JPH0914018A - エンジンの回転数制御方法 - Google Patents

エンジンの回転数制御方法

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Publication number
JPH0914018A
JPH0914018A JP16230695A JP16230695A JPH0914018A JP H0914018 A JPH0914018 A JP H0914018A JP 16230695 A JP16230695 A JP 16230695A JP 16230695 A JP16230695 A JP 16230695A JP H0914018 A JPH0914018 A JP H0914018A
Authority
JP
Japan
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engine
cooling water
water temperature
temperature
speed
Prior art date
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Pending
Application number
JP16230695A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Nakajima
美典 中島
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP16230695A priority Critical patent/JPH0914018A/ja
Publication of JPH0914018A publication Critical patent/JPH0914018A/ja
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温始動時の冷却水温の上昇を促進して暖房
性能を向上するとともに暖機途上でのエンジン騒音や燃
費の低減を図る。 【構成】 放置暖機で始動時冷却水温TWSが設定値TS1
以上のときには放置暖機目標回転数テーブルTNSETS1
を冷却水温TWに基づいて補間計算付きで参照し、モー
ドM1の目標回転数NSETを設定する。また、始動時冷
却水温TWSが設定値TS1未満で設定値TS2(TS1>TS
2)以上のときには、放置暖機目標回転数テーブルTNS
ETS2を冷却水温TWに基づいて補間計算付きで参照し、
モードM2の目標回転数NSETを設定する。さらに、始
動時冷却水温TWSが設定値TS2より低いときには、放置
暖機目標回転数テーブルTNSETS3を冷却水温TWに基づ
いて補間計算付きで参照し、モードM3の目標回転数N
SETを設定する。これにより、効果的に冷却水温を上昇
させて暖房性能を向上するとともに、常温近辺でのエン
ジン回転数を低く抑え、騒音及び燃費の低減を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温始動時の水温上昇
を促進するとともに、常温始動時のエンジン騒音及び燃
費の低減を図るエンジンの回転数制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子制御システムにおけるファー
ストアイドル制御では、エンジン温度に応じて設定した
目標回転数を、エンジン温度が上昇するにつれて順次更
新し、エンジン回転数を徐々に下げるようにしている。
【0003】この場合、一般的には、エンジン温度を冷
却水温で代表し、この冷却水温をパラメータとするテー
ブルに目標回転数を格納しておき、テーブル参照により
目標回転数を設定する手法が採用されているため、目標
回転数は冷却水温に対応して一義的に設定されることに
なる。
【0004】すなわち、従来の1つの目標回転数テーブ
ルには、低水温域では水温上昇を早めるべく比較的高い
目標回転数がストアされ、常温域では、エンジン騒音や
燃費を低減すべく比較的低い目標回転数がストアされて
いるが、外気温度が低い状態でのエンジン始動時と、外
気温度が常温に近い状態でのエンジン始動時とは、最初
に設定される目標回転数が異なるのみで、暖機途上の目
標回転数は同一の値となっている。
【0005】従って、冬季等の外気温度が低い状態でエ
ンジンを始動して車内暖房を使用すると、暖房装置の熱
交換により、冷却水温の上昇、特に20°C〜50°C
近辺の水温上昇が常温始動時に比較して著しく遅くな
り、暖房性能が悪化するという問題があった。
【0006】これに対処するに、特開昭61−2448
47号公報には、エンジン始動時の冷却水温が低いと
き、制御目標回転数を高く設定し、冷却水温が所定値ま
で上昇するか走行制御のための操作が行われるまで、エ
ンジン回転数を高い状態に保持することにより、水温上
昇を促進して暖房性能の向上を図る技術が開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
先行技術では、低温始動時に冷却水温の上昇を促進して
暖房性能を向上することはできるものの、冷却水温が所
定水温に達するまでは、エンジン回転数が高いまま放置
されることになり、暖機途上でのエンジン騒音や燃費の
点で改善すべき課題が残されていた。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、低温始動時の冷却水温の上昇を促進して暖房性能を
向上することができるばかりでなく、暖機途上でのエン
ジン騒音や燃費の低減を図ることのできるエンジンの回
転数制御方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジン始動後のアイドル回転数を、エンジン温度の上
昇に伴って順次更新される目標回転数となるよう制御す
るエンジンの回転数制御方法において、同じエンジン温
度に対し、暖機途上での目標回転数が異なる複数のモー
ドを予め設定しておき、エンジン始動時の外気温度に応
じて上記複数のモードから1つのモードを選択し、選択
したモードでエンジン温度の上昇に対応して順次更新さ
れる目標回転数となるよう、アイドル回転数を制御する
ことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明における複数のモードにおいて、エンジン始動時の外
気温度が低い程、対応するモードにおける暖機途上での
目標回転数が相対的に高くなるよう設定しておくことを
特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、エンジン始動時の外気温度をエンジン始動
時の冷却水温で代表するとともに、エンジン温度を冷却
水温で代表し、冷却水温を参照パラメータとする複数の
テーブルの各々に、上記複数のモードの各々に対応した
目標回転数を格納することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、同じエンジン温度に
対して暖機途上での目標回転数が異なる複数のモードか
ら、エンジン始動時の外気温度に応じて1つのモードを
選択し、選択したモードでエンジン温度の上昇に対応し
て順次更新される目標回転数となるよう、アイドル回転
数を制御する。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、同じエンジン温度に対して暖機途上での
目標回転数が異なる複数のモードを、エンジン始動時の
外気温度が低い程、対応するモードにおける暖機途上で
の目標回転数が相対的に高くなるようにし、これらの複
数のモードからエンジン始動時の外気温度に応じて1つ
のモードを選択する。
【0014】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
発明において、冷却水温を参照パラメータとして目標回
転数を格納した複数のテーブルを設け、各テーブルに格
納される目標回転数が同じ冷却水温に対して暖機途上で
の値が異なるようにすることで複数のモードを設定し、
複数のテーブルからエンジン始動時の冷却水温に応じて
1つのテーブルを選択する。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図面は本発明の一実施例を示し、図1〜図3は基
本特性値・目標回転数設定サブルーチンのフローチャー
ト、図4はイニシャライズルーチンのフローチャート、
図5及び図6はISCV制御メインルーチンのフローチ
ャート、図7はエンジン制御系の概略構成図、図8は電
子制御系の回路構成図、図9は各放置暖機目標回転数テ
ーブルの説明図、図10は放置暖機目標回転数テーブル
の特性例を示す説明図、図11は目標回転数及び冷却水
温の変化を示す説明図である。
【0016】図7において、符号1はエンジンであり、
図においては水平対向4気筒型エンジンを示す。このエ
ンジン1のシリンダヘッド2に形成された各吸気ポート
2aにインテークマニホルド3が連通され、このインテ
ークマニホルド3にエアチャンバ4を介してスロットル
チャンバ5が連通され、このスロットルチャンバ5上流
側に吸気管6を介してエアクリーナ7が取付けられてい
る。
【0017】また、上記吸気管6の上記エアクリーナ7
の直下流に、例えばホットワイヤ式等の吸入空気量セン
サ8が介装され、さらに、上記スロットルチャンバ5に
設けられたスロットルバルブ5aに、スロットル開度に
応じた電圧値を出力するスロットル開度センサ9aとス
ロットルバルブ全閉でONするアイドル接点を有するア
イドルスイッチ9bとが組込まれたスロットルセンサ9
が連設されている。
【0018】また、上記スロットルバルブ5aの上流側
と下流側とを連通するバイパス通路10に、駆動パルス
信号のデューティ比に応じてバルブ開度が調整されるア
イドルスピードコントロールバルブ(ISCV)11が
介装されており、上記インテークマニホルド3に連通す
る通路に、上記インテークマニホルド3内部側と大気側
とに選択的に連通する吸気管圧力/大気圧切換ソレノイ
ド弁12が介装され、この吸気管圧力/大気圧切換ソレ
ノイド弁12に絶対圧センサ13が接続されている。
【0019】さらに、上記インテークマニホルド3の各
気筒の各吸気ポート2a直上流側にインジェクタ14が
臨まされ、上記シリンダヘッド2には、先端を燃焼室に
露呈する点火プラグ15aが各気筒毎に取付けられてい
る。この点火プラグ15aに連設される点火コイル15
bには、イグナイタ16が接続されている。
【0020】上記インジェクタ14は、燃料供給路17
を介して燃料タンク18に連通されており、この燃料タ
ンク18内にはインタンク式の燃料ポンプ19が設けら
れている。この燃料ポンプ19からの燃料は、上記燃料
供給路17に介装された燃料フィルタ20を経て上記イ
ンジェクタ14及びプレッシャレギュレータ21に圧送
され、このプレッシャレギュレータ21から上記燃料タ
ンク18にリターンされて上記インジェクタ14への燃
料圧力が所定の圧力に調圧される。
【0021】また、上記エンジン1のシリンダブロック
1aにノックセンサ22が取付けられるとともに、この
シリンダブロック1aの左右バンクを連通する冷却水通
路23に水温センサ24が臨まされている。さらに、上
記シリンダヘッド2の排気ポート2bに連通するエグゾ
ーストマニホルド25の集合部に、O2センサ26が臨
まされている。尚、符号27は触媒コンバータである。
【0022】また、上記シリンダブロック1aに支承さ
れたクランクシャフト1bに、クランクロータ28が軸
着され、このクランクロータ28の外周に、所定のクラ
ンク角に対応する突起(あるいはスリットでも良い)を
検出する磁気センサ(電磁ピックアップ等)あるいは光
センサ等からなるクランク角センサ29が対設されてい
る。さらに、上記シリンダヘッド2のカムシャフト1c
にカムロータ30が連設され、このカムロータ30に、
同じく磁気センサあるいは光センサ等からなる気筒判別
用のカム角センサ31が対設されている。
【0023】一方、図8において、符号40はマイクロ
コンピュータからなる電子制御装置(ECU)であり、
このECU40は、点火時期制御、燃料噴射制御、エン
ジン回転数制御等を行うメインコンピュータ41と、ノ
ック検出処理を行う専用のサブコンピュータ42との2
つのコンピュータと中心として構成され、各部に安定化
電源を供給する定電圧回路43、上記メインコンピュー
タ41に接続される駆動回路44及びA/D変換器4
5、上記サブコンピュータ42に接続されるA/D変換
器46、このA/D変換器46に周波数フィルタ47を
介して接続されるアンプ48等が内蔵されている。
【0024】上記定電圧回路43は、2回路のリレー接
点を有する電源リレー49の第1のリレー接点を介して
バッテリ50に接続されるとともに、このバッテリ50
に、直接、接続され、イグニッションスイッチ51のO
N,OFFに拘わらず上記メインコンピュータ41のバ
ックアップRAM58に常時バックアップ用の電源を供
給するようになっている。
【0025】また、上記バッテリ50には、上記イグニ
ッションスイッチ51を介して上記電源リレー49のリ
レーコイルの一端が接続され、このリレーコイルの他端
が接地されている。さらに、上記バッテリ50には、燃
料ポンプリレー53のリレー接点を介して燃料ポンプ1
9が接続されており、この燃料ポンプリレー53は、そ
のリレーコイルの一端が上記電源リレー49の第2のリ
レー接点を介して上記バッテリ50に接続され、リレー
コイルの他端が上記駆動回路44に接続されている。
尚、上記電源リレー49の第2のリレー接点からは、各
アクチュエータへの電源線が延出されている。
【0026】上記メインコンピュータ41は、CPU5
5、ROM56、RAM57、バックアップRAM5
8、カウンタ・タイマ群59、シリアルコミュニケーシ
ョンインターフェース(SCI)60、及び、I/Oイ
ンターフェース61がバスライン62を介して互いに接
続されている。
【0027】上記I/Oインターフェース61の入力ポ
ートには、アイドルスイッチ9b、クランク角センサ2
9、カム角センサ31、変速機のシフトレバーをニュー
トラル位置にセットしたときONするニュートラルスイ
ッチ32、エアコンスイッチ33、スタータスイッチ3
4、車速センサ35、イグニッションスイッチ51が接
続されており、さらに、上記A/D変換器45を介し
て、吸入空気量センサ8、スロットル開度センサ9a、
絶対圧センサ13、水温センサ24、O2センサ26が
接続されるとともに、バッテリ電圧VBが入力されてモ
ニタされる。
【0028】また、上記I/Oインターフェース61の
出力ポートには、イグナイタ16が接続され、さらに、
上記駆動回路44を介して、ISCV11、インジェク
タ14、吸気管圧力/大気圧切換ソレノイド弁12、燃
料ポンプリレー53のリレーコイル等が接続されてい
る。
【0029】一方、サブコンピュータ42は、CPU6
5、ROM66、RAM67、カウンタ・タイマ群6
8、SCI69、及び、I/Oインターフェース70が
バスライン71を介して互いに接続されて構成されてい
る。
【0030】上記I/Oインターフェース70の入力ポ
ートには、上記メインコンピュータ41と同様、クラン
ク角センサ29、カム角センサ31が接続されるととも
に、ノックセンサ22が、アンプ48、周波数フィルタ
47、A/D変換器46を介して接続されており、ノッ
クセンサ22からの信号が上記アンプ48により所定の
レベルに増幅された後、上記周波数フィルタ47で必要
な周波数成分が抽出され、上記A/D変換器46でアナ
ログデータからデジタルデータに高速変換されて入力さ
れるようになっている。
【0031】上記メインコンピュータ41と上記サブコ
ンピュータ42とは、SCI60,69を介したシリア
ル回線によって接続されており、さらに、上記サブコン
ピュータ42のI/Oインターフェース70の所定の出
力ポートと、上記メインコンピュータ41のI/Oイン
ターフェース61の所定の入力ポートとが接続されてい
る。
【0032】点火時期制御、燃料噴射制御、アイドル回
転数制御等を行うメインコンピュータ41に対し、ノッ
ク検出処理用のサブコンピュータ42では、ノックセン
サ22からの信号に基づいてノック発生の有無を判定
し、このノック発生有無の判定結果をI/Oインターフ
ェース70の出力ポートを介して出力する。そして、ノ
ック発生の場合、シリアル回線を通じて上記サブコンピ
ュータ42から上記メインコンピュータ41にノックデ
ータが読込まれ、このノックデータに基づいてメインコ
ンピュータ41で該当気筒の点火時期を遅らせ、ノック
を回避するようになっている。
【0033】上記メインコンピュータ41によるアイド
ル回転数制御は、ISCV11をデューティ制御して弁
開度を調整することにより、バイパス通路10からの空
気流量を制御してアイドル回転数を最適な状態に維持す
るようになっている。以下、アイドル時のエンジン回転
数制御動作について説明する。
【0034】最初に、イグニッションスイッチ51がO
NされてECU40の電源がONされると、まず、図4
に示すイニシャライズルーチンがスタートしてステップ
S101でシステムを初期化し、RAM57の各フラグ、各
カウント値等のデータ(但し、バックアップRAM58
のデータを除く)をクリアする。次いで、ステップS102
へ進み、水温センサ24からの冷却水温TWを読込む
と、この冷却水温TWをエンジン始動時の外気温度を代表
する始動時冷却水温TWSとしてRAM57の所定アドレ
スにストアし(TWS←TW)、ルーチンを終了する(始
動時の1回のみ実行)。
【0035】以上のイニシャライズが終了すると、次
に、図5及び図6に示すISCV制御メインルーチンが
設定周期毎(例えば、10msec毎)に実行される。
【0036】このISCV制御メインルーチンでは、ス
テップS201で、バッテリ電圧VBによって変化するIS
CV11の流量特性を補償するためのバッテリ電圧補正
値ISCVBを、バッテリ電圧VBに基づいて設定する。
バッテリ電圧VBが基準電圧よりも低い場合にはISC
V11が設定開度に達しなくなるため、上記バッテリ電
圧補正値ISCVBはバッテリ電圧VBが低いほど大きな
値に設定される。
【0037】続くステップS202では、バックアップRA
M58にストアされている学習値ISCILを読出し、ス
テップS203で、始動判別を行うべくスタータスイッチ3
4がONか否かを判断する。そして、スタータスイッチ
34がONのとき、始動中と判断してステップS204へ進
み、エンジン始動後の経過時間をカウントするための始
動後時間カウント値CSTを設定値CSに初期設定してス
テップS206以降の始動時制御処理へ進む。尚、始動後時
間カウント値CSTは初期設定値CSからダウンカウント
される。
【0038】また、上記ステップS203で、スタータスイ
ッチ34がOFFのときには、エンジン停止あるいはエ
ンジン稼動中と判断してステップS205へ進み、クランク
角センサ29からの出力によって算出したエンジン回転
数NEに基づきエンジン停止中か否かを判断する。そし
て、NE=0(エンジン停止中)のとき、ステップS206
以降の始動時制御処理へ進み、NE≠0(エンジン稼動
中)のときには、ステップS209以降の通常時制御処理へ
進む。
【0039】ステップS206以降の始動時制御処理では、
ステップS206でエンジン温度を代表する冷却水温TWに
基づき始動時基本値ISCSを設定する。この始動時基
本値ISCSは、ステップS206中に図示するように、冷
却水温TWをパラメータとするテーブルにストアされて
おり、このテーブルを水温センサ24によって検出した
冷却水温TWをパラメータとして補間計算付きで参照す
ることにより設定される。
【0040】次に、ステップS207では、上記始動時基本
値ISCSに、上記学習値ISCIL、及び、上記バッテ
リ電圧補正値ISCVBを加算し、ISCV11に出力す
るパルス信号のデューティ比ISCONを設定する(IS
CON←ISCS+ISCIL+ISCVB)。
【0041】その後、ステップS208へ進み、始動時制御
実行中であることを示すため、始動時制御判別フラグF
STをセット(FST←1)すると、ステップS215へ進ん
で、デューティ比ISCONをISCV11に対するデュ
ーティ信号DUTYとして設定し(DUTY←ISCO
N)、ステップS216で、このデューティ信号DUTYを
出力ポートの該当アドレスにセットしてルーチンを抜け
る。これにより、ISCV11が駆動されて設定弁開度
に制御され、次回ルーチン実行時に新たなデューティ信
号DUTYが設定されるまでの間、保持される。
【0042】一方、上記ステップS205でNE≠0(エン
ジン稼動中)と判断され、ステップS209以降の通常時制
御処理へ進んだときには、ステップS209で、後述する放
置暖機と走行暖機とに応じ、通常時制御におけるデュー
ティ比ISCONのベース値である基本特性値ISCTW、
及び、アイドル回転数の制御目標値である目標回転数N
SETを設定する。尚、基本特性値ISCTW、目標回転数
NSETは、詳細には、図1〜図3に示す基本特性値・目
標回転数設定サブルーチンによって設定されるが、この
サブルーチンについては後述する。
【0043】さらに、ステップS210で、エンジン始動後
の設定時間、アイドルスイッチ9b、ニュートラルスイ
ッチ32、エアコンスイッチ33のON,OFF状態、
車速VSP、エンジン回転数NE、エンジン回転数NEと
目標回転数NSETとの偏差ΔNE等に基づいてクローズル
ープ制御かオープンループ制御かを判別し、ステップS2
11で、クローズループ制御においてアイドル回転数を目
標回転数に収束させるための補正値であるクローズルー
プ補正値ISCCLを偏差ΔNEに基づいて設定する。
【0044】尚、上記クローズループ補正値ISCCL
は、比例成分ISCPと積分成分ISCIとからなり、比
例成分ISCPは、オープンループ制御においては0で
あり、また、積分成分ISCIは、エンジン停止状態、
始動時制御中、あるいは、オープンループ制御中で冷却
水温TWが設定値以下且つ車速VSPが設定値以上のと
き、0である。
【0045】その後、ステップS212へ進み、エアコンコ
ンプレッサ駆動による負荷の影響を補正するためのエア
コン補正値、変速機のギヤ位置によって異なる負荷の影
響を補正するためのギヤ位置補正値、加減速による回転
収束性への影響を補正するための加減速補正値、始動時
制御から通常時制御への移行を円滑に行うための始動後
補正値、パワーステアリングオイルポンプの駆動による
負荷の影響を補正するためのパワステ補正値、ラジエー
タファンの駆動による負荷の影響を補正するためのラジ
ファン補正値等からなる各種補正値ISCCOEFを設定す
る。尚、各補正値の算出については、本出願人によって
先に提出された特開平5−171975号に詳述されて
いる。
【0046】次いで、ステップS213へ進み、上記基本特
性値ISCTWに、上記ステップS202で読出した学習値I
SCIL、上記ステップS211で設定したクローズループ補
正値ISCCL、上記ステップS212で設定した各種補正値
ISCCOEFを加算し、さらに、上記ステップS201で設定
したバッテリ電圧補正値ISCVBを加算してデューティ
比ISCONを設定すると(ISCON←ISCTW+ISC
IL+ISCCL+ISCCOEF+ISCVB)、ステップS214
へ進んで始動時制御判別フラグFSTをクリアし(FST←
0)、前述のステップS215,S216(デューティ信号DU
TYの設定及び出力ポートの該当アドレスへのセット)
を経てルーチンを抜ける。
【0047】次に、上記ISCV制御メインルーチンの
ステップS209における基本特性値ISCTW及び目標回転
数NSETの設定について説明する。
【0048】基本特性値ISCTW及び目標回転数NSET
は、放置暖機と走行暖機とに区別して設定される。放置
暖機は、運転者によるアクセルワークや変速機のシフト
操作による走行のための操作がなされていない場合に対
応して設定される暖機運転モードであり、走行暖機は、
運転者による走行のための操作がなされた場合に対応し
て設定される走行直前状態の暖機運転モードである。そ
して、以下の(1-1)〜(1-4)の条件のいずれかを満足した
場合に放置暖機、これらの条件のうち、いずれの条件も
満足しない場合には走行暖機とされる。
【0049】(1-1)エンジン始動後の経過時間が設定時
間以内である。
【0050】(1-2)エンジン停止状態(NE=0)であ
る。
【0051】(1-3)エンジン始動後にアイドルスイッチ
9bあるいはニュートラルスイッチ32(但し、オート
マチックトランスミッション搭載車の場合であり、マニ
ュアルトランスミッション搭載車ではアイドルスイッチ
9bのみ)が一度もOFFになったことがない。
【0052】(1-4)エンジン始動時の冷却水温TWSが設
定値TWSTよりも低い。
【0053】この場合、従来では、放置暖機の目標回転
数は冷却水温TWに対応した1つのモードで一義的に設
定され、その後の冷却水温の上昇に応じて順次低回転側
に更新されるようになっていたが、本発明では、放置暖
機を暖機途上での目標回転数が異なる複数のモードと
し、複数のモードから始動時の外気温を代表する始動時
冷却水温TWSの値に応じて最適なモードを選択するよう
になっている。そして、一旦、始動時冷却水温TWSに応
じて1つのモードが選択され、目標回転数がセットされ
ると、以後、低水温時には水温上昇率を効果的に高め、
常温以上では騒音及燃費を低減することのできる最適な
値に順次更新される。
【0054】具体的には、本実施例における放置暖機の
モードは、始動時冷却水温TWSが10°C以上でのエン
ジン始動に対応するモードM1、10°C未満〜−20
°C以上でのエンジン始動に対応するモードM2、及
び、−20°C未満でのエンジン始動に対応するモード
M3の3モードとなっており、各モードM1,M2,M
3に対応して、冷却水温TWをパラメータとする3種類
の目標回転数テーブル(放置暖機目標回転数テーブルT
NSETS1,TNSETS2,TNSETS3)がROM56に予めス
トアされ、また、各モードでの目標回転数に対応して、
3種類の基本特性値テーブル(放置暖機基本特性値テー
ブルTISTWS1,TISTWS2,TISTWS3)がROM56
にストアされている。
【0055】詳細に説明すると、図1〜図3の基本特性
値・目標回転数設定サブルーチンでは、まず、ステップ
S301で、始動後時間カウント値CSTの値を読込んでエン
ジン始動後に設定時間が経過しているか否かを調べ、C
ST≠0でカウントダウン途中であり、設定時間が経過し
ていないとき、放置暖機と判断してステップS302へ分岐
し、このステップS302で始動後時間カウント値CSTをダ
ウンカウントした後(CST←CST−1)、ステップS304
へ進む。
【0056】また、上記ステップS301においてCST=0
であり、カウントダウンが終了して設定時間に達してい
るときには、上記ステップS301からステップS303へ進ん
でエンジン回転数NEに基づきエンジン停止中か否かを
判断し、NE≠0(エンジン稼働中)のとき、ステップS
312以降へ分岐し、NE=0(エンジン停止中)のとき、
同様に放置暖機と判断してステップS304へ進む。
【0057】ステップS304では、RAM57から読出し
た始動時冷却水温TWSを設定値TS1(例えば、10°
C)と比較し、TWS≧TS1のとき、ステップS305へ進ん
で、モードM1に対応する放置暖機基本特性値テーブル
TISTWS1を選択し、このテーブルを冷却水温TWに基
づいて補間計算付きで参照することにより基本特性値I
SCTWを設定する。
【0058】次いで、ステップS306へ進み、同じくモー
ドM1に対応する放置暖機目標回転数テーブルTNSETS
1を選択し、このテーブルTNSETS1を冷却水温TWに基
づいて補間計算付きで参照することにより目標回転数N
SETを設定する。この場合、ルーチン初回は、テーブル
の参照パラメータである冷却水温TWは、始動時冷却水
温TWSであるため、始動時冷却水温TWSすなわち外気温
度に応じた目標回転数となる。
【0059】一方、上記ステップS304で、TWS<TS1の
ときには、上記ステップS304からステップS307へ進み、
始動時冷却水温TWSを設定値TS2(例えば、−20°
C)と比較する。そして、TWS≧TS2のときには、モー
ドM2としてステップS307からステップS308へ進み、モ
ードM2に対応する放置暖機基本特性値テーブルTIS
TWS2を選択すると、このテーブルを冷却水温TWに基づ
いて補間計算付きで参照することにより基本特性値IS
CTWを設定し、さらに、ステップS309でモードM2に対
応する放置暖機目標回転数テーブルTNSETS2を選択
し、このテーブルTNSETS2を冷却水温TW(ルーチン初
回は始動時冷却水温TWS)に基づいて補間計算付きで参
照して目標回転数NSETを設定する。
【0060】また、上記ステップS307で、TWS<TS2の
ときには、モードM3として上記ステップS307からステ
ップS310へ進み、モードM3に対応する放置暖機基本特
性値テーブルTISTWS3を選択すると、このテーブルを
冷却水温TWに基づいて補間計算付きで参照して基本特
性値ISCTWを設定し、さらに、ステップS311で、モー
ドM3に対応する放置暖機目標回転数テーブルTNSETS
3を選択して冷却水温TW(ルーチン初回は始動時冷却水
温TWS)に基づいて補間計算付きで参照し、目標回転数
NSETを設定する。
【0061】各放置暖機目標回転数テーブルTNSETS1,
TNSETS2,TNSETS3の各領域には、冷却水温に対応し
て予め実験等から求めた最適な目標回転数NSETが格納
されており、各放置暖機目標回転数テーブルTNSETS
1,TNSETS2,TNSETS3の一例を図9に示す。暖機途
上での同一の冷却水温に着目すると、同図に示すよう
に、−20°C未満でのエンジン始動に対応する放置暖
機目標回転数テーブルTNSETS3における目標回転数が
最も高く、次いで、10°C未満〜−20°C以上での
エンジン始動に対応する放置暖機目標回転数テーブルT
NSETS2、10°C以上でのエンジン始動に対応する放
置暖機目標回転数テーブルTNSETS1の順に設定されて
いる。そして、放置暖機目標回転数テーブルTNSETS1
における冷却水温10°C以上での目標回転数は、従来
の1つの放置暖機目標回転数テーブルにおける値と同じ
設定となっている。尚、各テーブルTNSETS1,TNSETS
2,TNSETS3に代えて、各モードに対応する演算式を選
択するようにしても良い。
【0062】また、各モードでの目標回転数に対処する
ため、ISCV11に対するパルス信号のデューティ比
ISCONのベース値である基本特性値ISCTWを格納し
た各放置暖機基本特性値テーブルTISTWS1,TISTWS
2,TISTWS3も、同様に、同一の冷却水温では、−20
°C未満に対応する放置暖機基本特性値テーブルTIS
TWS3における値が最も高く、次いで、10°C未満〜−
20°C以上に対応する放置暖機基本特性値テーブルT
ISTWS2、10°C以上に対応する放置暖機基本特性値
テーブルTISTWS1の順に設定されている。
【0063】尚、放置暖機では、ISCV11の開度を
大きくしてバイパス空気量を増大させ、エンジン回転数
を高めてエンジン暖機完了時間を短縮させるため、走行
暖機よりも高めに設定された基本特性値ISCTWがスト
アされている。この場合、基本特性値ISCTWには燃料
消費率及びフィーリングを考慮すると自ずと上限がある
が、冷却水温TWをパラメータとして実験等から求めた
最適な値が各放置暖機基本特性値テーブルTISTWS1,
TISTWS2,TISTWS3にストアされている。
【0064】一方、上記ステップS303でNE≠0(エン
ジン稼働中)であり、ステップS312以降へ分岐したとき
には、ステップS312でアイドルスイッチ9bがONか否
かを調べ、アイドルスイッチ9bがOFF(スロットル
バルブ5aが開)のとき、ステップS313でアイドルスイ
ッチ9bがOFFになったことを示すためのアイドルス
イッチ判別フラグFAIをセットして(FAI←1)ステッ
プS315へ進む。
【0065】また、上記ステップS312でアイドルスイッ
チ9bがON(スロットルバルブ5aが全閉)のときに
は、上記ステップS312からステップS314へ分岐してアイ
ドルスイッチ判別フラグFAIを参照し、FAI=0で、エ
ンジン始動後にアイドルスイッチ9bが一度もOFFに
なったことがない場合には、ステップS314からステップ
S318へジャンプし、FAI=1であり、エンジン始動後に
アイドルスイッチ9bがOFFになったことがある場合
(アクセル操作がなされてスロットルバルブ5aが開か
れたことがある場合)、ステップS314からステップS315
へ進む。
【0066】ステップS315では、ニュートラルスイッチ
32がOFFか否かを調べ、OFFのとき、走行暖機と
判断してステップS316でニュートラルスイッチ32がO
FFになったことを示すためのニュートラルスイッチ判
別フラグFNSWをセットして(FNSW←1)ステップ319
へ進み、ニュートラルスイッチ32がON(セレクトレ
バーがNレンジにセットされている状態)のときには、
ステップS315からステップS317へ分岐してニュートラル
スイッチ判別フラグFNSWを参照する。
【0067】そして、FNSW=1であり、エンジン始動
後にニュートラルスイッチ32がOFFになったことが
ある場合には、走行暖機と判断してステップS319へ進
み、FNSW=0で、エンジン始動後にニュートラルスイ
ッチ32が一度もOFFになったことがない場合には、
ステップS318へ進む。
【0068】ステップS318では、RAM57にストアさ
れた始動時水温TWSを読込んで設定値TWST(例えば、
65°C)より低いか否かを調べ、TWS<TWSTのとき
には、放置暖機と判断して前述のステップS304へ戻り、
TWS≧TWSTのとき、走行暖機と判断してステップS319
へ進む。
【0069】尚、上記ステップS315,S316,S317は、オー
トマチックトランスミッションを搭載した車輌に対し、
前述の(1-3)の条件を調べるステップであり、マニュア
ルトランスミッションを搭載した車輌では不要である。
【0070】そして、走行暖機と判断され、ステップS3
19へ進むと、冷却水温TWに基づいてROM56の走行
暖機基本特性値テーブルTISTWRを補間計算付きで参
照し、走行暖機における基本特性値ISCTWを設定する
と、ステップS320で、冷却水温TWに基づきROM56
の走行暖機目標回転数テーブルTNSETRを補間計算付き
で参照し、走行暖機における目標回転数NSETを設定す
る。
【0071】走行暖機では、走行時の違和感を防ぐため
基本特性値ISCTWは放置暖機よりも低く設定されてお
り、走行暖機に適応した最適な値が冷却水温TWをパラ
メータとして実験等により求められ、上記走行暖機基本
特性値テーブルTISTWRにストアされている。
【0072】この場合、走行暖機目標回転数テーブルT
NSETRの各領域に格納されている目標回転数は、放置暖
機時の目標回転数よりも低い値に設定されており、各放
置暖機目標回転数テーブルTNSETS1,TNSETS2,TNSE
TS3、及び、走行暖機目標回転数テーブルTNSETRに格
納されている目標回転数の回転差は、低水温の状態で大
きく、暖機完了に近づくにつれて小さくなり、暖機完了
時点では各目標回転数は同じ値となる。
【0073】次に、上記ステップS306,S309,S311のいず
れかで放置暖機の目標回転数NSETを設定した後、ある
いは、上記ステップS320で走行暖機の目標回転数NSET
を設定した後は、該当ステップからステップS321へ進
み、エアコンスイッチ33がONか否かを判断する。
【0074】その結果、エアコンスイッチ33がOFF
のときにはルーチンを抜け、ONのとき、ステップS322
へ進んで、設定した目標回転数NSETにエアコンコンプ
レッサ駆動時に対応するための目標回転数アップ分NSE
TUPを加算してエアコンON時の目標回転数NSETとし
(NSET←NSET+NSETUP)、ステップS323で、この目
標回転数NSETを、エアコンON時の負荷に対処可能な
下限リミッタである下限値NARCONと比較する。
【0075】そして、上記ステップS323でNSET≧NA
RCONのときには、そのままルーチンを抜け、NSET
<NARCONでアイドルアップ後の目標回転数NSET
が下限値NARCONよりも低いとき、ステップS324へ
進んで目標回転数NSETを下限値NARCONとし(NS
ET←NARCON)、ルーチンを抜ける。
【0076】以上により、始動時冷却水温TWSに応じた
モードで目標回転数NSETを変化させ、放置暖機を行っ
た結果、図10に示すように、低温始動、常温始動とい
った条件が異なるにも拘わらず、始動後に同じような水
温上昇となることが実験的に確認されている。また、図
11に示すように、従来の1つのモードでの目標回転数
(破線で示す)では、低温始動、常温始動に拘わらず時
間経過と共に一義的に目標回転数が低下させられるた
め、低温始動時には水温上昇率が遅いことに対し、本発
明では、低外気温での始動において効果的に冷却水温を
上昇させ、暖房性能向上することができる。
【0077】さらに、10°C以上でのエンジン始動に
対応するモードM1での目標回転数は、従来の1つの放
置暖機目標回転数テーブルにおける冷却水温10°C以
上での目標回転数と同じ設定となっているため、常温近
辺でのエンジン始動後、エンジン回転数を低く抑えるこ
とができ、低騒音のアイドル運転を実現するとともに、
燃費低減を図ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、同じエンジン温度に対して暖機途上での目
標回転数が異なる複数のモードから、エンジン始動時の
外気温度に応じて1つのモードを選択し、選択したモー
ドでエンジン温度の上昇に対応して順次更新される目標
回転数となるようアイドル回転数を制御するため、エン
ジン始動時の環境条件に左右されることなく冷却水温の
上昇を促進して暖機時間を短縮し、且つ、暖機途上での
エンジン騒音や燃費を低減することができる。
【0079】特に、請求項2に記載したように、同じエ
ンジン温度に対して暖機途上での目標回転数が異なる複
数のモードを、エンジン始動時の外気温度が低い程、対
応するモードにおける暖機途上での目標回転数が相対的
に高くなるようにすることで、低温時に効果的に冷却水
温を上昇させて暖房性能を向上するとともに、常温近辺
でのエンジン回転数を低く抑え、騒音及び燃費の低減を
図ることができる。
【0080】また、請求項3に記載したように、冷却水
温を参照パラメータとして目標回転数を格納した複数の
テーブルを設け、各テーブルに格納される目標回転数が
同じ冷却水温に対して暖機途上での値が異なるようにす
ることで複数のモードを実現することにより、迅速な処
理を可能とし、暖機時の制御性を向上することができる
等優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本特性値・目標回転数設定サブルーチンのフ
ローチャート(その1)
【図2】基本特性値・目標回転数設定サブルーチンのフ
ローチャート(その2)
【図3】基本特性値・目標回転数設定サブルーチンのフ
ローチャート(その3)
【図4】イニシャライズルーチンのフローチャート
【図5】ISCV制御メインルーチンのフローチャート
(その1)
【図6】ISCV制御メインルーチンのフローチャート
(その2)
【図7】エンジン制御系の概略構成図
【図8】電子制御系の回路構成図
【図9】各放置暖機目標回転数テーブルの説明図
【図10】放置暖機目標回転数テーブルの特性例を示す
説明図
【図11】目標回転数及び冷却水温の変化を示す説明図
【符号の説明】
1 … エンジン NSET … 目標回転数 TW … 冷却水温(エンジン温度) TWS … 始動時冷却水温(エンジン始動時の外気
温度) TNSETS1,TNSETS2,TNSETS3 … 放置暖機目標回
転数テーブル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン始動後のアイドル回転数を、エ
    ンジン温度の上昇に伴って順次更新される目標回転数と
    なるよう制御するエンジンの回転数制御方法において、 同じエンジン温度に対し、暖機途上での目標回転数が異
    なる複数のモードを予め設定しておき、エンジン始動時
    の外気温度に応じて上記複数のモードから1つのモード
    を選択し、選択したモードでエンジン温度の上昇に対応
    して順次更新される目標回転数となるよう、アイドル回
    転数を制御することを特徴とするエンジンの回転数制御
    方法。
  2. 【請求項2】 上記複数のモードにおいて、エンジン始
    動時の外気温度が低い程、対応するモードにおける暖機
    途上での目標回転数が相対的に高くなるよう設定してお
    くことを特徴とする請求項1記載のエンジンの回転数制
    御方法。
  3. 【請求項3】 エンジン始動時の外気温度をエンジン始
    動時の冷却水温で代表するとともに、エンジン温度を冷
    却水温で代表し、 冷却水温を参照パラメータとする複数のテーブルの各々
    に、上記複数のモードの各々に対応した目標回転数を格
    納することを特徴とする請求項1記載のエンジンの回転
    数制御方法。
JP16230695A 1995-06-28 1995-06-28 エンジンの回転数制御方法 Pending JPH0914018A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235940A (ja) * 2008-03-26 2009-10-15 Komatsu Ltd 建設機械の送受信システムにおける燃料消費量補正装置
KR101724940B1 (ko) * 2015-10-30 2017-04-07 현대자동차주식회사 디젤엔진의 아이들 rpm 결정방법 및 결정장치
CN110609577A (zh) * 2019-09-26 2019-12-24 潍柴动力股份有限公司 电控发动机的控制方法和装置、电子设备、存储介质
CN112377317A (zh) * 2020-11-04 2021-02-19 潍柴动力股份有限公司 转速控制方法及装置
CN114740913A (zh) * 2021-01-07 2022-07-12 广州汽车集团股份有限公司 一种车用温控模块控制方法和装置

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