JPH09140160A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH09140160A
JPH09140160A JP7291207A JP29120795A JPH09140160A JP H09140160 A JPH09140160 A JP H09140160A JP 7291207 A JP7291207 A JP 7291207A JP 29120795 A JP29120795 A JP 29120795A JP H09140160 A JPH09140160 A JP H09140160A
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JP
Japan
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signal
turned
output
switching element
circuit
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Application number
JP7291207A
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English (en)
Inventor
Shigeki Yamakawa
茂樹 山川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】相電圧を検出して上下主スイッチング素子が同
時に非導通状態になる時間(短絡防止時間)による影響
を補正するインバータ装置において、相電圧検出回路の
フォトカプラ1次側電流抑制抵抗の消費電力を低減し、
制御機器の小型化が可能なものを得ることができる。 【解決手段】上下の主スイッチング素子2・3の駆動信
号に同期して制御信号を出力するTd検出制御回路1
5、この制御信号に従い、検出回路6・7に流れる電流
を制御するトランジスタ9を設け、このトランジスタ9
は、短絡防止時間における相電圧の検出に必要な時間に
導通状態となり、不要な時間は非導通状態となるようし
て、抵抗7等に消費される平均消費電力を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、低消費電力が要
求されるインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、例えば特開平4−69066
号公報に示された従来のインバータ装置であり、3相出
力の内の1相分を出力する回路であり、図11は図10
に示されたインバータ装置の動作を示す波形図である。
【0003】・図10の説明 図10において、1は直流電源、2はコレクタと直流電
源1のプラス電極とが接続され、ベース駆動回路14か
らの入力に応じた出力をエミッタに出力するトランジス
タである上アームの主スイッチング素子、3はコレクタ
とこの上アームの主スイッチング素子2とが接続され、
同じくベース駆動回路14からの入力に応じた出力をエ
ミッタに出力するトランジスタである下アームの主スイ
ッチング素子、この下アームのエミッタは直流電源1の
マイナス電極に接続されている。これらの主スイッチン
グ素子2・3は、ベース駆動回路14からのスイッチン
グ信号によって、交互にオン・オフすることにより外部
に交流電源(この交流電源の電圧を相電圧という)を供
給する。但し、交互にオン・オフする場合も、短絡を防
止するため両者がオフとなる期間があり、これを短絡防
止時間(以下、Tdと略す)と呼ぶ。
【0004】4・5は各々主スイッチング素子2又は主
スイッチング素子3のコレクタ・エミッタ間に接続され
たフリーホイールダイオード、6は両主スイッチング素
子2・3間のエミッタ・コレクタ間に接続され、相電圧
に応じた信号を検出信号として出力し、それと同時に検
出信号と相電圧とを絶縁する働きを持つフォトカプラ、
7は両主スイッチング素子2・3間のエミッタ・コレク
タ間とフォトカプラ6の間に接続され、このフォトカプ
ラ6の1次側に流れる電流を制限する電流制限抵抗、8
は所定の電源からフォトカプラ6の2次側に流れる電流
を制限するプルアップ抵抗である。
【0005】10は、インバータ部を示しており、以上
の2〜8までを構成要素として有している。通常、イン
バータ部10は3相分の相電圧を出力するが、3相の相
電圧をそれぞれ出力する回路はいずれも同様の構成なの
で、ここでは1相分のみを示している。11は、このイ
ンバータ部10に接続され、インバータ部10の出力す
る相電圧を3相分入力して駆動する誘導電動機である。
【0006】12は検出信号と、図示しない制御回路か
ら出力される理想インバータの出力相電圧(以下、理想
相電圧と呼ぶ)を入力して、検出信号と理想相電圧との
差(時間差)を検出し、実際の相電圧が理想相電圧に近
くなるように次のTd生成回路13へ補正信号を出力す
るTd補正回路である。13は上記補正信号にTdを挿
入するとともに、主スイッチング素子2・3のON/O
FFを制御する信号を出力するTd生成回路である。
【0007】14はこのTd生成回路13からのスイッ
チング信号を受け取って、このスイッチング信号を基に
実際に主スイッチング素子2・3を駆動するベース駆動
回路である。このベース駆動回路14は主スイッチング
素子2・3のベースに流れる電流を制御して、主スイッ
チング素子2・3のON/OFFを制御する。
【0008】・図11の説明 次に、図11を説明する。図11はこの実施の形態1の
インバータ装置(図10)の動作を示す波形図である。
この図11において、S1は(図10に)図示しない制
御回路が出力しTd補正回路12に入力される理想イン
バータの出力相電圧である。S2は上アームの主スイッ
チング素子2の実際のスイッチングを示している。S3
は同様に下アームの主スイッチング素子3のスイッチン
グを示している。S4はインバータ部10が実際に出力
する出力相電圧、S5はフォトカプラ6がTd補正回路
12へ出力する検出信号である。
【0009】<動作>次に動作について説明する。な
お、通常インバータ部10は3相で構成されるが、いず
れも同じ構成なので以下1相のみを説明する。図10に
示すインバータ装置において、両主スイッチング素子2
・3は同時にOFFとなるTdを間に挟んで図11のS
2・S3に示すように交互にONする。ここで、例えば
インバータ出力電流が図10中にIoで示される向きで
ある場合を考えると、Tdの期間においては下アームの
フリーホイールダイオード5がONするため、インバー
タ部10の出力相電圧は図11S4に示すような波形と
なり、相電圧が高レベルのときは電流制限抵抗7を通じ
てフォトカプラ6の1次側発光ダイオードに電流が流れ
て2次側トランジスタをONさせるため、検出信号S5
はLOWレベルとなる。この検出信号S5はTd補正回
路12、Td生成回路13を通じてベース駆動回路14
へ帰還され、理想的なTdと実際のTdとの間の誤差を
少なくするように制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のイ
ンバータ装置においては、図11のS5で示される検出
信号において、Tcの期間であってLOWレベルである
期間はフォトカプラ6の1次側発光ダイオードに電流が
流れ続け、フォトカプラ6の1次側に接続された電流制
限抵抗7にて電力を消費する。この消費電力は、例え
ば、直流電圧数百V、発光ダイオード順電流十数mAと
すると、最大10Wにも達するという問題があった。こ
の発明は、かかる問題点を解決するためになされたもの
で、電流制限抵抗7の消費電力を抑制することをことを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかるインバ
ータ装置においては、外部から供給される直流電源に基
づき交流電源を発生する主スイッチ部と、上記主スイッ
チ部の出力に基づき上記交流電源の相電圧に対応する検
出信号を発生するとともに、上記検出信号に基づき上記
主スイッチ部による上記直流電源の入切のタイミングを
制御するスイッチング信号を出力する制御部と、上記ス
イッチング信号に同期して、上記検出信号が上記タイミ
ングの制御に必要とされる期間中上記主スイッチ部の出
力を上記制御部へ供給し、不要な期間中供給を抑制する
ことにより上記制御部における消費電力を低減する制御
スイッチ部と、を備えたものである。上記主スイッチン
グ部は、トランジスタ、MOSFET、IGBT、GT
O等の各種スイッチング素子から構成されている。上記
必要な期間には、例えば、上記短絡防止期間、及び、こ
の期間の前後予め定められた期間が含まれる。
【0012】また、上記主スイッチ部は、オンすること
により正の電圧を出力する上アームのスイッチング素子
と、オンすることにより負の電圧を出力する下アームの
スイッチ素子とを備え、上記制御部は、上記交流電源出
力の電圧である相電圧の波形の立ち上がり及び立ち下が
りを検知して、上記主スイッチ部のスイッチのタイミン
グを制御し、上記制御スイッチ部は、上記上アーム及び
上記下アームのスイッチング素子をともにオフとする信
号を受けたときに、上記上アーム及び下アームのスイッ
チング素子がともにオフとなるよりも早く上記制御部へ
の信号の供給をオンとし、上記上アーム又は上記下アー
ムのスイッチング素子がオンとなった後予め定められた
時間経過後にオフとすることを特徴とするものである。
【0013】また、上記制御スイッチ部は、上記制御部
に流れる電流を制御するスイッチ部と、上記上アーム及
び上記下アームのスイッチング素子をともにオフとする
信号を受けている間、オンを表す信号を出力する短絡防
止期間検出部と、上記短絡防止期間検出部の出力を予め
定められた時間遅延させて出力する遅延部と、上記短絡
防止期間検出部又は上記遅延部の出力がオンを表す信号
であるときに、上記スイッチ部をオンにするドライバ
と、を備えたものである。
【0014】また、上記主スイッチ部は、オンすること
により正の電圧を出力する上アームのスイッチング素子
と、オンすることにより負の電圧を出力する下アームの
スイッチ素子とを備え、上記上アーム又は上記下アーム
のスイッチング素子のいずれか一方を第1のスイッチン
グ素子とし、他方を第2のスイッチング素子としたとき
に、上記制御部は、上記第1のスイッチング素子の出力
を検知することにより、上記主スイッチ部のスイッチタ
イミングを制御し、上記制御スイッチ部は、上記第2の
スイッチング素子へ入力される上記スイッチング信号を
検知するとともに、この検知するスイッチング信号がオ
フを表す信号となったときに上記第2のスイッチング素
子がオンとなるよりも前にオンとなり、オフを表す信号
となった後予め定められた時間経過後にオフとなること
を特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1. ・図1の説明 図1は、実施の形態1にかかるPWM方式のインバータ
装置の回路図である。図1において、1は直流電源、2
はコレクタと直流電源1のプラス電極とが接続され、ベ
ース駆動回路14からの入力に応じた出力をエミッタに
出力するトランジスタである上アームの主スイッチング
素子、3はコレクタとこの上アームの主スイッチング素
子2とが接続され、同じくベース駆動回路14からの入
力に応じた出力をエミッタに出力するトランジスタであ
る下アームの主スイッチング素子、この下アームのエミ
ッタは直流電源1のマイナス電極に接続されている。こ
れらの主スイッチング素子2・3は、ベース駆動回路1
4からのスイッチング信号によって、交互にオン・オフ
することにより外部に交流電源(この交流電源の電圧を
相電圧という)を供給する。但し、交互にオン・オフす
る場合も、短絡を防止するため両者がオフとなる期間が
あり、これを短絡防止時間(以下、Tdと略す)と呼
ぶ。
【0016】4・5は各々主スイッチング素子2又は主
スイッチング素子3のコレクタ・エミッタ間に接続され
たフリーホイールダイオード、6は両主スイッチング素
子2・3間のエミッタ・コレクタ間に接続され、相電圧
に応じた信号を検出信号として出力し、それと同時に検
出信号と相電圧とを絶縁する働きを持つフォトカプラ、
7は両主スイッチング素子2・3間のエミッタ・コレク
タ間とフォトカプラ6の間に接続され、このフォトカプ
ラ6の1次側に流れる電流を制限する電流制限抵抗、8
は所定の電源からフォトカプラ6の2次側に流れる電流
を制限するプルアップ抵抗である。
【0017】9はフォトカプラ6の1次側に接続される
とともに、Td検出制御回路15の出力信号によって駆
動されTd補正に必要な期間にオンし、不必要な期間に
オフすることにより、電流制限抵抗7及びフォトカプラ
6に流れる電流を制御する制御トランジスタである。こ
の制御トランジスタ9の働きにより、電流制限抵抗7に
流れる電流の総量を削減することができ、発熱量、消費
電力ともに削減することができるという効果がある。
【0018】10は、インバータ部を示しており、以上
の2〜9までを構成要素として有している。通常、イン
バータ部10は3相分の相電圧を出力するが、3相の相
電圧をそれぞれ出力する回路はいずれも同様の構成なの
で、ここでは1相分のみを示している。11は、このイ
ンバータ部10に接続され、インバータ部10の出力す
る相電圧を3相分入力して駆動する誘導電動機である。
【0019】12は検出信号と、図示しない制御回路か
ら出力される理想インバータの出力相電圧(以下、理想
相電圧と呼ぶ)を入力して、検出信号と理想相電圧との
差(時間差)を検出し、実際の相電圧が理想相電圧に近
くなるように次のTd生成回路13へ補正信号を出力す
るTd補正回路である。
【0020】この補正を行わない場合には、主スイッチ
ング素子2・3、フリーホイールダイオード4・5等の
各素子やそれらの配線等で起こる様々な原因又はインバ
ータ装置を接続する機器の特性(例えば、誘導電動機1
1のリアクタンス成分)から、理想的な出力相電圧を得
られないといった現象が起きる。具体的には、出力相電
圧の正の電圧を保つ期間が長く或は短くなったり、ま
た、逆に負の電圧を保つ期間が長く或は短くなったりす
る。例えば、インバータ装置に誘導電動機11を接続し
た場合には、誘導電動機11のリアクタンス成分により
出力相電圧の電圧をLOWとした後にも、フリーホイー
ルダイオード5を通って電流がしばらくの間流れてしま
う。このような現象を補正しないと、インバータ部10
から出力相電圧の供給を受ける機器の正常な動作に影響
を与えてしまう。例えば、この図1に示した回路では、
誘導電動機11の回転力等に影響を与える。
【0021】このTd補正回路12は、出力相電圧の正
の電圧を保つ期間、負の電圧を保つ期間を理想相電圧に
近づけるために、実際の出力相電圧と理想相電圧との時
間差を検出して、時間差がなくなるように補正信号を出
力する。この補正信号はTd生成回路13を介して主ス
イッチング素子2・3のON/OFFタイミングを制御
する信号である。例えば、実際に得られた出力相電圧S
4の正の電圧の期間が、理想相電圧S1の正の電圧の期
間よりも長い場合には、現在のタイミングよりも早いタ
イミングでスイッチングを行うように、補正信号を出力
する。上記の検出信号S5は出力相電圧S4の状態を検
出するために用いられる。補正信号は、波形の立ち上が
り又は立ち下がりで主スイッチング素子2・3のスイッ
チングタイミングを表す矩形波であるから、スイッチン
グタイミングは波形の立ち上がり又は立ち下がりのタイ
ミングをずらすことで調整できる。
【0022】13は上記補正信号にTdを挿入するとと
もに、主スイッチング素子2・3のON/OFFを制御
する信号を出力するTd生成回路である。Td補正回路
12から入力した補正信号からは主スイッチング素子2
・3のON/OFFタイミングを得ることができるが、
この補正信号のままでは上アームと下アームの主スイッ
チング素子2・3の短絡防止時間Tdが考慮されていな
いため、短絡してしまう可能性がある。このTd生成回
路13は、補正信号を参照して正及び負の電圧を生成す
るタイミングを得るとともに、このタイミングでTdを
含む主スイッチング素子2・3のON/OFFを制御す
るスイッチング信号を出力する。
【0023】14はこのTd生成回路13からのスイッ
チング信号を受け取って、このスイッチング信号を基に
実際に主スイッチング素子2・3を駆動するベース駆動
回路である。このベース駆動回路14は主スイッチング
素子2・3のベースに流れる電流を制御して、主スイッ
チング素子2・3のON/OFFを制御する。また、同
時に、Td検出制御回路15を制御する同期信号を出力
する。この同期信号は相電圧からTd補正に必要な検出
信号を得るのに必要な期間中、制御トランジスタ9がオ
ンとなるように出力される。
【0024】15は同期信号を受け取って、制御トラン
ジスタ9のベースをドライブし、制御トランジスタ9の
オン・オフを制御するTd検出制御回路である。このオ
ン・オフは上記ベース駆動回路14でも述べたように、
Td補正に必要な検出信号を得るのに十分な期間中にオ
ンとなり、それ以外の期間ではオフとなるように制御す
る。このため、検出信号を出力するのに必要な期間以外
は、電流制限抵抗7に流れる電流が抑制する(流れな
い)ように働くため、電流制限抵抗7及びフォトカプラ
6によって消費される電力を少なくすることができる。
【0025】・図2の説明 次に、図2を説明する。図2はこの実施の形態1のイン
バータ装置(図1)の動作を示す波形図である。この図
2において、S1は(図1に)図示しない制御回路が出
力しTd補正回路12に入力される理想インバータの出
力相電圧である。S2は上アームの主スイッチング素子
2の実際のスイッチングを示している。(Td生成回路
13が出力するスイッチング信号は、S2・S3で示し
た実際のスイッチングと比べて、位相が早い。この点
は、重要であるがその理由については後述する)。S3
は同様に下アームの主スイッチング素子3のスイッチン
グを示している。S4はインバータ部10が実際に出力
する出力相電圧、S5はフォトカプラ6がTd補正回路
12へ出力する検出信号、S6aはTd検出制御回路1
5が制御トランジスタ9へ出力する出力電圧(以下、T
d検出制御回路出力と呼ぶ)、S7は電流制限抵抗7の
両端子間に発生する電圧(以下、電流制限抵抗電圧と呼
ぶ)である。
【0026】<動作>次に、図1及び2を用いて、この
実施の形態1の動作について説明する。 ・動作概要 インバータ部10は直流電源1の直流電力を主スイッチ
ング素子2・3で、スイッチング制御することにより交
流電源を外部に供給する。このスイッチングを制御する
のは、Td補正回路12及びTd生成回路13である。
Td補正回路12は検出信号S5と理想相電圧S1とを
比較して、出力相電圧S1が理想電圧に近似するように
補正する補正信号を出力する。
【0027】この補正信号を受け取ったTd生成回路1
3は、補正信号で指定されたタイミングに従って主スイ
ッチング素子2・3のそれぞれをスイッチングするスイ
ッチング信号を出力する。このスイッチング信号には、
S2・S3のような短絡防止の為のTdが挿入される。
【0028】このスイッチング信号を受け取ったベース
駆動回路14は、図2のS4に示したような出力相電圧
を得るために、主スイッチング素子2・3を実際に駆動
してS2・S3に示すようにスイッチングさせる。ま
た、それとともに、Tdの期間を知らせる同期信号を絶
えず出力する。
【0029】主スイッチング素子2・3は、ベース駆動
回路14によってスイッチング制御され、その結果、イ
ンバータ部10はS4に示すような出力相電圧を出力す
る。誘導電動機11は、この出力相電圧S4を受け取っ
て駆動する。
【0030】一方、Td検出制御回路15はベース駆動
回路14からの同期信号を受け取る。そして、この同期
信号を基に、制御トランジスタ9のベースへ電流を供給
しON/OFFを制御・駆動する。この制御トランジス
タ9のON/OFF制御は、図2のS6aに示すよう
に、検出信号S5の検出に必要な期間(図2では、Td
f+Td+Tdb)、制御トランジスタ9をONにする
ように制御される。
【0031】このスイッチング制御によって生じる電流
制限抵抗7両端の電圧は、S7のようになる。この実施
の形態1では、制御トランジスタ9はTdf+Td+T
dbの期間ON状態をとるが、電流制限抵抗7に電流が
流れるのは、制御トランジスタ9がON、上アームの主
スイッチング素子2がON、及び、下アームの主スイッ
チング素子3がOFF、のときであるので、図2のS7
に示したようにTdb又はTdfで示したわずかな時間
である(S7では、電流が流れた結果、電圧が発生した
ことを示している)。このため、電流制限抵抗7で消費
される電力を抑制することができ、発熱量も軽減され
る。
【0032】電流制限抵抗7に電流が流れると、直列接
続されたフォトカプラ6の1次側にも電流が流れるた
め、電流が流れている期間、2次側が導通し電圧が下が
るため、S5に示すような検出信号が出力される。この
検出信号S5は、最初に説明したようにTd補正回路1
2に入力され、インバータ部10のフィードバック制御
に用いられる。
【0033】この発明では、フォトカプラ6に電流が流
れる期間を制限することにより、電流制限抵抗7及びフ
ォトカプラ6に消費される電力を低減させているが、上
記のようにTdの期間に同期的に上記電流を流すため、
検出信号は正常に出力することができる。
【0034】・動作詳細 次に、図2の波形図を用いて、波形を追いながら動作を
詳細に説明する。
【0035】1.期間Tc1 期間Tc1は、上アームの主スイッチング素子2がO
N、下アームの主スイッチング素子3がOFFの期間で
ある(期間Tdb、Tdfを除く)。すなわち、正の出
力相電圧S4が出力されている期間である。期間Tc1
では、Td検出制御回路出力S6aはOFFを指示する
信号であるため、制御トランジスタ9はOFFとなる。
従って、電流制限抵抗7に電流は流れず(又は、抑制さ
れ)消費電力も抑えられる。
【0036】2.期間Tdf(上アームスイッチON) 期間Tdfは、主スイッチング素子2・3が同時にOF
Fとなる直前から検出信号を検出するのに十分な時間分
遡って設定される期間である。このTdfの期間長は、
実際の出力相電圧S4と理想相電圧との誤差範囲を考慮
して予め設定される。Tdfには、上アームの主スイッ
チング素子2がONの場合と、OFFの場合がある。こ
こでは、動作説明の都合上、ONの場合について述べ
る。OFFの場合については、この実施の形態1におい
て後述する(6.期間Tdf)。
【0037】Td検出制御回路15は、ベース駆動回路
14からの同期信号がTdを示す信号に変化したとき
に、高速に制御トランジスタ9をONにする。この制御
トランジスタ9のON動作は、図2のように主スイッチ
ング素子2・3の双方がOFFとなる動作より高速に行
われるため、ON状態の上アームの主スイッチング素子
2を通過した電流がフォトカプラ6の1次側に流れ、フ
ォトカプラ6の2次側の電圧が下がる。
【0038】続いて、制御トランジスタ9のONからT
dfの時間長だけ遅れて、主スイッチング素子2・3が
OFFとなり、フォトカプラ6の1次側に流れる電流も
遮断されるため、2次側に発生する電圧も高くなる。こ
の電圧上昇は、Td補正回路12に検出され、上述のよ
うなフィードバック制御に用いられる。主スイッチング
素子2・3が共にOFFとなると、次の期間Tdに入
る。
【0039】3.期間Td 期間Tdは、主スイッチング素子2・3が共にOFFと
なる期間であり、スイッチの切り替え時に直流電源1が
短絡するのを防止するために設けられる。Tdの期間
中、制御トランジスタ9はONしているが、主スイッチ
ング素子2・3が共にOFFであるため、電流制限抵抗
7には電流が流れない。これは上述の通りである。
【0040】4.期間Tdb(上アームスイッチOF
F) 期間Tdbは、Td直後から検出信号を検出するのに十
分な時間分、(時の経過方向に)設定される期間であ
る。このTdbにおいて、S6aで示したようにTd検
出制御回路出力はONを指示する信号であるため、制御
トランジスタ9はONとなる。制御トランジスタ9はT
dbの期間終了後、Td検出制御回路15の制御によっ
て、OFFとなる。Tdと異なり、Tdbでは主スイッ
チング素子2・3のどちらかはONであり、他方はOF
Fである。ここでは、上アームの主スイッチング素子2
がOFFの場合について説明し、ONの場合については
後述する(8.期間Tdb)。
【0041】上アームの主スイッチング素子2がOFF
のときは、電流制限抵抗7及びフォトカプラ6の1次側
には直流電源1からの電流が流れず、検出信号S5の電
圧は高いままの状態である。
【0042】5.期間Tc2 期間Tc2は、上アームの主スイッチング素子2がOF
F、下アームの主スイッチング素子3がONの期間であ
る(期間Tdb、Tdfを除く)。すなわち、負の出力
相電圧S4が出力されている期間である。期間Tc2で
は、期間Tc1同様、Td検出制御回路出力S6aがO
FFを指示する信号であるため、制御トランジスタ9は
OFFとなる。従って、電流制限抵抗7に電流は流れず
(又は、抑制され)消費電力も抑えられる。
【0043】6.期間Tdf(上アームスイッチングO
FF) 期間Tdfについては、上述(実施の形態1の2.期間
Tdf)の通りであるが、ここでは上アームの主スイッ
チング素子2がOFFである場合について説明する。上
アームの主スイッチング素子2がOFFであるときは、
制御トランジスタ9がONとなっても、電流制限抵抗7
及びフォトカプラ6の1次側に電流は流れ込まない。こ
のため、検出信号S5の電圧も引き続き高い状態を保
つ。
【0044】7.期間Td 期間Tdについては上述(実施の形態1の3.期間T
d)の通りである。
【0045】8.期間Tdb(上アームスイッチON) 期間Tdbについては上述(実施の形態1の4.期間T
d)の通りであるが、ここでは上アームの主スイッチン
グ素子2がONの場合について説明する。Tdが終了
し、上アームの主スイッチング素子2がONとなると、
電流制限抵抗7及びフォトカプラ6に電流が流れ、S7
に示すように電流制限抵抗7間の電圧が上がる。それと
同時に、フォトカプラ6の1次側に流れた電流によっ
て、2次側が導通状態となり、S5に示すように検出信
号の電圧が下がる。この電圧降下は、Td補正回路12
に検出され、上述のようなフィードバック制御に用いら
れる。
【0046】このように、Td終了後にフォトカプラ6
等に電流が流れ、検出信号において電圧の降下があらわ
れるのは、Td終了後、予め設定したTdbの期間中T
d検出制御回路出力S6aがONを指示する信号であ
り、この信号によって制御トランジスタ9がONとなっ
ているからである。Tdbは、Tdf同様に実際の出力
相電圧S4と理想相電圧との誤差範囲を考慮して予め設
定される。従って、予め設定された期間が過ぎると、T
d検出制御回路15の出力によって制御トランジスタ9
がOFFとなり、Tdbが終了する。
【0047】このTdbが終了すると再びTc1にな
り、上述のように1.期間Tc1からの動作が繰り返さ
れる。
【0048】この実施の形態1のインバータ装置は以上
のように動作するため、図2のS7にも示したように、
電流制限抵抗7には、わずかな時間しか電流及び電圧が
流れない(S7は電流制限抵抗7両端の電圧だけを表し
ているが、オームの法則より、流れる電流も電圧に比例
している)。このため、従来のインバータ装置と比べる
とその消費電力及び発熱量が少なく、インバータ装置の
小型化にも適しているという格別の効果がある。また、
従来では、電流制限抵抗7の消費電力が大きいために大
型の抵抗器及びその熱対策が必要で、インバータ装置の
制御回路の小型化が困難になるという問題があったが、
この実施の形態1によれば、上記制御回路の小型化も可
能となる。
【0049】実施の形態2.実施の形態2は、Td検出
制御回路15を図3のように構成し、また、同期信号の
代わりにTd生成回路13の出力を検知するようにした
実施の形態である。
【0050】・図3の説明 図3は、この発明の実施の形態2によるインバータ装置
の回路図である。図3において、図1と同一の符号は同
一又は相当の部分を表す。17は、Td生成回路13と
上アームの主スイッチング素子2とを絶縁するととも
に、Td生成回路13からの信号を受けて上アームの主
スイッチング素子2のベース信号をドライブするドライ
バ、18は、同様にTd生成回路13と下アームの主ス
イッチング素子3とを絶縁するとともにベース信号をド
ライブするドライバである。
【0051】15は、図1と同様にTd検出制御回路1
5を表すが、ここでは1実施の形態として符号19〜2
3で示されるような要素で構成している。まず、19・
20はTd生成回路13が出力する上・下アームの主ス
イッチング素子2・3を制御する信号をそれぞれ入力と
するNOT回路、21は、これらのNOT回路19・2
0の出力信号と図示しない外部からの入力信号(以下、
インバータ起動信号)とを入力とし、論理積をとって出
力するAND回路である。22はこのAND回路22の
出力を受け取り、受け取った信号を予め定められた時間
経過後に出力する遅延回路であり、例えばシフトレジス
タ等によって構成される。23はAND回路21の出力
と遅延回路22の出力とを受け取り、論理和をとって出
力するOR回路である。このOR回路23の出力はTd
検出制御回路15の出力となる。
【0052】24は、Td検出制御回路15と制御トラ
ンジスタ9とを絶縁するとともに、Td検出制御回路1
5の出力を受けて制御トランジスタ9のベース駆動信号
をドライブするドライバである。
【0053】・図4の説明 次に、図4を説明する。図4はこの実施の形態2のイン
バータ装置(図3)の動作を示す波形図である。図4に
おいて、図2と同一の符号は同一又は相当の部分を表
す。S6bは制御トランジスタ9のベースに入力される
電圧であるベース駆動信号を表しており、Td検出制御
回路15の出力がドライバ24を通過した信号である。
【0054】<動作>次にこの実施の形態2の動作につ
いて、図3と図4を用いて説明する。この実施の形態2
のインバータ装置において、基本的な動作は実施の形態
1で説明したものと同様である。実施の形態2ではTd
検出制御回路15が符号19〜23で示されるように構
成されているので、ここではこのTd検出制御回路15
の動きを中心に説明する。
【0055】実施の形態1で説明したように、Td検出
制御回路15は短絡防止時間Tdよりも前に制御トラン
ジスタ9をONにしなければならない。これは、検出信
号S5を得るために必要だからである。この実施の形態
2では、Td生成回路13から出力されたスイッチング
信号によってスイッチング主スイッチング素子2・3が
駆動するよりも、高速に動作するTd検出制御回路15
によって、Tdよりも前に制御トランジスタ9をONと
することを可能としている。
【0056】さらに、Td検出制御回路15はTdの期
間終了後も所定の時間経過まで制御トランジスタ9をO
Nにしていなければならない。これは、Td検出制御回
路15に内蔵された遅延回路22によって可能となる。
【0057】まず、Td生成回路13はTdを作るため
に主スイッチング素子2・3を共にOFF(LOW)と
するスイッチング信号を出力する。このスイッチング信
号は同時にNOT回路19・20に伝達され、NOT演
算された信号がAND回路21へ出力される。AND回
路は、NOT回路19・20の出力とインバータ起動信
号とを入力とし、論理積演算を行った値を次のOR回路
23等へ出力する。この場合、インバータ起動信号はO
N(HIGH)であるので、AND回路21の出力値は
HIGHとなる。
【0058】ここで、「インバータ起動信号」はインバ
ータ装置が動作していないとき、Td検出制御回路が不
要に動作しないように外部から与えられる信号であり、
インバータ装置を動作させるときには通常ON(HIG
H)となっている。
【0059】次に、遅延回路22とOR回路23はAN
D回路21の信号を受け取る。OR回路23は、AND
回路21からHIGHの信号を受け取った結果、HIG
Hを出力する。この出力はドライバ24を通過し制御ト
ランジスタ9を駆動できる電圧(電流)に変換されて、
制御トランジスタ9をONにする。この時点で、主スイ
ッチング素子2・3は共にOFFとはなっておらずイン
バータ装置はTdの期間に入っていない状態である。即
ち、符号19〜24及び制御トランジスタ9は、Tdf
を確保するために十分速度なものが用いられている。
【0060】Tdfで示される時間が経過した後、主ス
イッチング素子2・3は共にOFFとなり、Tdの期間
に入る。Td生成回路13はTdと同じ期間長で両主ス
イッチング素子2・3をOFF(LOW)とする信号を
出力するので、この間中、上記のように制御トランジス
タ9はONとなる。ただし、Td検出制御回路15の出
力は実際のTdよりも早くONとなるため、このままで
はTdの期間終了前にOFFとなってしまう。これを防
ぎ、かつTdbの期間制御トランジスタ9をONにする
のが遅延回路22である。
【0061】遅延回路22は受け取った信号を予め定め
られた時間経過後に出力するため、すぐにはHIGHを
出力せず、以前に受け取ったLOWの信号を出力する。
そして、スイッチング信号のどちらかがHIGHとなっ
たときにAND回路は、LOWを出力する。ただし、こ
のLOWが出力される頃には、既にHIGHの信号を出
力し、Tdbの期間が終了するまでHIGHを出力し続
ける。このため、制御トランジスタ9はTdbの期間が
終了するまでONの状態に保たれる。
【0062】以上説明したように、Tdf〜Tdbの期
間中、制御トランジスタ9をONとしその他の期間にお
いてOFFとするため、実施の形態1で説明したよう
に、従来のインバータ装置と比べるとその消費電力及び
発熱量が少なく、インバータ装置の小型化にも適してい
るという格別の効果がある。
【0063】実施の形態3.実施の形態3は、Td検出
制御回路15を図5のように構成した実施の形態であ
る。
【0064】・図5の説明 図5は、この発明の実施の形態3によるインバータ装置
の回路図である。図5において、図1又は図3と同一の
符号は同一又は相当の部分を表す。この実施の形態3で
はTd検出制御回路15は、符号20〜28及び240
で表される構成要素で構成されている。240は、NO
T回路20とダイオード25を絶縁すると共に、NOT
回路20の出力を受け取り、符号25〜28で示される
回路を通して制御トランジスタ9をドライブするドライ
バであり、受け取ったNOT回路20出力を制御トラン
ジスタ9を駆動するのに十分な電圧(電流)に変換して
出力する。25は、このドライバ240に接続され、ド
ライバ240から制御トランジスタ9方向に整流するよ
うに設けられたダイオード、26・27は、このダイオ
ード25の出力と直流電源1との間にそれぞれ接続され
た抵抗とコンデンサ、28はダイオード25の出力と制
御トランジスタ9との間に接続された抵抗である。
【0065】・図6の説明 次に、図6を説明する。図6はこの実施の形態3のイン
バータ装置(図5)の動作を示す波形図である。図6に
おいて、図2と同一の符号は同一又は相当の部分を表
す。S6cは制御トランジスタ9のベースに入力される
電圧であるベース駆動信号を表しており、Td検出制御
回路15の出力(抵抗28の出力)である。S8cは、
制御トランジスタ9のコレクタ−エミッタ間に発生する
電圧である。
【0066】<動作>次にこの実施の形態3の動作につ
いて、図5と図6を用いて説明する。この実施の形態3
のインバータ装置において、基本的な動作は実施の形態
1で説明したものと同様である。実施の形態3ではTd
検出制御回路15が符号25〜28及び240で示され
るように構成されているので、ここではこのTd検出制
御回路15の動きを中心に説明する。
【0067】実施の形態1で説明したように、Td検出
制御回路15は短絡防止時間Tdよりも前に制御トラン
ジスタ9をONにしなければならない。これは、検出信
号S5を得るために必要だからである。この実施の形態
3では、Td生成回路13から出力されたスイッチング
信号によってスイッチング主スイッチング素子2・3が
駆動するよりも、高速に動作するTd検出制御回路15
によって、Tdよりも前に制御トランジスタ9をONと
することを可能としている。
【0068】さらに、Td検出制御回路15はTdの期
間終了後も少なくとも所定の時間が経過するまで制御ト
ランジスタ9をONにしていなければならない。これ
は、主にTd検出制御回路15に内蔵されたコンデンサ
27によって可能となる。
【0069】まず、Td生成回路13が上アームの主ス
イッチング素子2をONからOFFにするスイッチング
信号を出力すると、Td検出制御回路15は上アームの
主スイッチング素子2が実際にOFFとなるよりも早
く、制御トランジスタ9をONにする。すると、上アー
ムの主スイッチング素子2からフォトカプラ6の1次側
に流れる電流によりフォトカプラ6の2次側がONとな
り、検出信号S5はLOWレベルとなる。その後、Td
f分だけ遅れて上アームの主スイッチング素子2がOF
Fとなり、フォトカプラ6の1次側に電流が流れなくな
った結果、検出信号S5はHIGHとなる。これをTd
補正回路12が検知し、出力相電圧S4がHIGHから
LOWに切り替わるタイミングを知ることができる。
【0070】Td検出制御回路15により制御トランジ
スタ9がONとなっている状態は、上アームの主スイッ
チング素子2がOFFとなっている間続く。つぎに、T
d生成回路13が上アームの主スイッチング素子2をO
FFからONにするスイッチング信号を出力すると、T
d検出制御回路15はスイッチング信号が変化してから
所定の時間が経過した後、制御トランジスタ9をOFF
にする。この所定の時間とは、上アームの主スイッチン
グ素子2が実際にONとなり出力電流が変化したことを
検知するのに十分な時間である。この時間はTdf+T
dbで表すことができる。
【0071】制御トランジスタ9がOFFとなる前のT
dbの期間において、上アームの主スイッチング素子2
からフォトカプラ6の1次側に流れる電流によりフォト
カプラ6の2次側がONとなり、検出信号S5はLOW
レベルとなる。これをTd補正回路12が検知し、出力
相電圧S4がLOWからHIGHに切り替わるタイミン
グを知ることができる。
【0072】Tdb経過後は、Td検出制御回路15が
制御トランジスタ9をOFFにし、検出信号5はHIG
Hレベルに戻ると共に、電流制限抵抗7に電流が流れな
いようになるため、消費電力が抑制される。
【0073】・動作詳細 次に、図6の波形図を用いて、波形を追いながら動作を
詳細に説明する。なお、各期間の説明は実施の形態1に
て説明したので省略する。
【0074】1.期間Tc1 期間Tc1では、上アーム用のスイッチング信号がON
(HIGH)となっているため、制御トランジスタ9は
OFFとなる。これは、スイッチング信号がNOT回路
20によって反転され、LOWレベルを出力し、この出
力がドライバ240・抵抗28を介して制御トランジス
タ9のベースに伝わるためである。なお、コンデンサ2
7は前の期間Tdbにて放電されているため、上記ベー
スには電流を供給しない。
【0075】2.期間Tdf 期間Tdfでは、Td生成回路13が上アームの主スイ
ッチング素子2をONからOFFにするスイッチング信
号(HIGH→LOW)を出力する。この信号(LOW
レベルの電圧)がNOT回路20で反転されてドライバ
240を通過し、ダイオード25の出力はHIGHレベ
ルの電圧となる。この電圧は、直ちに抵抗28を介して
制御トランジスタ9のベースに供給され、ベース−エミ
ッタ間電圧が上昇した結果、制御トランジスタ9を直ち
にONにする。そのため、ベース駆動信号の立ち上がり
は急に行われる。一方、ダイオード25から出力された
電圧はコンデンサ27にもかかるため、コンデンサ27
を徐々に充電する。上記のように制御トランジスタ9が
ONとなると上アームの主スイッチング素子2はまだO
Nとなっているためフォトカプラ6の1次側に電流が流
れ、2次側をONにする。そのため、検出信号S5はL
OWレベルの電圧に変化する。
【0076】3.期間Td 期間Tdでは、主スイッチング素子2・3が共にOFF
となるため、直流電源1から抵抗7に電流が供給されず
フォトカプラ6の2次側はOFFとなる。そのため、検
出信号S5がLOWからHIGHに変化し、この検出信
号S5の立ち上がりでTdを検出できる。この検出結果
は、Td補正回路によるTd補正のフィードバック制御
に用いられる。制御トランジスタ9はONのままである
が、上アームの主スイッチング素子2はOFFであり、
電流は流れこまないため電流制限抵抗7は電力を消費し
ない。
【0077】4.期間Tc2 期間Tc2に入ると、下アームの主スイッチング素子3
がONとなる。ここで、(Td生成回路13が出力す
る)下アーム用のスイッチング信号は、Td検出制御回
路15の動作に影響を与えず、制御トランジスタ9もO
Nのままである。ただし、直流電源1の+端子から電流
制限抵抗7へと流れる電流は生じないため、電流制限抵
抗7及びフォトカプラ6に消費される電力が抑制され
る。
【0078】5.期間Td 期間Tdについては、上述(実施の形態3の3.期間T
d)の通りである。図6では、実施の形態1と異なり期
間Tc2の後にTdfを含まずに期間Tdに移る。これ
は下アーム用のスイッチング信号を検知していないため
である。しかし、Tc2直後の期間Tdの立ち上がり
は、検出する必要がないので(立ち下がりを検出してい
るため)Td補正回路の動作に支障はない。
【0079】6.期間Tdb 期間Tdbでは、期間Tdの終了を検知するため、Td
生成回路13が上アーム用のスイッチング信号をONに
した後も、予め定められた時間が経過するまで制御トラ
ンジスタ9をONにしておく。その役割を果たすのがコ
ンデンサ27である。
【0080】まず、期間Tdbの直前にTd生成回路1
3が上アームの主スイッチング素子2をOFFからON
とするスイッチング信号(LOW→HIGH)を出力す
る。この信号(HIGHレベルの電圧)がNOT回路2
0で反転されてドライバ240を通過し、ダイオード2
5の出力はLOWレベルの電圧となる。その結果、ダイ
オード25出力によっては制御トランジスタ9をONに
しておけなくなる。その代わりに、コンデンサ27が放
電を始め、この放電によって生じる電圧が制御トランジ
スタ9をONにする。コンデンサ27によって生じる電
圧は、図6のS6cに示したように徐々にLOWレベル
へと向かって行き、制御トランジスタ9をONに維持す
る電圧以下となったときに期間Tdbが終了する。従っ
て、期間Tdbの長さはこのコンデンサ27の時定数に
よって定められるが、コンデンサ27がONレベル(制
御トランジスタをONにするレベル)の電圧を維持する
時間は、Tdf+Tdbで表すことができる。これは、
制御トランジスタ9の動作は、同じ信号を基に動作する
主スイッチング素子2・3よりもTdfだけ先行するた
め、本来必要なTdbに加えてTdfを足す必要がある
からである。(図6では符号Tdf2で表されている時
間分先行してダイオード25からのHIGHレベル電圧
の供給が止まることが読みとれる。Tdf2はTdfと
ほぼ同じ時間長である)。
【0081】以上のように、上アームの主スイッチング
素子2がONとなった後も、Tdbの期間中、制御トラ
ンジスタ27がONとなっているため、直流電源1から
電流制限抵抗7を通してフォトカプラ6の1次側に電流
が流れる。そして、2次側がONとなり検出信号S5が
LOWレベルへと変化する。この電圧の立ち下がりはT
d補正回路12に検知され、Td補正回路によるTd補
正のフィードバック制御に用いられる。
【0082】Tdbが終了すると、制御トランジスタ9
がOFFとなるため電流制限抵抗7及びフォトカプラ6
に電流が流れなくなり、電流制限抵抗7及びフォトカプ
ラ6に消費される電力は減少する。そして、再び上述の
Tc1に移り、以上のサイクルが繰り返される。
【0083】また、図7はこの実施の形態3のインバー
タ装置の他の態様を示している。図7において、図5と
同一の符号は同一又は相当の部分を表す。図5のインバ
ータ装置では、フォトカプラ6は下アームの主スイッチ
ング素子3の出力側に接続され、Td検出制御回路15
は上アームの主スイッチング素子2を駆動するスイッチ
ング信号を検知しており、逆に、図7のインバータ装置
では、フォトカプラ6は上アームの主スイッチング素子
2の出力側に接続され、一方Td検出制御回路15は下
アームの主スイッチング素子3を駆動するスイッチング
信号を検知している点で異なる。しかしながら、両者と
も、どちらか一方の主スイッチング素子2・3がオフし
ている期間及びその期間の前後の期間において、制御ト
ランジスタ9がオンとなるように制御している点で同じ
であり、上記のような構成上の差異以外の動作はほぼ同
じである。また、構成上の差異がある部分についても、
それぞれの部位の接続先が異なるが、各部位は同一又は
相当する機能を有しており、上述の説明から容易に理解
できる。
【0084】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、Td検出に不必要な期間に電流制限抵抗7及びフォ
トカプラ6に流れる電流を抑制するため、Td検出を行
いながら電流制限抵抗7及びフォトカプラ6に消費され
る電力を抑制することができる。また、消費電力を抑制
できるという効果を簡単な回路で実現することもでき
る。
【0085】実施の形態4.実施の形態4は、Td検出
制御回路15を図8のように構成した実施の形態であ
る。この実施の形態では、制御トランジスタ9にPNP
トランジスタを用いており、また、Td検出制御回路1
5の入力信号として、ベース駆動回路14が出力した信
号を用いている点で他の実施の形態と異なる。
【0086】・図8の説明 図8は、この発明の実施の形態4によるインバータ装置
の回路図である。図8において、図1又は図5と同一の
符号は同一又は相当の部分を表す。この実施の形態3で
はTd検出制御回路15は、符号25〜28で表される
構成要素で構成されている。これらの各構成要素は、実
施の形態3に相当するものであるが、それぞれ入力又は
出力の接続先が異なっている。
【0087】25は、ドライバ17に接続されたダイオ
ードである。このダイオード25は、ドライバ17が逆
バイアスを出力したときに、制御トランジスタ9のベー
スからドライバ17方向に電流を流すように配置されて
いる。この配置は、実施の形態3とは異なるが、実施の
形態4では制御トランジスタ9がPNPタイプであるた
めである。
【0088】26・27は、このダイオード25の出力
と、上アームの主スイッチング2のエミッタと、下アー
ムの主スイッチング素子3のコレクタとの間にそれぞれ
接続された抵抗とコンデンサ、28はダイオード25と
制御トランジスタ9との間に接続された抵抗である。
【0089】・図9の説明 次に、図9を説明する。図9はこの実施の形態4のイン
バータ装置(図8)の動作を示す波形図である。図9に
おいて、図6と同一の符号は同一又は相当の部分を表
す。S6dは制御トランジスタ9のベースに入力される
電圧であるベース駆動信号を表しており、Td検出制御
回路15の出力(抵抗28の出力)である。S8dは、
制御トランジスタ9のコレクタ−エミッタ間に発生する
電圧である。
【0090】<動作>次にこの実施の形態4の動作につ
いて、図8と図9を用いて説明する。この実施の形態4
のインバータ装置において、基本的な動作は実施の形態
3で説明したものと同様である。ただし、実施の形態4
ではTd検出制御回路15が図8の符号25〜28で示
されるように構成され、さらに制御トランジスタ9とし
てPNPトランジスタを用いたため多少動作が異なる。
【0091】まず、Td生成回路13が上アームの主ス
イッチング素子2をONからOFFにするスイッチング
信号を出力すると、Td検出制御回路15は上アームの
主スイッチング素子2が実際にOFFとなるよりも早
く、制御トランジスタ9をONにする。すると、フォト
カプラ6の2次側がONとなり、検出信号S5はLOW
レベルとなる。その後、Tdf分だけ遅れて上アームの
主スイッチング素子2がOFFとなり、フォトカプラ6
の1次側に電流が流れなくなった結果、検出信号S5は
HIGHとなる。これをTd補正回路12が検知し、出
力相電圧S4がHIGHからLOWに切り替わるタイミ
ングを知ることができる。
【0092】Td検出制御回路15が制御トランジスタ
9をONとする動作は、実施の形態3と異なる方法によ
って行われる。Td生成回路13が上アームの主スイッ
チング素子2をOFFとする信号(LOW)を出力する
と、この信号を受け取ったドライバ17は逆バイアスの
信号を出力する。すると、制御トランジスタ9のベース
電流は抵抗28・ダイオード25を通してドライバ17
によって吸い取られる。その結果、PNPダイオードで
ある制御トランジスタ9がONとなる。
【0093】制御トランジスタ9がONとなっている状
態は、上アームの主スイッチング素子2がOFFとなっ
ている間続く。つぎに、Td生成回路13が上アームの
主スイッチング素子2をOFFからONにするスイッチ
ング信号を出力すると、Td検出制御回路15はスイッ
チング信号が変化してから所定の時間(Tdf2+Td
b)が経過した後、制御トランジスタ9をOFFにす
る。Tdf2の期間長はTdfの期間長に相当する。
【0094】Tdf2の期間は、主にコンデンサ27に
よって定められている。制御トランジスタ9がOFFと
なるにはベースに入る電流を供給する必要があるが、T
d生成回路13が上アームの主スイッチング素子2をO
Nにする信号を出力しドライバ17が順バイアスを出力
し始めた後も、主スイッチング素子2が実際にONとな
り流れた電流が、コンデンサ27を介して制御トランジ
スタ9のベースに流れ込むには時間がかかる。この主ス
イッチング素子2がONとなってから制御トランジスタ
9がOFFになるまでの遅れ(Tdf2)を作るのがコ
ンデンサ27の働きである。
【0095】制御トランジスタがOFFとなる前のTd
bの期間において、制御トランジスタ9を流れた電流に
よりフォトカプラ6の2次側がONとなり、検出信号S
5はLOWレベルとなる。これをTd補正回路12が検
知し、出力相電圧S4がLOWからHIGHに切り替わ
るタイミングを知ることができる。
【0096】Tdb経過後は、上述のようにコンデンサ
27を通った電流が制御トランジスタ9をOFFにし、
検出信号5はHIGHレベルに戻ると共に、電流制限抵
抗7に電流が流れないようになるため、消費電力が抑制
される。
【0097】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、Td検出に不必要な期間に電流制限抵抗7及びフォ
トカプラ6に流れる電流を抑制するため、Td検出を行
いながら電流制限抵抗7及びフォトカプラ6に消費され
る電力を抑制することができる。また、消費電力を抑制
できるという効果を簡単な回路で実現することもでき
る。
【0098】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に記載されるような効果を奏す
る。外部から供給される直流電源に基づき交流電源を発
生する主スイッチ部と、上記主スイッチ部の出力に基づ
き上記交流電源の相電圧に対応する検出信号を発生する
とともに、上記検出信号に基づき上記主スイッチ部によ
る上記直流電源の入切のタイミングを制御するスイッチ
ング信号を出力する制御部と、上記スイッチング信号に
同期して、上記検出信号が上記タイミングの制御に必要
とされる期間中上記主スイッチ部の出力を上記制御部へ
供給し、不要な期間中供給を抑制することにより上記制
御部における消費電力を低減する制御スイッチ部と、を
備えたことにより、制御スイッチ部によって、主スイッ
チ部の出力波形の検出に不要な期間、制御部に流れる電
流を抑制するため、制御部に消費される電力を少なくす
ることができる。
【0099】また、上記主スイッチ部は、オンすること
により正の電圧を出力する上アームのスイッチング素子
と、オンすることにより負の電圧を出力する下アームの
スイッチ素子とを備え、上記制御部は、上記交流電源出
力の電圧である相電圧の波形の立ち上がり及び立ち下が
りを検知して、上記主スイッチ部のスイッチのタイミン
グを制御し、上記制御スイッチ部は、上記上アーム及び
上記下アームのスイッチング素子をともにオフとする信
号を受けたときに、上記上アーム及び下アームのスイッ
チング素子がともにオフとなるよりも早く上記制御部へ
の信号の供給をオンとし、上記上アーム又は上記下アー
ムのスイッチング素子がオンとなった後予め定められた
時間経過後にオフとするので、制御スイッチ部はスイッ
チング素子がオンとなった後予め定められた時間経過後
にオフとなり、制御部に流れる電流を抑制するため、制
御部に消費される電力を少なくすることができる。
【0100】上記制御スイッチ部は、上記制御部に流れ
る電流を制御するスイッチ部と、上記上アーム及び上記
下アームのスイッチング素子をともにオフとする信号を
受けている間、オンを表す信号を出力する短絡防止期間
検出部と、上記短絡防止期間検出部の出力を予め定めら
れた時間遅延させて出力する遅延部と、上記短絡防止期
間検出部又は上記遅延部の出力がオンを表す信号である
ときに、上記スイッチ部をオンにするドライバと、を備
えたことにより、遅延部は予め定められた時間を経過す
るまで上記スイッチ部をオンとすることにより短絡防止
期間の検出を可能とし、経過後はオフとして制御部に流
れる電流を抑制するため、制御部に消費される電力を少
なくすることができる。
【0101】上記主スイッチ部は、オンすることにより
正の電圧を出力する上アームのスイッチング素子と、オ
ンすることにより負の電圧を出力する下アームのスイッ
チ素子とを備え、上記上アーム又は上記下アームのスイ
ッチング素子のいずれか一方を第1のスイッチング素子
とし、他方を第2のスイッチング素子としたときに、上
記制御部は、上記第1のスイッチング素子の出力を検知
することにより、上記主スイッチ部のスイッチタイミン
グを制御し、上記制御スイッチ部は、上記第2のスイッ
チング素子へ入力される上記スイッチング信号を検知す
るとともに、この検知するスイッチング信号がオフを表
す信号となったときに上記第2のスイッチング素子がオ
ンとなるよりも前にオンとなり、オフを表す信号となっ
た後予め定められた時間経過後にオフとなるので、制御
スイッチ部は、スイッチング素子がオフとなる期間を検
出して、このオフとなる期間及びこの期間の前後の期間
においてオンとなって短絡防止期間を検出し、他の期間
においてオフとなって制御部に流れる電流を抑制するた
め、制御部に消費される電力を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1におけるインバータ
装置の回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1におけるスイッチン
グ及び出力相電圧等を説明する波形図である。
【図3】 この発明の実施の形態2におけるインバータ
装置の回路図である。
【図4】 この発明の実施の形態2におけるスイッチン
グ及び出力相電圧等を説明する波形図である。
【図5】 この発明の実施の形態3におけるインバータ
装置の回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態3におけるスイッチン
グ及び出力相電圧等を説明する波形図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における他のインバ
ータ装置の回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態4におけるインバータ
装置の回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態4におけるスイッチン
グ及び出力相電圧等を説明する波形図である。
【図10】 従来のインバータ装置の回路図である。
【図11】 従来のインバータ装置におけるスイッチン
グ及び出力相電圧等を説明する波形図である。
【符号の説明】
1 直流電源、 2 上アームの主スイッチング素子、
3 下アームの主スイッチング素子、 4・5 フリ
ーホイールダイオード、 6 フォトカプラ、7 電流
制限抵抗、 9 制御トランジスタ、 10 インバー
タ部、 11誘導電動機、 12 Td検出回路、 1
3 Td生成回路、 14 ベース駆動回路、 15
Td検出制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から供給される直流電源に基づき交
    流電源を発生する主スイッチ部と、 上記主スイッチ部の出力に基づき上記交流電源の相電圧
    に対応する検出信号を発生するとともに、上記検出信号
    に基づき上記主スイッチ部による上記直流電源の入切の
    タイミングを制御するスイッチング信号を出力する制御
    部と、 上記スイッチング信号に同期して、上記検出信号が上記
    タイミングの制御に必要とされる期間中上記主スイッチ
    部の出力を上記制御部へ供給し、不要な期間中供給を抑
    制することにより上記制御部における消費電力を低減す
    る制御スイッチ部と、 を備えたことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 上記主スイッチ部は、オンすることによ
    り正の電圧を出力する上アームのスイッチング素子と、
    オンすることにより負の電圧を出力する下アームのスイ
    ッチ素子とを備え、 上記制御部は、上記交流電源出力の電圧である相電圧の
    波形の立ち上がり及び立ち下がりを検知して、上記主ス
    イッチ部のスイッチのタイミングを制御し、 上記制御スイッチ部は、上記上アーム及び上記下アーム
    のスイッチング素子をともにオフとする信号を受けたと
    きに、上記上アーム及び下アームのスイッチング素子が
    ともにオフとなるよりも早く上記制御部への信号の供給
    をオンとし、上記上アーム又は上記下アームのスイッチ
    ング素子がオンとなった後予め定められた時間経過後に
    オフとすることを特徴とする請求項1に記載のインバー
    タ装置。
  3. 【請求項3】 上記制御スイッチ部は、上記制御部に流
    れる電流を制御するスイッチ部と、 上記上アーム及び上記下アームのスイッチング素子をと
    もにオフとする信号を受けている間、オンを表す信号を
    出力する短絡防止期間検出部と、 上記短絡防止期間検出部の出力を予め定められた時間遅
    延させて出力する遅延部と、 上記短絡防止期間検出部又は上記遅延部の出力がオンを
    表す信号であるときに、上記スイッチ部をオンにするド
    ライバと、 を備えることを特徴とする請求項2に記載のインバータ
    装置。
  4. 【請求項4】 上記主スイッチ部は、オンすることによ
    り正の電圧を出力する上アームのスイッチング素子と、
    オンすることにより負の電圧を出力する下アームのスイ
    ッチ素子とを備え、 上記上アーム又は上記下アームのスイッチング素子のい
    ずれか一方を第1のスイッチング素子とし、他方を第2
    のスイッチング素子としたときに、 上記制御部は、上記第1のスイッチング素子の出力を検
    知することにより、上記主スイッチ部のスイッチタイミ
    ングを制御し、 上記制御スイッチ部は、上記第2のスイッチング素子へ
    入力される上記スイッチング信号を検知するとともに、
    この検知するスイッチング信号がオフを表す信号となっ
    たときに上記第2のスイッチング素子がオンとなるより
    も前にオンとなり、オフを表す信号となった後予め定め
    られた時間経過後にオフとなることを特徴とする請求項
    1に記載のインバータ装置。
JP7291207A 1995-11-09 1995-11-09 インバータ装置 Pending JPH09140160A (ja)

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