JPH09141377A - アルミニウム合金板のリベット締結構造 - Google Patents
アルミニウム合金板のリベット締結構造Info
- Publication number
- JPH09141377A JPH09141377A JP30421895A JP30421895A JPH09141377A JP H09141377 A JPH09141377 A JP H09141377A JP 30421895 A JP30421895 A JP 30421895A JP 30421895 A JP30421895 A JP 30421895A JP H09141377 A JPH09141377 A JP H09141377A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum alloy
- plate
- rivet
- alloy plate
- collar
- Prior art date
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- Pending
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形頭部側アルミニウム合金板の孔まわりに
損傷、または陥没の生じないアルミニウム合金板のリベ
ット締結構造を提供する。 【解決手段】 リベット(3)の成形頭部(3b)側の
アルミニウム合金板(1)のリベット孔にカラー(4)
を挿入してリベット締結する。
損傷、または陥没の生じないアルミニウム合金板のリベ
ット締結構造を提供する。 【解決手段】 リベット(3)の成形頭部(3b)側の
アルミニウム合金板(1)のリベット孔にカラー(4)
を挿入してリベット締結する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用フレームの
アルミニウム合金板どうし、またはアルミニウム合金板
と鋼板とのリベット締結構造に関する。
アルミニウム合金板どうし、またはアルミニウム合金板
と鋼板とのリベット締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用フレームのアルミニウム合金板ど
うし、またはアルミニウム合金板と鋼板とをアルミニウ
ム合金板側をリベットの成形頭部側としてリベット締結
すると、リベットの既成頭部側は問題ないが、成形頭部
側のアルミニウム合金板の孔まわりが損傷、または陥没
してしまうという問題が生じる。
うし、またはアルミニウム合金板と鋼板とをアルミニウ
ム合金板側をリベットの成形頭部側としてリベット締結
すると、リベットの既成頭部側は問題ないが、成形頭部
側のアルミニウム合金板の孔まわりが損傷、または陥没
してしまうという問題が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、車両用フレームのアルミニウム合金板のリベット成
形頭部側の孔まわりに損傷、または陥没の生じないアル
ミニウム合金板のリベット締結構造を提供することを目
的としている。
は、車両用フレームのアルミニウム合金板のリベット成
形頭部側の孔まわりに損傷、または陥没の生じないアル
ミニウム合金板のリベット締結構造を提供することを目
的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、車両用
フレームのアルミニウム合金板どうし、またはアルミニ
ウム合金板と鋼板とのリベット締結構造において、リベ
ットの成形頭部側のアルミニウム合金板のリベット孔に
カラーを挿入してリベット締結している。
フレームのアルミニウム合金板どうし、またはアルミニ
ウム合金板と鋼板とのリベット締結構造において、リベ
ットの成形頭部側のアルミニウム合金板のリベット孔に
カラーを挿入してリベット締結している。
【0005】または、車両用フレームのアルミニウム合
金板どうし、またはアルミニウム合金板と鋼板とのリベ
ット締結構造において、リベットの成形頭部とアルミニ
ウム合金板との間にワッシャを挿入してリベット締結し
ている。
金板どうし、またはアルミニウム合金板と鋼板とのリベ
ット締結構造において、リベットの成形頭部とアルミニ
ウム合金板との間にワッシャを挿入してリベット締結し
ている。
【0006】本発明によれば、リベット頭部の成形によ
り生じるアルミニウム合金板のリベット孔周辺の集中応
力が、アルミニウム合金板とリベットとの間に挿入され
たカラーまたはワッシャにより低減され、該部の損傷・
陥没が防止される。
り生じるアルミニウム合金板のリベット孔周辺の集中応
力が、アルミニウム合金板とリベットとの間に挿入され
たカラーまたはワッシャにより低減され、該部の損傷・
陥没が防止される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
施の形態を説明する。
【0008】図1において、符号1で示す第1の板はア
ルミニウム合金板、符号2で示す第2の板はアルミニウ
ム合金板または鋼板であり、それぞれリベット孔が穿孔
されており、第1の板1にはカラー4が挿入されてリベ
ット3で締結されている。そのリベット3は第2の板2
側を既成頭部3aとして挿入され、鎖線で示す先端部3
Xがかしめられて成形頭部3bが形成されている。
ルミニウム合金板、符号2で示す第2の板はアルミニウ
ム合金板または鋼板であり、それぞれリベット孔が穿孔
されており、第1の板1にはカラー4が挿入されてリベ
ット3で締結されている。そのリベット3は第2の板2
側を既成頭部3aとして挿入され、鎖線で示す先端部3
Xがかしめられて成形頭部3bが形成されている。
【0009】図2に示す実施形態は、カラー4Aの長さ
Lが、挿入する第1の板1Aの厚さTより短いものであ
る。
Lが、挿入する第1の板1Aの厚さTより短いものであ
る。
【0010】図3および図4に示す実施形態は、カラー
4Bに鍔部が設けられたもので、図3の実施形態は鍔部
が第1の板1上に設けられ、図4の実施形態では第1の
板1Cは座ぐられてカラー4Cの鍔部は埋め込まれてい
る。
4Bに鍔部が設けられたもので、図3の実施形態は鍔部
が第1の板1上に設けられ、図4の実施形態では第1の
板1Cは座ぐられてカラー4Cの鍔部は埋め込まれてい
る。
【0011】図5に示す実施形態は、第1の板1D側に
ワッシャ5が挿入され、成形頭部3bが成形されたもの
である。このワッシャ5は、ボルト締結に用いられる標
準品の平ワッシャでよい。
ワッシャ5が挿入され、成形頭部3bが成形されたもの
である。このワッシャ5は、ボルト締結に用いられる標
準品の平ワッシャでよい。
【0012】図6に示す実施形態は、前記のカラー4と
ワッシャ5とを組合わせて使用したものである。
ワッシャ5とを組合わせて使用したものである。
【0013】図7には異種金属接触腐食対策を加えた実
施形態が示されている。リベット3Aは、その軸部およ
び成形頭部の下面に厚膜コーティングcが施され、ま
た、アルミニウム合金板1Dと鋼板2との間には鋼・ア
ルミニウム合金複合板6が挾装されている。この実施形
態では鋼製リベット3Aとアルミニウム合金板1Dとの
接触面は厚膜コーティングcにより絶縁され、また、複
合板6は鋼とアルミニウム合金とが完全に密着しており
水の介入が阻止されるので異種金属接触腐食は発生しな
い。
施形態が示されている。リベット3Aは、その軸部およ
び成形頭部の下面に厚膜コーティングcが施され、ま
た、アルミニウム合金板1Dと鋼板2との間には鋼・ア
ルミニウム合金複合板6が挾装されている。この実施形
態では鋼製リベット3Aとアルミニウム合金板1Dとの
接触面は厚膜コーティングcにより絶縁され、また、複
合板6は鋼とアルミニウム合金とが完全に密着しており
水の介入が阻止されるので異種金属接触腐食は発生しな
い。
【0014】図8に示すようにリベット3は、リベッテ
ィングされてその軸端部3Xが半球状の成形頭部3bに
成形され、リベッティング時の軸方向の圧縮力で2枚の
板1、2が締結される。その際、軸部3cも半径方向に
拡がって孔1hとの隙間を埋めて堅固に締結されるが、
締結される板1がアルミニウム合金のように軟らかい場
合には、その孔周りを損傷してしまう。したがって、第
1の実施形態のようにこの孔にカラー4を挿入すること
で、この半径方向の応力をカラー4に負担させれば、ア
ルミニウム合金板の破損・陥没を防止することができ
る。そして、軸部の半径方向の拡がりは成形頭部3bの
首下部で大きく、応力σは板1の表面部分1aに集中す
るので、図2に示す実施形態のようにカラー4Aは板1
の厚さTより短いものでも充分である。また、図3およ
び図4に示す鍔付きカラー4B、4Cでは、成形頭部3
bによる軸方向の応力の集中を分散することができる。
また、図5に示す実施形態のように、ワッシャ5を挿入
してリベッティングするとワッシャ5の厚さの部分で前
記の応力集中部分がカバーされ、一方、板の厚さ方向に
は面圧の集中を分散するという効果がある。
ィングされてその軸端部3Xが半球状の成形頭部3bに
成形され、リベッティング時の軸方向の圧縮力で2枚の
板1、2が締結される。その際、軸部3cも半径方向に
拡がって孔1hとの隙間を埋めて堅固に締結されるが、
締結される板1がアルミニウム合金のように軟らかい場
合には、その孔周りを損傷してしまう。したがって、第
1の実施形態のようにこの孔にカラー4を挿入すること
で、この半径方向の応力をカラー4に負担させれば、ア
ルミニウム合金板の破損・陥没を防止することができ
る。そして、軸部の半径方向の拡がりは成形頭部3bの
首下部で大きく、応力σは板1の表面部分1aに集中す
るので、図2に示す実施形態のようにカラー4Aは板1
の厚さTより短いものでも充分である。また、図3およ
び図4に示す鍔付きカラー4B、4Cでは、成形頭部3
bによる軸方向の応力の集中を分散することができる。
また、図5に示す実施形態のように、ワッシャ5を挿入
してリベッティングするとワッシャ5の厚さの部分で前
記の応力集中部分がカバーされ、一方、板の厚さ方向に
は面圧の集中を分散するという効果がある。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ラーまたはワッシャの挿入という簡便な方法で、アルミ
ニウム合金板のリベット孔まわりの損傷・陥没が防止で
き、従来不適とされていたアルミニウム合金板のリベッ
ト締結が可能になり、車両フレームの軽量化などに適用
することができる。
ラーまたはワッシャの挿入という簡便な方法で、アルミ
ニウム合金板のリベット孔まわりの損傷・陥没が防止で
き、従来不適とされていたアルミニウム合金板のリベッ
ト締結が可能になり、車両フレームの軽量化などに適用
することができる。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す断面図。
【図2】図1の実施形態に対しカラーの変数を示す断面
図。
図。
【図3】図1の実施形態に対しカラーの別の変数を示す
断面図。
断面図。
【図4】図1の実施形態に対しカラーのさらに別の変数
を示す断面図。
を示す断面図。
【図5】本発明の第2の実施形態を示す断面図。
【図6】本発明の別の実施形態を示す断面図。
【図7】本発明の別の実施形態を示す断面図。
【図8】本発明の作用の説明図。
1、1A、1C、1D・・・第1の板 2・・・第2の板 3、3A・・・リベット 3a・・・既成頭部 3b・・・成形頭部 3X・・・先端部 4、4A、4B、4C・・・カラー 5・・・ワッシャ 6・・・複合板
Claims (2)
- 【請求項1】 車両用フレームのアルミニウム合金板ど
うし、またはアルミニウム合金板と鋼板とのリベット締
結構造において、リベットの成形頭部側のアルミニウム
合金板のリベット孔にカラーを挿入してリベット締結し
たことを特徴とするアルミニウム合金板のリベット締結
構造。 - 【請求項2】 車両用フレームのアルミニウム合金板ど
うし、またはアルミニウム合金板と鋼板とのリベット締
結構造において、リベットの成形頭部とアルミニウム合
金板との間にワッシャを挿入してリベット締結したこと
を特徴とするアルミニウム合金板のリベット締結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30421895A JPH09141377A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | アルミニウム合金板のリベット締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30421895A JPH09141377A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | アルミニウム合金板のリベット締結構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09141377A true JPH09141377A (ja) | 1997-06-03 |
Family
ID=17930435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30421895A Pending JPH09141377A (ja) | 1995-11-22 | 1995-11-22 | アルミニウム合金板のリベット締結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09141377A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006507128A (ja) * | 2002-11-26 | 2006-03-02 | ボルボ エアロ コーポレイション | 2個以上の構成部材を互いに結合させる方法 |
JP2009008164A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Nsk Ltd | 保持器製造方法及び保持器並びに転がり軸受 |
JP2009203719A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Otis:Kk | 樋支持具 |
KR101345114B1 (ko) * | 2013-06-04 | 2014-01-23 | 이영규 | 도어 클로저용 조정 파이프 및 조립장치 |
JP2020200844A (ja) * | 2019-06-06 | 2020-12-17 | ジヤトコ株式会社 | 構造物 |
-
1995
- 1995-11-22 JP JP30421895A patent/JPH09141377A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006507128A (ja) * | 2002-11-26 | 2006-03-02 | ボルボ エアロ コーポレイション | 2個以上の構成部材を互いに結合させる方法 |
JP2009008164A (ja) * | 2007-06-28 | 2009-01-15 | Nsk Ltd | 保持器製造方法及び保持器並びに転がり軸受 |
JP2009203719A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Otis:Kk | 樋支持具 |
KR101345114B1 (ko) * | 2013-06-04 | 2014-01-23 | 이영규 | 도어 클로저용 조정 파이프 및 조립장치 |
JP2020200844A (ja) * | 2019-06-06 | 2020-12-17 | ジヤトコ株式会社 | 構造物 |
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