JP3812237B2 - ディーゼルエンジンの始動補助装置 - Google Patents

ディーゼルエンジンの始動補助装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディーゼルエンジンの始動補助装置、特に、インテークマニホールドに配置され、エンジン始動時に吸気温度を上昇させるインテークヒータおよび始動直前に電流が流され赤熱させられ、これに燃料噴霧の一部が吹き付けられて、着火・燃焼を促進させられるグロープラグを備えたディーゼルエンジンの始動補助装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディーゼルエンジンの始動補助装置に関する従来の技術として、実開昭63―102959号公報がある。従来の技術は、エンジン始動時に吸入空気を加熱するインテークヒータに関する技術であり、インテークヒータに流す電流値をエンジン水温に基づいて制御する構成のものであった。すなわち、エンジン水温が低ければ、インテークヒータに流す電流値を高くし、エンジン水温が高くなれば、インテークヒータに流す電流値を減少させ、最終的には零または零に可及的に接近させ、アフターヒート作動を実質的に完了させていた。
【0003】
以下に、この従来の技術を図6に基づき詳細に説明する。図6により、従来の技術の構成を説明する。インテークヒータ27のアフターヒート回路26には、可変抵抗器30が直列に組み込まれている。具体的にはアフターヒートリレー25の接点の反電源側端子とインテークヒータ27との間に接続されている。この可変抵抗器30は、ステップモータ31の軸と連結され、このステップモータ31の回転によってその抵抗値が変化させられるようになっている。ステップモータ31は、エンジン水温を検出する水温センサ29から水温検出増幅回路32を経て出力される検出信号に応答して機能するモータ駆動回路33によって回転角度を制御されるようになっている。ステップモータ31は、設定基準水温に対し、検出水温が低い場合、可変抵抗器30の抵抗値を低くする方向に、検出水温が高い場合、抵抗値を高くする方向に回転角度が制御されるものである。
【0004】
次に、作用を説明する。キースイッチ21のON作動によりヒーティングコントロール用タイマ22を介してプレヒートリレー23が作動されると、インテークヒータ27に通電され、プレヒートが作動し、この状態において、キースイッチ21をST位置の状態にすると、スタータレギュレータ28がONとなり、エンジンが始動され、さらにエンジンの始動後、再び、キースイッチ21をON位置の状態に戻すと、プレヒートリレー23が切られるとともに、アフターヒートリレー25が作動して、インテークヒータ27に通電され、アフターヒートが作動する。このアフターヒートの作動時において、インテークヒータ27に対する通電は、ヒーティングコントロール用タイマ22によって設定された一定時間にわたって継続して行われるよう制御されるが、そのときの電流値は、可変抵抗器30の抵抗値が変わることによって順次変化することになる。すなわち、アフターヒート作動は、エンジン水温に対応して作動されるステップモータ31を介して可変抵抗器30の抵抗値を大きくすることにより、インテークヒータ27に流れる電流値を順次減少しつつ行われ、水温センサ29によって検出されるエンジン水温が設定上限温度に達した時点で実質的に終了するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術の場合、インテークヒータに流す電流値をエンジン水温に基づいて制御する構成のものであるので、再始動時など、燃焼室が暖まっている状態の時でも、冷間時と同じ通電時間となり、無駄な通電をすることになり、余分な電力消費を行うという問題が発生することになる。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するため、現在の燃焼室の状態を予測する制御手法を取り入れたディーゼルエンジンの始動補助装置を提供することを目的にしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、請求項1の発明は、ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する通電時間を、前回始動時に検出された水温と今回検出された水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置である。
【0008】
前述の目的を達成するために、請求項2の発明は、ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する通電時間を、前回始動時に検出された水温より今回検出された水温の方が所定値以上大きいとき、その水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置である。
【0009】
前述の目的を達成するために、請求項3の発明は、ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する電流値を、前回始動時に検出された水温と今回検出された水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置である。
【0010】
前述の目的を達成するために、請求項4の発明は、ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する電流値を、前回始動時に検出された水温より今回検出された水温の方が所定値以上大きいとき、その水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置である。
【0011】
前述の目的を達成するために、請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、始動時に検出された水温と吸気温との差と他の所定値との比較の結果に応じて行われるように構成されていることを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置である。
【0012】
前述の目的を達成するために、請求項6の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、始動時に検出された水温と吸気温との差が他の所定値以上の場合に行われるように構成されていることを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置である。
【0013】
前述の目的を達成するために、請求項7の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、前記インテークヒータもしくは前記グロープラグを非通電にした時間と予め定めた更に他の所定値との比較の結果に応じて行われるように構成されていることを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置である。
【0014】
前述の目的を達成するために、請求項8の発明は、請求項1ないし4のいずれかの発明において、前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、前記インテークヒータもしくは前記グロープラグを非通電にした時間が予め定めた更に他の所定値以下の場合に行われるように構成されていることを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置である。
【0027】
【発明の実施形態】
本発明の実施形態を図に基づき説明する。図1は、本発明の実施形態の始動補助装置を有するディーゼルエンジンの全体概要図である。ディーゼルエンジンの燃焼に必要な空気は、エアクリーナーでろ過され、ターボチャージャーを通って吸気絞り弁を経由し各気筒のインテークマニホールドに分配される。エアクリーナー直後の吸入空気の温度は、吸気温センサ2により検出される。インテークマニホールドには、吸気温度を上昇させるためのインテークヒータ6が設置されている。
【0028】
一方、図示のない燃料タンクに貯蔵された燃料は、インジェクションポンプにより燃料配管を経て燃焼室に噴射される。燃焼室には、電流を通じて赤熱させられ、燃料噴霧の一部を吹き付けられ、着火・燃焼を促進させられるグロープラグ7が設けられている。
【0029】
ディーゼルエンジンは、冷却水通路に導かれた冷却水により冷却される。その冷却水温度は、水温センサ1により検出される。ディーゼルエンジンのクランクシャフトの基準角度位置を検出するためのクランクポジションセンサも取り付けられている。
【0030】
ディーゼルエンジンコントロールコンピュータ8は、インテークヒータ制御、グロー制御などを実行するマイクロコンピュータシステムであり、そのハードウェア構成は図2に示されている。図2は、本発明の実施形態の始動補助装置を有するディーゼルエンジンのコントロールコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。リードオンリーメモリ(ROM)11に格納されたプログラムおよび各種のマップに従って、中央処理装置(CPU)9は、水温センサ1と吸気温センサ2A/D変換回路13に、スタータ信号3、IG SW4およびインテークヒータ信号5を入力インターフェース回路(入力I/F)14を介して入力し、その入力信号に基づき演算処理を実行し、その演算結果に基づき駆動制御回路(DRV)15、16を介してインテークヒータ6やグロープラグ7に出力する。ランダムアクセスメモリ(RAM)12は、演算・制御処理過程における一般的なデータ記憶場所として使用される。バックアップRAM(B−RAM)17は、図示のないバッテリに直接接続されることにより、電力の供給を受け、イグニッションスイッチがオフのときでも保持されるべきデータ(たとえば、各種学習値)を格納するために使用される。また、ディーゼルエンジンコントロールコンピュータ8内の各種要素は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスからなるシステムバス10により接続されている。
【0031】
以上のようなハードウェア構成を有するディーゼルエンジンにおいて実行されるディーゼルエンジンコントロールコンピュータ8のインテークヒータ通電制御、グロー通電制御について説明する。なお、インテークヒータ通電制御とグロー通電制御は、同一の制御の考え方を適用することとするので、インテークヒータ通電制御について、図3、4、5で説明し、グロー通電制御は、援用することとし、説明は省略する。
【0032】
図3により、本発明の実施形態の始動補助装置の1例であるインテークヒータ通電制御を説明する。図3は、本発明の実施形態の始動補助装置の1例であるインテークヒータの再始動時通電時間補正係数算出ルーチンである。
【0033】
S1(ステップ1。以下同様)では、スタータOFFからONへの切替わりを判定する。スタータOFF→ONのとき、S2に進む。スタータOFF→ONでないとき、何も実行せず、本ルーチンを終了する(END)。
【0034】
S2では、水温センサ1で検出された現在の水温をスタンバイRAM(ethwst)に記憶させる。
【0035】
S3では、水温センサ1で検出された現在の水温(gthw)と吸気温センサ2で検出された吸気温(gtha)の差を計算し、双方の差が所定値(ETHWA)より大きいとき(YESのとき)、S4に進む。双方の差が所定値(ETHWA)以下のとき(NOのとき)、長時間放置状態と判定して、S7に進む。
【0036】
S4では、S2において記憶した今回の始動時水温(ethwsti)と、前回の始動時に記憶した水温(ethwsti−1)から前回始動時からの温度上昇代(ethwsti−ethwsti−1)を計算し、この温度上昇代が所定値(ETHWSTDL)より大きいとき(YESのとき)、再始動時と判定し、S5に進む。温度上昇代が所定値(ETHWSTDL)以下のとき(NOのとき)、S7に進む。
【0037】
S5では、インテークヒータOFF継続時間(ecihoff)が所定値(ETIHOFF)より小さいとき(YESのとき)、S6に進む。インテークヒータOFF継続時間(ecihoff)が所定値(ETIHOFF)以上のとき(NOのとき)、S7に進む。
【0038】
S6では、S4において算出した前回始動時からの温度上昇代(ethwsti−ethwsti−1)に応じて再始動時通電時間補正係数(emcih)を算出する。再始動時通電時間補正係数(emcih)は、図4の一次元マップから算出される。図4は、再始動時通電時間補正係数(emcih)と前回始動時に検出された水温と今回検出された水温の差(ethwsti−ethwsti−1)の関係を示したグラフである。この一次元マップから、温度上昇代(ethwsti−ethwsti−1)が大きいほど、再始動時通電時間補正係数(emcih)が小さくなることがわかる。
【0039】
S7では、再始動時通電時間補正係数(emcih)が1とされる。
【0040】
次に、再始動時通電時間補正係数(emcih)の反映方法を説明する。再始動時通電時間補正係数(emcih)の反映方法として、インテークヒータまたはグロープラグへの通電時間の設定という方法と通電する電流値の設定の2つがある。以下に、通電時間について、説明するが、電流値についても同様であるので、説明を省略するが、援用することができるものである。
【0041】
スタータOFF→ON、またはON→OFF時に、水温(gthw)に応じて冷間時インテークヒータ通電時間(ecihst)を図5の一次元マップから算出する。図5は、冷間時インテークヒータ通電時間(ecihst)と水温(gthw)の関係を示したグラフである。冷間時インテークヒータ通電時間(ecihst)を算出した後、最終的なインテークヒータ通電時間(ecihrel)を次の式から算出する。ecihrel=ecihst×emcih。始動時、この式から算出した最終的なインテークヒータ通電時間(ecihrel)をインテークヒータ6に通電し、吸気温を上昇させる。
【0042】
以上説明した制御方法によれば、始動時、インテークヒータ6またはグロープラグ7に適切な通電時間または適切な電流値を設定することができるので、無駄な通電をすることがなく、余分な電力消費をすることもない。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明は、ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する通電時間を、前回始動時に検出された水温と今回検出された水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置であるので、無駄な通電をすることがなく、余分な電力消費をすることもないという優れた効果を奏する。
【0044】
請求項2の発明は、ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する通電時間を、前回始動時に検出された水温より今回検出された水温の方が所定値以上大きいとき、その水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置であるので、無駄な通電をすることがなく、余分な電力消費をすることもないという優れた効果を奏する。
【0045】
請求項3の発明は、ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する電流値を、前回始動時に検出された水温と今回検出された水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置であるので、無駄な通電をすることがなく、余分な電力消費をすることもないという優れた効果を奏する。
【0046】
請求項4の発明は、ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する電流値を、前回始動時に検出された水温より今回検出された水温の方が所定値以上大きいとき、その水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置であるので、無駄な通電をすることがなく、余分な電力消費をすることもないという優れた効果を奏する。
【0047】
請求項5の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の構成に加えて、前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、始動時に検出された水温と吸気温との差と他の所定値との比較の結果に応じて行われるように構成されているので、無駄な通電をすることがなく、余分な電力消費をすることもないという優れた効果を奏する。
【0048】
請求項6の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の構成に加えて、前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、始動時に検出された水温と吸気温との差が他の所定値以上の場合に行われるように構成されているので、無駄な通電をすることがなく、余分な電力消費をすることもないという優れた効果を奏する。
【0049】
請求項7の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の構成に加えて、前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、前記インテークヒータもしくは前記グロープラグを非通電にした時間と予め定めた更に他の所定値との比較の結果に応じて行われるように構成されているので、無駄な通電をすることがなく、余分な電力消費をすることもないという優れた効果を奏する。
【0050】
請求項8の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の構成に加えて、前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、前記インテークヒータもしくは前記グロープラグを非通電にした時間が予め定めた更に他の所定値以下の場合に行われるように構成されているので、無駄な通電をすることがなく、余分な電力消費をすることもないという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の始動補助装置を有するディーゼルエンジンの全体概要図である。
【図2】 本発明の実施形態の始動補助装置を有するディーゼルエンジンのコントロールコンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施形態の始動補助装置の1例であるインテークヒータの再始動時通電時間補正係数算出ルーチンである。
【図4】 再始動時通電時間補正係数(emcih)と前回始動時に検出された水温と今回検出された水温の差(ethwsti−ethwsti−1)の関係を示したグラフである。
【図5】 冷間時インテークヒータ通電時間(ecihst)と水温(gthw)の関係を示したグラフである。
【図6】 従来技術の直噴式ディーゼルエンジン用インテークヒータの制御回路図である。
【符号の説明】
1…… 水温センサ
2…… 吸気温センサ
3…… スタータ信号
4…… IG SW
5…… インテークヒータ信号
6…… インテークヒータ
7…… グロープラグ
8…… エンジンコントロールコンピュータ
9…… 中央処理装置(CPU)
10…… システムバス
11…… リードオンリーメモリ(ROM)
12…… ランダムアクセスメモリ(RAM)
13…… A/D変換回路( A/D)
14…… 入力インターフェース回路(入力I/F)
15…… 駆動制御回路(DRV)
16…… 駆動制御回路(DRV)
17…… バックアップRAM(B―RAM)
21…… キースイッチ
22…… ヒーティングコントロール用タイマ
23…… プレヒートリレー
25…… アフターヒートリレー
26…… アフターヒート回路
27…… インテークヒータ
28…… スタータレギュレータ
29…… 水温センサ
30…… 可変抵抗器
31…… ステップモータ
32…… 水温検出増幅回路
33…… モータ駆動回路

Claims (8)

  1. ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する通電時間を、前回始動時に検出された水温と今回検出された水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置。
  2. ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する通電時間を、前回始動時に検出された水温より今回検出された水温の方が所定値以上大きいとき、その水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置。
  3. ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する電流値を、前回始動時に検出された水温と今回検出された水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置。
  4. ディーゼルエンジンの始動時に、吸入空気を加熱するためのインテークヒータと燃料の着火を促進するグロープラグとのいずれかを備えた前記ディーゼルエンジンの始動補助装置において、前記インテークヒータもしくはグロープラグに通電する電流値を、前回始動時に検出された水温より今回検出された水温の方が所定値以上大きいとき、その水温の差に基づいて設定するようにしたことを特徴とするディーゼルエンジンの始動補助装置。
  5. 前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、始動時に検出された水温と吸気温との差と他の所定値との比較の結果に応じて行われるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のディーゼルエンジンの始動補助装置。
  6. 前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、始動時に検出された水温と吸気温との差が他の所定値以上の場合に行われるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のディーゼルエンジンの始動補助装置。
  7. 前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、前記インテークヒータもしくは前記グロープラグを非通電にした時間と予め定めた更に他の所定値との比較の結果に応じて行われるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のディーゼルエンジンの始動補助装置。
  8. 前記通電時間もしくは電流値の前記水温の差に基づく設定は、前記インテークヒータもしくは前記グロープラグを非通電にした時間が予め定めた更に他の所定値以下の場合に行われるように構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のディーゼルエンジンの始動補助装置。
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