JPH0914243A - 固着具の埋込方法 - Google Patents

固着具の埋込方法

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JPH0914243A
JPH0914243A JP18979595A JP18979595A JPH0914243A JP H0914243 A JPH0914243 A JP H0914243A JP 18979595 A JP18979595 A JP 18979595A JP 18979595 A JP18979595 A JP 18979595A JP H0914243 A JPH0914243 A JP H0914243A
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JP
Japan
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synthetic resin
fastener
ring
embedding
large diameter
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18979595A
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English (en)
Inventor
Masuo Ishihara
益夫 石原
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Japan Drive It Co Ltd
Original Assignee
Japan Drive It Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化や振動によって合成樹脂と金属製の
固着具との間に隙間が生じても、常に良好な気密性を確
保して固着具を密着固定させる。 【解決手段】 円柱状の本体2の外側周面に合成樹脂と
互いに噛み合うローレット3,5が突出して設けられて
いる固着具1を合成樹脂成形品20の埋込孔21に埋め
込むにあたり、埋込孔21を基端側の大径部22と先端
側の小径部23とからなる段付きの孔に形成し、大径部
22の基端側から段部24に重ねられるOリング10を
嵌め込んだ後、大径部22に固着具1を押し込み、Oリ
ング10を段部24との間で圧縮させた状態で埋設す
る。合成樹脂成形品20と固着具1とに隙間が生じた場
合にも、Oリング10の弾力性によって良好な気密性を
確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂成形品に
埋め込み固定して用いる固着具の埋込方法に関するもの
であり、特に気密性が必要とされる場合に用いられる方
法である。
【0002】
【従来の技術】例えばエンジンの吸気マニホルド等のよ
うに気密性を要するものに孔をあけて、吸入負圧を取り
出す通路や負圧センサ等を取り付けたり、他の部材や機
器類と結合することはよく行われる。このとき、吸気マ
ニホルドが合成樹脂で作られている場合には、合成樹脂
に孔をあけ、そこに反覆着脱に耐えられるように金属製
のナットである固着具を埋設し、その固着具によって他
部材や機器類を取り付けることができるようにしなけれ
ばならない。そして、内外の圧力差が大きいときには、
空気漏れが起こらないように、十分な気密性を保たせて
固着具を埋設する必要がある。
【0003】従来より、外側周面に突出してローレット
を設け合成樹脂成形品の孔に圧入し、合成樹脂とローレ
ットとが互いに喰い込んで噛み合わされることにより固
定される金属製の固着具は周知であり、例えば特公昭4
8−13899号公報には、外側周面に軸線方向に対し
て斜め方向で互いに逆向きの二段のローレットを設けた
金属製の固着具が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の固着
具のように合成樹脂とローレットとの噛み合わせのみに
よって固定するものでは、温度変化の大きい場所で用い
られる場合、合成樹脂と金属製の固着具との熱膨張率の
差によって隙間が生じる恐れがあった。しかも、エンジ
ンのように温度変化が大きい上に絶えず振動している部
分およびその近くでは、それらの影響で隙間ができやす
く、気密性が確保できなくなるという問題があった。
【0005】そこで、本発明は、合成樹脂と固着具との
間に隙間が生じても、常に気密性を保つことのできる固
着具の埋込方法を提案しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、円柱状の本体
の外側周面に合成樹脂と互いに噛み合うローレットが突
出して設けられている固着具を合成樹脂成形品の埋込孔
に埋め込むにあたり、埋込孔を基端側の大径部と先端側
の小径部とからなる段付きの孔に形成し、大径部の基端
側から段部に重ねられるOリングを嵌め込んだ後、大径
部に固着具を押し込み、Oリングを段部との間で圧縮さ
せた状態で埋設することによって、前記課題を解決する
ための手段とした。
【0007】即ち、合成樹脂成形品の所定位置に設けた
埋込孔の基端から、先ずOリングを段部に接するように
嵌め込む。次に、固着具を、熱可塑性の合成樹脂の場合
には加熱溶融して押し込むことによって、また、熱硬化
性の合成樹脂の場合には機械的に圧入することによっ
て、その先端がOリングに接して更に少し圧縮するまで
押し込む。固着具が埋設されると、ローレットが孔壁に
喰い付いて密着固定される上、Oリングが軸線方向に圧
縮されて変形した状態で合成樹脂成形品と固着具との間
で密着しており、合成樹脂と固着具との間に隙間が生じ
ても、Oリングの持つ弾力性によって常に気密性を確保
することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1に基づ
いて説明する。
【0009】固着具1は、硬質の金属で作られており、
円柱状の本体2の外周周面上に突出させて、軸線方向に
対してそれぞれ反対方向となる斜めのローレット3,5
が環状の溝4を挟んで全周にわたって二組設けられてい
る。ローレット3,5は軸線に対してそれぞれ約45度
の角度で傾斜しているとともに、その断面は三角形の連
続であって、特に凸部の頂端は尖鋭に形成されている。
【0010】合成樹脂成形品20に設けられる埋込孔2
1は、大径部22と小径部23とからなる。大径部22
の径は、固着具1の本体2の外径よりも少し大きくロー
レット3,5の山が位置する円の径よりも小さくなって
おり、深さは、固着具1の全長よりも大きく固着具1の
全長とOリング10の断面直径との和よりも小さくされ
る。大径部22の先端には軸線方向と垂直な段部24が
形成されており、それよりも先端に向けて、大径部22
と同じ中心軸線上に、本体2の外径よりも小さく本体2
の中心軸線上を貫通する雌ねじ孔6の谷径よりも大きい
径の小径部23が貫通している。
【0011】先ず、埋込孔21の基端より、Oリング1
0を段部24に接するように嵌め込む。Oリング10
は、耐熱性に優れたシリコンゴム等の弾性体で作られ、
その外径が大径部22の径と同じかそれよりも少し小さ
く、内径が雌ねじ孔6の谷径よりも大きいものを用い
る。
【0012】次に、埋込孔21の基端より、固着具1の
先端を差し込む。軸線方向に対して斜めのローレット
3,5をもつ固着具1は、熱可塑性の合成樹脂、例えば
ポリカーボネート等に埋め込む場合に適したものであ
り、合成樹脂を加熱して軟化、溶融させて埋め込む。そ
の方法は、固着具1を通して超音波振動を与えて埋込孔
21の周囲に摩擦熱を発生させるか、または固着具1に
電流を流して電気抵抗熱を発生させることによって、埋
込孔21の周囲の合成樹脂を溶融しながら押し込んでい
く。或いは、埋込孔21の周囲か固着具1のいずれかを
予め十分に加熱して合成樹脂を軟化させた状態で押し込
んでいくこともある。
【0013】このとき、ローレット3,5の凸部によっ
て掻き出された流動状態の合成樹脂が溝4に充満し、合
成樹脂成形品20と固着具1とは互いにしっかりと噛み
合って固定される。そして、固着具1の基端面と合成樹
脂成形品20の表面とが同一面となるまで押し込むと、
固着具1がOリング10をその先端で少し圧縮した状態
で停止する。従って、ちょうどOリング10が圧縮変形
された状態で合成樹脂成形品20と固着具1とに密着
し、温度変化や振動によって合成樹脂成形品20と固着
具1とに隙間が生じても、Oリング10の弾力性によっ
て常に気密性を確保することができるのである。
【0014】本発明によって埋設される固着具は、熱硬
化性合成樹脂用のものを含めて、従来より用いてきたど
のようなものでも支障なく適用することができる。熱硬
化性合成樹脂に埋め込む場合には、Oリングを嵌め込ん
だ後、固着具をハンマ等で叩打するか、またはプレス機
で加圧することによって、機械的に圧入する。
【0015】また、ローレットの向きが軸線方向と同方
向のものや曲線状のもの、一段または三段以上のローレ
ットを持つもの、また、中心軸線上に雌ねじ孔ではなく
通孔を設けたり、或いは一端側を雌ねじとしもう一端側
に雄ねじ杆や電気接続用端子等を基端方向に突出して設
けたもの等、様々な固着具があるが、いずれの固着具も
本発明に用いることができる。
【0016】更に、本発明によれば、気密性と同様に液
密性も保持することができるので、燃料配管等の取り付
けにも用いることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の埋込方法によって固着具を埋め
込むと、温度変化や振動が起こりやすい部分でも、簡単
な作業工程で、容易に気密性を保つことができる。
【0018】また、本発明の方法によれば、固着具を埋
め込む合成樹脂が熱硬化性または熱可塑性のいずれにも
適用することができる。
【0019】更に、従来のどのような形態の固着具で
も、埋込孔を異径の二段に形成し、Oリングを準備する
だけでそのまま利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】図1の埋設後の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 固着具、2 本体、3,5 ローレット、10 O
リング、20 合成樹脂成形品、21 埋込孔、22
大径部、23 小径部、24 段部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状の本体の外側周面に合成樹脂と互
    いに噛み合うローレットが突出して設けられている固着
    具を合成樹脂成形品の埋込孔に埋め込むにあたり、前記
    埋込孔を基端側の大径部と先端側の小径部とからなる段
    付きの孔に形成し、前記大径部の基端側から前記段部に
    重ねられるOリングを嵌め込んだ後、前記大径部に前記
    固着具を押し込み、前記Oリングを前記段部との間で圧
    縮させた状態で埋設することを特徴とする固着具の埋込
    方法。
JP18979595A 1995-07-03 1995-07-03 固着具の埋込方法 Withdrawn JPH0914243A (ja)

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Effective date: 20020903