JPH0913737A - 木造家屋の耐震・耐火構造 - Google Patents

木造家屋の耐震・耐火構造

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JPH0913737A
JPH0913737A JP16767495A JP16767495A JPH0913737A JP H0913737 A JPH0913737 A JP H0913737A JP 16767495 A JP16767495 A JP 16767495A JP 16767495 A JP16767495 A JP 16767495A JP H0913737 A JPH0913737 A JP H0913737A
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JP
Japan
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floor
room
wooden house
foundation
wooden
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Pending
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JP16767495A
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English (en)
Inventor
Eiichi Aoyama
榮一 青山
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YAMABISHI KK
Original Assignee
YAMABISHI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木造家屋の耐震性を含む耐久性の向上と、木
造の宿命的な欠点である耐火性の欠落を解消する。 【構成】 木造家屋1の一階部分において、敷地に敷き
詰めて踏み固めた基礎用の砂利層7上に鉄筋コンクリー
ト製の躯体8を設けると共に、この躯体8と、既存の土
台3、柱4、梁5、外壁6を一体化して一階部分の屋内
空間を構成する。一階部分の各居室(居間14、応接室
15、寝室16)、並びに、浴室17、洗面脱衣室1
8、洗濯室19、トイレ室20を仕切る間仕切り壁を、
鉄骨と鉄筋コンクリートによって構成し、前記各居室1
4〜16や、浴室17、洗面脱衣室18、洗濯室19、
トイレ室20における窓に通ずる開口部O、玄関21、
階段室、1、2階境の天井に、スチール製の防火戸dを
組み込む。 【効果】 木造家屋の耐震性を含む耐久性の向上と、木
造の宿命的な欠点である耐火性の欠落を解消することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、木造家屋の耐震性を含
む耐久性の向上と、木造の宿命的な欠点である耐火性の
欠落を解消する木造家屋の耐震・耐火構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】周知のように、わが国では、建築物は古
来よりほとんどが木造であった。また、気候も四季が明
確であり温暖であるが、夏は高温多雨多湿で、建物は、
この高温多湿を念頭においた設計構造となっているとい
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】他方、わが国は、風水
害、火災、地震等の災害が多く、かかる災害に対して木
造建築物は、ほとんど無力で、多くの被害を被ってき
た。最近、1995年1月17日に神戸を中心に発生し
た兵庫県南部地震(阪神大震災)においても、建物、特
に木造家屋の倒壊、さらには、火災等の二次災害によっ
て、5,500名を越える人が犠牲となったのは、周知
の通りである。その犠牲者のうち、5,000人余りは
圧死者で、ほとんどは、建物の倒壊によるものであると
いわれている。かかる大地震は、いつ発生しても不思議
ではない状況下にあり、被害を受けていない都市、すな
わち人口の密集地域では、建物を初めとする地震対策が
叫ばれている。本発明は、以上のような背景から提案さ
れたものであって、木造家屋の耐震性を含む耐久性の向
上と、木造の宿命的な欠点である耐火性の欠落を解消す
る木造家屋の耐震・耐火構造を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明は、整地した敷地に設けた布基礎上に土
台、柱材、梁材、壁材等の建材により組み上げて構成し
た既存の木造家屋において、この木造家屋のうちの一階
部分における各居室を鉄筋コンクリート製の躯体によっ
て仕切ると共に、前記一階部分の屋内空間を、前記躯体
によって囲繞し、一階部分における窓に通ずる開口部お
よび玄関に、防火戸を組み込むことで、木造本来の一階
部分の構造物と一体化する構成としたことを特徴とす
る。また、本発明は、整地した敷地に設けた布基礎上に
土台、柱材、梁材、壁材等の建材により組み上げて構成
した既存の木造家屋において、この木造家屋のうちの一
階部分の少なくとも一居室に対応する敷地に敷き詰めた
砂利層上に、鉄筋コンクリート製の基礎を打設し、この
基礎上に鋼材によって土台、柱、梁を組み上げ構成し
て、前記居室における内壁、外壁、窓枠の内側に、鋼板
と、耐火ボード又は軽量コンクリート板とを併用した装
甲建材を施工し、前記窓枠および内壁に形成した出入り
口に、鋼板によって構成した戸を組み込むようにしたこ
とを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明によれば、家屋本来の柱材、梁材、壁材
等の建材を十分に補強することができ、少なくとも、過
去のマグニチュード7クラスの大地震にも十分耐えるこ
とができる。しかも、壁材等に、鋼板に耐火ボード又は
軽量コンクリート板を併用した躯体を併設した構造であ
るので、防火上も大きな効果がある。
【0006】
【実施例】次に、本発明にかかる木造家屋の耐震・耐火
構造について、一実施例を挙げ、添付の図面を参照しな
がら以下説明する。図1、図2に本発明にかかる耐震・
耐火構造を施した木造家屋1の一階部分を示す。この木
造家屋1は、整地した敷地に設けた布基礎2上に土台
3、柱4、梁5、外壁6等により組み上げて構成した、
既存のものである。かかる木造家屋1の一階部分におい
て、敷地に敷き詰めて踏み固めた基礎用の砂利層7上に
鉄筋コンクリート製の躯体8を設けると共に、この躯体
8と、前記既存の土台3、柱4、梁5、外壁6を一体化
して一階部分の屋内空間を構成している。
【0007】前記躯体8は図2に示すように、前記砂利
層7上にあり、布基礎2上の土台3、柱4、外壁6の内
側に沿って設けられ、天井部分を蔽うように構成されて
いる。前記砂利層7上における躯体8上には、木造家屋
1を構成する基礎9が配設され、これら基礎9上に床束
10を立設し、これら床束10によって大引き11を支
持する構成とし、大引き11上に周知の建材よりなる、
床材12を設ける構成としている。また、天井部分を蔽
う躯体8の下方には、軽量鉄骨下地に耐火ボード貼り構
造の天井パネル13が配設されている。また、前記躯体
8は、一階部分において、各居室(居間14、応接室1
5、寝室16)、並びに、浴室17、洗面脱衣室18、
洗濯室19、トイレ室20を仕切る間仕切り壁は、鉄骨
と鉄筋コンクリートで構成されている。また、前記各居
室14〜16や、浴室17、洗面脱衣室18、洗濯室1
9、トイレ室20における窓に通ずる開口部O、さらに
は玄関21、階段室、1、2階境の天井には、それぞ
れ、スチール製の防火戸dが組み込まれている。
【0008】以上のような木造家屋1によれば、各居室
14〜16や、浴室17、洗面脱衣室18、洗濯室1
9、トイレ室20を躯体8によって仕切ったことによ
り、木造家屋1本来の土台3、柱4、梁5、外壁6を十
分に補強することができ、少なくとも、過去のマグニチ
ュード7クラスの大地震にも十分耐えることができる。
しかも、各居室14〜16や、浴室17、洗面脱衣室1
8、洗濯室19、トイレ室20における窓に通ずる開口
部O、さらには玄関21、階段室、1、2階境の天井に
は、それぞれ、スチール製の防火戸dが組み込まれたこ
とにより、防火上も大きな効果がある。また、木造家屋
1本来の布基礎2、土台3、柱4、梁5、外壁6をその
まま活かすことができ、既存の家屋をそのままに、敷地
内にて施工することができるので、改築工事費を抑制す
ることができ、工期も短縮化することができる。
【0009】本発明にかかる木造家屋の耐震・耐火構造
は、次のような構成としても実施することができる。す
なわち、この施工例では、木造家屋30において、居住
者の在室頻度が高く滞室時間の比較的長い、所定の広さ
の居室、すなわち、特に、寝室、居間等を耐震・耐火構
造としている。例えば、図3、図4に木造家屋30の一
階部分の寝室31に耐震・耐火構造を施した施工例を示
す。この施工例では、木造家屋30を構成する布基礎3
2、土台33、柱(図示省略)、梁(図示省略)、内壁
34、天井35、外壁36等において、前記布基礎32
内側の敷地に敷き詰めた砂利層37上に、鉄筋コンクリ
ート製の基礎38を打設し、この基礎38上に土台とし
ての重量鉄骨39を載置して鉄柱40、H型の鉄梁41
を組み上げ構成している。かかる寝室31における内壁
34、外壁36、そして窓枠42の内側には、鋼板43
aに耐火ボード43b又は軽量コンクリート板と併用し
た装甲建材43を施工している。また、天井35下面の
H型の鉄梁41には、デッキプレート44が装着され、
土台としての重量鉄骨39上には、通常の建材(木製
等)による床45が形成されている。さらに、天井35
におけるデッキプレート44には、斜め状に交叉させた
一対のブレース46が張設されている。そして、前記寝
室31における内壁34、外壁36、そして窓枠42の
内側には、周知の化粧面材47が、天井35内側のデッ
キプレート44の下方には、例えば軽量鉄骨下地に耐火
ボード貼り構造の天井パネル48が施工されている。ま
た、以上のような一階部分の寝室31において、窓枠4
2には鋼製パネルによって構成した引き戸49が、さら
には、内壁34に形成した出入り口50にも、鋼製パネ
ルによって構成した引き扉51が設けられている。
【0010】以上のような耐震・耐火構造によれば、被
災して家屋の他の箇所が被害を被っても、少なくとも、
前記一階部分の寝室31は、過去のマグニチュード7ク
ラスの大地震にも十分耐えることができる。しかも、窓
枠42には鋼製パネルによって構成した引き戸49が、
さらには、内壁34に形成した出入り口50にも、鋼製
パネルによって構成した引き扉51を設けたので、防火
上も大きな効果を上げることができ、人命、貴重品、美
術品等を保護することができる。しかも、その一階部分
の寝室31のみを耐震・耐火構造とした施工例であるか
ら、一層、改築費用を抑えることができ、工期を大幅に
短縮することができる。
【0011】
【発明の効果】以上のとおり本発明にかかる耐震・耐火
構造によれば、木造家屋の耐震性を含む耐久性の向上
と、木造の宿命的な欠点である耐火性の欠落を解消する
ことができ、大地震、火災等より、尊い人命、財産を守
ることができるという、画期的な木造家屋を提供するこ
とができる。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる耐震・耐火構造を採用した、木
造家屋の一階平面図である。
【図2】図1に示す、木造家屋の断面説明図である。
【図3】本発明にかかる耐震・耐火構造を採用した、木
造家屋の一階における一室の構造を示す、断面斜視説明
図である。
【図4】図3に示す木造家屋の一階における一室の断面
説明図である。
【符号の説明】
1、30 木造家屋 2、32 布基礎 3、33 土台 4、 柱 5、 梁 6、36 外壁 7、37 砂利層 8 躯体 9、38 基礎 10 床束 11 大引き 12 床材 13 天井パネル 14 居間 15 応接室 16、31 寝室 17 浴室 18 洗面脱衣室 19 洗濯室 20 トイレ室 21 玄関 O 開口部 d 防火戸 34 内壁 35 天井 39 鉄枠 40 鉄柱 41 鉄梁 42 窓枠 43 装甲建材 43a 鋼板 43b 耐火ボード 44 デッキプレート 45 床 46 ブレース 47 化粧面材 48 天井パネル 49 引き戸 50 出入り口 51 引き扉

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 整地した敷地に設けた布基礎上に土
    台、柱材、梁材、壁材等の建材により組み上げて構成し
    た既存の木造家屋において、この木造家屋のうちの一階
    部分における各居室を鉄筋コンクリート製の躯体によっ
    て仕切ると共に、前記一階部分の屋内空間を、前記躯体
    によって囲繞し、一階部分における窓に通ずる開口部お
    よび玄関に、防火戸を組み込むことで、木造本来の一階
    部分の構造物と一体化する構成としたことを特徴とする
    木造家屋の耐震・耐火構造。
  2. 【請求項2】 整地した敷地に設けた布基礎上に土
    台、柱材、梁材、壁材等の建材により組み上げて構成し
    た既存の木造家屋において、この木造家屋のうちの一階
    部分の少なくとも一居室に対応する敷地に敷き詰めた砂
    利層上に、鉄筋コンクリート製の基礎を打設し、この基
    礎上に鋼材によって土台、柱、梁を組み上げ構成して、
    前記居室における内壁、外壁、窓枠の内側に、鋼板と、
    耐火ボード又は軽量コンクリート板とを併用した装甲建
    材を施工し、前記窓枠および内壁に形成した出入り口
    に、鋼板によって構成した戸を組み込むようにしたこと
    を特徴とする木造家屋の耐震・耐火構造。
JP16767495A 1995-07-03 1995-07-03 木造家屋の耐震・耐火構造 Pending JPH0913737A (ja)

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103255926A (zh) * 2013-04-12 2013-08-21 绥中未名合一再生材料科技有限公司 利用废旧枕木制造木屋的方法
JP2013234481A (ja) * 2012-05-08 2013-11-21 Apple Home Co Ltd 耐震シェルターの補強方法及び耐震強度の高い耐震シェルター

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JPH08232499A (ja) * 1995-02-28 1996-09-10 Taiji Satsuma 建物崩壊時の安全空間確保用のシェルター架構体

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