融雪ブロックの配合材料の配合割合を示す表である。 実施例4における実施例A〜Dについての融雪ブロックの配合材料の配合割合を示す表である。 実施例5における実施例A〜Dについての融雪ブロックの配合材料の配合割合を示す表である。 実施例6における実施例A〜Dについての融雪ブロックの配合材料の配合割合を示す表である。 実施例7における実施例A〜Dについての融雪ブロックの配合材料の配合割合を示す表である。 実施例8における実施例A〜Dについての融雪ブロックの配合材料の配合割合を示す表である。 実施例2における実施例A〜Dについてのマイクロ波照射時の融雪ブロック表面の温度変化を示すグラフである。 実施例3における実施例A〜Dについてのマイクロ波照射時の融雪ブロック表面の温度変化を示すグラフである。 実施例4における実施例A〜Dについてのマイクロ波照射時の融雪ブロック表面の温度変化を示すグラフである。 実施例5における実施例A〜Dについてのマイクロ波照射時の融雪ブロック表面の温度変化を示すグラフである。 実施例6における実施例A〜Dについてのマイクロ波照射時の融雪ブロック表面の温度変化を示すグラフである。 実施例7における実施例A〜Dについてのマイクロ波照射時の融雪ブロック表面の温度変化を示すグラフである。 実施例8における実施例A〜Dについてのマイクロ波照射時の融雪ブロック表面の温度変化を示すグラフである。
符号の説明
1 融雪ブロック
2 基盤層
3 表層ゴム部
4 電磁波吸収骨材

Claims (6)

  1. セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部を形成して構成され、
    歩道などの路面に敷設される一方、路盤内に埋設した導波管にマイクロ波を放射して加熱され、該路面上の雪を融雪する融雪ブロックであって、
    該表層ゴム部は内部に多数の微細隙間を有して透水性を持つように形成される一方、該基盤層は保水性を有した保水性コンクリートから形成され、
    該基盤層と該表層ゴム部との境界部分にのみ電磁波吸収骨材が散在されていることを特徴とする融雪ブロック。
  2. セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部を形成して構成され、
    歩道などの路面に敷設される一方、路盤内に埋設した導波管にマイクロ波を放射して加熱され、該路面上の雪を融雪する融雪ブロックであって、
    該表層ゴム部は内部に多数の微細隙間を有して透水性を持つように形成される一方、該基盤層は保水性を有した保水性コンクリートから形成され、
    該表層ゴム部の上部にのみ電磁波吸収骨材散在されていることを特徴とする融雪ブロック。
  3. セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部を形成して構成され、
    歩道などの路面に敷設される一方、路盤内に埋設した導波管にマイクロ波を放射して加熱され、該路面上の雪を融雪する融雪ブロックであって、
    該表層ゴム部は内部に多数の微細隙間を有して透水性を持つように形成される一方、該基盤層は保水性を有した保水性コンクリートから形成され、
    該基盤層の上部にのみ電磁波吸収骨材散在されていることを特徴とする融雪ブロック。
  4. セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部を形成して構成され、
    歩道などの路面に敷設される一方、路盤内に埋設した導波管にマイクロ波を放射して加熱され、該路面上の雪を融雪する融雪ブロックであって、
    該表層ゴム部は内部に多数の微細隙間を有して透水性を持つように形成される一方、該基盤層は保水性を有した保水性コンクリートから形成され、
    該基盤層の上部と該表層ゴム部の上部の両方にのみ電磁波吸収骨材が散在されていることを特徴とする融雪ブロック。
  5. セメントを主成分としたコンクリート系の基盤層の上に、ゴムチップにバインダーを混合させて表層ゴム部を形成して構成され、
    歩道などの路面に敷設される一方、路盤内に埋設した導波管にマイクロ波を放射して加熱され、該路面上の雪を融雪する融雪ブロックであって、
    該表層ゴム部は内部に多数の微細隙間を有して透水性を持つように形成される一方、該基盤層は保水性を有した保水性コンクリートから形成され、
    該基盤層と該表層ゴム部との境界部分及び該表層ゴム部の上部の両方にのみ電磁波吸収骨材が散在されていることを特徴とする融雪ブロック。
  6. 前記電磁波吸収骨材として、電気炉酸化スラグ骨材が使用されたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の融雪ブロック。
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