JPH0474333B2 - - Google Patents

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JPH0474333B2
JPH0474333B2 JP60220934A JP22093485A JPH0474333B2 JP H0474333 B2 JPH0474333 B2 JP H0474333B2 JP 60220934 A JP60220934 A JP 60220934A JP 22093485 A JP22093485 A JP 22093485A JP H0474333 B2 JPH0474333 B2 JP H0474333B2
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【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、肥満の抑制または防止、さらには肥
満体質や高脂血症の改善剤として有用な脂肪組織
分解剤に関するものである。 従来の技術 肥満の防止または肥満症の改善は、美容および
健康の点から、女性や中高年令の男性にとつて大
きな関心事となつている。 従来、肥満の抑制または防止または肥満症の改
善のためには、ウーロン茶の常飲が好ましいと言
われている。また、カロリーの摂りすぎを抑制す
るため、食事、間食、飲物などの摂取量を制限す
ることも行われている。 発明が解決しようとする問題点 上記従来の肥満防止法のうち、ウーロン茶を飲
用することは、甘味を摂取しないという点では間
接的には肥満の抑制または防止につながるが、そ
れ自体の積極的な肥満防止効果は確認できるほど
ではない。そして、コーヒー、コーラなど刺激性
の飲料に慣れている人にとつては、これらの飲料
を一切絶つてウーロン茶のみに切り換えることは
容易ではない。 また、食事、間食、飲物などの摂取量を制限す
る方法は、肥満防止のためには最も確実な方法と
言えるが、このような摂取量の制限は著しい苦痛
を与えるため、長期間実行することが困難なこと
が多い。 本発明は、このような状況に鑑み、多種の植
物、特に南米産植物の薬効につき鋭意研究を重ね
た結果到達したものである。 問題点を解決するための手段 本発明の脂肪組織分解剤は、パイパー・アング
ステイフオリウム(PIPER
ANGUSTIFOLIUM)または/およびボルデイ
ア・フラグランス(BOLDEA FRAGRANS)
の溶剤抽出物を有効成分とするものである。 この抽出物を任意の剤型で投与すれば、脂肪組
織からの遊離脂肪酸の効果的な動員が図られ、肥
満の抑制または防止、さらには肥満症や高脂血症
の改善が達成できる。 以下本発明を詳細に説明する。 原 料 本発明においては、原料として、下記(1)、(2)に
その産地、薬効等を詳述したパイパー・アングス
テイフオリウム(PIPER ANGUSTIFOLIUM)
または/およびボルデイア・フラグランス
(BOLDEA FRAGRANS)を用いる。これらは
種々の薬効を有することが知られているが、その
肥満防止作用については知られていない。 (1) マテイコ パイパー・アングステイフオリウム(PIPER
ANGUSTIFOLIUM)の学術名を有する植物は、
通称マテイコ(MATICO)と呼ばれ、こしよう
科うすばなごしように属するものである。以下、
単に「マテイコ」と称することにする。 マテイコは、主として南米において産出され、
通常は止血剤として使われている。マテイコを煎
じたものは、胸部、喉頭部の疾患、肺炎、喉頭炎
などの効果があり、また、血便、赤痢、下痢、渋
り腹にも効果があるとされている。そのほかマテ
イコの煎じ汁で入浴すると女性の血の道、生理不
順、子宮のただれ、生理痛に効果があり、こしけ
にもよいとされている。 (2) ボルド ボルデイア・フラグランス(BOLDEA
FRAGRNS)の学術名を有する植物は、通称ボ
ルド(BOLDO)と呼ばれ、おしろいばな科に属
するものである。以下、単に「ボルド」と称する
ことにする。 ボルドは、主として南米のチリに自生し、ブラ
ジルでも栽培され、薬用植物として有名である。
ボルド葉製剤は利胆作用、急慢性肝炎に有効であ
り、利尿作用もあることが知られている。 抽 出 マテイコ、ボルドからの有効成分の取得は、そ
の葉部、茎、芽など(特に葉部)を適当な有機ま
たは無機溶剤を用いて抽出することにより行う。
有機溶剤としてはアルコール、エーテル、エステ
ル、ケトンなどが用いられ、無機溶剤としては通
常水が用いられるが、特に熱水または/およびア
ルコールによる抽出物が脂肪組織分解効果が大き
いので好ましい。 剤 型 上記抽出物は、任意の製薬用担体あるいは賦形
剤により慣用の方法で使用に供される。剤型の例
を次に列挙する。 (1) 経口投与用錠剤またはカプセル 結合剤(シロツプ、アラビヤゴム、ゼラチン、
ソルビツト、トラガント、ポリビニルピロリドン
等)、賦形薬(乳糖、砂糖、コーン.スターチ、
リン酸カルシウム、ソルビツト、グリシン等)、
潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポ
リエチレングリコール、シリカ等)、崩壊剤(馬
鈴薯デンプン等)、湿潤剤(ラウリル硫酸ナトリ
ウム等)のような慣用の賦形剤を含有していても
よい。なお、錠剤は適当な方法でコーテイングを
施すこともできる。 (2) 経口用液体製剤 水性または油性懸濁液、溶液、シロツプ、エリ
キシル剤等であつてよく、また、使用する前に水
または適当なビヒクルで再溶解する乾燥形態であ
つてもよい。 この液体製剤は、普通に用いられる添加剤、た
とえば懸濁化剤(ソルビツトシロツプ、メチルセ
ルロース、ケルコース/糖シロツプ、ゼラチン、
ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、水
素化食用油等)、乳化剤(レシチン、モノオレイ
ン酸ソルビタン、アラビアゴム等)、非水性ビヒ
クル(アーモンド油、分別ココナツト油、油性エ
ステル、プロピレングリコール、エチルアルコー
ル等)、防腐剤(p−ヒドロキシ安息香酸メチル、
p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、ソルビン酸
等)を含有してもよい。 (3) 注射用組成物 懸濁液、溶液、油性または水性ビヒクル中の乳
液のような形態であつてもよく、懸濁化剤、安定
剤、分散剤のような処方剤を含んでいてもよい。
また、活性成分は使用する前に適当なビヒクル、
たとえば発熱物質不含の滅菌した水で再溶解させ
る粉末であつてもよい。 (4) テイーバツグ方式 マテイコまたはボルドの乾燥葉を細切して不織
布製等の袋に詰めた形態とし、使用に際して熱水
で抽出するものであつてもよい。 投与量 投与量は広い範囲から選択されるが、たとえば
成人で1日当り抽出物ネツト量で数分の1グラム
ないし数グラム、特に1.0〜2.0gとすることが多
い。一般的には少量づつ長期間(たとえば数週間
から数ケ月、さらには数年)投与を続けることが
好ましい。 毒 性 マテイコおよびボルドの抽出物は、下記のよう
に急性毒性が認めらず、安全性が高いものであ
る。 マテイコおよびボルドの葉部をそれぞれ熱水で
抽出し、ろ過後減圧濃縮し、ついで凍結乾燥し
た。12時間絶食したICR系雄性マウス(24〜26
g)に、上記のマテイコの抽出物およびボルドの
抽出物2g/Kg(ほぼ投与可能な最大量)を1回
経口投与し、24時間以内の生死、行動を指標に、
マテイコおよびボルドの急性毒性試験を行つた
が、24時間以内に死亡するものはそれぞれ7例中
1例も認められなかつた。また、マウス行動にも
特記すべき異状な行動は認められなかつた。 作 用 マテイコ、ボルドの溶剤抽出物は明らかな脂肪
組織分解促進作用を有する。、またその作用は70
%エタノール水溶液抽出物および熱水抽出物に認
められることから、その作用成分は主として水溶
性成分であると考えられ、その作用強度も熱水抽
出物の方が強いと考えられる。 実施例 次に実施例をあげて、本発明をさらに説明す
る。 抽出物の調製 マテイコの葉部をそれぞれ70%エタノール水溶
液および熱水で抽出し、ろ過後減圧濃縮し、つい
で凍結乾燥した。これを抽出法により70%エタノ
ール抽出物および水抽出物とし、実験に供した。 同様に、ボルドの葉部をそれぞれ70%エタノー
ル水溶液および熱水で抽出し、ろ過後減圧濃縮
し、ついで凍結乾燥した。これを抽出法により70
%エタノール抽出物および水抽出物とし、実験に
供した。 また、対照例として、南米産の薬用植物である
セドロン(CEDRON)(学術名:LIPPIA
CITRIODORA,SIMA CEDRON)、チヤンカ
ピエドラ(CHANCA PIEDRA)(学術名:
PHYLLANTTHUS NIRURI)、モージエ
(MOLLE)(学術名:DAVANA
DEPENDENS)、および中国産のウーロン茶、
日本茶の葉部についても、同様に70%エタノール
水溶液または熱水で抽出を行い、実験に供した。 抽出による検体の収率は次の通りであつた。
EtOHとあるのはエタノールである。 検体 収率 マテイコ70%EtOH 水溶液抽出物 9.4% ボルド70%EtOH 水溶液抽出物 18.3% セドロン70%EtOH 水溶液抽出物 12.3% チヤンカピエドラ70% EtOH水溶液抽出物 6.4% モージエ70%EtOH 水溶液抽出物 13.6% マテイコ熱水抽出物 17.3% ボルド熱水抽出物 24.6% セドロン熱水抽出物 21.7% ウーロン茶熱水抽出物 19.4% 日本茶(煎茶) 熱水抽出物 25.0% (A) 遊離脂肪細胞に対する作用 ロツドベルの方法(M.Rodbell,J.Biol.
Chem.,239,375(1964))に準じて、遊離脂肪細
胞に対する作用を調べた。 すなわち、ウイスター(Wistar)系雄性ラツ
ト(体重150〜200g)の副こう丸脂肪組織8gを
細切後、グルコース20mg、牛血清アルブミン4
%、コラゲナーゼ20mgを含むクレブス−リンガー
(Krebs−Ringer)リン酸緩衝液(KRP緩衝液、
PH7.4)20mlに加え、37℃、50分間インキユベー
トし、ナイロンメツシユでろ過後、500rpmで30
秒間遠心分離し、脂肪細胞層以外を吸引した。
KRP緩衝液で同様にして脂肪細胞層を2回洗浄
後、KRP緩衝液を加え、全量を20mlとした。こ
の懸濁液0.25mlに牛血清アルブミン5%を含む
KRP緩衝液0.5ml、被検液あるいは対照溶媒とし
てKRP緩衝液0.1mlを加え、37℃、2時間インキ
ユベートし、遊離した脂肪酸をドールの方法
(V.P.Dole,J.Clin.Invest.,35,150(1956)で測
定した。 結果を第1表に示す。
【表】
【表】 第1表から、遊離脂肪酸に被検体100μg/ml
または200μg/mlを作用させると、マテイコの
70%エタノール水溶液抽出物、同熱水抽出物、お
よびボルドの70%エタノール水溶液抽出物、同熱
水抽出物に遊離脂肪細胞からの遊離脂肪酸の動員
が顕著に認められることがわかる。なお、対照例
の中ではウーロン茶および日本茶の各熱水抽出物
に有意に遊離脂肪細胞からの遊離脂肪酸の動員が
認められたが、その効果はマテイコ、ボルドに比
すればはるかに小さいことがわかる。 遊離脂肪細胞に対するアドレナリンの分解作用に
対する作用 上記(A)の方法に最終濃度0.5μg/mlとなるよう
にアドレナリンを加え、遊離した脂肪酸を測定し
た。 結果を第2表に示す。
【表】 第2表から次のことが理解できる。 すなわち、遊離脂肪細胞に0.5μg/mlのアドレ
ナリンを作用させると、遊離脂肪酸が遊離する。 これにマテイコの70%エタノール水溶液抽出
物、同熱水抽出物、およびボルドの70%エタノー
ル水溶液抽出物、同熱水抽出物を作用させると、
アドレナリンによる遊離脂肪酸の遊離が上昇する
傾向が見られる。 しかしながら、チヤンカピエドラ、モージエの
70%エタノール水溶液抽出物作用させると、アド
レナリンによる遊離脂肪酸の遊離が抑制される傾
向が見られる。 発明の効果 マテイコ、ボルドの溶剤抽出物には明らかな脂
肪組織の分解促進作用が認められ、しかもその分
解促進作用は、従来比較的効果があるとされてい
るウーロン茶に比し格段にすぐれている。 従つて、本発明の脂肪組織分解剤の投与により
肥満体質や高脂血症の効果的な改善が図られる。 また、これらは天然植物を原料とするものであ
るので、安全性が高い。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パイパー・アングステイフオリウム
    (PIPER ANGUSTIFOLIUM)または/および
    ボルデイア・フラグランス(BOLDEA
    FRAGRANS)の溶剤抽出物を有効成分とする
    脂肪組織分解剤。 2 溶剤抽出物が、熱水または/およびアルコー
    ル抽出物である特許請求の範囲第1項記載の脂肪
    組織分解剤。
JP60220934A 1985-10-03 1985-10-03 脂肪組織分解剤 Granted JPS6281324A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60220934A JPS6281324A (ja) 1985-10-03 1985-10-03 脂肪組織分解剤
US06/914,681 US4859468A (en) 1985-10-03 1986-10-02 Compositions and method for decomposing adipose tissue

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60220934A JPS6281324A (ja) 1985-10-03 1985-10-03 脂肪組織分解剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6281324A JPS6281324A (ja) 1987-04-14
JPH0474333B2 true JPH0474333B2 (ja) 1992-11-26

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ID=16758844

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JP60220934A Granted JPS6281324A (ja) 1985-10-03 1985-10-03 脂肪組織分解剤

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AR017512A1 (es) * 1997-08-22 2001-09-12 Smithkline Beecham Corp Tabletas de metilcelulosa rapidamente desintegrables para administracion por via oral y procedimiento para prepararlas
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JP2006225297A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Fancl Corp 肥満、高脂血症および動脈硬化性疾患の治療・予防剤

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JPS6281324A (ja) 1987-04-14

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