JP2010117025A - 固着具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 成形品部材を2段孔にすることなく、より軽く薄く設計された成形品部材におけるボスの浅い孔であっても対応することのできる固着具を提供する。
【解決手段】 本発明の固着具1は、短い円柱状の本体2の外側周面上に突出させてローレット(凹凸条)を有する大径部3,4,5が設けられている。この大径部3,4,5は、ローレットの流れ方向が互いに異なるように設けられ、大径部3,4の間に小径部6、大径部4,5の間に小径部7を有して形成されている。固着具1の大径部3,4は、成形品部材に設けられた孔の孔径より所定値大きい外径である。大径部5は、端面bに接する端面が面取り加工され、固着具1を成形品部材に設けられた孔に嵌め込む際の案内(ガイド)となるもので、成形品部材に設けられた孔の孔径とほぼ等しい外径である。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば携帯電話機等の筐体に用いられる合成樹脂の成形品部材に嵌め込み固定して使用するのに適した固着具に関する。
従来、合成樹脂の成形品からなる部材にねじ孔を形成してボルトなどをねじ込み固定すると、引張り、ねじり、振動その他の外力を受けたとき、あるいはボルトなどを反覆して着脱したときにねじ孔が変形し、または破壊して使用できなくなる。
そこで、合成樹脂等の成形品部材に設けられた孔に対して、嵌め込み固定してボルトなどを安定よく固定しておくことができると共に反覆着脱に耐えるようにしたナット状の金属製固着具が実用化されている。さらに、このような固着具が成形品部材の孔に喰い込んで充分な強度で固定されるように固着具の外側周面にローレット状その他の凹凸を設ける方法が提案されている(例えば特許文献1、2)。
このような固着具には先端側に栓体(突起部あるいは頭部ということもあるが以下、栓体と記述する)が設けられている。この固着具を成形品部材に嵌め込む際、固着具はその栓体により成形品部材に設けられたボスの孔に案内(ガイド)され、固着具が加熱・加圧されて嵌め込まれるようになっている。
近年、例えば携帯電話機等の筐体においては「軽薄短小」と形容されるように成形品部材を軽くし、また薄くするような設計需要が増えてきている。このような需要に対応するためには、成形品部材そのものを薄くし、さらに成形品部材に設けられるボスの高さを低くするとボスの孔を浅くしなければならない。
本発明者は、成形品部材の薄型化、それに伴う高さの低いボスと浅い孔に対応するため、成形品部材の孔径を2段にした固着具と成形品部材の実用新案を提出した(実用新案文献1)。
しかしながら、携帯電話機等の筐体における成形品部材の薄型化がさらに進んで実用新案文献1に示した2段孔の成形品部材では、ひけ等の不具合が発生する可能性があるという課題があった。
特開昭50−85756号公報 特開昭58−124809号公報
実用新案文献1
実願2008−002331号
上記したように、成形品部材を軽くし、また薄くするような設計需要に対応するためには、成形品部材そのものを薄くし、さらに成形品部材に設けられるボスの高さを低くするとボスの孔を浅くしなければならない。これを解決するための2段孔の成形品部材では、ひけ等の不具合が発生する可能性があるという課題があった。
この発明の目的は、成形品部材を2段孔にすることなく、より軽く薄く設計された成形品部材におけるボスの浅い孔であっても対応することのできる固着具を提供することである。
そこで、本発明は、合成樹脂の成形品部材に設けられた孔に固定される固着具であって、円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有する基端側の第1の大径部と、この第1の大径部に隣接して設けられ、前記円柱状の本体の外側周面上の第1の小径部と、この第1の小径部に隣接して設けられ、前記円柱状の本体の外側周面上に前記第1の大径部が有する凹凸条と流れ方向が異なる多数の凹凸条を有する第2の大径部と、この第2の大径部に隣接して設けられ、前記円柱状の本体の外側周面上の第2の小径部と、この第2の小径部に隣接して設けられ、前記円柱状の本体の外側周面上に前記第2の大径部が有する凹凸条と流れ方向が異なる多数の凹凸条を有する先端側の第3の大径部とを有し、前記第1と第2の大径部が上記孔の孔径より所定値大きい外径で、前記第3の大径部が上記孔の孔径とほぼ等しい外径であるようにしたものである。
本発明の固着具は、成形品部材を2段孔にすることなく、より軽く薄く設計された成形品部材におけるボスの浅い孔であっても対応することのできる固着具を提供することが可能となる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、この発明に係るインサートと呼ばれる固着具1を示す片側断面図である。すなわち、この固着具1は、短い円柱状の本体2の外側周面上に突出させてローレット(凹凸条)を有する大径部3,4,5が設けられている。また、固着具1は、大径部3,4の間に小径部6、大径部4,5の間に小径部7を有している。さらに大径部3,4,5は、ローレットの流れ方向が互いに異なるように設けられている。すなわち、大径部3のローレットは図上左流れに形成され、大径部4のローレットは大径部3のローレットの流れ方向とは異なり図上右流れに形成され、大径部5のローレットは大径部4のローレットの流れ方向とは異なる図上左流れに形成されている。
なお、大径部3,4,5の形状は、嵌め込む成形品部材の材質に応じて変えられる。本実施例の固着具1は、1/100mm単位で切削加工され、大径部の外径と小径部とも成形品部材の材質によって変えられる。
また、本体2には、端面aから端面bに貫通した雌ねじ孔8が設けられている。
なお、固着具1は、本実施例では黄銅を用いているが、炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、亜鉛等の比較的硬質の金属を用いても良い。
図2は、合成樹脂で成形された成形品部材10の構成例を示す断面図である。成形品部材10は、突出形成されたボス11に予め形成される孔12が設けられている。孔12は、固着具1の大径部3,4の外径より所定値小さく大径部5の外径とほぼ等しい孔径で、固着具1の全体が嵌め込まれる深さに形成されている。
成形品部材10は、例えば、表面cからボス11の先端までが2.5mm、孔12が孔径2.0mm深さ2.3mmで成形されている。対する固着具1は、例えば、全長2.3mm、大径部3,4の外径が2.3mm、大径部5の外径が2.0mmに削り出しされている。
次に、固着具1の構成についてさらに詳しく説明する。
固着具1の大径部3,4は、孔12の孔径より所定値大きい外径である。
大径部5は、端面bに接する端面が面取り加工され、固着具1を成形品部材10に設けられた孔12に嵌め込む際の案内(ガイド)となるもので、孔12の孔径とほぼ等しい外径である。すなわち、大径部5は、詳しくは後述するが成形品部材10の孔12への嵌め込み動作を容易にするものである。
また、上述したように固着具1は大径部3,4,5が設けられているが、おもに大径部3,4が作用するのであるが、ローレットの流れ方向が隣り合わせに異なっているので成形品部材10の孔12に嵌めこんだ後のねじり強度、引張り強度が大きく向上する。
次に、このような構成において、成形品部材10の孔12に固着具1を嵌め込む動作について説明する。本嵌め込み動作は、固着具1を加熱しながら加圧して成形品部材10の孔12へ嵌め込むものである。
まず、固着具1が成形品部材10の孔12に供給され、固着具1が軽く加圧されて大径部5が嵌め込まれる。
図3は、成形品部材10の孔12に固着具1の大径部5が嵌め込まれた状態を示すものである。この際、大径部5がローレット加工されているので孔12の内壁を削り、それにより大径部5が孔12の内壁で仮止め状態となる。また、孔12の孔径より大きい第2の大径部4がボス11の上面(図上ボス11の上部)に乗った状態となる。
本固着具1の試作品で確認した結果、成形品部材10を上下逆さまにしても固着具1が孔12から落ちることなく仮止め状態に留まっていた。これにより、嵌め込み動作の主工程である加熱・加圧の前段として固着具1の嵌め込み位置を確定することができ、加熱・加圧の工程を容易に行うことができる。
従来でも、大径部を2つにし、栓体(あるいは突起部、頭部等)の案内(ガイド)を有する固着具が用いられている。しかしながら、従来の大きさ(例えば、大径部の外径が5.0mm、全長が5.0mm程度)のものであれば突起部が孔に入って固着具自体の重さでボス上面上の嵌め込み位置に留まっているが、本願のような大きさになるとこのような突起部では振動、風等で嵌め込み位置に留まらずボスから落ちたりして次の加熱・加圧の工程を行うことができない事態を引き起こすことが多くなる。
図4は、成形品部材10の孔12に固着具1が嵌め込まれた状態を示すものである。すなわち、ボス11の上面上に仮止め状態になっている固着具1が加熱・加圧され、固着具1の大径部3と大径部4に接する孔12の周囲の合成樹脂が軟化・溶融し、大径部3と大径部4の進入を可能ならしめ、大径部5が孔12の底に達して停止される。この際、加熱された固着具1の大径部3と大径部4に接する孔12の周面樹脂が軟化溶融して固着具1の本体2を包み込む。そして、軟化溶融した孔12の周面樹脂が大径部3と大径部4のローレット凹部及び小径部6,7に充満した状態で冷却硬化し、固着具1が孔12内で固定される。
なお、固着具1の加熱温度は、固着具1の大径部3と大径部4の外径及び形状、成形品部材10の材質により異なっている。例えば、成形品部材10の材質が、ABS樹脂の場合は220±10℃、ポリカーボネートの場合は270±10℃、ABS樹脂とポリカーボネートの場合は260±10℃である。
以上説明したように上記発明の実施の形態によれば、成形品部材を2段孔にすることなく、より軽く薄く設計された成形品部材におけるボスの浅い孔であっても対応することのできる固着具を提供することができる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
本発明の実施の形態が適用可能な固着具の一例を示す片側断面図。 成形品部材の形状を示す断面図。 固着具の仮止め状態を説明するための図。 固着具が成形品部材の孔に嵌め込まれた状態を示す図。
符号の説明
1…固着具、2…本体、3…大径部(第1の大径部)、4…大径部(第2の大径部)、5…大径部(第3の大径部)、6…小径部(第1の小径部)、7…小径部(第2の小径部)、8…雌ねじ、10…成形品部材、11…ボス、12…孔。

Claims (1)

  1. 合成樹脂の成形品部材に設けられた孔に固定される固着具であって、
    円柱状の本体の外側周面上に多数の凹凸条を有する基端側の第1の大径部と、
    この第1の大径部に隣接して設けられ、前記円柱状の本体の外側周面上の第1の小径部と、
    この第1の小径部に隣接して設けられ、前記円柱状の本体の外側周面上に前記第1の大径部が有する凹凸条と流れ方向が異なる多数の凹凸条を有する第2の大径部と、
    この第2の大径部に隣接して設けられ、前記円柱状の本体の外側周面上の第2の小径部と、
    この第2の小径部に隣接して設けられ、前記円柱状の本体の外側周面上に前記第2の大径部が有する凹凸条と流れ方向が異なる多数の凹凸条を有する先端側の第3の大径部とを有し、
    前記第1と第2の大径部が上記孔の孔径より所定値大きい外径で、前記第3の大径部が上記孔の孔径とほぼ等しい外径であることを特徴とする固着具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI647389B (zh) * 2017-12-06 2019-01-11 緯創資通股份有限公司 具有高拉拔力之鎖固結構以及其耐衝擊組合裝置

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