JP3227989B2 - Pwmインバータ用出力回路 - Google Patents

Pwmインバータ用出力回路

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JP3227989B2
JP3227989B2 JP09142294A JP9142294A JP3227989B2 JP 3227989 B2 JP3227989 B2 JP 3227989B2 JP 09142294 A JP09142294 A JP 09142294A JP 9142294 A JP9142294 A JP 9142294A JP 3227989 B2 JP3227989 B2 JP 3227989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動機のコイル電圧を
PWM制御するPWMインバータのパワー回路に関する
ものである。
【0002】PWMは、Pulse Width Mo
dulationの略で、モータ制御の分野において広
く利用されている技術である。
【0003】
【従来の技術】近年、PWMインバータが急速に普及
し、広くモータ制御に利用されている。
【0004】図9は一般的なPWMインバータの構成を
示す略線図で、三相PWMインバータを例にとって示し
ている。一般的にPWMインバータでは使用する電動機
の相数に応じてPWMインバータ用出力回路53の数が
異なるが、その基本動作は同じである。
【0005】図9において一般的な三相PWMインバー
タの構成を説明する。まず、周波数電圧設定手段58に
電動機60に供給する三相交流電圧波形の基本周波数と
実効電圧値がセットされる。次にPWM制御回路59
は、周波数電圧設定手段58に設定された情報をもとに
内部で三相PWM信号を発生し、スイッチング指令信号
42,61および62として出力する。このスイッチン
グ指令信号42,61および62は、電動機巻線端子5
2,63および64を、それぞれ直流主電源14のプラ
ス端子に接続するかまたはマイナス端子に接続するかを
指令する2値信号である。また、このスイッチング指令
信号42または61または62の周波数はPWMキャリ
ア周波数と呼ばれ、通常電動機60に供給する三相交流
電圧波形の基本周波数の10倍以上の値をとる。一般的
に、電動機に供給する三相交流電圧波形の基本周波数が
0Hz〜200Hz程度で、PWMキャリア周波数が2kHz
〜20kHz程度のものが多い。電動機解放信号156
は、電動機をフリーラン状態とするか否かを指令する2
値信号である。フリーラン状態とは電動機巻線端子5
2,63および64のすべてを直流主電源14のプラス
端子にもマイナス端子にも接続しない状態で、何らかの
トラブルが発生した場合等においてこの状態とし、電動
機および制御装置を保護するのが一般的である。PWM
インバータ用出力回路53は、スイッチング指令信号4
2または61または62にしたがって電動機巻線端子5
2または63または64を直流主電源14のプラス端子
またはマイナス端子に接続制御する半導体スイッチ回路
である。また、電動機解放信号156がフリーラン状態
を指令している場合には、スイッチング指令信号42ま
たは61または62にかかわらず電動機巻線端子52ま
たは63または64を直流主電源14のプラス端子にも
マイナス端子にも接続しないように構成されている。一
般的に直流主電源はAC100Vを整流平滑したDC1
40V程度のものや、AC200Vを整流平滑したDC
280V程度のものが多い。
【0006】以下に従来のPWMインバータ用出力回路
について説明する。図10は従来のPWMインバータ用
出力回路の構成を示すものである。
【0007】図10において、65は論理反転手段でス
イッチング指令信号42の正負論理を反転し反転スイッ
チング信号80を出力する。157と158は論理積手
段で、電動機解放信号156とスイッチング指令信号4
2の論理積をとった結果を上アームスイッチング信号1
59として出力し、電動機解放信号156と反転スイッ
チング信号80の論理積をとった結果を下アームスイッ
チング信号160として出力する。66と67はオンデ
ィレイ回路で、上アームスイッチング信号159と下ア
ームスイッチング信号160の立ち上がりエッジをそれ
ぞれオンディレイ時間TDだけ遅らせて上アーム制御信
号81または下アーム制御信号82を出力する。68と
69はベースドライブ回路で、68は上アーム制御信号
81に対応してパワートランジスタ70をONまたはO
FFさせ、69は下アーム制御信号82に対応してパワ
ートランジスタ71をONまたはOFFさせるように構
成されている。すなわち、上アーム制御信号81が
‘H’レベルになるとホトカプラ72の出力トランジス
タがONし、これによりトランジスタ74がONし、こ
れによりトランジスタ76がOFFすることによりパワ
ートランジスタ70がONする。逆に上アーム制御信号
81が‘L’レベルになるとホトカプラ72の出力トラ
ンジスタがOFFし、これによりトランジスタ74もO
FFし、これによりトランジスタ76がONすることに
よりパワートランジスタ70がOFFする。
【0008】このベースドライブ回路は、他に実開昭5
7−42589号公報や特開昭59−178980号公
報に記載されているもの等があるが、基本的に図10記
載のベースドライブ回路68および69と同様の作用を
行い置換可能である。
【0009】以上のように構成されたPWMインバータ
用出力回路について、以下その動作について説明する。
【0010】まず、電動機解放信号156が‘L’レベ
ル、つまりフリーラン状態を指令している場合について
考察すると、スイッチング指令信号42が‘L’レベル
でも‘H’レベルでもパワートランジスタ70およびパ
ワートランジスタ71はOFF状態となることがわか
る。
【0011】以下、電動機解放信号156が‘H’レベ
ル、つまりフリーランでない状態を指令している場合に
ついて説明する。
【0012】図11は、図10のPWMインバータ用出
力回路の内部の信号を示す図で、まずスイッチング指令
信号42が‘L’レベルから‘H’レベルに変化する
と、オンディレイ回路66はオンディレイ時間TDだけ
遅れて上アーム制御信号81を‘L’レベルから‘H’
レベルに変化させる。上アーム制御信号81を‘H’レ
ベルにするとパワートランジスタ70がONするが、そ
の間にはベースドライブ回路68とパワートランジスタ
70の動作遅れ時間TX1が存在する。この動作遅れ時
間TX1はパワートランジスタ70の温度やコレクタを
流れる電流値の変化により変動し、またベースドライブ
回路を構成する部品やパワートランジスタのバラツキや
経年変化によっても変化する。
【0013】また、スイッチング指令信号42が‘L’
レベルから‘H’レベルに変化すると、反転スイッチン
グ信号80は‘H’レベルから‘L’レベルに変化し、
オンディレイ回路67は下アーム制御信号82をほとん
ど時間遅れなしに‘L’レベルにする。下アーム制御信
号82を‘L’レベルにするとパワートランジスタ71
がOFFするが、その間にはベースドライブ回路69と
パワートランジスタ71の動作遅れ時間TY2が存在す
る。この動作遅れ時間TY2はパワートランジスタ71
の温度やコレクタを流れる電流値の変化により変動し、
またベースドライブ回路を構成する部品やパワートラン
ジスタのバラツキや経年変化によっても変化する。
【0014】次にスイッチング指令信号42が‘H’レ
ベルから‘L’レベルに変化すると、オンディレイ回路
66は上アーム制御信号81をほとんど時間遅れなしに
‘L’レベルにし、パワートランジスタ70はOFFす
るが、その間にはベースドライブ回路68とパワートラ
ンジスタ70の動作遅れ時間TY1が存在する。
【0015】また、スイッチング指令信号42が‘H’
レベルから‘L’レベルに変化すると、反転スイッチン
グ信号80は‘L’レベルから‘H’レベルに変化し、
オンディレイ回路67はオンディレイ時間TDだけ遅れ
て下アーム制御信号82を‘L’レベルから‘H’レベ
ルに変化する。下アーム制御信号82を‘H’レベルに
するとパワートランジスタ71がONするが、その間に
はベースドライブ回路69とパワートランジスタ71の
動作遅れ時間TX2が存在する。
【0016】ここで、動作遅れ時間TX1または動作遅
れ時間TX2と、動作遅れ時間TY1または動作遅れ時
間TY2を比較すると、一般的に動作遅れ時間TX1ま
たはTX2より動作遅れ時間TY1またはTY2のほう
が長くなる傾向がある。動作遅れ時間TX1および動作
遅れ時間TX2の最悪条件を考慮した上での最短の値を
TXWとし、動作遅れ時間TY1および動作遅れ時間T
Y2の最悪条件を考慮した上での最長の値をTYWとす
ると、通常オンディレイ時間TDはTYWからTXWを
差し引いた値に多少の余裕を加えた時間に設定される。
通常、オンディレイ時間TDはバイポーラタイプのパワ
ートランジスタを使用したもので10〜50マイクロ秒
程度に設定され、IGBTを使用したもので5〜30マ
イクロ秒程度に設定され、MOSタイプのパワーMOS
−FETを使用したもので2〜10マイクロ秒程度に設
定される。これにより、スイッチング指令信号42が
‘H’レベルから‘L’レベルに変化した時や‘L’レ
ベルから‘H’レベルに変化したときに、パワートラン
ジスタ70とパワートランジスタ71が同時にON状態
となり直流主電源14のプラス端子とマイナス端子が短
絡状態となることを防止している。
【0017】以上より、スイッチング指令信号42と電
動機巻線端子電圧51の状態とに着目して考察すると、
まずスイッチング指令信号42が‘L’レベルに固定し
ている時はパワートランジスタ70がOFF状態でパワ
ートランジスタ71がON状態となっているため電動機
巻線端子52は直流主電源14のマイナス端子に接続さ
れることになり、またスイッチング指令信号42が
‘H’レベルに固定している時はパワートランジスタ7
0がON状態でパワートランジスタ71がOFF状態と
なっているため電動機巻線端子52は直流主電源14の
プラス端子に接続されることになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電動機解放信号156が‘H’レベル、つ
まりフリーランでない状態を指令している際に、スイッ
チング指令信号42が‘L’レベルから‘H’レベルに
変化した時や‘H’レベルから‘L’レベルに変化した
時に、ある時間パワートランジスタ70とパワートラン
ジスタ71が両方OFFした状態となり、これが電動機
巻線端子52を電圧制御する上での制御誤差となる。こ
の制御誤差は、電動機の発生トルクや回転速度の変動を
招き、また電動機の騒音振動も大きくするという問題点
を有していた。
【0019】これをさらに詳しく説明する。図10およ
び図11において、スイッチング指令信号42が‘L’
レベルから‘H’レベルに変化した時や、‘H’レベル
から‘L’レベルに変化した時には、ONしていたパワ
ートランジスタをまずOFFさせた後OFFしていたパ
ワートランジスタをONさせる。したがって、ある時間
パワートランジスタ70とパワートランジスタ71が両
方OFFした状態となる。この状態をフローティング状
態と呼び、この時間をフローティング時間TZと呼んで
いる。一般的にフローティング時間TZはオンディレイ
時間TDの1/2〜2/3程度である場合が多い。
【0020】一般的に電動機のPWM制御は本来、電動
機巻線端子を直流主電源のプラス端子とマイナス端子に
交互に接続し、そのプラス端子に接続する時間とマイナ
ス端子に接続する時間の比率に応じて電動機巻線端子の
平均電圧を制御しようとするものである。したがって、
直流主電源14の電圧を一定とした場合において、スイ
ッチング指令信号42の‘H’レベルと‘L’レベルの
時間の比率に応じて電動機巻線端子52の平均電圧を一
義的に制御できることが理想である。
【0021】しかしながら従来のPWMインバータ用出
力回路においては、フローティング状態が存在するため
電動機巻線端子を流れる電流の方向により電動機巻線端
子の平均電圧が変動する。すなわち、電動機巻線端子5
2よりPWMインバータ用出力回路53に電流が流入す
る方向に電流が流れている状態でフローティング状態に
なるとダイオード78が導通し、電動機巻線端子52は
直流主電源14のプラス端子に接続された状態となる。
この状態を図11の電動機巻線端子電圧51Aに示す。
逆に、フローティング状態においてPWMインバータ用
出力回路53より電動機巻線端子52に電流が流出する
方向に電流が流れると、ダイオード79が導通し電動機
巻線端子52は直流主電源14のマイナス端子に接続さ
れた状態となる。この状態を図11の電動機巻線端子電
圧51Bに示す。またフローティング状態において、電
動機巻線端子52に電流が流れていない状態では、電動
機巻線端子52の電圧は電動機60の内部で発生する誘
起電圧等より定まる電圧となる。
【0022】以上のように、フローティング状態がある
ためにスイッチング指令信号42と電動機巻線端子52
の平均電圧が一義的に定まらず制御誤差を生じる。通
常、電動機巻線端子52を流れる電流は交流で電流の方
向が変化するため、それに応じて制御誤差も変化し、電
動機60の発生トルクや回転速度の変動が生じる。フロ
ーティング状態をなくし、フローティング時間を0にす
ることによりこの問題は解決できるが、従来のPWMイ
ンバータ用出力回路においては直流主電源14のプラス
端子とマイナス端子の短絡状態が生じ、実際には不可能
である。
【0023】さらに、パワートランジスタがONまたは
OFFする際に電気ノイズが発生するが、特にこれを小
さくしたい用途においてはパワートランジスタのベース
とエミッタ間にコンデンサを接続する等の方法でスイッ
チングスピードを遅くする場合がある。しかし、これに
より動作遅れ時間TX1,TX2,TY1およびTY2
のバラツキが非常に大きくなり、フローティング時間を
さらに大きくせざるをえない。したがって制御誤差が大
きくなり、結果としてスイッチングスピードをあまり遅
くできない。
【0024】また、図10のパワートランジスタ70と
パワートランジスタ71をそれぞれパワーMOS−FE
Tに置き換えたタイプの従来のPWMインバータ用出力
回路や図10のパワートランジスタ70とパワートラン
ジスタ71をそれぞれIGBTに置き換えたタイプの従
来のPWMインバータ用出力回路もあるが、動作は全く
図10に示すPWMインバータ用出力回路と同じであり
フローティング状態を有する。
【0025】本発明は上記の問題点を解決することを目
的とするもので、フローティング状態を本質的になくし
フローティング時間が0で、スイッチング指令信号と電
動機巻線端子の平均電圧が一義的に定まることにより制
御誤差を生じず、温度特性が優れ、かつ消費電力の少な
いPWMインバータ用出力回路を安価に提供することを
目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のPWMインバータ用出力回路は、Nチャンネ
ルタイプの第1のパワーMOS−FETと、Pチャンネ
ルタイプの第2のパワーMOS−FETと、第1,第
2,第3および第4のダイオードと、電流流入端子と第
1および第2の電流流出端子をもち、前記第2の電流流
出端子から流出する電流に対応した電流を前記第1の電
流流出端子から流出させる働きをする電流伝達手段1
と、電流入力端子を有し前記電流入力端子より流入する
電流を制御する電流制御手段1と、電流入力端子を有し
前記電流入力端子より流入する電流を制御する電流制御
手段2と、直流主電源と、前記直流主電源のプラス端子
にマイナス端子を接続した第1の直流電源を備え、第1
のパワーMOS−FETのドレインと第3のダイオード
のカソードを接続し、第3のダイオードのアノードと第
1のダイオードのカソードと前記直流主電源のプラス端
子を接続し、第2のパワーMOS−FETのドレインと
第4のダイオードのアノードを接続し、第4のダイオー
ドのカソードと第2のダイオードのアノードと前記直流
主電源のマイナス端子を接続し、第1のパワーMOS−
FETのソースと第1のダイオードのアノードと第2の
パワーMOS−FETのソースと第2のダイオードのカ
ソードを接続し、第1のパワーMOS−FETのゲート
と第2のパワーMOS−FETのゲートと前記電流伝達
手段1の第1の電流流出端子と前記電流制御手段2の電
流入力端子を接続し、前記電流伝達手段1の第2の電流
流出端子と前記電流制御手段1の電流入力端子を接続
し、第1の直流電源のプラス端子と前記電流伝達手段1
の電流流入端子を接続し、第1または第2のパワーMO
S−FETのゲートとソース間に抵抗と正および負の双
方向の電圧に対してツェナー現象を有する電圧リミット
手段を並列に接続した構成を有し、前記電流伝達手段1
および前記電流制御手段2が、前記電流伝達手段1の第
1の電流流出端子より流出する電流を第1の電流値とし
前記電流制御手段2の電流入力端子より流入し、前記第
1の電流より小さな電流を第7の電流値として、第1の
電流値と第7の電流値の差で第1のパワーMOS−FE
Tを非導通状態から導通状態へ、第2のパワーMOS−
FETを導通状態から非導通状態へと移行させる第1の
状態と、前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より
流出する電流を第2の電流値とし前記電流制御手段2の
電流入力端子より流入し、前記第2の電流より小さな電
流を第8の電流値として、第2の電流値と第8の電流値
の差で第1のパワーMOS−FETの導通状態を持続さ
せる第2の状態と、前記電流伝達手段1の第1の電流流
出端子より流出する電流を第5の電流値とし前記電流制
御手段2の電流入力端子より流入し、前記第5の電流よ
り小さな電流を第3の電流値として、第5の電流値と第
3の電流値の差で第1のパワーMOS−FETを導通状
態から非導通状態へ、第2のパワーMOS−FETを非
導通状態から導通状態へと移行させる第3の状態と、
電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する電
流を第6の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力端
子より流入し、前記第6の電流より小さな電流を第4の
電流値として、第6の電流値と第4の電流値の差で第2
のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第4の
状態と、前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より
流出する電流を第9の電流値とし前記電流制御手段2の
電流入力端子より流入する電流も第9の電流値として
1のパワーMOS−FETと第2のパワーMOS−FE
Tの双方を非導通状態とする第5の状態を有し、前記第
1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の電流値
と前記第8の電流値の差より大きくし、前記第3の電流
値と前記第5の電流値の差は前記第4の電流値と前記第
6の電流値の差より大きくし、第1の状態からは第2の
状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第2の状態から
は第3の状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第3の
状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可能と
し、第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移
行可能とし、第5の状態からは少なくとも第1の状態と
第3の状態へ移行可能なる構成とし、前記電流伝達手段
が、PNPタイプの第3のトランジスタとNPNタイ
プの第4のトランジスタと第5および第6のダイオード
を有し、前記第3のトランジスタのコレクタを第1の電
流流出端子とし、前記第4のトランジスタのベースと前
記第5のダイオードのカソードと前記第6のダイオード
のカソードを接続したものを第2の電流流出端子とし、
前記第3のトランジスタのベースと前記第4のトランジ
スタのエミッタと前記第5のダイオードのアノードを接
続し、前記第6のダイオードのアノードと、前記第3の
トランジスタのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続し
たものと、前記第4のトランジスタのコレクタを接続し
たものを電流流入端子とした構成としている。
【0027】または、Nチャンネルタイプの第1のパワ
ーMOS−FETと、Pチャンネルタイプの第2のパワ
ーMOS−FETと、電流流入端子と第1および第2の
電流流出端子をもち、前記第2の電流流出端子から流出
する電流に対応した電流を前記第1の電流流出端子から
流出させる働きをする電流伝達手段1と、電流入力端子
を有し前記電流入力端子より流入する電流を制御する電
流制御手段1と、電流入力端子を有し前記電流入力端子
より流入する電流を制御する電流制御手段2と、直流主
電源と、前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を
接続した第1の直流電源を備え、第1のパワーMOS−
FETのドレインと前記直流主電源のプラス端子を接続
し、第2のパワーMOS−FETのドレインと前記直流
主電源のマイナス端子を接続し、第1のパワーMOS−
FETのソースと第2のパワーMOS−FETのソース
を接続し、第1のパワーMOS−FETのゲートと第2
のパワーMOS−FETのゲートと前記電流伝達手段1
の第1の電流流出端子と前記電流制御手段2の電流入力
端子を接続し、前記電流伝達手段1の第2の電流流出端
子と前記電流制御手段1の電流入力端子を接続し、第1
の直流電源のプラス端子と前記電流伝達手段1の電流流
入端子を接続し、第1または第2のパワーMOS−FE
Tのゲートとソース間に抵抗と正および負の双方向の電
圧に対してツェナー現象を有する電圧リミット手段を並
列に接続した構成を有し、前記電流伝達手段1および前
記電流制御手段2が、前記電流伝達手段1の第1の電流
流出端子より流出する電流を第1の電流値とし前記電流
制御手段2の電流入力端子より流入し、前記第1の電流
より小さな電流を第7の電流値として、第1の電流値と
第7の電流値の差で第1のパワーMOS−FETを非導
通状態から導通状態へ、第2のパワーMOS−FETを
導通状 態から非導通状態へと移行させる第1の状態と、
前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
電流を第2の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
端子より流入し、前記第2の電流より小さな電流を第8
の電流値として、第2の電流値と第8の電流値の差で第
1のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第2
の状態と、前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子よ
り流出する電流を第5の電流値とし前記電流制御手段2
の電流入力端子より流入し、前記第5の電流より小さな
電流を第3の電流値として、第5の電流値と第3の電流
値の差で第1のパワーMOS−FETを導通状態から非
導通状態へ、第2のパワーMOS−FETを非導通状態
から導通状態へと移行させる第3の状態と、前記電流伝
達手段1の第1の電流流出端子より流出する電流を第6
の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力端子より流
入し、前記第6の電流より小さな電流を第4の電流値と
して、第6の電流値と第4の電流値の差で第2のパワー
MOS−FETの導通状態を持続させる第4の状態と、
前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
電流を第9の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
端子より流入する電流も第9の電流値として第1のパワ
ーMOS−FETと第2のパワーMOS−FETの双方
を非導通状態とする第5の状態を有し、前記第1の電流
値と前記第7の電流値の差は前記第2の電流値と前記第
8の電流値の差より大きくし、前記第3の電流値と前記
第5の電流値の差は前記第4の電流値と前記第6の電流
値の差より大きくし、第1の状態からは第2の状態と第
5の状態へのみ移行可能とし、第2の状態からは第3の
状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第3の状態から
は第4の状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第4の
状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移行可能と
し、第5の状態からは少なくとも第1の状態と第3の状
態へ移行可能なる構成とし、前記電流伝達手段1が、P
NPタイプの第3のトランジスタとNPNタイプの第4
のトランジスタと第5および第6のダイオードを有し、
前記第3のトランジスタのコレクタを第1の電流流出端
子とし、前記第4のトランジスタのベースと前記第5の
ダイオードのカソードと前記第6のダイオードのカソー
ドを接続したものを第2の電流流出端子とし、前記第3
のトランジスタのベースと前記第4のトランジスタのエ
ミッタと前記第5のダイオードのアノードを接続し、前
記第6のダイオードのアノードと、前記第3のトランジ
スタのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したもの
と、前記第4のトランジスタのコレクタを接続したもの
を電流流入端子とした構成としている。
【0028】または、前記直流主電源のマイナス端子に
プラス端子を接続した第4の直流電源とPNPタイプの
第7のトランジスタを備え、前記第7のトランジスタの
エミッタをツェナーダイオードと抵抗を介して前記第1
の直流電源のプラス端子に接続し、前記第7のトランジ
スタのエミッタを抵抗を介して前記第7のトランジスタ
のベースに接続し、前記第7のトランジスタのベースを
直接または抵抗を介して前記第1の直流電源のマイナス
端子に接続し、前記第7のトランジスタのコレクタを2
個以上の分圧抵抗を介して前記第4の直流電源のマイナ
ス端子に接続した構成を有し、前記第4の直流電源のマ
イナス端子と接続された分圧抵抗の両端の電圧があらか
じめ定められた電圧値より小さい時、前記電流伝達手段
の第1の電流流出端子より流出する電流と前記電流制
御手段2の電流入力端子より流入する電流が同一の電流
値となる構成としている。
【0029】または、Nチャンネルタイプの第1のパワ
ーMOS−FETと、Pチャンネルタイプの第2のパワ
ーMOS−FETと、第1,第2,第3および第4のダ
イオードと、電流流出端子と第1および第2の電流流入
端子をもち、前記第2の電流流入端子から流入する電流
に対応した電流を前記第1の電流流入端子から流入さる
働きをする電流伝達手段2と、電流出力端子を有し前記
電流出力端子より流出する電流を制御する電流制御手段
3と、電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出す
る電流を制御する電流制御手段4と、直流主電源と、前
記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した第
2の直流電源を備え、第1のパワーMOS−FETのド
レインと第3のダイオードのカソードを接続し、第3の
ダイオードのアノードと第1のダイオードのカソードと
前記直流主電源のプラス端子を接続し、第2のパワーM
OS−FETのドレインと第4のダイオードのアノード
を接続し、第4のダイオードのカソードと第2のダイオ
ードのアノードと前記直流主電源のマイナス端子を接続
し、第1のパワーMOS−FETのソースと第1のダイ
オードのアノードと第2のパワーMOS−FETのソー
スと第2のダイオードのカソードを接続し、第1のパワ
ーMOS−FETのゲートと第2のパワーMOS−FE
Tのゲートと前記電流制御手段3の電流出力端子と前記
電流伝達手段2の第1の電流流入端子を接続し、前記電
流制御手段4の電流出力端子と前記電流伝達手段2の第
2の電流流入端子を接続し、第2の直流電源のマイナス
端子と前記電流伝達手段2の電流流出端子を接続し、第
1または第2のパワーMOS−FETのゲートとソース
間に抵抗と正および負の双方向の電圧に対してツェナー
現象を有する電圧リミット手段を並列に接続した構成を
有し、前記電流伝達手段2および前記電流制御手段3
が、前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電
流を第1の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流
流入端子より流入し、前記第1の電流より小さな電流を
第7の電流値として、第1の電流値と第7の電流値の差
で第1のパワーMOS−FETを非導通状態から導通状
態へ、第2のパワーMOS−FETを導通状態から非導
通状態へと移行させる第1の状態と、前記電流制御手段
3の電流出力端子より流出する電流を第2の電流値とし
前記電流伝達手段2の第1の電流流入端子より流入し、
前記第2の電流より小さな電流を第8の電流値として、
第2の電流値と第8の電流値の差で第1のパワーMOS
−FETの導通状態を持続させる第2の状態と、前記電
流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を第5の
電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入端子よ
り流入し、前記第5の電流より小さな電流を第3の電流
値として、第5の電流値と第3の電流値の差で第1のパ
ワーMOS−FETを導通状態から非導通状態へ、第2
のパワーMOS−FETを非導通状態から導通状態へと
移行させる第3の状態と、前記電流制御手段3の電流出
力端子より流出する電流を第6の電流値とし前記電流伝
達手段2の第1の電流流入端子より流入し、前記第6の
電流より小さな電流を第4の電流値として、第6の電流
値と第4の電流値の差で第2のパワーMOS−FETの
導通状態を持続させる第4の状態と、前記電流制御手段
3の電流出力端子より流出する電流を第9の電流値とし
前記電流伝達手段2の第1の電流流入端子より流入する
電流も第9の電流値として第1のパワーMOS−FET
と第2のパワーMOS−FETの双方を非導通状態とす
る第5の状態を有し、前記第1の電流値と前記第7の電
流値の差は前記第2の電流値と前記第8の電流値の差よ
り大きくし、前記第3の電流値と前記第5の電流値の差
は前記第4の電流値と前記第6の電流値の差より大きく
し、第1の状態からは第2の状態と第5の状態へのみ移
行可能とし、第2の状態からは第3の状態と第5の状態
へのみ移行可能とし、第3の状態からは第4の状態と第
5の状態へのみ移行可能とし、第4の状態からは第1の
状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第5の状態から
は少なくとも第1の状態と第3の状態へ移行可能なる構
成とし、前記電流伝達手段2が、NPNタイプの第5の
トランジスタとPNPタイプの第6のトランジスタと第
7および第8のダイオードを有し、前記第5のトランジ
スタのコレクタを第1の電流流入端子とし、前記第6の
トランジスタのベースと前記第7のダイオードのアノー
ドと前記第8のダイオードのアノードを接続したものを
第2の電流流入端子とし、前記第5のトランジスタのベ
ースと前記第6のトランジスタのエミッタと前記第7の
ダイオードのカソードを接続し、前記第8のダイオード
のカソードと前記第5のトランジスタのエミッタにそれ
ぞれ抵抗を介して接続したものと、前記第6のトランジ
スタのコレクタを接続したものを電流流出端子とした構
成としている。
【0030】または、Nチャンネルタイプの第1のパワ
ーMOS−FETと、Pチャンネルタイプの第2のパワ
ーMOS−FETと、電流流出端子と第1および第2の
電流流入端子をもち、前記第2の電流流入端子から流入
する電流に対応した電流を前記第1の電流流入端子から
流入させる働きをする電流伝達手段2と、電流出力端子
を有し前記電流出力端子より流出する電流を制御する電
流制御手段3と、電流出力端子を有し前記電流出力端子
より流出する電流を制御する電流制御手段4と、直流主
電源と、前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を
接続した第2の直流電源を備え、第1のパワーMOS−
FETのドレインと前記直流主電源のプラス端子を接続
し、第2のパワーMOS−FETのドレインと前記直流
主電源のマイナス端子を接続し、第1のパワーMOS−
FETのソースと第2のパワーMOS−FETのソース
を接続し、第1のパワーMOS−FETのゲートと第2
のパワーMOS−FETのゲートと前記電流制御手段3
の電流出力端子と前記電流伝達手段2の第1の電流流入
端子を接続し、前記電流制御手段4の電流出力端子と前
電流伝達手段2の第2の電流流入端子を接続し、第2
の直流電源のマイナス端子と前記電流伝達手段2の電流
流出端子を接続し、第1または第2のパワーMOS−F
ETのゲートとソース間に抵抗と正および負の双方向の
電圧に対してツェナー現象を有する電圧リミット手段を
並列に接続した構成を有し、前記電流伝達手段2および
前記電流制御手段3が、前記電流制御手段3の電流出力
端子より流出する電流を第1の電流値とし前記電流伝達
手段2の第1の電流流入端子より流入し、前記第1の電
流より小さな電流を第7の電流値として、第1の電流値
と第7の電流値の差で第1のパワーMOS−FETを非
導通状態から導通状態へ、第2のパワーMOS−FET
を導通状態から非導通状態へと移行させる第1の状態
と、前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電
流を第2の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流
流入端子より流入し、前記第2の電流より小さな電流を
第8の電流値として、第2の電流値と第8の電流値の差
で第1のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる
第2の状態と、前記電流制御手段3の電流出力端子より
流出する電流を第5の電流値とし前記電流伝達手段2
第1の電流流入端子より流入し、前記第5の電流より小
さな電流を第3の電流値として、第5の電流値と第3の
電流値の差で第1のパワーMOS−FETを導通状態か
ら非導通状態へ、第2のパワーMOS−FETを非導通
状態から導通状態へと移行させる第3の状態と、前記電
流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を第6の
電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入端子よ
り流入し、前記第6の電流より小さな電 流を第4の電流
値として、第6の電流値と第4の電流値の差で第2のパ
ワーMOS−FETの導通状態を持続させる第4の状態
と、前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電
流を第9の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流
流入端子より流入する電流も第9の電流値として第1の
パワーMOS−FETと第2のパワーMOS−FETの
双方を非導通状態とする第5の状態を有し、前記第1の
電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の電流値と前
記第8の電流値の差より大きくし、前記第3の電流値と
前記第5の電流値の差は前記第4の電流値と前記第6の
電流値の差より大きくし、第1の状態からは第2の状態
と第5の状態へのみ移行可能とし、第2の状態からは第
3の状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第3の状態
からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第
4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移行可能
とし、第5の状態からは少なくとも第1の状態と第3の
状態へ移行可能なる構成とし、前記電流伝達手段2が、
NPNタイプの第5のトランジスタとPNPタイプの第
6のトランジスタと第7および第8のダイオードを有
し、前記第5のトランジスタのコレクタを第1の電流流
入端子とし、前記第6のトランジスタのベースと前記第
7のダイオードのアノードと前記第8のダイオードのア
ノードを接続したものを第2の電流流入端子とし、前記
第5のトランジスタのベースと前記第6のトランジスタ
のエミッタと前記第7のダイオードのカソードを接続
し、前記第8のダイオードのカソードと前記第5のトラ
ンジスタのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したも
のと、前記第6のトランジスタのコレクタを接続したも
のを電流流出端子とした構成としている。
【0031】または、前記直流主電源のプラス端子にマ
イナス端子を接続した第3の直流電源とNPNタイプの
第8のトランジスタを備え、前記第8のトランジスタの
エミッタをツェナーダイオードと抵抗を介して前記第2
の直流電源のマイナス端子に接続し、前記第8のトラン
ジスタのエミッタを抵抗を介して前記第8のトランジス
タのベースに接続し、前記第8のトランジスタのベース
を直接または抵抗を介して前記第2の直流電源のプラス
端子に接続し、前記第8のトランジスタのコレクタを2
個以上の分圧抵抗を介して前記第3の直流電源のプラス
端子に接続した構成を有し、前記第3の直流電源のプラ
ス端子と接続された分圧抵抗の両端の電圧があらかじめ
定められた電圧値より小さい時、前記電流伝達手段2
第1の電流流入端子より流入する電流と前記電流制御手
段3の電流出力端子より流出する電流が同一の電流値と
なる構成としている。
【0032】または、前記第5の電流値または前記第6
の電流値または前記第7の電流値または前記第8の電流
値または前記第9の電流値を0とした構成としている。
【0033】または、正および負の双方向の電圧に対し
てツェナー現象を有する電圧リミット手段が、互いのア
ノードまたはカソードを共通にかつ直列に接続した2個
のツェナーダイオードとした構成としている。
【0034】
【作用】この構成によって、本質的に第1および第2の
パワーMOS−FETが同時にON状態となることがな
く安全で、かつフローティング時間も本質的に0である
ため非常に制御誤差が小さく温度特性が優れ、かつ消費
電力の少ないPWMインバータ用出力回路が実現でき
る。
【0035】
【実施例】(実施例1) 以下本発明の一実施例について、図面を参照しながら説
明する。
【0036】図1において、1はNチャンネルタイプの
パワーMOS−FET、2はPチャンネルタイプのパワ
ーMOS−FET、5,6,7および8はダイオード、
98は電流伝達手段、126および127は電流制御手
段、109は信号処理手段、225は電圧監視手段、1
4は直流主電源、15および16は直流電源、105は
抵抗、97は電圧リミット手段でツェナーダイオード9
5および96で構成されている。
【0037】以上のように構成されたPWMインバータ
用出力回路について、その動作を説明する。
【0038】65は論理反転手段で、スイッチング指令
信号42を論理反転した結果を反転スイッチング信号8
0として出力する。
【0039】106と107は論理積否定手段で、10
6は電動機解放信号156と反転スイッチング信号80
と運転許可信号220の論理積否定をとった結果を出力
し、107は電動機解放信号156とスイッチング指令
信号42と運転許可信号220の論理積否定をとった結
果を出力する。
【0040】ここで、説明を簡単にするために、まず電
動機解放信号156が‘H’レベル、運転許可信号22
0が‘H’レベル、つまりフリーランでない状態を指令
している場合について図2(a)を用いてすべて説明
し、最後に電動機解放信号156が‘L’レベル、また
は運転許可信号220が‘L’レベル、つまりフリーラ
ン状態を指令している場合についての説明をつけ加える
ことにする。
【0041】まず、電流制御手段126の動作を詳しく
説明する。NPNタイプのトランジスタ29のベース信
号45はスイッチング指令信号42を論理反転手段65
および23と論理積否定手段106を通して発生させ
る。このベース信号45はスイッチング指令信号42を
論理反転した信号とほぼ同じで、‘L’レベルが例えば
0V、‘H’レベルが例えば5Vの値をとるものとす
る。
【0042】次に、NチャンネルタイプのMOS−FE
T31のゲート信号46はスイッチング指令信号42を
論理反転手段65,24および25と論理積否定手段1
06と信号遅延手段27を通して発生させる。
【0043】このゲート信号46は、スイッチング指令
信号42を遅延時間TBだけ遅らせたもので、‘L’レ
ベルをMOS−FET31を十分にOFFさせることの
できる電圧とし、‘H’レベルをMOS−FET31を
十分にONさせることのできる電圧とする。
【0044】NPNタイプのトランジスタ29はエミッ
タホロワ型の回路構成をとり、ベース信号45の電位が
直流電源16のマイナス端子の電位との差が約0.7V
以上になるとベース信号45の電圧とエミッタに接続さ
れた抵抗の値で定まるコレクタ電流48が流れ、ベース
信号45の電位が直流電源16のマイナス端子の電位と
の差が約0.7V以下の場合にはコレクタ電流48は0
となる。MOS−FET31はNPNタイプのトランジ
スタ29のエミッタに接続された抵抗の値を切り換える
働きをしており、NPNタイプのトランジスタ29のベ
ース信号の電位が直流電源16のマイナス端子の電位に
比べ約0.7V以上でMOS−FET31がONすると
NPNタイプのトランジスタ29のコレクタ電流48を
大きくする作用がある。
【0045】ここで、スイッチング指令信号42とコレ
クタ電流48の関係を考察すると、スイッチング指令信
号42が‘H’レベルの時にはコレクタ電流48は0
で、次にスイッチング指令信号42が‘L’レベルに変
化してから遅延時間TBが経過するまでコレクタ電流4
8は比較的大きな電流値となり、次に比較的小さな電流
値となり、スイッチング指令信号42が‘H’レベルに
なるとコレクタ電流48は0となる。
【0046】以上が電流制御手段126の動作について
の説明である。次に、電流制御手段127の動作を詳し
く説明する。NPNタイプのトランジスタ28のベース
信号43はスイッチング指令信号42を論理積否定手段
107と論理反転手段20を通して発生させる。このベ
ース信号43はスイッチング指令信号42とほぼ同じ
で、‘L’レベルが例えば0V、‘H’レベルが例えば
5Vの値をとるものとする。次に、Nチャンネルタイプ
のMOS−FET30のゲート信号44はスイッチング
指令信号42を論理反転手段21および22と論理積否
定手段107と信号遅延手段26を通して発生させる。
このゲート信号44は、スイッチング指令信号42を論
理反転した信号を遅延時間TAだけ遅らせたもので、
‘L’レベルをMOS−FET30を十分にOFFさせ
ることのできる電圧とし、‘H’レベルをMOS−FE
T30を十分にONさせることのできる電圧とする。N
PNタイプのトランジスタ28はエミッタホロワ型の回
路構成をとり、ベース信号43の電位と直流電源16の
マイナス端子の電位との差が約0.7V以上になるとベ
ース信号43の電圧とエミッタに接続された抵抗の値で
定まるコレクタ電流47が流れ、ベース信号43の電位
と直流電源16のマイナス端子の電位との差が約0.7
V以下の場合にはコレクタ電流47は0となる。MOS
−FET30はNPNタイプのトランジスタ28のエミ
ッタに接続された抵抗の値を切り換える働きをしてお
り、NPNタイプのトランジスタ28のベース信号の電
位が直流電源16のマイナス端子の電位に比べ約0.7
V以上でMOS−FET30がONするとNPNタイプ
のトランジスタ28のコレクタ電流47を大きくする作
用がある。
【0047】ここで、スイッチング指令信号42とコレ
クタ電流47の関係を考察すると、スイッチング指令信
号42が‘L’レベルの時にはコレクタ電流47は0
で、次にスイッチング指令信号42が‘H’レベルに変
化してから遅延時間TAが経過するまでコレクタ電流4
7は比較的大きな電流値となり、次に比較的小さな電流
値となり、スイッチング指令信号42が‘L’レベルに
なるとコレクタ電流47は0となる。
【0048】以上が電流制御手段127の動作について
の説明である。次に、電流伝達手段98の働きについて
述べる。
【0049】抵抗11,104および130、PNPタ
イプのトランジスタ9、NPNタイプのトランジスタ1
28、ダイオード129および181は電流伝達構成を
とり、PNPタイプのトランジスタ9が飽和しない範囲
において、PNPタイプのトランジスタ9のコレクタ電
流49をNPNタイプのトランジスタ28のコレクタ電
流47に対応した電流とする働きをする。
【0050】ダイオード181は電流伝達手段の温度補
正を行うものであり、温度変化によりNPNタイプのト
ランジスタ28のコレクタ電流47とPNPタイプのト
ランジスタ9のコレクタ電流49の比、すなわちミラー
比が変化することをおさえ、抵抗11、PNPタイプの
トランジスタ9、ツェナーダイオード95および96の
損失が増大することをおさえる働きをしている。
【0051】ここで、スイッチング指令信号42が
‘H’レベルから‘L’レベルに変化した瞬間を考察す
ると、PNPタイプのトランジスタ9のコレクタ電圧が
下降する際、PNPタイプのトランジスタ9のベース電
圧がコレクタ出力容量Cobを流れる電流によって低下
し、PNPタイプのトランジスタ9のコレクタに電流を
漏洩する結果となって、ゲート信号電圧50の下降時間
が長くなり、パワーMOS−FETのスイッチング損失
を増大するという結果になる。そこでNPNタイプのト
ランジスタ128とダイオード129は、PNPタイプ
のトランジスタ9のコレクタ電圧が下降する際に、コレ
クタ出力容量Cobを流れる電流をNPNタイプのトラ
ンジスタ128のエミッタ電流によって補う働きをし、
PNPタイプのトランジスタ9のベース電圧の低下を防
止し、スイッチング損失を低減する働きをする。抵抗1
04は、NPNタイプのトランジスタ128のエミッタ
およびダイオード129に電流が流れていない状態にお
いてPNPタイプのトランジスタ9のベース電圧を直流
電源15のプラス端子と同電位に固定する働きをし、結
果的にPNPタイプのトランジスタ9のリーク電流を小
さくする働きをする。
【0052】以上が電流伝達手段98の動作についての
説明である。ここで、スイッチング指令信号42とPN
Pタイプのトランジスタ9のコレクタ電流49の関係を
考察すると、スイッチング指令信号42が‘L’レベル
の時にはコレクタ電流49は0で、次にスイッチング指
令信号42が‘H’レベルに変化してから遅延時間TA
が経過するまでコレクタ電流49は比較的大きな電流値
となり、次に比較的小さな電流値となり、スイッチング
指令信号42が‘L’レベルになるとコレクタ電流49
は0となる。
【0053】これらを整理すると、スイッチング指令信
号42にしたがってコレクタ電流49が第1の電流値1
64としコレクタ電流48が第7の電流値170とする
第1の状態と、コレクタ電流49が第2の電流値165
としコレクタ電流48が第8の電流値171とする第2
の状態と、コレクタ電流49が第5の電流値168とし
コレクタ電流48が第3の電流値166とする第3の状
態と、コレクタ電流49が第6の電流値169としコレ
クタ電流48が第4の電流値167とする第4の状態を
有し、第1の状態から順に第4の状態を繰り返し実現し
ていることがわかる。
【0054】ただし、本実施例においては、第5の電流
値168,第6の電流値169,第7の電流値170,
第8の電流値171を0としている。
【0055】以上が、電流伝達手段98、電流制御手段
126および127の動作についての説明である。
【0056】次に、電圧リミット手段97の働きについ
て述べる。ツェナーダイオード95および96で構成さ
れた電圧リミット手段97は、 流伝達手段98のPN
Pタイプのトランジスタ9が少なくとも第2の電流値1
65が流れているときに飽和しないようにPNPタイプ
のトランジスタ9のコレクタ電圧の上限を制限する働き
をしていると同時にパワーMOS−FET1および2の
ゲート電圧の上限を制限する働きをしている。また、ツ
ェナーダイオード95および96で構成された電圧リミ
ット手段97は、電流制御手段126のNPNタイプの
トランジスタ29が少なくとも第4の電流値167が流
れているときに飽和しないようにNPNタイプのトラン
ジスタ29のコレクタ電圧の下限を制限する働きをして
いると同時にパワーMOS−FET1および2のゲート
電圧の下限を制限する働きをしている。
【0057】ここで、パワーMOS−FET1および2
のゲート電圧の上限は、パワーMOS−FET1が十分
にONできえる電圧で、かつパワーMOS−FET2が
十分にOFFできえる電圧で、かつパワーMOS−FE
T1および2のゲートとソース間の耐圧を越えない値と
する必要がある。また、パワーMOS−FET1および
2のゲート電圧の下限は、パワーMOS−FET2が十
分にONできえる電圧で、かつパワーMOS−FET1
が十分にOFFできえる電圧で、かつパワーMOS−F
ET1および2のゲートとソース間の耐圧を越えない値
とする必要がある。
【0058】一般的にNチャンネルタイプのパワーMO
S−FETのゲートとソース間の耐圧は±20V〜±3
0V程度のものが多く、またドレインとソース間の導通
を開始するゲート電圧しきい値はソース電圧を基準に+
1V〜+5V程度のものが多い。一方Pチャンネルタイ
プのパワーMOS−FETのゲートとソース間の耐圧は
±20V〜±30V程度のものが多く、またドレインと
ソース間の導通を開始するゲート電圧しきい値はソース
電圧を基準に−1V〜−5V程度のものが多い。
【0059】ここで、スイッチング指令信号42と直流
主電源14のマイナス端子を基準にしたゲート信号電圧
50の関係を図3に示す。まず、スイッチング指令信号
42が‘L’レベルから‘H’レベルに変化すると、P
NPタイプのトランジスタ9のコレクタ電流49が流
れ、ゲート信号電圧50は急上昇し、ツェナーダイオー
ド95および96が導通した時点で電圧が固定される。
このゲート信号電圧50が上昇するに必要な上昇時間T
Rは、パワーMOS−FET1および2やツェナーダイ
オード95および96等に含まれる静電容量とコレクタ
電流49との関係より定まる。またツェナーダイオード
95および96が導通している状態においては、ゲート
信号電圧50が大きく変化しないため、コレクタ電流4
9を非常に小さな電流としてもその電圧を維持でき、実
際には抵抗105を流れる電流値以上に設定すれば十分
である。したがって、信号遅延手段26の遅延時間TA
を上昇時間TRよりやや大きい程度に設定しておけば、
上昇時間TRを小さくでき、かつPNPタイプのトラン
ジスタ9や抵抗11等の電力損失も最小限にできる。
【0060】次に、スイッチング指令信号42が‘H’
レベルから‘L’レベルに変化すると、NPNタイプの
トランジスタ29のコレクタ電流48が流れゲート信号
電圧50は急下降し、ツェナーダイオード95および9
6が導通した時点で電圧が固定される。このゲート信号
電圧50が下降するのに必要な時間TFは、パワーMO
S−FET1および2やツェナーダイオード95および
96等に含まれる静電容量とコレクタ電流48との関係
より定まる。また、ツェナーダイオード95および96
が導通している状態においてはゲート信号電圧50が大
きく変化しないため、コレクタ電流48を非常に小さな
電流としてもその電圧を維持でき、実際には抵抗105
を流れる電流値以上に設定すれば十分である。したがっ
て、信号遅延手段27の遅延時間TBを下降時間TFよ
りやや大きい程度に設定しておけば、下降時間TFを小
さくでき、かつNPNタイプのトランジスタ29や抵抗
35等の電力損失も最小限にできる。
【0061】次に、パワーMOS−FET1および2の
動作を説明する。パワーMOS−FET1および2はゲ
ートとソースがそれぞれ共通接続しているため、ゲート
信号電圧50が電動機巻線端子電圧51よりもパワーM
OS−FET1のゲート電圧しきい値以上高くなるとパ
ワーMOS−FET1はドレインからソースに向かって
電流を流し始め、逆にゲート信号電圧50が電動機巻線
端子電圧51よりもパワーMOS−FET2のゲート電
圧しきい値以上低くなるとパワーMOS−FET2はソ
ースからドレインに向かって電流を流し始める。したが
って、ゲート信号電圧50と電動機巻線端子電圧51の
電位差は常に一定の範囲内に入り、かつパワーMOS−
FET1および2が同時に電流を流して直流主電源14
のプラス端子とマイナス端子が短絡状態となることが本
質的にありえない。
【0062】次に、ダイオード5,6,7および8の働
きについて述べる。一般的に電動機巻線の簡易等価回路
は抵抗とインダクタンスと誘起電圧に相当する電圧源が
直列に接続したものとして表される。したがって、純抵
抗負荷とは異なり電動機巻線端子52に印加した電圧に
より一義的に電動機巻線端子52を流れる電流の方向が
定まらず、パワーMOS−FET1がONでかつパワー
MOS−FET2がOFFでかつ電動機巻線端子52か
ら電動機に電流が流出しているAの状態と、パワーMO
S−FET1がONでかつパワーMOS−FET2がO
FFでかつ電動機巻線端子52に電動機から電流が流入
しているBの状態と、パワーMOS−FET1がOFF
でかつパワーMOS−FET2がONでかつ電動機巻線
端子52に電動機から電流が流入しているCの状態と、
パワーMOS−FET1がOFFでかつパワーMOS−
FET2がONでかつ電動機巻線端子52から電動機に
電流が流出しているDの状態の4つの状態を有する。ま
ずAの状態においては、電動機巻線端子52を流れる電
流はダイオード7およびパワーMOS−FET1を流れ
ることがわかる。またCの状態においては、電動機巻線
端子52を流れる電流はダイオード8およびパワーMO
S−FET2を流れることがわかる。またBの状態とD
の状態については、電動機巻線端子52を流れる電流は
ダイオード5およびダイオード6をそれぞれ流れること
がわかる。ここでBの状態における電動機巻線端子電圧
51は、電動機巻線端子52を流れる電流により上昇
し、ダイオード5が導通した時点で固定されることがわ
かる。一般的に、NチャンネルタイプのパワーMOS−
FETにはソースからドレインに電流を流す働きをする
寄生ダイオードが存在するが、この寄生ダイオードの逆
回復時間trrが非常に長いという欠点を有する。した
がって、逆回復時間trrが短いダイオード5を別につ
けてかつパワーMOS−FET1の寄生ダイオードに電
流が流れないようにダイオード7を取り付けている。こ
のダイオード5の逆回復時間trrが長いとスイッチン
グ損失が増大するため、なるべくダイオード5は逆回復
時間の短いものを選定することが好ましい。同様に、D
の状態における電動機巻線端子電圧51は、電動機巻線
端子52を流れる電流により下降し、ダイオード6が導
通した時点で固定される。一般的に、Pチャンネルタイ
プのパワーMOS−FETにはドレインからソースに電
流を流す働きをする寄生ダイオードが存在するが、この
寄生ダイオードの逆回復時間trrが非常に長いという
欠点を有する。したがって、逆回復時間trrが短いダ
イオード6を別につけてかつパワーMOS−FET2の
寄生ダイオードに電流が流れないようにダイオード8を
取り付けている。このダイオード6の逆回復時間trr
が長いとスイッチング損失が増大するため、なるべくダ
イオード6は逆回復時間の短いものを選定することが好
ましい。
【0063】以上の説明によりスイッチング指令信号4
2を‘H’レベルにすると電動機巻線端子52が直流主
電源14のプラス端子に接続されることがわかる。ま
た、スイッチング指令信号42を‘L’レベルにすると
電動機巻線端子52が直流主電源14のマイナス端子に
接続され、スイッチング指令信号42を‘H’レベルか
ら‘L’レベルに変化させた時や‘L’レベルから
‘H’レベルに変化させた時においてもフローティング
時間が本質的に0である構成であることがわかる。
【0064】さらに、PNPタイプのトランジスタ9の
コレクタ電流49とNPNタイプのトランジスタ29の
コレクタ電流48の電流値を変えることにより、ゲート
信号電圧50の上昇時間TRおよび下降時間TFをある
程度の範囲内で自由に設定でき、これにともなって電動
機巻線端子電圧51の上昇時間および下降時間もある程
度の範囲内で自由に設定できるという長所を有する。通
常、電動機巻線端子電圧51の上昇時間および下降時間
は小さくするほどパワーMOS−FET1およびパワー
MOS−FET2等の電力損失が小さくできるため好ま
しいが、電気雑音が大きくなるという欠点がある。した
がって、電気雑音を特に小さくしたい用途ではあえて電
動機巻線端子電圧51の上昇時間および下降時間を大き
くすることが必要であり、これに容易に対応できる構成
である。
【0065】また、図1におけるパワーMOS−FET
1および2のゲートとソース間にコンデンサを接続する
ことにより、さらに電動機巻線端子電圧51の上昇時間
および下降時間を大幅に長くできることはいうまでもな
い。
【0066】以上が、電動機解放信号156が‘H’レ
ベル、運転許可信号220が‘H’レベル、つまりフリ
ーランでない状態を指令している場合における電流伝達
ー手段98、電流制御手段126および127の動作に
ついての説明であるが、次に電動機解放信号156、ま
たは運転許可信号220が‘L’レベル、つまりフリー
ラン状態を指令している場合における電流伝達手段
8、電流制御手段126および127の動作についての
説明をつけ加える。
【0067】電動機解放信号156が‘L’レベル、つ
まりフリーラン状態を指令している場合、または運転許
可信号220が‘L’レベルの場合には、スイッチング
指令信号42にかかわらず論理積否定手段106および
107の出力信号はともに‘H’レベルとなり、したが
ってNPNタイプのトランジスタ28のベース信号43
は‘L’レベル、NPNタイプのトランジスタ29のベ
ース信号45は‘L’レベルとなる。
【0068】この状態はいわゆる第5の状態で、第9の
電流値であるコレクタ電流49およびコレクタ電流48
はともに0である。
【0069】第5の状態となると、パワーMOS−FE
T1および2のゲート信号電圧50は抵抗105により
電動機巻線端子電圧51とほぼ同電位となる。したがっ
て、パワーMOS−FET1および2はともにOFF状
態となり、フリーラン状態が実現できる。第5の状態
は、主に何らかのトラブルが発生した場合等において、
電動機の運転を中断して電動機および制御装置を保護す
るために用いられる。第5の状態への移行は、前記第1
の状態,第2の状態,第3の状態および第4の状態のい
ずれの状態からも可能で、電動機解放信号156が
‘L’レベルに変化した瞬間に移行する。逆に、第5の
状態からは、電動機解放信号156が‘H’レベルに変
化した瞬間に第1の状態または第3の状態へ移行するよ
うに構成している。これは、第5の状態から第2の状態
または第4の状態に移行すると、ゲート信号電圧50の
上昇または下降に要する時間が非常に長くなり、パワー
MOS−FET1および2に過大な発熱を生じるための
防止策である。しかしながら、第5の状態から他の状態
への移行は、中断していた電動機の運転を再開すること
を目的とする場合が主であり、この場合においては頻度
が多くても数秒に1回程度と低いため、パワーMOS−
FET1および2の耐量が十分あれば、第5の状態から
他のすべての状態へ移行できるような構成とすることも
できる。
【0070】最後に、運転許可信号220を出力する電
圧監視手段225について説明する。
【0071】電圧監視手段225は、直流電源15の電
圧不足および直流主電源14の電圧不足を検出するもの
である。ここで、直流主電源14の電圧が異常に低下す
ると電動機に十分な電圧を与えることができないため正
常な運転ができず、また直流電源15の電圧不足が生じ
るとパワーMOS−FET1および2の発熱が大きくな
り危険であるため、この状態となった場合において運転
許可信号220を‘L’レベルとする動作を行う。
【0072】ここで、直流電源15の電圧をV15、直
流主電源14の電圧をV14、直流電源16の電圧をV
16、ツェナーダイオード205のツェナー電圧をV2
05、抵抗201の抵抗値をR201、抵抗202の抵
抗値をR202、抵抗203の抵抗値をR203、抵抗
204の抵抗値をR204、PNPタイプのトランジス
タ206がONし始めるエミッタ・ベース電圧をV20
6とすると、抵抗204の電圧V204は(数1)にな
る。
【0073】
【数1】
【0074】ここで、V204があらかじめ定められた
電圧V208より低い場合は運転許可信号220は
‘L’レベルとなり、論理積否定手段106および10
7の出力信号はともに‘H’レベル、NPNタイプのト
ランジスタ28のベース信号43およびNPNタイプの
トランジスタ29のベース信号45は‘L’レベルとな
り、いわゆる第5の状態すなわちフリーラン状態とな
る。
【0075】なお、本実施例の電流伝達手段98、電流
制御手段126および127は、第5の電流値168,
第6の電流値169,第7の電流値170および第8の
電流値171を0としているが、第1の電流値164が
第7の電流値170よりも大きな電流値とし、第2の電
流値165が第8の電流値171よりも大きな電流値と
し、第3の電流値166が第5の電流値168よりも大
きな電流値とし、第4の電流値167が第6の電流値1
69よりも大きな電流値とし、第1の電流値164と第
7の電流値170の差が第2の電流値165第8のと電
流値171の差より大きくし、第3の電流値166と第
5の電流値168の差が第4の電流値167と第6の電
流値169の差より大きくすれば、第5の電流値16
8,第6の電流値169,第7の電流値170および第
8の電流値171を0以外の値とできることはいうまで
もない。
【0076】図2(b)にその一例を示す。また本実施
例の電流伝達手段98、電流制御手段126および12
7は、第5の状態における第9の電流値も0としている
が、第9の電流値も0以外の値とできることはいうまで
もない。
【0077】つまり、PNPタイプのトランジスタ9の
コレクタ電流49とNPNタイプのトランジスタ29の
コレクタ電流48を同一の電流値とすれば0以外の値と
することができる。
【0078】(実施例2) 以下本発明の第2の実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0079】図4において、126および127は電流
制御手段、98は電流伝達手段、109は信号処理手
段、225は電圧監視手段、14は直流主電源、15お
よび16は直流電源、105は抵抗、97はツェナーダ
イオード95および96で構成された電圧リミット手段
で、以上は図1の構成と同様なものである。図1の構成
と異なるのは、パワーMOS−FET1および2とダイ
オード5,6,7および8を、逆回復時間trrの短い
寄生ダイオードを有するNチャンネルタイプのパワーM
OS−FET1aとPチャンネルタイプのパワーMOS
−FET2aとした点である。
【0080】最近、パワーMOS−FETの技術が進歩
し、寄生ダイオードの逆回復時間trrが非常に短いも
のもごく一部で製造されている。この逆回復時間trr
の短い寄生ダイオードを有するパワーMOS−FETが
入手できる場合においては図4の構成をとることがで
き、部品点数の削減をすることができる。
【0081】(実施例3) 以下本発明の第3の実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0082】図5において、1はNチャンネルタイプの
パワーMOS−FET、2はPチャンネルタイプのパワ
ーMOS−FET、5,6,7および8はダイオード、
132は電流伝達手段、131および163は電流制御
手段、109は信号処理手段、226は電圧監視手段、
14は直流主電源、15および16は直流電源、105
は抵抗、97は電圧リミット手段でツェナーダイオード
95および96で構成されている。
【0083】以上のように構成されたPWMインバータ
用出力回路について、その動作を説明する。
【0084】65は論理反転手段で、スイッチング指令
信号42を論理反転した結果を反転スイッチング信号8
0として出力する。
【0085】106と107は論理積否定手段で、10
6は電動機解放信号156と反転スイッチング信号80
と運転許可信号220の論理積否定をとった結果を出力
し、107は電動機解放信号156とスイッチング指令
信号42と運転許可信号220の論理積否定をとった結
果を出力する。
【0086】ここで、説明を簡単にするために、まず電
動機解放信号156が‘H’レベル、運転許可信号22
0が‘H’レベル、つまりフリーランでない状態を指令
している場合について図6(a)を用いてすべて説明
し、最後に電動機解放信号156が‘L’レベル、また
は運転許可信号220が‘L’レベル、つまりフリーラ
ン状態を指令している場合についての説明をつけ加える
ことにする。
【0087】まず、電流制御手段163の動作を詳しく
説明する。PNPタイプのトランジスタ119のベース
信号123はスイッチング指令信号42を論理反転手段
111および162と論理積否定手段107を通して発
生させる。このベース信号123はスイッチング指令信
号42を論理反転した信号とほぼ同じで、‘L’レベル
が例えば0V、‘H’レベルが例えば5Vの値をとるも
のとする。
【0088】次に、PチャンネルタイプのMOS−FE
T120のゲート信号124はスイッチング指令信号4
2を論理反転手段112,113および162と論理積
否定手段107と信号遅延手段114を通して発生させ
る。
【0089】このゲート信号124は、スイッチング指
令信号42を遅延時間TBだけ遅らせたもので、‘L’
レベルをMOS−FET120を十分にONさせること
のできる電圧とし、‘H’レベルをMOS−FET12
0を十分にOFFさせることのできる電圧とする。
【0090】PNPタイプのトランジスタ119はエミ
ッタホロワ型の回路構成をとり、ベース信号123の電
位と直流電源15のプラス端子の電位との差が約0.7
V以上低くなるとベース信号123の電圧とエミッタに
接続された抵抗の値で定まるコレクタ電流49が流れ、
ベース信号123の電位と直流電源15のプラス端子の
電位との差が約0.7V以下の場合にはコレクタ電流4
9は0となる。MOS−FET120はPNPタイプの
トランジスタ119のエミッタに接続された抵抗の値を
切り換える働きをしており、PNPタイプのトランジス
タ119のベース信号の電位と直流電源15のプラス端
子の電位との差が約0.7V以上低い状態でMOS−F
ET120がONするとPNPタイプのトランジスタ1
19のコレクタ電流49を大きくする作用がある。
【0091】ここで、スイッチング指令信号42とコレ
クタ電流49の関係を考察すると、スイッチング指令信
号42が‘L’レベルの時にはコレクタ電流49は0
で、次にスイッチング指令信号42が‘H’レベルに変
化してから遅延時間TBが経過するまでコレクタ電流4
9は比較的大きな電流値となり、次に比較的小さな電流
値となり、スイッチング指令信号42が‘L’レベルに
なるとコレクタ電流49は0となる。
【0092】以上が電流制御手段163の動作について
の説明である。次に、電流制御手段131の動作を詳し
く説明する。PNPタイプのトランジスタ137のベー
ス信号148はスイッチング指令信号42を論理積否定
手段106と論理反転手段65,139および161を
通して発生させる。このベース信号148はスイッチン
グ指令信号42とほぼ同じで、‘L’レベルが例えば0
V、‘H’レベルが例えば5Vの値をとるものとする。
次に、PチャンネルタイプのMOS−FET138のゲ
ート信号149はスイッチング指令信号42を論理反転
手段65,140,141および161と論理積否定手
段106と信号遅延手段142を通して発生させる。こ
のゲート信号149は、スイッチング指令信号42を論
理反転した信号を遅延時間TAだけ遅らせたもので、
‘L’レベルをMOS−FET138を十分にONさせ
ることのできる電圧とし、‘H’レベルをMOS−FE
T138を十分にOFFさせることのできる電圧とす
る。PNPタイプのトランジスタ137はエミッタホロ
ワ型の回路構成をとり、ベース信号148の電位と直流
電源15のプラス端子の電位との差が約0.7V以上低
くなるとベース信号148の電圧とエミッタに接続され
た抵抗の値で定まるコレクタ電流150が流れ、ベース
信号148の電位と直流電源15のプラス端子の電位と
の差が約0.7V以下の場合にはコレクタ電流150は
0となる。MOS−FET138はPNPタイプのトラ
ンジスタ137のエミッタに接続された抵抗の値を切り
換える働きをしており、PNPタイプのトランジスタ1
37のベース信号148の電位と直流電源15のプラス
端子の電位との差が約0.7V以上低い状態でMOS−
FET138がONするとPNPタイプのトランジスタ
137のコレクタ電流150を大きくする作用がある。
【0093】ここで、スイッチング指令信号42とコレ
クタ電流150の関係を考察すると、スイッチング指令
信号42が‘H’レベルの時にはコレクタ電流150は
0で、次にスイッチング指令信号42が‘L’レベルに
変化してから遅延時間TAが経過するまでコレクタ電流
150は比較的大きな電流値となり、次に比較的小さな
電流値となり、スイッチング指令信号42が‘H’レベ
ルになるとコレクタ電流150は0となる。
【0094】以上が電流制御手段131の動作について
の説明である。次に、電流伝達手段132の働きについ
て述べる。
【0095】抵抗103,135および154、NPN
タイプのトランジスタ133、PNPタイプのトランジ
スタ152、ダイオード153および182は電流伝達
手段構成をとり、NPNタイプのトランジスタ133が
飽和しない範囲において、NPNタイプのトランジスタ
133のコレクタ電流48をPNPタイプのトランジス
タ137のコレクタ電流150に対応した電流とする働
きをする。
【0096】ダイオード182は電流伝達手段の温度補
正を行うものであり、温度変化によりPNPタイプのト
ランジスタ137のコレクタ電流150とNPNタイプ
のトランジスタ133のコレクタ電流48の比、すなわ
ちミラー比が変化することをおさえ、抵抗135、NP
Nタイプのトランジスタ133、ツェナーダイオード9
5および96の損失が増大することをおさえる働きをし
ている。
【0097】ここで、スイッチング指令信号42が
‘L’レベルから‘H’レベルに変化した瞬間を考察す
ると、NPNタイプのトランジスタ133のコレクタ電
圧が上昇する際、NPNタイプのトランジスタ133の
ベース電圧がコレクタ出力容量Cobを流れる電流によ
って上昇し、NPNタイプのトランジスタ133のコレ
クタから電流を漏洩する結果となり、ゲート信号電圧5
0の上昇時間が長くなり、パワーMOS−FETのスイ
ッチング損失を増大するという結果となる。そこでPN
Pタイプのトランジスタ152とダイオード153は、
NPNタイプのトランジスタ133のコレクタ電圧が上
昇する際に、コレクタ出力容量Cobを流れる電流をP
NPタイプのトランジスタ152のエミッタ電流によっ
て除去する働きをし、NPNタイプのトランジスタ13
3のベース電圧の上昇を防止し、スイッチング損失を低
減する働きをする。
【0098】抵抗103は、PNPタイプのトランジス
タ152のエミッタおよびダイオード153に電流が流
れていない状態においてNPNタイプのトランジスタ1
33のベース電圧を直流電源16のマイナス端子と同電
位に固定する働きをし、結果的にNPNタイプのトラン
ジスタ133のリーク電流を小さくする働きをする。
【0099】以上が電流伝達手段132の動作について
の説明である。ここで、スイッチング指令信号42とN
PNタイプのトランジスタ133のコレクタ電流49の
関係を考察すると、スイッチング指令信号42が‘H’
レベルの時にはコレクタ電流48は0で、次にスイッチ
ング指令信号42が‘L’レベルに変化してから遅延時
間TAが経過するまでコレクタ電流48は比較的大きな
電流値となり、次に比較的小さな電流値となり、スイッ
チング指令信号42が‘L’レベルになるとコレクタ電
流48は0となる。
【0100】これらを整理すると、スイッチング指令信
号42にしたがってコレクタ電流48が第1の電流値1
94としコレクタ電流49が第7の電流値190とする
第1の状態と、コレクタ電流48が第2の電流値195
としコレクタ電流49が第8の電流値191とする第2
の状態と、コレクタ電流48が第5の電流値198とし
コレクタ電流49が第3の電流値196とする第3の状
態と、コレクタ電流48が第6の電流値199としコレ
クタ電流49が第4の電流値197とする第4の状態を
有し、第1の状態から順に第4の状態を繰り返し実現し
ていることがわかる。
【0101】ただし、本実施例においては、第5の電流
値198,第6の電流値199,第7の電流値190,
第8の電流値191を0としている。
【0102】以上が、電流伝達手段132、電流制御手
段131および163の動作についての説明である。
【0103】次に、電圧リミット手段97の働きについ
て述べる。ツェナーダイオード95および96で構成さ
れた電圧リミット手段97は、電流伝達手段132のN
PNタイプのトランジスタ133が少なくとも第2の電
流値195が流れているときに飽和しないようにNPN
タイプのトランジスタ133のコレクタ電圧の下限を制
限する働きをしていると同時にパワーMOS−FET1
および2のゲート電圧の下限を制限する働きをしてい
る。また、ツェナーダイオード95および96で構成さ
れた電圧リミット手段97は、電流制御手段163のP
NPタイプのトランジスタ119が少なくとも第4の電
流値197が流れているときに飽和しないようにPNP
タイプのトランジスタ119のコレクタ電圧の上限を制
限する働きをしていると同時にパワーMOS−FET1
および2のゲート電圧の上限を制限する働きをしてい
る。
【0104】ここで、パワーMOS−FET1および2
のゲート電圧の上限は、パワーMOS−FET1が十分
にONできえる電圧で、かつパワーMOS−FET2が
十分にOFFできえる電圧で、かつパワーMOS−FE
T1および2のゲートとソース間の耐圧を越えない値と
する必要がある。また、パワーMOS−FET1および
2のゲート電圧の下限は、パワーMOS−FET2が十
分にONできえる電圧で、かつパワーMOS−FET1
が十分にOFFできえる電圧で、かつパワーMOS−F
ET1および2のゲートとソース間の耐圧を越えない値
とする必要がある。
【0105】一般的にNチャンネルタイプのパワーMO
S−FETのゲートとソース間の耐圧は±20V〜±3
0V程度のものが多く、またドレインとソース間の導通
を開始するゲート電圧しきい値はソース電圧を基準に+
1V〜+5V程度のものが多い。一方Pチャンネルタイ
プのパワーMOS−FETのゲートとソース間の耐圧は
±20V〜±30V程度のものが多く、またドレインと
ソース間の導通を開始するゲート電圧しきい値はソース
電圧を基準に−1V〜−5V程度のものが多い。
【0106】ここで、スイッチング指令信号42と直流
主電源14のマイナス端子を基準にしたゲート信号電圧
50の関係を図7に示す。まず、スイッチング指令信号
42が‘H’レベルから‘L’レベルに変化すると、N
PNタイプのトランジスタ133のコレクタ電流48が
流れ、ゲート信号電圧50は急下降し、ツェナーダイオ
ード95および96が導通した時点で電圧が固定され
る。このゲート信号電圧50が下降するに必要な時間T
Fは、パワーMOS−FET1および2やツェナーダイ
オード95および96等に含まれる静電容量とコレクタ
電流48との関係より定まる。またツェナーダイオード
95および96が導通している状態においては、ゲート
信号電圧50が大きく変化しないため、コレクタ電流4
8を非常に小さな電流としてもその電圧を維持でき、実
際には抵抗105を流れる電流値以上に設定すれば十分
である。したがって、信号遅延手段142の遅延時間T
Aを下降時間TFよりやや大きい程度に設定しておけば
下降時間TFを小さくでき、かつNPNタイプのトラン
ジスタ133や抵抗135等の電力損失も最小限にでき
る。
【0107】次に、スイッチング指令信号42が‘L’
レベルから‘H’レベルに変化すると、PNPタイプの
トランジスタ119のコレクタ電流49が流れゲート信
号電圧50は急上昇し、ツェナーダイオード95および
96が導通した時点で電圧が固定される。このゲート信
号電圧50が上昇するのに必要な時間TRは、パワーM
OS−FET1および2やツェナーダイオード95およ
び96等に含まれる静電容量とコレクタ電流49との関
係より定まる。また、ツェナーダイオード95および9
6が導通している状態においてはゲート信号電圧50が
大きく変化しないため、コレクタ電流49を非常に小さ
な電流としてもその電圧を維持でき、実際には抵抗10
5を流れる電流値以上に設定すれば十分である。したが
って、信号遅延手段114の遅延時間TBを上昇時間T
Rよりやや大きい程度に設定しておけば上昇時間TRを
小さくでき、かつPNPタイプのトランジスタ119や
抵抗122等の電力損失も最小限にできる。
【0108】次に、パワーMOS−FET1および2の
動作を説明する。パワーMOS−FET1および2はゲ
ートとソースがそれぞれ共通接続しているため、ゲート
信号電圧50が電動機巻線端子電圧51よりもパワーM
OS−FET1のゲート電圧しきい値以上高くなるとパ
ワーMOS−FET1はドレインからソースに向かって
電流を流し始め、逆にゲート信号電圧50が電動機巻線
端子電圧51よりもパワーMOS−FET2のゲート電
圧しきい値以上低くなるとパワーMOS−FET2はソ
ースからドレインに向かって電流を流し始める。したが
って、ゲート信号電圧50と電動機巻線端子電圧51の
電位差は常に一定の範囲内に入り、かつパワーMOS−
FET1および2が同時に電流を流して直流主電源14
のプラス端子とマイナス端子が短絡状態となることが本
質的にありえない。
【0109】次に、ダイオード5,6,7および8の働
きについて述べる。一般的に電動機巻線の簡易等価回路
は抵抗とインダクタンスと誘起電圧に相当する電圧源が
直列に接続したものとして表される。したがって、純抵
抗負荷とは異なり電動機巻線端子52に印加した電圧に
より一義的に電動機巻線端子52を流れる電流の方向が
定まらず、パワーMOS−FET1がONでかつパワー
MOS−FET2がOFFでかつ電動機巻線端子52か
ら電動機に電流が流出しているAの状態と、パワーMO
S−FET1がONでかつパワーMOS−FET2がO
FFでかつ電動機巻線端子52に電動機から電流が流入
しているBの状態と、パワーMOS−FET1がOFF
でかつパワーMOS−FET2がONでかつ電動機巻線
端子52に電動機から電流が流入しているCの状態と、
パワーMOS−FET1がOFFでかつパワーMOS−
FET2がONでかつ電動機巻線端子52から電動機に
電流が流出しているDの状態の4つの状態を有する。ま
ずAの状態においては、電動機巻線端子52を流れる電
流はダイオード7およびパワーMOS−FET1を流れ
ることがわかる。またCの状態においては、電動機巻線
端子52を流れる電流はダイオード8およびパワーMO
S−FET2を流れることがわかる。またBの状態とD
の状態については、電動機巻線端子52を流れる電流は
ダイオード5およびダイオード6をそれぞれ流れること
がわかる。ここでBの状態における電動機巻線端子電圧
51は、電動機巻線端子52を流れる電流により上昇
し、ダイオード5が導通した時点で固定されることがわ
かる。一般的に、NチャンネルタイプのパワーMOS−
FETにはソースからドレインに電流を流す働きをする
寄生ダイオードが存在するが、この寄生ダイオードの逆
回復時間trrが非常に長いという欠点を有する。した
がって、逆回復時間trrが短いダイオード5を別につ
けてかつパワーMOS−FET1の寄生ダイオードに電
流が流れないようにダイオード7を取り付けている。こ
のダイオード5の逆回復時間trrが長いとスイッチン
グ損失が増大するため、なるべくダイオード5は逆回復
時間の短いものを選定することが好ましい。同様に、D
の状態における電動機巻線端子電圧51は、電動機巻線
端子52を流れる電流により下降し、ダイオード6が導
通した時点で固定される。一般的に、Pチャンネルタイ
プのパワーMOS−FETにはドレインからソースに電
流を流す働きをする寄生ダイオードが存在するが、この
寄生ダイオードの逆回復時間trrが非常に長いという
欠点を有する。したがって、逆回復時間trrが短いダ
イオード6を別につけてかつパワーMOS−FET2の
寄生ダイオードに電流が流れないようにダイオード8を
取り付けている。このダイオード6の逆回復時間trr
が長いとスイッチング損失が増大するため、なるべくダ
イオード6は逆回復時間の短いものを選定することが好
ましい。
【0110】以上の説明によりスイッチング指令信号4
2を‘H’レベルにすると電動機巻線端子52が直流主
電源14のプラス端子に接続されることがわかる。ま
た、スイッチング指令信号42を‘L’レベルにすると
電動機巻線端子52が直流主電源14のマイナス端子に
接続され、スイッチング指令信号42を‘H’レベルか
ら‘L’レベルに変化させた時や‘L’レベルから
‘H’レベルに変化させた時においてもフローティング
時間が本質的に0である構成であることがわかる。
【0111】さらに、NPNタイプのトランジスタ13
3のコレクタ電流48とPNPタイプのトランジスタ1
19のコレクタ電流49の電流値を変えることにより、
ゲート信号電圧50の上昇時間TRおよび下降時間TF
をある程度の範囲内で自由に設定でき、これにともなっ
て電動機巻線端子電圧51の上昇時間および下降時間も
ある程度の範囲内で自由に設定できるという長所を有す
る。通常、電動機巻線端子電圧51の上昇時間および下
降時間は小さくするほどパワーMOS−FET1および
パワーMOS−FET2等の電力損失が小さくできるた
め好ましいが、電気雑音が大きくなるという欠点があ
る。したがって、電気雑音を特に小さくしたい用途では
あえて電動機巻線端子電圧51の上昇時間および下降時
間を大きくすることが必要であり、これに容易に対応で
きる構成である。
【0112】また、図5におけるパワーMOS−FET
1および2のゲートとソース間にコンデンサを接続する
ことにより、さらに電動機巻線端子電圧51の上昇時間
および下降時間を大幅に長くできることはいうまでもな
い。
【0113】以上が、電動機解放信号156が‘H’レ
ベル、運転許可信号220が‘H’レベル、つまりフリ
ーランでない状態を指令している場合における電流伝達
手段132、電流制御手段131および163の動作に
ついての説明であるが、次に電動機解放信号156、ま
たは運転許可信号220が‘L’レベル、つまりフリー
ラン状態を指令している場合における電流伝達手段13
2、電流制御手段131および163の動作についての
説明をつけ加える。
【0114】電動機解放信号156が‘L’レベル、つ
まりフリーラン状態を指令している場合、または運転許
可信号220が‘L’レベルの場合には、スイッチング
指令信号42にかかわらず論理積否定手段106および
107の出力信号はともに‘H’レベルとなり、したが
ってPNPタイプのトランジスタ137のベース信号1
48は‘H’レベル、PNPタイプのトランジスタ11
9のベース信号123は‘H’レベルとなる。
【0115】この状態はいわゆる第5の状態で、第9の
電流値であるコレクタ電流49およびコレクタ電流48
はともに0である。
【0116】第5の状態となると、パワーMOS−FE
T1および2のゲート信号電圧50は抵抗105により
電動機巻線端子電圧51とほぼ同電位となる。したがっ
て、パワーMOS−FET1および2はともにOFF状
態となり、フリーラン状態が実現できる。第5の状態
は、主に何らかのトラブルが発生した場合等において、
電動機の運転を中断して電動機および制御装置を保護す
るために用いられる。第5の状態への移行は、前記第1
の状態,第2の状態,第3の状態および第4の状態のい
ずれの状態からも可能で、電動機解放信号156が
‘L’レベルに変化した瞬間に移行する。逆に、第5の
状態からは、電動機解放信号156が‘H’レベルに変
化した瞬間に第1の状態または第3の状態へ移行するよ
うに構成している。これは、第5の状態から第2の状態
または第4の状態に移行すると、ゲート信号電圧50の
上昇または下降に要する時間が非常に長くなり、パワー
MOS−FET1および2に過大な発熱を生じるための
防止策である。しかしながら、第5の状態から他の状態
への移行は、中断していた電動機の運転を再開すること
を目的とする場合が主であり、この場合においては頻度
が多くても数秒に1回程度と低いため、パワーMOS−
FET1および2の耐量が十分あれば、第5の状態から
他のすべての状態へ移行できるような構成とすることも
できる。
【0117】最後に、運転許可信号220を出力する電
圧監視手段226について説明する。
【0118】電圧監視手段226は、直流電源16の電
圧不足および直流主電源14の電圧不足を検出するもの
である。ここで、直流主電源14の電圧が異常に低下す
ると電動機に十分な電圧を与えることができないため正
常な運転ができず、また直流電源16の電圧不足が生じ
るとパワーMOS−FET1および2の発熱が大きくな
り危険であるため、この状態となった場合において運転
許可信号220を‘L’レベルとする動作を行う。
【0119】ここで、直流電源15の電圧をV15、直
流主電源14の電圧をV14、直流電源16の電圧をV
16、ツェナーダイオード218のツェナー電圧をV2
18、抵抗210の抵抗値をR210、抵抗211の抵
抗値をR211、抵抗212の抵抗値をR212、抵抗
213の抵抗値をR213、NPNタイプのトランジス
タ217がONし始めるエミッタ・ベース電圧をV21
7とすると、抵抗210の電圧は(数2)になる。
【0120】
【数2】
【0121】ここで、V210があらかじめ定められた
電圧V215より低い場合は運転許可信号220は
‘L’レベルとなり、論理積否定手段106および10
7の出力信号はともに‘H’レベル、PNPタイプのト
ランジスタ119のベース信号123およびPNPタイ
プのトランジスタ137のベース信号148は‘H’レ
ベルとなり、いわゆる第5の状態すなわちフリーラン状
態となる。
【0122】なお、本実施例の電流伝達手段132、電
流制御手段131および163は、第5の電流値19
8,第6の電流値199,第7の電流値190および第
8の電流値191を0としているが、第1の電流値19
4が第7の電流値190よりも大きな電流値とし、第2
の電流値195が第8の電流値191よりも大きな電流
値とし、第3の電流値196が第5の電流値198より
も大きな電流値とし、第4の電流値197が第6の電流
値199よりも大きな電流値とし、第1の電流値194
と第7の電流値190の差が第2の電流値195第8の
と電流値191の差より大きくし、第3の電流値196
と第5の電流値198の差が第4の電流値197と第6
の電流値199の差より大きくすれば、第5の電流値1
98,第6の電流値199,第7の電流値190および
第8の電流値191を0以外の値とできることはいうま
でもない。
【0123】図6(b)にその一例を示す。また本実施
例の電流伝達手段132、電流制御手段131および1
63は、第5の状態における第9の電流値も0としてい
るが、第9の電流値も0以外の値とできることはいうま
でもない。
【0124】つまり、NPNタイプのトランジスタ13
3のコレクタ電流48とPNPタイプのトランジスタ1
19のコレクタ電流49を同一の電流値とすれば0以外
の値とすることができる。
【0125】(実施例4) 以下本発明の第4の実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0126】図8において、131および163は電流
制御手段、132は電流伝達手段、109は信号処理手
段、226は電圧監視手段、14は直流主電源、15お
よび16は直流電源、105は抵抗、97はツェナーダ
イオード95および96で構成された電圧リミット手段
で、以上は図5の構成と同様なものである。図5の構成
と異なるのは、パワーMOS−FET1および2とダイ
オード5,6,7および8を、逆回復時間trrの短い
寄生ダイオードを有するNチャンネルタイプのパワーM
OS−FET1aとPチャンネルタイプのパワーMOS
−FET2aとした点である。
【0127】最近、パワーMOS−FETの技術が進歩
し、寄生ダイオードの逆回復時間trrが非常に短いも
のもごく一部で製造されている。この逆回復時間trr
の短い寄生ダイオードを有するパワーMOS−FETが
入手できる場合においては図8の構成をとることがで
き、部品点数の削減をすることができる。
【0128】
【発明の効果】以上のように本発明は、実施例1の構成
とすることにより、フローティング状態が本質的になく
フローティング時間が0でスイッチング指令信号と電動
機巻線端子の平均電圧が一義的に定まることにより制御
誤差が非常に小さく、温度特性が優れ、かつ消費電力も
少ない優れたPWMインバータ用出力回路を安価に提供
することができるものである。さらに必要に応じて、電
気雑音の発生が非常に小さな優れたPWMインバータ用
出力回路を安価に提供することができる。
【0129】また、実施例2の構成とすることにより、
実施例1と同等な効果をえることができる。
【0130】最近、パワーMOS−FETの技術が発達
し、寄生ダイオードの逆回復時間trrが非常に短いも
のもごく一部で製造されている。この逆回復時間trr
の短い寄生ダイオードを有するパワーMOS−FETが
入手できる場合においては本構成をとることができ、部
品点数の削減をすることができる。
【0131】また、実施例3の構成とすることにより、
実施例1と同等な効果をえることができる。
【0132】また、実施例4の構成とすることにより、
実施例3と同等な効果をえることができる。
【0133】最近、パワーMOS−FETの技術が発達
し、寄生ダイオードの逆回復時間trrが非常に短いも
のもごく一部で製造されている。この逆回復時間trr
の短い寄生ダイオードを有するパワーMOS−FETが
入手できる場合においては本構成をとることができ、部
品点数の削減をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路図
【図2】(a)本発明の第一の実施例におけるPWMイ
ンバータ用出力回路の電流制御手段の動作を示す図 (b)本発明の第一の実施例におけるPWMインバータ
用出力回路の電流制御手段の動作を示す図
【図3】本発明の第一の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の動作を示す図
【図4】本発明の第2の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路図
【図5】本発明の第3の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路図
【図6】(a)本発明の第3の実施例におけるPWMイ
ンバータ用出力回路の電流制御手段の動作を示す図 (b)本発明の第3の実施例におけるPWMインバータ
用出力回路の電流制御手段の動作を示す図
【図7】本発明の第3の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の動作を示す図
【図8】本発明の第4の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の動作を示す図
【図9】一般的なPWMインバータの回路図
【図10】従来のPWMインバータ用出力回路図
【図11】従来のPWMインバータ用出力回路の動作を
示す図
【符号の説明】
1,1a NチャンネルタイプのパワーMOS−FET 2,2a PチャンネルタイプのパワーMOS−FET 5,6,7,8,78,79,129,153,18
1,182 ダイオード 9,119,137,152,206 PNPタイプの
トランジスタ 28,29,74,75,76,77,128,13
3,217 NPNタイプのトランジスタ 11,32,33,34,35,83,84,85,8
6,87,88,89,90,91,92,103,1
04,105,121,122,130,135,14
6,147,154,201,202,203,20
4,210,211,212,213 抵抗 126,127,131,163 電流制御手段 14 直流主電源 15,16,93,94,118,208,215 直
流電源 20,21,22,23,24,25,65,111,
112,113,139,140,141,161,1
62 論理反転手段 26,27,114,142 信号遅延手段 30,31 NチャンネルタイプのMOS−FET 42,61,62 スイッチング指令信号 52,63,64 電動機巻線端子 53 PWMインバータ用出力回路 54 第1の状態 55 第2の状態 56 第3の状態 57 第4の状態 58 周波数電圧設定手段 59 PWM制御回路 60 電動機 66,67 オンディレイ回路 68,69 ベースドライブ回路 70,71 パワートランジスタ 72,73 ホトカプラ 95,96,205,218 ツェナーダイオード 97 電圧リミット手段 98,132 電流伝達手段 106,107 論理積否定手段 109 信号処理手段 120,138 PチャンネルタイプのMOS−FET 156 電動機解放信号 157,158 論理積手段 207,216 オペアンプ 220 運転許可信号 225,226 電圧監視手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−284740(JP,A) 特開 平6−315270(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 7/537

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Nチャンネルタイプの第1のパワーMO
    S−FETと、Pチャンネルタイプの第2のパワーMO
    S−FETと、第1,第2,第3および第4のダイオー
    ドと、 電流流入端子と第1および第2の電流流出端子をもち、
    前記第2の電流流出端子から流出する電流に対応した電
    流を前記第1の電流流出端子から流出させる働きをする
    電流伝達手段1と、 電流入力端子を有し前記電流入力端子より流入する電流
    を制御する電流制御手段1と、 電流入力端子を有し前記電流入力端子より流入する電流
    を制御する電流制御手段2と、 直流主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第1の直流電源を備え、第1のパワーMOS−FETの
    ドレインと第3のダイオードのカソードを接続し、 第3のダイオードのアノードと第1のダイオードのカソ
    ードと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のパワーMOS−FETのドレインと第4のダイオ
    ードのアノードを接続し、 第4のダイオードのカソードと第2のダイオードのアノ
    ードと前記直流主電源のマイナス端子を接続し、 第1のパワーMOS−FETのソースと第1のダイオー
    ドのアノードと第2のパワーMOS−FETのソースと
    第2のダイオードのカソードを接続し、 第1のパワーMOS−FETのゲートと第2のパワーM
    OS−FETのゲートと前記電流伝達手段1の第1の電
    流流出端子と前記電流制御手段2の電流入力端子を接続
    し、前記電流伝達手段1の第2の電流流出端子と前記電
    流制御手段1の電流入力端子を接続し、 第1の直流電源のプラス端子と前記電流伝達手段1の電
    流流入端子を接続し、 第1または第2のパワーMOS−FETのゲートとソー
    ス間に抵抗と正および負の双方向の電圧に対してツェナ
    ー現象を有する電圧リミット手段を並列に接続した構成
    を有し、 前記電流伝達手段1および前記電流制御手段2が、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第1の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入し、前記第1の電流より小さな電流を第7
    の電流値として、第1の電流値と第7の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETを非導通状態から導通状態
    へ、第2のパワーMOS−FETを導通状態から非導通
    状態へと移行させる第1の状態と、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第2の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入し、前記第2の電流より小さな電流を第8
    の電流値として、第2の電流値と第8の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第2
    の状態と、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第5の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入し、前記第5の電流より小さな電流を第3
    の電流値として、第5の電流値と第3の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETを導通状態から非導通状態
    へ、第2のパワーMOS−FETを非導通状態から導通
    状態へと移行させる第3の状態と、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第6の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入し、前記第6の電流より小さな電流を第4
    の電流値として、第6の電流値と第4の電流値の差で第
    2のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第4
    の状態と、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第9の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入する電流も第9の電流値として第1のパワ
    ーMOS−FETと第2のパワーMOS−FETの双方
    を非導通状態とする第5の状態を有し、 前記第1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の
    電流値と前記第8の電流値の差より大きくし、 前記第3の電流値と前記第5の電流値の差は前記第4の
    電流値と前記第6の電流値の差より大きくし、 第1の状態からは第2の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第2の状態からは第3の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第3の状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第5の状態からは少なくとも第1の状態と第3の状態へ
    移行可能なる構成とし、前記電流伝達手段1が、 PNPタイプの第3のトランジスタとNPNタイプの第
    4のトランジスタと第5および第6のダイオードを有
    し、 前記第3のトランジスタのコレクタを第1の電流流出端
    子とし、 前記第4のトランジスタのベースと前記第5のダイオー
    ドのカソードと前記第6のダイオードのカソードを接続
    したものを第2の電流流出端子とし、 前記第3のトランジスタのベースと前記第4のトランジ
    スタのエミッタと前記第5のダイオードのアノードを接
    続し、 前記第6のダイオードのアノードと、前記第3のトラン
    ジスタのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したもの
    と、前記第4のトランジスタのコレクタを接続したもの
    を電流流入端子としたPWMインバータ用出力回路。
  2. 【請求項2】 Nチャンネルタイプの第1のパワーMO
    S−FETと、Pチャンネルタイプの第2のパワーMO
    S−FETと、 電流流入端子と第1および第2の電流流出端子をもち、
    前記第2の電流流出端子から流出する電流に対応した電
    流を前記第1の電流流出端子から流出させる働きをする
    電流伝達手段1と、 電流入力端子を有し前記電流入力端子より流入する電流
    を制御する電流制御手段1と、 電流入力端子を有し前記電流入力端子より流入する電流
    を制御する電流制御手段2と、 直流主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第1の直流電源を備え、第1のパワーMOS−FETの
    ドレインと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のパワーMOS−FETのドレインと前記直流主電
    源のマイナス端子を接続し、 第1のパワーMOS−FETのソースと第2のパワーM
    OS−FETのソースを接続し、 第1のパワーMOS−FETのゲートと第2のパワーM
    OS−FETのゲートと前記電流伝達手段1の第1の電
    流流出端子と前記電流制御手段2の電流入力端子を接続
    し、前記電流伝達手段1の第2の電流流出端子と前記電
    流制御手段1の電流入力端子を接続し、 第1の直流電源のプラス端子と前記電流伝達手段1の電
    流流入端子を接続し、 第1または第2のパワーMOS−FETのゲートとソー
    ス間に抵抗と正および負の双方向の電圧に対してツェナ
    ー現象を有する電圧リミット手段を並列に接続した構成
    を有し、 前記電流伝達手段1および前記電流制御手段2が、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第1の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入し、前記第1の電流より小さな電流を第7
    の電流値として、第1の電流値と第7の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETを非導通状態から導通状態
    へ、第2のパワーMOS−FETを導通状態から非導通
    状態へと移行させる第1の状態と、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第2の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入し、前記第2の電流より小さな電流を第8
    の電流値として、第2の電流値と第8の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第2
    の状態と、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第5の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入し、前記第5の電流より小さな電流を第3
    の電流値として、第5の電流値と第3の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETを導通状態から非導通状態
    へ、第2のパワーMOS−FETを非導通状態から導通
    状態へと移行させる第3の状態と、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第6の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入し、前記第6の電流より小さな電流を第4
    の電流値として、第6の電流値と第4の電流値の差で第
    2のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第4
    の状態と、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流を第9の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力
    端子より流入する電流も第9の電流値として第1のパワ
    ーMOS−FETと第2のパワーMOS−FETの双方
    を非導通状態とする第5の状態を有し、 前記第1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の
    電流値と前記第8の電流値の差より大きくし、 前記第3の電流値と前記第5の電流値の差は前記第4の
    電流値と前記第6の電流値の差より大きくし、 第1の状態からは第2の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第2の状態からは第3の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第3の状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第5の状態からは少なくとも第1の状態と第3の状態へ
    移行可能なる構成とし、前記電流伝達手段1が、 PNPタイプの第3のトランジスタとNPNタイプの第
    4のトランジスタと第5および第6のダイオードを有
    し、 前記第3のトランジスタのコレクタを第1の電流流出端
    子とし、 前記第4のトランジスタのベースと前記第5のダイオー
    ドのカソードと前記第6のダイオードのカソードを接続
    したものを第2の電流流出端子とし、 前記第3のトランジスタのベースと前記第4のトランジ
    スタのエミッタと前記第5のダイオードのアノードを接
    続し、 前記第6のダイオードのアノードと、前記第3のトラン
    ジスタのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したもの
    と、前記第4のトランジスタのコレクタを接続したもの
    を電流流入端子としたPWMインバータ用出力回路。
  3. 【請求項3】 前記直流主電源のマイナス端子にプラス
    端子を接続した第4の直流電源とPNPタイプの第7の
    トランジスタを備え、 前記第7のトランジスタのエミッタをツェナーダイオー
    ドと抵抗を介して前記第1の直流電源のプラス端子に接
    続し、 前記第7のトランジスタのエミッタを抵抗を介して前記
    第7のトランジスタのベースに接続し、 前記第7のトランジスタのベースを直接または抵抗を介
    して前記第1の直流電源のマイナス端子に接続し、 前記第7のトランジスタのコレクタを2個以上の分圧抵
    抗を介して前記第4の直流電源のマイナス端子に接続し
    た構成を有し、 前記第4の直流電源のマイナス端子と接続された分圧抵
    抗の両端の電圧があらかじめ定められた電圧値より小さ
    い時、 前記電流伝達手段1の第1の電流流出端子より流出する
    電流と前記電流制御手段2の電流入力端子より流入する
    電流が同一の電流値となることとした請求項1または請
    求項2記載のPWMインバータ用出力回路。
  4. 【請求項4】 Nチャンネルタイプの第1のパワーMO
    S−FETと、Pチャンネルタイプの第2のパワーMO
    S−FETと、第1,第2,第3および第4のダイオー
    ドと、 電流流出端子と第1および第2の電流流入端子をもち、
    前記第2の電流流入端子から流入する電流に対応した電
    流を前記第1の電流流入端子から流入さる働きをする
    流伝達手段2と、 電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出する電流
    を制御する電流制御手段3と、 電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出する電流
    を制御する電流制御手段4と、 直流主電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第2の直流電源を備え、第1のパワーMOS−FETの
    ドレインと第3のダイオードのカソードを接続し、 第3のダイオードのアノードと第1のダイオードのカソ
    ードと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のパワーMOS−FETのドレインと第4のダイオ
    ードのアノードを接続し、 第4のダイオードのカソードと第2のダイオードのアノ
    ードと前記直流主電源のマイナス端子を接続し、 第1のパワーMOS−FETのソースと第1のダイオー
    ドのアノードと第2のパワーMOS−FETのソースと
    第2のダイオードのカソードを接続し、 第1のパワーMOS−FETのゲートと第2のパワーM
    OS−FETのゲートと前記電流制御手段3の電流出力
    端子と前記電流伝達手段2の第1の電流流入端子を接続
    し、 前記電流制御手段4の電流出力端子と前記電流伝達手段
    の第2の電流流入端子を接続し、 第2の直流電源のマイナス端子と前記電流伝達手段2
    電流流出端子を接続し、 第1または第2のパワーMOS−FETのゲートとソー
    ス間に抵抗と正および負の双方向の電圧に対してツェナ
    ー現象を有する電圧リミット手段を並列に接続した構成
    を有し、 前記電流伝達手段2および前記電流制御手段3が、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第1の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入し、前記第1の電流より小さな電流を第7
    の電流値として、第1の電流値と第7の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETを非導通状態から導通状態
    へ、第2のパワーMOS−FETを導通状態から非導通
    状態へと移行させる第1の状態と、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第2の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入し、前記第2の電流より小さな電流を第8
    の電流値として、第2の電流値と第8の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第2
    の状態と、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第5の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入し、前記第5の電流より小さな電 流を第3
    の電流値として、第5の電流値と第3の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETを導通状態から非導通状態
    へ、第2のパワーMOS−FETを非導通状態から導通
    状態へと移行させる第3の状態と、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第6の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入し、前記第6の電流より小さな電流を第4
    の電流値として、第6の電流値と第4の電流値の差で第
    2のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第4
    の状態と、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第9の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入する電流も第9の電流値として第1のパワ
    ーMOS−FETと第2のパワーMOS−FETの双方
    を非導通状態とする第5の状態を有し、 前記第1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の
    電流値と前記第8の電流値の差より大きくし、 前記第3の電流値と前記第5の電流値の差は前記第4の
    電流値と前記第6の電流値の差より大きくし、 第1の状態からは第2の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第2の状態からは第3の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第3の状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第5の状態からは少なくとも第1の状態と第3の状態へ
    移行可能なる構成とし、前記電流伝達手段2が、 NPNタイプの第5のトランジスタとPNPタイプの第
    6のトランジスタと第7および第8のダイオードを有
    し、 前記第5のトランジスタのコレクタを第1の電流流入端
    子とし、 前記第6のトランジスタのベースと前記第7のダイオー
    ドのアノードと前記第8のダイオードのアノードを接続
    したものを第2の電流流入端子とし、 前記第5のトランジスタのベースと前記第6のトランジ
    スタのエミッタと前記第7のダイオードのカソードを接
    続し、 前記第8のダイオードのカソードと前記第5のトランジ
    スタのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したもの
    と、前記第6のトランジスタのコレクタを接続したもの
    を電流流出端子としたPWMインバータ用出力回路。
  5. 【請求項5】 Nチャンネルタイプの第1のパワーMO
    S−FETと、Pチャンネルタイプの第2のパワーMO
    S−FETと、 電流流出端子と第1および第2の電流流入端子をもち、
    前記第2の電流流入端子から流入する電流に対応した電
    流を前記第1の電流流入端子から流入させる働きをする
    電流伝達手段2と、 電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出する電流
    を制御する電流制御手段3と、 電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出する電流
    を制御する電流制御手段4と、 直流主電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第2の直流電源を備え、第1のパワーMOS−FETの
    ドレインと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のパワーMOS−FETのドレインと前記直流主電
    源のマイナス端子を接続し、 第1のパワーMOS−FETのソースと第2のパワーM
    OS−FETのソースを接続し、 第1のパワーMOS−FETのゲートと第2のパワーM
    OS−FETのゲートと前記電流制御手段3の電流出力
    端子と前記電流伝達手段2の第1の電流流入端子を接続
    し、 前記電流制御手段4の電流出力端子と前記電流伝達手段
    の第2の電流流入端子を接続し、 第2の直流電源のマイナス端子と前記電流伝達手段2
    電流流出端子を接続し、 第1または第2のパワーMOS−FETのゲートとソー
    ス間に抵抗と正および負の双方向の電圧に対してツェナ
    ー現象を有する電圧リミット手段を並列に接続した構成
    を有し、 前記電流伝達手段2および前記電流制御手段3が、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第1の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入し、前記第1の電流より小さな電流を第7
    の電流値として、第1の電流値と第7の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETを非導通状態から導通状態
    へ、第2のパワーMOS−FETを導通状態から非導通
    状態へと移行させる第1の状態と、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第2の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入し、前記第2の電流より小さな電流を第8
    の電流値として、第2の電流値と第8の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第2
    の状態と、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第5の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入し、前記第5の電流より小さな電流を第3
    の電流値として、第5の電流値と第3の電流値の差で第
    1のパワーMOS−FETを導通状態から非導通状態
    へ、第2のパワーMOS−FETを非導通状態から導通
    状態へと移行させる第3の状態と、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第6の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入し、前記第6の電流より小さな電流を第4
    の電流値として、第6の電流値と第4の電流値の差で第
    2のパワーMOS−FETの導通状態を持続させる第4
    の状態と、 前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する電流を
    第9の電流値とし前記電流伝達手段2の第1の電流流入
    端子より流入する電流も第9の電流値として第1のパワ
    ーMOS−FETと第2のパワーMOS−FETの双方
    を非導通状態とする第5の状態を有し、 前記第1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の
    電流値と前記第8の電流値の差より大きくし、 前記第3の電流値と前記第5の電流値の差は前記第4の
    電流値と前記第6の電流値の差より大きくし、 第1の状態からは第2の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第2の状態からは第3の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第3の状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第5の状態からは少なくとも第1の状態と第3の状態へ
    移行可能なる構成とし、前記電流伝達手段2が、 NPNタイプの第5のトランジスタとPNPタイプの第
    6のトランジスタと第7および第8のダイオードを有
    し、 前記第5のトランジスタのコレクタを第1の電流流入端
    子とし、 前記第6のトランジスタのベースと前記第7のダイオー
    ドのアノードと前記第8のダイオードのアノードを接続
    したものを第2の電流流入端子とし、 前記第5のトランジスタのベースと前記第6のトランジ
    スタのエミッタと前記第7のダイオードのカソードを接
    続し、 前記第8のダイオードのカソードと前記第5のトランジ
    スタのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したもの
    と、前記第6のトランジスタのコレクタを接続したもの
    を電流流出端子としたPWMインバータ用出力回路。
  6. 【請求項6】 前記直流主電源のプラス端子にマイナス
    端子を接続した第3の直流電源とNPNタイプの第8の
    トランジスタを備え、 前記第8のトランジスタのエミッタをツェナーダイオー
    ドと抵抗を介して前記第2の直流電源のマイナス端子に
    接続し、 前記第8のトランジスタのエミッタを抵抗を介して前記
    第8のトランジスタのベースに接続し、 前記第8のトランジスタのベースを直接または抵抗を介
    して前記第2の直流電源のプラス端子に接続し、 前記第8のトランジスタのコレクタを2個以上の分圧抵
    抗を介して前記第3の直流電源のプラス端子に接続した
    構成を有し、 前記第3の直流電源のプラス端子と接続された分圧抵抗
    の両端の電圧があらかじめ定められた電圧値より小さい
    時、 前記電流伝達手段2の第1の電流流入端子より流入する
    電流と前記電流制御手段3の電流出力端子より流出する
    電流が同一の電流値となることとした請求項4または請
    求項5記載のPWMインバータ用出力回路。
  7. 【請求項7】 前記第5の電流値または前記第6の電流
    値または前記第7の電流値または前記第8の電流値また
    は前記第9の電流値を0とした請求項1または請求項2
    または請求項3または請求項4または請求項5または請
    求項6記載のPWMインバータ用出力回路。
  8. 【請求項8】 正および負の双方向の電圧に対してツェ
    ナー現象を有する電圧リミット手段が、互いのアノード
    またはカソードを共通にかつ直列に接続した2個のツェ
    ナーダイオードとした請求項1または請求項2または請
    求項3または請求項4または請求項5または請求項6ま
    たは請求項7記載のPWMインバータ用出力回路。
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