JPH09139384A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH09139384A
JPH09139384A JP7296552A JP29655295A JPH09139384A JP H09139384 A JPH09139384 A JP H09139384A JP 7296552 A JP7296552 A JP 7296552A JP 29655295 A JP29655295 A JP 29655295A JP H09139384 A JPH09139384 A JP H09139384A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線パターンを覆う絶縁膜が複数の異なる絶
縁膜で形成されると、熱処理時に絶縁膜間の収縮率の相
違によって応力が発生し、特に配線パターンが繰り返し
配設されている領域の端部において配線パターンがシフ
トされ、電気的なショートが生じることがある。 【解決手段】 繰り返し配設領域の端部の外側に、配線
パターン6A〜6Cと同層にダミーパターン6D,6E
を配設する。繰り返し領域の端部の配線パターン6C
が、ダミーパターンによって端部の状態ではなくなり、
シリコン酸化膜7とTEOSBPSG膜8との熱収縮率
の差によって生じる応力が配線パターン6C等に加わる
ことが緩和され、配線パターン6Cのシフトが防止さ
れ、電気的なショートが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に関し、
特に配線層上に異なる層間絶縁膜が積層形成され、かつ
配線繰り返し領域に隣接して配線パターンが存在しない
周辺領域を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置は、配線層パターンを覆う層
間絶縁膜を形成しているが、場合によってはこの層間絶
縁膜を積層した異なる絶縁膜で構成することがある。例
えば、素子パターンや配線パターンの微細化に伴って製
造歩留りが低下されている半導体記憶装置の分野では、
不良メモリセル、不良行または不良列を予備エレメント
で置換する冗長構成が採用されている。一般に、これら
不良メモリセルを予備エレメントに置換する際は、ヒュ
ーズをレーザ光等により溶断して回路接続を変更するこ
とで行われる。このヒューズを下層配線層にて形成する
場合、ヒューズ上に厚い絶縁膜が存在すると、レーザ光
のエネルギが絶縁膜で吸収されてヒューズを完全に溶断
することが困難になる。一方、ヒューズが露呈されてい
ると、溶断は容易であるがデバイス内に侵入された水分
によってヒューズが短絡され、信頼性が低下されること
になる。
【0003】このため、ヒューズ上には適当な厚さの絶
縁膜を形成することが好ましく、1000Å程度の厚さ
に設定管理している。そして、この膜厚の管理を容易に
するために、従来ではヒューズ上の絶縁膜を2層に形成
している。すなわち、図3はその一例を示す断面図であ
り、シリコン基板1上に不純物領域2、素子分離酸化膜
3、ゲート酸化膜4a、ゲート電極4bを形成してトラ
ンジスタを形成した後、TEOS(テトラエトキシラ
ン)BPSG膜5を形成して平坦化を目的とした熱処理
を行う。その後、TEOSBPSG膜5上に下層配線層
となるタングステンシリサイド膜を2000Å程度形成
し、所定の形状に加工して下層配線6の一部で構成され
るヒューズ6Xを形成する。
【0004】続いて、シリコン酸化膜7を1500Å程
度形成し、その上にTEOSBPSG膜8を5000Å
程度形成し、積層構造の層間絶縁膜を形成する。さら
に、表面のリフローを目的とした熱処理を行った後、必
要に応じて上層配線層と下地或いは下層配線層とを接続
するためのコンタクト孔を公知のフォトリソグラフィ技
術により開口し、このコンタクト孔を含む領域にアルミ
ニウム配線層を9000Å程度形成し、上層配線層9を
形成する。さらに、耐湿性向上を目的とした保護膜10
を全面に形成し、図外のアルミニウムパッド上の保護膜
を開口するエッチング工程において、前記ヒューズ6X
上の絶縁膜をエッチングして開口部11を開設する。
【0005】この開口部11の開設においては、TEO
SBPSG膜8のエッチングレートが600〜700Å
/分であり、シリコン酸化膜7のエッチングレートが4
00〜500Å/分であるため、仮にエッチング時間が
少し長すぎた場合でも、シリコン酸化膜7が一種のスト
ッパとして機能するため、ヒューズ6X上の膜厚を容易
に管理することができ、ヒューズ6Xの露呈を防ぐ一方
でレーザ光によるヒューズの溶断を容易なものとする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな半導体記憶装置では、そのリフロー時の熱処理工程
において、TEOSBPSG膜8とシリコン酸化膜7と
の熱収縮率の相違等により、シリコン酸化膜7が熱収縮
され、この収縮力によって下層配線層6に応力が働き、
下層配線層が平面方向に移動され、隣接する配線層、例
えばコンタクト孔に近接ないし接触して電気的に短絡さ
れてしまうことがある。特に、このような現象は、メモ
リセル領域に隣接する形でセンスアンプやレジスタ部、
デコーダ部が設けられている半導体記憶装置において、
メモリセル領域の端部、すなわち同様な形状のパターン
が繰り返し設けられている領域の端部で発生し易いもの
となっている。
【0007】発明者の検討によれば、繰り返しパターン
の端部ほど応力によるシフト量が大きく、15本程度の
パターンが繰り返されているパターン領域の内側ではシ
フトは殆ど発生されないが、この繰り返しパターンの端
部ではシフト量が大きく、しかも細長いパターンほどシ
フトし易いことが判明した。この理由としては、繰り返
しパターン領域の外側には、応力を緩和する機能を有す
るパターンの存在しない領域が広がっているため、発生
した応力が直接に端部のパターンに作用してシフトさせ
ているためと考えられている。そして、この端部のパタ
ーンがシフトすることにより順次応力が緩和され、端部
から内部に進むにつれて次第にシフト量が減少して行く
ものと考えられる。
【0008】また、繰り返しパターン領域では、コンタ
クト孔により上下の配線層や下地が接続されており、こ
のコンタクト孔パターンを下地に固定する役割を果たし
ている。しかし、コンタクト孔の間隔が大きいと、その
間の部分ではシフトが発生し、そのシフト量はコンタク
ト孔からの距離に応じて増大すると考えられる。このた
め、一般にはコンタクト孔が存在しない部分が長くなる
細長いパターンほどシフトし易いものと考えられる。
【0009】図4は繰り返し領域の一例の平面図、図5
はそのBB線断面図である。トランジスタの上にタング
ステンシリサイドで細長い配線パターン6A〜6Cが設
けられている。これら配線には下地に固定されるような
コンタクト孔は設けられてはいない。また、図の左側が
繰り返し領域であり、配線パターン6Cが繰り返し領域
の端部に位置する配線となる。そして、この配線パター
ン6Cの右側に同層のパターンの無い広い領域が広がっ
ている。また、配線パターン6B,6Cの間には、不純
物領域2に接続される上層のアルミニウム配線9で構成
されるコンタクト孔が設けられている。
【0010】このような半導体装置において、応力によ
り配線パターンがシフトした状態を図6に示す。同図に
おいては、配線パターン6B,6Cが右方向にシフトし
ている。この結果、配線パターン6Bがコンタクト孔9
に極めて接近し、場合によってはショートしてしまう。
【0011】このような応力による配線パターンのシフ
トを防止するために、下地の絶縁膜に意図的に溝を設
け、配線の一部をこの溝内に侵入させることで配線を固
定する技術がある。例えば、特開平4−348054号
公報に記載されているものは、図7(a)の平面図、
(b)のCC線断面図に示すように、シリコン基板21
のフィールド酸化膜22上に形成したBPSG膜23に
コンタクト開孔技術を用いて溝24を堀り、その上に配
線層25を設けている。この配線層25はその下面の一
部が溝24内に侵入しているため、その位置を固定する
ことが可能である。
【0012】しかしながら、この技術では、溝24を形
成する箇所の下層に下層配線層26等が存在している
と、この下層配線層26に配線層25がショートされ易
くなるため、溝24の下側にはトランジスタ等の素子を
形成することが困難になる。特に、前記したセンスアン
プやレジスタ部、デコーダ部では素子が非常に密に配置
されているため、このような箇所に溝を形成することは
半導体記憶装置の集積度を著しく低下させてしまうこと
になる。
【0013】本発明の目的は、配線パターンの繰り返し
領域の端部における配線パターンのシフトを防止して、
配線パターンのショート等の不具合を防止することが可
能な半導体装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、繰り返し配列
された配線パターンが複数の絶縁膜で被覆されている半
導体装置において、配線パターンの繰り返し領域の端部
に隣接する領域に、配線パターンと同層のダミーパター
ンを備えることを特徴とする。特に、本発明は複数の絶
縁膜が、シリコン酸化膜とTEOSBPSG膜との積層
膜で構成されている半導体装置に有効である。また、ダ
ミーパターンは、配線パターンと同じ配線材料で形成さ
れることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施形態の平面図
であり、図2はそのAA線断面図である。これらの図に
おいて、シリコン基板1上に素子分離酸化膜3を形成し
て素子領域を画成し、この素子領域にはゲート酸化膜と
ポリシリコンを堆積し、これらを選択エッチングするこ
とでゲート酸化膜4aとゲート電極4bを形成する。ま
た、このゲート電極4bを利用してシリコン基板1に不
純物を導入することでソース・ドレイン領域としての不
純物領域2を形成し、これによりトランジスタを形成す
る。
【0016】しかる上で、全面にTEOSBPSG膜5
を形成して平坦化を目的とした熱処理を行い、その後、
TEOSBPSG膜5上に下層配線層となるタングステ
ンシリサイド膜を2000Å程度形成し、所定の形状に
加工して下層配線6で構成される配線パターン6A〜6
C及びヒューズ6Xを形成する。続いて、シリコン酸化
膜7を1500Å程度形成し、その上にTEOSBPS
G膜8を5000Å程度形成し、積層構造の層間絶縁膜
を形成する。さらに、表面のリフローを目的とした熱処
理を行った後、必要な箇所に上層配線層と下地或いは下
層配線層とを接続するためのコンタクト孔を公知のフォ
トリソグラフィ技術により開口し、このコンタクト孔を
含む領域にアルミニウム配線層を9000Å程度形成
し、上層配線層9を形成する。さらに、耐湿性向上を目
的とした保護膜10を全面に形成する。
【0017】そして、図3に示したように、図外のアル
ミニウムパッド上の保護膜を開口するエッチング工程に
おいて、前記ヒューズ6X上の保護膜10を選択エッチ
ングし、さらにその直下のTEOSBPSG膜8を選択
的に所要深さまでエッチングして開口を開設し、ヒュー
ズ溶断用の開口部11として構成する。
【0018】このような半導体装置において、前記ヒュ
ーズ6Xを形成したタングステンシリサイドからなる下
層配線は、本来は図4に示したような配線パターン6A
〜6Cで構成されるが、ここでは同じタングステンシリ
サイドを利用して繰り返し領域の端部の外側に広がる周
辺領域に、実際の回路動作とは無関係な配線パターン6
D,6Eをダミーパターンとして形成配置している。こ
の実施形態では、これらダミーパターン6D,6Eは、
前記下層配線パターン6A〜6Cと同じ幅寸法で、しか
も平行に配置している。
【0019】したがって、この構成によれば、前記した
上層配線等の形成に際してのリフロー時の熱処理工程に
おいて、シリコン酸化膜7の熱収縮によって下層配線層
6に応力が作用しようとするが、本来の配線パターン、
特に繰り返し領域の端部に位置される配線パターン6C
には、これに隣接してダミーパターン6D,6Eが配設
されるため、前記したような繰り返し領域の端部の配線
パターン6Cは、繰り返し領域の端部ではない状態とな
り、この端部において生じ易い配線パターンのシフトが
防止される。これは、ダミーパターン6D,6Eを設け
ることによって、繰り返しパターン領域の外側には、応
力を緩和する機能を有するパターンの存在しない領域が
形成されることが解消されるためであり、これにより配
線パターン6A〜6Cに加えられる応力は均一な状態で
緩和され、シフトの発生が抑制されることになる。
【0020】なお、ダミーパターン6D,6Eによる応
力緩和の効果は、ダミーパターン自体をシフトさせて応
力を吸収させることによりさらに高いものとなるため、
ダミーパターン6D,6Eは可及的に細幅に形成するこ
とが好ましい。特に、幅寸法と長さ寸法の比を1:20
以上にすれば、その効果はより有効なものとなる。ま
た、この実施形態では、ダミーパターンを2本配設した
例であるが、この数に限られるものではなく、必要に応
じて設定できる。ただ、本発明者が確認したところで
は、繰り返し領域では配線パターンが15本並列された
内側位置ではシフトが殆ど生じていないところから、ダ
ミーパターンも15本程度、好ましくは20本程度を配
置すれば、殆ど完全にシフトを防止することができる。
さらに、ダミーパターンは配線パターンとは異なる配線
材料で形成することも可能であるが、応力緩和効果を高
めるためには、同じ配線材料で形成することが好まし
い。
【0021】また、ダミーパターンは、基本的には繰り
返し領域端部の外側に広がる周辺領域を埋めるかたちで
設ければよいため、同層の配線パターンが配置されてい
る場合にはその部分を避けた領域に配置すればよい。さ
らに、このダミーパターンが隣接する配線パターンに対
してノイズ等のような回路上の影響をおよぼすことを防
ぐ目的で、ダミーパターンに何らかの電位、例えば電源
電位の1/2の電位や接地電位等を供給してもよい。ま
た、本発明は前記実施形態で示したヒューズを有する半
導体記憶装置に限られるものではなく、一般の半導体装
置に適用することも可能である。
【0022】なお、半導体装置にダミーパターンを設け
る技術として、例えば特開昭61−194771号公報
に提案されたものがあるが、これは、半導体装置のメモ
リセル領域とこれに隣接する領域との間に生じる表面段
差を緩和するために隣接する領域にダミーパターンを形
成してその平坦化を図るものであり、本発明のように応
力の緩和を目的としたものではない。また、米国特許第
5251168号等には、メモリセル領域の外周を囲む
ようにダミーメモリセルを配置したものであるが、これ
はメモリセル領域外からの影響によるメモリセルのリー
クを防止するものであり、本発明のように応力の緩和を
目的としているものではない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、繰り返し
配列された配線パターンが複数の絶縁膜で被覆されてい
る半導体装置において、配線パターンの繰り返し領域の
端部に隣接する領域に、配線パターンと同層のダミーパ
ターンを設けていることにより、リフロー時に絶縁膜に
生じる熱収縮によって配線パターンに加えられる応力を
ダミーパターンによって緩和することができ、配線パタ
ーンのシフトを防止して半導体装置における電気的なシ
ョートの発生を未然に防止し、半導体装置の信頼性を向
上することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の平面レイアウト図であ
る。
【図2】図1のAA線断面図である。
【図3】ヒューズを有する半導体記憶装置の断面図であ
る。
【図4】図3の半導体記憶装置の平面レイアウト図であ
る。
【図5】図4のBB線断面図である。
【図6】図4の半導体記憶装置における不具合を説明す
るための図5と同じ断面図である。
【図7】従来の改善された半導体装置の平面レイアウト
図とそのCC線断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板 4b ゲート電極 5 TEOSBPSG膜 6 下層配線 6A〜6C 配線パターン 6D,6E ダミーパターン 6X ヒューズ 7 シリコン酸化膜 8 TEOSBPSG膜 9 上層配線 10 保護膜 11 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/04 D

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に複数本の配線パターンが
    繰り返し配列され、かつこれら配線パターンが複数の絶
    縁膜で被覆されてなる半導体装置において、前記配線パ
    ターンの繰り返し領域の端部に隣接する領域に、前記配
    線パターンと同層のダミーパターンを備えることを特徴
    とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 複数の絶縁膜が、シリコン酸化膜とTE
    OSBPSG膜との積層膜からなる請求項1の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 ダミーパターンは、配線パターンと同じ
    配線材料で形成されてなる請求項1または2の半導体装
    置。
  4. 【請求項4】 配線パターンは半導体記憶装置の冗長回
    路として設けられるヒューズであり、その直上にシリコ
    ン酸化膜が形成され、その上にTEOSBPSG膜が形
    成され、かつこのTEOSBPSG膜には装置表面から
    ヒューズ表面に近接される深さまで開口部が設けられる
    請求項2または3の半導体装置。
  5. 【請求項5】 ダミーパターンは、配列された配線パタ
    ーンと平行に向けて形成され、その幅と長さの寸法比が
    1:20以上である請求項3または4の半導体装置。
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