JPH09137782A - プランジャ往復動型ポンプの製造方法 - Google Patents

プランジャ往復動型ポンプの製造方法

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JPH09137782A
JPH09137782A JP7322375A JP32237595A JPH09137782A JP H09137782 A JPH09137782 A JP H09137782A JP 7322375 A JP7322375 A JP 7322375A JP 32237595 A JP32237595 A JP 32237595A JP H09137782 A JPH09137782 A JP H09137782A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
pump
seal
pump head
pump body
Prior art date
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Pending
Application number
JP7322375A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Osugi
晃広 大杉
Sei Hasegawa
聖 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP7322375A priority Critical patent/JPH09137782A/ja
Publication of JPH09137782A publication Critical patent/JPH09137782A/ja
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  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プランジャとシールとの中心軸の位置合わせ
精度を向上させる。 【解決手段】 プランジャ3を挿嵌したポンプボディ1
bと、シール8を圧入したポンプヘッド1aとの間にシ
ート10を挟み、厳密に精度を確保したプランジャ3と
シール8との嵌合状態に合わせてポンプヘッド1aとポ
ンプボディ1bとの位置を決め、ネジ11で仮止めす
る。更に、ネジ11を強く締めて本組立を行なうが、シ
ート10は摩擦が大きいため一旦決めた位置関係は保た
れ、ネジ11の締め付け強さに応じて圧縮変形する。こ
のため、ポンプヘッド1a等の外形寸法の公差を緩くし
ても、プランジャ3とシール8との位置精度は確保され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体クロマトグラ
フの送液ポンプ等に用いられるプランジャ往復動型ポン
プの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、液体クロマトグラフの送液ポン
プとして一般に使用されるプランジャ往復動型ポンプの
全体構成を示す断面図である。中空のシリンダは、破線
の左側のポンプヘッド1aと右側のポンプボディ1bと
から構成される。ポンプボディ1bの右端には、ベアリ
ング2と一体化されたプランジャ3がスプリング4を通
して挿嵌される。スプリング4はプランジャ3をシリン
ダの外側に押し出す付勢力を有するため、プランジャ3
は偏心カム5の回転に応じて左右方向に往復運動する。
ポンプヘッド1aの左端に上下に配置される配管6a、
6bには、それぞれチェック弁7a、7bが設けられ
る。また、プランジャ3とシリンダ内壁との間には、シ
ール8が設けられ液漏れを防止している。
【0003】2個のチェック弁7a、7bはプランジャ
3の往復動に伴う加圧、減圧によって開閉する。すなわ
ち、プランジャ3がシリンダの外方向に移動するとき、
上方チェック弁7aは閉じ下方チェック弁7bが開き、
液体が配管6bからシリンダ内に流入する。逆に、プラ
ンジャ3がシリンダの内方向に移動するとき、上方チェ
ック弁7aが開き下方チェック弁7bは閉じ、シリンダ
内に貯えられていた液体が配管6aを通して上方に吐出
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の如きポンプ
の組立工程では、ポンプヘッド1a筒内の所定位置にシ
ール8が圧入され、一方、ポンプボディ1b筒内にはプ
ランジャ3が挿嵌される。そして、プランジャ3をシー
ル8の穴に貫通させつつ、ポンプヘッド1aをポンプボ
ディ1bに取り付ける。この際、シール8とプランジャ
3との摺動面からの液漏れが生じないように、両者の中
心軸が正確に位置合わせされる必要がある。この精度を
確保するために、従来、ポンプヘッド1a、ポンプボデ
ィ1b、シール8等の各部材の寸法公差や嵌合寸法を厳
密にし、組立時に、ポンプヘッド1aとポンプボディ1
bとの嵌合部分の外形の寸法精度が所定の範囲内に収ま
るように位置調整を行なっている。しかしながら、部材
の公差を厳しくすると、加工に手間を要しコストが上昇
するとういう問題点がある。
【0005】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その目的とするところは、シール
寿命を長くするために、必要な組立精度を維持しつつ、
各部材の寸法公差を緩和してコストを下げることができ
るプランジャ往復動型ポンプの製造方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された本発明に係るプランジャ往復動型ポンプの製
造方法は、プランジャを保持するポンプボディ部と、密
封シールを圧入したポンプヘッド部とを、摩擦抵抗が大
きく且つ厚さ方向に弾性を有する又は塑性変形するシー
ト部材を挟持させて組み立てることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るポンプにおけるシー
ト部材として、具体的には硬質ゴムやプラスチック等の
樹脂や各種弾性体が利用できる。また、シールとプラン
ジャとの嵌合寸法の公差が所望の範囲以内に収まるよう
に、各部材毎に必要な部分の公差が定められる。すなわ
ち、シールのプランジャ貫通穴及びプランジャ径の公差
が厳しく規定され、他の公差は比較的緩く設定される。
【0008】ポンプボディ部とポンプヘッド部との組立
において、両部材の密着面にシート部材を挟み込んだ状
態でプランジャをシールに挿嵌し、その状態でネジ等に
よりポンプボディ部材とポンプヘッド部材とを仮止めす
る。このとき、ポンプボディ部材とポンプヘッド部材と
は、それらの外形寸法による位置合わせは行なわず、プ
ランジャとシールとの嵌合状態に合わせてポンプボディ
部材とポンプヘッド部材との位置を決める。従って、こ
の状態では、シールとプランジャとの嵌合寸法の精度に
より、それらの中心軸の精度が決まる。
【0009】その後に、仮止めしていたネジを締める。
このとき、ポンプボディ部材とポンプヘッド部材との位
置関係はシート部材との間の摩擦によりずれず、シート
部材自体はネジ締めの強さに応じて厚さ方向に圧縮変形
し、ポンプボディ部材及びポンプヘッド部材との密着面
に馴染んでそれらの部材の間を確実に密封する。このた
め、仮止め時の位置精度が維持されたままポンプが組み
上がる。
【0010】また、シート部材が弾性を有するものであ
れば、ポンプボディ部材及びポンプヘッド部材との間の
密着性が一層高まり、ポンプ組立後に振動が加わっても
密封性が確実に保たれる。
【0011】
【発明の効果】本発明に係るプランジャ往復動型ポンプ
の製造方法によれば、従来、厳密な寸法精度を要求して
いたポンプボディ部材やポンプヘッド部材等の各部材の
公差の多くを緩和しても組立後に必要とする精度が確保
されるため、各部材のコストを下げることができる。ま
た、プランジャとシールとの中心軸の位置合わせ精度が
向上するため、シールの片寄った摩耗がなくなり寿命が
長くなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るプランジャ往復動型ポン
プの製造方法の一実施例について図を参照しつつ説明す
る。図1はこの実施例のポンプの構成図であり、(a)
は組立状態を示す斜視図、(b)は組み上がった状態を
示す斜視図、(c)は組み上がった状態を示す断面図で
ある。ポンプヘッド1aとポンプボディ1bとは、間に
薄いシート10を挟みネジ11により螺合される。ここ
で、シート10は、例えば0.15mm程度の厚さを有
し、後述の理由により、ポンプヘッド1a及びポンプボ
ディ1bとの接触面に対する摩擦が大きく、且つ厚さ方
向に塑性変形する材料から成る。更に、厚さ方向に適度
の弾性を有すると共に、シート10の表裏に作用する剪
断方向の力に対して変形が小さいことが好ましい。この
ような要求を満たす素材として、プラスチック等の樹脂
や硬質ゴム等が利用できる。
【0013】また、シール8のプランジャ貫通穴及びプ
ランジャ3の径は、両者を嵌合したときの中心軸のずれ
が所定の位置精度、例えば0.01mm以内に収まるよう
に、それぞれの公差が厳しく規定され、他の部材の公差
は比較的緩く設定される。
【0014】以下のような手順でポンプヘッド1aとポ
ンプボディ1bとの組立が行なわれる。まず、図1
(a)に示すように、シート10を挟んでポンプヘッド
1aをポンプボディ1bに対しネジ11で軽く螺合する
ことにより仮組立を行なう。このとき、プランジャ3と
シール8との嵌合状態に合わせてポンプボディ1bとポ
ンプヘッド1aとの位置を決定する。シート10との間
の摩擦により、ポンプヘッド1aとポンプボディ1bと
は滑らずに、一旦、決めた位置が保たれる。
【0015】仮止めの状態で位置決めをした後、ネジ1
1を締めつける。ネジ締めのときにも、シート10との
間の摩擦により、ポンプヘッド1aとポンプボディ1b
との位置関係は保たれる。またシート10は厚さ方向に
塑性変形するため、ネジ11の締め付けの強さに応じて
圧縮変形し、ポンプヘッド1aとポンプボディ1bとに
対する密着性が高まる。シート10が剪断方向に変形の
ない素材であれば、位置のずれをより小さく抑えること
ができ、また、弾性を有していれば密着性がより高ま
る。
【0016】なお、上記実施例はポンプボディ1bが一
体に成形されたものでなく、複数の部材から組み立てら
れるものであっても良い。この場合にも、プランジャ3
とシール8との嵌合寸法の公差を抑えるようにしさえす
れば良く、ポンプボディ1bを構成する各部材の寸法精
度を厳しくする必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプランジャ往復動型ポンプの構
成図であり、(a)は組立て時の状態を示す斜視図、
(b)は組み上がった状態を示す斜視図、(c)は組み
上がった状態を示す断面図。
【図2】 プランジャ往復動型ポンプ全体の構成を示す
断面図。
【符号の説明】
1a…ポンプヘッド 1b…ポンプボディ 2…ベアリング 3…プランジャ 4…スプリング 8…シール 10…シート 11…ネジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プランジャを保持するポンプボディ部
    と、密封シールを圧入したポンプヘッド部とを、摩擦抵
    抗が大きく且つ厚さ方向に弾性を有する又は塑性変形す
    るシート部材を挟持させて組み立てることを特徴とする
    プランジャ往復動型ポンプの製造方法。
JP7322375A 1995-11-15 1995-11-15 プランジャ往復動型ポンプの製造方法 Pending JPH09137782A (ja)

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JP7322375A JPH09137782A (ja) 1995-11-15 1995-11-15 プランジャ往復動型ポンプの製造方法

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JP7322375A JPH09137782A (ja) 1995-11-15 1995-11-15 プランジャ往復動型ポンプの製造方法

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JPH09137782A true JPH09137782A (ja) 1997-05-27

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ID=18142952

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JP (1) JPH09137782A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011013162A1 (ja) * 2009-07-27 2011-02-03 株式会社島津製作所 プランジャ駆動式計量ポンプ
CN104405632A (zh) * 2014-10-17 2015-03-11 郭鑫 一种举升机油泵泵头
WO2019106738A1 (ja) * 2017-11-29 2019-06-06 株式会社島津製作所 プランジャポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011013162A1 (ja) * 2009-07-27 2011-02-03 株式会社島津製作所 プランジャ駆動式計量ポンプ
CN104405632A (zh) * 2014-10-17 2015-03-11 郭鑫 一种举升机油泵泵头
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