JPH0913906A - オイルフィルムシール - Google Patents

オイルフィルムシール

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Publication number
JPH0913906A
JPH0913906A JP18223695A JP18223695A JPH0913906A JP H0913906 A JPH0913906 A JP H0913906A JP 18223695 A JP18223695 A JP 18223695A JP 18223695 A JP18223695 A JP 18223695A JP H0913906 A JPH0913906 A JP H0913906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
floating ring
rotor
oil
oil film
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP18223695A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Shimomura
一朗 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP18223695A priority Critical patent/JPH0913906A/ja
Publication of JPH0913906A publication Critical patent/JPH0913906A/ja
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  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケース5の内部30の圧力の変化に拘らず良好
なシール性能を有するオイルフィルムシールを提供す
る。 【構成】 外側フローティングリング2をロータ9の軸
方向に沿って移動自在とする。そして、外側フローティ
ングリング2の内周に外方に向かって先細となる傾斜面
2Aを形成するとともにこの傾斜面2Aに対向してこれに平
行する傾斜面9Aをロータ9の外周に形成する。そして、
外側フローティングリング2の外方端面と外側シールハ
ウジング4との間にシール油8の一部を導入する油圧溝
25を形成し、外側フローティングリング2を外方に押圧
するバネ27を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガス圧縮機、過給機、膨
張機等のターボ機械に好適なオイルフィルムシールに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の遠心圧縮機のオイルフィルムシー
ルが図3に示されている。図3において、ロータ9はケ
ース5を貫通して外部に突出している。ケース5とロー
タ9との間にはロータ9を取り囲むようにケース5の内
部30から外部31に向かって、内側シールラビリンス6 、
内側シールハウジング3に保持された内側フローティン
グリング1、外側シールハウジング4に保持された外側
フローティングリング2、外側シールラビリンス7がこ
の順に配置されている。
【0003】ケース5の内部30の圧力より常時若干高め
の圧力に制御されたシール油8が内側フローティングリ
ング1と外側フローティングリング2との間に形成され
た油路10から供給され、このシール油8の一部は内側フ
ローティングリング1の内周面とロータの外周面との間
の隙間10a を通って内側30へサワードレン8aとなって流
出し、残部は外側フローティングリング2の内周面とロ
ータ9の外周面との隙間10b を通って外側へスイートド
レン8bとなって流出する。
【0004】そして、これらサワードレン8a及びスイー
トドレン8bによって隙間10a 、10bをシールしてケース
5の内部30のプロセスガスが外部31に漏洩するのを防止
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のオイルフィ
ルムシールにおいては、隙間10a 、10b の寸法はケース
5の内部30のプロセスガスの圧力に合わせて決められて
おり、従って、高圧用の圧縮機を低圧で使用する場合に
は、高圧用に隙間10a 、10b が小さく設定されているた
め、隙間10a 、10b を通過するシール油8の流量が少な
くなり焼損等の事故を惹起するおそれがあった。
【0006】また、これとは逆に、低圧用の圧縮機を高
圧で使用する場合には、低圧用に隙間10a 、10b が大き
く設定されているため、隙間10a 、10b を通過するシー
ル油8の流量が過大になって、シール機能が低下すると
いう不具合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するために発明されたものであって、その要旨とする
ところは、ケースを貫通して外部に突出するロータの外
周面とこれを取り囲む内側フーロティングリング及び外
側フローティングリングの内周面との隙間を上記ケース
内圧力より高圧のシール油を介してするオイルフィルム
シールにおいて、上記外側フローティングを上記ロータ
の軸方向に沿って移動自在とし、その内周に外方に向か
って先細となる傾斜面を形成すると共にこの傾斜面と対
向してこれに平行する傾斜面を上記ロータの外周に形成
し、上記外側フローティングリングの外方端面と外側シ
ールハウジングとの間に上記シール油の一部を導入する
油圧溝を形成し、かつ、上記外側フローティングリング
を外方に向かって押圧するバネを配設したことを特徴と
するオイルフィルムシールにある。
【0008】
【作用】本発明のオイルフィルムシールにおいては、外
側フローティングリングはロータの軸方向に沿って移動
することによってこれに作用するバネ力と油圧溝内の油
圧力とが均衡する位置を占め、これによって外側フロー
ティングリングの内周傾斜面とロータの外周傾斜面との
隙間が自動的に変化する。
【0009】
【実施例】本発明の1実施例が図1及び図2に示されて
いる。図1において、従来装置と同じ部材には同じ符号
を付し、重複する説明は省略し、本発明の特徴を構成す
る部分について詳細に説明する。
【0010】遠心圧縮機のロータ9を取り囲むように内
部30から外部31に向かって内側シールラビリンス6、内
側シールハウジング3に保持された内側フローティング
リング1、外側シールハウジング4に保持された外側フ
ローティングリング2、外側シールラビリンス7がこの
順に配置されている。
【0011】外側フローティングリング2はロータ9の
軸方向に沿って若干の距離だけ移動自在とされ、その内
周には外方に向かって先細となり軸線に対し4〜10°傾
斜する傾斜面2Aが形成されている。ロータ9の外周には
この傾斜面2Aと対向しこれと平行する傾斜面9Aが形成さ
れている。
【0012】内側フローティングリング1の外周寄りに
は同一円周上に所定間隔を隔てて複数の貫通孔28が軸方
向に設けられている。これら貫通孔28は内側シールハウ
ジング3に穿設された通気孔26、室32を介して大気と連
通している。これら貫通孔28内にはこれを貫通するよう
に圧縮コイルバネ28が配設され、その内端は内側シール
ハウジング3に当接し、外端は外側フローティングリン
グ2の内端面に当接して、外側フローティングリング2
を外方に向かって押推している。
【0013】そして、外側フローティングリング2の外
方端面と外側シールハウジング4との間にはシール油8
の一部を導入する油圧溝25が形成されている。
【0014】そして、外側フローティングリング2の外
周面と外側シールハウジング4との間隙はOリング22に
よってシールされ、外側フローティングリング2の外周
面と内側シールハウジング3との間隙はOリング23によ
ってシールされ、かつ、外側フローティングリング2と
内側フローティングリング1の外周面との間隙はOリン
グ24によってシールされている。
【0015】しかして、油路10から供給されたシール油
8の一部は隙間10a を通ってサワードレン8aになって内
方に流出し、一部は傾斜した隙間10b を通ってスイート
ドレン8bとなって外方に流出する。
【0016】また、シール油8の一部は油圧溝25に入
り、外側フローティングリング2を内方に向かって押圧
する。更に、外側フローティングリング2は圧縮コイル
バネ27によって外方に向かって押推される。
【0017】かくして、外側フローティングリング2は
バネ27の力と油圧溝25に作用する油圧力が均衡するま
で、ロータ9の軸方向に沿って移動し、この移動によっ
て傾斜した隙間10b の厚さが変化する。
【0018】シール油8の圧力はケース5の内部30内の
プロセスガスの圧力より若干高めに常時制御されるた
め、プロセスガスの圧力が高くなると、シール油8の圧
力も高くなり、これに伴って外側フローティングリング
2は図2(B) に示すように右方に移動するので、隙間10
b の厚さが小さくなる。
【0019】プロセスガスの圧力が低くなると、図2
(A) に示すように外側フローティングリング2が左方に
移動して隙間10b の厚さが大きくなる。
【0020】このようにして、プロセスガスの圧力に応
じて隙間10b の厚さが変化するので、プロセスガスの圧
力の如何に拘らず隙間10b を通過するシール油8の流量
が安定し、シール性能を適正に維持しうるので、信頼性
の高いオイルフィルムシールを実現できる。
【0021】
【発明の効果】本発明においては、ケース内部の圧力の
変化に応じて自動的に外側フローティングリングの内周
傾斜面とロータの外周傾斜面との間の隙間を適正に変化
させることができるので、この隙間を通過するシール油
の流量が安定し、ケース内部の圧力の変化に拘らずシー
ル性能を適正に維持しうるので、オイルフィルムシール
の信頼性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るオイルフィルムシール
の断面図である。
【図2】図1の部分的拡大図で、(A) はケース内の圧力
が低い場合、(B) は高い場合を示す。
【図3】従来のオイルフィルムシールを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 内側フローティングリング 2 外側フローティングリング 3 内側シールハウジング 4 外側シールハウジング 5 ケーシング 8 シール油 9 ロータ 10a 、10b 隙間 22、23 、24 Oリング 25 油圧溝 27 バネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースを貫通して外部に突出するロータ
    の外周面とこれを取り囲む内側フーロティングリング及
    び外側フローティングリングの内周面との隙間を上記ケ
    ース内圧力より高圧のシール油を介してするオイルフィ
    ルムシールにおいて、上記外側フローティングを上記ロ
    ータの軸方向に沿って移動自在とし、その内周に外方に
    向かって先細となる傾斜面を形成すると共にこの傾斜面
    と対向してこれに平行する傾斜面を上記ロータの外周に
    形成し、上記外側フローティングリングの外方端面と外
    側シールハウジングとの間に上記シール油の一部を導入
    する油圧溝を形成し、かつ、上記外側フローティングリ
    ングを外方に向かって押圧するバネを配設したことを特
    徴とするオイルフィルムシール。
JP18223695A 1995-06-27 1995-06-27 オイルフィルムシール Withdrawn JPH0913906A (ja)

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JP18223695A JPH0913906A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 オイルフィルムシール

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JP18223695A JPH0913906A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 オイルフィルムシール

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Publication Number Publication Date
JPH0913906A true JPH0913906A (ja) 1997-01-14

Family

ID=16114730

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18223695A Withdrawn JPH0913906A (ja) 1995-06-27 1995-06-27 オイルフィルムシール

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58199923A (ja) * 1982-05-19 1983-11-21 Kumagai Gumi Ltd 地中壁の接続方法
JP2015514896A (ja) * 2012-03-23 2015-05-21 ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイションUnited Technologies Corporation 補助オイルシステムを有する遊星ギアシステムの配列
CN104849057A (zh) * 2015-03-19 2015-08-19 中国科学院等离子体物理研究所 氦透平膨胀机多接口测试平台用隔断机构
WO2023089965A1 (ja) 2021-11-19 2023-05-25 株式会社日立産機システム スクリュー圧縮機

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CN104849057B (zh) * 2015-03-19 2018-02-06 中国科学院等离子体物理研究所 氦透平膨胀机多接口测试平台用隔断机构
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