JPH09142420A - 無菌システム用容器搬送装置 - Google Patents

無菌システム用容器搬送装置

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JPH09142420A
JPH09142420A JP33107095A JP33107095A JPH09142420A JP H09142420 A JPH09142420 A JP H09142420A JP 33107095 A JP33107095 A JP 33107095A JP 33107095 A JP33107095 A JP 33107095A JP H09142420 A JPH09142420 A JP H09142420A
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JP
Japan
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chamber
container
conveyor
wall surfaces
aseptic
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Pending
Application number
JP33107095A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinobu Nishino
幸伸 西納
Yoshio Nishida
吉男 西田
Kazuo Miyazaki
一男 宮崎
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Shibuya Corp
Original Assignee
Shibuya Kogyo Co Ltd
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送コンベア2,4によって搬送される容器1
8の両側をガイドするボトルガイド100の間隔を、無
菌チャンバー1の外部から調整可能にする。 【解決手段】天面6、両側の壁面8,10、底面12お
よび前後の壁面14,16によって無菌チャンバーが構
成されている。両側の壁面を貫通して支持された回転軸
32,50および従動軸66に取付けられたスプロケッ
ト22,26,28に無端状チェーン24,30が掛け
回されて搬送コンベアが構成されている。このコンベア
2,4の上方両側に、搬送される容器18の両側を支持
するボトルガイド100が設けられている。このボトル
ガイドは、容器の側面を支持するガイドバー102,1
04と、これらガイドバーが取付けられている取付け軸
106,108とを有している。取付け軸は、無菌チャ
ンバー1の壁面8,10を貫通して外部に出ており、外
部からこの取付け軸を操作することによりガイドバーの
間隔を調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は容器搬送装置に係
り、特に、容器内への充填等の処理工程を無菌環境内で
行なう無菌システムに適用される無菌システム用容器搬
送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、飲料水等の食品あるいは医薬品
を、クリーンルーム内において、滅菌済みの容器内に充
填しキャッピングを行なう無菌充填システムが一般に用
いられている。このような無菌充填システムは、容器の
内面および外面を滅菌する滅菌装置、上記滅菌された容
器内に飲料水等の液体を充填する充填装置、液体が充填
された容器の口部を密封するキャッパ等の各種の容器処
理装置を備えている。これら各処理装置は、無菌環境内
で各処理工程を行なうため、それぞれが密閉されて無菌
状態が維持されたチャンバー内に収容されている。ま
た、上記各処理装置間は、容器搬送コンベアによって接
続され、各装置によって処理された容器を順次次の工程
に送るようになっている。そして、上記容器搬送コンベ
アによって搬送されている間に、滅菌済みの容器が汚染
されたり、容器内に充填された液体に雑菌が混入するこ
とがないように、これら各容器搬送コンベアも密閉され
たチャンバー内に収容されている。
【0003】例えば、特開平7−33123号公報に記
載された外面殺菌装置に用いられている容器搬送コンベ
アは、無端状の搬送ベルト2a,2bを収容しているコ
ンベア枠(この公報ではフレーム11と呼んでいる)の
上方に、無菌チャンバー1を取付けており、容器を無端
状の搬送ベルト2a,2b上に載せて無菌チャンバー1
内を搬送している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように搬送コン
ベアをコンベア枠内に収容し、このコンベア枠の上部に
無菌チャンバーを取付けて成る容器搬送装置では、搬送
ベルトや、この搬送ベルトを駆動する回転軸およびスプ
ロケット等が、コンベア枠内に収容されているため、無
菌チャンバー内の洗浄、滅菌を行なう際に、コンベア枠
の内部側は充分に洗浄、滅菌を行なうことができなかっ
た。また、従来の容器搬送コンベアでは、搬送される容
器の両側を案内するボトルガイドがコンベアの搬送面の
上方に固定されているので、異なるサイズや形状の容器
を搬送する場合には、無菌チャンバーを取外して、その
取付け位置を変更しなければならず、チャンバー内の無
菌状態が損なわれるという問題があった。また、取付け
位置を変更するために作業の時間や手間がかかるという
問題もあった。
【0005】本発明は上記欠点を除くためになされたも
ので、搬送コンベアよりも上方の容器が搬送される部分
と、スプロケットおよび無端状チェーン等を含むコンベ
ア部分を、一体の無菌空間内に収容することによりコン
ベア部分を含めた無菌空間内全体の洗浄を可能にした無
菌システム用容器搬送装置を提供することを目的とする
ものである。
【0006】また、コンベアの搬送面の上方に配置され
て搬送される容器の両側を案内するボトルガイドを、チ
ャンバーの壁面を貫通する取付け軸に支持させて進退動
可能にすることにより、容器を変更した際に、無菌チャ
ンバーの外部からボトルガイドの位置を容易に調整でき
るようにした無菌システム用容器搬送装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】さらに、第2の発明では、チャンバーの壁
面を貫通して回転自在に支持されている軸の外周面に装
着されて、内外の気密を保持しているシール部材からの
細菌等の侵入をより効果的に阻止することができる無菌
システム用容器搬送装置を提供することを目的とするも
のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無菌システ
ム用容器搬送装置は、底面、両側の壁面、天面および前
後の壁面によって密閉された空間が形成されたチャンバ
ーと、複数のスプロケットに掛け回されて、このチャン
バー内に配置された無端状チェーンを有する搬送コンベ
アと、上記無端状チェーンの上方両側に配置され、搬送
コンベアによって搬送される容器の両側面を案内するガ
イドバーと、上記チャンバーの両側壁面を貫通して支持
され、その内部端に上記ガイドバーがそれぞれ取付けら
れた両側のガイドバー取付け軸とを備え、これら両側の
ガイドバー取付け軸の一方、または双方を上記チャンバ
ーの壁面に対して進退動可能に支持させるようにしたも
のである。
【0009】また、第2の発明に係る無菌システム用容
器搬送装置は、底面、両側の壁面、天面および前後の壁
面によって形成された無菌チャンバーと、このチャンバ
ーの両側壁を貫通し、ベアリングおよびシール部材を介
して回転自在に支持された軸と、この軸に取付けられた
スプロケットに掛け回されて、上記チャンバー内に配置
された無端状チェーンを有する搬送コンベアと、上記軸
とシール部材との摺動部に殺菌水を供給する配管とを備
えたものである。
【0010】上記第1の発明に係る無菌システム用容器
搬送装置では、チャンバーが天面、底面、両側の壁面お
よび前後の壁面によって形成され、この1つの密閉され
た空間内に、スプロケットに掛け回された無端状チェー
ンを有する搬送コンベアを配置したので、チャンバー内
全体を洗浄、滅菌し、高度な無菌環境を維持することが
できる。また、ガイドバー取付け軸をチャンバーの外部
から操作することができるので、ボトルガイドの間隔調
整を簡単な操作で、しかも短時間ですることができる。
【0011】上記第2の発明に係る無菌システム用容器
搬送装置では、軸とシール部材との摺動部に殺菌水を供
給する配管を設けてあるので、シール部材によって気密
を保持することにより外部から細菌等の汚染物質が侵入
することを防止することに加えて、軸とシール部材との
摺動部に常時殺菌水を供給することにより、細菌等の侵
入をより確実に防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図示実施例により本発明を
説明する。図1は本発明の一実施例に係る無菌システム
用容器搬送装置の要部を示すもので、図2のI−I線に
沿う断面図、図2は上記無菌システム用容器搬送装置の
正面図、図3はその平面図である。図において、1は2
本の搬送コンベア2,4を収容する無菌チャンバーであ
り、天面6、両側の壁面8,10、底面12および前後
の壁面14,16によって密閉空間として形成されてい
る。なお、この実施例に係る容器搬送装置は、無菌チャ
ンバー1内に収容された搬送コンベア2,4によって容
器18を搬送する間に、これら容器18の滅菌を行なう
滅菌装置を構成しているが、必ずしも滅菌装置に適用し
た場合に限られるものではなく、無菌チャンバー1の内
部に搬送コンベア2,4を配置して容器18を搬送する
ものであれば良い。
【0013】上記無菌チャンバー1の天面10は、約3
0°の傾斜で傾けられている。この天面10の勾配は、
洗浄、滅菌時に、噴射された液が滞留することなく流下
し、また、生産運転時には、滅菌用に噴射されて付着し
た過酸化水素水のミストが結露することにより生じた水
滴が、そのまま落下することなく天面6に沿って流れる
ような角度に設定されている。さらに、底面12は、長
手方向に沿った中央部が最も深くなるように船底型(図
1参照)に傾斜し、しかも、上流側(図2および図3の
左側)から下流側(同図の右側)へ向かう中間部が最も
深くなるように傾斜している。そして、この最も深い部
分12a、すなわち、前後方向および左右方向の中央部
に、ドレン用の配管20が接続されている。
【0014】この無菌チャンバー1内に、容器18を搬
送するコンベア2,4が収容されている。本実施例で
は、この容器搬送装置が2本の搬送コンベア2,4によ
る容器18の受渡し部を構成しており、従って、無菌チ
ャンバー1内にこれらの搬送コンベア2,4が平行に配
置されている。搬入側の第1搬送コンベア2(図1の左
側、図3の下側)は、無菌チャンバー1の内部に配置さ
れた第1ドライブスプロケット22(図2、図3および
図2のIV−IV線に沿う断面を示す図4参照)と無菌
チャンバー1の外部に設けられた第1アイドルスプロケ
ット(図示せず)とに掛け回された第1の無端状チェー
ン24から成っており、一方、この第1搬送コンベア2
から容器18を受け取って搬出する第2搬送コンベア4
は、無菌チャンバー1の出口側(図2および図3の右
側)に配置された第2ドライブスプロケット26と入口
側に配置された第2アイドルスプロケット28に掛け回
された第2の無端状チェーン30から成っている。な
お、25および31は、それぞれ第1の無端状チェーン
24および第2の無端状チェーン30のテンションロー
ラである。
【0015】第2搬送コンベア4のドライブスプロケッ
ト26は、無菌チャンバー1の両側壁8,10を貫通し
て回転自在に支持された第2回転軸50に固定されてい
る。上記両側壁8,10の貫通孔には、環状の支持部材
51,52(図2のVIII−VIII線に沿う断面を
示す図8および図8のA部を拡大して示す図9参照)が
固定されており、第2回転軸50は、各支持部材51,
52内に装着されたベアリング53,54によって回転
自在に支持されている。また、各ベアリング53,54
よりも無菌チャンバー1の内部側の、第2回転軸50の
外周面と環状支持部材51,52の内周面との間には、
それぞれオイルシール55,56が嵌着されている。第
2回転軸50の一方の端部50a(図4の上側、図8の
右側)は、環状支持部材52よりも外側へ延びており、
この突出端部50aに、図示しない駆動源からの駆動力
を伝達して第2回転軸50を回転させる伝達スプロケッ
ト58が固定されている。一方、この第2回転軸50の
他方の端部(図4の下側、図8の左側)の外側にはカバ
ー60が装着されて、無菌チャンバー1の側壁8を貫通
している部分を覆っている。なお、ベアリング53,5
4とオイルシール55,56との間の空間には、抗菌性
グリースが封入される。
【0016】第1搬送コンベア2のドライブスプロケッ
ト22は、上記第2搬送コンベア4のドライブスプロケ
ット26と同様に、無菌チャンバー1の両側壁面8,1
0を貫通して回転自在に支持された第1回転軸32に固
定されている。この第1回転軸32も、両側壁面8,1
0に固定された環状支持部材33,34内に配置された
ベアリング(図示せず)によって回転自在に支持され、
また、これらベアリングの内側にオイルシール(図示せ
ず)が装着されている。第1回転軸32を支持する環状
支持部材33,34の内部は図示しないが、上記第2回
転軸50を示す図8および図9と同様の構成になってい
る。この第1回転軸32の一方の端部32a(図4の上
側)は、環状支持部材34よりも外側へ延びており、こ
の突出端部32aに、図示しない駆動源からの駆動力を
伝達して第1回転軸32を回転させる伝達スプロケット
36、およびこの回転を上記第2回転軸50の伝達スプ
ロケット58に伝える中間スプロケット38が固定され
ている。一方、この第1回転軸32の他方の端部(図4
の下側)の外側にはカバー40が装着されて、無菌チャ
ンバー1の側壁8を貫通している部分を覆っている。さ
らに、上記第1回転軸32および第2回転軸50の、伝
達スプロケット36,58および中間スプロケット38
が取付けられている端部32a,50aの外側には大型
のカバー42が装着されて、両軸32,50の、無菌チ
ャンバー1の壁面10を貫通している部分を覆ってい
る。
【0017】両回転軸32,50のオイルシール55,
56(他は図示を省略)が装着されている部分の近くに
は、殺菌水供給用の配管64が設けられており(図8を
拡大して示す図9参照)、搬送コンベア2,4の運転
中、すなわち、回転軸32,50の回転中は、この殺菌
水供給用配管64から、回転軸32,50とオイルシー
ル55,56との摺動部にオキソニアあるいは過酸化水
素水等の殺菌水が供給されるようになっている。
【0018】第2搬送コンベア4のアイドルスプロケッ
ト28は、無菌チャンバー1の両側壁面8,10を貫通
して回転自在に支持された従動軸66に固定されてい
る。この従動軸66の両端は、図5(図2のV−V線に
沿う断面図)に示すように、上記両回転軸32,50の
一方の端部(図4の下方側端部)と同様に、環状の支持
部材68,69内に配置されたベアリング70,71に
よって回転自在に支持されるとともに、オイルシール7
2,73が嵌着されて気密が保持されている。そして、
この従動軸66の両端部は、その外側に取付けられたカ
バー74,75によって覆われている。また、従動軸6
6に装着されたオイルシール72,73にも、上記回転
軸32,50のオイルシール55,56と同様に、殺菌
水供給用の配管(図示は省略)によりオキソニア等の殺
菌水が供給されるようになっている。
【0019】無菌チャンバー1の両側壁面8,10間に
は、上記各回転軸32,50および従動軸66の高さよ
りもやや上方に、複数本の角材84,85,86,8
7,88,89,90が固定されている(図1、図2、
図2のVI−VI線およびVII−VII線に沿う断面
図である図6および図7参照)。これらの各角材84,
85,86,87,88,89,90上には、上記第1
搬送コンベア2のチェーン24と第2搬送コンベア4の
チェーン30の両側に位置するように3本のレール9
4,96,98が固定されており、両搬送コンベア2,
4の無端状チェーン24,30は、その搬送側がそれぞ
れ両側のレール94,96,98に支持されて走行す
る。
【0020】上記2本の搬送コンベア2,4の上方に
は、第1搬送コンベア2から第2搬送コンベア4へ容器
18を乗り移らせるボトルガイド(全体として符号10
0で示す)が配設されている。このボトルガイド100
は、無菌チャンバー1の入口側では、第1搬送コンベア
2の上方両側に位置し、第1搬送コンベア2の下流端付
近では、第2搬送コンベア4の上方両側に位置し、その
中間では、第1搬送コンベア2上から第2搬送コンベア
4上へと次第に移動するように折曲げられた左右一対の
ガイドバー102,104を備えている。
【0021】両側の各ガイドバー102,104は、無
菌チャンバー1の両側壁面8,10を貫通するガイドバ
ー取付け軸106,108の内部側端部に固定されてい
る。両側のガイドバー取付け軸106,108は、両側
壁面8,10を貫通して固定された筒体110,112
内にOリング114,116を介して挿通されており
(図1のB部を拡大して示す図10を参照)、これら筒
体110,112に支持されて摺動できるようになって
いる。従って、これら取付け軸106,108を進退動
させることにより、両側のガイドバー102,104の
間隔を調整することができる。なお、通常の運転時に
は、上記筒体110,112に螺合された位置決め用の
押しねじ118によって上記ガイドバー取付け軸10
6,108は移動しないように固定される。
【0022】第2搬送コンベア4の上記ボトルガイド1
00が設けられている位置よりも下流側には、左右一対
のスクリュー120,122が平行に配置されており、
第1搬送コンベア2によってこの無菌チャンバー1内に
搬入され、第2搬送コンベア4へと受渡された容器18
は、これら両側のスクリュー120,122によって所
定の間隔に位置決めされて次の工程へ送られる。なお、
この無菌チャンバー1の前後の面14,16には、図1
1および図12に示すように、それぞれ容器搬入用およ
び搬出用の開口14a,16aが設けられており、これ
らの開口14a,16aを介して容器18が給排され
る。また、搬出側の開口16aは、シャッター16bに
よって開閉できるようになっている。
【0023】上記無菌チャンバー1の内部には、両側壁
面8,10の内面側に沿って複数本の滅菌液導入管12
4が配設されている。この実施例では、両側の壁面8,
10の内面側に沿って、それぞれ、搬送コンベア2,4
よりも上方側に2本、下方側に1本の滅菌液導入管12
4が設けられている。これら6本の滅菌液導入管124
には、それぞれ所定の位置に複数個のスプレーノズル1
26が取付けられており、これらのスプレーノズル12
6から、無菌チャンバー1の内部側および前後左右上下
の各壁面6,8,10,12,14,16に向けて過酸
化水素水等の滅菌液を噴射できるようになっている。
【0024】以上の構成に係る無菌システム用容器搬送
装置の作動について説明する。第1搬送コンベア2およ
び第2搬送コンベア4は、それぞれの回転軸32,50
の無菌チャンバー1外に突出した端部32a,50aに
固定されている伝達スプロケット36,58および中間
スプロケット38を介して、駆動源からの駆動力が伝達
されて回転する。これら回転軸32,50の回転によ
り、そのチャンバー1内に固定されているドライブスプ
ロケット22,26を介して第1チェーン24および第
2チェーン30が走行する。また、滅菌液導入管124
には、無菌チャンバー1の外部から過酸化水素水等の滅
菌液が導入されており、各滅菌液導入管124に設けら
れている多数のスプレーノズル126から無菌チャンバ
ー1内に滅菌液を噴射している。これらスプレーノズル
126は、無端状チェーン24,30の搬送面側、この
搬送面上を搬送されている容器18および各チェーン2
4,30のリターン側24a,30a等に滅菌液を噴射
して滅菌するとともに、無菌チャンバー1の各壁面6,
8,10,12,14,16に対しても滅菌液を噴射し
て無菌チャンバー1内全体の雰囲気を無菌状態に維持し
ている。
【0025】本実施例に係る容器搬送装置では、天面
6、底面12、両側の壁面8,10および前後の壁面1
4,16によって無菌チャンバー1を構成し、この無菌
チャンバー1の内部に、2本の搬送コンベア2,4を配
設している。すなわち、両側の壁面8,10に貫通支持
された回転軸32,50、従動軸66、これらの軸3
2,50,66に固定されたスプロケット22,26,
28、両側の壁面8,10に固定された複数の角材8
4,85,86,87,88,89,90、これら角材
84,85,86,87,88,89,90上に固定さ
れたレール94,96,98および各スプロケット2
2,26,28に掛け回されレール94,96,98に
支持されて走行する無端状チェーン24,30等から成
る搬送コンベア2,4を、上記無菌チャンバー1内の空
間に配設してあるので、搬送コンベア2,4の運動部分
も含めた容器搬送装置の内部全体を滅菌し無菌状態を維
持することができる。
【0026】また、ドライブスプロケット22,26が
取付けられた回転軸32,50およびアイドルスプロケ
ット28が取付けられた従動軸66は、無菌チャンバー
1の両側の壁面8,10を貫通し、環状の支持部材3
3,34,51,52,68,69内のベアリング5
3,54,70,71(他は図示を省略)によって回転
自在に支持されているが、これら回転軸32,50およ
び従動軸66の外面と環状支持部材33,34,51,
52,68,69の内面との間の気密を保持するオイル
シール55,56,72,73(他は図示を省略)によ
って、外部から細菌等の汚染物質が侵入することを防止
している。さらに、本実施例装置では、上述のように、
上記オイルシール55,56,72,73に対し、殺菌
液供給用の配管64(図9参照、なお、その他は図示を
省略)を介して、常時オキソニア等の殺菌水が供給され
ており、無菌チャンバー1の外部から細菌等の汚染物質
が侵入することをより強固に防止している。さらに、回
転軸32,50および従動軸66とオイルシール55,
56,72,73との間がドライな状態であると、摩擦
により熱が発生し、あるいは、摩耗を生ずる等で好まし
くないが、オキソニア等の殺菌水を常時補給してウエッ
トな状態にしておくことにより、潤滑液としての機能も
果たすことができ、上記欠点を除くことができる。
【0027】上記第1搬送コンベア2によって上流側か
ら搬送されてきた容器18は、無菌チャンバー1の入口
側の壁面14に設けられた開口14aから無菌チャンバ
ー1内に搬入される。無菌チャンバー1内では、角材8
4,85,86,87,88,89,90上に固定され
た両側のレール94,96,98に支持されて第1およ
び第2の無端状チェーン24,30は連続的に走行して
いる。第1搬送コンベア2によって搬送されている容器
18は、この第1搬送コンベア2上に配置された両側の
ガイドバー102,104に側面を支持されて搬送され
る。ガイドバー102,104は、第1搬送コンベア2
上から次第に第2搬送コンベア4上に移動するように折
曲げられており、搬送されている容器18は、進行につ
れて第1搬送コンベア2上から第2搬送コンベア4上に
乗り移る。
【0028】滅菌装置として構成されているこの容器搬
送装置内に搬入される容器18は、内部がすでに滅菌さ
れてキャップが取付けられており。この容器搬送装置内
を搬送される間に容器18の外面側が滅菌される。滅菌
が行なわれた容器18は、その後、第2搬送コンベア4
によって無菌チャンバー1から搬出され、次の工程に送
られる。なお、図1および図6に示すように、無菌チャ
ンバー1の一方の側壁8には、この無菌チャンバー1内
の容器18を直接触れることなく外部から取り扱うこと
ができるようにゴム等の弾性体から成るグローブ130
が設けられており、例えば搬送中の容器18が転倒した
際には、このグローブ130を介して外部から起こすこ
とができる。
【0029】搬送コンベア2,4によって搬送される容
器18の形状あるいはサイズが異なる場合には、ボトル
ガイド100の両側ガイドバー102,104の間隔を
調整することができる。この実施例では、ガイドバー1
02,104が取付けられているガイドバー取付け軸1
06,108が、無菌チャンバー1の両側壁面8,10
に固定された筒体110,112を貫通して無菌チャン
バー1の外部に延びており、無菌チャンバー1の外側か
らこのガイドバー取付け軸106,108を操作するこ
とにより、ガイドバー102,104の位置を移動する
ことができる。従って、ガイドバー102,104の間
隔調整が極めて簡単であり、調整時間も短縮することが
できる。
【0030】また、無菌チャンバー1の天面6は、この
実施例ではほぼ30°の傾斜を有しており、上記生産運
転中にスプレーノズル126から噴射された過酸化水素
水のミストが結露して水滴になった場合にも、この天面
6に沿って流れるので、そのまま落下して容器18に付
着してしまうことを防止できる。なお、天面6の勾配
は、水滴が所定区間落下せずに流れるような角度になっ
ておれば良く、必ずしも30°の傾斜に限るものではな
く、適宜選択することができる。
【0031】さらに、無菌チャンバー1の天面6が傾斜
しているので、この容器搬送装置の洗浄、滅菌時に、洗
浄液等が天面6に滞留することを防止することができ
る。また、無菌チャンバー1の底面12は、長手方向お
よび幅方向ともに船底型をしており、その最も低い位置
12aに、ドレン用配管20が連結されているので、チ
ャンバー1内の洗浄液等はこの底面12の最も低い位置
12aに集められて排出される。従って、洗浄液が無菌
チャンバー1の内部に残留することなく完全に排出する
ことができる。
【0032】なお、上記実施例では、2本の搬送コンベ
ア2,4の受渡し部を有している容器搬送装置を示した
が、必ずしも受渡し部に限るものではなく、一本の搬送
コンベアを無菌チャンバー内に収容したものであっても
良い。この構成の場合には、搬送コンベアによって搬送
される容器を案内するガイドバーは直線状で良いことは
いうまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、底
面、両側の壁面、天面および前後の壁面によって密閉さ
れたチャンバーを形成し、このチャンバー内に、複数の
スプロケットに掛け回されて走行する無端状チェーンを
有する搬送コンベアを配置し、さらに、上記無端状チェ
ーンの上方両側に配置され、搬送コンベアによって搬送
される容器の両側面を案内するガイドバーと、上記チャ
ンバーの両側壁面を貫通して支持され、その内部端に上
記ガイドバーがそれぞれ取付けられた両側のガイドバー
取付け軸とを設け、これら両側のガイドバー取付け軸の
少なくとも一方を上記チャンバーの壁面に対して進退動
可能に支持させることにより、上記両ガイドバーの間隔
を調整可能にしたので、密閉されたチャンバー内のボト
ルガイドを、このチャンバーを分解することなく、簡単
な操作で、しかも短時間で調整することができる。しか
も、搬送コンベアを構成する各部分も、チャンバー内に
開放された状態で配置されているので、搬送コンベアを
含めたチャンバー内部全体の洗浄および滅菌が可能であ
り、チャンバー内を高度な無菌状態に維持することがで
きる。
【0034】また、第2の発明では、上記チャンバーの
両側壁を貫通し、ベアリングおよびシール部材を介して
回転自在に支持された軸と、この軸に取付けられたスプ
ロケットに掛け回されて、上記チャンバー内に配置され
た無端状チェーンを有する搬送コンベアとを備えた容器
搬送装置に、上記軸とシール部材との摺動部に殺菌水を
供給する配管を設けたことにより、上記シール部材によ
って、チャンバー外から内部に細菌等の汚染物質が侵入
することを防止することに加えて、シール部材を介して
細菌等が侵入してくるおそれがある場合にも、これを殺
菌することができるので、確実なバリアを構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無菌システム用容器搬
送装置の要部を示すもので、図2のI−I線に沿う断面
図である。
【図2】上記無菌システム用容器搬送装置の正面図であ
る。
【図3】上記無菌システム用容器搬送装置の平面図であ
る。
【図4】図2のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図2のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図2のVII−VII線に沿う断面図である。
【図8】図2のVIII−VIII線に沿う断面図であ
る。
【図9】図8のA部の拡大図である。
【図10】図1のB部の拡大図である。
【図11】図2の右側面図である。
【図12】図2の左側面図である。
【符号の説明】
1 チャンバー 2 搬送コンベア 4 搬送コンベア 6 チャンバーの天面 8 チャンバーの壁面 10 チャンバーの壁面 12 チャンバーの底面 14 チャンバーの前方壁面 16 チャンバーの後方壁面 22 スプロケット 24 無端状チェーン 26 スプロケット 28 スプロケット 30 無端状チェーン 32 軸(回転軸) 50 軸(回転軸) 64 配管(殺菌水供給用配管) 66 軸(従動軸) 70 ベアリング 71 ベアリング 72 シール部材(オイルシール) 73 シール部材(オイルシール) 102 ガイドバー 104 ガイドバー 106 ガイドバー取付け軸 108 ガイドバー取付け軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 一男 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面、両側の壁面、天面および前後の壁
    面によって形成されたチャンバーと、複数のスプロケッ
    トに掛け回されて、このチャンバー内に配置された無端
    状チェーンを有する搬送コンベアと、上記無端状チェー
    ンの上方両側に配置され、搬送コンベアによって搬送さ
    れる容器の両側面を案内するガイドバーと、上記チャン
    バーの両側壁面を貫通して支持され、その内部端に上記
    ガイドバーがそれぞれ取付けられた両側のガイドバー取
    付け軸とを備え、これら両側のガイドバー取付け軸の少
    なくとも一方を上記チャンバーの壁面に対して進退動可
    能に支持させることにより、上記両ガイドバーの間隔を
    調整可能にしたことを特徴とする無菌システム用容器搬
    送装置。
  2. 【請求項2】 底面、両側の壁面、天面および前後の壁
    面によって形成されたチャンバーと、このチャンバーの
    両側壁を貫通し、ベアリングおよびシール部材を介して
    回転自在に支持された軸と、この軸に取付けられたスプ
    ロケットに掛け回されて、上記チャンバー内に配置され
    た無端状チェーンを有する搬送コンベアと、上記軸とシ
    ール部材との摺動部に殺菌水を供給する配管とを備えた
    ことを特徴とする無菌システム用容器搬送装置。
  3. 【請求項3】 上記チャンバーの底面を船底型に形成す
    るとともに、この底面の最も低い部分に、ドレン用配管
    を接続したことを特徴とする請求項1または2に記載の
    無菌システム用容器搬送装置。
  4. 【請求項4】 上記チャンバーの天面を、液体または水
    滴が流下するように所定の角度で傾斜させたことを特徴
    とする請求項1ないし3に記載の無菌システム用容器搬
    送装置。
JP33107095A 1995-11-27 1995-11-27 無菌システム用容器搬送装置 Pending JPH09142420A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005329986A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd 不活性ガス置換装置
JP2007261595A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Kirin Techno-System Co Ltd 容器の水滴除去装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005329986A (ja) * 2004-05-20 2005-12-02 Toyo Seikan Kaisha Ltd 不活性ガス置換装置
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