JPH0874641A - エンジンのアイドル回転数制御装置 - Google Patents

エンジンのアイドル回転数制御装置

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JPH0874641A
JPH0874641A JP21260294A JP21260294A JPH0874641A JP H0874641 A JPH0874641 A JP H0874641A JP 21260294 A JP21260294 A JP 21260294A JP 21260294 A JP21260294 A JP 21260294A JP H0874641 A JPH0874641 A JP H0874641A
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JP
Japan
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engine
idle
speed
range
shift position
Prior art date
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Application number
JP21260294A
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English (en)
Inventor
Yasunori Matoba
保憲 的場
Yoshitaka Kimura
嘉孝 木村
Sumio Furukawa
澄雄 古川
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
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Publication of JPH0874641A publication Critical patent/JPH0874641A/ja
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低水温時のアイドリングにおいてニュートラ
ルレンジからドライブレンジにシフト位置の変更が行わ
れても2段吹き現象が起こらないようにする。 【構成】 自動変速機を備えた自動車のエンジンのアイ
ドル回転数を制御するアイドル回転数制御装置であっ
て、自動変速機のシフト位置がニュートラルレンジに設
定されているときのアイドル目標回転数を、上記シフト
位置がドライブレンジに設定されているときのアイドル
目標回転数よりも高く設定するとともに、シフト位置が
ニュートラルレンジからドライブレンジに切り換えられ
た時点で、アイドル目標回転数が変更されるときの経時
的な設定変更の勾配を、エンジン温度が低いときの方が
エンジン温度が高いときよりも大きく数値設定する制御
手段が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートマチック車を対
象とし、シフト位置変更による悪影響を排除した状態で
適正にアイドル回転を行い得るようにしたエンジンのア
イドル回転数制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンのアイドル運転状態を安
定に保つため、吸気通路のスロットルバルブをバイパス
するバイパス通路にアイドリングスピードコントロール
バルブ(以下ISCバルブ)を設け、種々のアイドリン
グ状況に応じてこのISCバルブの開度を調節すること
により、エンジンのアイドル実回転数を目標アイドル回
転数に制御することが行われている。
【0003】例えば、特開昭62−189374号公報
には、現時点から所定時間遡ったアイドル回転数の実績
平均値を以後のアイドル目標回転数として設定し、フィ
ードバック制御を行ってアイドル実回転数を決める方式
が開示されている。
【0004】図6は、従来のシフト位置がNレンジから
Dレンジにシフトチェンジされたときの、低水温時にお
けるエンジンのアイドル目標回転数(N0)およびアイ
ドル実回転数(N)の経時変化を示すグラフである。こ
のグラフに示すように、Dレンジにおけアイドル目標回
転数(N0)は、クリープ走行を低く抑えるために低め
のN02に設定され、従って、Nレンジにおけるアイドル
目標回転数(N0)は高めのN01になっている。
【0005】また、低温時は燃焼状態が不安定でアイド
ル目標回転数(N0)が変動し易いため、これを見込ん
で高温時よりアイドル目標回転数(N0)を高めに設定
されている。従って、NレンジからDレンジへの変化時
のアイドル目標回転数(N0)の変化幅も低温時の方が
高温時よりも大きくなっている。そして、シフト位置変
更時点から徐々に所定の勾配(テーリング係数)でアイ
ドル目標回転数(N0)をN01からN02に変化させるよ
うになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特にエンジ
ンの暖機が完了していない低水温時には、図6の最上部
のグラフに示すように、アイドル目標回転数(N0)が
変化する勾配は比較的小さい(すなわちテーリング係数
は比較的小さい)にも拘らず、シフト位置変更時点から
のアイドル実回転数(N)は、一旦上方のN01に見合っ
たN1からN02に見合ったN2よりもさらに下方のN2min
(略テーリング途中のアイドル目標回転数(N0)に相
当)にまで急激に下降し、その後逆にN2を越えてN
2maxにまで上昇し、つぎに上記勾配に沿うように下降し
て最終的にN2に落ち着くという経時的な挙動を示す。
【0007】これは、冷間時(低水温時)には温間時
(高水温時)に比べてエンジンの燃焼性が悪いため、ア
イドル目標回転数(N0)が高めに設定され、その結果
NレンジとDレンジとの間のアイドル目標回転数
(N0)の格差も大きくなり、なおかつ、冷間時にNレ
ンジからDレンジに切り換えると、トルクコンバータの
負荷が加わることによってアイドル実回転数(N)の急
速な低下が起こりがちになるからである。
【0008】なお、高水温時には、点線で示すように、
シフト位置変更後のアイドル実回転数(N)はアイドル
目標回転数(N0)の上記勾配に略一致した状態で経時
変化する。つまりエンジンの暖機が完了した高水温時に
は、エンジン駆動はすでに安定した状態になているた
め、NレンジからDレンジへのシフト位置変更による負
荷の増大が生じたとしても、それによって急激にアイド
ル実回転数(N)が低下するようなことは起こらず、テ
ーリング係数に沿った形でアイドル実回転数(N)はN
1からN2に移行するからである。
【0009】以上要すれば、上記のような従来のアイド
ル回転数制御方式にあっては、低温のアイドリング時に
NレンジからDレンジへのシフトの切り換えを行うと、
上記のようなアイドル実回転数(N)の急激な低下が起
こり、一旦N2minにまで低下した実回転数がその後N
2maxにまで上昇してから最後にN2に落ち着くという、
いわゆる2段吹き現象が発生し、運転者に不快感を与え
るという問題点を有していた。
【0010】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、低水温時のアイドリングに
おいて、NレンジからDレンジにシフト位置の変更が行
われても、2段吹き現象が有効に抑止されるエンジンの
アイドル回転数制御装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
エンジンのアイドル回転数制御装置は、自動変速機を備
えた自動車のエンジンのアイドル目標回転数を、エンジ
ン温度が高いときはエンジン温度が低いときよりも低く
設定してアイドル実回転数を制御するようにしたエンジ
ンのアイドル回転数制御装置であって、自動変速機のシ
フト位置がニュートラルレンジに設定されているときの
アイドル目標回転数を、上記シフト位置がドライブレン
ジに設定されているときのアイドル目標回転数よりも高
く設定するとともに、アイドル目標回転数が変更される
ときの経時的な設定変更の勾配を、エンジン温度が低い
ときの方がエンジン温度が高いときよりも大きく数値設
定する制御手段が設けられていることを特徴とするもの
である。
【0012】本発明の請求項2記載のエンジンのアイド
ル回転数制御装置は、請求項1記載のエンジンのアイド
ル回転数制御装置において、上記アイドル目標回転数の
経時的な設定変更は、シフト位置がニュートラルレンジ
からドライブレンジに切り換えられた時点で行われるよ
うに構成されていることを特徴とするものである。
【0013】
【作用】上記請求項1記載のエンジンのアイドル回転数
制御装置によれば、シフト位置がドライブレンジに設定
されているときは、主にエンジンの暖機が完了した自動
車の運転中であるため、エンジン駆動は極めて安定した
状態になっており、アイドル目標回転数が低く設定され
ていてもエンジンが停止するようなことはほとんど起こ
らない。また、アイドル目標回転数を低く設定すること
によって、クリープ走行速度を低く抑えることができ
る。
【0014】これに対して、シフト位置がニュートラル
レンジに設定されるのは、エンジンを始動させた後自動
車を発車させない状態のときがほとんどであり、エンジ
ンが未だ暖機していないためエンジン駆動は不安定な状
態になっているが、このときはドライブレンジに設定さ
れているときよりもアイドリング時の目標回転数は高め
に設定されているため、エンジンの駆動状態は安定す
る。
【0015】そして、特にシフト位置がニュートラルレ
ンジからドライブレンジに切り換えられた場合には、そ
の後のアイドル目標回転数の経時的な設定変更の勾配
は、エンジン温度の低いときの方がエンジン温度の高い
ときよりも大きく数値設定されているため、エンジン温
度の低いときには、トルクコンバータの負荷により、一
旦エンジン回転数が急激に低下する経時勾配に合致させ
ることが可能であり、その結果従来起こっていたいわゆ
る2段吹き現象が発生せず、運転者に不快感や違和感を
与えることが防止される。
【0016】上記請求項2記載のエンジンのアイドル回
転数制御装置によれば、低水温時でかつシフト位置がニ
ュートラルレンジからドライブレンジに切り換えられた
場合のみアイドル目標回転数の経時的勾配の設定変更が
行われるため、ニュートラルレンジからドライブレンジ
に切り換えたとき以外のアイドル目標回転数の設定変更
のときには上記制御が行われず、無駄な制御が排除され
る。
【0017】
【実施例】図1は、本発明に係るエンジンのアイドル回
転数制御装置の一例を示す説明図である。この図に示す
ように、エンジン本体1の燃焼室には、吸気ポート11
および排気ポート12が開口し、各ポートに吸気弁13
および排気弁14が設けられているとともに、燃焼室1
aの天井部には点火プラグ15が設けられている。上記
吸気ポート11には通気通路2が接続され、上記排気ポ
ート12には排気通路12aが接続されている。
【0018】一方、上記エンジン本体1の気筒の外周部
には、エンジンを冷却するためのジャケット16が設け
られており、このジャケット16にラジエータで冷却さ
れた冷却水が循環供給されるようになっている。このジ
ャケット16には温度センサ41が設けられ、この温度
センサ41によってジャケット16内の冷却水の温度が
検出されるようになっている。また、エンジン本体1の
下部にはエンジンの回転数を検出する回転数センサ42
が設けられている。
【0019】上記通気通路2には、アクセル操作によっ
て支持軸21a回りに回動し、開度が調節されるスロッ
トル弁21およびこのスロットル弁21の下流側にサー
ジタンク22が設けられているとともに、吸気ポート1
1にノズル先端を臨ませた燃料噴射弁23が設けられて
いる。
【0020】上記スロットル弁21に対し、その開度を
検出するスロットル開度センサ21bが設けられてい
る。また、スロットル弁21が全閉のときにそれを検出
するアイドルスイッチ21cが設けられ、このアイドル
スイッチ21cによってエンジンのアイドル状態を知る
ことができるようになっている。
【0021】上記通気通路2には、上記スロットル弁2
1をバイパスする小径のバイパス通路3が設けられ、エ
ンジンがアイドル状態のときは、スロットル弁21の閉
止によって通気通路2内の通過を阻止された吸気の少量
が、上記バイパス通路3を通って燃焼室1a内に導入さ
れるようになっている。バイパス通路3には、内装され
た弁の開閉によって吸気の流量を制御するISC(アイ
ドルスピードコントロール)バルブ31が設けられてい
る。
【0022】そして、本発明においては、エンジンを制
御するためのマイクロコンピュータからなるECU(エ
ンジンコントロールユニット(制御手段))4が、エン
ジンのアイドル回転数の制御用に利用されている。アイ
ドル回転数制御のためには、上記回転数センサ42、ア
イドルスイッチ21c、および自動変速機5に設けられ
たシフト位置センサ51の各検出値がECU4に入力さ
れるようになっている。上記ECU4においては、入力
された上記各検出値が用いられ、予め記憶されているプ
ログラムに基づいて所定の演算が行われ、ISCバルブ
31に向けて所定の制御量の制御信号(デューティ制御
用のパルス信号)が出力されるようになっている。
【0023】具体的には、アイドルスイッチ21cON
で、かつ、所定回転数以下になると、ECU4はアイド
ル回転数制御のモードになる。そしてこのモードにおい
て、ECU4は、上記温度センサ41およびシフト位置
センサ51の検出値に基づいてアイドル目標回転数を演
算し、この目標回転数に対応したデューティ制御信号を
ISCバルブ31に出力する。従って、このデューティ
制御信号を受けたISCバルブ31はその制御信号が示
す所定の開度になり、その結果その開度に対応したエン
ジンのアイドル実回転数が得られることになる。
【0024】そして、エンジンのアイドル実回転数は逐
一回転数センサ42からECU4に入力されるようにな
っており、この実回転数とアイドル目標回転数との偏差
に応じ、実回転数が目標回転数になるようにECU4か
らISCバルブ31に対して開度修正用のデューティ制
御信号が出力される、いわゆるフィードバック制御が適
用されている。
【0025】以下このようなアイドル回転数制御につい
てさらに詳細に説明する。図2は、エンジン水温(温度
センサ41が検出した温度)とアイドル目標回転数との
関係を示すグラフである。このグラフに示すように、ア
イドル目標回転数(N0)は、自動変速機5のシフトレ
ンジ毎に、エンジン水温の関数として規定されている。
そして、シフトレンジがニュートラルレンジ(Nレン
ジ)のときの方が、ドライブレンジ(Dレンジ)のとき
よりもアイドル目標回転数(N0)は高めに数値設定さ
れているとともに、それぞれのアイドル目標回転数(N
0)はエンジン水温が高くなるほど反比例的に減少する
ようにしている。
【0026】このようにアイドル目標回転数(N0)が
設定される理由は以下の通りである。まず、ドライブレ
ンジ(Dレンジ)のときの方が、ニュートラルレンジ
(Nレンジ)のときよりもアイドル目標回転数(N0
を低めに設定してあるのは、いわゆるクリープ走行速度
を低く抑えるためであり、またシフト位置がDレンジに
設定されているときは、自動車は主に走行状態であり、
エンジン駆動は安定した状態になるため、一時的にアイ
ドリング状態になってもエンジンが停止するようなこと
はほとんど起こらないのに対して、シフト位置がNレン
ジに設定されるのは、エンジンを始動させた後自動車を
発車させない状態のときがほとんどであり、エンジンが
未だ暖機しておらずエンジン駆動は不安定な状態になっ
ているため、このようなNレンジにおける不安定なエン
ジンの駆動状態を解消するためである。
【0027】また、エンジン水温が高くなるほど反比例
的にアイドル目標回転数(N0)が減少するようにして
いるのは、エンジン水温が高いほどエンジンの回転駆動
は安定するため、水温が高くなればそれほどアイドル目
標回転数(N0)を上げなくてもエンジンは正常にアイ
ドル回転するからである。
【0028】そして、本実施例においては、シフト位置
がニュートラルレンジからドライブレンジに切り換えら
れた時点で、アイドル目標回転数(N0)の経時的な設
定変更の勾配、すなわちテーリング係数を、エンジン温
度が低いときの方がエンジン温度が高いときよりも大き
く数値設定するようにしている。具体的にはエンジン水
温80℃を境にして、それ以上のときには予めECU4
に記憶されている小さいテーリング係数Aが選択され、
それ未満のときには大きいテーリング係数Bが選択され
るようにしている。
【0029】テーリング係数の値の選択をエンジン水温
80℃を基準にして行う理由は以下の通りである。すな
わち、水温が80℃を越えた状態ではエンジン駆動が安
定しているため、テーリング係数の値を小さくして緩や
かにアイドル目標回転数(N0)を減少させても、アイ
ドル実回転数(N)は経時的に上記減少に追随して降下
する。
【0030】これに対して、エンジン水温が80℃未満
の状態では、未だエンジン駆動は安定しておらず、この
ような状態でシフト位置がNレンジからDレンジに切り
換えられると、エンジンがトルクコンバータ6に接続さ
れ、このトルクコンバータ6の負荷によって、先に図6
のグラフを基に説明したように、アイドル目標回転数
(N0)が変化する経時的勾配が小さいままであると、
アイドル実回転数(N)は、一旦N1から下方のN2min
にまで急激に下降し、その後逆にテーリング途中のアイ
ドル目標回転数(N0)に相当するN2maxにまで上昇
し、つぎに上記経時的勾配に沿うように下降して最終的
にN2に落ち着くという挙動を示し、いわゆるアイドリ
ング時の2段吹きが起こる。
【0031】従って、本発明においては、エンジン水温
が80℃未満のときのアイドリング時のNレンジからD
レンジへのシフト位置変更に起因した上記2段吹き現象
を抑止するためにテーリング係数を大きくしている。す
なわち、テーリング係数を大きくすることによって、ア
イドル目標回転数(N0)の経時的勾配と、負荷の増大
によるアイドル実回転数(N)の経時的降下勾配とを略
一致させることが可能になるため、アイドル実回転数
(N)の経時的降下がフィードバック制御に沿った状態
になり、2段吹き現象が有効に抑止されるのである。
【0032】図3は、シフト位置がNレンジからDレン
ジにシフトチェンジされたときの、エンジンのアイドル
目標回転数(N0)およびアイドル実回転数(N)の経
時変化を示すグラフである。このグラフに示すように、
シフト位置がNレンジからDレンジに変更された時点に
おいて、テーリング係数はエンジンの低温時には大きい
値のBに設定されており、高水温時には小さい値のAに
設定されている。そして、上記テーリング係数のBの値
は、シフトをNレンジからDレンジに切り換えたときの
アイドル実回転数(N)の経時的降下勾配に略一致させ
ている。
【0033】従って、アイドリング時にNレンジからD
レンジにシフト変更が行われても、アイドル実回転数
(N)は、図3の最上段のグラフに示すように、フィー
ドバック制御に沿った形になり、従来の図6に示すよう
な極大値のN2maxが発生せず、2段吹き現象が有効に抑
止されているのが判る。
【0034】図4は、本発明のエンジンのアイドル回転
数制御の一例を示すフローチャートである。以下図4を
基に本発明のアイドル回転数制御の手順について説明す
る。まず、ステップS1において、ECU4に温度セン
サ41からの温度情報、アイドルスイッチ21cからの
アイドル運転情報、シフト位置センサ51からのシフト
位置情報、回転数センサ42からのエンジン回転数等の
信号が読み込まれる。
【0035】つぎにステップS2において、上記アイド
ル情報が参照されて現時点のエンジン回転がアイドル回
転であるか否かが判別され、NOのアイドル回転が行わ
れていないときにはステップS14が実行されて通常の
エンジン駆動制御が行われる。そして、ステップS2に
おいてYESのアイドリング中のときには、ステップS
3が実行され、アイドル目標回転数(N0)が演算され
る。このアイドル目標回転数(N0)の演算は、予めE
CU4内に記憶されている図2に示すエンジン水温とア
イドル目標回転数(N0)との間の関係を示す関係式に
よって行われる。そして、つぎのステップS4におい
て、上記アイドル目標回転数(N0)が実現するための
バイパス通路3を通る吸気量である基本制御量(GB)
が演算される。
【0036】つぎに、ステップS5において、シフト位
置センサ51からのシフト変更信号によってNシフトか
らDシフトにシフト変更があったか否かが判別され、N
OのときにはステップS7が実行されてテーリング係数
が小さい値のAに設定される。逆にステップS5におい
て、NシフトからDシフトにシフト変更があったYES
のときは、ステップS6が実行され、エンジン水温が8
0℃以上であるか否かが判別され、80℃以上のときは
ステップS7に移り、NOのときにはステップS8が実
行され、テーリング係数が大きい値のBに設定される。
【0037】そして、ステップS7またはステップS8
の実行が終わると、ステップS9に移り、設定されたテ
ーリング係数に応じて実際にアイドル目標回転数
(N0)のN01からN02への変更が実行され、つぎにス
テップS10が実行されて上記変更に伴う基本制御量
(GB)のフィードバック(F/B)補正値(GFB)
が演算される。
【0038】その後ステップS11においてエアコンデ
ィショナーの稼働、非稼働等によるその他の補正が行わ
れ、ステップS12において最終的な制御量(バイパス
通路3を通る最終通気量)が設定される。そして、ステ
ップS13において、この最終制御量が得られるに必要
な開度にするためのデューティ制御信号がECU4から
ISCバルブ31に向けて出力される。そして、回転数
センサ42から送られてくるアイドル実回転数(N)の
信号を基にフィードバック制御が実行され、その後スタ
ートに戻って上記のルーチンが繰り返えされる。
【0039】図5は、本発明のエンジンのアイドル回転
数制御の他の例を示すフローチャートである。この例の
フローチャートは、先の例のフローチャートのステップ
S5が設けられていないものであり、その他は先の例と
同じである。従って、ステップS4で基本制御量(G
B)が演算された後、先の例のようなシフト位置がNシ
フトからDシフトに変更されたか否かの判別は行われず
に、直ちにステップS6のエンジン水温が80℃以上で
あるか否かが判別される。
【0040】そして、エンジン水温が80℃以上のとき
はステップS7が実行されてテーリング係数にAが設定
され、エンジン水温が80℃未満のときにはステップS
8が実行されてテーリング係数にBが設定される。
【0041】従って、この例の場合は、NレンジからD
レンジへのシフト位置の変更があったか否かに拘らず、
エンジン水温によってのみテーリング係数の設定変更が
行われるのであるから、アイドル目標回転数(N0)の
設定変更があったときには、常にエンジン水温に応じて
テーリング係数の設定変更が判断されることになる。
【0042】従って、DレンジからNレンジへのシフト
位置の変更が行われた場合にも、エンジン水温が80℃
以上のときにはテーリング係数はAに設定され、アイド
ル目標回転数(N0)の設定変更はN02からN01に向け
て経時的に緩やかに行われるが、エンジン水温が80℃
未満のときにはテーリング定数はBに設定され、アイド
ル目標回転数(N0)の設定変更はN02からN01に向け
て経時的に速やかに行われる。
【0043】このように、エンジン水温によってのみテ
ーリング係数の設定変更が行われるようにすれば、エン
ジン水温が80℃未満でかつNレンジからDレンジへの
シフト位置の変更があったときには、当然にテーリング
係数はBに設定されるため、ECU4内の制御回路のス
テップS5に該当する部分を省略してもよく、ECU4
の製造コストを軽減させる上で有効である。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の請求項1記
載のエンジンのアイドル回転数制御装置は、自動変速機
のシフト位置がニュートラルレンジに設定されていると
きのアイドル目標回転数を、上記シフト位置がドライブ
レンジに設定されているときのアイドル目標回転数より
も高く設定するとともに、アイドル目標回転数が変更さ
れるときの経時的な設定変更の勾配を、エンジン温度が
低いときの方がエンジン温度が高いときよりも大きく数
値設定する制御手段が設けられてなるものである。
【0045】従って、特にエンジン温度の低いときにニ
ュートラルレンジからドライブレンジにシフト位置の変
更がなされたときは、トルクコンバータの負荷により、
一旦エンジン回転数が急激に低下する経時勾配を、アイ
ドル目標回転数の経時的な設定変更の勾配に合致させる
ことが可能であり、その結果一旦エンジン回転数が急激
に低下してからその時点のアイドル目標回転数に合わせ
るように一時的に回転数が高まり、その後徐々に設定さ
れたアイドル回転数になるという従来起こっていたいわ
ゆる2段吹き現象が発生せず、運転者に不快感や違和感
を与えることが防止され、快適なドライブを行う上で好
都合である。
【0046】上記請求項2記載のエンジンのアイドル回
転数制御装置によれば、低水温時でかつシフト位置がニ
ュートラルレンジからドライブレンジに切り換えられた
場合のみアイドル目標回転数の経時的勾配の設定変更が
行われるため、ニュートラルレンジからドライブレンジ
に切り換えたとき以外のアイドル目標回転数の設定変更
のときには上記制御が行われず、無駄な制御が排除され
好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンのアイドル回転数制御装置の
一例を示す説明図である。
【図2】エンジン水温とアイドル目標回転数との関係を
示すグラフである。
【図3】本発明における、シフト位置がNレンジからD
レンジにシフトチェンジされたときの、エンジンのアイ
ドル目標回転数(N0)およびアイドル実回転数(N)
の経時変化を示すグラフである。
【図4】本発明のエンジンのアイドル回転数制御の一例
を示すフローチャートである。
【図5】本発明のエンジンのアイドル回転数制御の他の
例を示すフローチャートである。
【図6】従来の、シフト位置がNレンジからDレンジに
シフトチェンジされたときの、エンジンのアイドル目標
回転数(N0)およびアイドル実回転数(N)の経時変
化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン本体 1a 燃焼室 11 吸気ポート 12 排気ポート 12a 排気通路 13 吸気弁 14 排気弁 15 ジャケット 2 通気通路 21 スロットル弁 21a 支持軸 21b スロットル開度センサ 21c アイドルスイッチ 3 バイパス通路 31 ISCバルブ 4 ECU(制御手段) 41 温度センサ 42 回転数センサ 5 自動変速機 51 シフト位置センサ 6 トルクコンバータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 45/00 322 B D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機を備えた自動車のエンジンの
    アイドル目標回転数を、エンジン温度が高いときはエン
    ジン温度が低いときよりも低く設定してアイドル実回転
    数を制御するようにしたエンジンのアイドル回転数制御
    装置であって、自動変速機のシフト位置がニュートラル
    レンジに設定されているときのアイドル目標回転数を、
    上記シフト位置がドライブレンジに設定されているとき
    のアイドル目標回転数よりも高く設定するとともに、ア
    イドル目標回転数が変更されるときの経時的な設定変更
    の勾配を、エンジン温度が低いときの方がエンジン温度
    が高いときよりも大きく数値設定する制御手段が設けら
    れていることを特徴とするエンジンのアイドル回転数制
    御装置。
  2. 【請求項2】 上記アイドル目標回転数の経時的な設定
    変更は、シフト位置がニュートラルレンジからドライブ
    レンジに切り換えられた時点で行われるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のエンジンのアイ
    ドル回転数制御装置。
JP21260294A 1994-09-06 1994-09-06 エンジンのアイドル回転数制御装置 Pending JPH0874641A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21260294A JPH0874641A (ja) 1994-09-06 1994-09-06 エンジンのアイドル回転数制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102395842A (zh) * 2009-04-17 2012-03-28 大金工业株式会社 热源单元
CN113217212A (zh) * 2021-05-24 2021-08-06 中联重科土方机械有限公司 用于确定挡位转速的方法、处理器及工程机械

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