JPH09141493A - 突き合わせ治具 - Google Patents
突き合わせ治具Info
- Publication number
- JPH09141493A JPH09141493A JP7301199A JP30119995A JPH09141493A JP H09141493 A JPH09141493 A JP H09141493A JP 7301199 A JP7301199 A JP 7301199A JP 30119995 A JP30119995 A JP 30119995A JP H09141493 A JPH09141493 A JP H09141493A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet metal
- actuator
- metal material
- positioning member
- positioning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Laser Beam Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】 溶接される板金材料の損傷を防止するともに
幅の広い板金材料の溶接を可能とする。 【解決手段】 定磐上に載置された２枚の板金材料を突
き合わせ，その突き合わせ端部を溶接するために，溶接
装置に対して位置決めされ一方の板金材料の突き合わせ
端部と付き合わされる位置決め壁面４と，他方の板金材
料の上面に押し付けられる押さえ面５とを具備してなる
位置決め部材６と，位置決め壁面に弱い押圧力で押圧す
る第１の突き合わせアクチュエータ７と，位置決めされ
た一方の板金材料を定磐に強い押圧力で押し付けて定磐
に固定する固定アクチュエータ８と，一方の板金材料の
突き合わせ面に他方の板金材料を軽い力で押し付ける第
２の突き合わせアクチュエータ９と，位置決め部材を一
方の板金材料と当接する位置と，他方の板金材料の上面
と当接する位置に移動させる位置決め部材アクチュエー
タとを１０，１５具備してなる突き合わせ治具。
幅の広い板金材料の溶接を可能とする。 【解決手段】 定磐上に載置された２枚の板金材料を突
き合わせ，その突き合わせ端部を溶接するために，溶接
装置に対して位置決めされ一方の板金材料の突き合わせ
端部と付き合わされる位置決め壁面４と，他方の板金材
料の上面に押し付けられる押さえ面５とを具備してなる
位置決め部材６と，位置決め壁面に弱い押圧力で押圧す
る第１の突き合わせアクチュエータ７と，位置決めされ
た一方の板金材料を定磐に強い押圧力で押し付けて定磐
に固定する固定アクチュエータ８と，一方の板金材料の
突き合わせ面に他方の板金材料を軽い力で押し付ける第
２の突き合わせアクチュエータ９と，位置決め部材を一
方の板金材料と当接する位置と，他方の板金材料の上面
と当接する位置に移動させる位置決め部材アクチュエー
タとを１０，１５具備してなる突き合わせ治具。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は，２枚の板金材料を
レーザー溶接機等で溶接する場合に用いられる改良され
た突き合わせ治具に関するものである。
レーザー溶接機等で溶接する場合に用いられる改良され
た突き合わせ治具に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上記のような溶接機に用いる突き合わせ
治具の一例が図４に示されている。この突き合わせ治具
５０では，定磐５２上にスライド自在に載置した２枚の
板金材料５３ａ，５３ｂの内の一方，５３ａをアクチュ
エータ５４に取り付けられた押圧部材５５で位置決め部
材５１，５１に押圧して正確な位置決めを行い，位置決
めされた板金材料５３ａに他方の板金材料５３ｂをアク
チュエータ５６によって軽く押し付け，その状態で押さ
え板５７ａ，５７ｂによって板金材料５３ａ，５３ｂの
突き合わせ端部近く，即ち溶接端部近くを押さえて溶接
端部を揃え，溶接作業を行っている。
治具の一例が図４に示されている。この突き合わせ治具
５０では，定磐５２上にスライド自在に載置した２枚の
板金材料５３ａ，５３ｂの内の一方，５３ａをアクチュ
エータ５４に取り付けられた押圧部材５５で位置決め部
材５１，５１に押圧して正確な位置決めを行い，位置決
めされた板金材料５３ａに他方の板金材料５３ｂをアク
チュエータ５６によって軽く押し付け，その状態で押さ
え板５７ａ，５７ｂによって板金材料５３ａ，５３ｂの
突き合わせ端部近く，即ち溶接端部近くを押さえて溶接
端部を揃え，溶接作業を行っている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記のように
構成された上記従来の突き合わせ治具５０では，一方の
板金材料５３ａを位置決めの基準としているので，板金
材料５３ａを固定する位置決め部材５１，５１と押圧部
材５５，５５による板金材料５３ａを押さえる力はかな
り大きめに設定せざるをえず，そのために上記一方の板
金材料５３ａの位置決め部材５１，５１と押圧部材５
５，５５とが押し付けられた部分ａに凹み傷が付くとい
った問題があり，このように板金材料５３ａが変形する
と，ますます位置決め精度が低下する問題がある。ま
た，上記突き合わせ治具５０では，上記のように位置決
め部材５１，５１で板金材料５３ａを保持する構成をと
っているので，この板金材料５３ａと突き合わされる他
方の板金材料５３ｂは上記位置決め部材５１，５１との
干渉をさける為に，上記位置決め部材５１，５１の間隔
よりも小さい幅に規制されることになり，例えば一方の
板金材料５３ａと同じ幅のような幅の大きい板金材料を
溶接相手として選ぶことができないという問題があっ
た。本発明は，このような従来の技術における課題を解
決することのできる突き合わせ治具を提供することを目
的とする。
構成された上記従来の突き合わせ治具５０では，一方の
板金材料５３ａを位置決めの基準としているので，板金
材料５３ａを固定する位置決め部材５１，５１と押圧部
材５５，５５による板金材料５３ａを押さえる力はかな
り大きめに設定せざるをえず，そのために上記一方の板
金材料５３ａの位置決め部材５１，５１と押圧部材５
５，５５とが押し付けられた部分ａに凹み傷が付くとい
った問題があり，このように板金材料５３ａが変形する
と，ますます位置決め精度が低下する問題がある。ま
た，上記突き合わせ治具５０では，上記のように位置決
め部材５１，５１で板金材料５３ａを保持する構成をと
っているので，この板金材料５３ａと突き合わされる他
方の板金材料５３ｂは上記位置決め部材５１，５１との
干渉をさける為に，上記位置決め部材５１，５１の間隔
よりも小さい幅に規制されることになり，例えば一方の
板金材料５３ａと同じ幅のような幅の大きい板金材料を
溶接相手として選ぶことができないという問題があっ
た。本発明は，このような従来の技術における課題を解
決することのできる突き合わせ治具を提供することを目
的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は，定磐上に載置された２枚の板金材料を突き
合わせ，その突き合わせ端部を溶接する突き合わせ溶接
装置に用いる突き合わせ治具において，上記溶接装置に
対して位置決めされ上記一方の板金材料の突き合わせ端
部と付き合わされる位置決め壁面と，他方の板金材料の
上面に押し付けられる押さえ面とを具備してなる位置決
め部材と，上記一方の板金材料を上記位置決め部材の上
記位置決め壁面に弱い押圧力で押圧する第１の突き合わ
せアクチュエータと，上記位置決め部材の位置決め壁面
に上記突き合わせアクチュエータにより押し当てられて
位置決めされた上記一方の板金材料を上記定磐に強い押
圧力で押し付けて定磐に固定する固定アクチュエータ
と，上記固定アクチュエータにより上記定磐上に固定さ
れた上記一方の板金材料の突き合わせ面に上記他方の板
金材料を軽い力で押し付ける第２の突き合わせアクチュ
エータと，上記位置決め部材を上記一方の板金材料と当
接する位置と，上記第２の突き合わせアクチュエータに
より付き合わされた上記他方の板金材料の上面と当接す
る位置に移動させる位置決め部材アクチュエータとを具
備してなることを特徴とする突き合わせ治具である。
に本発明は，定磐上に載置された２枚の板金材料を突き
合わせ，その突き合わせ端部を溶接する突き合わせ溶接
装置に用いる突き合わせ治具において，上記溶接装置に
対して位置決めされ上記一方の板金材料の突き合わせ端
部と付き合わされる位置決め壁面と，他方の板金材料の
上面に押し付けられる押さえ面とを具備してなる位置決
め部材と，上記一方の板金材料を上記位置決め部材の上
記位置決め壁面に弱い押圧力で押圧する第１の突き合わ
せアクチュエータと，上記位置決め部材の位置決め壁面
に上記突き合わせアクチュエータにより押し当てられて
位置決めされた上記一方の板金材料を上記定磐に強い押
圧力で押し付けて定磐に固定する固定アクチュエータ
と，上記固定アクチュエータにより上記定磐上に固定さ
れた上記一方の板金材料の突き合わせ面に上記他方の板
金材料を軽い力で押し付ける第２の突き合わせアクチュ
エータと，上記位置決め部材を上記一方の板金材料と当
接する位置と，上記第２の突き合わせアクチュエータに
より付き合わされた上記他方の板金材料の上面と当接す
る位置に移動させる位置決め部材アクチュエータとを具
備してなることを特徴とする突き合わせ治具である。
【０００５】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して，本発明
を具体化した実施形態につき説明し，本発明の理解に供
する。尚，以下の実施形態は，本発明を具体化した一例
であって，本発明の技術的範囲を限定する性格のもので
はない。ここに，図１は本発明の一実施形態に係る突き
合わせ治具を示す斜視図，図２は同突き合わせ治具の待
機状態を示す側面図，図３は同治具の動作を説明するた
めの側面図である。尚，前記した従来の突き合わせ治具
に用いた要素と共通の要素には同一の符号を使用し説明
を省略する。図１及び図２に示すように，この実施形態
にかかる突き合わせ治具１は，溶接装置の位置的基準と
なるレーザーガン２に対して位置決めされ，一方の板金
材料５３ａの突き合わせ端部３と付き合わされる位置決
め壁面４と，他方の板金材料５３ｂの上面に押し付けら
れる押さえ面５とを具備してなる位置決め部材６と，上
記一方の板金材料５３ａを上記位置決め部材６の上記位
置決め壁面４に弱い押圧力で押圧する第１の突き合わせ
アクチュエータ７と，上記位置決め部材６の位置決め壁
面４に上記第１の突き合わせアクチュエータ７により押
し当てられて位置決めされた上記一方の板金材料５３ａ
を定磐５２に強い押圧力で押し付けて定磐５２に固定す
る固定アクチュエータ８と，上記固定アクチュエータ８
により上記定磐５２上に固定された上記一方の板金材料
５３ａの突き合わせ面３に上記他方の板金材料５３ｂを
軽い力で押し付ける第２の突き合わせアクチュエータ９
と，上記位置決め部材６を上記一方の板金材料５３ａと
当接する位置と，上記第２の突き合わせアクチュエータ
９により付き合わされた上記他方の板金材料５３ｂの上
面と当接する位置に移動させる位置決め部材アクチュエ
ータ１０，１１とを主要な構成要素として具備してい
る。
を具体化した実施形態につき説明し，本発明の理解に供
する。尚，以下の実施形態は，本発明を具体化した一例
であって，本発明の技術的範囲を限定する性格のもので
はない。ここに，図１は本発明の一実施形態に係る突き
合わせ治具を示す斜視図，図２は同突き合わせ治具の待
機状態を示す側面図，図３は同治具の動作を説明するた
めの側面図である。尚，前記した従来の突き合わせ治具
に用いた要素と共通の要素には同一の符号を使用し説明
を省略する。図１及び図２に示すように，この実施形態
にかかる突き合わせ治具１は，溶接装置の位置的基準と
なるレーザーガン２に対して位置決めされ，一方の板金
材料５３ａの突き合わせ端部３と付き合わされる位置決
め壁面４と，他方の板金材料５３ｂの上面に押し付けら
れる押さえ面５とを具備してなる位置決め部材６と，上
記一方の板金材料５３ａを上記位置決め部材６の上記位
置決め壁面４に弱い押圧力で押圧する第１の突き合わせ
アクチュエータ７と，上記位置決め部材６の位置決め壁
面４に上記第１の突き合わせアクチュエータ７により押
し当てられて位置決めされた上記一方の板金材料５３ａ
を定磐５２に強い押圧力で押し付けて定磐５２に固定す
る固定アクチュエータ８と，上記固定アクチュエータ８
により上記定磐５２上に固定された上記一方の板金材料
５３ａの突き合わせ面３に上記他方の板金材料５３ｂを
軽い力で押し付ける第２の突き合わせアクチュエータ９
と，上記位置決め部材６を上記一方の板金材料５３ａと
当接する位置と，上記第２の突き合わせアクチュエータ
９により付き合わされた上記他方の板金材料５３ｂの上
面と当接する位置に移動させる位置決め部材アクチュエ
ータ１０，１１とを主要な構成要素として具備してい
る。
【０００６】尚，前記第１の突き合わせアクチュエータ
７は，押さえ部材１２を介して上記一方の板金材料５３
ａを上記位置決め部材６に押し付ける。また前記第２の
突き合わせアクチュエータ９は，押さえ部材１３を介し
て他方の板金材料５３ｂを一方の板金材料５３ａに押し
付ける。また上記位置決め部材アクチュエータ１０は上
記位置決め部材６を垂直方向に移動させる空気圧シリン
ダよりなり，位置決め部材アクチュエータ１１は，上記
位置決め部材アクチュエータ１０を水平方向に移動させ
るネジロッド等よりなっている。さらに，上記固定アク
チュエータ８は固定板１４を介して前記一方の板金材料
５３ａを定磐５２の上面に押圧して固定する。前記位置
決め部材アクチュエータ１１及び固定アクチュエータ８
は機台１６に固定されている。上記位置決め部材６の後
端側には，他方の板金材料５３ｂを挿入することのでき
る切欠き１７が形成されている。補助アクチュエータ１
５は，前記位置決め部材６を定磐５２に対して位置決め
するためのものであり，必要に応じて採用される。次に
図３を参照しながら，上記突き合わせ治具１の作動につ
いて説明し，この実施形態の説明に供する。ここに位置
決め部材アクチュエータ１０の軸心から位置決め部材６
の突き合わせ面４までの距離は既知である。
７は，押さえ部材１２を介して上記一方の板金材料５３
ａを上記位置決め部材６に押し付ける。また前記第２の
突き合わせアクチュエータ９は，押さえ部材１３を介し
て他方の板金材料５３ｂを一方の板金材料５３ａに押し
付ける。また上記位置決め部材アクチュエータ１０は上
記位置決め部材６を垂直方向に移動させる空気圧シリン
ダよりなり，位置決め部材アクチュエータ１１は，上記
位置決め部材アクチュエータ１０を水平方向に移動させ
るネジロッド等よりなっている。さらに，上記固定アク
チュエータ８は固定板１４を介して前記一方の板金材料
５３ａを定磐５２の上面に押圧して固定する。前記位置
決め部材アクチュエータ１１及び固定アクチュエータ８
は機台１６に固定されている。上記位置決め部材６の後
端側には，他方の板金材料５３ｂを挿入することのでき
る切欠き１７が形成されている。補助アクチュエータ１
５は，前記位置決め部材６を定磐５２に対して位置決め
するためのものであり，必要に応じて採用される。次に
図３を参照しながら，上記突き合わせ治具１の作動につ
いて説明し，この実施形態の説明に供する。ここに位置
決め部材アクチュエータ１０の軸心から位置決め部材６
の突き合わせ面４までの距離は既知である。
【０００７】先ず図２に示す待機状態から位置決め部材
アクチュエータ１１が作動されて位置決め部材６の位置
決め面４が，Ｘ方向（突き合わせアクチュエータ７，９
の進退方向）に見た溶接線の位置に来るように位置決め
される。次に位置決め部材アクチュエータ１０が作動し
て位置決め部材６を，その押さえ面５が定磐５２の上面
に当接するまで下降させる。この時，必要に応じて補助
アクチュエータ１５を作動させて位置決め部材６をさら
に高精度に位置決めすることができる。この状態で上記
位置決め部材６と突き合わせアクチュエータ７の押さえ
部材１２との間の適当な位置に一方の板金材料５３ａを
載置する。また上記位置決め部材６と突き合わせアクチ
ュエータ９の押さえ部材１３との間の適当な位置に他方
の板金材料５３ｂを載置する（図３（ａ））。次に突き
合わせアクチュエータ７を作動させて一方の板金材料５
３ａを位置決め部材６の位置決め壁面４に軽い力で押し
付ける。この時の押圧力は，板金材料５３ａの位置決め
を行うだけで，他からの外力が板金材料５３ａに作用す
るわけではないので，軽い力でよい。次に固定アクチュ
エータ８を作動させて固定部材１４を下降させ，定磐５
２との間で板金材料５３ａを把持固定する（図３
（ｂ））。この時の押圧力は，その後の板金材料５３ｂ
の押し付けで，位置決めの基準となっている板金材料５
３ａが動かないように充分強い力に設定される。
アクチュエータ１１が作動されて位置決め部材６の位置
決め面４が，Ｘ方向（突き合わせアクチュエータ７，９
の進退方向）に見た溶接線の位置に来るように位置決め
される。次に位置決め部材アクチュエータ１０が作動し
て位置決め部材６を，その押さえ面５が定磐５２の上面
に当接するまで下降させる。この時，必要に応じて補助
アクチュエータ１５を作動させて位置決め部材６をさら
に高精度に位置決めすることができる。この状態で上記
位置決め部材６と突き合わせアクチュエータ７の押さえ
部材１２との間の適当な位置に一方の板金材料５３ａを
載置する。また上記位置決め部材６と突き合わせアクチ
ュエータ９の押さえ部材１３との間の適当な位置に他方
の板金材料５３ｂを載置する（図３（ａ））。次に突き
合わせアクチュエータ７を作動させて一方の板金材料５
３ａを位置決め部材６の位置決め壁面４に軽い力で押し
付ける。この時の押圧力は，板金材料５３ａの位置決め
を行うだけで，他からの外力が板金材料５３ａに作用す
るわけではないので，軽い力でよい。次に固定アクチュ
エータ８を作動させて固定部材１４を下降させ，定磐５
２との間で板金材料５３ａを把持固定する（図３
（ｂ））。この時の押圧力は，その後の板金材料５３ｂ
の押し付けで，位置決めの基準となっている板金材料５
３ａが動かないように充分強い力に設定される。
【０００８】この状態で水平方向の位置決め部材アクチ
ュエータ１１が作動し，位置決め部材６を突き合わせア
クチュエータ９の方向へ水平に若干の距離だけ移動させ
た後，垂直方向の位置決め部材アクチュエータ１０によ
り位置決め部材６を上方へ持ち上げると共に，前記水平
方向の位置決め部材アクチュエータ１１を作動させて位
置決め部材の突き合わせ面４が位置決めされた板金材料
５３ａの突き合わせ面５３ｃよりも若干突き合わせアク
チュエータ９の方向へずれた位置で位置決め部材を停止
させる。その後，突き合わせアクチュエータ９が作動さ
れて他方側の板金材料５３ｂが前記一方の板金材料５３
ａの突き合わせ面５３ｃに当接するまで移動させる（図
３（ｃ））。この時の突き合わせアクチュエータ９の押
圧力は，板金材料５３ｂを板金材料５３ａに当てるだけ
の為であるから，軽い力でよい。続いて図３（ｄ）に示
すように位置決め部材アクチュエータ１０が作動して，
位置決め部材６が他方の板金材料５３ｂの上面に当接す
る。この時，外力が作用しないので，上記当接力は比較
的弱い力でよい。この状態でレーザーガン２によって上
記突き合わせ面が溶接される。溶接が終わると全てのア
クチュエータ７，９，１０，１１が図２に示す待機状態
まで後退するので，溶接済みの板金材料５３ａ，５３ｂ
を取り出す。
ュエータ１１が作動し，位置決め部材６を突き合わせア
クチュエータ９の方向へ水平に若干の距離だけ移動させ
た後，垂直方向の位置決め部材アクチュエータ１０によ
り位置決め部材６を上方へ持ち上げると共に，前記水平
方向の位置決め部材アクチュエータ１１を作動させて位
置決め部材の突き合わせ面４が位置決めされた板金材料
５３ａの突き合わせ面５３ｃよりも若干突き合わせアク
チュエータ９の方向へずれた位置で位置決め部材を停止
させる。その後，突き合わせアクチュエータ９が作動さ
れて他方側の板金材料５３ｂが前記一方の板金材料５３
ａの突き合わせ面５３ｃに当接するまで移動させる（図
３（ｃ））。この時の突き合わせアクチュエータ９の押
圧力は，板金材料５３ｂを板金材料５３ａに当てるだけ
の為であるから，軽い力でよい。続いて図３（ｄ）に示
すように位置決め部材アクチュエータ１０が作動して，
位置決め部材６が他方の板金材料５３ｂの上面に当接す
る。この時，外力が作用しないので，上記当接力は比較
的弱い力でよい。この状態でレーザーガン２によって上
記突き合わせ面が溶接される。溶接が終わると全てのア
クチュエータ７，９，１０，１１が図２に示す待機状態
まで後退するので，溶接済みの板金材料５３ａ，５３ｂ
を取り出す。
【０００９】
【実施例】上の実施形態では，機台１６側に設けたレー
ザーガン２を基準とするので，位置決め部材６の位置決
めも機台１６を基準として位置決めされている。しか
し，全ての位置決めを定磐５２を基準とする場合には，
定磐５２側に設けた補助アクチュエータ１５によって位
置決め部材６の位置決めを行う方が精度的に優れたもの
が得られる。溶接装置としては，上記レーザーガンによ
るものに限定されず，スポット溶接，通常のアーク溶
接，その他の場合にも本発明は適用可能であることは言
うまでもない。また位置決め部材６に設けた切欠き１７
は必ずしも必須ではない。定磐５２のスペースに余裕が
あるのであれば，上記切欠きは不要であろう。
ザーガン２を基準とするので，位置決め部材６の位置決
めも機台１６を基準として位置決めされている。しか
し，全ての位置決めを定磐５２を基準とする場合には，
定磐５２側に設けた補助アクチュエータ１５によって位
置決め部材６の位置決めを行う方が精度的に優れたもの
が得られる。溶接装置としては，上記レーザーガンによ
るものに限定されず，スポット溶接，通常のアーク溶
接，その他の場合にも本発明は適用可能であることは言
うまでもない。また位置決め部材６に設けた切欠き１７
は必ずしも必須ではない。定磐５２のスペースに余裕が
あるのであれば，上記切欠きは不要であろう。
【００１０】
【発明の効果】本発明に係る突き合わせ治具は以上述べ
たごとく，定磐上に載置された２枚の板金材料を突き合
わせ，その突き合わせ端部を溶接する突き合わせ溶接装
置に用いる突き合わせ治具において，上記溶接装置に対
して位置決めされ上記一方の板金材料の突き合わせ端部
と付き合わされる位置決め壁面と，他方の板金材料の上
面に押し付けられる押さえ面とを具備してなる位置決め
部材と，上記一方の板金材料を上記位置決め部材の上記
位置決め壁面に弱い押圧力で押圧する第１の突き合わせ
アクチュエータと，上記位置決め部材の位置決め壁面に
上記突き合わせアクチュエータにより押し当てられて位
置決めされた上記一方の板金材料を上記定磐に強い押圧
力で押し付けて定磐に固定する固定アクチュエータと，
上記固定アクチュエータにより上記定磐上に固定された
上記一方の板金材料の突き合わせ面に上記他方の板金材
料を軽い力で押し付ける第２の突き合わせアクチュエー
タと，上記位置決め部材を上記一方の板金材料と当接す
る位置と，上記第２の突き合わせアクチュエータにより
付き合わされた上記他方の板金材料の上面と当接する位
置に移動させる位置決め部材アクチュエータとを具備し
てなることを特徴とする突き合わせ治具として構成され
ているので，位置決めの基準となる板金材料を定磐と押
さえ板との間で面的に挟持するので板金材料が損傷する
ような不都合が回避される。また板金材料の突き合わせ
面で位置決め部材と当接する従来例と異なり，上記のよ
うに板金材料を定磐に対して面的に保持するので板金材
料の突き合わせ面に干渉物が当接しない状態で他方の板
金材料を押し付けることができるので，上記他方の板金
材料の幅が規制されず，大きい幅の板金材料の溶接が可
能となる。
たごとく，定磐上に載置された２枚の板金材料を突き合
わせ，その突き合わせ端部を溶接する突き合わせ溶接装
置に用いる突き合わせ治具において，上記溶接装置に対
して位置決めされ上記一方の板金材料の突き合わせ端部
と付き合わされる位置決め壁面と，他方の板金材料の上
面に押し付けられる押さえ面とを具備してなる位置決め
部材と，上記一方の板金材料を上記位置決め部材の上記
位置決め壁面に弱い押圧力で押圧する第１の突き合わせ
アクチュエータと，上記位置決め部材の位置決め壁面に
上記突き合わせアクチュエータにより押し当てられて位
置決めされた上記一方の板金材料を上記定磐に強い押圧
力で押し付けて定磐に固定する固定アクチュエータと，
上記固定アクチュエータにより上記定磐上に固定された
上記一方の板金材料の突き合わせ面に上記他方の板金材
料を軽い力で押し付ける第２の突き合わせアクチュエー
タと，上記位置決め部材を上記一方の板金材料と当接す
る位置と，上記第２の突き合わせアクチュエータにより
付き合わされた上記他方の板金材料の上面と当接する位
置に移動させる位置決め部材アクチュエータとを具備し
てなることを特徴とする突き合わせ治具として構成され
ているので，位置決めの基準となる板金材料を定磐と押
さえ板との間で面的に挟持するので板金材料が損傷する
ような不都合が回避される。また板金材料の突き合わせ
面で位置決め部材と当接する従来例と異なり，上記のよ
うに板金材料を定磐に対して面的に保持するので板金材
料の突き合わせ面に干渉物が当接しない状態で他方の板
金材料を押し付けることができるので，上記他方の板金
材料の幅が規制されず，大きい幅の板金材料の溶接が可
能となる。
【図１】 本発明の一実施形態に係る突き合わせ治具を
示す斜視図。
示す斜視図。
【図２】 同突き合わせ治具の待機状態を示す側面図。
【図３】 同治具の動作を説明するための側面図。
【図４】 従来の突き合わせ治具を示す斜視図。
１…突き合わせ治具 ２…レーザーガン ３…突き合わせ端部 ４…位置決め壁面 ５…押さえ面 ６…位置決め部材 ７…第１の突き合わせアクチュエータ ８…固定アクチュエータ ９…第２の突き合わせ
アクチュエータ １０，１１…位置決め部材アクチュエータ １２，１３…押さえ部材 １４…固定板 １５…補助アクチュエータ １６…機台 １７…切欠き ５２…定磐 ５３ａ，５３ｂ…板金材
料
アクチュエータ １０，１１…位置決め部材アクチュエータ １２，１３…押さえ部材 １４…固定板 １５…補助アクチュエータ １６…機台 １７…切欠き ５２…定磐 ５３ａ，５３ｂ…板金材
料
Claims (1)
- 【請求項１】 定磐上に載置された２枚の板金材料を突
き合わせ，その突き合わせ端部を溶接する突き合わせ溶
接装置に用いる突き合わせ治具において，上記溶接装置
に対して位置決めされ上記一方の板金材料の突き合わせ
端部と付き合わされる位置決め壁面と，他方の板金材料
の上面に押し付けられる押さえ面とを具備してなる位置
決め部材と，上記一方の板金材料を上記位置決め部材の
上記位置決め壁面に弱い押圧力で押圧する第１の突き合
わせアクチュエータと，上記位置決め部材の位置決め壁
面に上記突き合わせアクチュエータにより押し当てられ
て位置決めされた上記一方の板金材料を上記定磐に強い
押圧力で押し付けて定磐に固定する固定アクチュエータ
と，上記固定アクチュエータにより上記定磐上に固定さ
れた上記一方の板金材料の突き合わせ面に上記他方の板
金材料を軽い力で押し付ける第２の突き合わせアクチュ
エータと，上記位置決め部材を上記一方の板金材料と当
接する位置と，上記第２の突き合わせアクチュエータに
より付き合わされた上記他方の板金材料の上面と当接す
る位置に移動させる位置決め部材アクチュエータとを具
備してなることを特徴とする突き合わせ治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7301199A JPH09141493A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 突き合わせ治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7301199A JPH09141493A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 突き合わせ治具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09141493A true JPH09141493A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17893978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7301199A Pending JPH09141493A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 突き合わせ治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09141493A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004298927A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Koyabe Seiki:Kk | ワーク突合わせ装置 |
| KR100462232B1 (ko) * | 2002-09-03 | 2004-12-17 | 주식회사 성우하이텍 | 매쉬시임 용접기용 패널 오버랩 클램핑 장치 및 그 제어방법 |
| WO2007147900A1 (en) * | 2006-06-23 | 2007-12-27 | Uhdenora S.P.A. | Method of and device for butt welding without weld filler materials thin metal sheets using clamping pressing devices, at least one pressing element being suitable for applying two or more distinct pressure levels |
| JP2008119752A (ja) * | 2007-12-28 | 2008-05-29 | Koyabe Seiki:Kk | ワーク突合わせ装置 |
| KR101331423B1 (ko) * | 2011-12-16 | 2013-11-20 | 주식회사 성우하이텍 | 레이저 용접용 지그 장치 |
| CN112222731A (zh) * | 2020-12-18 | 2021-01-15 | 昆山市力格自动化设备有限公司 | 一种用于金属板件的对接装置 |
| CN114473342A (zh) * | 2022-03-11 | 2022-05-13 | 长江精工钢结构(集团)股份有限公司 | 一种钢结构建筑空中对接工装 |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP7301199A patent/JPH09141493A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100462232B1 (ko) * | 2002-09-03 | 2004-12-17 | 주식회사 성우하이텍 | 매쉬시임 용접기용 패널 오버랩 클램핑 장치 및 그 제어방법 |
| JP2004298927A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Koyabe Seiki:Kk | ワーク突合わせ装置 |
| WO2007147900A1 (en) * | 2006-06-23 | 2007-12-27 | Uhdenora S.P.A. | Method of and device for butt welding without weld filler materials thin metal sheets using clamping pressing devices, at least one pressing element being suitable for applying two or more distinct pressure levels |
| JP2009541058A (ja) * | 2006-06-23 | 2009-11-26 | ウデノラ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | 少なくとも１つの押圧要素が２つ以上の異なる圧力レベルを加えるのに適している締圧装置を使用して、薄い金属シートを溶加材料なしで突合せ溶接するための方法及び装置 |
| JP2016093846A (ja) * | 2006-06-23 | 2016-05-26 | ティッセンクルップ・ウーデ・クロリン・エンジニアーズ（イタリア）ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ | 少なくとも１つの押圧要素が２つ以上の異なる圧力レベルを加えるのに適している締圧装置を使用して、薄い金属シートを溶加材料なしで突合せ溶接するための方法及び装置 |
| JP2008119752A (ja) * | 2007-12-28 | 2008-05-29 | Koyabe Seiki:Kk | ワーク突合わせ装置 |
| KR101331423B1 (ko) * | 2011-12-16 | 2013-11-20 | 주식회사 성우하이텍 | 레이저 용접용 지그 장치 |
| CN112222731A (zh) * | 2020-12-18 | 2021-01-15 | 昆山市力格自动化设备有限公司 | 一种用于金属板件的对接装置 |
| CN112222731B (zh) * | 2020-12-18 | 2021-04-13 | 昆山市力格自动化设备有限公司 | 一种用于金属板件的对接装置 |
| CN114473342A (zh) * | 2022-03-11 | 2022-05-13 | 长江精工钢结构(集团)股份有限公司 | 一种钢结构建筑空中对接工装 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR0164913B1 (ko) | 고밀도 에너지 광선 용접용 설비에서 적어도 두 개의 판재를 맞댐식으로 배치하는 장치 | |
| JP2925063B2 (ja) | 薄板ブランクを溶接する装置 | |
| US6633018B2 (en) | Laser welding head with associated roller | |
| CA2127023C (en) | Apparatus for clamping and welding | |
| JPH09141493A (ja) | 突き合わせ治具 | |
| JPH10249537A (ja) | 抵抗溶接方法 | |
| JP2001047281A (ja) | 帯状金属薄板の突き合せ接合装置 | |
| US20050230363A1 (en) | Device for processing work pieces with height offset | |
| JP2001287090A (ja) | 突合せ溶接における基準位置決め機構 | |
| KR100460778B1 (ko) | 자동차용 문짝틀 내부판넬의 용접을 위한 지그장치 | |
| CN218016694U (zh) | 一种汽车零件分总成焊接定位工装 | |
| JP3312896B2 (ja) | レーザ溶接ロボット用加工ヘッド | |
| JPH11226763A (ja) | レーザ溶接装置 | |
| US6491210B1 (en) | Method and apparatus of butt welding | |
| JPH0254198B2 (ja) | ||
| JPS58116994A (ja) | 溶接用クランプ治具 | |
| JP3185130B2 (ja) | クランプ装置 | |
| JP2803461B2 (ja) | スポット溶接装置 | |
| JP3488946B2 (ja) | ブランク材の突き合わせ位置決め装置 | |
| JPS5978797A (ja) | 溶接治具 | |
| JPH10296451A (ja) | マッシュ・シーム溶接方法と装置 | |
| JP2000254785A (ja) | 複数プレス品の重ね溶接方法と装置 | |
| KR19990058309A (ko) | 맞대기레이저용접용 판재오버랩방지장치 | |
| JPS6016463Y2 (ja) | 子ビ−ム溶接用開先位置検出治具 | |
| SU1518108A1 (ru) | Установка дл сборки и сварки внахлест тонких листовых заготовок |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20060303 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081027 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081104 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20090310 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |