JPH09143085A - 甘草成分含有強肝剤 - Google Patents
甘草成分含有強肝剤Info
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- JPH09143085A JPH09143085A JP7299627A JP29962795A JPH09143085A JP H09143085 A JPH09143085 A JP H09143085A JP 7299627 A JP7299627 A JP 7299627A JP 29962795 A JP29962795 A JP 29962795A JP H09143085 A JPH09143085 A JP H09143085A
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- Japan
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- licorice
- glycyrrhizin
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P60/00—Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
- Y02P60/80—Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
- Y02P60/87—Re-use of by-products of food processing for fodder production
Landscapes
- Fodder In General (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】強肝作用及び感染防御作用を有し、家畜等の飼
料に配合できるできる安全性の高い強肝剤を提供する。 【解決手段】グリチルリチン抽出後の甘草残渣が、毒性
が低く優れた強肝作用及び感染防御作用を発揮する。甘
草残渣は、製剤化して投与してもよいし、飼料に混入し
て用いてもよい。
料に配合できるできる安全性の高い強肝剤を提供する。 【解決手段】グリチルリチン抽出後の甘草残渣が、毒性
が低く優れた強肝作用及び感染防御作用を発揮する。甘
草残渣は、製剤化して投与してもよいし、飼料に混入し
て用いてもよい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は甘草からグリチルリチン
を抽出した後の残渣を用いた強肝剤、感染防御剤又は飼
料に関するものである。
を抽出した後の残渣を用いた強肝剤、感染防御剤又は飼
料に関するものである。
【０００２】
【従来技術】甘草は鎮咳、去痰、鎮痙、抗消化器潰瘍な
どの作用を有する生薬として広く用いられている。その
有効成分の一つであるグリチルリチンは、副腎皮質ホル
モン様作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用などが知ら
れており、医薬として広く使用されている。一方、甘草
はグリチルリチン以外にも多くの成分を含み、グリチル
リチンを抽出した残渣には例えば、抗ウイルス作用（特
開平１ー１７５９４２号公報）、免疫増強作用（特開平
５ー２６２６５８号公報）があることが知られている。
どの作用を有する生薬として広く用いられている。その
有効成分の一つであるグリチルリチンは、副腎皮質ホル
モン様作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用などが知ら
れており、医薬として広く使用されている。一方、甘草
はグリチルリチン以外にも多くの成分を含み、グリチル
リチンを抽出した残渣には例えば、抗ウイルス作用（特
開平１ー１７５９４２号公報）、免疫増強作用（特開平
５ー２６２６５８号公報）があることが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】甘草は種々の作用を持
つことが知られ、グリチルリチン以外の成分にも上記の
作用の他に多くの作用があるはずである。本発明者は、
その作用を見いだすべく鋭意努力を続けた結果、グリチ
ルリチン抽出後の甘草残渣が以下に述べる意外な作用を
有することを見いだし本発明を完成した。
つことが知られ、グリチルリチン以外の成分にも上記の
作用の他に多くの作用があるはずである。本発明者は、
その作用を見いだすべく鋭意努力を続けた結果、グリチ
ルリチン抽出後の甘草残渣が以下に述べる意外な作用を
有することを見いだし本発明を完成した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、グリチルリチ
ン抽出後の甘草残渣を有効成分とする強肝剤である。本
発明は、またグリチルリチン抽出後の甘草残渣を有効成
分とする感染防御剤である。さらに、本発明はグリチル
リチン抽出後の甘草残渣を含有する飼料である。
ン抽出後の甘草残渣を有効成分とする強肝剤である。本
発明は、またグリチルリチン抽出後の甘草残渣を有効成
分とする感染防御剤である。さらに、本発明はグリチル
リチン抽出後の甘草残渣を含有する飼料である。
【０００５】本発明者はグリチルリチン抽出後の甘草残
渣が、意外にも強肝作用及び／又は感染防御作用を有す
ることを見いだし本発明を完成した。 本発明における
グリチルリチン抽出後の甘草残渣は、特に限定されず、
例えば、特開平５ー２６２６５８号方法に開示される方
法により得ることができる。すなわち、グリチルリチン
を水あるいはアルカリ水溶液で抽出した後の甘草の温水
あるいは熱水抽出物として用いることができる。また
は、単にグリチルリチンを水で抽出した後の残渣を乾燥
・粉砕したパウダーとして用いることもできる。
渣が、意外にも強肝作用及び／又は感染防御作用を有す
ることを見いだし本発明を完成した。 本発明における
グリチルリチン抽出後の甘草残渣は、特に限定されず、
例えば、特開平５ー２６２６５８号方法に開示される方
法により得ることができる。すなわち、グリチルリチン
を水あるいはアルカリ水溶液で抽出した後の甘草の温水
あるいは熱水抽出物として用いることができる。また
は、単にグリチルリチンを水で抽出した後の残渣を乾燥
・粉砕したパウダーとして用いることもできる。
【０００６】本発明における強肝剤とは、健康な状態に
おいて、グリチルリチン抽出後の甘草残渣を連続的に服
用した場合に、毒物、細菌、ウイルスその他の原因によ
る肝臓障害に罹患しにくくなること若しくは肝臓障害の
程度が軽微で済むこと又は肝臓障害に罹患した場合に、
グリチルリチン抽出後の甘草残渣を連続的に服用すると
肝臓障害の程度が軽減することを意味する。
おいて、グリチルリチン抽出後の甘草残渣を連続的に服
用した場合に、毒物、細菌、ウイルスその他の原因によ
る肝臓障害に罹患しにくくなること若しくは肝臓障害の
程度が軽微で済むこと又は肝臓障害に罹患した場合に、
グリチルリチン抽出後の甘草残渣を連続的に服用すると
肝臓障害の程度が軽減することを意味する。
【０００７】また、本発明における感染防御剤とは、グ
リチルリチン抽出後の甘草残渣を連続的に服用した場合
に、細菌又はウイルス等による感染症にかかりにくくな
るかかかっても軽微な症状で済むことを意味し、さらに
感染症にかかった場合にグリチルリチン抽出後の甘草残
渣を服用すると症状が軽減することも意味する。
リチルリチン抽出後の甘草残渣を連続的に服用した場合
に、細菌又はウイルス等による感染症にかかりにくくな
るかかかっても軽微な症状で済むことを意味し、さらに
感染症にかかった場合にグリチルリチン抽出後の甘草残
渣を服用すると症状が軽減することも意味する。
【０００８】本発明において、強肝作用又は感染防御作
用を示すのに必要なグリチルリチン抽出後の甘草残渣の
量は、動物種その他によって異なり一概に言えないが、
通常は体重１ｋｇあたり0.01mgから5gであり、好ましく
は0.1mgから3g、さらに好ましくは0.5mgから2gである。
グリチルリチン抽出後の甘草残渣を過剰量投与した場合
でも、特に記すべき毒性は観察されなかった。
用を示すのに必要なグリチルリチン抽出後の甘草残渣の
量は、動物種その他によって異なり一概に言えないが、
通常は体重１ｋｇあたり0.01mgから5gであり、好ましく
は0.1mgから3g、さらに好ましくは0.5mgから2gである。
グリチルリチン抽出後の甘草残渣を過剰量投与した場合
でも、特に記すべき毒性は観察されなかった。
【０００９】強肝剤及び/または感染防御剤としての本
発明の使用形態は特に限定されず、錠剤又は顆粒剤のよ
うに製剤化して用いることもできるし、バルクのまま用
いることもできる。さらに、単独で投与してもよく、飼
料等に混入して用いてもよい。本発明は更に、グリチル
リチン抽出後の甘草残渣を含有する飼料であるが、飼料
への配合割合は、通常0.01%から5%、好ましくは0.1%か
ら3%、更に好ましくは0.5%から2%である。グリチルリチ
ン抽出後の甘草残渣を含有する飼料は、上記強肝作用及
び/または感染防御作用を有する。
発明の使用形態は特に限定されず、錠剤又は顆粒剤のよ
うに製剤化して用いることもできるし、バルクのまま用
いることもできる。さらに、単独で投与してもよく、飼
料等に混入して用いてもよい。本発明は更に、グリチル
リチン抽出後の甘草残渣を含有する飼料であるが、飼料
への配合割合は、通常0.01%から5%、好ましくは0.1%か
ら3%、更に好ましくは0.5%から2%である。グリチルリチ
ン抽出後の甘草残渣を含有する飼料は、上記強肝作用及
び/または感染防御作用を有する。
【００１０】
【実施例】次に、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
するが、本発明が実施例に限定されるものではない。 実施例１ グルクロン酸ソーダ、グリチルリチン又はグ
リチルリチン抽出後の甘草残渣125,250,500mg/kgを一群
４匹のマウスに５日間一日１回投与し、最終日に四塩化
炭素(CCl4)0.0125mlをオリーブオイルに懸濁したもの0.
5mlを経口投与し肝障害を負荷した。その１日後に全採
血・採肝して、肝重量及び血漿中の肝機能指標（GPT,GO
T,ALP)を測定した。結果を表１に示した。
するが、本発明が実施例に限定されるものではない。 実施例１ グルクロン酸ソーダ、グリチルリチン又はグ
リチルリチン抽出後の甘草残渣125,250,500mg/kgを一群
４匹のマウスに５日間一日１回投与し、最終日に四塩化
炭素(CCl4)0.0125mlをオリーブオイルに懸濁したもの0.
5mlを経口投与し肝障害を負荷した。その１日後に全採
血・採肝して、肝重量及び血漿中の肝機能指標（GPT,GO
T,ALP)を測定した。結果を表１に示した。
【００１１】
【表１】 表１より、肝障害モデルにおけるグリチルリチン抽出後
の甘草残渣は、医薬品として市販されているグルクロン
酸ソーダやグリチルリチンよりも各種肝機能の改善にお
いて優れていることが明らかである。
の甘草残渣は、医薬品として市販されているグルクロン
酸ソーダやグリチルリチンよりも各種肝機能の改善にお
いて優れていることが明らかである。
【００１２】実施例２ 臨床豚由来オーエスキーウイル
スを133PFU/マウスのウイルス量でSlc:ICR系雄性マウス
（５から６週令、体重２５から３３g)に皮下接種し、そ
の直後からグリチルリチン抽出後の甘草残渣125mg/kgか
ら2g/kgを３日間一日３回経口投与して、接種後７日間
に渡って生存率を求めた。対照には、滅菌水0.5mlを同
様に３日間一日３回連続して投与した。結果を表２に示
した。なお、生存率はカイ二乗検定により検定した。
スを133PFU/マウスのウイルス量でSlc:ICR系雄性マウス
（５から６週令、体重２５から３３g)に皮下接種し、そ
の直後からグリチルリチン抽出後の甘草残渣125mg/kgか
ら2g/kgを３日間一日３回経口投与して、接種後７日間
に渡って生存率を求めた。対照には、滅菌水0.5mlを同
様に３日間一日３回連続して投与した。結果を表２に示
した。なお、生存率はカイ二乗検定により検定した。
【００１３】
【表２】 表２より、マウスにおけるオーエスキーウイルス皮下感
染に対して、グリチルリチン抽出後の甘草残渣は有意に
生存率を向上させることが明らかである。しかも、その
効果は用量依存的である。このような治療的な投与にお
いて抗ウイルス作用を示すことは、ウイルスに対して直
接的に作用しているものと推定される。事実、グリチル
リチン抽出後の甘草残渣のエタノール抽出画分は、62.5
μg/mlの濃度で接種ウイルス量を1/4にする抗ウイルス
活性を有していた。
染に対して、グリチルリチン抽出後の甘草残渣は有意に
生存率を向上させることが明らかである。しかも、その
効果は用量依存的である。このような治療的な投与にお
いて抗ウイルス作用を示すことは、ウイルスに対して直
接的に作用しているものと推定される。事実、グリチル
リチン抽出後の甘草残渣のエタノール抽出画分は、62.5
μg/mlの濃度で接種ウイルス量を1/4にする抗ウイルス
活性を有していた。
Claims (3)
- 【請求項１】グリチルリチン抽出後の甘草残渣を有効成
分とする強肝剤。 - 【請求項２】グリチルリチン抽出後の甘草残渣を有効成
分とする感染防御剤。 - 【請求項３】グリチルリチン抽出後の甘草残渣を含有す
る強肝作用及び/又は感染防御作用を有する飼料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7299627A JPH09143085A (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 甘草成分含有強肝剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7299627A JPH09143085A (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 甘草成分含有強肝剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09143085A true JPH09143085A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17875056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7299627A Pending JPH09143085A (ja) | 1995-11-17 | 1995-11-17 | 甘草成分含有強肝剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09143085A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100697056B1 (ko) * | 2006-01-09 | 2007-03-20 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 리퀴리티게닌을 유효성분으로 포함하는 간질환의 예방 및치료용 조성물 |
| WO2010041837A3 (en) * | 2008-10-08 | 2010-08-12 | Snu R&Db Foundation | A use of the liquiritigenin abundant extract or liquiritigenin derived therefrom for increasing bile flow, choleretic effect, and for preventing and treating cholestatic liver diseases |
| US8071141B2 (en) | 2000-12-12 | 2011-12-06 | Kaneka Corporation | Compositions for preventing or ameliorating multiple risk factor syndromes |
| CN103202389A (zh) * | 2013-04-25 | 2013-07-17 | 叶文明 | 一种甘草渣粗饲料制备方法 |
| US9149491B2 (en) | 2013-04-29 | 2015-10-06 | Harsha Chigurupati | Reduced toxicity in alcoholic beverages |
-
1995
- 1995-11-17 JP JP7299627A patent/JPH09143085A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8071141B2 (en) | 2000-12-12 | 2011-12-06 | Kaneka Corporation | Compositions for preventing or ameliorating multiple risk factor syndromes |
| KR100697056B1 (ko) * | 2006-01-09 | 2007-03-20 | 재단법인서울대학교산학협력재단 | 리퀴리티게닌을 유효성분으로 포함하는 간질환의 예방 및치료용 조성물 |
| WO2007081115A1 (en) * | 2006-01-09 | 2007-07-19 | Seoul National University Industry Foundation | Composition comprising liquiritigenin for preventing and treating liver disease |
| WO2010041837A3 (en) * | 2008-10-08 | 2010-08-12 | Snu R&Db Foundation | A use of the liquiritigenin abundant extract or liquiritigenin derived therefrom for increasing bile flow, choleretic effect, and for preventing and treating cholestatic liver diseases |
| CN103202389A (zh) * | 2013-04-25 | 2013-07-17 | 叶文明 | 一种甘草渣粗饲料制备方法 |
| US9149491B2 (en) | 2013-04-29 | 2015-10-06 | Harsha Chigurupati | Reduced toxicity in alcoholic beverages |
| US10039776B2 (en) | 2013-04-29 | 2018-08-07 | Harsha Chigurupati | Hepato-protective beverage composition |
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