JPH09141106A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒

Info

Publication number
JPH09141106A
JPH09141106A JP7298265A JP29826595A JPH09141106A JP H09141106 A JPH09141106 A JP H09141106A JP 7298265 A JP7298265 A JP 7298265A JP 29826595 A JP29826595 A JP 29826595A JP H09141106 A JPH09141106 A JP H09141106A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
layer
platinum
hours
barium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7298265A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kanesaka
浩行 金坂
Hiroshi Akama
弘 赤間
Masanori Kamikubo
真紀 上久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP7298265A priority Critical patent/JPH09141106A/ja
Publication of JPH09141106A publication Critical patent/JPH09141106A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温域の酸素過剰雰囲気下での窒素酸化物の
浄化性能と、酸化反応との両立を図ること。 【解決手段】 第1層としてバリウムを含む活性アルミ
ナに白金を担持したものを主成分とする無機物をハニカ
ム担体にコーティングしたのち、第2層として活性アル
ミナを主成分とする無機物をコーティングし、さらにそ
の上に第3層として銅をイオン交換したゼオライト粉末
を主成分とする無機物をコーティングした排気ガス浄化
用触媒において、第1層のコート層中に含まれるバリウ
ム量が触媒容量に対してBaOとして5g/L〜25g
/Lであり、かつ白金担持量が触媒容量に対してPtと
して0.2g/L〜0.6g/Lとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 この発明は内燃機関の排気
ガス浄化用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来のゼオライトを用いる排気ガス浄
化用触媒としては、特開平1−127044号公報で示
されるように、内層に酸化反応を生じる貴金属成分を含
む触媒層をコーティングした後、活性アルミナを主成分
とする無機物をコーティングし、さらにその上にCuを
イオン交換したゼオライト粉末をコーティングすること
により理論空燃比及び排気中の酸素濃度が理論空燃比で
の値より大きくなった状態(酸素過剰雰囲気)でも、効
率よく窒素酸化物を浄化する触媒を見い出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかし、このような
触媒では第1層の貴金属触媒層の酸化反応促進により低
温域の酸素過剰雰囲気下での窒素酸化物の浄化性能は向
上するが必ずしも充分な活性は得られない。また、酸化
反応促進を狙い第1層の貴金属量を増加させると逆に酸
素過剰雰囲気での窒素酸化物の浄化性能が低下してしま
い充分な窒素酸化物の浄化性能が得られない。
【0004】
【課題を解決するための手段】 この発明は、このよう
な従来の触媒に対して、第1層としてバリウムを含む活
性アルミナに白金を担持したものを主成分とする無機物
をハニカム担体にコーティングしたのち、第2層として
活性アルミナを主成分とする無機物をコーティングし、
さらにその上に第3層として銅をイオン交換したゼオラ
イト粉末を主成分とする無機物をコーティングした排気
ガス浄化用触媒において、第1層のコート層中に含まれ
るバリウム量が触媒容量に対してBaOとして5g/L
〜25g/Lであり、かつ白金担持量が触媒容量に対し
てPtとして0.2g/L〜0.6g/Lとすること
で、上記問題点を解決することを目的としている。
【0005】
【発明の実施例】 以下、この発明の実施例について説
明する。この発明の一実施例(実施例1)を示す。γ−
アルミナを主成分とする活性アルミナ粉末(平均粒子
径:35μm)1000gに対してジニトロジアンミン
白金硝酸溶液(白金濃度4.8wt%)を用いて白金
1.0wt%になるように加えよく攪拌した後、オーブ
ン中150℃で3時間乾燥し、400℃で2時間、空気
雰囲気中で焼成を行う。この白金1.0wt%担持活性
アルミナ1150gとγ−アルミナを主成分とする活性
アルミナ粉末(平均粒子径:35μm)1150g,1
0wt%HNO3硝酸460g,水1840gをボール
ミルポットに投入し、8時間粉砕してスラリーを得た。
得られたスラリーをモノリスハニカム担体基材(1.3
L 400セル)に塗布し乾燥後、400℃で2時間、
空気雰囲気中で焼成した。この時の塗布量は、焼成後に
52g/個になるように設定した。このモノリスハニカ
ム担体に酢酸バリウム溶液(バリウム濃度 7wt%)
を用いてバリウムを触媒容量に対して酸化バリウム(B
aO)として5g/Lとなるように含浸担持した後、乾
燥、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成を行い触媒
を調製した。
【0006】次にγ−アルミナを主成分とした活性アル
ミナ粉末(平均粒子径:35μm)2000g,10w
t%硝酸400g,水1600gをボールミルポットに
投入し、8時間粉砕して得たスラリーを焼成後の塗布量
52g/個になるように塗布し乾燥後、400℃で2時
間、空気雰囲気中で焼成した。
【0007】さらに、0.2モル/Lの硝酸銅または酢
酸銅溶液を5.2Kgとゼオライト粉末(平均粒子径:
4.2μm)2Kgとを混合、攪拌後、濾過を行う。これ
を3回繰り返した後、乾燥、焼成を行いCuをイオン交
換したゼオライト粉末を調整する。このCuをイオン交
換したゼオライト粉末1890g,シリカゾル(固形分
20%)1150g及び水1100gを磁性ボールミル
に投入し、粉砕して得たスラリーを上記担体に焼成後に
塗布量325g/個になるように塗布し乾燥後、400
℃で2時間、空気雰囲気中で焼成し触媒NO.1を調製
した。
【0008】次に作用を説明する。本発明の排気ガス浄
化用触媒においては、γ−アルミナを主成分とする活性
アルミナ白金を担持した物にバリウムを担持した物を主
成分とする無機物をハニカム担体にコーティングしたの
ち、γ−アルミナを主成分とする活性アルミナをコーテ
ィングし、さらにその上に銅イオン交換したゼオライト
粉末を主成分とする無機物をコーティングした酸素過剰
の雰囲気下で窒素酸化物を浄化する触媒とし、さらにゼ
オライト粉末としてMFI型ゼオライトを用いたことを
特徴としている。γ−アルミナを主成分とする活性アル
ミナに白金を担持しさらにバリウムを添加した物を主成
分とする無機物をハニカム担体にコーティングした1層
目の触媒層は、理論空燃比で窒素酸化物、炭化水素、一
酸化炭素を浄化しかつ酸素過剰の雰囲気下では、酸化触
媒反応を起こし炭化水素、一酸化炭素を浄化し、その際
に生じる反応熱により触媒コーティング層全体の温度を
上昇させ触媒の活性化を促進し、ゼオライト粉末を主成
分とする3層目における酸素過剰雰囲気下での窒素酸化
物の浄化を低い温度域から生じさせる。さらに、白金と
バリウムとを組合せていることにより、酸素過剰雰囲気
下の300℃以下の低い温度域において、高い窒素酸化
物の浄化性能を有している。
【0009】1層目の上にγ−アルミナを主成分とした
活性アルミナをハニカム担体にコーティングした2層目
は、1層目の触媒で発生した酸化反応による反応熱を3
層目のゼオライト層へ伝熱する際に緩和する働きがあ
り、エンジンからの排気温度が高温になった場合に3層
目のゼオライト層が高温になることを抑制し3層目の劣
化が進むのを抑制する働きと3層目の触媒層に含まれる
活性成分であるCuが高温の使用条件下でゼオライトの
活性サイトから移動し1層目の白金触媒層に移動して性
能を抑制する働きがある。Cuをイオン交換したゼオラ
イト粉末を主成分とする3層目は、酸素過剰雰囲気下で
高い窒素酸化物の浄化性能を有している。
【0010】他の実施例を示す。
【0011】(実施例2)白金触媒層へのバリウムの担
持量を触媒容量に対して酸化バリウム(BaO)として
15g/Lとした以外は、実施例1と同様にして触媒N
O.2を調製した。γ−アルミナを主成分とする活性ア
ルミナ粉末(平均粒子径:35μm)1000gに対し
てジニトロジアンミン白金硝酸溶液(白金濃度4.8w
t%)を用いて白金1.0wt%になるように加えよく
攪拌した後、オーブン中150℃で3時間乾燥し、40
0℃で2時間、空気雰囲気中で焼成を行う。この白金
1.0wt%担持活性アルミナ1150gとγ−アルミ
ナを主成分とする活性アルミナ粉末(平均粒子径:35
μm)1150g,10wt%HNO3硝酸460g,
水1840gをボールミルポットに投入し、8時間粉砕
してスラリーを得た。得られたスラリーをモノリスハニ
カム担体基材(1.3L 400セル)に塗布し乾燥
後、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成した。この
時の塗布量は、焼成後に52g/個になるように設定し
た。このモノリスハニカム担体に、酢酸バリウム溶液
(バリウム濃度 10wt%)を用いてバリウムを触媒
容量に対して酸化バリウム(BaO)として15g/L
となるように含浸担持した後、乾燥、400℃で2時
間、空気雰囲気中で焼成を行った後、実施例1と同様に
してアルミナ層、ゼオライト触媒層をコーティング、乾
燥、焼成して触媒NO.2を調製した。
【0012】(実施例3)白金触媒層へのバリウムの担
持量を触媒容量に対して酸化バリウム(BaO)として
25g/Lとした以外は、実施例1と同様にして触媒N
O.3を調製した。γ−アルミナを主成分とする活性ア
ルミナ粉末(平均粒子径:35μm)1000gに対し
てジニトロジアンミン白金硝酸溶液(白金濃度4.8w
t%)を用いて白金1.0wt%になるように加えよく
攪拌した後、オーブン中150℃で3時間乾燥し、40
0℃で2時間空気雰囲気中で焼成を行う。この白金1.
0wt%担持活性アルミナ1150gとγ−アルミナを
主成分とする活性アルミナ粉末(平均粒子径:35μ
m)1150g,10wt%HNO3硝酸460g,水
1840gをボールミルポットに投入し、8時間粉砕し
てスラリーを得た。得られたスラリーをモノリスハニカ
ム担体基材(1.3L 400セル)に塗布し乾燥後、
400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成した。この時の
塗布量は、焼成後に52g/個になるように設定した。
このモノリスハニカム担体に酢酸バリウム溶液(バリウ
ム濃度 15wt%)を用いてバリウムを触媒容量に対
して酸化バリウム(BaO)として25g/Lとなるよ
うに含浸担持した後、乾燥、400℃で2時間、空気雰
囲気中で焼成を行った後、実施例1と同様にしてアルミ
ナ層、ゼオライト触媒層をコーティング、乾燥、焼成し
て触媒NO.3を調製した。
【0013】(実施例4)白金触媒層の白金担持量が触
媒容量に対して0.4g/Lである以外は、実施例1と
同様にして触媒NO.4を調製した。γ−アルミナを主
成分とする活性アルミナ粉末(平均粒子径:35μm)
1000gに対してジニトロジアンミン白金硝酸溶液
(白金濃度4.8wt%)を用いて白金1.5wt%に
なるように加えよく攪拌した後、オーブン中150℃で
3時間乾燥し、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成
を行う。この白金1.5wt%担持活性アルミナ155
3gとγ−アルミナを主成分とする活性アルミナ粉末
(平均粒子径:35μm)767g,10wt%HNO
3硝酸460g,水1840gをボールミルポットに投
入し、8時間粉砕してスラリーを得た。得られたスラリ
ーをモノリスハニカム担体基材(1.3L 400セ
ル)に塗布し乾燥後、400℃で2時間、空気雰囲気中
で焼成した。この時の塗布量は、焼成後に52g/個に
なるように設定した。このモノリスハニカム担体に酢酸
バリウム溶液(バリウム濃度 7wt%)を用いてバリ
ウムを触媒容量に対して酸化バリウム(BaO)として
5g/Lとなるように含浸担持した後、乾燥、400℃
で2時間、空気雰囲気中で焼成を行った後、実施例1と
同様にしてアルミナ層、ゼオライト触媒層をコーティン
グ、乾燥、焼成して触媒NO.4を調製した。
【0014】(実施例5)白金触媒層の白金担持量が触
媒容量に対して0.6g/Lである以外は、実施例1と
同様にして触媒NO.5を調製した。γ−アルミナを主
成分とする活性アルミナ粉末(平均粒子径:35μm)
1000gに対してジニトロジアンミン白金硝酸溶液
(白金濃度4.8wt%)を用いて白金1.5wt%に
なるように加えよく攪拌した後、オーブン中150℃で
3時間乾燥し、400℃で2時間空気雰囲気中で焼成を
行う。この白金1.5wt%担持活性アルミナ2300
gと10wt%HNO3硝酸460g,水1840gを
ボールミルポットに投入し、8時間粉砕してスラリーを
得た。得られたスラリーをモノリスハニカム担体基材
(1.3L 400セル)に塗装し乾燥後、400℃で
2時間、空気雰囲気中で焼成した。この時の塗布量は、
焼成後に52g/個になるように設定した。このモノリ
スハニカム担体に、酢酸バリウム溶液(バリウム濃度
7wt%)を用いてバリウムを触媒容量に対して酸化バ
リウム(BaO)として5g/Lとなるように含浸担持
した後、乾燥、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成
を行った後、実施例1と同様にしてアルミナ層、ゼオラ
イト触媒層をコーティング、乾燥、焼成して触媒NO.
5を調製した。
【0015】(実施例6)白金触媒層の白金担持量が触
媒容量に対して0.4g/Lである以外は、実施例2と
同様にして触媒NO.6調製した。γ−アルミナを主成
分とする活性アルミナ粉末(平均粒子径:35μm)1
000gに対してジニトロジアンミン白金硝酸溶液(白
金濃度4.8wt%)を用いて白金1.5wt%になる
ように加えよく攪拌した後、オーブン中150℃で3時
間乾燥し、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成を行
う。この白金1.5wt%担持活性アルミナ1553g
とγ−アルミナを主成分とする活性アルミナ粉末(平均
粒子径:35μm)767g,10wt%HNO3硝酸
460g,水1840gをボールミルポットに投入し、
8時間粉砕してスラリーを得た。得られたスラリーをモ
ノリスハニカム担体基材(1.3L 400セル)に塗
布し乾燥後、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成し
た。この時の塗布量は、焼成後に52g/個になるよう
に設定した。このモノリスハニカム担体に酢酸バリウム
溶液(バリウム濃度 10wt%)を用いてバリウムを
触媒容量に対して酸化バリウム(BaO)として15g
/Lとなるように含浸担持した後、乾燥、400℃で2
時間、空気雰囲気中で焼成を行った後、実施例1と同様
にしてアルミナ層、ゼオライト触媒層をコーティング、
乾燥、焼成して触媒NO.6を調製した。
【0016】(実施例7)白金触媒層の白金担持量が触
媒容量に対して0.6g/Lである以外は、実施例3と
同様にして触媒NO.7を調製した。γ−アルミナを主
成分とする活性アルミナ粉末(平均粒子径:35μm)
1000gに対してジニトロジアンミン白金硝酸溶液
(白金濃度4.8wt%)を用いて白金1.5wt%に
なるように加えよく攪拌した後、オーブン中150℃で
3時間乾燥し、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成
を行う。この白金1.5wt%担持活性アルミナ230
0gと10wt%HNO3硝酸460g,水1840g
をボールミルポットに投入し、8時間粉砕してスラリー
を得た。得られたスラリーをモノリスハニカム担体基材
(1.3L 400セル)に塗布し乾燥後、400℃で
2時間、空気雰囲気中で焼成した。この時の塗布量は、
焼成後に52g/個になるように設定した。このモノリ
スハニカム担体に酢酸バリウム溶液(バリウム濃度 1
5wt%)を用いてバリウムを触媒容量に対して酸化バ
リウム(BaO)として25g/Lとなるように含浸担
持した後、乾燥、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼
成を行った後、実施例1と同様にしてアルミナ層、ゼオ
ライト触媒層をコーティング、乾燥、焼成して触媒N
O.7を調製した。
【0017】(実施例8)1層目のコート量を104g
/個とした以外は、実施例3と同様にして触媒NO.8
を調製した。実施例3と同様にして白金1.0wt%担
持活性アルミナを含むスラリーを調製した後、モノリス
ハニカム担体基材(1.3L 400セル)に塗布し乾
燥させた後、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成し
た。この時の塗布量は、焼成後に104g/個になるよ
うに設定した。このモノリスハニカム担体に酢酸バリウ
ム溶液(バリウム濃度 10wt%)を用いてバリウム
を触媒容量に対して酸化バリウム(BaO)として25
g/Lとなるように含浸担持した後、乾燥、400℃で
2時間、空気雰囲気中で焼成を行った後、実施例1と同
様にしてアルミナ層、ゼオライト触媒層をコーティン
グ、乾燥、焼成して触媒NO.8を調製した。
【0018】(比較例1)白金触媒層へのバリウムの担
持を行なわなかった以外は、実施例1と同様にして触媒
R1を調製した。γ−アルミナを主成分とする活性アル
ミナ粉末(平均粒子径:35μm)1000gに対して
ジニトロジアンミン白金硝酸溶液(白金濃度4.8wt
%)を用いて白金1.0wt%になるように加えよく攪
拌した後、オーブン中150℃で3時間乾燥し、400
℃で2時間、空気雰囲気中で焼成を行う。この白金1.
0wt%担持活性アルミナ1150gとγ−アルミナを
主成分とする活性アルミナ粉末(平均粒子径:35μ
m)1150g,10wt%HNO3硝酸460g,水
1840gをボールミルポットに投入し、8時間粉砕し
てスラリーを得た。得られたスラリーをモノリスハニカ
ム担体基材(1.3L 400セル)に塗布し乾燥後、
400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成した。この時の
塗布量は、焼成後に52g/個になるように設定した。
その後、実施例1と同様にしてアルミナ層、ゼオライト
触媒層をコーティング、乾燥、焼成して触媒R1調製
し、比較例1とした。
【0019】(比較例2)白金触媒層の白金担持量が触
媒容量に対して0.1g/Lである以外は、実施例3と
同様にして触媒R2を調製した。γ−アルミナを主成分
とする活性アルミナ粉末(平均粒子径:35μm)10
00gに対してジニトロジアンミン白金硝酸溶液(白金
濃度4.8wt%)を用いて白金1.0wt%になるよ
うに加えよく攪拌した後、オーブン中150℃で3時間
乾燥し、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成を行
う。この白金1.0wt%担持活性アルミナ575gと
γ−アルミナを主成分とする活性アルミナ粉末(平均粒
子径:35μm)1725g,10wt%HNO3硝酸
460g,水1840gをボールミルポットに投入し、
8時間粉砕してスラリーを得た。得られたスラリーをモ
ノリスハニカム担体基材(1.3L 400セル)に塗
布し乾燥後、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成し
た。この時の塗布量は、焼成後に52g/個になるよう
に設定した。このモノリスハニカム担体に酢酸バリウム
溶液(バリウム濃度 15wt%)を用いてバリウムを
触媒容量に対して酸化バリウム(BaO)として25g
/Lとなるように含浸担持した後、乾燥、400℃で2
時間、空気雰囲気中で焼成を行った後、実施例1と同様
にしてアルミナ層、ゼオライト触媒層をコーティング、
乾燥、焼成して触媒R2を調製し、比較例2とする。
【0020】(比較例3)白金触媒層の白金担持量が触
媒容量に対して0.1g/Lである以外は、実施例3と
同様にして触媒R3を調製した。γ−アルミナを主成分
とする活性アルミナ粉末(平均粒子径:35μm)10
00gに対してジニトロジアンミン白金硝酸溶液(白金
濃度4.8wt%)を用いて白金2.5wt%になるよ
うに加えよく攪拌した後、オーブン中150℃で3時間
乾燥し、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成を行
う。この白金2.5wt%担持活性アルミナ2300g
と10wt%HNO3硝酸460g,水1840gをボ
ールミルポットに投入し、8時間粉砕してスラリーを得
た。得られたスラリーをモノリスハニカム担体基材
(1.3L 400セル)に塗布し乾燥させた後、40
0℃で2時間、空気雰囲気中で焼成した。この時の塗布
量は、焼成後に52g/個になるように設定した。この
モノリスハニカム担体に、酢酸バリウム溶液(バリウム
濃度 15wt%)を用いてバリウムを触媒容量に対し
て酸化バリウム(BaO)として25g/Lとなるよう
に含浸担持した後、乾燥、400℃で2時間、空気雰囲
気中で焼成を行った後、実施例1と同様にしてアルミナ
層、ゼオライト触媒層をコーティング、乾燥、焼成して
触媒R3を調製し、比較例3とする。
【0021】(比較例4)実施例1の表層のみをコーテ
ィングした触媒を実施例1と同様に行い、触媒R4を調
製した。0.2モル/Lの硝酸銅または酢酸銅液を5.
2Kgとゼオライト(平均粒子径:4.2μm)2Kgを混
合、攪拌後、濾過を行う。これを3回繰り返した後、乾
燥焼成を行いCuをイオン交換したゼオライト粉末を調
整する。このCuをイオン交換したゼオライト粉末18
90g、シリカゾル(固形分20%)1150g及び水
1100gを磁性ボールミルに投入、粉砕して得たスラ
リーをハニカム担体に焼成後に塗布量325g/個にな
るように塗布し乾燥後、400℃で2時間空気雰囲気中
で焼成し触媒R4を調製し、比較例4とする。
【0022】各実施例で用いるMFI型ゼオライトとし
ては、ZSM5型ゼオライト、モルデナイト、フェリエ
ライト等を用いることができる。また、各実施例の触媒
の後方にPt,Pd,Rh等の貴金属を少なくとも1種
以上を含む三元触媒を配置して内燃機関の排ガス浄化装
置とすることにより理論空燃比での排ガスの浄化能を付
加して用いることもできる。
【0023】各実施例、比較例についてエンジン排気ガ
スにより下記条件で、耐久及び性能評価試験を行なっ
た。
【0024】その結果を図1,2に示す。図2の比較例
1,2,4に示すように、白金担持量、バリウム担持量
の少ない場合や白金触媒層のない場合には、反応温度の
低い(250℃)時のNOx浄化性能が得られないのに
対して、本発明の実施例においては、高いNOx浄化性
能が得られている。また、比較例3で示すように、反応
温度の高い(400℃)時のNOx浄化性能が低下する
白金担持量が多い場合に比べ、本発明の実施例において
は、反応温度の高い(400℃)時でもNOx浄化性能
の低下は見られていない。このように、白金担持量とバ
リウム担持量の範囲を限定することにより、幅広い温度
範囲での高い窒素酸化物の浄化性能を得ることができ
る。
【0025】耐久条件 エンジン:排気量2000cc 耐久温度:550℃ 耐久時間:50時間 耐久中入口エミッション: CO 0.4〜0.6% 02 0.5±0.1% NO 1500ppm HC 1000ppm CO2 14.9%±0.1%性能評価条件 エンジン:排気量 2000cc 触媒入口A/F:20.0 空間速度:約40,000h−1
【0026】
【発明の効果】 以上説明してきたように、この発明に
よれば、その構成を第1層としてバリウムを含む活性ア
ルミナに白金を担持した物を主成分とする無機物をハニ
カム担体にコーティングしたのち、第2層として活性ア
ルミナを主成分とする無機物をコーティングし、さらに
その上に第3層として銅をイオン交換したゼオライト粉
末を主成分とする無機物をコーティングした排気ガス浄
化用触媒において、第1層のコート層中に含まれるバリ
ウム量が触媒容量に対して(BaO)として5g/L〜
25g/Lでありかつ白金担持量が触媒容量に対してP
tとして0.2g/L〜0.6g/Lとすることを特徴
とする酸素過剰の雰囲気下で窒素酸化物を浄化する排気
ガス浄化用触媒を調製した。
【図面の簡単な説明】
【図1】各触媒の仕様を示す図である。
【図2】各実施例ならびに比較例の評価結果を示す図で
ある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1層としてバリウムを含む活性アルミ
    ナに白金を担持した物を主成分とする無機物をハニカム
    担体にコーティングしたのち、第2層として活性アルミ
    ナを主成分とする無機物をコーティングし、さらにその
    上に第3層として銅をイオン交換したゼオライト粉末を
    主成分とする無機物をコーティングした排気ガス浄化用
    触媒において、第1層のコート層中に含まれるバリウム
    量が触媒容量に対してBaOとして5g/L〜25g/
    Lであり、かつ白金担持量が触媒容量に対してPtとし
    て0.2g/L〜0.6g/Lであることを特徴とする
    酸素過剰の雰囲気下で窒素酸化物を浄化する排気ガス用
    触媒。
  2. 【請求項2】 ゼオライト粉末としてMFI型ゼオライ
    トを用いたことを特徴とする請求項1記載の排気ガス浄
    化用触媒。
JP7298265A 1995-11-16 1995-11-16 排気ガス浄化用触媒 Pending JPH09141106A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7298265A JPH09141106A (ja) 1995-11-16 1995-11-16 排気ガス浄化用触媒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7298265A JPH09141106A (ja) 1995-11-16 1995-11-16 排気ガス浄化用触媒

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09141106A true JPH09141106A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17857400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7298265A Pending JPH09141106A (ja) 1995-11-16 1995-11-16 排気ガス浄化用触媒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09141106A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998006492A1 (fr) * 1996-08-13 1998-02-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Catalyseur de regulation des gaz d'echappement pour moteurs diesel
JP2002059009A (ja) * 2000-06-05 2002-02-26 Nippon Soken Inc セラミック担体およびセラミック触媒体
KR20030004732A (ko) * 2001-07-06 2003-01-15 현대자동차주식회사 Cng 자동차 배기가스 정화용 촉매 및 이의 제조방법
GB2543337A (en) * 2015-10-15 2017-04-19 Johnson Matthey Plc Exhaust System

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998006492A1 (fr) * 1996-08-13 1998-02-19 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Catalyseur de regulation des gaz d'echappement pour moteurs diesel
US6426316B2 (en) 1996-08-13 2002-07-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust emission control catalyst for diesel engines
JP2002059009A (ja) * 2000-06-05 2002-02-26 Nippon Soken Inc セラミック担体およびセラミック触媒体
JP4548968B2 (ja) * 2000-06-05 2010-09-22 株式会社日本自動車部品総合研究所 セラミック担体およびセラミック触媒体
KR20030004732A (ko) * 2001-07-06 2003-01-15 현대자동차주식회사 Cng 자동차 배기가스 정화용 촉매 및 이의 제조방법
GB2543337A (en) * 2015-10-15 2017-04-19 Johnson Matthey Plc Exhaust System
US10233806B2 (en) 2015-10-15 2019-03-19 Johnson Matthey Public Limited Company Exhaust system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3185448B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH08281107A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH05184876A (ja) 排ガス浄化用触媒
JPH01139144A (ja) 排気浄化用触媒
JPH11276907A (ja) 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法
JP3407901B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒、該触媒の製造方法、および排気ガス浄化方法
JPH1176838A (ja) 排ガス浄化用触媒
JPH09141106A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JP2577757B2 (ja) ディーゼル排ガス浄化用触媒
JPH05277376A (ja) 窒素酸化物除去用触媒およびこれを用いてなる窒素酸化物除去方法
JP3800200B2 (ja) 排ガス浄化方法及び排ガス浄化用触媒
JPH10165819A (ja) 排気ガス浄化用触媒及びその使用方法
JPH08281116A (ja) 排ガス浄化用触媒
WO2002055194A1 (fr) Catalyseur destine a la clarification d'oxydes d'azote
JPS59162948A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH06190282A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH0957066A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JP7304241B2 (ja) NOx浄化触媒及び排気ガス浄化触媒
JP3896706B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒及びその製造方法
JP3306932B2 (ja) 排ガス浄化方法
JP4407117B2 (ja) 排気ガス浄化用触媒の製造方法
JPH06262089A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH08215574A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH05285391A (ja) 排気ガス浄化用触媒
JPH08266900A (ja) 排ガス浄化触媒とその製造方法