JPH09137342A - 経糸の筬通し方法、および同方法に用いる高精度筬通し機 - Google Patents

経糸の筬通し方法、および同方法に用いる高精度筬通し機

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JPH09137342A
JPH09137342A JP7292576A JP29257695A JPH09137342A JP H09137342 A JPH09137342 A JP H09137342A JP 7292576 A JP7292576 A JP 7292576A JP 29257695 A JP29257695 A JP 29257695A JP H09137342 A JPH09137342 A JP H09137342A
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reed
warp
threader
reeds
work carrier
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JP7292576A
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Kenji Hashizume
研治 橋詰
Yoshiro Sakaguchi
義郎 坂口
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Original Assignee
HASHIZUME KENKYUSHO KK
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03JAUXILIARY WEAVING APPARATUS; WEAVERS' TOOLS; SHUTTLES
    • D03J1/00Auxiliary apparatus combined with or associated with looms
    • D03J1/14Apparatus for threading warp stop-motion droppers, healds, or reeds

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Auxiliary Weaving Apparatuses, Weavers' Tools, And Shuttles (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 極度に高密度に筬羽を配設したリードを対象
としても、各筬目に的確かつ円滑に経糸を引き通すこと
ができて挿通経糸の切断もなく、しかもスレッダを大幅
に長持ちさせることができる方法と装置を提供する。 【解決手段】 ワークキャリアをリードの筬目に照応し
てスタート・ストップ・スタート・・・・スタート・ストッ
プと順次移動させながら、そのストップ動作中にワーク
キャリアに搭載された筬羽拡開器が目標とする筬目両側
の筬羽を一時的に拡開させ、その拡開状態にある筬目内
に当該キャリアのスレッダを挿入して給糸部にある経糸
を引っ掛けて引き込ませるという技術手段を採用した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経糸の筬通し方
法、および同方法に用いる高精度筬通し機に関し、さら
に詳しくは、極度に高密度に筬羽を配設したリードを対
象としても、各筬目に的確かつ円滑に経糸を引き通すこ
とができて挿通経糸の切断もなく、しかも、スレッダを
大幅に長持ちさせることができる方法と装置に関するも
のであって、特に高密度織布を製織する織機のリードに
経糸を挿通するリード・ドローイングイン(reed drawin
g-in) 作業の省力化に役立つ。
【0002】
【従来の技術】最近、極細繊維を方眼目盛りのように経
緯正確に直交させて経糸と緯糸を狂いなく等糸間隔で正
確に平織せしめた織布は、電子部品製造の際のプロッテ
ィングスケールとして大きな期待を集めている。しかし
て、これを製織する場合には、極端なとき1インチ当り
400羽にも達する多数の筬羽を縦繁状に緻密に配設した
高密度のリードを使用せねばならず、従来の筬通し機で
は、そのような高密度のリードに極細の経糸をドローイ
ングインすることはできなかったのである。このため、
このような高密度リードへの筬通し作業は、非常な技能
を持った熟練工の丹念な手作業に委ねざるを得なかった
次第である。
【0003】このような不便に対しては、これまでもリ
ードに光を投射して筬羽と筬羽の間を透過した光を分析
することによって、筬羽と筬羽の間の狭い隙間である筬
目を探知して、その筬目(隙間)に機械的に経糸を挿通
させようとする装置が提案された(特表昭61−502472号
公報)。しかしながら、このような従来公知の装置で
は、筬羽間隙である筬目をサーチすることはできても、
極細の経糸を筬羽と筬羽の間の筬目に当該極細の経糸に
ダメージを与えることなく円滑に挿通させるという問題
点が未解決で、未だ実用化の域には達せず、依然、熟練
工の器用な人手を借りねばなかったのである。
【0004】一方、本件出願人は、リードに探照光を照
射する探照光源と;探照光で照射されるリード面を撮像
するCCD撮像素子と;この撮像素子が出力する映像信
号を演算求積して目標とする筬目位置までの距離に比例
する信号値の移動指令信号を出力するコンピュータと;
リードの筬目間隔よりも薄い薄板状のフック部材を当該
リードの筬目内に挿入させて経糸を引っ掛けて引き込ま
せるスレッダと;これら探照光源、CCD撮像素子、コ
ンピュータ、およびスレッダを搭載して、前記コンピュ
ータの出力する移動指令信号の制御に従って当該リード
の各筬目位置を順番に移動しつゝ目標とする筬目にスレ
ッダのフック部材で経糸を引込み挿通するワークキャリ
アとを装備した高精度の筬通し機(特開平5-98544号公
報参照)を提案した。この筬通し機によれば、精確に移
動するワークキャリアとスレッダの薄いフック部材とが
精巧に連関協働して筬通し行えるため1インチ当り300
羽もの高密度リードでも的確に経糸を引き通すことが可
能になった。
【0005】ところが、本件出願人が先に提案した高精
度筬通し機も、対象とするリードの筬羽密度が1インチ
当り400羽になると、それに合せてスレッダのフック部
材も薄くしなければならず、そうすると、フック部材も
振動等の影響によって先端部が振えて筬目への挿通ミス
を起し易くなると共に、強度も弱くなって折損し易く作
業の中断頻度も高くなり、更にまた、消耗されるフック
部材のコストも無視できないものとなったのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、本件出願人
が先に提案した特開平5−98544号公報記載のリード・
ドローイングイン・マシーン (reed drawing-in machin
e) における上記問題点を解決しようとして為されたも
のであって、極度に高密度のリードを対象としても各筬
目に的確かつ円滑に経糸を引き通すことができて挿通経
糸の切断もなく、しかも、作業中断も殆んど起こさない
方法とそれを可能にする高精度の筬通し機を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者が上記目的を解
決する手段として採用した方法的な技術要素は、次のと
おりである。
【0008】即ち、本発明方法は、リードの各筬目内に
経糸を挿通して筬通しをするにあたり、筬羽拡開器とス
レッダとを装備せるワークキャリアをリードの筬目に沿
って順番に間歇移動させることによって、各筬目両側の
筬羽を順番に押し広げて筬目を一時的に拡開させるとい
う『筬羽拡開操作』と、拡開された状態にある当該筬目
に対しスレッダを挿入させる『拡開筬目スレッダ挿入操
作』とを連関せしめてリードの反対側にある給糸部から
該当経糸を引き込んで各筬目に順番に引き通してゆくこ
とを可能にした点に特徴がある。
【0009】また、本発明が上記課題に装置的に対応す
るために採用した解決手段のポイントは、リードの筬目
に照応してスタート・ストップ・スタート・・・・スタート
・ストップと順次移動可能なワークキャリアに、このワ
ークキャリアのストップ動作中に目標とする筬目両側の
筬羽を一時的に拡開せしめる筬羽拡開器と;この筬羽拡
開器の動作によって拡開状態にある筬目内に挿入して給
糸部にある経糸を引っ掛けて引き込ませるスレッダとを
連関動作可能に組み込んだ点に特徴がある。
【0010】そこで、本発明の構成について注釈を加え
ておくならば、次のとおりである。まず、本発明におい
て、リードの各筬目両側の筬羽を順番に押し広げてゆく
にあたって移動手段としてワークキャリアを採択してい
る。このワークキャリアは、移動指令信号が入力される
ことにより、当該移動指令信号の信号値に数値制御され
てリードの筬目に照応してスタート・ストップ・スター
ト・・・・スタート・ストップとリード幅方向に沿って目標
とする位置を順々に精確に移動可能である。
【0011】上記ワークキャリアのリード筬目に沿って
の精確な移動は、当該ワークキャリアに搭載してあるビ
ーム照射源とCCD撮像素子とコンピュータとによって
実現される。即ち、前記ビーム照射源が筬羽の並列する
リード面に向けて局部的に探照ビームを照射すると、リ
ード面を照射した探照ビームは受光位置に配置されたC
CD撮像素子は筬羽の有無により増減する受光量変化を
光電変換して映像信号として出力してコンピュータに入
力されることになる。そして、この映像信号を入力した
コンピュータは、当該映像信号に基いて筬羽と筬羽の間
に存する目標の筬目位置までの距離を演算求積し、数値
的な移動指令信号を出力してワークキャリア内蔵の移動
用制御モータを数値制御して当該ワークキャリアを算定
位置まで移動せしめるのである。
【0012】次に、本発明の採用するワークキャリアに
は、更に筬羽拡開器とスレッダとが搭載される。筬羽拡
開器は、前述のように数値制御によってリードの筬目位
置においてワークキャリアがストップしたときに当該筬
目内に突入して左右の筬羽を押し分けて筬目の幅を一時
的に拡開させる機構部分であり、筬羽拡開体として、例
えば先が尖って胴周部が太い槍状の尖頭ピンを進退制御
手段(例えば、サーボモータとカム機構)を駆動せしめ
て突出・引込み動作する装置を採択することができる。
この場合において、尖頭ピンの突端はワークキャリアの
ストップ位置に対応する筬目を目標に照準が合される。
他方、スレッダも経糸を引っ掛けて移動可能なフック部
を先端に有しており、前記筬羽拡開器が筬羽を左右に押
し分けて拡開せしめた筬目に素早く突入してリード反対
側の給糸部から経糸を引っ掛けて戻ることより筬通しを
行うものであり、前記筬羽拡開器と同様にサーボモータ
のごとき進退制御手段にて筬羽拡開器の動作に引き続き
連係動作する。それゆえ、スレッダのフック部は、リー
ド筬羽が形成する筬目の隙間に沿って縦列的に配設する
ものとする。しかして、これら筬羽拡開器およびスレッ
ダは、ワークキャリアのストップ動作を契機として逐次
連係動作させてもよいが、より好ましくは、上記コンピ
ュータの出力した移動指令信号に数値制御されて所定位
置で停止した瞬間、当該キャリアの停止をキャッチした
同コンピュータが筬羽拡開器、およびスレッダの進退制
御手段に逐次的に突入信号と筬通し信号とを送致して制
御するのがよい。
【0013】以下、本発明の好ましい実施形態を添附図
面に基いて、更に詳しく説明する。
【0014】本願の図面に図示する本発明の実施形態で
ある筬通し機の全体の動きは、大略次のとおりである。
まず、筬通し機D上に高密度リード (400 羽/in)Rが水
平にセットされる。この筬通し機Dには、移動用制御モ
ータ(サーボモータ)Mにて正逆回転駆動されるボール
ネジ (ball screw) Bが前記リードRの下側に平行に水
平に架設してあり、このボールネジBに噛合連結された
ワークキャリアーWCを所要の距離だけ正確に移動できる
ようになっている。そして、このワークキャリアWCに
は、図2に図示するごとき配置関係のビーム照射源11、
CCDカメラ12、筬羽拡開器21とその進退駆動手段であ
るサーボモータ22、スレッダ23および同スレッダに突出
引込み動作を生起せしめる進退駆動手段であるサーボモ
ータ24、図4に図示される経糸引テンショナ31、そして
図5および図6に図示される経糸マニュピュレータ32、
経糸カッタ33、経糸トランスポートフック34、経糸セレ
クタ35、さらに図17および図18に図示される糸捌き機構
40が経糸の移動経路に沿って系統的に搭載されてある。
【0015】ちなみに注釈を加えておくと、図示例にお
いては、筬通し機Dにセットされた上記リードRの上方
にはビーム照射源11と経糸吸引テンショナ31とが配置さ
れ、また前記光源11に対向し当該リードRを挟んで下方
にCCDカメラ12とスレッダ23とが対置してあり、当該
ワークキャリアWCの移動進行と一緒に同伴する構造にな
っている。したがって、ビーム照射源11で探照される高
密度リードRの筬目画像はCCDカメラ12により捉えら
れ、その画像はワークキャリアWCに内蔵のコンピュータ
Cで解析されて、そのデータは図7に示す如く、サーボ
モータMに送致されて当該ワークキャリアWCを進退動作
させ、当該ワークキャリアは通過する探照光が最大とな
る筬羽と筬羽の隙間つまり筬目の真下に到着する。そし
て、ワークキャリアWCが当該筬目位置に到着してストッ
プしたならば、前記コンピュータCは突入信号を発して
筬羽拡開器21のサーボモータ22を動作させ尖頭ピン(筬
羽拡開体)21aを上方に突出動させて、その先端の尖った
頭部を丁度照準位置にある筬目に突出させる。尖頭ピン
21aが突入すると、その筬目両側の筬羽は左右に押し分
けられて当該筬目が拡開されることになる。かくして、
筬目が拡開されたならば、次に前記コンピュータCは、
筬通し信号を発してスレッダ23のサーボモータ24を動作
させる。このスレッダ23のサーボモータ24が動作する
と、先端鉤部2fを筬目の間へ挿入してスレッダ鉤部2fを
リードRの上面に寸出される(図10、図11参照)。そし
て、このとき、リードRの上面側には経糸Wが1本繰り
出されて来て、その繰り出された経糸Wの糸端は経糸吸
引テンショナ31に吸引される。この経糸吸引テンショナ
31はコンプレッサ(図示せず)に連繋されて吸引口31a
から所要のエア吸引圧にて経糸Wを吸引動作している。
しかして、この吸引テンショナ31に吸引された経糸Wは
リードRの上面に突出動するスレッダ23の鉤部2fの位置
に連らなって、丁度、突出したスレッダ鉤部2fに行き合
わせるタイミングに設定されてあって、当該経糸Wはス
レッダ鉤部2fに引っ掛かることになる。こうして、スレ
ッダ鉤部2fに経糸Wが引っ掛かったところで、当該スレ
ッダ23はパルスモータ24によってリードRの下側に引き
込まれることになり、経糸WはリードRの筬目に挿通さ
れることになるのである。
【0016】そこで、上記動作を可能にする本実施形態
の筬通し機の具体的構成について、さらに詳しく説明し
てゆきたい。
【0017】本実施形態に例示する筬通し機Dにセット
したリードRの上方に配置するビーム照射源11として
は、超高輝度の赤外線発光ダイオードが採択されてい
る。この赤外線発光ダイオード11は、ワークキャリアWC
にヒンジ連結されたブラケットHに上方へ回動退避可能
に取り付けてあり、リードRを当該筬通し機Dにセット
するときには、経糸準備テンショナ31と共に上方へ撥ね
上げてリードRに干渉しない位置に退避できるようにし
てある。
【0018】また、リードRのセット位置の下方に配置
されるCCDカメラ12は、一次元処理用であって、筬羽
が縦繁に並ぶ方向と平行する如く電荷結合素子を1列に
並べたもので(4096画素:1画素当り2μ)、リードR
の筬羽と筬羽の間を通過して入射する探照光の強弱に応
じて光電変換作用を励起して映像信号を出力させる。そ
して、このCCDカメラ12から出力された映像信号は、
図12および図13に示す如くコンピュータCに送られて平
滑化処理され、図13において受光量がピークとなる番地
(1900)を筬羽と筬羽との間隙すなわち筬目と判断する。
本実施形態の筬通し機にあっては、予じめ筬羽拡開器21
の尖頭ピン21a、およびスレッダ23の先端鉤部2fの現在
位置を判断できるようにコンピュータCにプログラムし
てあり、直前に筬通しした経糸を筬目の右隣の間隙の真
下へ尖頭ピン21aおよびスレッダ鉤部2fを移動させるべ
くワークキャリアWCに移動指令信号を自動的に発する。
【0019】筬羽拡開器21の尖頭ピン21aならびにスレ
ッダ鉤部2fの横方向への移動つまり次の筬目への移動
は、ワークキャリアWCが移動することによって行われ
る。このワークキャリアWCの移動は、筬通し機Dの下部
に設けられたボールネジBの回転によって営まれるの
で、コンピュータCが移動指令信号を発してボールネジ
Bに繋がるサーボモータMを所定量回転させることによ
り(図7に示す制御機構)、筬羽拡開器21の尖頭ピン21
aおよびスレッダ鉤部2fは目標とする筬目位置に正確に
移動する。
【0020】そして、上記コンピュータCの出力する移
動指令信号に基いてボールネジBがワークキャリアWCを
移動させ筬羽拡開器21の尖頭ピン21aとスレッダ鉤部2f
とを筬羽と筬羽との中間位置である筬目の真下に到着し
てストップしたならば、次いでコンピュータCは突入信
号を発して筬羽拡開器21のサーボモータ22を動作させ尖
頭ピン(筬羽拡開体) 21a を上方に突出動させる。この
尖頭ピン21aの尖った頭部は、丁度、目標とする筬目に
照準があっているので、筬羽と筬羽との真ん中に突入す
ることになり、筬羽に衝突することなく的確に当該筬目
を貫いて左右の筬羽を押し分けて筬目の幅を広げる。続
いて、前記コンピュータCがスレッダ23のサーボモータ
24に対して筬通し信号を送致し、前記サーボモータ24を
動作させる。このとき、目標の筬目は筬羽拡開器21の尖
頭ピン21aによって拡開されているので、スレッダ23の
サーボモータ24が動作すると、スレッダ鉤部2fは筬目の
間に十分余裕をもって円滑に突き通りリードRの上面に
寸出される(図10参照)。ちなみに、本実施形態の筬通
し機に装着した尖頭ピン21aは胴部の直径が2mmで、法
足の長さが7mmのテーパ状の尖頭部を有する。他方、本
実施形態の筬通し機で採用しているスレッダ23の鉤部2f
は、先端部位の厚さが3μで最も肉厚の部分でも厚さ70
μであり、前述のように尖頭ピン21aによって筬目の幅
が2mmほどに拡開され、しかも筬羽と筬羽との中間の筬
目真下に正確に位置決め搬送されるので、400/inの隙間
の筬目にも十分なる余裕をもって円滑に差し込まれるこ
とになる。
【0021】そして、サーボモータ24の作用でスレッダ
23の鉤部2fが上限位置に達したならば、当該スレッダ先
端の鉤部2fに経糸Wを引っ掛けるための各機構部の動作
が開始されることになる。
【0022】まず、図1に示すように、筬通し機Dの経
糸ホルダ51に整列状態に保持された経糸列W・W・・・・の
中から図示しない一対の綾紐の開口動作により経糸Wの
一本が分離される。この分離された一本の経糸Wをワー
クキャリアWC上の中央部に搭載された経糸セレクタ35が
捕捉する(図5参照)。即ち、当該セレクタ35には、経
糸Wを1本だけを捕捉できるサイズのフック35aが形成
されており、前記分離された経糸Wが当該フック35aに
引っ掛かると、セレクタのフック35aがワークキャリア
WC側に揺動して1本の経糸Wを所定位置に引き寄せるこ
とになる。
【0023】次に、経糸Wがセレクタ35に引き寄せられ
ワークキャリアWC側に経糸Wが所定位置に移動したなら
ば、其処に配設された経糸トランスポートフック34が動
作を開始する。この経糸トランスポートフック34は、セ
レクタ35で引っ掛かった経糸Wを経糸マニピュレータ32
によって摘める位置まで引っ掛けて移動させる経糸中継
機構体であり、具体的には図5および図6に示すように
水平に進退動作するフック部材にて構成されている。こ
うして、経糸トランスポートフック34により運ばれた経
糸Wは経糸マニュピュレータ32に引き渡される。
【0024】経糸Wを摘む経糸マニュピュレータ32は、
一対の挟みフォーク32a・32bを備えており、この挟み
フォーク32a・32bが挟着動作することによってセレク
タ35からの経糸Wを挟み付けて受継する機構になってい
る。かくして、経糸マニュピュレータ32の挟みフォーク
32a・32bに摘まれた経糸Wは、経糸カッター33の鋏刃
3e・3eによって所定位置が切断され(図6)、ついで、
この経糸マニュピュレータ32は挟みフォーク32a・32b
が経糸Wを挟み摘んだ状態で支軸32cを中心に(図14:
矢印方向へ)回転して経糸引渡位置まで経糸Wを搬送す
る(図15)。
【0025】こうして、マニュピュレータ32の挟みフォ
ーク32a・32bに摘まれて経糸引渡位置まで搬送された
経糸Wは、図15に示される如く、経糸吸引テンショナ31
にてエア吸引されることによって安定な姿勢に保持され
ると同時にスレッダ21の鉤部2fに引っ掛けられる。そし
て、経糸引渡動作の完了したマニュピュレータ32は、図
16に示すように、更に支軸32cを中心に回転を続行して
元の位置に戻ることになる。このとき、スレッダ鉤部2f
に引っ掛かった経糸Wの糸端は更に経糸吸引テンショナ
31に吸引されて、当該経糸は緊張状態に真っ直ぐに保持
される。なお、本実施例における経糸吸引テンショナ31
の吸引口31aは、図14〜図16に示す如くスレッダの鉤部
2f方向に長く偏平になっており、しかも経糸引渡位置に
到来した経糸マュピュレータの挟みフォーク32a・32b
側へ深く切り込んだスリット31bが形成されてあるの
で、マニピュレータ32の挟みフォーク32a・32bが経糸
Wを摘んで運んだときに経糸Wに緩みがあったとして
も、その糸端は吸引口31a内に引込み吸引されて引っ張
られ、糸姿勢は緊張した状態で安定に保持される。
【0026】上記の如く、経糸セレクタ35、経糸マニュ
ピュレータ32、経糸カッタ33、経糸トランスポートフッ
ク34、経糸セレクタ35など経糸列W・W・・・・の中から経
糸を選択して供給する給糸部における一連の連係動作が
終了すると、コンピュータCの出力する筬通し信号はス
レッダ23のサーボモータ24を回帰動作に移行させること
になり、スレッダー23の鉤部2fに引っ掛けられた経糸W
は、充分な緊張を保ったまま経糸吸引テンショナ31のエ
ア吸引圧に抗して吸引口31aから抜けて筬目の間に挿通
され、リードRの下方でスレッダ23の鉤部2fから外れ
る。一方、スレッダ23の鉤部2fがリードRの筬目から抜
き取られると、次いで筬羽拡開器21のサーボモータ22も
回帰動作に移行して拡開していたリードRの筬目から尖
頭ピン21aを引抜き下降せしめる。尖頭ピン21aが抜け
ると、リードRの筬羽は弾性復帰して元の筬目幅を形成
する。
【0027】なお、本実施形態例にあっては、本件出願
人が嘗て提案した特開平5-98544号の「高精度筬通し
機」と同様の糸捌き機構が採用される。即ち、リードR
の下方には、リードRに挿通された経糸が筬目の探知お
よび筬羽拡開器21とスレッダ23の動作に支障を与えるこ
とのないように、糸捌き機構40を設置して切断された経
糸を整理配列可能にするのである。
【0028】そこで、念のために、この糸捌き機構40を
図17と図18とを参照して、説明しておくと、新しい経糸
Wが筬目に挿通されると、まず、経糸Wを束ね抱える糸
受けブラケット42がカム43の回転角度に応じて沈下動作
する。次いで、クランクプレート44のボス44aによって
平面上をスイング運動を与えられるスイングアーム41が
新らたに引き通された経糸Wをブラケット42の上方を回
動してリードRの下方から撥ね退け、糸受けブラケット
42が上昇して新しく引き通されて撥ね退けられた経糸W
を含む糸束を持ち上げ、ついでスイングアーム41がブラ
ケット42下方を通って元の位置に復帰するのである。
【0029】この糸捌きの後、コンピュータCは、最新
に挿通した経糸Wと筬目の右隣の筬目までの距離を演算
求積してワークキャリアWCを移動させるのであり、順番
に経糸Wの引き通しを行うことによって筬通しの連続処
理が実行される。
【0030】本実施形態例について、もう一つ説明して
おきたいことは、上記の経糸ホルダ51から糸を確実に経
糸セレクタ35に引っ掛けさせるために、図1に示すよう
に、セレクタ35の経糸列W・W・・・・側には2つの糸セン
サ52・53が設けてあり、当該セレクタ35との距離が遠い
側の糸センサ52に対して、最前列の経糸Wが近接するよ
うに配置されてあるということである。
【0031】この点について、より詳しく説明すると、
整列状態に経糸W・W・・・・を挟持する経糸ホルダー51
は、図示しないラックピニオン機構によって経糸準備セ
レクタ35に対して前後にスライドする。また他方、ワー
クキャリアWCに搭載された経糸準備セレクタ35も、筬通
し運転中にはサーボモータMの駆動に応動して経糸ホル
ダー51の経糸例W・W・・・・向かってスライドする。この
場合、もし、経糸ホルダ51の挟持している経糸列W・W
・・・・の密度が粗で、セレクタ35の移動距離が足りずに最
前列の経糸Wが糸センサ52で検出できる位置から離れて
いるときには、前記ラックピニオン機構を1ピッチずつ
送ってホルダ51をセレクタ35の方へスライドさせるので
ある。また、逆に、経糸ホルダ51の挟持する経糸列W・
W・・・・の密度が密でセレクタ35の移動距離が大き過ぎて
最前列の経糸Wが糸センサ53が検出する位置まで到達し
てしまったときには、前記図示しないラックピニオン機
構により経糸ホルダ51を後退させ、経糸列W・W・・・・を
バックさせることになる。
【0032】以上のように構成した本実施例の筬通し機
を用いて実験を繰り返したところ、筬羽密度が1in当り
400本の高密度リードRについて、作業停止をせずに的
確に高精度の筬通しをすることができた。
【0033】最後に、経糸の筬通しにおける一連の動作
を経時的に図19と図20とを参照して説明する。まず、ワ
ークキャリアWCがボールネジBの所定の原点O位置にセ
ットされていることをワークキリャアWCに内蔵のコンピ
ュータCがCCDカメラ12の出力する映像信号を解析し
て確認する(図20のステップa)。そして、ワークキャ
リアWCを原点OからリードRの筬通し開始点Sまで移動
させる(図20のステップb)。この開始点Sは、リード
Rの両端部に形成された低密度部RL・RLとこれら低密度
部RL・RLに挟まれた高密度部RHとの境界の中の最初の筬
目位置であり、もう一方の境界は最後の筬目位置で筬通
し終了点Eとなる。
【0034】つぎに、最初に筬通しを行うべき筬目の位
置をワークキャリアWCに内蔵のコンピュータCで解析し
て検出し、当該筬目位置の真下までワークキャリアWCを
数値制御によって移動させストップせしめる(図20のス
テップc)。そのストップ位置において、筬羽拡開器21の
尖頭ピン21aを丁度照準位置にある筬目に突出させる
と、その筬目両側の筬羽は左右に押し分けられて当該筬
目が拡開される(図20のステップd)。このように拡開
された筬目の間へスレッダ23の鉤部2fを挿入し、この鉤
部2fをリードRの上面に寸出させる(図20のステップ
e)。そして、経糸列W・W・・・・から1本の経糸Wを分
離し(図20のステップf)、この経糸Wをエア吸引して前
記スレッダ23の鉤部2fに引っ掛けた後(図20のステップ
g)、スレッダ23をリードRの下側に引き込むことによ
り、経糸WをリードRの筬目に挿通する(図20のステッ
プh)。そして、筬羽拡開器21の尖頭ピン21aをリード
Rの下方に退出した後(図20のステップi)、鉤部2fに
引っ掛けられた経糸Wを取り外すと(図20のステップ
j)、一回の筬通し動作が完了する(図20のステップ
k)。つぎに、上記コンピュータCが筬通しを行うべき
筬目が存在するか否かを判断して存在するときには、一
つ隣の筬目に対して上記と同様な筬通しを行う(図20の
ステップkにおけるNルート)。他方、筬通しを行うべき
筬目が存在しないとき、換言すると、ワークキャリアWC
がリードRの筬通し終了点Eまで移動している状態のと
きには、すべての筬通し動作を完了し、ワークキャリア
WCを後退させて原点Oの位置まで戻す(図20のステップ
kにおけるYルート)。この場合、挿通すべき筬目の存
否は、CCDカメラ12から出力される映像信号の波形
(図13参照)の変化によって判断する。つまり、リード
Rの高密度部RHと低密度部RLとの境界では筬目の密度が
変化するため、これに応じて前記波形も変化することに
なる。また、本実施形態例にあっては、高密度部RHのす
べての筬目に対して経糸の筬通しを行っているけれど
も、ワークキャリアWCに内蔵のコンピュータCでプログ
ラミングすることによって所定間隔の筬目ごとに筬通し
を行うことも可能である。
【0035】本願明細書に明示する本発明の実施形態は
概ね上記のとおりであるが、本発明は前述の実施例に限
定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載
内において種々変更が可能であることは言うまでもな
い。
【0036】例えば、上記実施形態例にあっては、筬羽
拡開器21の尖頭ピン(筬羽拡開体)21aおよびスレッダ
23に突出動を与える進退制御手段として2つのサーボモ
ータ22・24を採用した例を挙げているが、1個のサーボ
モータだけで尖頭ピン21a、スレッダの鉤部2fの動きに
時間差を生じさせて駆動するようにすることも可能であ
り、また2つのサーボモータに代えてエアシリンダのご
とき流体圧で進退制御される機構を採択することも可能
である。
【0037】また、上記実施形態例では、筬羽拡開器21
の筬羽拡開体として先が尖って胴周部が太い槍状の尖頭
ピン21aを採用した例を掲げているが、櫂状のスラット
を筬目内に挿入し、挿入してから筬目内で捻って左右の
筬羽を押し分けるように構成することも可能である。
【0038】上記の変形例は、本発明の具体化に伴う設
計変更の極く一部の例に過ぎないものであり、これら変
形が本発明の技術的範囲に属することは明らかである。
【0039】
【発明の効果】以上実施の形態を挙げて説明したとお
り、本発明にあっては、リードにおける各筬目両側の筬
羽を順番に押し広げて筬目を一時的に拡開させるという
『筬羽拡開操作』と、拡開された状態にある当該筬目に
対しスレッダを挿入させる『拡開筬目スレッダ挿入操
作』とを連関させるという巧みな手段を採用したので、
筬目が極端に緻密な高密度リードに経糸の筬通しを行う
場合にも、スレッドを傷めたり、筬通しの際に経糸に摩
擦などの過度のストレスを与えて切断させたりすること
もなく、円滑かつ的確に筬通しを遂行して作業中断も解
消することが可能になったのである。
【0040】このように、本発明の筬通し機は、従来筬
通しが困難と言われていた 400/in以上の高密度筬に対
しても的確かつ高速度で自動的に筬通しできるのであっ
て、先に提案した特開平5-98544号の装置以上に高密度
織物を製造する製織工場における準備作業を合理化する
のに役立ち、その産業上の利用価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を大まかに説明するために高密度
筬通し機(実施形態例)の機構の一部を省略した概略的
平面図である。
【図2】本発明の実施形態を説明するために表わしたも
ので、CCDカメラ、ビーム照射源、筬羽拡開器、スレ
ッダを搭載したワークキャリアの内部機構を概略的に断
面図的に示した説明図である。
【図3】本発明の実施形態例における筬羽拡開器および
スレッダの作動機構を拡大して示したワークキャリアの
部分拡大断面説明図である。
【図4】図1における経糸吸引テンショナ部分を、ビー
ム照射源部分を省略して表わした拡大斜視説明図であ
る。
【図5】ワークキャリアの他の部分を拡大して示した機
構説明図であって、経糸セレクタが経糸ホルダから分離
された経糸を引っ掛けて引き寄せてゆく状態を表わした
ものである。
【図6】図5と同じワークキャリア部分を拡大して示し
た機構説明図であって、経糸カッタが経糸を切断し、か
つ、経糸マニュピュレータが切断された経糸を摘んだ状
態を表わしたものである。
【図7】本実施形態におけるコンピュータとCCDカメ
ラとサーボモータとの制御関係を表わしたブロック図で
ある。
【図8】本実施形態における筬羽拡開器とスレッダの動
作を説明するため蛙瞰的に図示した動作説明図であっ
て、筬羽拡開器の尖頭ピンが突出する寸前の状態を表わ
したものである。
【図9】本実施形態における筬羽拡開器とスレッダの動
作を説明するため蛙瞰的に図示した動作説明図であっ
て、筬羽拡開器の尖頭ピンがリードの目標筬目の中に突
入して筬目を拡開し、スレッダが突出動作を始めた状態
を表わしたものである。
【図10】本実施形態における筬羽拡開器とスレッダの
動作を説明するため蛙瞰的に図示した動作説明図であっ
て、尖頭ピンによって拡開された目標筬目の中にスレッ
ダが挿入した状態を表わしたものである。
【図11】本実施形態における筬羽拡開器とスレッダの
動作を説明するため鳥瞰的に図示した動作説明図であっ
て、スレッダの鉤部がリード上面に寸出している状態を
表わしたものである。
【図12】CCDカメラがビーム照射源から照射される
探照光の強弱に応じて出力した映像信号の平滑化処理前
の波形を表わす波形グラフである。
【図13】図12の映像信号を平滑化処理して表わした波
形グラフである。
【図14】経糸マニュピュレータが摘んだ経糸をスレッ
ダに引き渡す寸前の状態を表わす機構説明図である。
【図15】経糸マニュピュレータが摘んだ経糸を回動し
てスレッダに引き渡す経糸引渡位置に運んで経糸を放し
た状態を表わす機構説明図である。
【図16】経糸マニュピュレータが放した経糸の糸端が
経糸吸引テンショナに吸引された状態を表わす機構説明
図である。
【図17】本実施形態例の筬通し機に採用されている糸
捌き機構を表わす部分斜視説明図である。
【図18】本実施形態例の筬通し機に採用されている糸
捌き機構の糸受けブラケットが沈下位置にある状態を表
わす部分斜視説明図である。
【図19】本実施形態例におけるワークキャリアの移動
状態を説明するための機構概略図である。
【図20】本実施形態例における筬通し動作の概要を示
したフローチャートである。
【符号の説明】
11 ビーム照射源 12 CCD撮像素子(CCDカメラ) 21 筬羽拡開器 21a 尖頭ピン 22 (筬羽拡開器の)サーボモータ 23 スレッダ 2f (スレッダの) 鉤部 24 (スレッダの)サーボモータ 31 経糸吸引テンショナ 31a 吸引口 31b (吸引口の) スリット 32 経糸マニュピュレータ 32a 挟みフォーク 32b 挟みフォーク 32c (マニュピュレータの) 支軸 33 経糸カッタ 34 経糸トランスポートフック 35 経糸セレクタ 40 糸捌き機構 41 スイングアーム 42 ブラケット 43 カム 44 クランクプレート 44a ボス 51 経糸ホルダ 52 糸センサ 53 (過接近検出) 糸センサ B ボールネジ C コンピュータ D 筬通し機 H (ビーム照射源を保持するための) ブラケット M (ワークキリャアの)サーボモータ R 高密度リード RH 高密度部 RL 低密度部 W 経糸 WC ワークキャリア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードの各筬目内に経糸を挿通して筬通
    しをするにあたり、筬羽拡開器と経糸を引き込むスレッ
    ダを装備せるワークキャリアを当該リードの幅方向へ各
    筬目を順番に筬通し目標にして其処でストップさせなが
    ら間歇移動せしめ、間歇移動するワークキャリアがスト
    ップしたとき其処で当面した筬目両側の筬羽を前記筬羽
    拡開器にて押し分けることによって筬目を一時的に拡開
    させる一方、拡開状態にある筬目に対して前記スレッダ
    を挿入させることによりリードの反対側にある給糸部か
    ら該当経糸を引き込んで各筬目に順番に引き通してゆく
    ことを特徴とした経糸の筬通し方法。
  2. 【請求項2】 ワークキャリアがリードの筬目に照応し
    てスタート・ストップ・スタート・・・・スタート・ストッ
    プと順次移動しながら、そのストップ動作中にワークキ
    ャリアに搭載された筬羽拡開器が目標とする筬目両側の
    筬羽を一時的に拡開せしめ、その拡開状態にある筬目内
    に当該キャリアのスレッダを挿入して給糸部にある経糸
    を引っ掛けて引き込むように構成したことを特徴とする
    高精度筬通し機。
  3. 【請求項3】 移動指令信号が入力されることにより、
    当該移動指令信号の信号値に数値制御されてリードの幅
    方向に沿って目標とする位置まで精確に移動するワーク
    キャリアを備え、このワークキャリアには、筬羽が並列
    するリード面に向け局部的に探照ビームを照射するビー
    ム照射源と;この探照ビームが筬羽の有無によって増減
    する受光量変化を光電変換して映像信号として出力する
    CCD撮像素子と;この撮像素子の出力する映像信号に
    基いて筬羽と筬羽の間に存する目標の筬目位置までの距
    離を演算求積し、数値的な移動指令信号を出力して前記
    ワークキャリアに必要な動作を生起させるコンピュータ
    と;このコンピュータの移動指令信号に制御されてワー
    クキャリアが目標位置に到着したとき、其処に位置する
    筬目両側の筬羽を押し分けて一時的に拡開せしめる筬羽
    拡開器と;この筬羽拡開器が拡開した当該筬目に挿入し
    て給糸部からの経糸を引っ掛けて筬目内に引き込むこと
    により経糸を挿通せしめるスレッダとが搭載されてある
    ことを特徴とした高精度筬通し機。
  4. 【請求項4】 筬羽拡開器が直動的に進退運動可能な尖
    頭ピンを備え、ワークキャリアが目標位置に到着して停
    止したとき、筬羽拡開器のピン駆動機構が前記尖頭ピン
    を目標位置にある筬目に突入させることにより当該筬目
    両側の筬羽を押し分けて当該筬目を拡開し、この筬目が
    拡開状態にある間にスレッダ駆動機構がスレッダを挿入
    して給糸部に待機する経糸を引っ掛けて当該筬目内に引
    き込ませる請求項2又は3記載の、高精度筬通し機。
  5. 【請求項5】 筬羽拡開器の筬羽拡開体とスレッダとが
    筬目の隙間に沿って縦列配置されている請求項2〜4の
    何れか一つに記載の、高精度筬通し機。
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