JPH09141426A - 溶接加工方法 - Google Patents

溶接加工方法

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JPH09141426A
JPH09141426A JP29865295A JP29865295A JPH09141426A JP H09141426 A JPH09141426 A JP H09141426A JP 29865295 A JP29865295 A JP 29865295A JP 29865295 A JP29865295 A JP 29865295A JP H09141426 A JPH09141426 A JP H09141426A
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JP
Japan
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work
welding
welding rod
ring
screw portion
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Application number
JP29865295A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ishizuka
保夫 石塚
Kaoru Makishima
薫 牧島
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Azbil Corp
Original Assignee
Azbil Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大掛りな設備を用いることなく、接合される
各ワークの段差部における溶接金属ののど厚を十分に大
きくし、かつ溶接棒の溶け込み量を適正化する。 【解決手段】 第1のワーク3と第2のワーク1とによ
り囲まれた区域の隅部における上記第2のワーク1の外
周に、予めリング状に加工した溶接棒11を嵌挿し、こ
の嵌挿した溶接棒11を、上記第1のワーク3および第
2のワーク1を回転させながらアーク溶接機の溶接電極
12が発生するアークにより加熱溶融させて、上記第1
のワーク3と第2のワーク1との溶接を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配管内の流体温
度を検出する挿入形検出器の保護管および取付ネジ部な
どの各ワークを溶接する溶接加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の配管内の流体温度を検出す
る挿入形検出器を示す概略構成図であり、図において、
1は内部に温度を検出する検出素子および配線が配置さ
れた保護管、2は保護管1からの配線と外部への配線5
とを互いに接続する端子等が収納された端子箱である。
【0003】また、3は保護管1に一体に連設された取
付ネジ部、4は端子箱2に設けられた六角ナット形状の
ナット部で、これが取付ネジ部3に対し一体に形成され
ている。また、5は図示しない測定器本体等に接続され
る上記配線、6は配管等の被測定環境の外壁に設けられ
た挿入形検出器取付用のネジ部である。
【0004】そして、かかる構成の挿入形検出器を被測
定環境の上記外壁に取り付ける際には、図4に示すよう
に、取付ネジ部3をその外壁に形成されたネジ部6に合
わせ、この挿入形検出器の全体を回転させてその取付ネ
ジ部3をネジ部6にねじ込む。なお、この場合におい
て、スパナ等の工具でそのねじ込みが容易に行えるよう
に、端子箱2にはナット部4が設けられている。
【0005】一方、上記外壁からの取り外しの際にも、
挿入形検出器の全体を上記とは逆方向に回転させてネジ
部6より取り外す。なお、この取り付けおよび取り外し
の際には、挿入形検出器の全体が回転操作されるため、
外部への上記配線5は取り外した状態で作業が行われ
る。
【0006】ところで、上記配管等に対する挿入形検出
器の取り付け構造については、上記検出素子の保護を図
りながら流体の流速や渦流による振動などに対して、保
護管1自体の強度とともに、保護管1の取付ネジ部3に
対する取付強度を十分に確保することが要求されてい
る。
【0007】このため、従来から、周知のすみ肉溶接技
術として、溶接棒を使わずに、ワークどうしを溶融させ
てこの溶融部で接合を行う共付け溶接技術や、溶接棒を
用いた溶接棒利用溶接技術、あるいはロボット等による
自動化溶接技術などが、上記保護管1と取付ネジ部3と
の接合に広く利用されている。
【0008】図5はかかる従来の溶接技術による保護管
1と取付ネジ部3との溶接部7の接合構造を拡大して示
し、ここでは第1のワークとしての取付ネジ部3に対し
て、これに一端を挿入した第2のワークとしての保護管
1を、この保護管1と取付ネジ部3とにより囲まれた区
域の隅部にて溶接したものを示してある。
【0009】ここで、この溶接部7の強度は、各ワーク
の接合部におけるのど厚、すなわち、保護管1外周と取
付ネジ部3との間にできる隅部の基部からの溶接肉厚H
の大きさに左右され、この溶接肉厚Hに対して、保護管
1の肉厚T1 と取付ネジ部3の先端の肉厚T2 とがそれ
ぞれH=T1 =T2 の関係のとき最も望ましいとされて
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の挿入形検出器は
以上のような溶接構造を持つため、保護管1と取付ネジ
部3とを共付け溶接した場合には、溶接に要する設備費
は少なくてすむものの、母材としての保護管1や取付ネ
ジ部3の溶け込みに限度があり、上記溶接部7ののど厚
Hを十分にとれず、従って、その溶接部7の接合強度が
不十分となり、上記流体流速や渦流による振動に対する
耐用期間に制約があるなどの課題があった。
【0011】また、上記溶接棒利用溶接技術では溶接棒
を供給しながら溶接が行われるため、保護管1と取付ネ
ジ部3の各一部が溶接棒とともに溶融して溶融金属とな
り、その溶接棒の供給によって上記のど厚Hを十分に厚
くできるものの、保護管1の肉厚が薄い場合には、溶接
熱によってその保護管1に変形や材質の劣化を生じると
いう課題があった。
【0012】特に、保護管1の肉厚が薄い場合、この溶
接棒利用溶接技術(溶接棒を自動供給する)では、その
溶接の終点において、溶接棒を上記接合部(溶接部)か
ら離そうとすると、温度が瞬間的に下がって溶融金属が
固化し、溶接棒がその接合部にくっついてしまい、溶接
の仕上がり状態が悪くなることによって外観のほか機械
的強度に悪影響を及ぼしたり、生産工程に支障をきたす
などの課題があった。
【0013】さらに、上記自動化溶接技術ではロボット
などの設備費が高額となり、製品コストの上昇を招くな
どの課題があった。
【0014】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、大掛りな設備を用いることなく、
接合される各ワーク間の隅部における溶接金属ののど厚
を十分に大きくでき、かつ溶接棒の溶け込み量および仕
上りを適正化できる溶接加工方法を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この請求項1記載の溶接
加工方法は、第1のワークに対し第2のワークを挿入ま
たは衝き当て、この第2のワークの外周に嵌挿し、第1
のワークに当接させたリング状の溶接棒を、上記第1の
ワークおよび第2のワークを回転させながら加熱溶融さ
せて、上記第1のワークと第2のワークとの溶接を行う
ようにしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。図1はこの発明の方法により溶接される保護
管1および取付ネジ部3を持った挿入形検出器を示す正
面図である。なお、ここでは図4に示したものと同一の
構成部分には同一符号を付して、その重複する説明を省
略する。
【0017】図1において、11は溶接作業に先だって
用意されるリング状の溶接棒であり、このリング状の溶
接棒11は、ばね加工などで従来から実施される方法に
よって直線状の溶接棒を設定長に切断した後、リング状
に成形することにより得られる。従って、このようなリ
ング状の溶接棒11は、図2に示すように両端に合わせ
部11aを有し、リング状の溶接棒11自体の弾性に加
えて、リング状の溶接棒11の変形に対する復元力によ
り全体として大きな弾発力を具現する。
【0018】このため、このリング状の溶接棒11は上
記保護管1の基部付近に容易に嵌挿可能であり、それ自
身の弾性によってその基部付近にガタつきを生じること
なく安定保持される。
【0019】また、上記リング状の溶接棒11の保護管
1の上記基部付近への嵌挿は、上記合わせ部11aを大
きく開いて保護管1の外周に嵌合することもできるが、
図1に示すように、そのリング状の溶接棒11を保護管
1の先細の先端部から挿し通して、上記基部付近へ押し
込むようにしても実施できる。
【0020】なお、このリング状の溶接棒11は例えば
第1のワークとしての取付ネジ部3および第2のワーク
としての保護管1と同一材料(例えばステンレス材)の
芯線に酸化防止等のためにフラックスを被覆したものな
どが利用される。
【0021】そして、溶接を行うに当っては、上記取付
ねじ部3またはこれの中心部に先端を挿入または衝き当
てた保護管1を回転台(図示しない)上に保持させて、
これらをその回転台上で一定の速度にてゆっくり回転さ
せる。
【0022】一方、上記保護管1の基部、すなわち保護
管1と取付ネジ部3とにより囲まれた区域の隅部に配置
された上記リング状の溶接棒11に対して、所定の距離
を保って別途用意したワーク溶接機の溶接電極12の先
端を対向させ、その溶接機を作動させる。
【0023】このため、上記保持管1と取付ネジ部3と
の間の上記隅部および溶接電極12間にアークが発生
し、このアーク熱を受けて、上記隅部のリング状の溶接
棒11およびその隅部の一部がアルゴンなどのイナード
ガスの雰囲気中で加熱溶融し、溶融金属となる。
【0024】また、このアークによる溶接は、溶接電極
12を固定した位置でリング状の溶接棒11の上記合わ
せ部11aから、上記保護管および取付ネジ部3をゆっ
くり回転させて、これらの一部をリング状の溶接棒11
とともに順次溶融させながら実施し、1回転して開始点
である上記合わせ部11aを僅か過ぎたところで、溶接
電極12を十分に離して一連の溶接作業を終了する。
【0025】さらに、上記回転によって上記溶融金属は
順次固化し、全体が固化したときには、図3に示すよう
に隅部において溶接部13は円弧状に突出するような形
状をなし、結果的に上記のど厚Hが大きい溶接部とな
る。
【0026】すなわち、この溶接作業では汎用の溶接機
を用いることによって、上記隅部の溶接を迅速に実施で
き、しかも十分なのど厚Hが得られるところから、取付
ネジ部3と保護管1との内部接合面(ルート面)14へ
の溶接金属の溶け込みも十分となり、接合強度が一層高
められることとなる。
【0027】なお、上記実施の形態においては、挿入形
検出器における保護管1の取付ネジ部3に対する溶接に
ついて説明したが、一方のワークに対して他方のワーク
を挿入または衝き当てて、これらの間にできた隅部に溶
接を行う場合にも、このリング状の溶接棒11を用いた
溶接方法を広く利用できるものである。
【0028】また、上記実施の形態で実施されるアーク
溶接として、非溶極式のイナードガス溶接である例えば
タングステンイナートガス(TIG)溶接が用いられ、
溶接電極としてはタングステン電極やトリウム入りタン
グステン電極が用いられる。
【0029】さらに、上記実施の形態では取付ネジ部3
が平行ネジである場合を説明したが、テーパーネジとし
てもよく、この場合には被測定環境の外壁に設けられた
テーパー状のネジ部6に対して良好なシール性を得なが
ら螺合することができる。
【0030】この発明の実施の形態では、リング状の溶
接棒11がワークに取り付けられているため、基本的
に、溶接時には他の溶加材を必要とするものではなく、
従って溶接電極の消耗も少なく、この溶接電極は上記イ
ナートガスの作用によって、上記消耗をより効果的に抑
えられる。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、第2
のワークの外周に嵌挿し、第1のワークに当接させたリ
ング状の溶接棒を、上記第1のワークおよび第2のワー
クを回転させながら加熱溶融させて、上記第1のワーク
と第2のワークとの溶接を行うようにしたので、大掛り
な設備を用いることなく、第1のワークと第2のワーク
との接合部における溶接金属ののど厚を十分に大きくで
き、かつ溶接棒の溶け込み量を適正化できるものが得ら
れる効果がある。
【0032】また、上記リング状の溶接棒は第2のワー
クの外周に嵌挿されることによって、これが第1のワー
クの端面にもしっくりと接触して保持されるため、アー
クによる加熱溶融時には、不必要に拡散することなく上
記隅部分に集まって各ワークの一部とともに能率的に溶
融金属化され、各ワーク相互の接合強度を十分に高める
ことができるものが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態による溶接加工方法に
よって実施される溶接棒の装着状況を示す説明図であ
る。
【図2】図1において用いられるリング状の溶接棒を拡
大して示す正面図である。
【図3】この発明の溶接加工方法を一部破断して示す説
明図である。
【図4】従来の挿入形検出器の取付構造を一部切断して
示す説明図である。
【図5】図4における挿入形検出器の溶接構造を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 保護管(第2のワーク) 3 取付ネジ部(第1のワーク) 11 溶接棒(リング状の溶接棒) 12 溶接電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のワークに対し第2のワークを挿入
    または衝き当て、この第2のワークの外周に、嵌挿した
    リング状の溶接棒を、上記第1のワークに当接させ、こ
    の溶接棒を、上記第1のワークおよび第2のワークを回
    転させながら加熱溶融させて、上記第1のワークと第2
    のワークとの溶接を行う溶接加工方法。
JP29865295A 1995-11-16 1995-11-16 溶接加工方法 Pending JPH09141426A (ja)

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JP29865295A JPH09141426A (ja) 1995-11-16 1995-11-16 溶接加工方法

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JP29865295A JPH09141426A (ja) 1995-11-16 1995-11-16 溶接加工方法

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JP (1) JPH09141426A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064126A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Japan Atom Power Co Ltd:The 差込溶接式管継手の溶接法

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