JPH08215574A - 排気ガス浄化用触媒 - Google Patents

排気ガス浄化用触媒

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JPH08215574A
JPH08215574A JP7022693A JP2269395A JPH08215574A JP H08215574 A JPH08215574 A JP H08215574A JP 7022693 A JP7022693 A JP 7022693A JP 2269395 A JP2269395 A JP 2269395A JP H08215574 A JPH08215574 A JP H08215574A
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JP
Japan
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catalyst
layer
pore diameter
exhaust gas
distribution curve
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JP7022693A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kanesaka
浩行 金坂
Hiroshi Akama
弘 赤間
Masanori Kamikubo
真紀 上久保
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 初期及び耐久後に酸素過剰雰囲気下で充分な
排気浄化特性を有する排気ガス浄化用触媒を提供するこ
と。 【構成】 触媒担体上に、白金、パラジウム及びロジウ
ムから成る群から選ばれた少なくとも1種を含む活性ア
ルミナを主成分とした無機物から成る第1コート層を設
け、該第1コート層上に細孔径分布曲線における細孔径
のピークが4〜200Åの範囲にある細孔構造を有する
酸化物を主成分としたスラリーをコートした第2コート
層を設け、該第2コート層上に遷移金属をイオン交換し
たゼオライト粉末を主成分とした無機物から成る第3コ
ート層を設けてなることを特徴とする排気ガス浄化用触
媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は排気ガス浄化用触媒に関
し、特に初期及び耐久後に酸素過剰雰囲気下で充分な排
気浄化特性を有する排気ガス浄化用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゼオライトを用いた排気ガス浄化
用触媒としては、内層に酸化反応を生じる貴金属成分を
含む触媒層をコーティングした後、この上にゼオライト
に銅をイオン交換した触媒層を設けることにより、排気
ガス中の酸素濃度が理論値より大きくなった状態(以
下、リーン・バーン雰囲気という)であっても、炭化水
素(HC)、一酸化炭素(CO)及び窒素酸化物(NO
X )を効率良く浄化させることのできる触媒が提案され
ている(特開平1−127044号公報)。
【0003】しかしながら、このような触媒層構造をと
る触媒では、内層に酸化触媒層を有さない触媒よりも耐
久後の性能が劣化し、充分な浄化活性が得られないとい
う欠点があった。
【0004】このため、本発明者らは、ハニカム担体上
に白金、パラジウム及びロジウムから成る群から選ばれ
た1種以上の貴金属を含む活性アルミナを主成分とする
無機物から成る第1コート層と、このコート層上の貴金
属成分を含まない活性アルミナを主成分とする無機物か
ら成る第2コート層と、さらにこのコート層上の金属を
イオン交換したゼオライト粉末を主成分とする無機物か
ら成る第3コート層とを備えてなることを特徴とする排
気ガス浄化用触媒を提案した(特開平6−262088
号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された触媒構造をとる触媒では、中層に貴金属
を含まない活性アルミナを主成分とする無機物を用いて
いるので、活性アルミナの細孔径分布曲線における細孔
径のピークが大きいため、酸素過剰雰囲気下では表層の
ゼオライト層を通過した後の排ガス中のHCが中層で充
分にトラップされることなく内層の貴金属触媒層に達し
酸化反応により消費されてしまうという欠点があった。
【0006】また、表層のゼオライト層ではNOX の浄
化はHCを還元剤としてNOX が選択的に還元反応によ
って進行するので、中層で充分にトラップされることな
く内層の貴金属触媒層に達し酸化反応により消費されて
しまうため、酸素過剰雰囲気下でのNOX 浄化性能が充
分に得られないという欠点があった。
【0007】従って本発明は、このような従来の問題点
を解決するものであり、初期及び耐久後に酸素過剰雰囲
気下で充分なNOX 浄化特性を有する排気ガス浄化用触
媒を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、中層として細孔径分布
曲線における細孔径のピークが4〜200Åの範囲にあ
る細孔構造を有する酸化物を設けた場合には、酸素過剰
雰囲気下であっても、充分なNOX 浄化能が得られるこ
とを見い出し、本発明に到達した。
【0009】本発明の上記の目的は、触媒担体上に、白
金、パラジウム及びロジウムから成る群から選ばれた少
なくとも1種を含む活性アルミナを主成分とした無機物
から成る第1コート層を設け、該第1コート層上に細孔
径分布曲線における細孔径のピークが4〜200Åの範
囲にある細孔構造を有する酸化物を主成分としたスラリ
ーをコートした第2コート層を設け、該第2コート層上
に遷移金属をイオン交換したゼオライト粉末を主成分と
した無機物から成る第3コート層を設けてなることを特
徴とする排気ガス浄化用触媒により達成された。
【0010】
【作用】以下、本発明の作用を説明する。リーン・バー
ン雰囲気では3層目の触媒層でNOx はHCを還元剤と
した選択還元反応により浄化される。その際に還元剤で
あるHCとNOx の濃度比は高い方がNOx の浄化性能
が高いことが知られている。1層目の触媒層では白金、
パラジウム及びロジウムから成る群から選ばれた少なく
とも1種を含む活性アルミナを主成分とした無機物をコ
ーティングしているため、リーン・バーン雰囲気におい
て酸化触媒反応を起こしHCやCOが浄化される。
【0011】リーン・バーン雰囲気では1層目のHCや
COの酸化反応の立ち上がる温度は、3層目のNOx の
HCを還元剤とした選択還元反応の立ち上がる温度に比
べ低く、2層目の触媒層の細孔分布曲線における細孔径
のピークが大きいと3層目、2層目を通過した排ガス中
のHCは低い温度域で1層目の触媒層で消費されてしま
い、3層目のNOx の選択還元反応に寄与しない。
【0012】本発明では2層目の触媒層に用いる酸化物
として細孔径分布曲線における細孔径のピークが4〜2
00ÅとすることでHCをコート層中の酸化物に吸着さ
せたり、コート層中でのガスの拡散性を抑制させている
ため、2層目の触媒層で排ガス中のHCが一時的にトラ
ップされる効果が表われ、排ガス中のHCのみが充分に
1層目に届かず、3層目の触媒層でのHC/NOX の濃
度比が増加し、NOXの浄化性能を向上させることがで
きる。
【0013】また、2層目の触媒層には、貴金属成分を
含まないため、1層目の触媒で発生する酸化反応による
反応熱を断熱し、3層目の触媒層が耐久中に高温になる
ことを防ぎ耐久劣化を抑制する働きと、3層目の触媒層
に含まれる活性成分であるCuやCoが耐久によりゼオ
ライトの活性サイトから移動し1層目の貴金属触媒層に
移動して性能を劣化させるのを抑制する働きとを併せ持
ち、耐久性能の向上が図られる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【0015】実施例1 γ−アルミナを主成分とする活性アルミナ粉末1000
gに対してジニトロジアンミン白金溶液を用いて白金
2.0重量%になるように加え、よく攪拌した後、オー
ブン中150℃で3時間乾燥し、400℃で2時間、空
気気流中で焼成した。この白金担持活性アルミナ150
0g、γ−アルミナを主成分とする活性アルミナ800
g、10重量%硝酸460g及び水1840gをボール
ミルポットに投入し、8時間粉砕してスラリーを得た。
得られたスラリーをモノリス担体基材(1.3L、40
0セル)に塗布し乾燥した後400℃で2時間、空気雰
囲気中で焼成した。この時の塗布量は、焼成した後に5
2g/個になるように設定した。
【0016】次に、細孔径分布曲線における細孔径のピ
ークが70Åにある細孔構造を有するγ−アルミナ(こ
のような微細な細孔径を有するγ−アルミナの合成方法
としてアルコキシド法やゾルゲル法を用いることができ
る)を主成分とする活性アルミナ粉末2000g、10
重量%硝酸400g及び水1600gをボールミルポッ
トに投入し、8時間粉砕して得たスラリーを焼成した後
の塗布量が52g/個になるように塗布し乾燥した後、
400℃で2時間,空気雰囲気中で焼成した。細孔分布
曲線の測定方法としては、水銀圧入法やガス吸着法を用
いることができる。
【0017】更に、0.2mol/Lの硝酸銅又は酢酸
銅溶液5.2kgとゼオライト粉末2kgとを混合し攪
拌した後、濾過した。この操作を3回繰り返した後、乾
燥し、焼成を行いCuをイオン交換したゼオライト粉末
を調製した。このCuをイオン交換したゼオライト粉末
1890g、シリカゾル(固形分20重量%)1150
g及び水1100gを磁性ボールミルに投入し、粉砕し
て得たスラリーを上記担体に焼成した後に塗布量が24
0g/個になるように塗布し乾燥した後、400℃で2
時間空気中で焼成して、触媒1を調製した。
【0018】実施例2 イオン交換金属としてCuの代わりにCoを用いた他
は、実施例1と全く同様にして触媒2を調製した。実施
例1と同様にモノリスハニカム担体(1.3L、400
セル)に白金担持活性アルミナ層、細孔径分布曲線にお
ける細孔径のピークが70Åである活性アルミナ層をコ
ーティングした。更に、その上に0.2mol/Lの硝
酸コバルト又は酢酸コバルト溶液5.2kgとゼオライ
ト粉末2kgとを混合し攪拌した後、濾過した。この操
作を3回繰り返した後、乾燥し、焼成を行いCoをイオ
ン交換したゼオライト粉末を調製した。このCoをイオ
ン交換したゼオライト粉末1890g、シリカゾル(固
形分20重量%)1150g及び水1100gを磁性ボ
ールミルに投入し、粉砕して得たスラリーを上記担体に
焼成した後に塗布量が260g/個になるように塗布し
乾燥した後、400℃で2時間空気中で焼成して、触媒
2を調製した。
【0019】実施例3 白金の代わりにパラジウムを用いた他は、実施例1と全
く同様にして触媒3を調製した。γ−アルミナを主成分
とする活性アルミナ粉末1000gに対して硝酸パラジ
ウム溶液を用いてパラジウム2.0重量%になるように
加え、よく攪拌した後、オーブン中150℃で3時間乾
燥し、400℃で2時間,空気気流中で焼成した。この
パラジウム担持活性アルミナ1500g、γ−アルミナ
を主成分とする活性アルミナ800g、10重量%硝酸
460g及び水1840gをボールミルポットに投入
し、8時間粉砕してスラリーを得た。得られたスラリー
をモノリス担体基材(1.3L、400セル)に塗布し
乾燥した後、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成し
た。この時の塗布量は、焼成した後に60g/個になる
ように設定した。この触媒層上に実施例1と全く同様に
して細孔径分布曲線における細孔径のピークが70Åで
ある活性アルミナ層、更にその上にCuをイオン交換し
たゼオライト触媒層をコーティングして、触媒3を調製
した。
【0020】実施例4 白金のみではなく、白金及びロジウムを用いた他は、実
施例1と全く同様にして、触媒4を調製した。γ−アル
ミナを主成分とする活性アルミナ粉末1000gに対し
てジニトロジアンミン白金溶液を用いて白金1.63重
量%になるように加え、よく攪拌した後、オーブン中1
50℃で3時間乾燥し、400℃で2時間、空気気流中
で焼成し、白金担持活性アルミナを調製した。
【0021】次に、γ−アルミナを主成分とする活性ア
ルミナ粉末1000gに対して硝酸ロジウム溶液Rh1
重量%となるように加え、良く攪拌した後、同様にして
乾燥し、焼成を行いロジウム担持アルミナ粉末を調製し
た。この白金担持活性アルミナ1400g、ロジウム担
持活性アルミナ434g、酸化セリウム936g及び硝
酸酸性ベーマイトゾル(ベーマイトアルミナ10重量%
けん濁液に10重量%硝酸を添加することによって得ら
れるゾル)2221gをボールミルポットに投入し、8
時間粉砕してスラリーを得た。
【0022】得られたスラリーをモノリス担体基材
(1.3L、400セル)に塗布し乾燥した後、400
℃で2時間,空気雰囲気中で焼成した。この時の塗布量
は、焼成した後に52g/個になるように設定した。こ
の触媒層上に実施例1と同様にして細孔径分布曲線にお
ける細孔径のピークが70Åである活性アルミナ層、更
にその上にCuをイオン交換したゼオライト触媒層をコ
ーティングして、触媒4を調製した。
【0023】実施例5 細孔径分布曲線における細孔径のピークが70Åの活性
アルミナの代わりに細孔径分布曲線における細孔径のピ
ークが約7ÅであるUSYゼオライトを用いた他は、実
施例3と全く同様にして、触媒5を調製した。貴金属担
持アルミナ触媒層を実施例3と同様にしてハニカム担体
にコーティングした。
【0024】次に、細孔径分布曲線における細孔径のピ
ークが約7ÅであるUSY(SiO 2 /Al2 3 =5
0)ゼオライト1000g、シリカゾル450g及び水
850gを磁性ポットに投入し、振動ミル装置で40分
間又はユニバーサルボールミル装置で6.5時間混合粉
砕して得たスラリーを焼成した後の塗布量が52g/個
になるように塗布し乾燥した後、400℃で2時間,空
気雰囲気中で焼成した。この触媒層上に実施例3と同様
にしてCuをイオン交換したゼオライト触媒層をコーテ
ィングし触媒5を調製した。
【0025】実施例6 細孔径分布曲線における細孔径のピークが70Åの活性
アルミナの代わりに細孔径分布曲線における細孔径のピ
ークが約5ÅであるZSM−5ゼオライトを用いた他
は、実施例3と全く同様にして、触媒6を調製した。貴
金属担持アルミナ触媒層を実施例3と全く同様にしてハ
ニカム担体にコーティングした。
【0026】次に、細孔径分布曲線における細孔径のピ
ークが約5ÅであるZSM−5(SiO2 /Al2 3
=700)ゼオライト1000g、シリカゾル650g
及び水650gを磁性ポットに投入し、振動ミル装置で
40分間又はユニバーサルボールミル装置で6.5時間
混合粉砕して得たスラリーを焼成した後の塗布量が52
g/個になるように塗布し乾燥した後、400℃で2時
間、空気雰囲気中で焼成した。この触媒層上に実施例3
と全く同様にしてCuをイオン交換したゼオライト触媒
層をコーティングし、触媒6を調製した。
【0027】実施例7 パラジウムのみではなく、パラジウム及びロジウムを用
いた他は、実施例3と全く同様にして、触媒7を調製し
た。γ−アルミナを主成分とする活性アルミナ粉末10
00gに対して硝酸パラジウム溶液を用いてパラジウム
2.00重量%になるように加え、よく攪拌した後、オ
ーブン中150℃で3時間乾燥し、400℃で2時間、
空気気流中で焼成してパラジウム担持活性アルミナを調
製した。
【0028】次に、γ−アルミナを主成分とする活性ア
ルミナ粉末1000gに対して硝酸ロジウム溶液をRh
1重量%となるように加え、良く攪拌した後、同様にし
て乾燥し、焼成を行いロジウム担持アルミナ粉末を調製
した。このパラジウム担持活性アルミナ1400g、ロ
ジウム担持活性アルミナ434g、酸化セリウム936
g及び硝酸酸性ベーマイトゾル(ベーマイトアルミナ1
0重量%けん濁液に10重量%硝酸を添加することによ
って得られるゾル)2221gをボールミルポットに投
入し、8時間粉砕してスラリーを得た。
【0029】得られたスラリーをモノリス担体基材
(1.3L、400セル)に塗布し乾燥した後、400
℃で2時間、空気雰囲気中で焼成した。この時の塗布量
は、焼成後に52g/個になるように設定した。この触
媒層上に実施例3と全く同様にしてCuをイオン交換し
たゼオライト触媒をコーティングして、触媒7を調製し
た。
【0030】この触媒層上に実施例3と全く同様にして
細孔径分布曲線における細孔径のピークが70Åである
活性アルミナ層、更にその上にCuをイオン交換したゼ
オライト触媒層をコーティングして、触媒7を調製し
た。
【0031】実施例8 細孔径分布曲線における細孔径のピークが約70Åであ
る活性アルミナの代わりに細孔径分布曲線における細孔
径のピークが約110Åのジルコニウム及びセリアの複
合酸化物を用いた他は、実施例3と全く同様にして、触
媒8を調製した。貴金属担持アルミナ触媒層を実施例3
と全く同様にしてハニカム担体にコーティングした。
【0032】次に、細孔径分布曲線における細孔径のピ
ークが約110Åであるジルコニウム及びセリアの複合
酸化物(ジルコニウムがZrO2 として10重量%含む
酸化物)1000g、細孔径分布曲線における細孔径の
ピークが約70Åであるγ−Al2 3 を主成分とする
活性アルミナ1000g、10重量%硝酸400g及び
水1600gをボールミルポットに投入し、8時間粉砕
して得たスラリーを焼成した後の塗布量が52g/個に
なるように塗布し乾燥した後、400℃で2時間、空気
雰囲気中で焼成した。
【0033】この触媒層上に実施例3と全く同様にして
Cuをイオン交換したゼオライト触媒層をコーティング
して、触媒8を調製した。
【0034】実施例9 細孔径分布曲線における細孔径のピークが約70Åであ
る活性アルミナの代わりに細孔径分布曲線における細孔
径のピークが約150Åの酸化ジルコニウムを用いた他
は、実施例3と全く同様にして、触媒9を調製した。貴
金属担持アルミナ触媒層を実施例3と全く同様にしてハ
ニカム担体にコーティングした。
【0035】次に、細孔径分布曲線における細孔径のピ
ークが約150Åである酸化ジルコニウム1000g、
細孔径分布曲線における細孔径のピークが約70Åであ
るγ−Al2 3 を主成分とする活性アルミナ1000
g、10重量%硝酸400g及び水1600gをボール
ミルポットに投入し、8時間粉砕して得たスラリーを焼
成した後の塗布量が52g/個になるように塗布し乾燥
した後、400℃で2時間、空気雰囲気中で焼成した。
【0036】この触媒層上に実施例3と全く同様にして
Cuをイオン交換したゼオライト触媒層をコーティング
して、触媒9を調製した。
【0037】比較例1 貴金属担持アルミナ触媒層を実施例1と全く同様にして
ハニカム担体(1.3L、400セル)にコーティング
した。次に、0.2mol/Lの硝酸銅又は酢酸銅溶液
5.2kgとゼオライト粉末2kgとを混合し攪拌した
後、濾過した。この操作を3回繰り返した後、乾燥し、
焼成を行いCuをイオン交換したゼオライト粉末を調製
した。このCuをイオン交換したゼオライト粉末189
0g、シリカゾル(固形分20重量%)1150g及び
水1100gを磁性ボールミルに投入し、粉砕して得た
スラリーを上記担体に焼成した後に塗布量が260g/
個になるように塗布し乾燥した後、400℃で2時間空
気中で焼成し、触媒R1を調製した。
【0038】比較例2 実施例1と同様にしてハニカム担体(1.3L、400
セル)に表層のみをコーティングした触媒R2を調製し
た。次に、0.2mol/Lの硝酸銅又は酢酸銅溶液
5.2kgとゼオライト粉末2kgとを混合し攪拌した
後、濾過した。この操作を3回繰り返した後、乾燥し、
焼成を行いCuをイオン交換したゼオライト粉末を調製
した。このCuをイオン交換したゼオライト粉末189
0g、シリカゾル(固形分20重量%)1150g及び
水1100gを磁性ボールミルに投入し、粉砕して得た
スラリーをハニカム担体(1.3L,400セル)に焼
成した後に塗布量が260g/個になるように塗布し乾
燥した後、400℃で2時間空気中で焼成し、触媒R1
を調製した。
【0039】比較例3 実施例1と同様にして貴金属触媒層をハニカム担体
(1.3L、400セル)にコーティングした後、活性
アルミナを空気雰囲気中で高温焼成(1200℃、4時
間)して細孔径分布曲線における細孔径のピークを約8
00Åに調製したアルミナを用いたアルミナ層をコーテ
ィングし、更に実施例1と同様にCu−ゼオライト層を
コーティングした触媒R3を調製した。実施例1と同様
にして貴金属触媒層をハニカム担体(1.3L、400
セル)にコーティングした。
【0040】次に、細孔径分布曲線における細孔径のピ
ークを約800Åに調製したアルミナを主成分とする活
性アルミナ粉末2000g,10重量%硝酸400g及
び水1600gをボールミルポットに投入し、8時間粉
砕して得たスラリーを焼成した後の塗布量が52g/個
になるように塗布し乾燥した後、400℃で2時間、空
気雰囲気中で焼成した。更に、実施例1と同様にCu−
ゼオライト層をコーティングし触媒R3を調製した。
【0041】比較例4 実施例1と同様にして貴金属触媒層をハニカム担体
(1.3L、400セル)にコーティングした後、細孔
径分布曲線における細孔径のピークが約3ÅのA型ゼオ
ライトを用いたゼオライト層をコーティングし、更に実
施例1と同様にCu−ゼオライト層をコーティングした
触媒R4を調製した。実施例1と同様にして貴金属触媒
層をハニカム担体(1.3L、400セル)にコーティ
ングした。
【0042】次に、細孔径分布曲線における細孔径のピ
ークが約3ÅのA型ゼオライト粉末1000g、シリカ
ゾル650g及び水650gを磁性ポットに投入し、振
動ミル装置で40分間又はユニバーサルボールミル装置
で6.5時間混合粉砕して得たスラリーを焼成した後の
塗布量が52g/個になるように塗布し乾燥した後、4
00℃で2時間、空気雰囲気中で焼成した。更に、実施
例1と同様にCu−ゼオライト層をコーティングし触媒
R4を調製した。
【0043】試験例 各実施例及び比較例について、エンジン排気ガスにより
下記条件で、耐久及び性能評価試験を行った。その触媒
仕様及び結果を、それぞれ表1及び2に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】耐久条件 エンジン 排気量2000cc 耐久温度:550℃ 耐久時間:50時間 耐久中入口エミッション CO 0.4〜0.6% O2 0.5±0.1% NOX 1500ppm HC 1000ppm CO2 14.9%±0.1%
【0047】性能評価条件 エンジン 排気量2000cc 日産自動車
(株)製 触媒入口A/F 14.7及び20.0 空間速度 約40000h-1
【0048】各実施例において、2層目の触媒層に用い
る酸化物としてアルミナを用いた場合には、アルミナ自
身ではほとんど触媒作用を示さずHCトラップ効果、3
層目の活性成分の移動抑制効果のみが得られ、またHC
のトラップ効果も細孔径分布曲線における細孔径のピー
クが約50〜150Åの範囲にあるため、分子数の大き
い高級HCに対するトラップ効果が高い。
【0049】2層目の触媒層に用いる酸化物としてゼオ
ライトを用いた場合には、アルミナの場合と異なり細孔
径分布曲線における細孔径のピークが10Å以下である
ために分子数の小さいHCをトラップする効果が大き
く、またゼオライト自身のHC吸着能力が高いため、よ
り高いHCトラップ効果が得られる。2層目の触媒層に
用いる酸化物として希土類を含む酸化物を用いた場合に
は、希土類にO2 ストレージ効果があるため理論空燃比
からリーン・バーン雰囲気に切り換えた時に、O 2 濃度
を調整する効果が生じて理論空燃比とリーン・バーン雰
囲気の混在する車の走行条件下でのリーン・バーン雰囲
気のNOx 浄化性能を向上させる効果も得られる。
【0050】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、その構成を、触媒担体上に、白金、パラジウム及び
ロジウムから成る群から選ばれた少なくとも1種を含む
活性アルミナを主成分とした無機物から成る第1コート
層を設け、該第1コート層上に細孔径分布曲線における
細孔径のピークが4〜200Åの範囲にある細孔構造を
有する酸化物を主成分としたスラリーをコートした第2
コート層を設け、該第2コート層上に遷移金属をイオン
交換したゼオライト粉末を主成分とした無機物から成る
第3コート層を設けてなることを特徴とし、細孔径分布
曲線における細孔径ピークが4〜200Åを有する無機
物として、ゼオライト、アルミナ及び希土類から成る群
から選ばれた少なくとも1種を含む酸化物及び/又は酸
化ジルコニウムを用い、またイオン交換する遷移金属が
Cu及び/又はCoを用いることにより初期及び耐久後
に酸素過剰雰囲気下で充分な排気浄化特性を有する排気
ガス浄化用触媒を提供することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒担体上に、白金、パラジウム及びロ
    ジウムから成る群から選ばれた少なくとも1種を含む活
    性アルミナを主成分とした無機物から成る第1コート層
    を設け、該第1コート層上に細孔径分布曲線における細
    孔径のピークが4〜200Åの範囲にある細孔構造を有
    する酸化物を主成分としたスラリーをコートした第2コ
    ート層を設け、該第2コート層上に遷移金属をイオン交
    換したゼオライト粉末を主成分とした無機物から成る第
    3コート層を設けてなることを特徴とする排気ガス浄化
    用触媒。
  2. 【請求項2】 細孔径分布曲線における細孔径のピーク
    が4〜200Åの範囲にある細孔構造を有する酸化物と
    してアルミナ、ゼオライト及び希土類から成る群から選
    ばれた少なくとも1種を含む酸化物を含むことを特徴と
    する請求項1記載の排気ガス浄化用触媒。
  3. 【請求項3】 イオン交換する遷移金属が銅及び/又は
    コバルトを用いたことを特徴とする請求項1記載の排気
    ガス浄化用触媒。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001062294A (ja) * 1999-08-25 2001-03-13 Toyota Motor Corp 排気浄化用触媒
JP2017522176A (ja) * 2014-06-05 2017-08-10 ビーエーエスエフ コーポレーション 白金族金属および非白金族金属を含有する触媒物品ならびに該触媒物品の製造方法およびその使用
JP2019511355A (ja) * 2016-02-03 2019-04-25 ビーエーエスエフ コーポレーション 内燃機関のための多層触媒組成物

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