JPH11280927A - 逆止弁 - Google Patents
逆止弁Info
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- JPH11280927A JPH11280927A JP8078898A JP8078898A JPH11280927A JP H11280927 A JPH11280927 A JP H11280927A JP 8078898 A JP8078898 A JP 8078898A JP 8078898 A JP8078898 A JP 8078898A JP H11280927 A JPH11280927 A JP H11280927A
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Abstract
になってもバイブレーション音が発生せず、また、弁体
に作用する逆圧方向の力の大きさが微小になっても逆圧
方向の流体の流れを阻止することができる逆止弁を提供
すること。 【解決手段】 逆止弁1においては、弁体33が復帰状
態にあるときには、バネ34の長さが自由長にあること
より、バネ34の付勢力は弁体33に対して作用せず、
また、弁体33とボディ34内の弁座38との間にクリ
アランスCが形成される。そして、図中の上から下方向
に流れる流体によって、弁体33に正圧方向の力が作用
しその大きさが増加すると、弁体33はバネ34を押し
て圧縮させながら弁座38から遠ざかっていく。逆に、
弁体33に作用する正圧方向の力の大きさが減少する
と、弁体33はバネ34からの付勢力により弁座38に
近づいていく。さらに、弁体33に作用する正圧方向の
力が微小となり、バネ34の長さが自由長になると、弁
体33は復帰状態に戻るので、弁体33と弁座38との
間にクリアランスCが再び形成される。
Description
弁体の復帰状態をバネで確保する逆止弁に関する。
体の復帰状態をバネで確保するものがある。図8に、そ
の一例を断面図で示す。図8の逆止弁100において
は、バネ104の一端が弁体101の内部に設けられた
孔105に挿入されるとともに、バネ104の他端がボ
ディ103に固定されている。従って、バネ104の付
勢力で、弁体101を弁座102に圧接させることによ
り、ボディ103内における弁体101の復帰状態を確
保している。そして、図中の下から上方向に流れる流体
によって弁体101に逆圧方向の力が作用すると、かか
る逆圧方向の力はバネ104の付勢力と同じ方向に作用
して、弁体101を弁座102にさらに圧接させるの
で、逆圧方向の流体の流れを確実に阻止することができ
る。
よって弁体101に正圧方向に力が作用すると、かかる
正圧方向の力はバネ104の付勢力と逆方向に作用し
て、バネ104を圧縮させながら弁体101を図中の下
方向に移動させるので、弁体101は弁座102から離
間することになる。このとき、弁体101はボディ10
3に沿って摺り動くことにより案内されるが、弁体10
1の外周の一部のみがボディ103と接触することか
ら、弁体101とボディ103の間を介して、正圧方向
の流体の流れを許すことができる。
逆止弁100においては、正圧方向の流体の流れが許さ
れている場合でも、正圧方向の流体の一部が、弁体10
1の下側に回り込むことによって、無視できる程の大き
さの逆圧方向の力を弁体101に及ぼしているが、同じ
逆圧方向の力であるバネ104の付勢力が弱いものであ
るときは、弁体101に作用する正圧方向の力の大きさ
が微小になっても、弁体101は弁座102から離間し
て正圧方向の流体の流れを許すことができるから、この
ような条件の下では、弁体101に作用する正圧方向の
力の大きさが微小であることより、正圧方向の流体の一
部が弁体101に及ぼす逆圧方向の力が相対的に大きく
なって、正圧方向の流体の一部が弁体101に及ぼす逆
圧方向の力を無視できないことがあった。
の力の大きさが微小になっても、弁体101が弁座10
2から離間して正圧方向の流体の流れを許している場合
には、正圧方向の流体の一部が弁体101に及ぼす逆圧
方向の力は、弁体101に作用する正圧方向に対して、
既に無視できない程に相対的に大きなものとなっている
ので、弁体101に作用する正圧方向の力の大きさがさ
らに微小になって、弁体101が弁座102に当接し正
圧方向の流体の流れが許されなくなると、正圧方向の流
体の一部が弁体101の下側に回り込むことはできなく
なり、正圧方向の流体の一部が弁体101に及ぼしてい
た逆圧方向の力がなくなる結果、弁体101に作用する
正圧方向の力が瞬時に大きくなる。そのため、弁体10
1が弁座102にいったん当接しても、弁体101は弁
座102からすぐに離間してしまう。
れることとなり、流れを許された正圧方向の流体の一部
が、弁体101の下側に回り込み、逆圧方向の力として
弁体101に再び作用するから、その結果として、弁体
101に作用する逆圧方向の力が瞬時に大きくなる。そ
のため、今度は逆に、弁体101が弁座102にいった
ん離間しても、弁体101が弁座102にすぐに当接し
てしまう。
の力の大きさが微小になっても、弁体101が弁座10
2から離間して正圧方向の流体の流れを許す場合におい
て、弁体101に作用する正圧方向の力の大きさがさら
に微小となり、弁体101が弁座102にひとたび当接
すると、弁体101に作用する正圧方向の力と逆圧方向
の力のバランスが不安定となって、弁体101が弁座1
02に対して離間と当接を繰り返し、不快なバイブレー
ション音を発生させることがあった。
00であって、バネ104を図8の逆止弁100から取
り除いたものを使用すれば、弁体101に作用する正圧
方向の力の大きさが微小になると、図9に示すように、
弁体101は弁座102に対して遠くに離間し、弁体1
01が弁座102に対して当接することはないので、弁
体101に作用する正圧方向の力の大きさが微小になっ
ても、バイブレーション音が発生することはない。しか
も、図中の下から上方向に流れる流体により弁体101
に逆圧方向の力が作用すれば、弁体101を浮上させて
弁座102に圧接させることもできるので、逆圧方向の
流体の流れを阻止することもできる。
力の大きさが微小になると、弁体101は僅かにしか浮
上することかできないので、弁体101は弁座102に
対して遠くに離間してしまい、弁体101が弁座102
に対して密接することができなくなる。従って、弁体1
01に作用する逆圧方向の力の大きさが微小である場合
には、逆圧方向の流体の流れを阻止することを維持でき
ず、弁体101とボディ103の間を介して、逆圧方向
の流体の流れを許すことがあった。
るためになされたものであり、弁体に作用する正圧方向
の力の大きさが微小になってもバイブレーション音が発
生せず、また、弁体に作用する逆圧方向の力の大きさが
微小になっても逆圧方向の流体の流れを阻止することが
できる逆止弁を提供することを目的とする。
に成された請求項1に係る逆止弁は、ボディ内における
弁体の復帰状態をバネで確保する逆止弁であって、前記
弁体が復帰状態にあるときには、前記バネの自由長をも
って、前記弁体と前記ボディ内の弁座との間にクリアラ
ンスが形成されることを特徴とする。
に記載する逆止弁であって、前記弁体の内部が摺動する
ガイド部品を前記ボディ内に設けたことを特徴とする。
また、請求項3に係る逆止弁は、請求項1又は請求項2
に記載する逆止弁であて、電磁弁からの排出流れを許す
ことを特徴とする逆止弁。
は、ボディ内における弁体の復帰状態を、弁体に対して
付勢力を作用させるバネで確保するものである。しか
し、弁体が復帰状態にあるときには、バネの長さが自由
長にあることより、バネの付勢力はなくなるので弁体に
対して作用せず、また、弁体とボディ内の弁座との間に
クリアランスが形成される。
大きさが増加すると、弁体はバネを押して圧縮させなが
ら弁座から遠ざかっていく。逆に、弁体に作用する正圧
方向の力の大きさが減少すると、弁体はバネからの付勢
力により弁座に近づいていく。さらに、弁体に作用する
正圧方向の力の大きさが微小となり、バネの長さが自由
長になると、弁体は復帰状態に戻るので、弁体と弁座と
の間にクリアランスが再び形成される。
きさがさらに微小になっても、弁体が弁座に当接するこ
とがないので、弁体に作用する正圧方向の力と逆圧方向
の力のバランスが不安定になることはなく、弁体が弁座
に対して離間と当接を繰り返し、不快なバイブレーショ
ン音を発生させることはない。
が作用すると、弁体は弁座に向かって移動し密接する。
このとき、弁体が移動する距離は、復帰状態にある弁体
と弁座との間に形成されるクリアランスであるから、か
かる逆圧方向の力の大きさが微小であっても、弁体が弁
座に向かって移動し密接することは容易である。また、
復帰状態の弁体が弁座に向かって移動し密接するために
必要な逆圧方向の力の大きさと比べて、弁体が弁座に密
接し続けるために必要な逆圧方向の力の大きさは、少な
くとも弁体の運動量分は小さい。従って、弁体に微小の
大きさをもつ逆圧方向の力が作用し、ひとたび弁体が弁
座に密接すると、その逆圧方向の力の大きさがさらに微
小になっても、弁体が弁座に密接し続け得る。
用する正圧方向の力の大きさがさらに微小になっても、
弁体が弁座に当接することはないので、弁体に作用する
正圧方向の力と逆圧方向の力のバランスが不安定になる
ことはなく、弁体が弁座に対して離間と当接を繰り返す
こともないので、弁体に作用する正圧方向の力が微小に
なってもバイブレーション音が発生することはない。
に密接するために移動する距離は、復帰状態にある弁体
と弁座との間に形成されるクリアランスであるから、か
かる逆圧方向の力の大きさが微圧であっても、弁体が弁
座に向かって移動し密接することは容易であり、さら
に、復帰状態の弁体が弁座に向かって移動し密接するた
めに必要な逆圧方向の力の大きさと比べて、弁体が弁座
に密接し続けるために必要な逆圧方向の力の大きさは、
少なくとも弁体の運動量分は小さく、弁体に微小の大き
さをもつ逆圧方向の力が作用し、ひとたび弁体が弁座に
密接すると、その逆圧方向の力の大きさがさらに微小に
なっても、弁体が弁座に密接し続け得るから、弁体に作
用する逆圧方向の力の大きさが微小になっても逆圧方向
の流体の流れを阻止することができる。
ボディ内に設けると、ボディ内における弁体の移動を案
内するために、弁体の外周の一部をボディに摺動させる
必要はなくなり、弁体の周りの全てに渡ってボディ内の
流路を形成することができるので、流路の必要断面積を
確保するために、ボディが大型になることを防止でき
る。
流れを許すように使用すれば、かかる電磁弁からの排出
流れは、かかる電磁弁で駆動制御される機器(例えば、
単動シリンダなど)からの排出流れであり、正圧方向の
流体の流れとなるから、正圧方向の流体の流れが漸減的
に少なくなることによって、弁体に作用する正圧方向の
力が微小になることが多く、また、他の電磁弁などで駆
動制御される機器からの排出流れが僅かになっても、共
通する排出流路を介して侵入しやすいので、弁体に作用
する逆圧方向の力の大きさが微小になることも多く、弁
体に作用する正圧方向の力の大きさが微小になってもバ
イブレーション音が発生せず、また、弁体に作用する逆
圧方向の力の大きさが微小になっても逆圧方向の流体の
流れを阻止することができる本発明の効果を大きく発揮
することができる。
ある弁体と弁座との間に形成されるクリアランスは、か
かる電磁弁で駆動制御される機器からの排出流れ(正圧
方向の流体の流れ)を要因とするバイブレーション音を
防止でき、かつ、かかる電磁弁で駆動制御される機器の
誤動作を防止するために必要な最低限の逆圧方向の流体
の流れを阻止することができる距離であればよい。
を参照にして説明する。本実施の形態の逆止弁は、アク
チュエータ(その内部で弁体が駆動するものをいう。以
下、同じ。)をマニホールドベースに固定することによ
って組付けられる電磁弁に内蔵されるものである。そこ
で、先ず、かかる電磁弁について説明する。
ドベース12に固定されることによって組み立てられる
電磁弁であって、本実施の形態の逆止弁を内蔵するもの
の斜視図であり、アクチュエータ11をマニホールドベ
ース12に取り付ける方法を示したものである。アクチ
ュエータ11をマニホールドベース12に取り付けるに
は、図6に示すように、取付ねじ13をアクチュエータ
11の取付穴14に挿通させた後、マニホールドベース
12の取付穴15に螺合させることにより行う。尚、1
6A、16Bは、マニホールドベース12の流路であ
る。
ュエータ11とマニホールドベース12の間には、ガス
ケットプレート20が挟まれた状態で固定される。そこ
で、ガスケットプレート20について、図4の斜視図に
基づいて説明する。ガスケットプレート20は、厚さが
0.2mm〜0.7mmのステンレス板21からできて
おり、開口部22A、22Bと取付穴23が設けられて
いる。開口部22A、22Bは、ステンレス板21に開
いた口をもって形成されている。さらに、開口部22A
については、その中央に孔が設けられたリブ36が設け
られている。
2A、22Bを囲むようにしてゴム材のニトリルゴム
(NBR)を加硫接着することにより、ガスケットプレ
ート20にガスケット24が接合されている。ガスケッ
ト24は、その厚さが0.3mm〜0.5mm、その幅
が0.5mm程度のものであり、ガスケットプレート2
0の両面に接合されている。また、ガスケット24の断
面は長方形に類似した形をしている。
ゴム材のNBRを加硫接着することにより、凸部25が
設けられている。この凸部25は、アクチュエータ11
に設けられた凹部(図示せず)に圧入されるものであ
り、これにより、ガスケットプレート20をアクチュエ
ータ11にくっつけた状態にすることができるので、ア
クチュエータ11をマニホールドベース12に取り付け
る際において、ガスケットプレート20の取り扱いが容
易となるとともに、ガスケットプレート20を介してガ
スケット24の位置決めを行うことができる。このと
き、ガスケットプレート20の取付穴23は、アクチュ
エータ11の取付穴14と重なるので、アクチュエータ
11の取付穴14を挿通した取付ねじ13は、ガスケッ
トプレート20の取付穴23をも挿通し、その後におい
て、マニホールドベース12の取付穴15に螺合するこ
とになる。
ドベース12に取り付けた際において、ガスケットプレ
ート20の開口部22A、22Bには、アクチュエータ
11の流路17A、17B(図5参照)とマニホールド
ベース12の流路16A、16Bの連接部分が存在する
ので、開口部22A、22Bを囲むようにガスケットプ
レート20の両面に接合されたガスケット24は、アク
チュエータ11の流路17A、17B(図5参照)とマ
ニホールドベース12の流路16A、16Bの連接部分
を囲むことができる。
接合されたガスケット24は、アクチュエータ11の凹
部(図示せず)に対するガスケットプレート20の凸部
25の圧入によって位置決めがなされつつ、アクチュエ
ータ11をマニホールドベース12に取り付けるための
取付ねじ13の締付トルクをもって、アクチュエータ1
1とマニホールドベース12に挟まれた状態で固定され
る。
ト20の開口部22Aにおいては、その中央に孔を有し
たリブ36が設けられている。そして、開口部22Aの
リブ36の中央の孔にガイド部品37が嵌合され、その
反対側からハブ40を溶着することによって固定され
る。また、ガイド部品37内にはスプリング34が置か
れ、さらに、弁体33、本体31が組み付けられること
によって、開口部22Aの上に逆止弁1が設けられてい
る。このとき、ガスケットプレート20のガスケット2
4の上に本体31が載置されるとともに(図1、図2、
図3参照)、ガスケットプレート20のガスケット24
に設けられた取付穴35に、本体31のボス32が嵌入
されることによって、その位置決めがなされる。
ドベース12に取り付けた際には、図5に示すように、
ガスケットプレート20の開口部22Aの上に設けられ
た逆止弁1の本体31は、アクチュエータ11の排出流
路17Aに挿入して嵌め込まれるので、アクチュエータ
11の排出流路17Aの内壁から反作用の力を受けるこ
とにより、本体31の下に位置するガスケットプレート
20のガスケット24を押さえ込むことができる。これ
により、かかる逆止弁1が嵌挿されたアクチュエータ1
1の排出流路17Aとマニホールドベース12の排出流
路16Aの連接部分をシールすることができる。
磁弁のマニホールドベース12には、図示はしてない
が、単動シリンダや複動シリンダなどの空気圧機器が多
数接続されている。
明する。図1は、ガスケットプレート20の開口部22
Aの上に設けられた逆止弁1であって、アクチュエータ
11の排出流路17Aに挿入して嵌め込まれたものの断
面図であるが、逆止弁1の周辺は省略して示してある。
尚、後述する図2、図3についても、同様である。
プレート20の開口部22Aのリブ36の中央の孔に嵌
合されたガイド部品37、ガイド部品37をガスケット
プレート20の開口部22Aのリブ36に固定するハブ
40、ガイド部品37内の孔に配置されたバネ34、バ
ネ34の先端にその内部39が当接する弁体33、弁体
33に対する弁座38、弁座38が設けられたボディ3
1、ボディ31とガスケットプレート20の間をシール
するガスケット24などからなる。
するものであり、その外周に対して弁体33の内部が摺
動するものである。バネ34は、弁体33に対して付勢
力を与えるものであるが、図1に示すように、弁体33
が復帰状態にあるときは、その長さが自由長になって、
弁体33に対して付勢力を与えることはない。また、そ
の端部は、弁体33とガイド部品34のいずれにも固定
されていない。弁体33は、直径が約8.3mm、高さ
が約4.5mm、重さが約0.35gのゴム製のもので
ある。弁座38は、直径が約7.5mmである。そし
て、弁体33が図1に示す復帰状態にあるときには、弁
座38との間に約0.2mmのクリアランスCが形成さ
れる。
ッ素ゴム、ニトリルゴム(NBR)、ウレタンゴム、ク
ロロプレンゴムなどが用いられる。また、場合によって
は、樹脂を使用することもあり、その材料としては、ポ
リアセタール、ナイロン、テフロンなどがある。
の形態の逆止弁1では、ボディ31内における弁体33
の復帰状態を、弁体33に対して付勢力を作用させるバ
ネ34で確保するものである。しかし、図1に示すよう
に、弁体33が復帰状態にあるときには、バネ34の長
さが自由長にあることより、バネ34の付勢力はなくな
るので弁体33に対して作用せず、また、弁体33とボ
ディ34内の弁座38との間にクリアランスCが形成さ
れる。
によって、弁体33に正圧方向の力が作用しその大きさ
が増加すると、図2に示すように、弁体33はバネ34
を押して圧縮させながら弁座38から遠ざかっていく。
逆に、弁体33に作用する正圧方向の力の大きさが減少
すると、弁体33はバネ34からの付勢力により弁座3
8に近づいていく。さらに、弁体33に作用する正圧方
向の力の大きさが微小となり、バネ34の長さが自由長
になると、図1に示すように、弁体33は復帰状態に戻
るので、弁体33と弁座38との間にクリアランスCが
再び形成される。
用する正圧方向の力の大きさがさらに微小になっても、
弁体33が弁座38に当接することがないので、弁体3
3に作用する正圧方向の力と逆圧方向の力のバランスが
不安定になることはなく、弁体33が弁座38に対して
離間と当接を繰り返し、不快なバイブレーション音を発
生させることはない。
の力が作用すると、図3に示すように、弁体33は弁座
38に向かって移動し密接する。このとき、弁体33
(直径が約8.3mm、高さが約4.5mm、重さが約
0.35gのゴム製のもの)が移動する距離は、復帰状
態にある弁体33と弁座38との間に形成される約0.
2mmのクリアランスCであるから、かかる逆圧方向の
力の大きさが微小(例えば、0.5kgf/cm2 未
満)であっても、弁体33が弁座38に向かって移動し
密接することは容易である。また、復帰状態の弁体33
が弁座38に向かって移動し密接するために必要な逆圧
方向の力の大きさ(例えば、0.5kgf/cm2 未
満)と比べて、弁体33が弁座38に密接し続けるため
に必要な逆圧方向の力の大きさは、(この場合は、約
0.0008kgf/cm2 となって)、少なくとも弁
体33の運動量分は小さい。従って、弁体33に微小の
大きさをもつ逆圧方向の力が作用し、ひとたび弁体33
が弁座38に密接すると、その逆圧方向の力の大きさが
さらに微小になっても、弁体33が弁座38に密接し続
け得る。
弁体33に作用する正圧方向の力の大きさがさらに微小
になっても、弁体33が弁座38に当接することはない
ので、弁体33に作用する正圧方向の力と逆圧方向の力
のバランスが不安定になることはなく、弁体33が弁座
38に対して離間と当接を繰り返すこともないので、弁
体33に作用する正圧方向の力が微小になってもバイブ
レーション音が発生することはない。
(直径が約8.3mm、高さが約4.5mm、重さが約
0.35gのゴム製のもの)が弁座38に密接するため
に移動する距離は、復帰状態にある弁体33と弁座38
との間に形成されるクリアランスC(約0.2mm)で
あるから、かかる逆圧方向の力の大きさが微小(例え
ば、0.5kgf/cm2 未満)であっても、弁体33
が弁座38に向かって移動し密接することは容易であ
り、さらに、復帰状態の弁体33が弁座38に向かって
移動し密接するために必要な逆圧方向の力の大きさ(例
えば、0.5kgf/cm2 未満)と比べて、弁体33
が弁座38に密接し続けるために必要な逆圧方向の力の
大きさは、(この場合は、約0.0008kgf/cm
2 となって)、少なくとも弁体33の運動量分は小さ
く、弁体33に微小の大きさをもつ逆圧方向の力が作用
し、ひとたび弁体33が弁座38に密接すると、その逆
圧方向の力の大きさがさらに微小になっても、弁体33
が弁座38に密接し続け得るから、弁体33に作用する
逆圧方向の力の大きさが微小になっても逆圧方向の流体
の流れを阻止することができる。
品37をボディ31内に設けているの、ボディ31内に
おける弁体33の移動を案内するために、弁体33の外
周の一部をボディ31に摺動させる必要はなくなり、弁
体33の周りの全てに渡ってボディ31内の流路を形成
することができるので、流路の必要断面積を確保するた
めに、ボディ31が大型になることを防止できる。
逆止弁1は、電磁弁のアクチュエータ11の排出流路1
7Aからの排出流れを許すように使用されている。そし
て、電磁弁のアクチュエータ11の排出流路17Aから
の排出流れは、かかる電磁弁で駆動制御される単動シリ
ンダからの排出流れであり、正圧方向の流体の流れとな
るから、正圧方向の流体の流れが漸減的に少なくなるこ
とが繰り返されることによって、弁体33に作用する正
圧方向の力の大きさが微小になることが多い。また、他
の電磁弁で駆動制御される複動シリンダなどからの排出
流れが僅かになっても、マニホールドベース12で共通
する排出流路16Aを介して侵入しやすいので、弁体3
3に作用する逆圧方向の力の大きさが微小になることも
多い。従って、本実施の形態の逆止弁1をこのように使
用すれば、弁体33に作用する正圧方向の力の大きさが
微小になってもバイブレーション音が発生せず、また、
弁体33に作用する逆圧方向の力の大きさが微小になっ
ても逆圧方向の流体の流れを阻止することができる。
るものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更
が可能である。例えば、本実施の形態の逆止弁1では、
復帰状態にある弁体33と弁座38との間に形成される
クリアランスCは約0.2mmであったが、その値は弁
体33の大きさや重さ、流体の使用圧力などに左右され
るものである。従って、クリアランスCは、弁体33に
作用する正圧方向の力の大きさが微小になってもバイブ
レーション音が発生することがなく、弁体33に作用す
る逆圧方向の力の大きさが微小になっても逆圧方向の流
体の流れを阻止することができる距離であればよい。
の逆止弁1を、電磁弁のアクチュエータ11の排出流路
17Aからの排出流れを許すように使用する場合におい
ては、クリアランスCは、かかる電磁弁で駆動制御され
る機器からの排出流れ(正圧方向の流体の流れ)を要因
とするバイブレーション音を防止でき、かつ、かかる電
磁弁で駆動制御される機器の誤動作を防止するために必
要な最低限の逆圧方向の流体の流れを阻止することがで
きる距離であればよい。
34の端部は、弁体33とガイド部品34のいずれにも
固定されていないが、上述したようなクリアランスCを
形成することができるのであれば、バネ34の端部は、
弁体33とガイド部品34のいずれか一方又は両方に固
定されていてもよい。
チュエータ11をマニホールドベース12に固定するこ
とによって組付けられる電磁弁において、図5に示すよ
うに、アクチュエータ11の排出流路17A内に嵌挿さ
れるものであったが、マニホールドベース12の排出流
路16A内に嵌挿されるものでもよい。
ュエータ11とマニホールドベース12の間に挟まれた
状態で固定されるガスケットプレート20に設けられた
ものであったが、単独の逆止弁そのものとして実施する
ことも可能である。このような場合には、電磁弁の外部
から接続することにより、電磁弁のアクチュエータ11
の排出流路17Aからの排出流れを許すように使用する
こともできる。
図2、図3に示すように、ハブ40を溶着することをも
って、ガイド部品37をガスケットプレート20の開口
部22Aのリブ36の孔に固定していたが、図7に示す
ように、ガイド部品37の下端部をかしめることによっ
て、固定してもよい。さらに、ガスケットプレート20
の開口部22Aのリブ36の孔に対し、ガイド部品37
の下端部を圧入、溶着などすることによって、固定して
もよい。
圧方向の力の大きさがさらに微小になっても、弁体が弁
座に当接することはないので、弁体に作用する正圧方向
の力と逆圧方向の力のバランスが不安定になることはな
く、弁体が弁座に対して離間と当接を繰り返すこともな
いので、弁体に作用する正圧方向の力が微小になっても
バイブレーション音が発生することはない。
に密接するために移動する距離は、復帰状態にある弁体
と弁座との間に形成されるクリアランスであるから、か
かる逆圧方向の力の大きさが微圧であっても、弁体が弁
座に向かって移動し密接することは容易であり、さら
に、復帰状態の弁体が弁座に向かって移動し密接するた
めに必要な逆圧方向の力の大きさと比べて、弁体が弁座
に密接し続けるために必要な逆圧方向の力の大きさは、
少なくとも弁体の運動量分は小さく、弁体に微小の大き
さをもつ逆圧方向の力が作用し、ひとたび弁体が弁座に
密接すると、その逆圧方向の力の大きさがさらに微小に
なっても、弁体が弁座に密接し続け得るから、弁体に作
用する逆圧方向の力の大きさが微小になっても逆圧方向
の流体の流れを阻止することができる。
ボディ内に設けると、ボディ内における弁体の移動を案
内するために、弁体の外周の一部をボディに摺動させる
必要はなくなり、弁体の周りの全てに渡ってボディ内の
流路を形成することができるので、流路の必要断面積を
確保するために、ボディが大型になることを防止でき
る。
流れを許すように使用すれば、かかる電磁弁からの排出
流れは、かかる電磁弁で駆動制御される機器(例えば、
単動シリンダなど)からの排出流れであり、正圧方向の
流体の流れとなるから、正圧方向の流体の流れが漸減的
に少なくなることによって、弁体に作用する正圧方向の
力の大きさが微小になることが多く、また、他の電磁弁
などで駆動制御される機器からの排出流れが僅かになっ
ても、共通する排出流路を介して侵入しやすいので、弁
体に作用する逆圧方向の力の大きさが微小になることも
多く、弁体に作用する正圧方向の力の大きさが微小にな
ってもバイブレーション音が発生せず、また、弁体に作
用する逆圧方向の力の大きさが微小になっても逆圧方向
の流体の流れを阻止することができる本発明の効果を大
きく発揮することができる。
体が復帰状態にあるときの概略構造を示す断面図であ
る。
体に正圧が作用したときの概略構造の一例を示す断面図
である。
体に逆圧が作用したときの概略構造の一例を示す断面図
である。
れることによって組付けられる電磁弁において、アクチ
ュエータとマニホールドベースの間に固定されるガスケ
ットプレートであって、本発明の逆止弁が載設されたも
のの斜視図である。
れることによって組付けられる電磁弁であって、本発明
の逆止弁が内蔵されたものの断面図である。
れることによって組付けられる電磁弁であって、本発明
の逆止弁が内蔵されたものの分解組立図である。
体が復帰状態にあるときの概略構造を示す断面図であ
る。
弁体の復帰状態をバネで確保するものの概略構造を示す
断面図である。
弁体の復帰状態を弁体の自重で確保するものの概略構造
を示す断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ボディ内における弁体の復帰状態をバネ
で確保する逆止弁において、 前記弁体が復帰状態にあるときには、前記バネの自由長
をもって、前記弁体と前記ボディ内の弁座との間にクリ
アランスが形成されることを特徴とする逆止弁。 - 【請求項2】 請求項1に記載する逆止弁において、 前記弁体の内部が摺動するガイド部品を前記ボディ内に
設けたことを特徴とする逆止弁。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載する逆止弁
において、 電磁弁からの排出流れを許すことを特徴とする逆止弁。
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