JP3312896B2 - レーザ溶接ロボット用加工ヘッド - Google Patents

レーザ溶接ロボット用加工ヘッド

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JP3312896B2
JP3312896B2 JP37479399A JP37479399A JP3312896B2 JP 3312896 B2 JP3312896 B2 JP 3312896B2 JP 37479399 A JP37479399 A JP 37479399A JP 37479399 A JP37479399 A JP 37479399A JP 3312896 B2 JP3312896 B2 JP 3312896B2
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栄一 八木
信次 古賀
敏史 松本
雅之 犬塚
隆行 村田
護 西尾
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば多関節形
ロボットに取付けられ、重ね合わされた2枚の鋼板など
のワークを溶接するレーザ溶接ロボット用加工ヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ溶接ロボットでは、重ね合わされ
たワークを押圧しながら溶接位置にレーザを照射して溶
接作業を行う。ワークを押圧するために、たとえば特開
平03−57580号公報「レーザ溶接装置」には、コ
イルばねによってローラをワークに押し付けて、ワーク
を押圧しながら溶接する方法が開示されている。
【0003】また、他の従来技術として、実開平04−
80682号公報「レーザ溶接用ロボット」、および特
開平10−113783号公報「めっき鋼板のレーザ溶
接方法」には、鋼球をシリンダで押しつける方法が開示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平03−57
580号公報の方法では、ワーク表面にならって溶接を
行うとき、ワークの形状やワークの弾性変形などによっ
てローラが上下する。このとき、ローラはコイルばねに
よるばね荷重によってワークを押圧しているが、コイル
ばねは、伸び量に比例してばね荷重が大きくなる。した
がって、この方法ではローラの上下動によって押圧力が
変動してしまい、これによって溶接品質が低下してしま
うといった問題をゆうする。
【0005】また、シリンダで鋼球を押しつける方法で
は、シリンダ自身が大きく、加工ヘッドの構成が大きく
なるといった問題を有する。また、配管が煩わしく、バ
ルブ制御も必要になるといった問題も有する。
【0006】本発明の目的は、簡単な構成で、ワークに
一定の押圧力を作用させることができるレーザ溶接ロボ
ット用加工ヘッドを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)多関節
型ロボットの手首2に固定される基部3と、 (b)移動体4と、 (c)移動体4を、基部3に対して上下方向に移動自在
に支持するリニアガイド11,12と、 (d)レーザ投光器5であって、移動体4に固定され、
下方に向けてレーザ光線を放射し、レーザ光線は、溶接
位置に焦点が存在するように絞られるレーザ投光器5
と、 (e)ローラ20であって、ローラ20の下端がワーク
14の溶接位置近傍に当接して押圧し、レーザ光線に臨
む面が、絞られたレーザ光線に沿うように傾斜される円
盤状ローラ20と、 (f)ローラ支持部材21であって、移動体4の下部に
固定され、ローラ20を回転自在に軸支し、ローラ20
の上下方向の位置を調整する第1ボルト30と、ローラ
20を、溶接線に沿う方向に調節する第2ボルト32
と、ローラ20の高さ位置を、ローラ20がレーザ光線
に触れないように制限するストッパ31とを有するロー
ラ支持部材21と、 (g)定荷重ばね手段7であって、基部3に固定される
ホルダ35と、ホルダ35に、基部3の下方で、ホルダ
35に回転自在に保持されるドラム36と、ドラム36
に密着巻きされ、先端が移動体の下端に固定され、基端
がドラム36に固定されておらず、移動体4に、下方
に、伸び量にかかわらず、一定のばね荷重を作用する定
荷重渦巻きばね22とを有する定荷重ばね手段7とを含
むことを特徴とするレーザ溶接ロボット用加工ヘッドで
ある。本発明に従えば、定荷重ばね手段7の定荷重渦巻
きばね22を用いることによって、溶接時、ローラ20
によって、そのローラ20の上下移動にかかわらずワー
ク14の押圧力を常に一定に保つことが容易に可能にな
る。しかも本発明に従えば、ローラ20は、レーザ光線
に臨む面が、絞られたレーザ光線に沿うように傾斜され
るので、ワーク14を押圧するローラ20の下端が、溶
接位置に極めて近接した位置を押圧することができ、溶
接の品質を向上することができる。しかもローラを回転
自在に軸支するローラ支持部材21は、ストッパ31を
有し、ローラ20の高さ位置が、第1ボルト30によっ
て調整されても、ローラ20がレーザ光線に触れないよ
うに制限し、これによってローラ20がレーザ光線に触
れることはなく、安定した溶接動作を続行することがで
きる。ローラ20がレーザ光線に触れないので、ローラ
20が損傷することはない。ローラを軸支するローラ支
持部材21には、第1ボルト30が設けられ、これによ
ってローラ20の上下方向の位置を調整するので、レー
ザ光線の焦点位置を、溶接位置から上下方向にずれるこ
となく、確実に最適な溶接作業を行うことができる。ま
た本発明に従えば、第2ボルト32によってローラ20
を溶接線に沿う方向に調整することができ、これによっ
てレーザ光線の焦点位置である溶接位置を、ローラ20
の下端で押圧することが確実になる。このことによって
もまた、溶接品質を向上することができる。本発明に従
えば、定荷重ばね手段7のホルダ35は基部3に固定さ
れ、このホルダ35に、定荷重渦巻きばね22が密着巻
きされたドラム36が回転自在に保持され、このドラム
36は基部3の下方に配置されるので、定荷重ばね手段
7が溶接作業の際、支障となることはなく、作業性が良
好であり、本件加工ヘッドの占める空間が大きくなるこ
とはない。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】また本発明は、定荷重渦巻きばね22は、
初期に予め定める所定量D引き出した後は、伸び量にか
かわらず、荷重は一定である特性を有し、ワーク14に
ローラ20の下端が当接して移動体4がワーク13,1
4上に支持されるとき、溶接作業時に想定される上下移
動量の2分の1に、前記所定量Dを加えた長さ以上、定
荷重渦巻きばね22が引き出されるように、基部3の上
下方向の位置が決定されることを特徴とする。本発明に
従えば、後述の図4のラインBに示されるように、初期
に予め定める所定量D引き出した後は、伸び量にかかわ
らず荷重は一定である特性を有し、ローラ20の下端が
ワーク14に当接して溶接作業を行うとき、定荷重渦巻
きばね22が、溶接作業時の上下移動量の2分の1に、
前記所定量Dを加えた長さ以上、引き出されるように、
基部3の上下方向の位置が決定される。したがって溶接
作業時、ローラ20の下端が、ワーク14に沿って上下
に移動しても、その押圧力を、常に一定に保つことが確
実となる。
【0012】また本発明は、ロボットの手首に装備さ
れ、重ね合わされたワークの溶接位置にレーザを照射し
てレーザ溶接を行うレーザ溶接ロボット用加工ヘッドに
おいて、ロボットの手首に取付けられる基部3と、基部
に対して、上下方向に移動自在に設けられる移動体4
と、移動体に固定され、下方のワークにレーザ光を照射
するレーザ投光器5と、移動体に固定され、ワークの溶
接位置近傍に上方から当接してワークを押圧する押圧手
段6と、移動体と基部との間に介在され、基部に対する
移動体の上下位置にかかわらず、基部から移動体に対し
て下方に一定のばね荷重を作用させる定荷重渦巻きばね
22とを含み、定荷重渦巻きばね22は、初期に予め定
める所定量D引き出した後は、伸び量にかかわらず、荷
重は一定である特性を有し、ワーク14にローラ20の
下端が当接して移動体4がワーク13,14上に支持さ
れるとき、溶接作業時に想定される上下移動量の2分の
1に、前記所定量Dを加えた長さ以上、定荷重渦巻きば
ね22が引き出されるように、基部3の上下方向の位置
が決定されることを特徴とするレーザ溶接ロボット用加
工ヘッドである。本発明に従えば、ロボットの手首に固
定される基部に、移動体が上下に変位自在に取付けら
れ、この移動体にレーザ投光器および押圧手段が固定さ
れて加工ヘッドが構成される。溶接作業は、ロボット
で、ワークの溶接線に沿って加工ヘッドを移動させて行
う。このとき、たとえばローラを有する押圧手段が、溶
接線に沿って移動してワークの溶接位置近傍を押圧しつ
つ、レーザ投光器からレーザ光を溶接位置に照射して、
溶接を行う。移動体と基部との間には、基部に対する移
動体の上下位置にかかわらず、一定のばね荷重を作用さ
せる定荷重渦巻きばね22が介在される。したがって、
押圧手段でワークを上方から押圧してワーク表面になら
って溶接作業を行う際、移動体が上下動したとしても、
定荷重渦巻きばね22によるばね荷重は一定に保たれ
る。これによって、溶接時のワークの押圧力を常に一定
に保つことができる。渦巻きばねによって、安定して一
定のばね荷重をワークに作用させることができる。ま
た、レーザ投光器と押圧手段とは移動体に固定され、基
部に対して一体に上下するので、移動体の上下動によっ
てレーザ投光器の焦点がずれるといったことも防がれ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
レーザ溶接ロボット用加工ヘッド1の使用状態を示す斜
視図である。レーザ溶接ロボットは、たとえば6軸垂直
多関節型ロボットの手首2に、加工ヘッド1が取付けて
構成され、たとえば鋼板からなる2枚のワーク13,1
4を溶接する。
【0014】加工ヘッド1は、基部3、移動体4、レー
ザ投光器5、押圧手段6および定荷重ばね手段7を有す
る。基部3は、ロボットの手首2に固定され、支持板1
0を有する。支持板10は、溶接作業時にほぼ垂直とな
るように保持される。
【0015】支持板10は上下方向に伸びる左右一対の
リニアガイド11,12を有し、このリニアガイド1
1,12によって、板状の移動体4が、支持板10に対
して上下に変位自在に支持される。
【0016】押圧手段は、移動体4の下端部に取付けら
れるローラ支持部材21と、ローラ支持部材21に回転
自在に軸支される円板状のローラ20とを有し、このロ
ーラ20は、ワーク13,14の溶接位置近傍を押圧す
る。レーザ投光器5は、本実施形態ではYAG(yttriu
m aluminum garnet)レーザであり、押圧手段6の上方
の移動体4に下方に向けてレーザ光線を放射するように
固定される。
【0017】定荷重ばね手段7は、渦巻きばね22を有
し、渦巻きばね22が支持板10の下端部に保持され、
渦巻きばね22の先端が移動体4の下端部に固定され、
基部3に対して移動体4を下方にばね付勢する。
【0018】図2は、加工ヘッド1の部分断面図であ
り、図3は正面図である。ワーク13,14は図2の紙
面に垂直な方向に延び、ワーク13の上にワーク14が
重ねられ、このワーク14の周縁が溶接線となる。した
がってワーク表面にならい、溶接線に沿ってレーザ溶接
を行うことによって、ワーク13と14とが接合され
る。
【0019】溶接作業は、レーザ光の焦点が、溶接位
置、もしくは溶接位置の上下近傍となるように設定し、
溶接位置近傍のワーク14上で、溶接線に沿ってローラ
20を転がして、ワーク14をワーク13に押しつけな
がら溶接作業を行う。
【0020】図2に示されるように、ローラ20は、ロ
ーラ支持部材21のボルト30によって、移動体4に対
して上下方向に調整可能に設けられている。したがっ
て、前記ボルト30によってローラ20の上下方向の位
置を調整することによって、レーザ投光器5とローラ2
0との相対的な上下位置を調整でき、レーザの焦点を最
適な位置に調整することができる。また、溶接作業時に
は、レーザ投光器5と押圧手段6とは移動体4とともに
上下方向に一体となって動くので、溶接時に移動体4が
上下動したとしても、設定したレーザの焦点が溶接位置
から上下方向にずれるといったことが防がれる。
【0021】図2に示されるように、ローラ20は、ロ
ーラ20のレーザ光線に臨む面が、絞られたレーザ光線
に沿うように傾斜して配置される。したがって、ワーク
を押圧するローラ20の下端部が、溶接位置に極めて近
接した位置を押圧することが可能となる。また、ローラ
20の高さ位置を上方に調整したとき、ローラ20がレ
ーザ光線に触れないように、ストッパ31がローラ支持
部材21に取付けられる。
【0022】ワーク14に当接するローラ20の下端
が、溶接線に沿う方向にずれないように、図3に示すよ
うに、ローラ支持部材21は、前後方向(図3の左右方
向、図2の紙面に垂直な方向)に調節可能に移動体4に
ボルト32によって取付けられる。
【0023】定荷重ばね手段7は、ホルダ35、ドラム
36および渦巻きばね22を有し、渦巻きばね22は、
ドラム36に密着巻きされる。このドラム36が、ホル
ダ35によって、基部3の支持板10の下方で、したが
って基部3の下方で、図2の紙面に垂直な回転軸線Lま
わりに回転自在に保持される。渦巻きばね22の先端は
移動体4の下端に固定されているが、基端はドラム36
に固定されていない。このような構成によって、定荷重
ばね手段7は、基部3から移動体4に対して、下方に一
定にばね荷重を作用させることができる。
【0024】図4は、コイルばねと定荷重ばね手段7の
渦巻きばね22の伸び(回転角)と荷重(トルク)との
関係を示すグラフである。図4のラインAがコイルばね
であり、ラインBが渦巻きばねである。
【0025】このグラフからわかるように、コイルばね
では、伸び量に比例して荷重が増加するが、渦巻きばね
では、初期に所定量D引き出した後は、伸び量にかかわ
らず、荷重は一定である。
【0026】前述したように、溶接作業時に、ローラ2
0がワーク表面にならって移動するとき、移動体4が上
下動する。したがって、溶接作業時に想定される移動体
4の上下移動量を考慮し、渦巻きばね22を引き出して
ロボットによる加工ヘッド1の位置決めを行う。つま
り、ワーク14にローラ20の下端が当接して移動体4
がワーク13,14上に支持されるとき、溶接作業時に
想定される上下移動量の2分の1に、前記所定量Dを加
えた長さ以上、渦巻きばね22が引き出されるように、
加工ヘッド1の基部3の上下方向の位置を決定する。
【0027】このように構成により、ワーク表面になら
って溶接するときに、移動体4が上下動したとしても、
常に一定のばね荷重を作用させ、ローラ20は、一定の
押圧力でワーク14を下方に押し付けることができる。
これによって、溶接品質を良好とすることができる。
【0028】本実施形態では、溶接時の上下移動量は、
30mm程度であり、ばね荷重は約200Nである。ま
た、移動体4、レーザ投光器5および押圧手段6からの
自重が約100Nであるので、押圧力は約300Nであ
る。
【0029】このような本実施形態のレーザ溶接ロボッ
トは、たとえば自動車のフレームとルーフとの溶接作業
を行う。本実施形態では、レーザ投光器5はYAGレー
ザとしたが、本発明はこれに限らず、炭酸ガスレーザな
どの気体レーザ、または半導体レーザであってもよい。
また、本実施形態では押圧手段6は、ローラ20を用い
る構成としたが、本発明はこれに限らず、回転自在に支
持される鋼球を用いる構成であってもよい。また、本実
施形態ではロボットは多関節型ロボットとしたが、直交
座標型ロボット、または円筒座標型ロボットであっても
よい。
【0030】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、定荷重ばね
手段7の定荷重渦巻きばね22を用いることによって、
溶接時、ローラ20によって、そのローラ20の上下移
動にかかわらずワーク14の押圧力を常に一定に保つこ
とが容易に可能になる。しかも本発明によれば、ローラ
20は、レーザ光線に臨む面が、絞られたレーザ光線に
沿うように傾斜されるので、ワーク14を押圧するロー
ラ20の下端が、溶接位置に極めて近接した位置を押圧
することができ、溶接の品質を向上することができる。
しかもローラを回転自在に軸支するローラ支持部材21
は、ストッパ31を有し、ローラ20の高さ位置が、第
1ボルト30によって調整されても、ローラ20がレー
ザ光線に触れないように制限し、これによってローラ2
0がレーザ光線に触れることはなく、安定した溶接動作
を続行することができる。ローラ20がレーザ光線に触
れないので、ローラ20が損傷することはない。ローラ
を軸支するローラ支持部材21には、第1ボルト30が
設けられ、これによってローラ20の上下方向の位置を
調整するので、レーザ光線の焦点位置を、溶接位置から
上下方向にずれることなく、確実に最適な溶接作業を行
うことができる。また本発明によれば、第2ボルト32
によってローラ20を溶接線に沿う方向に調整すること
ができ、これによってレーザ光線の焦点位置である溶接
位置を、ローラ20の下端で押圧することが確実にな
る。このことによってもまた、溶接品質を向上すること
ができる。本発明によれば、定荷重ばね手段7のホルダ
35は基部3に固定され、このホルダ35に、定荷重渦
巻きばね22が密着巻きされたドラム36が回転自在に
保持され、このドラム36は基部3の下方に配置される
ので、定荷重ばね手段7が溶接作業の際、支障となるこ
とはなく、作業性が良好であり、本件加工ヘッドの占め
る空間が大きくなることはない。
【0031】また、渦巻きばねを用いることによって、
安定して一定のばね荷重を作用させることができる。こ
のような定荷重渦巻きばねを用いてローラによってワー
ク14を、溶接線に沿う上下の移動にかかわらず、適切
な押圧力で、押圧することが可能になる。請求項2の本
発明によれば、前述の図4のラインBに示されるよう
に、初期に予め定める所定量D引き出した後は、伸び量
にかかわらず荷重は一定である特性を有し、ローラ20
の下端がワーク14に当接して溶接作業を行うとき、定
荷重渦巻きばね22が、溶接作業時の上下移動量の2分
の1に、前記所定量Dを加えた長さ以上、引き出される
ように、基部3の上下方向の位置が決定される。したが
って溶接作業時、ローラ20の下端が、ワーク14に沿
って上下に移動しても、その押圧力を、常に一定に保つ
ことが確実となる。請求項3の本発明によれば、定荷重
渦巻きばね22を用いることによって、ワーク表面にな
らって移動体が上下動したとしても、常に一定の荷重で
ワークを押圧することができる。また、ピストンなどを
用いないので、配管なども必要とせず、小型軽量で、押
圧力の制御を行う必要もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ溶接用加工ヘッド1の使用状態
を示す斜視図である。
【図2】レーザ溶接用加工ヘッド1を拡大して示す断面
図である。
【図3】レーザ溶接用加工ヘッド1の正面図である。
【図4】コイルばねと渦巻きばねの伸びと荷重との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 レーザ溶接用加工ヘッド 2 ロボットの手首 3 基部 4 移動体 5 レーザ投光器 6 押圧手段 7 定荷重ばね手段 13,14 ワーク 20 ローラ
フロントページの続き (72)発明者 古賀 信次 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 松本 敏史 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 犬塚 雅之 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 村田 隆行 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 西尾 護 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 平11−156574(JP,A) 特開 平11−226763(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)多関節型ロボットの手首2に固定
    される基部3と、 (b)移動体4と、 (c)移動体4を、基部3に対して上下方向に移動自在
    に支持するリニアガイド11,12と、 (d)レーザ投光器5であって、 移動体4に固定され、 下方に向けてレーザ光線を放射し、 レーザ光線は、溶接位置に焦点が存在するように絞られ
    るレーザ投光器5と、 (e)ローラ20であって、 ローラ20の下端がワーク14の溶接位置近傍に当接し
    て押圧し、レーザ光線に臨む面が、絞られたレーザ光線
    に沿うように傾斜される円盤状ローラ20と、 (f)ローラ支持部材21であって、 移動体4の下部に固定され、 ローラ20を回転自在に軸支し、 ローラ20の上下方向の位置を調整する第1ボルト30
    と、 ローラ20を、溶接線に沿う方向に調節する第2ボルト
    32と、 ローラ20の高さ位置を、ローラ20がレーザ光線に触
    れないように制限するストッパ31とを有するローラ支
    持部材21と、 (g)定荷重ばね手段7であって、 基部3に固定されるホルダ35と、 ホルダ35に、基部3の下方で、ホルダ35に回転自在
    に保持されるドラム36と、 ドラム36に密着巻きされ、 先端が移動体の下端に固定され、 基端がドラム36に固定されておらず、 移動体4に、下方に、伸び量にかかわらず、一定のばね
    荷重を作用する定荷重渦巻きばね22とを有する定荷重
    ばね手段7とを含むことを特徴とするレーザ溶接ロボッ
    ト用加工ヘッド。
  2. 【請求項2】 定荷重渦巻きばね22は、初期に予め定
    める所定量D引き出した後は、伸び量にかかわらず、荷
    重は一定である特性を有し、 ワーク14にローラ20の下端が当接して移動体4がワ
    ーク13,14上に支持されるとき、溶接作業時に想定
    される上下移動量の2分の1に、前記所定量Dを加えた
    長さ以上、定荷重渦巻きばね22が引き出されるよう
    に、基部3の上下方向の位置が決定されることを特徴と
    する請求項1記載のレーザ溶接ロボット用加工ヘッド。
  3. 【請求項3】 ロボットの手首に装備され、重ね合わさ
    れたワークの溶接位置にレーザを照射してレーザ溶接を
    行うレーザ溶接ロボット用加工ヘッドにおいて、 ロボットの手首に取付けられる基部3と、 基部に対して、上下方向に移動自在に設けられる移動体
    4と、 移動体に固定され、下方のワークにレーザ光を照射する
    レーザ投光器5と、 移動体に固定され、ワークの溶接位置近傍に上方から当
    接してワークを押圧する押圧手段6と、 移動体と基部との間に介在され、基部に対する移動体の
    上下位置にかかわらず、基部から移動体に対して下方に
    一定のばね荷重を作用させる定荷重渦巻きばね22とを
    含み、 定荷重渦巻きばね22は、初期に予め定める所定量D引
    き出した後は、伸び量にかかわらず、荷重は一定である
    特性を有し、 ワーク14にローラ20の下端が当接して移動体4がワ
    ーク13,14上に支持されるとき、溶接作業時に想定
    される上下移動量の2分の1に、前記所定量Dを加えた
    長さ以上、定荷重渦巻きばね22が引き出されるよう
    に、基部3の上下方向の位置が決定されることを特徴と
    するレーザ溶接ロボット用加工ヘッド。
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