JPH09140801A - 電極カテーテル - Google Patents

電極カテーテル

Info

Publication number
JPH09140801A
JPH09140801A JP7302494A JP30249495A JPH09140801A JP H09140801 A JPH09140801 A JP H09140801A JP 7302494 A JP7302494 A JP 7302494A JP 30249495 A JP30249495 A JP 30249495A JP H09140801 A JPH09140801 A JP H09140801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
catheter
adhesive
distal end
catheter body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7302494A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuo Kinebuchi
達夫 杵渕
Akira Sekido
章 関戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Zeon Co Ltd filed Critical Nippon Zeon Co Ltd
Priority to JP7302494A priority Critical patent/JPH09140801A/ja
Publication of JPH09140801A publication Critical patent/JPH09140801A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 正確に電極の温度を検知することが可能であ
り、しかも製造が容易で安価な電極カテーテルを提供す
ること。 【解決手段】 体腔内に挿入されるカテーテル2の遠位
端に電極12が装着された電極カテーテル2であって、
電極12の内側に、熱伝導性で導電性の第1接着剤30
により電極用ケーブル34が電気的に接続してあり、第
1接着剤30の内側に、熱伝導性で絶縁性の第2接着剤
32を用いて温度センサ36が取り付けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電極カテーテルに
関する。
【0002】
【従来の技術】電極カテーテルは、生体の電位(たとえ
ば心電)を測定するため、または生体患部に高周波電気
を流して患部を焼灼(アブレーション)するためなどに
使用される。焼灼中は、電極の周辺は約60〜70°C
程度となる。必要以上に焼灼を行ったり、電極に付着物
が生じた場合には、電極周辺の温度が上昇し始める。1
00°Cを越えるようになると、血栓が生じたり、周辺
の生体組織にも影響が生じる。又、電極カテーテルの樹
脂部分が熱劣化し始めることも考えられる。
【0003】そのために電極カテーテルに温度を測定す
るためのセンサを設けたものが知られている。温度セン
サ付きの電極カテーテルにおいては、温度を正確に測定
でき、かつ焼灼、生体電流測定を正確かつ確実に行える
ことが要求される。
【0004】温度センサ付き電極カテーテルとしては、
温度センサとして熱電対を遠位端に取り付けたものが知
られている。しかし、電極カテーテルの電極を通して流
れる電気が熱電対により生じる起電力に雑音として入り
込み電気変動を来たし、正確な温度の測定を妨げること
があった。従来、その問題を解決するために、温度セン
サからの電気信号と電極からの電気信号とを分離するた
めのフィルター回路を外部装置に設けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ター回路を用いても雑音を良好に取り除くことはでき
ず、また、フィルター回路を装着することで製造コスト
が増大すると言う課題も有する。
【0006】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、正確に電極の温度を検知することが可能であり、し
かも製造が容易で安価な電極カテーテルを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る電極カテーテルは、体腔内に挿入され
るカテーテルの遠位端に電極が装着された電極カテーテ
ルであって、前記電極の内側に、熱伝導性で導電性の第
1接着剤により電極用ケーブルが電気的に接続してあ
り、前記第1接着剤の内側に、熱伝導性で絶縁性の第2
接着剤を用いて温度センサが取り付けてあることを特徴
とする。
【0008】より具体的には、本発明に係る電極カテー
テルは、電極、電極用ケーブル、温度センサ、温度セン
サ用ケーブル、カテーテル本体および把持部からなり、
カテーテル本体は遠位端から近位端までを連通するルー
メンを有し、把持部が該カテーテル本体の近位端部に設
けられ、電極がカテーテル本体の遠位端および遠位端部
のカテーテル本体外壁に複数設けられ、遠位端に設けら
れた電極は弾丸形状をなし、カテーテル本体外壁に設け
られた電極は環形状をなしており、電極用ケーブルはカ
テーテル本体のルーメン内を挿通され、一端が前記電極
のそれぞれと電気的に接続され、他端が把持部より外側
に伸長しており、温度センサはカテーテル本体の遠位端
に設けられた弾丸形状電極の内側に熱伝導性で導電性の
第1接着剤および熱伝導性で絶縁性の第2接着剤を介し
て固設され、温度センサ用ケーブルはカテーテル本体の
ルーメン内を挿通され、一端が前記温度センサに電気的
に接続され、他端が把持部より外側に伸長していること
を特徴とする。
【0009】本発明において、電極の材質は特に限定さ
れないが、体腔内で腐食しない材質であることが好まし
く、白金、イリジウム、レニウム、金など、およびこれ
らの合金、並びにステンレスが好ましく用いられる。電
極の形状も特に限定されないが、カテーテルの遠位端に
取り付けられる最遠位端電極は、中空の弾丸形状である
ことが好ましく、ドーム形状、きのこ形状、円柱形状な
どの形状を採用することができる。カテーテル本体遠位
端に弾丸形状の電極を固定するには、通常、カテーテル
本体のルーメンに挿入可能な、突出部を弾丸形状電極の
後端に設け、この突出部をルーメンに挿入し、接着す
る。最遠位端電極の近くでカテーテル本体の外周に装着
される外壁用電極は環状であることが好ましい。電極の
厚みは0.05〜0.2mm、その軸方向長さが1〜10
mm、その外径は、カテーテル本体の外径と同じ(段差が
生じないよう)にすることが好ましい。電極とカテーテ
ル本体との継ぎ目(段差)部分に樹脂を充填するなどし
て段差をなくすことが好ましい。
【0010】本発明において、電極ケーブルとしては、
導電性のものであれば特に限定されないが、被覆線であ
ることが好ましい。本発明において、温度センサとして
は、特に限定されないが、銅−コンスタンタンなどの熱
電対あるいはサーミスタなどが好ましく用いられる。
【0011】本発明において、熱伝導性とは、熱伝導率
が、好ましくは1.0×10-4cal/cm・sec・
°C以上、さらに好ましくは1.0×10-3cal/c
m・sec・°C以上である。本発明において、導電性
とは、好ましくは体積抵抗が5.0×10-2Ω・cm以
下、さらに好ましくは、1.0×10-3Ω・cm以下で
ある。
【0012】本発明において、絶縁性とは、 体積抵抗
が5.0×10-2Ω・cmを超えるもの、好ましくは
1.0×10+5Ω・cm以上、さらに好ましくは1.0
×1010以上のものである。熱伝導性で導電性の第1接
着剤の具体例としては、銀粉、アルミニウム粉、銅粉、
カーボンブラック、グラファイト、などの導電性付与充
填材を分散した樹脂接着剤(エポキシ接着剤、アクリル
接着剤、ウレタン接着剤、シアノアクリレート系接着
剤)などを例示することができる。
【0013】熱伝導性で絶縁性の第2接着剤の具体例と
しては、アルミナ、マグネシア、亜鉛華などの金属酸化
物等を分散した樹脂接着剤(エポキシ接着剤、アクリル
接着剤、ウレタン接着剤、シアノアクリレート系接着
剤)などを例示することができる。
【0014】両接着剤とも、硬化温度が通常、150°
C以下、好ましくは100°C以下、さらに好ましくは
80°C以下のものである。カテーテル本体を構成する
チューブの熱劣化を防ぐことが可能であり、生産コスト
が低くなるからである。本発明において、温度センサ用
ケーブルとしては、特に限定されず、導電性のものであ
れば良いが、被覆線であることが好ましい。温度センサ
が熱電対であれば、熱電対を形成する2種の導線を、温
度センサ用ケーブルとして、そのまま使用することがで
きる。
【0015】本発明において、カテーテル本体を構成す
るチューブとしては、特に限定されず、通常のカテーテ
ルと同じように、ワイヤブレードまたはコイルチューブ
等の剛性付与体で補強されたチューブでも良い。本発明
に係る電極カテーテルの近位端に設けられる把持部とし
ては、特に限定されず、通常のカテーテルと同じよう
に、カテーテル本体よりも外径が大きく手で持ち易くで
きる把持部が用いられ得る。
【0016】本発明に係る電極カテーテルの用途は、特
に限定されず、心臓のケント束の焼灼治療、除去すべき
組織の焼灼、あるいは焼灼以外に電極を用いて加熱する
治療、あるいは電極を用いて生体の電位を測定する用途
などに用いることができる。
【0017】
【作用】本発明に係る電極カテーテルでは、熱伝導性で
導電性の第1接着剤で遠位端用電極に電極用ケーブルを
電気的に接続する。したがって、電極用ケーブルと電極
との接続作業が容易になる。また、本発明では、この第
1接着剤の内側に、熱伝導性で絶縁性の第2接着剤を用
いて温度センサを取り付ける。このため、温度センサの
取付作業が容易になる。また、温度センサは、この第2
接着剤により電極とは絶縁され、電極カテーテルの電極
を通して流れる電気が、熱電対などの温度センサにより
生じる起電力に雑音として入り込むことが少なくなり、
外部フィルター回路などを用いることなく、正確な温度
測定をできるようになる。
【0018】したがって、本発明によれば、製造が容易
で安価な温度測定機能付電極カテーテルを提供すること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電極カテーテ
ルを、図面に示す実施形態に基づき、詳細に説明する。
図1〜6に示す本実施形態に係る電極カテーテルは、た
とえば心臓のケント束の焼灼治療などに用いられる電極
カテーテルである。
【0020】図3に示すように、本実施形態に係る電極
カテーテル2は、カテーテルの近位端に設けられた把持
部4と、この把持部4に接合されたチューブ状のカテー
テル本体6とを有する。カテーテル本体6は、遠位端側
に設けられた第1チューブ8と、この第1チューブ8の
近位端に接続してある第2チューブ10とを有する。
【0021】これらチューブ8,10は、外径が0.3
mm〜5mm、好ましくは1mm〜3mmであり、内径が0.1
mm〜4.8mm、好ましくは0.8〜2.8mmである。ま
た、その素材としては、抗血栓性の可撓性樹脂が好まし
く、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ塩化ビニルなどで
構成されることが好ましい。
【0022】近位端側の第2チューブ10は、遠位端側
の第1チューブ8に比較して、高硬度あるいは高剛性で
あることが好ましい。たとえば第1チューブ8の硬度を
ショア硬度で10D〜50D、好ましくは25D〜40
Dとした場合には、第2チューブ10の硬度は、50D
〜90D、好ましくは55D〜75Dである。また、近
位端側の第2チューブ10の剛性を高くし、第1チュー
ブ8の屈曲時に近位端側の第2チューブ10に不必要な
ねじれや撓みなどが生じないように、第2チューブ10
の内側にコイル状部材を配置またはチューブ10内に内
蔵させても良い。また、チューブ10の剛性を高めるた
めの別の手段として、チューブ10に編組体を内蔵させ
ても良い。なお、遠位端側の第1チューブ8を可撓性に
優れた材質で構成するのは、後述するように、第1チュ
ーブ8を所望に応じて屈曲させるためである。屈曲部分
である第1チューブ8の軸方向長さは、特に限定されな
いが、30〜100mm程度が好ましい。
【0023】遠位端側の第1チューブ8の先端には、図
1に示すように、最遠位端電極12が装着してある。ま
た、図1,3に示すように、その最遠位端電極12の近
位端側には、環状の外壁用電極14,16,18が軸方
向所定間隔に装着してある。これら電極12,14,1
6,18は、体腔内で腐食しない材質であることが好ま
しく、白金、イリジウム、レニウム、金など、およびこ
れらの合金、並びにステンレスが好ましく用いられる。
【0024】最遠位端電極12は、図2(A),(B)
に示すように、中空の弾丸形状であり、先端が半球面状
を有し、内部が中空になっており、後端側に凸部13が
形成してある。凸部13の外周には、らせん状突起また
は、蛇腹状突起が形成してあり、図1に示す第1チュー
ブ8の遠位端からルーメン内に嵌入し、最遠位端電極1
2は、第1チューブ8の遠位端に接着剤又は熱圧着など
で接合される。接着剤としては、耐熱性に優れた接着剤
が好ましく用いられ、たとえばエポキシ接着剤、シアノ
アクリレート接着剤、ウレタン接着剤などが用いられ
る。この最遠位端電極12の外径は、第1チューブ8の
外径と略同一である。この最遠位端電極12が、焼灼用
電極として用いられる。なお、最遠位電極としては、図
2に示す形状のものに限定されず、図6に示す形状の最
遠位端電極12aでも良い。この電極12aでは1対の
突片13aが後端に突出している。
【0025】外 壁用電極14,16,18は、心内の
電圧を測定するために装着され、第1チューブ8の外周
に環状溝を形成し、それらの溝の内部に接着剤などで接
合される。外壁用電極14,16,18を第1チューブ
8の環状溝に装着する作業を容易にするために、外壁用
電極の周方向の一部が切り欠かれていても良い。これら
環状リング14,16,18は、周方向に2分割以上に
分割されていても良い。これら外壁用電極14,16,
18は、その軸方向長さが、1〜10mmであり、その径
方向厚さが0.05〜0.2mmであり、0.5〜30mm
のピッチで1〜20個数を軸方向に設けることが好まし
い。これら外壁用電極14,16,18の外径は、カテ
ーテル本体6の外径と同じ(段差が生じないよう)にす
ることが好ましい。また、外壁用電極14,16,18
とカテーテル本体6との継ぎ目(段差)部分に樹脂を充
填するなどして段差をなくすことが好ましい。
【0026】本実施形態では、図1に示すように、最遠
位端電極12の内側に、熱伝導性で導電性の第1接着剤
30により電極用ケーブル34が電気的に接続してあ
る。また、第1接着剤30の内側に、熱伝導性で絶縁性
の第2接着剤32を用いて温度センサとしての熱電対3
6が取り付けてある。熱電対36は、たとえば銅−コン
スタンタンで構成される。電極用ケーブル34は、最遠
位端電極12との接続部以外は、被覆層34aで被覆し
てあり、カテーテル本体6に設けられたルーメン7を通
して、図3に示す把持部4から外側に露出してある。熱
電対36は、温度測定部以外は、被覆層36aで被覆し
てあり、カテーテル本体6に設けられたルーメン7を通
して、図3に示す把持部4から外側に露出してある。外
壁用電極14(16,18も同様)にも、電極用ケーブ
ル38が接続してあり、カテーテル本体6に設けられた
ルーメン7を通して、図3に示す把持部4から外側に露
出してある。なお、電極用ケーブル38も、電極14と
の接続部以外の部分は、被覆層38aで覆ってある。
【0027】熱伝導性で導電性の第1接着剤30の具体
例としては、銀粉、アルミニウム粉、銅粉、カーボンブ
ラック、グラファイト、などの導電性付与充填材を分散
した樹脂接着剤(エポキシ接着剤、アクリル接着剤、ウ
レタン接着剤、シアノアクリレート系接着剤)などを例
示することができる。本実施形態では、第1接着剤とし
て、熱伝導率が1.38×10-2cal/cm・sec
・°Cで体積抵抗が2.0×10-4Ω・cmである2液
エポキシ接着剤を用いた。
【0028】また、熱伝導性で絶縁性の第2接着剤32
の具体例としては、アルミナ、マグネシア、亜鉛華など
の金属酸化物等を分散した樹脂接着剤(エポキシ接着
剤、アクリル接着剤、ウレタン接着剤、シアノアクリレ
ート系接着剤)などを例示することができる。本実施形
態では、第2接着剤32として、熱伝導率が3.5×1
-3cal/cm・sec・°Cで体積抵抗が7.0×
1014Ω・cm(25°C)である2液エポキシ接着剤
を用いた。
【0029】図1に示す第1接着剤30は、最遠位端電
極12の内周に厚さ0.1〜0.5mmの層ができるよう
に電極12内に充填される。その充填前に、電極用ケー
ブル34の先端を電極12の内面にロー付けまたは溶接
しても良いが、単に接触させるのみでも良い。電極用ケ
ーブル34とは電極12との電気的接続は、導電性を有
する第1接着剤30により確保される。
【0030】第2接着剤32は、熱電対36の温度測定
部を覆うように充填される。第2接着剤32の充填は、
第1接着剤30の充填後に行われるが、第1接着剤30
が硬化した後で行うことが好ましい。または、第2接着
剤32を熱電対36の温度測定部に装着し、これを硬化
させた後に、キャップ状の電極12の内部に第1接着剤
30を充填し、第1接着剤30が硬化する前に、硬化後
の第2接着剤32を押し込むことが好ましい。第2接着
剤32の充填量は、熱電対36の温度測定部の周囲を十
分に囲むことができる量であり、0.6〜5cm3 程度
が好ましい。
【0031】患部の焼灼に用いる電極カテーテル2は、
カテーテル本体6の遠位端に装着された電極12を所定
の位置に向かわせることが必要であることから、カテー
テル本体6の遠位端側の第1チューブ8は、図3に示す
ように、曲折移動可能にする必要がある。
【0032】本実施形態では、次に示すような構成を採
用することにより、カテーテル本体6の遠位端を曲折移
動可能にしている。図1では省略してあるが、カテーテ
ル本体6の遠位端に設けられた第1チューブ8の内部に
は、図4に示す弾性板40が長手方向に沿って装着して
ある。この弾性板40は、たとえばバネ鋼材、弾力性の
ある樹脂板などで構成され、その遠位端が、絶縁された
取付具44を介して最遠位端電極12に固着してある。
取付具44は、電極12と一体に成形されても良い。弾
性板40の近位端は、図3に示す第1チューブ8と第2
チューブ10との接続部11付近で、第2チューブ10
に固定してある。第2チューブ10内にコイル部材が配
置されている場合には、そのコイル部材の遠位端に弾性
板40の近位端を接合しても良い。または、接続部11
近傍内に、リング状のストッパ部材を配置し、このスト
ッパ部材に、弾性板40の近位端を接合または当接させ
ても良い。
【0033】図4に示すように、弾性片40には、その
長手方向に沿って、操作用ワイヤ42が掛け渡してあ
り、操作用ワイヤ42の遠位端が取付具44に接合して
ある。この操作用ワイヤ42の遠位端は、弾性片40の
遠位端に直接に接合しても良いし、電極12に接合して
も良い。このワイヤ42は、被覆チューブ46内を挿通
している。このワイヤ42は、図3に示すカテーテル本
体6のルーメン内を通り、その近位端は、把持部4の内
部に軸方向移動自在に設けられたコマ体に固定してあ
る。このコマ体は、図3に示す回転自在なリング状ハン
ドル20を回転させることにより、軸方向に移動するよ
うになっている。すなわち、ハンドル20を回転するこ
とで、コマ体が軸方向に移動し、操作用ワイヤ42を軸
方向近位端側に引っ張り、図4に示す点線位置から実線
位置に、弾性板40を曲折移動させることができる。ハ
ンドル20を逆方向に回動させれば、弾性片40は上記
と逆の曲折移動を行う。
【0034】なお、ハンドル20の回転移動をコマ体の
軸移動に変化するための手段としては、螺合結合などを
採用することができる。図4に示す点線位置から実線位
置までの弾性片40の曲折移動を、図3に示すハンドル
20の回転により行い、実線位置から点線位置までの移
動を、螺合解除手段により行うこともできる。すなわ
ち、ハンドル20とコマ体との螺合を解除してコマ体を
元の位置に戻すためのボタンなどを把持部4に装着して
も良い。
【0035】図4に示すように、ワイヤ42を軸方向に
移動させることで、弾性片40の曲折移動を制御するこ
とができ、その結果、図3に示すカテーテル本体6の遠
位端側の第1チューブ8を図示上点線位置と実線位置と
の間の任意位置に曲折移動させることができる。これに
より、電極12を患者の体内で、任意方向の位置に向か
わせることができる。
【0036】次に、本実施形態に係る電極カテーテルを
用いた治療例を示す。図5に示すように、電極カテーテ
ル2のカテーテル本体を大腿動脈93へ通し、その遠位
端が心臓81の左心室85まで到達するように挿入す
る。その際に、体外側に位置する図3に示すハンドル2
0を操作し、カテーテル本体6の遠位端を所望の位置に
向かわせ、電極12をケント束92に近づける。そし
て、高周波発生装置97により、電極12と患者の背中
に位置する対極板96との間に高周波電流を通電する。
通電条件は、特に限定されないが、たとえば300〜7
50kHz程度、出力5〜50W程度である。
【0037】かくして、不整脈の原因となっているケン
ト束を含む領域(深さ5mm、幅10mm)を焼灼して凝固
壊死させることができる。なお、図5中、符号82は右
心房、83は右心室、84は左心房、86は増帽弁、8
7は洞房経節、88は房室経節、89,90,91は神
経を示す。
【0038】本実施形態に係る電極カテーテル2では、
図1に示すように、熱伝導性で導電性の第1接着剤30
で最遠位端電極12に電極用ケーブル34を電気的に接
続する。したがって、電極用ケーブル34と電極12と
の接続作業が容易になる。また、本実施形態では、この
第1接着剤12の内側に、熱伝導性で絶縁性の第2接着
剤32を用いて温度センサとしての熱電対36を取り付
ける。このため、熱電対36の取付作業が容易になる。
また、熱電対36は、この第2接着剤32により電極1
2とは絶縁され、電極カテーテル2の電極12を通して
流れる電気が、熱電対36により生じる起電力に雑音と
して入り込むことが少なくなり、外部フィルター回路な
どを用いることなく、正確な温度測定をできるようにな
る。
【0039】したがって、電極12の温度制御が容易に
なり血栓の発生を防ぎ、周辺の正常な生体組織への影響
も少ない。また、電極カテーテルの樹脂部分が熱劣化す
ることも妨げる。なお、本発明は、上述した実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変
することができる。
【0040】たとえば、上述した実施形態は、電極カテ
ーテルの遠位端側を曲折移動させる手段を電極カテーテ
ルと一体に形成した例であるが、本発明はこの実施形態
に限定されない。本発明では、電極カテーテルの内部を
軸方向に空洞にしておき、この空洞内に、別の操作用カ
テーテルを挿入し、この操作用カテーテルで電極カテー
テルの遠位端を曲折移動操作することもできる。
【0041】また、上記実施形態では、電極カテーテル
の遠位端側を曲折移動させるための操作手段として、図
3に示すリング状ハンドルを有する手段を用いたが、本
発明はこれらの操作手段に限定されず、レバー状操作手
段あるいはその他の手段を用いることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、電極カテーテルの電極を通して流れる電気が、熱電
対などの温度センサにより生じる起電力に雑音として入
り込むことが少なくなり、外部フィルター回路などを用
いることなく、正確な温度測定をできるようになる。し
たがって、本発明によれば、製造が容易で安価な温度測
定機能付電極カテーテルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態に係る電極カテーテ
ルの遠位端側要部概略断面図である。
【図2】図2(A),(B)は図1に示すカテーテルに
装着された最遠位端電極の後端側斜視図および側面図で
ある。
【図3】図3は本発明の一実施形態に係る電極カテーテ
ルの概略斜視図である。
【図4】図4は電極カテーテルの遠位端側に内蔵される
弾性板の概略斜視図である。
【図5】図5は電極カテーテルの一使用例を示す説明図
である。
【図6】図6は本発明の他の実施形態に係る電極カテー
テルの最遠位端電極の斜視図である。
【符号の説明】
2… 電極カテーテル 4… 把持部 6… カテーテル本体 8… 第1チューブ 10… 第2チューブ 12… 最遠位端電極 14,16,18… 外壁用電極 20… リング状ハンドル 30… 第1接着剤 32…第2接着剤 34,38… 電極用ケーブル 36… 熱電対 40… 弾性板 42… 操作用ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61B 17/38 310

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体腔内に挿入されるカテーテルの遠位端
    に電極が装着された電極カテーテルであって、 前記電極の内側に、熱伝導性で導電性の第1接着剤によ
    り電極用ケーブルが電気的に接続してあり、 前記第1接着剤の内側に、熱伝導性で絶縁性の第2接着
    剤を用いて温度センサが取り付けてある電極カテーテ
    ル。
  2. 【請求項2】 電極、電極用ケーブル、温度センサ、温
    度センサ用ケーブル、カテーテル本体および把持部から
    なり、 カテーテル本体は遠位端から近位端までを連通するルー
    メンを有し、把持部が該カテーテル本体の近位端部に設
    けられ、 電極がカテーテル本体の遠位端および遠位端部のカテー
    テル本体外壁に複数設けられ、遠位端に設けられた電極
    は弾丸形状をなし、カテーテル本体外壁に設けられた電
    極は環形状をなしており、 電極用ケーブルはカテーテル本体のルーメン内を挿通さ
    れ、一端が前記電極のそれぞれと電気的に接続され、他
    端が把持部より外側に伸長しており、 温度センサはカテーテル本体の遠位端に設けられた弾丸
    形状電極の内側に熱伝導性で導電性の第1接着剤および
    熱伝導性で絶縁性の第2接着剤を介して固設され、 温度センサ用ケーブルはカテーテル本体のルーメン内を
    挿通され、一端が前記温度センサに電気的に接続され、
    他端が把持部より外側に伸長している電極カテーテル。
JP7302494A 1995-11-21 1995-11-21 電極カテーテル Pending JPH09140801A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7302494A JPH09140801A (ja) 1995-11-21 1995-11-21 電極カテーテル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7302494A JPH09140801A (ja) 1995-11-21 1995-11-21 電極カテーテル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09140801A true JPH09140801A (ja) 1997-06-03

Family

ID=17909640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7302494A Pending JPH09140801A (ja) 1995-11-21 1995-11-21 電極カテーテル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09140801A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061350A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Japan Lifeline Co Ltd 先端偏向操作可能カテーテル
JP2009537243A (ja) * 2006-05-16 2009-10-29 セント・ジュード・メディカル・エイトリアル・フィブリレーション・ディヴィジョン・インコーポレーテッド 温度の制御が改善されたアブレーション電極アセンブリおよび方法
JP2009254650A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Fujinon Corp 高周波処置具
JP2011505193A (ja) * 2007-11-30 2011-02-24 セント・ジュード・メディカル・エイトリアル・フィブリレーション・ディヴィジョン・インコーポレーテッド 磁場制御および誘導のための磁気先端部を有する灌流アブレーションカテーテル
WO2013084679A1 (ja) * 2011-12-09 2013-06-13 日本ライフライン株式会社 電極カテーテル
WO2013084680A1 (ja) * 2011-12-09 2013-06-13 日本ライフライン株式会社 電極カテーテル
CN103800072A (zh) * 2012-11-09 2014-05-21 上海微创电生理医疗科技有限公司 端电极及其与电生理导管的装配方法
JP2017517374A (ja) * 2014-06-13 2017-06-29 ボストン サイエンティフィック ニューロモデュレイション コーポレイション セグメント電極のための電極担体を有するリード及びそれを製造する方法及び使用する方法
JP2019076727A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッドBiosense Webster (Israel), Ltd. 温度応答が改善されたカテーテル
US10499985B2 (en) 2006-05-16 2019-12-10 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Ablation electrode assembly and methods for improved control of temperature and minimization of coagulation and tissue damage
JP2020022562A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 ジェイソル・メディカル株式会社 カテーテル

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061350A (ja) * 2004-08-26 2006-03-09 Japan Lifeline Co Ltd 先端偏向操作可能カテーテル
JP2009537243A (ja) * 2006-05-16 2009-10-29 セント・ジュード・メディカル・エイトリアル・フィブリレーション・ディヴィジョン・インコーポレーテッド 温度の制御が改善されたアブレーション電極アセンブリおよび方法
US11478300B2 (en) 2006-05-16 2022-10-25 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Ablation electrode assembly and methods for improved control of temperature and minimization of coagulation and tissue damage
US10499985B2 (en) 2006-05-16 2019-12-10 St. Jude Medical, Atrial Fibrillation Division, Inc. Ablation electrode assembly and methods for improved control of temperature and minimization of coagulation and tissue damage
JP2011505193A (ja) * 2007-11-30 2011-02-24 セント・ジュード・メディカル・エイトリアル・フィブリレーション・ディヴィジョン・インコーポレーテッド 磁場制御および誘導のための磁気先端部を有する灌流アブレーションカテーテル
JP2009254650A (ja) * 2008-04-18 2009-11-05 Fujinon Corp 高周波処置具
JP2013121384A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Japan Lifeline Co Ltd 電極カテーテル
JP2013121385A (ja) * 2011-12-09 2013-06-20 Japan Lifeline Co Ltd 電極カテーテル
WO2013084680A1 (ja) * 2011-12-09 2013-06-13 日本ライフライン株式会社 電極カテーテル
WO2013084679A1 (ja) * 2011-12-09 2013-06-13 日本ライフライン株式会社 電極カテーテル
CN103800072A (zh) * 2012-11-09 2014-05-21 上海微创电生理医疗科技有限公司 端电极及其与电生理导管的装配方法
JP2017517374A (ja) * 2014-06-13 2017-06-29 ボストン サイエンティフィック ニューロモデュレイション コーポレイション セグメント電極のための電極担体を有するリード及びそれを製造する方法及び使用する方法
JP2019076727A (ja) * 2017-10-25 2019-05-23 バイオセンス・ウエブスター・(イスラエル)・リミテッドBiosense Webster (Israel), Ltd. 温度応答が改善されたカテーテル
JP2020022562A (ja) * 2018-08-06 2020-02-13 ジェイソル・メディカル株式会社 カテーテル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1340469B1 (en) Catheter having circular ablation assembly
US6540742B1 (en) Intraoperative endocardial and epicardial ablation probe
US6405067B1 (en) Catheter with tip electrode having a recessed ring electrode mounted thereon
KR101319899B1 (ko) 벌룬이 부착된 어블레이션 카테터 및 벌룬이 부착된 어블레이션 카테터 시스템
CA2798164C (en) Catheter for measuring electric potential
TWI526192B (zh) 附有氣球之電燒導管系統
JP2015523106A (ja) 組織との直接的な接触及び圧力検知に適合されたカテーテル
JP2018500085A (ja) 改良型カテーテル及びその製造方法
JP4396983B2 (ja) 温熱・加熱治療装置
JPH09140802A (ja) 電極カテーテル
JPH09140801A (ja) 電極カテーテル
JPH09140803A (ja) 電極カテーテルおよびその製造方法
JPWO2019156059A1 (ja) カテーテルおよびその製造方法
US20160287323A1 (en) Balloon ablation catheter and balloon ablation catheter system
JP6116505B2 (ja) 温度センサ付電極カテーテル
JP5339630B2 (ja) 電極カテーテル
JP3911877B2 (ja) 医療用電気処置器具
JP7290264B2 (ja) 電極カテーテルに使用されるカテーテルチューブユニットとその製造方法、カテーテルチューブ及び電極カテーテル
CN113660911A (zh) 医疗器械
JP2020178893A (ja) 生体加熱器具
JPWO2020188823A1 (ja) カテーテル
JP6671077B2 (ja) 肺癌治療用電極カテーテル
WO2020071084A1 (ja) 電極カテーテル
JPH0994254A (ja) アブレーションカテーテル
JPH11155875A (ja) 鉗子型電気処置器具