JP3119034B2 - Pwmインバータ用出力回路 - Google Patents

Pwmインバータ用出力回路

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JP3119034B2
JP3119034B2 JP05122313A JP12231393A JP3119034B2 JP 3119034 B2 JP3119034 B2 JP 3119034B2 JP 05122313 A JP05122313 A JP 05122313A JP 12231393 A JP12231393 A JP 12231393A JP 3119034 B2 JP3119034 B2 JP 3119034B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電動機のコイル電圧をP
WM制御するPWMインバータのパワー回路に関するも
のである。
【0002】PWMは、Pulse Width Mo
dulationの略で、モータ制御の分野において広
く利用されている技術である。
【0003】
【従来の技術】近年、PWMインバータが急速に普及
し、広くモータ制御に利用されている。
【0004】図18は一般的なPWMインバータの構成
を示す略線図で、三相PWMインバータを例にとって示
している。一般的にPWMインバータでは使用する電動
機の相数に応じてPWMインバータ用出力回路53の数
が異なるが、その基本動作は同じである。
【0005】図18において一般的な三相PWMインバ
ータの構成を説明する。まず、周波数電圧設定手段58
に電動機60に供給する三相交流電圧波形の基本周波数
と実効電圧値がセットされる。次にPWM制御回路59
は、周波数電圧設定手段58に設定された情報をもとに
内部で三相PWM信号を発生し、スイッチング指令信号
42,61および62として出力する。このスイッチン
グ指令信号42,61および62は、電動機巻線端子5
2,63および64をそれぞれ直流主電源14のプラス
端子に接続するか、またはマイナス端子に接続するかを
指令する2値信号である。
【0006】また、このスイッチング指令信号42また
は61または62の周波数はPWMキャリア周波数と呼
ばれ、通常電動機60に供給する三相交流電圧波形の基
本周波数の10倍以上の値をとる。一般的に、電動機に
供給する三相交流電圧波形の基本周波数が0Hz〜200
Hz程度で、PWMキャリア周波数が2kHz〜20kHz程
度のものが多い。
【0007】電動機解放信号156は、電動機をフリー
ラン状態とするか否かを指令する2値信号である。フリ
ーラン状態とは電動機巻線端子52,63および64の
すべてを直流主電源14のプラス端子にもマイナス端子
にも接続しない状態で、何らかのトラブルが発生した場
合等においてこの状態とし、電動機および制御装置を保
護するのが一般的である。PWMインバータ用出力回路
53は、スイッチング指令信号42または61または6
2にしたがって電動機巻線端子52または63または6
4を直流主電源14のプラス端子またはマイナス端子に
接続制御する半導体スイッチ回路である。
【0008】また、電動機解放信号156がフリーラン
状態を指令している場合には、スイッチング指令信号4
2または61または62にかかわらず電動機巻線端子5
2または63または64を直流主電源14のプラス端子
にもマイナス端子にも接続しないように構成されてい
る。一般的に直流主電源はAC100Vを整流平滑した
DC140V程度のものや、AC200Vを整流平滑し
たDC280V程度のものが多い。
【0009】以下に、従来のPWMインバータ用出力回
路について説明する。図19は従来のPWMインバータ
用出力回路の構成を示すものである。
【0010】図19において、65は論理反転手段でス
イッチング指令信号42の正負論理を反転し反転スイッ
チング信号80を出力する。157と158は論理積手
段で、電動機解放信号156とスイッチング指令信号4
2の論理積をとった結果を上アームスイッチング信号1
59として出力し、電動機解放信号156と反転スイッ
チング信号80の論理積をとった結果を下アームスイッ
チング信号160として出力する。
【0011】66と67はオンディレイ回路で、上アー
ムスイッチング信号159と下アームスイッチング信号
160の立ち上がりエッジをそれぞれオンディレイ時間
TDだけ遅らせて上アーム制御信号81または下アーム
制御信号82を出力する。68と69はベースドライブ
回路で、68は上アーム制御信号81に対応してパワー
トランジスタ70をONまたはOFFさせ、69は下ア
ーム制御信号82に対応してパワートランジスタ71を
ONまたはOFFさせるように構成されている。すなわ
ち、上アーム制御信号81が‘H’レベルになるとホト
カプラ72の出力トランジスタがONし、これによりト
ランジスタ74がONし、これによりトランジスタ76
がOFFすることによりパワートランジスタ70がON
する。逆に上アーム制御信号81が‘L’レベルになる
とホトカプラ72の出力トランジスタがOFFし、これ
によりトランジスタ74もOFFし、これによりトラン
ジスタ76がONすることによりパワートランジスタ7
0がOFFする。
【0012】このベースドライブ回路は、他に実開昭5
7−42589号公報や特開昭59−178980号公
報に記載されているもの等があるが、基本的に図19記
載のベースドライブ回路68および69と同様の作用を
行い置換可能である。
【0013】以上のように構成されたPWMインバータ
用出力回路について、以下その動作について説明する。
【0014】まず、電動機解放信号156が‘L’レベ
ル、つまりフリーラン状態を指令している場合について
考察すると、スイッチング指令信号42が‘L’レベル
でも‘H’レベルでもパワートランジスタ70およびパ
ワートランジスタ71はOFF状態となることがわか
る。
【0015】以下、電動機解放信号156が‘H’レベ
ル、つまりフリーランでない状態を指令している場合に
ついて説明する。
【0016】図20は図19のPWMインバータ用出力
回路の内部の信号を示す図で、まずスイッチング指令信
号42が‘L’レベルから‘H’レベルに変化すると、
オンディレイ回路66はオンディレイ時間TDだけ遅れ
て上アーム制御信号81を‘L’レベルから‘H’レベ
ルに変化させる。上アーム制御信号81を‘H’レベル
にするとパワートランジスタ70がONするが、その間
にはベースドライブ回路68とパワートランジスタ70
の動作遅れ時間TX1が存在する。この動作遅れ時間T
X1はパワートランジスタ70の温度やコレクタを流れ
る電流値の変化により変動し、またベースドライブ回路
を構成する部品やパワートランジスタのバラツキや経年
変化によっても変化する。
【0017】また、スイッチング指令信号42が‘L’
レベルから‘H’レベルに変化すると、反転スイッチン
グ信号80は‘H’レベルから‘L’レベルに変化し、
オンディレイ回路67は下アーム制御信号82をほとん
ど時間遅れなしに‘L’レベルにする。下アーム制御信
号82を‘L’レベルにするとパワートランジスタ71
がOFFするが、その間にはベースドライブ回路69と
パワートランジスタ71の動作遅れ時間TY2が存在す
る。この動作遅れ時間TY2はパワートランジスタ71
の温度やコレクタを流れる電流値の変化により変動し、
またベースドライブ回路を構成する部品やパワートラン
ジスタのバラツキや経年変化によっても変化する。
【0018】次にスイッチング指令信号42が‘H’レ
ベルから‘L’レベルに変化すると、オンディレイ回路
66は上アーム制御信号81をほとんど時間遅れなしに
‘L’レベルにし、パワートランジスタ70はOFFす
るが、その間にはベースドライブ回路68とパワートラ
ンジスタ70の動作遅れ時間TY1が存在する。
【0019】また、スイッチング指令信号42が‘H’
レベルから‘L’レベルに変化すると、反転スイッチン
グ信号80は‘L’レベルから‘H’レベルに変化し、
オンディレイ回路67はオンディレイ時間TDだけ遅れ
て下アーム制御信号82を‘L’レベルから‘H’レベ
ルに変化する。下アーム制御信号82を‘H’レベルに
するとパワートランジスタ71がONするが、その間に
はベースドライブ回路69とパワートランジスタ71の
動作遅れ時間TX2が存在する。
【0020】ここで、動作遅れ時間TX1または動作遅
れ時間TX2と、動作遅れ時間TY1または動作遅れ時
間TY2を比較すると、一般的に動作遅れ時間TX1ま
たはTX2より動作遅れ時間TY1またはTY2のほう
が長くなる傾向がある。動作遅れ時間TX1および動作
遅れ時間TX2の最悪条件を考慮した上での最短の値を
TXWとし、動作遅れ時間TY1および動作遅れ時間T
Y2の最悪条件を考慮した上での最長の値をTYWとす
ると、通常オンディレイ時間TDはTYWからTXWを
差し引いた値に多少の余裕を加えた時間に設定される。
通常、オンディレイ時間TDはバイポーラタイプのパワ
ートランジスタを使用したもので10〜50マイクロ秒
程度に設定され、IGBTを使用したもので5〜30マ
イクロ秒程度に設定され、MOSタイプのパワーMOS
−FETを使用したもので2〜10マイクロ秒程度に設
定される。これにより、スイッチング指令信号42が
‘H’レベルから‘L’レベルに変化した時や‘L’レ
ベルから‘H’レベルに変化したときに、パワートラン
ジスタ70とパワートランジスタ71が同時にON状態
となり直流主電源14のプラス端子とマイナス端子が短
絡状態となることを防止している。
【0021】以上より、スイッチング指令信号42と電
動機巻線端子電圧51の状態とに着目して考察すると、
まずスイッチング指令信号42が‘L’レベルに固定し
ている時はパワートランジスタ70がOFF状態でパワ
ートランジスタ71がON状態となっているため電動機
巻線端子52は直流主電源14のマイナス端子に接続さ
れることになり、またスイッチング指令信号42が
‘H’レベルに固定している時はパワートランジスタ7
0がON状態でパワートランジスタ71がOFF状態と
なっているため電動機巻線端子52は直流主電源14の
プラス端子に接続されることになる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、電動機解放信号156が‘H’レベル、つ
まりフリーランでない状態を指令している際に、スイッ
チング指令信号42が‘L’レベルから‘H’レベルに
変化した時や‘H’レベルから‘L’レベルに変化した
時に、ある時間パワートランジスタ70とパワートラン
ジスタ71が両方OFFした状態となり、これが電動機
巻線端子52を電圧制御する上での制御誤差となる。こ
の制御誤差は、電動機の発生トルクや回転速度の変動を
招き、また電動機の騒音振動も大きくするという問題点
を有していた。
【0023】これをさらに詳しく説明する。図19およ
び図20において、スイッチング指令信号42が‘L’
レベルから‘H’レベルに変化した時や、‘H’レベル
から‘L’レベルに変化した時には、ONしていたパワ
ートランジスタをまずOFFさせた後OFFしていたパ
ワートランジスタをONさせる。したがって、ある時間
パワートランジスタ70とパワートランジスタ71が両
方OFFした状態となる。この状態をフローティング状
態と呼び、この時間をフローティング時間TZと呼んで
いる。一般的にフローティング時間TZはオンディレイ
時間TDの1/2〜2/3程度である場合が多い。
【0024】一般的に電動機のPWM制御は本来、電動
機巻線端子を直流主電源のプラス端子とマイナス端子に
交互に接続し、そのプラス端子に接続する時間とマイナ
ス端子に接続する時間の比率に応じて電動機巻線端子の
平均電圧を制御しようとするものである。したがって、
直流主電源14の電圧を一定とした場合において、スイ
ッチング指令信号42の‘H’レベルと‘L’レベルの
時間の比率に応じて電動機巻線端子52の平均電圧を一
義的に制御できることが理想である。
【0025】しかしながら従来のPWMインバータ用出
力回路においては、フローティング状態が存在するため
電動機巻線端子を流れる電流の方向により電動機巻線端
子の平均電圧が変動する。すなわち、電動機巻線端子5
2よりPWMインバータ用出力回路53に電流が流入す
る方向に電流が流れている状態でフローティング状態に
なるとダイオード78が導通し、電動機巻線端子52は
直流主電源14のプラス端子に接続された状態となる。
この状態を図20の電動機巻線端子電圧51Aに示す。
逆に、フローティング状態においてPWMインバータ用
出力回路53より電動機巻線端子52に電流が流出する
方向に電流が流れると、ダイオード79が導通し電動機
巻線端子52は直流主電源14のマイナス端子に接続さ
れた状態となる。この状態を図20の電動機巻線端子電
圧51Bに示す。またフローティング状態において、電
動機巻線端子52に電流が流れていない状態では、電動
機巻線端子52の電圧は電動機60の内部で発生する誘
起電圧等より定まる電圧となる。
【0026】以上のように、フローティング状態がある
ためにスイッチング指令信号42と電動機巻線端子52
の平均電圧が一義的に定まらず制御誤差を生じる。通
常、電動機巻線端子52を流れる電流は交流で電流の方
向が変化するため、それに応じて制御誤差も変化し、電
動機60の発生トルクや回転速度の変動が生じる。フロ
ーティング状態をなくし、フローティング時間を0にす
ることによりこの問題は解決できるが、従来のPWMイ
ンバータ用出力回路においては直流主電源14のプラス
端子とマイナス端子の短絡状態が生じ、実際には不可能
である。
【0027】さらに、パワートランジスタがONまたは
OFFする際に電気ノイズが発生するが、特にこれを小
さくしたい用途においてはパワートランジスタのベース
とエミッタ間にコンデンサを接続する等の方法でスイッ
チングスピードを遅くする場合がある。しかし、これに
より動作遅れ時間TX1,TX2,TY1およびTY2
のバラツキが非常に大きくなり、フローティング時間を
さらに大きくせざるをえない。したがって制御誤差が大
きくなり、結果としてスイッチングスピードをあまり遅
くできない。
【0028】また、図19のパワートランジスタ70と
パワートランジスタ71をそれぞれパワーMOS−FE
Tに置き換えたタイプの従来のPWMインバータ用出力
回路や図19のパワートランジスタ70とパワートラン
ジスタ71をそれぞれIGBTに置き換えたタイプの従
来のPWMインバータ用出力回路もあるが、動作は全く
図19に示すPWMインバータ用出力回路と同じであり
フローティング状態を有する。
【0029】本発明は上記の問題点を解決することを目
的とするもので、フローティング状態を本質的になくし
フローティング時間が0で、スイッチング指令信号と電
動機巻線端子の平均電圧が一義的に定まることにより制
御誤差を生じず、かつ消費電力の少ないPWMインバー
タ用出力回路を安価に提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のPWMインバータ用出力回路は、Nチャンネ
ルタイプの第1のIGBTと、Pチャンネルタイプの第
2のIGBTと、第1,第2,第5および第6のダイオ
ードと、電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出
する電流を制御する電流制御手段1と、電流入力端子を
有し前記電流入力端子より流入する電流を制御する電流
制御手段2と、直流主電源と、前記直流主電源のプラス
端子にマイナス端子を接続した第3の直流電源と、前記
直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した第4
の直流電源とを備えている。
【0031】そして、第1のIGBTのコレクタと第1
のダイオードのカソードと前記直流主電源のプラス端子
を接続し、第2のIGBTのコレクタと第2のダイオー
ドのアノードと前記直流主電源のマイナス端子を接続
し、第1のIGBTのエミッタと第1のダイオードのア
ノードと第2のIGBTのエミッタと第2のダイオード
のカソードを接続し、第1のIGBTのゲートと第2の
IGBTのゲートと前記電流制御手段1の電流出力端子
と前記電流制御手段2の電流入力端子と第5のダイオー
ドのアノードと第6のダイオードのカソードを接続し、
第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
ードを接続し、第4の直流電源のマイナス端子と第6の
ダイオードのアノードを接続し、第1または第2のIG
BTのゲートとエミッタ間に抵抗を接続した構成を有し
ている。
【0032】そしてさらに、前記電流制御手段1および
前記電流制御手段2が、前記電流制御手段1の電流出力
端子より流出する電流を第1の電流値とし前記電流制御
手段2の電流入力端子より流入する電流を第7の電流値
とする第1の状態と、前記電流制御手段1の電流出力端
子より流出する電流を第2の電流値とし前記電流制御手
段2の電流入力端子より流入する電流を第8の電流値と
する第2の状態と、前記電流制御手段1の電流出力端子
より流出する電流を第5の電流値とし前記電流制御手段
2の電流入力端子より流入する電流を第3の電流値とす
る第3の状態と、前記電流制御手段1の電流出力端子よ
り流出する電流を第6の電流値とし前記電流制御手段2
の電流入力端子より流入する電流を第4の電流値とする
第4の状態と、前記電流制御手段1の電流出力端子より
流出する電流を第9の電流値とし前記電流制御手段2の
電流入力端子より流入する電流も第9の電流値とする第
5の状態を有し、前記第1の電流値は前記第7の電流値
よりも大きな電流値とし、前記第2の電流値は前記第8
の電流値よりも大きな電流値とし、前記第3の電流値は
前記第5の電流値よりも大きな電流値とし、前記第4の
電流値は前記第6の電流値よりも大きな電流値とし、前
記第1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の電
流値と前記第8の電流値の差より大きくし、前記第3の
電流値と前記第5の電流値の差は前記第4の電流値と前
記第6の電流値の差より大きくし、第1の状態からは第
2の状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第2の状態
からは第3の状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第
3の状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可能
とし、第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ
移行可能とし、第5の状態からは少なくとも第1の状態
と第3の状態へ移行可能なる構成としている。
【0033】
【作用】この構成によって、本質的に第1および第2の
IGBTが同時にON状態となることがなく安全で、か
つフローティング時間も本質的に0であるため非常に制
御誤差が小さく、かつ消費電力の少ないPWMインバー
タ用出力回路が実現できる。
【0034】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0035】図1において、1はNチャンネルタイプの
IGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、125および126は電
流制御手段、109は信号処理手段、105は抵抗、1
4は直流主電源、15,16,17および18は直流電
源であり、直流電源17および18の出力電圧はツェナ
ーダイオード36および37のツェナー電圧で決まる。
【0036】以上のように構成されたPWMインバータ
用出力回路について、その動作を説明する。
【0037】65は論理反転手段で、スイッチング指令
信号42を論理反転した結果を反転スイッチング信号8
0として出力する。106と107は論理積否定手段
で、106は電動機解放信号156と反転スイッチング
信号80の論理積否定をとった結果を出力し、107は
電動機解放信号156とスイッチング信号42の論理積
否定をとった結果を出力する。
【0038】ここで説明を簡単にするために、まず電動
機解放信号156が‘H’レベル、つまりフリーランで
ない状態を指令している場合についてすべて説明し、最
後に電動機解放信号156が‘L’レベル、つまりフリ
ーラン状態を指令している場合についての説明をつけ加
えることにする。
【0039】まず、電流制御手段125および電流制御
手段126の動作を図2(a)を用いて詳しく説明す
る。
【0040】PNPタイプのトランジスタ119のベー
ス信号123はスイッチング指令信号42を論理積否定
手段107とホトカプラ115と論理反転手段111を
通して発生させる。このベース信号123は、スイッチ
ング指令信号42が‘L’レベルの場合に例えば直流電
源15のプラス端子と同電位、‘H’レベルの場合に例
えば直流電源15のプラス端子より5V低い電位とす
る。
【0041】次に、PチャンネルタイプのMOS−FE
T120のゲート信号124はスイッチング指令信号4
2を論理積否定手段107とホトカプラ115と論理反
転手段112および113と信号遅延手段114を通し
て発生させる。このゲート信号124は、スイッチング
指令信号42を遅延時間TAだけ遅らせたもので、
‘L’レベルをMOS−FET120を十分にONさせ
ることのできる電圧とし、‘H’レベルをMOS−FE
T120を十分にOFFさせることのできる電圧とす
る。
【0042】トランジスタ119はエミッタホロワ型の
回路構成をとり、ベース信号123の電位が直流電源1
5のプラス端子の電位に比べ約0.7V以上低くなると
エミッタに接続された抵抗の値とそれに印加される電圧
で定まる電流がほぼコレクタ電流49として流れ、ベー
ス信号123の電位と直流電源15のプラス端子の電位
との差が約0.7V以下の場合にはコレクタ電流49は
0となる。
【0043】MOS−FET120はトランジスタ11
9のエミッタに接続された抵抗の値を切り換える働きを
しており、トランジスタ119のベース信号の電位が直
流電源15のプラス端子の電位に比べ約0.7V以上低
い状態でMOS−FET120がONするとトランジス
タ119のコレクタ電流49を大きくする作用がある。
【0044】ここで、スイッチング指令信号42とコレ
クタ電流49の関係を考察すると、スイッチング指令信
号42が‘L’レベルの時にはコレクタ電流49は0
で、次にスイッチング指令信号42が‘H’レベルに変
化してから遅延時間TAが経過するまでコレクタ電流4
9は比較的大きな電流値となり、次に比較的小さな電流
値となり、スイッチング指令信号42が‘L’レベルに
なるとコレクタ電流49は0となる。
【0045】また、NPNタイプのトランジスタ29の
ベース信号45はスイッチング指令信号42を論理反転
手段65および23と論理積否定手段106を通して発
生させる。このベース信号45はスイッチング指令信号
42を論理反転した信号とほぼ同じで、‘L’レベルが
例えば0V、‘H’レベルが例えば5Vの値をとるもの
とする。
【0046】次に、NチャンネルタイプのMOS−FE
T31のゲート信号46はスイッチング指令信号42を
論理反転手段65,24および25と論理積否定手段1
06と信号遅延手段27を通して発生させる。
【0047】このゲート信号46は、スイッチング指令
信号42を遅延時間TBだけ遅らせたもので、‘L’レ
ベルをMOS−FET31を十分にOFFさせることの
できる電圧とし、‘H’レベルをMOS−FET31を
十分にONさせることのできる電圧とする。
【0048】トランジスタ29はエミッタホロワ型の回
路構成をとり、ベース信号45が約0.7V以上になる
とベース信号45の電圧とエミッタに接続された抵抗の
値で定まるコレクタ電流48が流れ、ベース信号45が
約0.7V以下の場合にはコレクタ電流48は0とな
る。MOS−FET31はトランジスタ29のエミッタ
に接続された抵抗の値を切り換える働きをしており、ト
ランジスタ29のベース信号が約0.7V以上でMOS
−FET31がONするとトランジスタ29のコレクタ
電流48を大きくする作用がある。
【0049】ここで、スイッチング指令信号42とコレ
クタ電流48の関係を考察すると、スイッチング指令信
号42が‘H’レベルの時にはコレクタ電流48は0
で、次にスイッチング指令信号42が‘L’レベルに変
化してから遅延時間TBが経過するまでコレクタ電流4
8は比較的大きな電流値となり、次に比較的小さな電流
値となり、スイッチング指令信号42が‘H’レベルに
なるとコレクタ電流48は0となる。
【0050】これらを整理すると、スイッチング指令信
号42にしたがって、コレクタ電流49が第1の電流値
164としコレクタ電流48が第7の電流値170とす
る第1の状態と、コレクタ電流49が第2の電流値16
5としコレクタ電流48が第8の電流値171とする第
2の状態と、コレクタ電流49が第5の電流値168と
しコレクタ電流48が第3の電流値166とする第3の
状態と、コレクタ電流49が第6の電流値169としコ
レクタ電流48が第4の電流値167とする第4の状態
とを有し、第1の状態から順に第4の状態を繰り返し実
現していることがわかる。
【0051】ただし本実施例においては、第5の電流値
168,第6の電流値169,第7の電流値170,第
8の電流値171を0としている。
【0052】以上が電流制御手段125および126の
動作についての説明である。ダイオード3は、電流制御
手段125のトランジスタ119が飽和しないようにト
ランジスタ119のコレクタ電圧の上限を制限する働き
をしていると同時にIGBT1および2のゲート電圧の
上限を制限する働きをしている。
【0053】ダイオード4は、電流制御手段126のト
ランジスタ29が飽和しないようにトランジスタ29の
コレクタ電圧の下限を制限する働きをしていると同時に
IGBT1および2のゲート電圧の下限を制限する働き
をしている。
【0054】ここで、IGBT1および2のゲート電圧
の上限は、IGBT1が十分にONでき得る電圧で、か
つIGBT2が十分にOFFでき得る電圧で、かつIG
BT1および2のゲートとエミッタ間の耐圧を越えない
値とする必要がある。また、IGBT1および2のゲー
ト電圧の下限は、IGBT2が十分にONでき得る電圧
で、かつIGBT1が十分にOFFでき得る電圧で、か
つIGBT1および2のゲートとエミッタ間の耐圧を越
えない値とする必要がある。
【0055】一般的にNチャンネルタイプのIGBTの
ゲートとエミッタ間の耐圧は±20V〜±30V程度の
ものが多く、またコレクタとエミッタ間の導通を開始す
るゲート電圧しきい値はエミッタ電圧を基準に+1V〜
+5V程度のものが多い。一方PチャンネルタイプのI
GBTのゲートとエミッタ間の耐圧は±20V〜±30
V程度のものが多く、またコレクタとエミッタ間の導通
を開始するゲート電圧しきい値はエミッタ電圧を基準に
−1V〜−5V程度のものが多い。
【0056】ここで、スイッチング指令信号42と直流
主電源14のマイナス端子を基準にしたゲート信号電圧
50の関係を図3に示す。
【0057】まず、スイッチング指令信号42が‘L’
レベルから‘H’レベルに変化すると、トランジスタ1
19のコレクタ電流49が流れ、ゲート信号電圧50は
急上昇し、ダイオード3が導通した時点で電圧が固定さ
れる。このゲート信号電圧50が上昇するに必要な上昇
時間TRは、IGBT1および2やダイオード3および
4等に含まれる静電容量とコレクタ電流49との関係よ
り定まる。また、ダイオード3が導通している状態にお
いてはゲート信号電圧50が大きく変化しないため、コ
レクタ電流49を非常に小さな電流としてもその電圧を
維持でき、実際には抵抗105を流れる電流値以上に設
定すれば十分である。したがって、信号遅延手段114
の遅延時間TAを上昇時間TRよりやや大きい程度に設
定しておけば、上昇時間TRを小さくでき、かつトラン
ジスタ119や抵抗122等の電力損失も最小限にでき
る。
【0058】次に、スイッチング指令信号42が‘H’
レベルから‘L’レベルに変化すると、トランジスタ2
9のコレクタ電流48が流れゲート信号電圧50は急下
降し、ダイオード4が導通した時点で電圧が固定され
る。このゲート信号電圧50が下降するのに必要な時間
TFは、IGBT1および2やダイオード3および4等
に含まれる静電容量とコレクタ電流48との関係より定
まる。また、ダイオード4が導通している状態において
はゲート信号電圧50が大きく変化しないため、コレク
タ電流48を非常に小さな電流としてもその電圧を維持
でき、実際には抵抗105を流れる電流値以上に設定す
れば十分である。したがって、信号遅延手段27の遅延
時間TBを下降時間TFよりやや大きい程度に設定して
おけば、下降時間TFを小さくでき、かつトランジスタ
29や抵抗35等の電力損失も最小限にできる。
【0059】次に、IGBT1および2の動作を説明す
る。IGBT1および2はゲートとエミッタがそれぞれ
共通接続しているため、ゲート信号電圧50が電動機巻
線端子電圧51よりもIGBT1のゲート電圧しきい値
以上高くなるとIGBT1はコレクタからエミッタに向
かって電流を流し始め、逆にゲート信号電圧50が電動
機巻線端子電圧51よりもIGBT2のゲート電圧しき
い値以上低くなるとIGBT2はエミッタからコレクタ
に向かって電流を流し始める。したがって、ゲート信号
電圧50と電動機巻線端子電圧51の電位差は常に一定
の範囲内に入り、かつIGBT1および2が同時に電流
を流して直流主電源14のプラス端子とマイナス端子が
短絡状態となることが本質的にあり得ない。
【0060】次に、ツェナーダイオード95および96
の働きについて説明する。ゲート信号電圧50と電動機
巻線端子電圧51との電位差について考察すると、通常
の動作においては前記のとおり常に一定の範囲内に入る
が、事故等で例えば電動機卷線端子52が直流主電源1
4のプラス端子やマイナス端子に瞬時直接接続された場
合においては非常に大きな値になり、IGBT1および
2のゲートとエミッタ間の耐圧を超え破壊に至る可能性
がある。この保護が必要な場合においてツェナーダイオ
ード95および96が必要で、ツェナーダイオード95
および96のツェナー電圧をIGBT1および2のゲー
トとエミッタ間の耐圧以下に選定することにより保護可
能である。
【0061】次に、ダイオード5および6の働きについ
て述べる。一般的に電動機巻線の簡易等価回路は抵抗と
インダクタンスと誘起電圧に相当する電圧源が直列に接
続したものとして表される。したがって、純抵抗負荷と
は異なり電動機巻線端子52に印加した電圧により一義
的に電動機巻線端子52を流れる電流の方向が定まら
ず、IGBT1がONでかつIGBT2がOFFでかつ
電動機巻線端子52から電動機に電流が流出しているA
の状態と、IGBT1がONでかつIGBT2がOFF
でかつ電動機巻線端子52に電動機から電流が流入して
いるBの状態と、IGBT1がOFFでかつIGBT2
がONでかつ電動機巻線端子52に電動機から電流が流
入しているCの状態と、IGBT1がOFFでかつIG
BT2がONでかつ電動機巻線端子52から電動機に電
流が流出しているDの状態の4つの状態を有する。
【0062】まずAの状態においては、電動機巻線端子
52を流れる電流はIGBT1を流れることがわかる。
またCの状態においては、電動機巻線端子52を流れる
電流はIGBT2を流れることがわかる。
【0063】またBの状態とDの状態については、電動
機巻線端子52を流れる電流はダイオード5およびダイ
オード6をそれぞれ流れることがわかる。ここでBの状
態における電動機巻線端子電圧51は、電動機巻線端子
52を流れる電流により上昇し、ダイオード5が導通し
た時点で固定されることがわかる。一般的に、Nチャン
ネルタイプのIGBTにはエミッタからコレクタに電流
を流す働きをする寄生ダイオードが存在するが、この寄
生ダイオードの逆回復時間trrが非常に長いという欠
点を有する。したがって、逆回復時間trrが短いダイ
オード5を別に付けてかつIGBT1の寄生ダイオード
に電流が流れないようにダイオード7を取り付けてい
る。このダイオード5の逆回復時間trrが長いとスイ
ッチング損失が増大するため、なるべくダイオード5は
逆回復時間の短いものを選定することが好ましい。
【0064】同様に、Dの状態における電動機巻線端子
電圧51は電動機巻線端子52を流れる電流により下降
し、ダイオード6が導通した時点で固定される。一般的
に、PチャンネルタイプのIGBTにはコレクタからエ
ミッタに電流を流す働きをする寄生ダイオードが存在す
るが、この寄生ダイオードの逆回復時間trrが非常に
長いという欠点を有する。したがって、逆回復時間tr
rが短いダイオード6を別に付けてかつIGBT2の寄
生ダイオードに電流が流れないようにダイオード8を取
り付けている。このダイオード6の逆回復時間trrが
長いとスイッチング損失が増大するため、なるべくダイ
オード6は逆回復時間の短いものを選定することが好ま
しい。
【0065】以上の説明によりスイッチング指令信号4
2を‘H’レベルにすると電動機巻線端子52が直流主
電源14のプラス端子に接続されることがわかる。ま
た、スイッチング指令信号42を‘L’レベルにすると
電動機巻線端子52が直流主電源14のマイナス端子に
接続され、スイッチング指令信号42を‘H’レベルか
ら‘L’レベルに変化させた時や‘L’レベルから
‘H’レベルに変化させた時においてもフローティング
時間が本質的に0である構成であることがわかる。
【0066】さらに、トランジスタ119のコレクタ電
流49とトランジスタ29のコレクタ電流48の電流値
を変えることにより、ゲート信号電圧50の上昇時間T
Rおよび下降時間TFをある程度の範囲内で自由に設定
でき、これにともなって電動機巻線端子電圧51の上昇
時間および下降時間もある程度の範囲内で自由に設定で
きるという長所を有する。通常、電動機巻線端子電圧5
1の上昇時間および下降時間は小さくするほどIGBT
1およびIGBT2等の電力損失が小さくできるため好
ましいが、電気雑音が大きくなるという欠点がある。し
たがって、電気雑音を特に小さくしたい用途ではあえて
電動機巻線端子電圧51の上昇時間および下降時間を大
きくすることが必要であり、これに容易に対応できる構
成である。
【0067】また、図1および図4におけるIGBT1
および2のゲートとエミッタ間にコンデンサを接続する
ことにより、さらに電動機巻線端子電圧51の上昇時間
および下降時間を大幅に長くできることはいうまでもな
い。
【0068】以上が、電動機解放信号156が‘H’レ
ベル、つまりフリーランでない状態を指令している場合
における電流制御手段125および126の動作につい
ての説明であるが、最後に電動機解放信号156が
‘L’レベル、つまりフリーラン状態を指令している場
合における電流制御手段125および126の動作につ
いての説明をつけ加える。
【0069】電動機解放信号156が‘L’レベル、つ
まりフリーラン状態を指令している場合には、スイッチ
ング指令信号42にかかわらず論理積否定手段106お
よび107の出力信号はともに‘H’レベルとなり、し
たがってPNPタイプのトランジスタ119のベース信
号123は‘H’レベル、トランジスタ29のベース信
号45は‘L’レベルとなる。
【0070】この状態はいわゆる第5の状態で、第9の
電流値であるコレクタ電流49およびコレクタ電流48
はともに0である。
【0071】第5の状態となると、IGBT1および2
のゲート信号電圧50は抵抗105により電動機巻線端
子電圧51とほぼ同電位となる。したがって、IGBT
1および2はともにOFF状態となり、フリーラン状態
が実現できる。第5の状態は、主に何らかのトラブルが
発生した場合等において、電動機の運転を中断して電動
機および制御装置を保護するために用いられる。第5の
状態への移行は、前記第1の状態,第2の状態,第3の
状態および第4の状態のいずれの状態からも可能で、電
動機解放信号156が‘L’レベルに変化した瞬間に移
行する。逆に第5の状態からは、電動機解放信号156
が‘H’レベルに変化した瞬間に第1の状態または第3
の状態へ移行するように構成している。これは、第5の
状態から第2の状態または第4の状態に移行すると、ゲ
ート信号電圧50の上昇または下降に要する時間が非常
に長くなり、IGBT1および2に過大な発熱を生じる
ため、この防止策である。しかしながら、第5の状態か
ら他の状態への移行は、中断していた電動機の運転を再
開することを目的とする場合が主であり、この場合にお
いては頻度が多くても数秒に1回程度と低いため、IG
BT1および2の耐量が十分あれば第5の状態から他の
すべての状態へ移行できるような構成とすることもでき
る。
【0072】なお、本実施例の電流制御手段125およ
び126は、第5の電流値168,第6の電流値16
9,第7の電流値170および第8の電流値171を0
としているが、第1の電流値164が第7の電流値17
0よりも大きな電流値とし、第2の電流値165が第8
の電流値171よりも大きな電流値とし、第3の電流値
166が第5の電流値168よりも大きな電流値とし、
第4の電流値167が第6の電流値169よりも大きな
電流値とし、第1の電流値164と第7の電流値170
の差が第2の電流値165と第8の電流値171の差よ
り大きくし、第3の電流値166と第5の電流値168
の差が第4の電流値167と第6の電流値169の差よ
り大きくすれば、第5の電流値168,第6の電流値1
69,第7の電流値170および第8の電流値171を
0以外の値とできることはいうまでもない。図2(b)
にその一例を示す。
【0073】また本実施例の電流制御手段125および
126は、第5の状態における第9の電流値も0として
いるが、第9の電流値も0以外の値とできることはいう
までもない。つまり、トランジスタ119のコレクタ電
流49とトランジスタ29のコレクタ電流48を同一の
電流値とすれば0以外の値とすることができる。
【0074】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0075】図4において、1はNチャンネルタイプの
IGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、126は電流制御手段、
109は信号処理手段、14は直流主電源、15,1
6,17および18は直流電源、105は抵抗で、以上
は図1の構成と同様なものである。図1の構成と異なる
のは、電流制御手段125をカレントミラー手段98と
電流制御手段127で構成した点である。
【0076】以上のように構成されたPWMインバータ
用出力回路について、図1の構成と異なるカレントミラ
ー手段98と電流制御手段127の動作を説明する。
【0077】ここでも説明を簡単にするために、まず電
動機解放信号156が‘H’レベル、つまりフリーラン
でない状態を指令している場合についてすべて説明し、
最後に電動機解放信号156が‘L’レベル、つまりフ
リーラン状態を指令している場合についての説明をつけ
加えることにする。
【0078】まず、電流制御手段127の動作を図5を
用いて詳しく説明する。NPNタイプのトランジスタ2
8のベース信号43はスイッチング指令信号42を論理
積否定手段107と論理反転手段20を通して発生させ
る。このベース信号43はスイッチング指令信号42と
ほぼ同じで、‘L’レベルが例えば0V、‘H’レベル
が例えば5Vの値をとるものとする。次に、Nチャンネ
ルタイプのMOS−FET30のゲート信号44はスイ
ッチング指令信号42を論理反転手段21および22と
論理積否定手段107と信号遅延手段26を通して発生
させる。このゲート信号44は、スイッチング指令信号
42を論理反転した信号を遅延時間TAだけ遅らせたも
ので、‘L’レベルをMOS−FET30を十分にOF
Fさせることのできる電圧とし、‘H’レベルをMOS
−FET30を十分にONさせることのできる電圧とす
る。
【0079】トランジスタ28はエミッタホロワ型の回
路構成をとり、ベース信号43が約0.7V以上になる
とベース信号43の電圧とエミッタに接続された抵抗の
値で定まるコレクタ電流47が流れ、ベース信号43が
約0.7V以下の場合にはコレクタ電流47は0とな
る。MOS−FET30はトランジスタ28のエミッタ
に接続された抵抗の値を切り換える働きをしており、ト
ランジスタ28のベース信号が約0.7V以上でMOS
−FET30がONするとトランジスタ28のコレクタ
電流47を大きくする作用がある。
【0080】ここで、スイッチング指令信号42とコレ
クタ電流47の関係を考察すると、スイッチング指令信
号42が‘L’レベルの時にはコレクタ電流47は0
で、次にスイッチング指令信号42が‘H’レベルに変
化してから遅延時間TAが経過するまでコレクタ電流4
7は比較的大きな電流値となり、次に比較的小さな電流
値となり、スイッチング指令信号42が‘L’レベルに
なるとコレクタ電流47は0となる。
【0081】以上が電流制御手段127の動作について
の説明である。次に、カレントミラー手段98の働きに
ついて述べる。
【0082】抵抗11および12とトランジスタ9およ
び10は互いにカレントミラー構成をとり、トランジス
タ9が飽和しない範囲において、トランジスタ9のコレ
クタ電流49をトランジスタ28のコレクタ電流47に
対応した電流とする働きをする。ここで、トランジスタ
9のコレクタ電圧が上昇し過ぎてトランジスタ9が飽和
してON状態となると、コレクタ電流47とコレクタ電
流49の比例関係がくずれ、さらにトランジスタ9の次
のOFF動作が遅くなってしまうため、トランジスタ9
を飽和させずに動作させることが必要である。そこで、
ダイオード3により、トランジスタ9が飽和しないよう
にトランジスタ9のコレクタ電圧の上限を制限してい
る。
【0083】ここで、スイッチング指令信号42とトラ
ンジスタ9のコレクタ電流49の関係を考察すると、ス
イッチング指令信号42が‘L’レベルの時にはコレク
タ電流49は0で、次にスイッチング指令信号42が
‘H’レベルに変化してから遅延時間TAが経過するま
でコレクタ電流49は比較的大きな電流値となり、次に
比較的小さな電流値となり、スイッチング指令信号42
が‘L’レベルになるとコレクタ電流49は0となる。
【0084】以上が、電動機解放信号156が‘H’レ
ベル、つまりフリーランでない状態を指令している場合
における電流制御手段127とカレントミラー手段98
の動作についての説明であるが、最後に電動機解放信号
156が‘L’レベル、つまりフリーラン状態を指令し
ている場合における電流制御手段127とカレントミラ
ー手段98の動作についての説明をつけ加える。電動機
解放信号156が‘L’レベル、つまりフリーラン状態
を指令している場合には、スイッチング指令信号42に
かかわらず論理積否定手段107の出力信号は‘H’レ
ベルとなり、したがってNPNタイプのトランジスタ2
8のベース信号43は‘L’レベルとなる。この状態
は、コレクタ電流47は0であり、トランジスタ9のコ
レクタ電流49も0となる。いわゆる第5の状態とな
る。
【0085】以上のように、カレントミラー手段98と
電流制御手段127は、電流制御手段125と同等の動
作を行うことがわかる。
【0086】また、図4,図6および図7においてもI
GBT1および2のゲートとエミッタ間にコンデンサを
接続することにより、さらに電動機巻線端子電圧51の
上昇時間および下降時間を大幅に長くできることはいう
までもない。
【0087】なお、図4におけるPNPタイプのトラン
ジスタ10をダイオードとして表現しても良いことはい
うまでもない。
【0088】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0089】図6において、1はNチャンネルタイプの
IGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、126および127は電
流制御手段、109は信号処理手段、14は直流主電
源、15,16,17および18は直流電源、105は
抵抗で、以上は図4の構成と同様なものである。
【0090】図4の構成と異なるのは、PNPタイプの
トランジスタ9および10と抵抗11および12で構成
していたカレントミラー手段98を、PNPタイプのト
ランジスタ9と抵抗11および12で簡易的にカレント
ミラー手段を構成した点である。
【0091】図6におけるカレントミラー手段は図4に
おけるカレントミラー手段に比べ精度や温度特性が劣る
ために直流電源15の電圧を高くする必要があるが、そ
れが許容される場合では実用上問題はない。
【0092】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0093】図7において、1はNチャンネルタイプの
IGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、126および127は電
流制御手段、109は信号処理手段、14は直流主電
源、15,16,17および18は直流電源、105は
抵抗で、以上は図4の構成と同様なものである。
【0094】図4の構成と異なるのは、PNPタイプの
トランジスタ9および10と抵抗11および12で構成
していたカレントミラー手段98を、PNPタイプのト
ランジスタ9とNPNタイプのトランジスタ128とダ
イオード129と抵抗11および130でカレントミラ
ー手段を構成した点である。
【0095】図4におけるカレントミラー手段では、P
NPトランジスタ9のコレクタ電圧が下降する際、PN
Pトランジスタ9のベース電圧がコレクタ出力容量Co
bを流れる電流によって低下しPNPトランジスタ9を
ONしてしまう。このため、PNPトランジスタ9のコ
レクタに電流を漏洩する結果となり、ゲート信号電圧5
0の下降時間が長くなりIGBTのスイッチング損失を
増大してしまう。したがってこれを防ぐためには、PN
Pタイプのトランジスタ9をコレクタ出力容量Cobが
非常に小さいものを選択する必要がある。
【0096】これに対して図7におけるカレントミラー
手段では、PNPトランジスタ9のコレクタ電圧が下降
する際に、コレクタ出力容量Cobを流れる電流がNP
Nトランジスタ128のエミッタ電流によって補われる
ため、PNPトランジスタ9のベース電圧の低下を防止
でき、PNPタイプのトランジスタ9をコレクタ出力容
量Cobが比較的大きなものを選択してもスイッチング
損失の少ない構成とすることができる。
【0097】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0098】図8において、1はNチャンネルタイプの
IGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、109は信号処理手段、
14は直流主電源、15,16,17および18は直流
電源、105は抵抗で、以上は図1の構成と同様なもの
である。
【0099】図1の構成と異なるのは、電流制御手段1
26をカレントミラー手段132と電流制御手段131
で構成した点と電流制御手段125を電流制御手段16
3とした点である。
【0100】以上のように構成されたPWMインバータ
用出力回路について、図1の構成と異なるカレントミラ
ー手段132と電流制御手段131の動作を説明する。
【0101】ここでも説明を簡単にするために、まず電
動機解放信号156が‘H’レベル、つまりフリーラン
でない状態を指令している場合についてすべて説明し、
最後に電動機解放信号156が‘L’レベル、つまりフ
リーラン状態を指令している場合についての説明をつけ
加えることにする。
【0102】まず、電流制御手段131の動作を図9を
用いて詳しく説明する。PNPタイプのトランジスタ1
37のベース信号148はスイッチング指令信号42を
論理積否定手段106と論理反転手段65,161およ
び139を通して発生させる。このベース信号148は
スイッチング指令信号42が‘H’レベルの場合に例え
ば直流電源15のプラス端子と同電位、‘L’レベルの
場合に例えば直流電源15のプラス端子より5V低い電
位とする。
【0103】次に、PチャンネルタイプのMOS−FE
T138のゲート信号149はスイッチング指令信号4
2を論理反転手段65,161,140および141と
論理積否定手段106と信号遅延手段142を通して発
生させる。このゲート信号149はスイッチング指令信
号42を論理反転し遅延時間TBだけ遅らせたもので、
‘L’レベルをMOS−FET138を十分にONさせ
ることのできる電圧とし、‘H’レベルをMOS−FE
T138を十分にOFFさせることのできる電圧とす
る。
【0104】トランジスタ137はエミッタホロワ型の
回路構成をとり、ベース信号148の電位が直流電源1
5のプラス端子の電位に比べ約0.7V以上低くなると
エミッタに接続された抵抗の値とそれに印加される電圧
で定まる電流がほぼコレクタ電流150として流れ、ベ
ース信号148の電位と直流電源15のプラス端子の電
位との差が約0.7V以下の場合にはコレクタ電流15
0は0となる。
【0105】MOS−FET138はトランジスタ13
7のエミッタに接続された抵抗の値を切り換える働きを
しており、トランジスタ137のベース信号の電位が直
流電源15のプラス端子の電位に比べ約0.7V以上低
い状態でMOS−FET138がONするとトランジス
タ137のコレクタ電流150を大きくする作用があ
る。
【0106】ここで、スイッチング指令信号42とコレ
クタ電流150の関係を考察すると、スイッチング指令
信号42が‘H’レベルの時にはコレクタ電流150は
0で、次に、スイッチング指令信号42が‘L’レベル
に変化してから遅延時間TBが経過するまでコレクタ電
流150は比較的大きな電流値となり、次に比較的小さ
な電流値となり、スイッチング指令信号42が‘H’レ
ベルになるとコレクタ電流150は0となる。
【0107】以上が電流制御手段131の動作について
の説明である。次に、カレントミラー手段132の働き
について述べる。
【0108】抵抗135および136とトランジスタ1
33および134は互いにカレントミラー構成をとり、
トランジスタ133が飽和しない範囲において、トラン
ジスタ133のコレクタ電流48をトランジスタ137
のコレクタ電流150に対応した電流とする働きをす
る。ここで、トランジスタ133のコレクタ電圧が下降
し過ぎてトランジスタ133が飽和してON状態となる
と、コレクタ電流150とコレクタ電流48の比例関係
がくずれ、さらにトランジスタ133の次のOFF動作
が遅くなってしまうため、トランジスタ133を飽和さ
せずに動作させることが必要である。そこで、ダイオー
ド4により、トランジスタ133が飽和しないようにト
ランジスタ133のコレクタ電圧の下限を制限してい
る。
【0109】ここで、スイッチング指令信号42とトラ
ンジスタ133のコレクタ電流48の関係を考察する
と、スイッチング指令信号42が‘H’レベルの時には
コレクタ電流48は0で、次にスイッチング指令信号4
2が‘L’レベルに変化してから遅延時間TBが経過す
るまでコレクタ電流48は比較的大きな電流値となり、
次に比較的小さな電流値となり、スイッチング指令信号
42が‘H’レベルになるとコレクタ電流48は0とな
る。
【0110】以上が、電動機解放信号156が‘H’レ
ベル、つまりフリーランでない状態を指令している場合
における電流制御手段131とカレントミラー手段13
2の動作についての説明であるが、最後に電動機解放信
号156が‘L’レベル、つまりフリーラン状態を指令
している場合における電流制御手段131とカレントミ
ラー手段132の動作についての説明をつけ加える。
【0111】電動機解放信号156が‘L’レベル、つ
まりフリーラン状態を指令している場合には、スイッチ
ング指令信号42にかかわらず論理積否定手段106の
出力信号は‘H’レベルとなり、したがってPNPタイ
プのトランジスタ137のベース信号148は‘H’レ
ベルとなる。この状態はコレクタ電流150は0であ
り、トランジスタ133のコレクタ電流48も0とな
る。いわゆる第5の状態となる。
【0112】以上のように、カレントミラー手段132
と電流制御手段131は、電流制御手段126と同等の
動作を行うことがわかる。
【0113】また、図1の構成と異なる電流制御手段1
63は、電流制御手段125のホトカプラ115を論理
反転手段162とした点である。これは、電流制御手段
163および131と信号処理手段109の論理素子を
共通電源により動作させることにより絶縁を考慮する必
要がなく、電流制御手段162の構成により電流制御手
段125と同等の動作を得ることができる。
【0114】また、図8,図10および図11において
もIGBT1および2のゲートとエミッタ間にコンデン
サを接続することにより、さらに電動機巻線端子電圧5
1の上昇時間および下降時間を大幅に長くできることは
いうまでもない。
【0115】なお、図8におけるNPNタイプのトラン
ジスタ134をダイオードとして表現しても良いことは
いうまでもない。
【0116】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0117】図10において、1はNチャンネルタイプ
のIGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、131および163は電
流制御手段、109は信号処理手段、14は直流主電
源、15,16,17および18は直流電源、105は
抵抗で、以上は図8の構成と同様なものである。
【0118】図8の構成と異なるのは、NPNタイプの
トランジスタ133および134と抵抗135および1
36で構成していたカレントミラー手段132を、NP
Nタイプのトランジスタ133と抵抗135および13
6で簡易的にカレントミラー手段を構成した点である。
図10におけるカレントミラー手段は図8におけるカレ
ントミラー手段に比べ精度や温度特性が劣るために直流
電源16の電圧を高くする必要があるが、それが許容さ
れる場合では実用上問題はない。
【0119】(実施例7)以下本発明の第7の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0120】図11において、1はNチャンネルタイプ
のIGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、131および163は電
流制御手段、109は信号処理手段、14は直流主電
源、15,16,17および18は直流電源、105は
抵抗で、以上は図8の構成と同様なものである。
【0121】図8の構成と異なるのは、NPNタイプの
トランジスタ133および134と抵抗135および1
36で構成していたカレントミラー手段132を、NP
Nタイプのトランジスタ133とPNPタイプのトラン
ジスタ152とダイオード153と抵抗135および1
54でカレントミラー手段を構成した点である。
【0122】図8におけるカレントミラー手段では、N
PNトランジスタ133のコレクタ電圧が上昇する際、
NPNトランジスタ133のベース電圧がコレクタ出力
容量Cobを流れる電流によって上昇しNPNトランジ
スタ133をONしてしまう。このため、NPNトラン
ジスタ133のコレクタに電流を漏洩する結果となり、
ゲート信号電圧50の上昇時間が長くなりIGBTのス
イッチング損失を増大してしまう。したがってこれを防
ぐためには、NPNタイプのトランジスタ133をコレ
クタ出力容量Cobが非常に小さいものを選択する必要
がある。
【0123】これに対して図11におけるカレントミラ
ー手段では、NPNトランジスタ133のコレクタ電圧
が上昇する際に、コレクタ出力容量Cobを流れる電流
をPNPトランジスタ152のエミッタ電流によって除
去することができ、NPNトランジスタ133のベース
電圧の上昇を防止でき、NPNタイプのトランジスタ1
33をコレクタ出力容量Cobが比較的大きなものを選
択してもスイッチング損失の少ない構成とすることがで
きる。
【0124】なお、図18に示すように三相PWMイン
バータを構成する場合においては、一般的に直流主電源
を共通接続して3個のPWMインバータ用出力回路を配
置するが、本発明によるPWMインバータ用出力回路に
おいてはさらに第1,第2,第3,第4,第5,第6お
よび第7の実施例における直流電源15および16も共
通接続できることはいうまでもない。
【0125】(実施例8)以下本発明の第8の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0126】図12において、1はNチャンネルタイプ
のIGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、98はカレントミラー手
段、14は直流主電源、15,16,17および18は
直流電源で、以上は図4の構成と同様なものである。
【0127】図4の構成と異なるのは、抵抗105を省
き電流制御手段126および127と信号処理手段10
9を電流制御手段13で構成した点である。電動機をフ
リーラン状態にする必要がない場合においては図12の
構成をとることができる。
【0128】また、図12,図13および図14におい
てもIGBT1および2のゲートとエミッタ間にコンデ
ンサを接続することにより、さらに電動機巻線端子電圧
51の上昇時間および下降時間を大幅に長くできること
はいうまでもない。
【0129】なお、図12におけるPNPタイプのトラ
ンジスタ10をダイオードとして表現しても良いことは
いうまでもない。
【0130】(実施例9)以下本発明の第9の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。
【0131】図13において、1はNチャンネルタイプ
のIGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、13は電流制御手段、1
4は直流主電源、15,16,17および18は直流電
源で、以上は図12の構成と同様なものである。
【0132】図12の構成と異なるのは、PNPタイプ
のトランジスタ9および10と抵抗11および12で構
成していたカレントミラー手段98を、PNPタイプの
トランジスタ9と抵抗11および12で簡易的にカレン
トミラー手段を構成した点である。図13におけるカレ
ントミラー手段は図12におけるカレントミラー手段に
比べ精度や温度特性が劣るために直流電源15の電圧を
高くする必要があるが、それが許容される場合では実用
上問題はない。
【0133】(実施例10)以下本発明の第10の実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0134】図14において、1はNチャンネルタイプ
のIGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、13は電流制御手段、1
4は直流主電源、15,16,17および18は直流電
源で、以上は図12の構成と同様なものである。
【0135】図12の構成と異なるのは、PNPタイプ
のトランジスタ9および10と抵抗11および12で構
成していたカレントミラー手段98を、PNPタイプの
トランジスタ9とNPNタイプのトランジスタ128と
ダイオード129と抵抗11および130でカレントミ
ラー手段を構成した点である。
【0136】図12におけるカレントミラー手段では、
PNPトランジスタ9のコレクタ電圧が下降する際、P
NPトランジスタ9のベース電圧がコレクタ出力容量C
obを流れる電流によって低下しPNPトランジスタ9
をONしてしまう。このため、PNPトランジスタ9の
コレクタに電流を漏洩する結果となり、ゲート信号電圧
50の下降時間が長くなりIGBTのスイッチング損失
を増大してしまう。したがってこれを防ぐためには、P
NPタイプのトランジスタ9をコレクタ出力容量Cob
が非常に小さいものを選択する必要がある。
【0137】これに対して図14におけるカレントミラ
ー手段では、PNPトランジスタ9のコレクタ電圧が下
降する際に、コレクタ出力容量Cobを流れる電流がN
PNトランジスタ128のエミッタ電流によって補われ
るため、PNPトランジスタ9のベース電圧の低下を防
止でき、PNPタイプのトランジスタ9をコレクタ出力
容量Cobが比較的大きなものを選択してもスイッチン
グ損失の少ない構成とすることができる。
【0138】(実施例11)以下本発明の第11の実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0139】図15において、1はNチャンネルタイプ
のIGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、132はカレントミラー
手段、14は直流主電源、15,16,17および18
は直流電源で、以上は図8の構成と同様なものである。
【0140】図8の構成と異なるのは、抵抗105を省
き電流制御手段131および163と、信号処理手段1
09を信号処理手段155で構成した点である。電動機
をフリーラン状態にする必要がない場合においては図1
5の構成をとることができる。
【0141】また、図15,図16および図17におい
てもIGBT1および2のゲートとエミッタ間にコンデ
ンサを接続することにより、さらに電動機巻線端子電圧
51の上昇時間および下降時間を大幅に長くできること
はいうまでもない。
【0142】なお、図15におけるNPNタイプのトラ
ンジスタ134ダイオードとして表現しても良いことは
いうまでもない。
【0143】(実施例12)以下本発明の第12の実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0144】図16において、1はNチャンネルタイプ
のIGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、155は電流制御手段、
14は直流主電源、15,16,17および18は直流
電源で、以上は図15の構成と同様なものである。
【0145】図15の構成と異なるのは、NPNタイプ
のトランジスタ133および134と抵抗135および
136で構成していたカレントミラー手段132を、N
PNタイプのトランジスタ133と抵抗135および1
36で簡易的にカレントミラー手段を構成した点であ
る。図16におけるカレントミラー手段は図15におけ
るカレントミラー手段に比べ精度や温度特性が劣るため
に直流電源16の電圧を高くする必要があるが、それが
許容される場合では実用上問題はない。
【0146】(実施例13)以下本発明の第13の実施
例について、図面を参照しながら説明する。
【0147】図17において、1はNチャンネルタイプ
のIGBT、2はPチャンネルタイプのIGBT、3,
4,5および6はダイオード、155は電流制御手段、
14は直流主電源、15,16,17および18は直流
電源で、以上は図15の構成と同様なものである。
【0148】図15の構成と異なるのは、NPNタイプ
のトランジスタ133および134と抵抗135および
136で構成していたカレントミラー手段132を、N
PNタイプのトランジスタ133とPNPタイプのトラ
ンジスタ152とダイオード153と抵抗135および
154でカレントミラー手段を構成した点である。
【0149】図15におけるカレントミラー手段では、
NPNトランジスタ133のコレクタ電圧が上昇する
際、NPNトランジスタ133のベース電圧がコレクタ
出力容量Cobを流れる電流によって上昇しNPNトラ
ンジスタ133をONしてしまう。このため、NPNト
ランジスタ133のコレクタに電流を漏洩する結果とな
り、ゲート信号電圧50の上昇時間が長くなりIGBT
のスイッチング損失を増大してしまう。したがってこれ
を防ぐためには、NPNタイプのトランジスタ133を
コレクタ出力容量Cobが非常に小さいものを選択する
必要がある。
【0150】これに対して図17におけるカレントミラ
ー手段では、NPNトランジスタ133のコレクタ電圧
が上昇する際に、コレクタ出力容量Cobを流れる電流
をPNPトランジスタ152のエミッタ電流によって除
去することができ、NPNトランジスタ133のベース
電圧の上昇を防止でき、NPNタイプのトランジスタ1
33をコレクタ出力容量Cobが比較的大きなものを選
択してもスイッチング損失の少ない構成とすることがで
きる。
【0151】なお、図18に示すように三相PWMイン
バータを構成する場合においては、一般的に直流主電源
を共通接続して3個のPWMインバータ用出力回路を配
置するが、本発明によるPWMインバータ用出力回路に
おいてはさらに第8,第9,第10,第11,第12お
よび第13の実施例における直流電源15および16も
共通接続できることはいうまでもない。
【0152】
【発明の効果】以上のように本発明は、Nチャンネルタ
イプの第1のIGBTと、Pチャンネルタイプの第2の
IGBTと、第1,第2,第5および第6のダイオード
と、電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出する
電流を制御する電流制御手段1と、電流入力端子を有し
前記電流入力端子より流入する電流を制御する電流制御
手段2と、直流主電源と、前記直流主電源のプラス端子
にマイナス端子を接続した第3の直流電源と、前記直流
主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した第4の直
流電源とを備えたものである。
【0153】そして、第1のIGBTのコレクタと第1
のダイオードのカソードと前記直流主電源のプラス端子
を接続し、第2のIGBTのコレクタと第2のダイオー
ドのアノードと前記直流主電源のマイナス端子を接続
し、第1のIGBTのエミッタと第1のダイオードのア
ノードと第2のIGBTのエミッタと第2のダイオード
のカソードを接続し、第1のIGBTのゲートと第2の
IGBTのゲートと前記電流制御手段1の電流出力端子
と前記電流制御手段2の電流入力端子と第5のダイオー
ドのアノードと第6のダイオードのカソードを接続し、
第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
ードを接続し、第4の直流電源のマイナス端子と第6の
ダイオードのアノードを接続し、第1または第2のIG
BTのゲートとエミッタ間に抵抗を接続した構成を有す
る。
【0154】そしてさらに、前記電流制御手段1および
前記電流制御手段2が、前記電流制御手段1の電流出力
端子より流出する電流を第1の電流値とし前記電流制御
手段2の電流入力端子より流入する電流を第7の電流値
とする第1の状態と、前記電流制御手段1の電流出力端
子より流出する電流を第2の電流値とし前記電流制御手
段2の電流入力端子より流入する電流を第8の電流値と
する第2の状態と、前記電流制御手段1の電流出力端子
より流出する電流を第5の電流値とし前記電流制御手段
2の電流入力端子より流入する電流を第3の電流値とす
る第3の状態と、前記電流制御手段1の電流出力端子よ
り流出する電流を第6の電流値とし前記電流制御手段2
の電流入力端子より流入する電流を第4の電流値とする
第4の状態と、前記電流制御手段1の電流出力端子より
流出する電流を第9の電流値とし前記電流制御手段2の
電流入力端子より流入する電流も第9の電流値とする第
5の状態を有し、前記第1の電流値は前記第7の電流値
よりも大きな電流値とし、前記第2の電流値は前記第8
の電流値よりも大きな電流値とし、前記第3の電流値は
前記第5の電流値よりも大きな電流値とし、前記第4の
電流値は前記第6の電流値よりも大きな電流値とし、前
記第1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の電
流値と前記第8の電流値の差より大きくし、前記第3の
電流値と前記第5の電流値の差は前記第4の電流値と前
記第6の電流値の差より大きくし、第1の状態からは第
2の状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第2の状態
からは第3の状態と第5の状態へのみ移行可能とし、第
3の状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可能
とし、第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ
移行可能とし、第5の状態からは少なくとも第1の状態
と第3の状態へ移行可能なる構成としたものである。
【0155】そして上記構成とすることにより、フロー
ティング状態が本質的になくフローティング時間が0で
スイッチング指令信号と電動機巻線端子の平均電圧が一
義的に定まることにより制御誤差が非常に小さく、かつ
消費電力も少ない優れたPWMインバータ用出力回路を
安価に提供することができるものである。さらに必要に
応じて、電気雑音の発生が非常に小さな優れたPWMイ
ンバータ用出力回路を安価に提供することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の構成図
【図2】(a)本発明の第一の実施例におけるPWMイ
ンバータ用出力回路の電流制御手段の動作を示す図 (b)本発明の第一の実施例におけるPWMインバータ
用出力回路の電流制御手段の他の動作を示す図
【図3】本発明の第一の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の動作を示す図
【図4】本発明の第2の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の構成図
【図5】本発明の第2の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の電流制御手段の動作を示す図
【図6】本発明の第3の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の構成図
【図7】本発明の第4の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の構成図
【図8】本発明の第5の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の構成図
【図9】本発明の第5の実施例におけるPWMインバー
タ用出力回路の電流制御手段の動作を示す図
【図10】本発明の第6の実施例におけるPWMインバ
ータ用出力回路の構成図
【図11】本発明の第7の実施例におけるPWMインバ
ータ用出力回路の構成図
【図12】本発明の第8の実施例におけるPWMインバ
ータ用出力回路の構成図
【図13】本発明の第9の実施例におけるPWMインバ
ータ用出力回路の構成図
【図14】本発明の第10の実施例におけるPWMイン
バータ用出力回路の構成図
【図15】本発明の第11の実施例におけるPWMイン
バータ用出力回路の構成図
【図16】本発明の第12の実施例におけるPWMイン
バータ用出力回路の構成図
【図17】本発明の第13の実施例におけるPWMイン
バータ用出力回路の構成図
【図18】一般的なPWMインバータの構成を示す略線
【図19】従来のPWMインバータ用出力回路の構成図
【図20】従来のPWMインバータ用出力回路の動作を
示す図
【符号の説明】
1 NチャンネルタイプのIGBT 2 PチャンネルタイプのIGBT 3,4,5,6,78,79,129,153 ダイオ
ード 9,10,119,137,152 PNPタイプのト
ランジスタ 11,12,32,33,34,35,40,41,8
3,84,85,86,87,88,89,90,9
1,92,105,116,117,121,122,
130,135,136,146,147,154 抵
抗 13,125,126,127,131,155,16
3 電流制御手段 14 直流主電源 15,16,17,18,93,94,118 直流電
源 20,21,22,23,24,25,65,111,
112,113,139,140,141,161,1
62 論理反転手段 26,27,114,142 信号遅延手段 28,29,74,75,76,77,128,13
3,134 NPNタイプのトランジスタ 30,31 NチャンネルタイプのMOS−FET 36,37,95,96 ツェナーダイオード 38,39 コンデンサ 42,61,62 スイッチング指令信号 52,63,64 電動機巻線端子 53 PWMインバータ用出力回路 54 第1の状態 55 第2の状態 56 第3の状態 57 第4の状態 58 周波数電圧設定手段 59 PWM制御回路 60 電動機 66,67 オンディレイ回路 68,69 ベースドライブ回路 70,71 パワートランジスタ 72,73,115 ホトカプラ 97 電圧リミット手段 98,132 カレントミラー手段 106,107 論理積否定手段 109 信号処理手段 120,138 PチャンネルタイプのMOS−FET 157,158 論理積手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 7/537 H02M 7/5387

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Nチャンネルタイプの第1のIGBTと、
    Pチャンネルタイプの第2のIGBTと、第1,第2,
    第5および第6のダイオードと、 電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出する電流
    を制御する電流制御手段1と、 電流入力端子を有し前記電流入力端子より流入する電流
    を制御する電流制御手段2と、 直流主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第3の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第4の直流電源とを備え、 第1のIGBTのコレクタと第1のダイオードのカソー
    ドと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のIGBTのコレクタと第2のダイオードのアノー
    ドと前記直流主電源のマイナス端子を接続し、 第1のIGBTのエミッタと第1のダイオードのアノー
    ドと第2のIGBTのエミッタと第2のダイオードのカ
    ソードを接続し、 第1のIGBTのゲートと第2のIGBTのゲートと前
    記電流制御手段1の電流出力端子と前記電流制御手段2
    の電流入力端子と第5のダイオードのアノードと第6の
    ダイオードのカソードを接続し、 第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
    ードを接続し、 第4の直流電源のマイナス端子と第6のダイオードのア
    ノードを接続し、 第1または第2のIGBTのゲートとエミッタ間に抵抗
    を接続した構成を有し、 前記電流制御手段1および前記電流制御手段2が、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第1の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力端子よ
    り流入する電流を第7の電流値とする第1の状態と、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第2の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力端子よ
    り流入する電流を第8の電流値とする第2の状態と、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第5の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力端子よ
    り流入する電流を第3の電流値とする第3の状態と、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第6の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力端子よ
    り流入する電流を第4の電流値とする第4の状態と、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第9の電流値とし前記電流制御手段2の電流入力端子よ
    り流入する電流も第9の電流値とする第5の状態とを有
    し、 前記第1の電流値は前記第7の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第2の電流値は前記第8の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第3の電流値は前記第5の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第4の電流値は前記第6の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の
    電流値と前記第8の電流値の差より大きくし、 前記第3の電流値と前記第5の電流値の差は前記第4の
    電流値と前記第6の電流値の差より大きくし、 第1の状態からは第2の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第2の状態からは第3の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第3の状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第5の状態からは少なくとも第1の状態と第3の状態へ
    移行可能なる構成としたPWMインバータ用出力回路。
  2. 【請求項2】Nチャンネルタイプの第1のIGBTと、
    Pチャンネルタイプの第2のIGBTと、第1,第2,
    第5および第6のダイオードと、 電流流入端子と第1および第2の電流流出端子を持ち前
    記第2の電流流出端子から流出する電流に対応した電流
    を前記第1の電流流出端子から流出させる働きをするカ
    レントミラー手段1と、 電流入力端子を有し前記電流入力端子より流入する電流
    を制御する電流制御手段3と、 電流入力端子を有し前記電流入力端子より流入する電流
    を制御する電流制御手段2と、 直流主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第3の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第4の直流電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続し前
    記第3の直流電源よりも高い電圧を有する第1の直流電
    源とを備え、 第1のIGBTのコレクタと第1のダイオードのカソー
    ドと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のIGBTのコレクタと第2のダイオードのアノー
    ドと前記直流主電源のマイナス端子を接続し、 第1のIGBTのエミッタと第1のダイオードのアノー
    ドと第2のIGBTのエミッタと第2のダイオードのカ
    ソードを接続し、 第1のIGBTのゲートと第2のIGBTのゲートと前
    記カレントミラー手段1の第1の電流流出端子と前記電
    流制御手段2の電流入力端子と第5のダイオードのアノ
    ードと第6のダイオードのカソードを接続し、 第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
    ードを接続し、 第4の直流電源のマイナス端子と第6のダイオードのア
    ノードを接続し、 前記カレントミラー手段1の第2の電流流出端子と前記
    電流制御手段3の電流入力端子を接続し、 第1の直流電源のプラス端子と前記カレントミラー手段
    1の電流流入端子を接続し、 第1または第2のIGBTのゲートとエミッタ間に抵抗
    を接続した構成を有し、 前記カレントミラー手段1および前記電流制御手段2
    が、 前記カレントミラー手段1の第1の電流流出端子より流
    出する電流を第1の電流値とし前記電流制御手段2の電
    流入力端子より流入する電流を第7の電流値とする第1
    の状態と、 前記カレントミラー手段1の第1の電流流出端子より流
    出する電流を第2の電流値とし前記電流制御手段2の電
    流入力端子より流入する電流を第8の電流値とする第2
    の状態と、 前記カレントミラー手段1の第1の電流流出端子より流
    出する電流を第5の電流値とし前記電流制御手段2の電
    流入力端子より流入する電流を第3の電流値とする第3
    の状態と、 前記カレントミラー手段1の第1の電流流出端子より流
    出する電流を第6の電流値とし前記電流制御手段2の電
    流入力端子より流入する電流を第4の電流値とする第4
    の状態と、 前記カレントミラー手段1の第1の電流流出端子より流
    出する電流を第9の電流値とし前記電流制御手段2の電
    流入力端子より流入する電流も第9の電流値とする第5
    の状態とを有し、 前記第1の電流値は前記第7の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第2の電流値は前記第8の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第3の電流値は前記第5の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第4の電流値は前記第6の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の
    電流値と前記第8の電流値の差より大きくし、 前記第3の電流値と前記第5の電流値の差は前記第4の
    電流値と前記第6の電流値の差より大きくし、 第1の状態からは第2の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第2の状態からは第3の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第3の状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第5の状態からは少なくとも第1の状態と第3の状態へ
    移行可能なる構成としたPWMインバータ用出力回路。
  3. 【請求項3】前記カレントミラー手段1が、 PNPタイプの第3および第4のトランジスタを有し、
    前記第3のトランジスタのコレクタを第1の電流流出端
    子とし、前記第4のトランジスタのベースとコレクタと
    前記第3のトランジスタのベースを接続したものを第2
    の電流流出端子とし、前記第3および第4のトランジス
    タのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したものを電
    流流入端子とした請求項2記載のPWMインバータ用出
    力回路。
  4. 【請求項4】前記カレントミラー手段1が、 PNPタイプの第3のトランジスタを有し、前記第3の
    トランジスタのコレクタを第1の電流流出端子とし、前
    記第3のトランジスタのベースを第2の電流流出端子と
    し、前記第3のトランジスタのベースとエミッタにそれ
    ぞれ抵抗を介して接続したものを電流流入端子とした請
    求項2記載のPWMインバータ用出力回路。
  5. 【請求項5】前記カレントミラー手段1が、 PNPタイプの第3のトランジスタとNPNタイプの第
    5のトランジスタと第5のダイオードを有し、 前記第3のトランジスタのコレクタを第1の電流流出端
    子とし、 前記第5のトランジスタのベースと前記第5のダイオー
    ドのカソードを接続したものを第2の電流流出端子と
    し、 前記第3のトランジスタのベースと前記第5のトランジ
    スタのエミッタと前記第5のダイオードのアノードを接
    続し、 前記第5のトランジスタのベースと前記第5のダイオー
    ドのカソードを接続したものと、前記第3のトランジス
    タのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したものと、
    前記第5のトランジスタのコレクタを接続したものを電
    流流入端子とした請求項2記載のPWMインバータ用出
    力回路。
  6. 【請求項6】Nチャンネルタイプの第1のIGBTと、
    Pチャンネルタイプの第2のIGBTと、第1,第2,
    第5および第6のダイオードと、 電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出する電流
    を制御する電流制御手段1と、 電流流出端子と第1および第2の電流流入端子を持ち前
    記第2の電流流入端子から流入する電流に対応した電流
    を前記第1の電流流入端子から流入させる働きをするカ
    レントミラー手段2と、 電流出力端子を有し前記電流出力端子より流出する電流
    を制御する電流制御手段4と、 直流主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第3の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第4の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続し前
    記第4の直流電源よりも高い電圧を有する第2の直流電
    源とを備え、 第1のIGBTのコレクタと第1のダイオードのカソー
    ドと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のIGBTのコレクタと第2のダイオードのアノー
    ドと前記直流主電源のマイナス端子を接続し、 第1のIGBTのエミッタと第1のダイオードのアノー
    ドと第2のIGBTのエミッタと第2のダイオードのカ
    ソードを接続し、 第1のIGBTのゲートと第2のIGBTのゲートと前
    記電流制御手段1の電流出力端子と前記カレントミラー
    手段2の第1の電流流入端子と第5のダイオードのアノ
    ードと第6のダイオードのカソードを接続し、 第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
    ードを接続し、 第4の直流電源のマイナス端子と第6のダイオードのア
    ノードを接続し、 前記電流制御手段4の電流出力端子と前記カレントミラ
    ー手段2の第2の電流流入端子を接続し、 第2の直流電源のマイナス端子と前記カレントミラー手
    段2の電流流出端子を接続し、 第1または第2のIGBTのゲートとエミッタ間に抵抗
    を接続した構成を有し、 前記電流制御手段1および前記カレントミラー手段2
    が、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第1の電流値とし前記カレントミラー手段2の第1の電
    流流入端子より流入する電流を第7の電流値とする第1
    の状態と、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第2の電流値とし前記カレントミラー手段2の第1の電
    流流入端子より流入する電流を第8の電流値とする第2
    の状態と、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第5の電流値とし前記カレントミラー手段2の第1の電
    流流入端子より流入する電流を第3の電流値とする第3
    の状態と、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第6の電流値とし前記カレントミラー手段2の第1の電
    流流入端子に流入する電流を第4の電流値とする第4の
    状態と、 前記電流制御手段1の電流出力端子より流出する電流を
    第9の電流値とし前記カレントミラー手段2の第1の電
    流流入端子より流入する電流も第9の電流値とする第5
    の状態を有し、 前記第1の電流値は前記第7の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第2の電流値は前記第8の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第3の電流値は前記第5の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第4の電流値は前記第6の電流値よりも大きな電流
    値とし、 前記第1の電流値と前記第7の電流値の差は前記第2の
    電流値と前記第8の電流値の差より大きくし、 前記第3の電流値と前記第5の電流値の差は前記第4の
    電流値と前記第6の電流値の差より大きくし、 第1の状態からは第2の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第2の状態からは第3の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第3の状態からは第4の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第4の状態からは第1の状態と第5の状態へのみ移行可
    能とし、 第5の状態からは少なくとも第1の状態と第3の状態へ
    移行可能なる構成としたPWMインバータ用出力回路。
  7. 【請求項7】前記カレントミラー手段2が、 NPNタイプの第6および第7のトランジスタを有し、
    前記第6のトランジスタのコレクタを第1の電流流入端
    子とし、前記第7のトランジスタのベースとコレクタと
    前記第6のトランジスタのベースを接続したものを第2
    の電流流入端子とし、前記第6および第7のトランジス
    タのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したものを電
    流流出端子とした請求項6記載のPWMインバータ用出
    力回路。
  8. 【請求項8】前記カレントミラー手段2が、 NPNタイプの第6のトランジスタを有し、前記第6の
    トランジスタのコレクタを第1の電流流入端子とし、前
    記第6のトランジスタのベースを第2の電流流入端子と
    し、前記第6のトランジスタのベースとエミッタにそれ
    ぞれ抵抗を介して接続したものを電流流出端子とした請
    求項6記載のPWMインバータ用出力回路。
  9. 【請求項9】前記カレントミラー手段2が、 NPNタイプの第6のトランジスタとPNPタイプの第
    8のトランジスタと第6のダイオードを有し、 前記第6のトランジスタのコレクタを第1の電流流入端
    子とし、 前記第8のトランジスタのベースと前記第6のダイオー
    ドのアノードを接続したものを第2の電流流入端子と
    し、 前記第6のトランジスタのベースと前記第8のトランジ
    スタのエミッタと前記第6のダイオードのカソードを接
    続し、 前記第8のトランジスタのベースと前記第6のダイオー
    ドのアノードを接続したものと、前記第6のトランジス
    タのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したものと、
    前記第8のトランジスタのコレクタを接続したものを電
    流流出端子とした請求項6記載のPWMインバータ用出
    力回路。
  10. 【請求項10】前記第5の電流値または前記第6の電流
    値または前記第7の電流値または前記第8の電流値また
    は前記第9の電流値を0とした請求項1から9のいずれ
    かに記載のPWMインバータ用出力回路。
  11. 【請求項11】第1または第2のIGBTのゲートとエ
    ミッタ間に、互いのアノードまたはカソードを共通にか
    つ直列に接続したツェナーダイオードを接続する構成と
    した請求項1から10のいずれかに記載のPWMインバ
    ータ用出力回路。
  12. 【請求項12】Nチャンネルタイプの第1のIGBT
    と、Pチャンネルタイプの第2のIGBTと、第1,第
    2,第5および第6のダイオードと、 電流流入端子と第1および第2の電流流出端子を持ち前
    記第2の電流流出端子から流出する電流に比例した電流
    を前記第1の電流流出端子から流出させる働きをするカ
    レントミラー手段1と、電流出力端子と第1および第2
    の電流入力端子を持ち、前記第1および第2の電流入力
    端子に流入する電流値を0を含む3段階にそれぞれ独立
    して可変できる電流制御手段5と、直流主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第3の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第4の直流電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続し前
    記第3の直流電源よりも高い電圧を有する第1の直流電
    源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続し前
    記第4の直流電源よりも高い電圧を有する第2の直流電
    源とを備え、 第1のIGBTのコレクタと第1のダイオードのカソー
    ドと前記直流主電源のプラス端子を接続し、第2のIG
    BTのコレクタと第2のダイオードのアノードと前記直
    流主電源のマイナス端子を接続し、第1のIGBTのエ
    ミッタと第1のダイオードのアノードと第2のIGBT
    のエミッタと第2のダイオードのカソードを接続し、第
    1のIGBTのゲートと第2のIGBTのゲートと前記
    カレントミラー手段1の第1の電流流出端子と前記電流
    制御手段5の第1の電流入力端子と第5のダイオードの
    アノードと第6のダイオードのカソードを接続し、 第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
    ードを接続し、 第4の直流電源のマイナス端子と第6のダイオードのア
    ノードを接続し、 第1の直流電源のプラス端子と前記カレントミラー手段
    1の電流流入端子を接続し、前記カレントミラー手段1
    の第2の電流流出端子と前記電流制御手段5の第2の電
    流入力端子を接続し、前記電流制御手段5の電流出力端
    子を第2の直流電源のマイナス端子に接続した構成を有
    し、 前記電流制御手段5が、第1の電流入力端子に流入する
    電流を0とし第2の電流入力端子に流入する電流を第1
    の電流値とする第1の状態と、第1の電流入力端子に流
    入する電流を0とし第2の電流入力端子に流入する電流
    を前記第1の電流値よりも小さな第2の電流値とする第
    2の状態と、第2の電流入力端子に流入する電流を0と
    し第1の電流入力端子に流入する電流を第3の電流値と
    する第3の状態と、第2の電流入力端子に流入する電流
    を0とし第1の電流入力端子に流入する電流を前記第3
    の電流値よりも小さな第4の電流値とする第4の状態を
    有し、第1の状態から順に第4の状態まで移行し第4の
    状態の次に第1の状態に移行して第1の状態から第4の
    状態を順に繰り返し移行していく構成としたPWMイン
    バータ用出力回路。
  13. 【請求項13】前記カレントミラー手段1が、PNPタ
    イプの第3および第4のトランジスタを有し、前記第3
    のトランジスタのコレクタを第1の電流流出端子とし、
    前記第4のトランジスタのベースとコレクタと前記第3
    のトランジスタのベースを接続したものを第2の電流流
    出端子とし、前記第3および第4のトランジスタのエミ
    ッタにそれぞれ抵抗を介して接続したものを電流流入端
    子とした請求項12記載のPWMインバータ用出力回
    路。
  14. 【請求項14】前記カレントミラー手段1が、PNPタ
    イプの第3のトランジスタを有し、前記第3のトランジ
    スタのコレクタを第1の電流流出端子とし、前記第3の
    トランジスタのベースを第2の電流流出端子とし、前記
    第3のトランジスタのベースとエミッタにそれぞれ抵抗
    を介して接続したものを電流流入端子とした請求項12
    記載のPWMインバータ用出力回路。
  15. 【請求項15】前記カレントミラー手段1が、 PNPタイプの第3のトランジスタとNPNタイプの第
    5のトランジスタと第5のダイオードを有し、 前記第3のトランジスタのコレクタを第1の電流流出端
    子とし、 前記第5のトランジスタのベースと前記第5のダイオー
    ドのカソードを接続したものを第2の電流流出端子と
    し、 前記第3のトランジスタのベースと前記第5のトランジ
    スタのエミッタと前記第5のダイオードのアノードを接
    続し、 前記第5のトランジスタのベースと前記第5のダイオー
    ドのカソードを接続したものと、前記第3のトランジス
    タのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したものと、
    前記第5のトランジスタのコレクタを接続したものを電
    流流入端子とした請求項12記載のPWMインバータ用
    出力回路。
  16. 【請求項16】Nチャンネルタイプの第1のIGBT
    と、Pチャンネルタイプの第2のIGBTと、第1,第
    2,第5および第6のダイオードと、 電流流出端子と第1および第2の電流流入端子を持ち前
    記第2の電流流入端子から流入する電流に比例した電流
    を前記第1の電流流入端子から流入させる働きをするカ
    レントミラー手段2と、電流入力端子と第1および第2
    の電流出力端子を持ち前記第1および第2の電流出力端
    子より流出する電流値を0を含む3段階にそれぞれ独立
    して可変できる電流制御手段6と、直流主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第3の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第4の直流電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続し前
    記第3の直流電源よりも高い電圧を有する第1の直流電
    源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続し前
    記第4の直流電源よりも高い電圧を有する第2の直流電
    源とを備え、 第1のIGBTのコレクタと第1のダイオードのカソー
    ドと前記直流主電源のプラス端子を接続し、第2のIG
    BTのコレクタと第2のダイオードのアノードと前記直
    流主電源のマイナス端子を接続し、第1のIGBTのエ
    ミッタと第1のダイオードのアノードと第2のIGBT
    のエミッタと第2のダイオードのカソードを接続し、第
    1のIGBTのゲートと第2のIGBTのゲートと前記
    カレントミラー手段2の第1の電流流入端子と前記電流
    制御手段6の第1の電流出力端子と第5のダイオードの
    アノードと第6のダイオードのカソードを接続し、 第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
    ードを接続し、 第4の直流電源のマイナス端子と第6のダイオードのア
    ノードを接続し、 第1の直流電源のプラス端子と前記電流制御手段6の電
    流入力端子を接続し、前記カレントミラー手段2の第2
    の電流流入端子と前記電流制御手段6の第2の電流出力
    端子を接続し、前記カレントミラー手段2の電流流出端
    子を第2の直流電源のマイナス端子に接続した構成を有
    し、 前記電流制御手段6が、第1の電流出力端子より流出す
    る電流を0とし第2の電流出力端子より流出する電流を
    第1の電流値とする第1の状態と、第1の電流出力端子
    より流出する電流を0とし第2の電流出力端子より流出
    する電流を前記第1の電流値よりも小さな第2の電流値
    とする第2の状態と、第2の電流出力端子より流出する
    電流を0とし第1の電流出力端子より流出する電流を第
    3の電流値とする第3の状態と、第2の電流出力端子よ
    り流出する電流を0とし第1の電流出力端子より流出す
    る電流を前記第3の電流値よりも小さな第4の電流値と
    する第4の状態を有し、第1の状態から順に第4の状態
    まで移行し第4の状態の次に第1の状態に移行して第1
    の状態から第4の状態を順に繰り返し移行していく構成
    としたPWMインバータ用出力回路。
  17. 【請求項17】前記カレントミラー手段2が、NPNタ
    イプの第6および第7のトランジスタを有し、前記第6
    のトランジスタのコレクタを第1の電流流入端子とし、
    前記第7のトランジスタのベースとコレクタと前記第6
    のトランジスタのベースを接続したものを第2の電流流
    入端子とし、前記第6および第7のトランジスタのエミ
    ッタにそれぞれ抵抗を介して接続したものを電流流出端
    子とした請求項16記載のPWMインバータ用出力回
    路。
  18. 【請求項18】前記カレントミラー手段2が、NPNタ
    イプの第6のトランジスタを有し、前記第6のトランジ
    スタのコレクタを第1の電流流入端子とし、前記第6の
    トランジスタのベースを第2の電流流入端子とし、前記
    第6のトランジスタのベースとエミッタにそれぞれ抵抗
    を介して接続したものを電流流出端子とした請求項16
    記載のPWMインバータ用出力回路。
  19. 【請求項19】前記カレントミラー手段2が、 NPNタイプの第6のトランジスタとPNPタイプの第
    8のトランジスタと第6のダイオードを有し、 前記第6のトランジスタのコレクタを第1の電流流入端
    子とし、 前記第8のトランジスタのベースと前記第6のダイオー
    ドのアノードを接続したものを第2の電流流入端子と
    し、 前記第6のトランジスタのベースと前記第8のトランジ
    スタのエミッタと前記第6のダイオードのカソードを接
    続し、 前記第8のトランジスタのベースと前記第6のダイオー
    ドのアノードを接続したものと、前記第6のトランジス
    タのエミッタにそれぞれ抵抗を介して接続したものと、
    前記第8のトランジスタのコレクタを接続したものを電
    流流出端子とした請求項16記載のPWMインバータ用
    出力回路。
  20. 【請求項20】第1または第2のIGBTのゲートとエ
    ミッタ間に、互いのアノードまたはカソードを共通にか
    つ直列に接続した2個のツェナーダイオードを接続する
    構成とした請求項12から19のいずれかに記載のPW
    Mインバータ用出力回路。
  21. 【請求項21】Nチャンネルタイプの第1のIGBT
    と、Pチャンネルタイプの第2のIGBTと、第1,第
    2,第5および第6のダイオードと、 PNPタイプの第3および第4のトランジスタと、電流
    出力端子と第1および第2の電流入力端子を持ち前記第
    1および第2の電流入力端子に流入する電流値を0を含
    む3段階にそれぞれ独立して可変できる電流制御手段5
    と、直流主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第3の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第4の直流電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続し前
    記第3の直流電源よりも高い電圧を有する第1の直流電
    源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続し前
    記第4の直流電源よりも高い電圧を有する第2の直流電
    源とを備え、 第1のIGBTのコレクタと第1のダイオードのカソー
    ドと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のIGBTのコレクタと第2のダイオードのアノー
    ドと前記直流主電源のマイナス端子を接続し、 第1のIGBTのエミッタと第1のダイオードのアノー
    ドと第2のIGBTのエミッタと第2のダイオードのカ
    ソードを接続し、 第1のIGBTのゲートと第2のIGBTのゲートと第
    3のトランジスタのコレクタと前記電流制御手段5の第
    1の電流入力端子と第5のダイオードのアノードと第6
    のダイオードのカソードを接続し、 第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
    ードを接続し、 第4の直流電源のマイナス端子と第6のダイオードのア
    ノードを接続し、 第1の直流電源のプラス端子と第3および第4のトラン
    ジスタのエミッタをそれぞれ抵抗を介して接続し、 第4のトランジスタのベースとコレクタと第3のトラン
    ジスタのベースと前記電流制御手段5の第2の電流入力
    端子を接続し、 前記電流制御手段5の電流出力端子を第2の直流電源の
    マイナス端子に接続した構成を有し、 前記電流制御手段5が、第1の電流入力端子に流入する
    電流を0とし第2の電流入力端子に流入する電流を第1
    の電流値とする第1の状態と、第1の電流入力端子に流
    入する電流を0とし第2の電流入力端子に流入する電流
    を前記第1の電流値よりも小さな第2の電流値とする第
    2の状態と、第2の電流入力端子に流入する電流を0と
    し第1の電流入力端子に流入する電流を第3の電流値と
    する第3の状態と、第2の電流入力端子に流入する電流
    を0とし第1の電流入力端子に流入する電流を前記第3
    の電流値よりも小さな第4の電流値とする第4の状態を
    有し、第1の状態から順に第4の状態まで移行し第4の
    状態の次に第1の状態に移行して第1の状態から第4の
    状態を順に繰り返し移行していく構成としたPWMイン
    バータ用出力回路。
  22. 【請求項22】Nチャンネルタイプの第1のIGBT
    と、Pチャンネルタイプの第2のIGBTと、第1,第
    2,第5および第6のダイオードと、 PNPタイプの第3のトランジスタと、電流出力端子と
    第1および第2の電流入力端子を持ち前記第1および第
    2の電流入力端子に流入する電流値を0を含む3段階に
    それぞれ独立して可変できる電流制御手段5と、直流主
    電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第3の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第4の直流電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続し前
    記第3の直流電源よりも高い電圧を有する第1の直流電
    源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続し前
    記第4の直流電源よりも高い電圧を有する第2の直流電
    源とを備え、 第1のIGBTのコレクタと第1のダイオードのカソー
    ドと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のIGBTのコレクタと第2のダイオードのアノー
    ドと前記直流主電源のマイナス端子を接続し、 第1のIGBTのエミッタと第1のダイオードのアノー
    ドと第2のIGBTのエミッタと第2のダイオードのカ
    ソードを接続し、 第1のIGBTのゲートと第2のIGBTのゲートと第
    3のトランジスタのコレクタと前記電流制御手段5の第
    1の電流入力端子と第5のダイオードのアノードと第6
    のダイオードのカソードを接続し、 第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
    ードを接続し、 第4の直流電源のマイナス端子と第6のダイオードのア
    ノードを接続し、 第1の直流電源のプラス端子と第3のトランジスタのエ
    ミッタおよびベースをそれぞれ抵抗を介して接続し、 第3のトランジスタのベースと前記電流制御手段5の第
    2の電流入力端子を接続し、 前記電流制御手段5の電流出力端子を第2の直流電源の
    マイナス端子に接続した構成を有し、 前記電流制御手段5が、第1の電流入力端子に流入する
    電流を0とし第2の電流入力端子に流入する電流を第1
    の電流値とする第1の状態と、第1の電流入力端子に流
    入する電流を0とし第2の電流入力端子に流入する電流
    を前記第1の電流値よりも小さな第2の電流値とする第
    2の状態と、第2の電流入力端子に流入する電流を0と
    し第1の電流入力端子に流入する電流を第3の電流値と
    する第3の状態と、第2の電流入力端子に流入する電流
    を0とし第1の電流入力端子に流入する電流を前記第3
    の電流値よりも小さな第4の電流値とする第4の状態を
    有し、第1の状態から順に第4の状態まで移行し第4の
    状態の次に第1の状態に移行して第1の状態から第4の
    状態を順に繰り返し移行していく構成としたPWMイン
    バータ用出力回路。
  23. 【請求項23】第1または第2のIGBTのゲートとエ
    ミッタ間に、互いのアノードまたはカソードを共通にか
    つ直列に接続した2個のツェナーダイオードを接続する
    構成とした請求項21または22記載のPWMインバー
    タ用出力回路。
  24. 【請求項24】Nチャンネルタイプの第1のIGBT
    と、Pチャンネルタイプの第2のIGBTと、第1,第
    2,第5および第6のダイオードと、 NPNタイプの第6および第7のトランジスタと、電流
    入力端子と第1および第2の電流出力端子を持ち前記第
    1および第2の電流出力端子より流出する電流値を0を
    含む3段階にそれぞれ独立して可変できる電流制御手段
    6と、直流主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第3の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第4の直流電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続し前
    記第3の直流電源よりも高い電圧を有する第1の直流電
    源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続し前
    記第4の直流電源よりも高い電圧を有する第2の直流電
    源とを備え、 第1のIGBTのコレクタと第1のダイオードのカソー
    ドと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のIGBTのコレクタと第2のダイオードのアノー
    ドと前記直流主電源のマイナス端子を接続し、 第1のIGBTのエミッタと第1のダイオードのアノー
    ドと第2のIGBTのエミッタと第2のダイオードのカ
    ソードを接続し、 第1のIGBTのゲートと第2のIGBTのゲートと第
    6のトランジスタのコレクタと前記電流制御手段6の第
    1の電流出力端子と第5のダイオードのアノードと第6
    のダイオードのカソードを接続し、 第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
    ードを接続し、 第4の直流電源のマイナス端子と第6のダイオードのア
    ノードを接続し、 第2の直流電源のマイナス端子と第6および第7のトラ
    ンジスタのエミッタをそれぞれ抵抗を介して接続し、 第7のトランジスタのベースとコレクタと第6のトラン
    ジスタのベースと前記電流制御手段6の第2の電流出力
    端子を接続し、 前記電流制御手段6の電流入力端子を第1の直流電源の
    プラス端子に接続した構成を有し、 前記電流制御手段6が、第1の電流出力端子より流出す
    る電流を0とし第2の電流出力端子より流出する電流を
    第1の電流値とする第1の状態と、第1の電流出力端子
    より流出する電流を0とし第2の電流出力端子より流出
    する電流を前記第1の電流値よりも小さな第2の電流値
    とする第2の状態と、第2の電流出力端子より流出する
    電流を0とし第1の電流出力端子より流出する電流を第
    3の電流値とする第3の状態と、第2の電流出力端子よ
    り流出する電流を0とし第1の電流出力端子より流出す
    る電流を前記第3の電流値よりも小さな第4の電流値と
    する第4の状態を有し、第1の状態から順に第4の状態
    まで移行し第4の状態の次に第1の状態に移行して第1
    の状態から第4の状態を順に繰り返し移行していく構成
    としたPWMインバータ用出力回路。
  25. 【請求項25】Nチャンネルタイプの第1のIGBT
    と、Pチャンネルタイプの第2のIGBTと、第1,第
    2,第5および第6のダイオードと、 NPNタイプの第6のトランジスタと、電流入力端子と
    第1および第2の電流出力端子を持ち前記第1および第
    2の電流出力端子より流出する電流値を0を含む3段階
    にそれぞれ独立して可変できる電流制御手段6と、直流
    主電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続した
    第3の直流電源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続した
    第4の直流電源と、 前記直流主電源のプラス端子にマイナス端子を接続し前
    記第3の直流電源よりも高い電圧を有する第1の直流電
    源と、 前記直流主電源のマイナス端子にプラス端子を接続し前
    記第4の直流電源よりも高い電圧を有する第2の直流電
    源とを備え、 第1のIGBTのコレクタと第1のダイオードのカソー
    ドと前記直流主電源のプラス端子を接続し、 第2のIGBTのコレクタと第2のダイオードのアノー
    ドと前記直流主電源のマイナス端子を接続し、 第1のIGBTのエミッタと第1のダイオードのアノー
    ドと第2のIGBTのエミッタと第2のダイオードのカ
    ソードを接続し、 第1のIGBTのゲートと第2のIGBTのゲートと第
    6のトランジスタのコレクタと前記電流制御手段6の第
    1の電流出力端子と第5のダイオードのアノードと第6
    のダイオードのカソードを接続し、 第3の直流電源のプラス端子と第5のダイオードのカソ
    ードを接続し、 第4の直流電源のマイナス端子と第6のダイオードのア
    ノードを接続し、 第2の直流電源のマイナス端子と第6のトランジスタの
    エミッタおよびベースをそれぞれ抵抗を介して接続し、
    第6のトランジスタのベースと前記電流制御手段6の第
    2の電流出力端子を接続し、 前記電流制御手段6の電流入力端子を第1の直流電源の
    プラス端子に接続した構成を有し、 前記電流制御手段6が、第1の電流出力端子より流出す
    る電流を0とし第2の電流出力端子より流出する電流を
    第1の電流値とする第1の状態と、第1の電流出力端子
    より流出する電流を0とし第2の電流出力端子より流出
    する電流を前記第1の電流値よりも小さな第2の電流値
    とする第2の状態と、第2の電流出力端子より流出する
    電流を0とし第1の電流出力端子より流出する電流を第
    3の電流値とする第3の状態と、第2の電流出力端子よ
    り流出する電流を0とし第1の電流出力端子より流出す
    る電流を前記第3の電流値よりも小さな第4の電流値と
    する第4の状態を有し、第1の状態から順に第4の状態
    まで移行し第4の状態の次に第1の状態に移行して第1
    の状態から第4の状態を順に繰り返し移行していく構成
    としたPWMインバータ用出力回路。
  26. 【請求項26】第1または第2のIGBTのゲートとエ
    ミッタ間に、互いのアノードまたはカソードを共通にか
    つ直列に接続した2個のツェナーダイオードを接続する
    構成とした請求項24または25記載のPWMインバー
    タ用出力回路。
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