JPH09136980A - 農業用フッ素樹脂フィルム - Google Patents

農業用フッ素樹脂フィルム

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JPH09136980A
JPH09136980A JP7299451A JP29945195A JPH09136980A JP H09136980 A JPH09136980 A JP H09136980A JP 7299451 A JP7299451 A JP 7299451A JP 29945195 A JP29945195 A JP 29945195A JP H09136980 A JPH09136980 A JP H09136980A
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JP
Japan
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group
fluororesin film
component
hydrogen
monomer
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Application number
JP7299451A
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English (en)
Inventor
Shunichi Onishi
俊一 大西
Satoru Momodaira
覚 桃平
Atsushi Obayashi
厚 大林
Kazuya Kinoshita
一也 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical MKV Co
Original Assignee
Mitsubishi Chemical MKV Co
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Greenhouses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性が良好で、かつ、防曇性が長期間優れ
る農業用フィルムの提供。 【解決手段】 片面または両面の表面の濡れ(JIS
K 6768による)が35dyn/cm以上であるフ
ッ素樹脂フィルムの該表面上に、(A)紫外線吸収基ま
たは/および光安定基を有するアクリル系樹脂の水系エ
マルジョンおよび、(B)無機質コロイドゾルの2成分
を主成分とし、且つ、(B)成分の配合量が固形分重量
比で(A)成分に対して0.5以上4以下である防曇剤
組成物からなる塗膜が形成されてなる農業用フッ素樹脂
フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農業用フィルムに
関するものである。更に詳しくは、耐久性が良好で、か
つ、防曇性が長期間優れる農業用フッ素樹脂フィルムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、長期耐久性に優れた農業用フィル
ムとして種々のフッ素樹脂フィルムが提供されている。
フッ素樹脂フィルムは、耐候性、機械的強度、透明性に
優れており、柔軟で風雨にも強く、気温の変化や酸化に
対しても抵抗性が大きく、農業用ハウスフィルムとして
は10〜15年の使用が可能な優れた材料である。
【0003】しかし、このフッ素樹脂フィルムをそのま
ま農業用ハウスフィルムとして適用した場合は、表面張
力が小さいために、ハウス内の水蒸気がフィルム表面に
凝縮し、水滴となって付着するため、光線透過率が著し
く低下するのみならず、冷たい水滴が作物表面に落下す
ることで、成長障害を引き起こし、農業用ハウスとして
の機能を果たさない。
【0004】かかる問題点を解決する目的で、フッ素樹
脂フィルムの内面に防曇層を設けることが行われてい
る。例えばアクリル系樹脂に界面活性剤を配合して、防
曇層を形成させる方法(特公昭60−39018号公報
等)が提案されているが、アクリル系樹脂はフッ素フィ
ルムほど耐候性が良好でなく、また、フッ素樹脂フィル
ムが紫外線を透過してしまうため、紫外線劣化により防
曇層が脱落し、長期に防曇性を持続することができな
い。
【0005】また、上述のような問題を改良するため
に、フッ素樹脂フィルムの内面に、例えばアクリル系樹
脂に紫外線吸収剤を含有した防曇層を形成させる方法
(特開平6−171036号公報等)が提案されてい
る。しかし、この方法にしても紫外線吸収剤が低分子量
物であるため、水分等により、容易に防曇層中から流出
してしまい、長期に防曇性を持続することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
のような、従来技術の欠点を解決しようとするものであ
り、フッ素樹脂フィルムとの密着性に優れ、かつ、防曇
効果の長期にわたる持続性に優れた防曇性塗膜を有する
農業用フッ素樹脂フィルムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明の要旨と
するところは、片面または両面の表面の濡れ(JISK
6768による)が35dyn/cm以上であるフッ
素樹脂フィルムの該表面上に、(A)紫外線吸収基また
は/および光安定基を有するアクリル系樹脂の水系エマ
ルジョンおよび、(B)無機質コロイドゾルの2成分を
主成分とし、且つ、(B)成分の配合量が固形分重量比
で(A)成分に対して0.5以上4以下である防曇剤組
成物からなる塗膜が形成されてなる農業用フッ素樹脂フ
ィルムに存する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の農業用フッ素樹脂フィルムに使用されるフッ素
樹脂は、樹脂の分子構造式中にフッ素を含む熱可塑性樹
脂であれば特に制限されるものではないが、具体的に
は、例えば、樹脂の構造中に4個フッ素原子を有する四
フッ化エチレン系樹脂、さらに三フッ化エチレン系樹
脂、二フッ化エチレン系樹脂、一フッ化エチレン系樹脂
およびこれら樹脂の複合物であり、中でも、四フッ化エ
チレン系樹脂および二フッ化エチレン系樹脂が好まし
く、さらに四フッ化エチレン系樹脂が好ましい。
【0009】四フッ化エチレン系樹脂とは具体的には、
例えば、四フッ化エチレン系樹脂(PTFE)、四フッ
化エチレン・パーフロロアルコキシエチレン共重合体
(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン・
パーフロロアルコキシエチレン共重合体(EPE)、四
フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FE
P)および四フッ化エチレン・エチレン共重合体(ET
FE)等があり、中でもPFA、ETFE、FEPおよ
びEPEが好ましく、特にETFEが好ましい。
【0010】ETFEを具体的に説明すると、エチレン
および四フッ化エチレンを主体とし(エチレン/四フッ
化エチレンのモル比は一般に40/60〜60/40に
ある)、そして必要により、これに少量(通常10モル
%以下)の第3のコモノマー成分を共重合させたもので
あり、本発明では、殊にエチレン/四フッ化エチレンの
含有モル比が40/60〜60/40、好ましくは45
/55〜55/45の範囲内にあり、且つ式CH2 =C
H−Cn 2n-1(ここで、nは2〜10の整数である)
で示されるパーフルオロアルキルビニルモノマー単位
(例えば、CH2=CH−C4 9 またはCH2 =CH
−C6 13から誘導される単位)の含有量が0.3〜1
0モル%、好ましくは0.3〜5%モルの範囲内にある
ETFEが好適に使用される。
【0011】このETFEはそれ自体既知のものであ
り、例えば特公昭59−50163号公報に記載の方法
で製造することができ、また、市販品として旭硝子
(株)より「アフロンR COP」なる商品名で市販さ
れているものを使用することもできる。また、上記三フ
ッ化エチレン系樹脂とは、具体的には、例えば三フッ化
塩化エチレン樹脂(CTFE)および三フッ化塩化エチ
レン・エチレン共重合体(ECTFE)等であり、中で
もCTEFEが好ましい。前記二フッ化エチレン系およ
び−フッ化エチレン系樹脂とは、具体的には、例えばフ
ッ化ビニリデン樹脂(PVDF)およびフッ化ビニル樹
脂(PVF)等である。
【0012】更に本発明においては、上記含フッ素樹脂
を主に含有する他の熱可塑性樹脂との混合物でも良い。
以上に述べたフッ素樹脂からフィルムを成形するには、
それ自体公知の方法に従い、例えば押出成形法、インフ
レーション成形法等により行なうことができる。フィル
ム成形に際して、フッ素樹脂に必要に応じて、着色剤
(例えば、酸化チタン、亜鉛華、炭酸カルシウム、沈降
性シリカ、カーボンブラック、クロムイエロー、フタロ
シアニンブルー、フタロシアニングリーン等)を配合す
ることができる。
【0013】フィルムの厚さは、あまり薄いと破れやす
くなり、逆にあまり厚くなると不経済であるのみなら
ず、フィルム作業やその後の取扱性(切断、接着、展張
作業等)に不便をきたし、更に光線透過率も低下する可
能性があるので、一般に10〜300μm、好ましくは
20〜200μmの範囲内とするのが好都合である。本
発明におけるフッ素フィルムは、その片面または両面の
表面の濡れ(JISK 6768)を35dyn/cm
になるように、予め表面処理を施すことが必要である。
濡れが35dyn/cm未満であると防曇剤組成物を塗
布する場合に、溶液のハジキが起り、均一に塗布するこ
とができず、更に塗膜との強固な密着が得られず、塗膜
の界面剥離が生じ長期に渡って防曇性を持続することが
できず好ましくない。
【0014】フッ素樹脂フィルムに施す界面処理の方法
としては、コロナ放電処理、スパッタエッチング処理、
ナトリウム処理、サンドブラスト処理等の方法があげら
れる。コロナ放電処理は針状あるいはナイフエッジ電極
と対極間で放電を行わせ、その間に試料を入れて処理を
行い、フィルム表面上にアルデヒド、酸、アルコールパ
ーオキサイド、ケトン、エーテルなどの酸素を含む官能
基を生成させる処理である。
【0015】スパッタエッチング処理は、低気圧グロー
放電を行っている電極間に試料を入れ、グロー放電によ
って生じた正イオンの衝撃により、フィルム上に多数の
微細な突起を形成するものである。サンドブラスト処理
は、フィルム面に微細な砂をふきつけて、表面上に多数
の微細な凹凸を形成するものである。
【0016】これら界面活性処理の中では、塗布層との
密着性、作業性、安全性、コストなどの点からみて、コ
ロナ放電処理を行うことが好適である。本発明における
農業用フッ素樹脂フィルムには、(A)紫外線吸収基ま
たは/および光安定基を有するアクリル系樹脂の水系エ
マルジョンおよび、(B)無機質コロイドゾルの2成分
を主成分とし、且つ、(B)成分の配合量が固形分重量
比で(A)成分に対して0.5以上4以下である防曇剤
組成物からなる塗膜(防曇塗膜)が形成されている。
【0017】この防曇剤組成分の(A)成分である、紫
外線吸収基または/および光安定基を有するアクリル系
樹脂とは、本発明において紫外線吸収性単量体または/
および光安定性単量体およびこれらと共重合可能なビニ
ル系単量体とからなる混合物を水系媒質中で乳化重合し
て得られるアクリル系樹脂、あるいは、ここで得られた
アクリル系樹脂と紫外線吸収基または光安定基を含有し
ないアクリル樹脂とを混合したアクリル系樹脂をいう。
【0018】紫外線吸収性単量体とは、紫外線吸収性能
を有するものであればよく、具体的には、下記一般式
(I)で表される重合性2−ヒドロキシベンゾフェノン
誘導体または一般式(II)で表される重合性2−ヒドロ
キシベンゾトリアゾール誘導体があげられる。
【0019】
【化4】
【0020】 R1 :水素、炭素数1〜6のアルキル基またはオキシア
ルキル基 R2 :炭素数1〜10のアルキレン基またはオキシアル
キレン基あるいは存在しない(この場合はXがベンゼン
環に直接結合する) X:エステル結合、アミド結合、エーテル結合またはウ
レタン結合 R3 :水素または低級アルキル基
【0021】
【化5】
【0022】 R4 :水素、ハロゲンまたはメチル基 R5 :水素、炭素数1〜6の炭化水素基 R6 :炭素数1〜10のアルキレン基またはオキシアル
キレン基あるいは存在しない(この場合はXがベンゼン
環に直接結合する) X:エステル結合、アミド結合、エーテル結合またはウ
レタン結合 R7 :炭素数1〜8のアルキレン基、アミノアルキレン
基または側鎖に水酸基を有するアルキル基、あるいは存
在しない(この場合はXがベンゼン環に直接結合する) R8 :水素または低級アルキル基
【0023】一般式(I)で表される単量体としては例
えば、2−ヒドロキシ−4−アクリロイルオキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−アクリロ
イルオキシ)エトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−(2−メタクリロイルオキシ)エトキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−メチル−2−アク
リロイルオキシ)エトキシベンゾフェノン等があげられ
る。
【0024】また、一般式(II)で表される単量体とし
ては例えば、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−(メタク
リロイルオキシ)フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−
〔2′−ヒドロキシ−5′−(アクリロイルオキシ)フ
ェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ
−3′−t−ブチル−5′−(メタクリロイルオキシ)
フェニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキ
シ−3′−メチル−5′−(アクリロイルオキシ)フェ
ニル〕ベンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−
5′−(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキ
シ−5′−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕
ベンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−
(アクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリア
ゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−
5′−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベン
ゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−3′−メチ
ル−5′−(アクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベ
ンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−
(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−
5′−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベン
ゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−(ア
クリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾトリアゾー
ル、2−〔2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′
−(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾト
リアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−3′−メチル−
5′−(アクリロイルオキシエチル)フェニル〕ベンゾ
トリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−(メタ
クリロイルオキシプロピル)フェニル〕−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−〔2′−ヒドロキシ−5′−
(アクリロイルオキシブチル)フェニル〕−5−メチル
ベンゾトリアゾール、〔2−ヒドロキシ−3−t−ブチ
ル−5−(アクリロイルオキシエトキシカルボニルエチ
ル)フェニル〕ベンゾトリアゾール等があげられる。ま
た、光安定性単量体とは、光安定性能を有するものであ
ればよく、具体的には、下記一般式(III)で表される重
合性ヒンダードアミン誘導体があげられる。
【0025】
【化6】
【0026】(式中、R1 及びR2 は水素原子またはメ
チル基を、R3 は水素原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基をそれぞれ示す) 一般式(III)で表される光安定性単量体の具体例をあげ
れば下記の通りである。4−アクリロイルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイ
ルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ
ン、4−アクリロイルオキシ−1−エチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオ
キシ−1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、4−アクリロイルオキシ−1−ブチル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−メタクリロ
イルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−
ペンタメチルピペリジン、4−メタクリロイルオキシ−
1−エチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−メタクリロイルオキシ−1−ブチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−クリトノイルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
クリトノイルオキシ−1−プロピル−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン。
【0027】これらの光安定性単量体、紫外線吸収性単
量体はそれぞれ単独で用いても併用してもよい。特に光
安定性単量体と紫外線吸収性単量体とを併用した場合に
防曇性能の持続効果が大きく好ましい。また、これら紫
外線吸収性単量体または/および光安定性単量体は0.
1〜99.9重量%の範囲で使用し共重合させればよい
が、最終的に本発明で使用するアクリル系樹脂におい
て、紫外線吸収性単量体または/および光安定性単量体
のアクリル系樹脂中に占める割合が、0.1〜20重量
%であることが好ましい。20重量%を超えるときは、
防曇効果が配合量に比例して向上しないので好ましくな
い。
【0028】また、上記の紫外線吸収性単量体または/
および光安定性単量体と共重合可能なビニル系単量体と
しては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、イタコン
酸等のα,β−エチレン性不飽和カルボン酸類;エチレ
ンスルホン酸のようなα,β−エチレン性不飽和スルホ
ン酸類;2−アクリルアミド−2−メチルプロパン酸;
α,β−エチレン性不飽和ホスホン酸類;アクリル酸ま
たはメタクリル酸のヒドロキシエチル等の水酸基含有ビ
ニル単量体;アクリロニトリル類;アクリルアマイド
類;アクリル酸またはメタクリル酸のグリシジルエステ
ル類;アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステ
ル類〔以下これをアクリル酸アルキルエステル類と記
す。〕;アルケニルベンゼン類などがあげられる。
【0029】アクリル酸アルキルエステル類としては、
例えばアクリル酸メチルエステル、アクリル酸エチルエ
ステル、アクリル酸−n−プロピルエステル、アクリル
酸イソプロピルエステル、アクリル酸−n−ブチルエス
テル、アクリル酸−2−エチルヘキシルエステル、アク
リル酸デシル、メタクリル酸メチルエステル、メタクリ
ル酸エチルエステル、メタクリル酸−n−プロピルエス
テル、メタクリル酸イソプロピルエステル、メタクリル
酸−n−ブチルエステル、メタクリル酸−2−エチルヘ
キシルエステル、メタクリル酸デシル等があげられ、一
般には、アルキル基の炭素数が1〜20個のアクリル酸
アルキルエステルおよび/またはアルキル基の炭素数が
1〜20個のメタクリル酸アルキルエステルが使用され
る。
【0030】アルケニルベンゼン類としては、例えばス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等があげ
られる。これら単量体は、単独で用いても2種以上の併
用でもよい。紫外線吸収基または光安定基を有しないア
クリル系樹脂と混合する場合は、これらビニル系単量体
等を共重合させたアクリル系樹脂を用いればよい。アク
リル系樹脂を製造する際に用いる界面活性剤としては、
陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、非イオ
ン系界面活性剤のいずれであってもよい。
【0031】陰イオン系界面活性剤としては、例えばオ
レイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム等の脂肪酸
塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウ
ム等の高級アルコール硫酸エステル類;ドデジルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン
酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩および
アルキルナフタレンスルホン酸塩;ナフタレンスルホン
酸ホルマリン縮合物;ジアルキルスルホコハク酸塩;ジ
アルキルホスフェート塩;ポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレ
ンサルフェート塩等がある。
【0032】陽イオン系界面活性剤としては、例えばエ
タノールアミン類;ラウリルアミンアセテート、トリエ
タノールアミンモノステアレートギ酸塩;ステアラミド
エチルジエチルアミン酢酸塩等のアミン塩;ラウリルト
リメチルアンモニウムクロライド、ステアリルトリメチ
ルアンモニウムクロライド、ジラウリルジメチルアンモ
ニウムクロライド、ジステアリルジメチルアンモニウム
クロライド、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムク
ロライド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムク
ロライド等の第4級アンモニウム塩等がある。
【0033】非イオン系界面活性剤としては、例えばポ
リオキシエチレンラウリルアルコール、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエ
ーテル等のポリオキシエチレン高級アルコールエーテル
類;ポリオキシエチレンオクチルフェノール、ポリオキ
シエチレンノニルフェノール等のポリオキシエチレンア
ルキルアリールエーテル類;ポリエチレングリコールモ
ノステアレート等のポリオキシエチレンアシルエステル
類;ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加
物;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリ
オキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;シュガー
エステル類;セルロースエーテル類等がある。
【0034】これらは単独で用いても併用してもよい
が、配合する無機質コロイドゾルの種類によって制限を
うける。即ち、水溶液中で一般に陰電荷に帯電するシリ
カゾルと陽イオン系界面活性剤、水溶液中で一般に陽電
荷に帯電するアルミナゾルと陰イオン系界面活性剤との
組合せは避けるべきである。これらの組合せは、ゾルの
ゲル化や防曇性組成物の凝集・分離を起こしやすく、塗
布を困難にする。これら界面活性剤は、単量体の仕込み
合計量に対し0.1〜10重量%の範囲で使用される。
10重量%を超えると乾燥塗膜の耐水性を低下させるの
で好ましくない。
【0035】アクリル系樹脂の製造に当って用いられる
重合開始剤としては、例えば過硫酸アンモニウム、過硫
酸カリウム等の過硫酸塩;アセチルパーオキサイド、過
酸化ベンゾイル等の有機過酸化物等があげられる。これ
らは、単量体の仕込み合計量に対して0.1〜10重量
%の範囲で使用される。本発明のアクリル系樹脂を得る
ための重合方法は、単量体の仕込方法が回分方式でも、
連続送入方式でもよい。また一部を先に重合したのち、
残部を連続的に送入する方式でもよい。
【0036】連続的に送入する単量体は、そのままでも
よいが、水と界面活性剤を用いて単量体分散液として送
入する方式が、きわめて好適である。本発明において用
いられる防曇剤組成物の(A)成分であるアクリル系樹
脂の水系エマルジョンは、各単量体と界面活性剤の存在
下、乳化重合によって得られた水系エマルジョンをその
まま使用しても、更にこのものに液状分散媒を加えて稀
釈したものでもよく、また上記のような重合によって生
じた重合体を分別採取し、これを液状分散媒に再分散さ
せて水系エマルジョンとしたものでもよい。
【0037】本発明において用いられる防曇剤組成物の
(B)成分である無機質コロイドゾルは、フッ素樹脂フ
ィルム表面に塗布することにより、成形品表面に親水性
を付与する機能を果すものである。無機質コロイドゾル
としては、例えばシリカ、アルミナ、水不溶性リチウム
シリケート、水酸化鉄、水酸化スズ、酸化チタン、硫酸
バリウム等の無機質水性コロイド粒子を、種々の方法
で、水または親水性媒体中に分散させた、水性ゾルがあ
げられる。中でも好ましいのは、シリカゾルとアルミナ
ゾルである。これらは、単独で用いても併用してもよ
い。
【0038】使用する無機質コロイドゾルとしては、そ
の平均粒子径が5〜100mμの範囲のものが好まし
い。この範囲内にあれば、平均粒子径の異なる2種以上
のコロイドゾルを組合せて用いてもよい。平均粒子径が
100mμを超えると、塗膜が白く失透する傾向がでて
くるのみならず、防曇持続性が低下するため好ましくな
い。また、5mμに満たないときは、無機質コロイドゾ
ルの安定性に欠ける恐れがある。
【0039】無機質コロイドゾルは、その配合量を固形
分重量比でアクリル系樹脂に対して0.5以上4以下に
することが肝要である。即ち0.5に満たないときは、
充分な防曇効果が発揮できない。また、4を超えるとき
は、防曇効果が配合量に比例して向上しないばかりでな
く、塗布後に形成される塗膜が白濁化し光線透過率を低
下させ、また、塗膜が粗雑でぜい弱になり易くなるので
不適である。
【0040】本発明において用いられる防曇剤組成物に
は、架橋剤を配合するのが好ましい。即ちこの架橋剤に
よってアクリル系樹脂同志が架橋し、耐水性を向上させ
ることができる。本発明の防曇性組成物に配合される架
橋剤としては、フェノール樹脂類、アミノ樹脂類、アミ
ン化合物類、アジリジン化合物類、アゾ化合物類、イソ
シアネート化合物類、エポキシ化合物類、シラン化合物
類等があげられるが、特にアミン化合物類、アジリジン
化合物類、エポキシ化合物類が好適である。
【0041】アミン化合物類としては、ジエチレントリ
アミン、トリエチレンペンタミン、ヘキサメチレンジア
ミン等の脂肪族ポリアミン;3,3′−ジメチル−4,
4′−ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソホロンジ
アミン等の脂環式アミン;4,4′−ジアミノジフェニ
ルメタン、m−フェニレンジアミン等の芳香族アミンが
使用される。
【0042】アジリジン化合物類としては、トリス−
2,4,6−(1−アジリジニル)−1,3,5−トリ
アジン、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジ
ニルプロピオネート、トリス〔1−(2−メチル)アジ
リジニル〕ホスフィンオキシド、ヘキサ〔1−(2−メ
チル)−アジリジニル〕トリホスファトリアジン等が使
用される。
【0043】エポキシ化合物類としては、ビスフェノー
ルAまたはビスフェノールFとエピクロルヒドリンとの
反応生成物、フェノール(または置換フェノール)とホ
ルムアルデヒドとの樹脂反応生成物とエピクロルヒドリ
ンの反応により生成されるエポキシ化ノボラック樹脂、
エピクロルヒドリン及び脂肪族多価アルコール例えばグ
リセロール、1,4−ブタンジオール、ポリ(オキシプ
ロピレン)グリコールまたは類似の多価アルコール成分
から生成される樹脂状反応生成物及び過酢酸を用いるエ
ポキシ化により得られる樹脂等が使用される。エポキシ
化合物類では、さらに三級アミン類や四級アンモニウム
塩類を触媒として併用すると好ましい。
【0044】これら架橋剤は、その添加量がアクリル系
樹脂固形分に対して0.1〜30重量%の範囲で使用で
きる。特に、0.5〜10重量%の範囲が好ましい。更
に、本発明において用いられる防曇剤組成物には必要に
応じて液状分散媒が配合される。かかる液状分散媒とし
ては、水を含む親水性ないし水混合性溶媒が含まれ、
水;メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール等の一価アルコール類;エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、グリセリン等の多価アルコ
ール類;ベンジルアルコール等の環式アルコール類;セ
ロソルブアセテート類;ケトン類等があげられる。これ
ら液状分散媒は単独で用いても併用してもよいが、防曇
性組成物の分散安定性、フッ素樹脂フィルムに塗布した
後の濡れ性、液状分散媒除去の難易、経済性を勘案して
決めるのが好ましい。
【0045】本発明において用いられる防曇剤組成物に
は更に必要に応じて、消泡剤、界面活性剤、可塑剤、造
膜助剤、増粘剤、顔料、顔料分散剤等の慣用の添加剤を
混合することができる。本発明の農業用フッ素樹脂フィ
ルムは、これらの成分からなる防曇剤組成分を、表面の
濡れが35dyn/cm以上であるフッ素樹脂フィルム
表面に塗布し、強制乾燥または自然乾燥し、液状分散媒
を揮散させることによって塗膜を形成する。
【0046】塗布する方法としては、ロールコート法、
ディップコート法、ハケ塗り法、スプレーコート法、ナ
イフコート法等それ自体公知の如何なる方法によっても
よい。また、強制乾燥する方法としては、熱風乾燥法、
赤外線輻射法等が採用できる。強制乾燥するときの加熱
温度は、塗布された防曇剤組成物によって決定される
が、50〜250℃、好ましくは70〜200℃の範囲
で使用される。フッ素樹脂フィルムの表面に防曇剤組成
物を塗布し、液状分散媒を乾燥、揮散させた後の固形物
の付着量は、0.01〜10g/m2 、特に0.1〜5
g/m 2 の範囲にあるのが好適である。本発明の農業用
フッ素樹脂フィルムを農業用被覆材として展張使用する
場合に、防曇塗膜が片面にのみ形成されたフィルムは、
その面がハウス又はトンネル等の内側となるようにして
使用すればよい。
【0047】
【発明の効果】本発明に係る農業用フッ素樹脂フィルム
は、防曇塗膜と、その塗膜が特定濡れのフッ素樹脂フィ
ルム表面上に形成されていることにより、密着性に優
れ、耐久性、防曇性が飛躍的に向上するので、農業用被
覆材としての利用価値は極めて大きい。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の例
に限定されるものではない。 実施例1〜19、比較例1〜9 1.フッ素樹脂フィルムの調整 エチレン−テトラフルオロエチレン共重合樹脂フィルム
(ETFEフィルム)(デュポン(株)製テフゼルA
S、厚み64μm)の片面上に、放電電圧120V、放
電電流4.7A、ラインスピード5〜15m/minで
コロナ処理を行いJIS K 6768による「濡れ」
を測定し、その値を表−3に示した。
【0049】2.防曇剤組成物の製造 アクリル系樹脂の調整(樹脂A〜M) 四ツ口フラスコにポリオキシエチレンラウリルエーテル
2重量部及び水80重量部を仕込んで窒素ガス気流下に
60℃まで加熱し、ここに過硫酸アンモニウム0.5重
量部を添加し、更に表−1に示した各単量体の混合物1
00重量部を3時間にわたって滴下した。この際の反応
温度は60〜70℃の範囲に保持するが、滴下終了後も
同温度範囲に2時間保持してから冷却し、アンモニア水
で中和して、アクリル系樹脂エマルジョン(樹脂A〜
M)を得た。
【0050】 防曇剤組成物の調整(1〜23) において得られたアクリル系樹脂エマルジョンに、表
−2に示した種類及び量の無機質コロイドゾル、その他
を配合し、防曇剤組成物(1〜23)を調整した。 3.塗膜の形成 得られた防曇剤組成物を、表−3に示したフッ素樹脂フ
ィルムの表面処理を施した面上にバーコート法によっ
て、乾燥後の塗布量(固形分として)が0.5g/m2
となるように塗布し、90℃の熱風中に1分間滞留さ
せ、溶媒を飛散させた。
【0051】4.フィルムの評価 得られたフィルムの性能を下記の方法で評価し、結果を
表−3に示した。 密着性 フィルムの塗膜を形成した面にセロハンテープを接着
し、このセロハンテープを剥した時に、塗膜の剥離状況
を肉眼で観察した。評価基準は、次の通りである。 ◎…塗膜が全く剥離せず、完全に残ったもの。 ○…塗膜の2/3以上が剥離せず残ったもの。 △…塗膜の2/3以上が剥離したもの。 ×…塗膜が完全に剥離したもの。
【0052】 防曇性 500ccのビーカーに300ccの水(50℃)を入
れ、防曇剤組成物被膜の形成された面がビーカーの内側
になるように上記フィルムにて被覆した後、恒温水槽
(50℃)にビーカーを地表面から10度傾斜させて低
部から2/3の部分まで水浸させ、25℃の恒温室に所
定月数放置した後のフィルム面の水滴の流れ状況を肉眼
観察した。評価基準は、次の通りである。 ◎…水が薄膜状に付着し、水滴が認められない状態。 ○…水が薄膜状に付着しているが、わずかに大粒の水滴
が認められる状態。 △…部分的に細かい水滴の付着が認められる状態。 ×…全面的に細かい水滴の付着が認められる状態。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 B32B 27/30 D A (72)発明者 大林 厚 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内 (72)発明者 木下 一也 愛知県名古屋市中村区岩塚町大池2番地 三菱化学エムケーブイ株式会社名古屋事業 所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面または両面の表面の濡れ(JIS
    K 6768による)が35dyn/cm以上であるフ
    ッ素樹脂フィルムの該表面上に、(A)紫外線吸収基ま
    たは/および光安定基を有するアクリル系樹脂の水系エ
    マルジョンおよび、(B)無機質コロイドゾルの2成分
    を主成分とし、且つ、(B)成分の配合量が固形分重量
    比で(A)成分に対して0.5以上4以下である防曇剤
    組成物からなる塗膜が形成されてなる農業用フッ素樹脂
    フィルム。
  2. 【請求項2】 防曇剤組成物の(A)成分が、紫外線吸
    収性単量体または/および光安定性単量体およびこれら
    と共重合可能なビニル系単量体とからなる単量体混合物
    を水系媒質中で乳化重合させて得られたアクリル系樹脂
    の水系エマルジョンである請求項1記載の農業用フッ素
    樹脂フィルム。
  3. 【請求項3】 防曇剤組成物の(A)成分における、紫
    外線吸収性単量体または/および光安定性単量体のアク
    リル系樹脂中に占める割合が、0.1〜20重量%であ
    る請求項1または2記載の農業用フッ素樹脂フィルム。
  4. 【請求項4】 防曇剤組成物中に、(A)成分のアクリ
    ル系樹脂の架橋剤が配合されている、請求項1ないし3
    のいずれかの項に記載の農業用フッ素樹脂フィルム。
  5. 【請求項5】 防曇剤組成物の(A)成分に用いられる
    紫外線吸収性単量体が一般式(I)または/および一般
    式(II)から選ばれる少なくとも一種の紫外線吸収性単
    量体である請求項1ないし4のいずれかの項に記載の農
    業用フッ素樹脂フィルム。 【化1】 1 :水素、炭素数1〜6のアルキル基またはオキシア
    ルキル基 R2 :炭素数1〜10のアルキレン基またはオキシアル
    キレン基あるいは存在しない(この場合はXがベンゼン
    環に直接結合する) X:エステル結合、アミド結合、エーテル結合またはウ
    レタン結合 R3 :水素または低級アルキル基 【化2】 4 :水素、ハロゲンまたはメチル基 R5 :水素、炭素数1〜6の炭化水素基 R6 :炭素数1〜10のアルキレン基またはオキシアル
    キレン基あるいは存在しない(この場合はXがベンゼン
    環に直接結合する) X:エステル結合、アミド結合、エーテル結合またはウ
    レタン結合 R7 :炭素数1〜8のアルキレン基、アミノアルキレン
    基または側鎖に水酸基を有するアルキル基、あるいは存
    在しない(この場合はXがベンゼン環に直接結合する) R8 :水素または低級アルキル基
  6. 【請求項6】 防曇剤組成物の(A)成分に用いられる
    光安定性単量体が、一般式(III)から選ばれる少なくと
    も一種の光安定性単量体である請求項1ないし5のいず
    れかの項に記載の農業用フッ素樹脂フィルム。 【化3】 1 :水素またはメチル基 R2 :水素またはメチル基 R3 :水素または炭素数1〜4のアルキル基
  7. 【請求項7】 防曇剤組成物の(B)成分が、シリカゾ
    ルまたはアルミナゾルである請求項1ないし6のいずれ
    かの項に記載の農業用フッ素樹脂フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003088747A1 (en) 2002-04-22 2003-10-30 Polinas Plastic Of America, Inc. Multilayer oriented antimicrobial and antifogging films
JP2004136646A (ja) * 2002-08-20 2004-05-13 Toray Ind Inc フッ素フィルム積層体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003088747A1 (en) 2002-04-22 2003-10-30 Polinas Plastic Of America, Inc. Multilayer oriented antimicrobial and antifogging films
US6838186B2 (en) 2002-04-22 2005-01-04 Polinas Plastic Of America, Inc. Multilayer oriented antimicrobial and antifogging films
JP2004136646A (ja) * 2002-08-20 2004-05-13 Toray Ind Inc フッ素フィルム積層体

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