JPH09136646A - 鉄道車両構体 - Google Patents
鉄道車両構体Info
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- JPH09136646A JPH09136646A JP6218458A JP21845894A JPH09136646A JP H09136646 A JPH09136646 A JP H09136646A JP 6218458 A JP6218458 A JP 6218458A JP 21845894 A JP21845894 A JP 21845894A JP H09136646 A JPH09136646 A JP H09136646A
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- Japan
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- roof
- railway vehicle
- vehicle
- rafters
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T30/00—Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】製作費安価で超軽量で耐圧性の優れた鉄道車両
構体を又、圧力変動時の柱の形状を提供することにあ
る。 【構成】軽合金属製の側外板部材を複合接合して構成さ
れる側構体2と、屋根外板部材を複数接合して構成され
る屋根構体4と、前記側構体2と屋根構体4との間に車
体長手方向に引通して配置される軒桁11、幕板12
(これらは軽合金押出型材)と、側構体2の内側に配置
される側柱9a、9b、屋根構体4の内側に配置される
垂木10a、10bと、この側柱9a、9b、垂木10
a、10bは対称型としたこと、及び台枠3、床8から
構成される。 【効果】低騒音で気客性がよく快適な車両が得られ、か
つ、運転経費の低減が図れる。
構体を又、圧力変動時の柱の形状を提供することにあ
る。 【構成】軽合金属製の側外板部材を複合接合して構成さ
れる側構体2と、屋根外板部材を複数接合して構成され
る屋根構体4と、前記側構体2と屋根構体4との間に車
体長手方向に引通して配置される軒桁11、幕板12
(これらは軽合金押出型材)と、側構体2の内側に配置
される側柱9a、9b、屋根構体4の内側に配置される
垂木10a、10bと、この側柱9a、9b、垂木10
a、10bは対称型としたこと、及び台枠3、床8から
構成される。 【効果】低騒音で気客性がよく快適な車両が得られ、か
つ、運転経費の低減が図れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両構体に係り、
特に軽量で、かつ、高速で走行するものに好適な鉄道車
両構体に関するものである。
特に軽量で、かつ、高速で走行するものに好適な鉄道車
両構体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄系材料よりなる鉄道車両構体
(以下単に構体という)では骨部材の外側に外板を接合
して構成されている。また、ステンレス鋼の構体は、各
骨部材間と外板接合の強度向上のために、3次元立体継
手で構成されている。
(以下単に構体という)では骨部材の外側に外板を接合
して構成されている。また、ステンレス鋼の構体は、各
骨部材間と外板接合の強度向上のために、3次元立体継
手で構成されている。
【0003】また、軽合金製のアルミニウム合金材料に
よる構体は、外板と骨部材を一体にした押出型材を用い
て構成されている。例えば、軽金属車両委員会報告書N
o.3(昭和49年〜昭和52年、社団法人日本鉄道車
輌工業会発行)第70頁ないし第72項に記載された構
体構造が挙げられる。
よる構体は、外板と骨部材を一体にした押出型材を用い
て構成されている。例えば、軽金属車両委員会報告書N
o.3(昭和49年〜昭和52年、社団法人日本鉄道車
輌工業会発行)第70頁ないし第72項に記載された構
体構造が挙げられる。
【0004】この他、客室の床面を構成する床板の軽量
化を図るために、床板床面自体を接着製アルミハニカム
サンドイッチパネルとした構造が知られている。この前
記ハニカム材を用いた構造として関連するものには、例
えば実開昭54−183007号或いは実開昭60−1
79569号等が挙げられる。
化を図るために、床板床面自体を接着製アルミハニカム
サンドイッチパネルとした構造が知られている。この前
記ハニカム材を用いた構造として関連するものには、例
えば実開昭54−183007号或いは実開昭60−1
79569号等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】鉄道車両の高速走行に
伴い、軌道への衝撃の増大、走行時に発生する騒音の増
大、運転動力費の増大などの問題が生じる。これらの問
題点を解決するために、鉄道車両全体を軽量化する必要
がある。この軽量化を図る中で、全体重量のうち大きな
比重を占める構体を軽量化することが必要不可欠であ
る。
伴い、軌道への衝撃の増大、走行時に発生する騒音の増
大、運転動力費の増大などの問題が生じる。これらの問
題点を解決するために、鉄道車両全体を軽量化する必要
がある。この軽量化を図る中で、全体重量のうち大きな
比重を占める構体を軽量化することが必要不可欠であ
る。
【0006】軽量化のためには、軽合金製の押出形材を
採用し、更に外板部分も押出形材によって構成してい
る。ところが、押出形材自体の板厚を薄くするには、技
術的に限界がある。また、板自体の面外曲げ剛性が低下
するので多数の補強材を設置する必要が生じ、製作工数
増大という問題があった。
採用し、更に外板部分も押出形材によって構成してい
る。ところが、押出形材自体の板厚を薄くするには、技
術的に限界がある。また、板自体の面外曲げ剛性が低下
するので多数の補強材を設置する必要が生じ、製作工数
増大という問題があった。
【0007】一方、従来床板として用いられているアル
ミハニカムサンドイッチパネルは、表材と芯材を樹脂製
接着剤によって接合していた。したがって、骨部材との
接合をボルト、ナット或いはリベット等によって行うこ
とになり、溶接接合に比べて工数が増大するという問題
があった。さらに、従来のアルミハニカムサンドイッチ
パネルの曲げ剛性は、前記樹脂製接着剤の強度によって
決まるため、大きな荷重が作用する部位に用いた場合、
その強度と信頼性の確保の点で問題があった。
ミハニカムサンドイッチパネルは、表材と芯材を樹脂製
接着剤によって接合していた。したがって、骨部材との
接合をボルト、ナット或いはリベット等によって行うこ
とになり、溶接接合に比べて工数が増大するという問題
があった。さらに、従来のアルミハニカムサンドイッチ
パネルの曲げ剛性は、前記樹脂製接着剤の強度によって
決まるため、大きな荷重が作用する部位に用いた場合、
その強度と信頼性の確保の点で問題があった。
【0008】ところで、鉄道車両が高速でトンネル内を
走行する場合、車外圧力が急激に変化することが知られ
ている。特に、車両同士がトンネル内で擦れ違う場合に
大きな圧力変動が短時間に発生する。このような圧力変
動が、車内に伝播して乗客に不快感を与えないようにす
るために、構体全体を機密構造としている。したがっ
て、構体には乗客および各種機器の荷重、該構体自体の
重量および前記車外圧力変動による圧力が作用する。こ
のため、構体の剛性向上および圧力荷重に対する強度向
上を図らなければならない。ところが、構体の剛性およ
び強度の向上を図ることと、軽量化を図ることとは相反
する関係にあり、実現するのが困難な状況にある。
走行する場合、車外圧力が急激に変化することが知られ
ている。特に、車両同士がトンネル内で擦れ違う場合に
大きな圧力変動が短時間に発生する。このような圧力変
動が、車内に伝播して乗客に不快感を与えないようにす
るために、構体全体を機密構造としている。したがっ
て、構体には乗客および各種機器の荷重、該構体自体の
重量および前記車外圧力変動による圧力が作用する。こ
のため、構体の剛性向上および圧力荷重に対する強度向
上を図らなければならない。ところが、構体の剛性およ
び強度の向上を図ることと、軽量化を図ることとは相反
する関係にあり、実現するのが困難な状況にある。
【0009】本発明の目的とするところは、製作費安価
で超軽量で耐圧性の優れた鉄道車両構体を提供すること
にある。
で超軽量で耐圧性の優れた鉄道車両構体を提供すること
にある。
【0010】又、圧力変動による力を等分に負担するた
めに有効な垂木、側柱の形状を提供することにある。
めに有効な垂木、側柱の形状を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的は、側構体およ
び屋根構体を軽合金製の表材、芯材、枠材および結合部
材とから構成し、前記芯材の両面に表材を配置し、か
つ、該芯材および表材の外周部に結合用部材を配置し、
これらをそれぞれろう付によって接合し、該側構体およ
び屋根構体と車体長手方向に設置される軒部材および車
体周方向に設置される骨部材とから構体を構成するこ
と、更には側柱、垂木は同一ピッチの円環状に構成する
ことにより、達成される。
び屋根構体を軽合金製の表材、芯材、枠材および結合部
材とから構成し、前記芯材の両面に表材を配置し、か
つ、該芯材および表材の外周部に結合用部材を配置し、
これらをそれぞれろう付によって接合し、該側構体およ
び屋根構体と車体長手方向に設置される軒部材および車
体周方向に設置される骨部材とから構体を構成するこ
と、更には側柱、垂木は同一ピッチの円環状に構成する
ことにより、達成される。
【0012】
【作用】鉄道車両が高速で走行する場合、車外圧力変動
が生じる。特にトンネル内で車両同士が擦れ違う際に前
記圧力変動が最大となる。この車外圧力の変動は構体を
構成する機密壁に作用する。このような圧力変動に耐え
るために、本発明の側構体を構成する側外板部材は、芯
材および表材を重ねあわせて、これらをろう付によって
結合した積層材によって構成されている。前記側外板部
材は、面外の曲げ剛性が高く、前記車外圧力が作用して
も十分耐え得る。したがって、本発明によれば、鉄道車
両構体の耐圧性を向上させることができる。
が生じる。特にトンネル内で車両同士が擦れ違う際に前
記圧力変動が最大となる。この車外圧力の変動は構体を
構成する機密壁に作用する。このような圧力変動に耐え
るために、本発明の側構体を構成する側外板部材は、芯
材および表材を重ねあわせて、これらをろう付によって
結合した積層材によって構成されている。前記側外板部
材は、面外の曲げ剛性が高く、前記車外圧力が作用して
も十分耐え得る。したがって、本発明によれば、鉄道車
両構体の耐圧性を向上させることができる。
【0013】また、前記圧力変動が構体に作用した場
合、屋根構体においても圧力を受ける。また、屋根構体
は、前記圧力変動を受ける面積が広い。そこで、本発明
の屋根構体を構成する屋根外板部材は、芯材および表材
を重ねあわせて、これらをろう付によって接合して構成
されている。前記屋根外板部材は、面外の曲げ剛性が高
く、前記車外圧力が作用しても十分耐え得る。したがっ
て、本発明によれば、鉄道車両構体の耐圧性を向上させ
ることができる。
合、屋根構体においても圧力を受ける。また、屋根構体
は、前記圧力変動を受ける面積が広い。そこで、本発明
の屋根構体を構成する屋根外板部材は、芯材および表材
を重ねあわせて、これらをろう付によって接合して構成
されている。前記屋根外板部材は、面外の曲げ剛性が高
く、前記車外圧力が作用しても十分耐え得る。したがっ
て、本発明によれば、鉄道車両構体の耐圧性を向上させ
ることができる。
【0014】また、該側外板部材と屋根外板部材におい
ては、芯材と結合用部材をろう付によって結合している
ため、結合用部材から表材だけでなく芯材にも荷重を分
散させて伝達できる。このことによって、該各外板部材
の公称応力を低減でき剛性向上が図れる。
ては、芯材と結合用部材をろう付によって結合している
ため、結合用部材から表材だけでなく芯材にも荷重を分
散させて伝達できる。このことによって、該各外板部材
の公称応力を低減でき剛性向上が図れる。
【0015】さらに、前記各外板部材は従来の材料に比
べて軽量である。すなわち、軽合金製簿板によって構成
された表材および芯材を主要な構成材料としていること
から、従来の剛製材料よりも材質自体が軽量であり、か
つ、軽合金製押出形材に比べて各板部が薄いため、軽量
である。したがって、該外板部材を用いて製作される構
体は軽量なものとなる。
べて軽量である。すなわち、軽合金製簿板によって構成
された表材および芯材を主要な構成材料としていること
から、従来の剛製材料よりも材質自体が軽量であり、か
つ、軽合金製押出形材に比べて各板部が薄いため、軽量
である。したがって、該外板部材を用いて製作される構
体は軽量なものとなる。
【0016】ところで、前記外板部材は表材および芯材
をろう付によって接合しているため、該各表材自体はそ
の全面にわたって芯材に接合された構造となっている。
したがって、従来の外板に比べて前記表材はその表面に
生じる歪が少なく、常に平滑な状態で骨部材に接合され
ることになる。このことは、表材自体が骨部材とともに
変形を伴うことなく荷重を負担できる状態であるため、
外板部材として用いる場合に極限設計が可能となる。
をろう付によって接合しているため、該各表材自体はそ
の全面にわたって芯材に接合された構造となっている。
したがって、従来の外板に比べて前記表材はその表面に
生じる歪が少なく、常に平滑な状態で骨部材に接合され
ることになる。このことは、表材自体が骨部材とともに
変形を伴うことなく荷重を負担できる状態であるため、
外板部材として用いる場合に極限設計が可能となる。
【0017】更に、側柱、垂木等を連続して円環になる
ように構成し、かつ台枠、側、軒桁と接合する所は、フ
ランジ幅を広げることにより力の流れを円滑にしたこと
により、構体の剛性向上を図りながら軽量化が図れる。
ように構成し、かつ台枠、側、軒桁と接合する所は、フ
ランジ幅を広げることにより力の流れを円滑にしたこと
により、構体の剛性向上を図りながら軽量化が図れる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図9によ
って説明する。同図において、構体1は、側構体2、台
枠3、屋根構体4および妻構体5から構成されている。
6は台枠3を構成する側はりで、台枠3の車体幅方向の
両端に車体長手方向に引通して設置されている。この側
はり6の間に車体幅方向に引通して設置された横はり7
が設置されており、この両端は側はり6の側面6aに接
合している。この横はり7は前記側はり6の間に車体長
手方向に所定のピッチで平行に配置されており、この上
に床板8が車体長手方向に引通して設置されている。床
板8としては軽量化のために軽合金製押出形材を採用
し、室内側には一体成形のリブが設けられている。9は
側柱、10は垂木である。該垂木10の側面に軒桁11
が設置され、かつ、車体上部の肩部を構成する幕板12
が設置されている。骨部材の側柱9、垂木10、軒桁1
1の外表面には、後述する積層材からなる外板部材13
が接合される。外板部材13は側構体2の外板部材13
aおよび屋根構体4の外板部材13bとから成る。側柱
9は台枠3の側梁6の上面から車体上方の軒桁11まで
連続したπ形(またはU字形)の部材で成形されてい
る。垂木10は両側に配置している軒桁11の間に車体
長手方向について所定のピッチで平行に配置され、該垂
木10の両端は軒桁11に接合されている。垂木10と
側柱9のピッチは合わせて円環を構成している。軒桁1
1と幕板12は押出形材で形成され、幕板12は軒桁1
1と外板部材13aの間に車体長手方向に引通して配置
される。前記外板部材13(13a、13b)は、図3
と図4に示すように表材14および15とこの表材1
4、15の間に配置される芯材16とから成る積層構造
となっている。この表材14および15のうち、一方が
構体1の外表面を成している。この芯材16としては、
軽合金製ハニカム材が用いられ、該芯材16と表材1
4、15はろう付によって接合される。前記外板部材1
3aは側窓部17に相当する開口部を有しており、この
側窓部17には窓ガラス受18が取付けられている。
って説明する。同図において、構体1は、側構体2、台
枠3、屋根構体4および妻構体5から構成されている。
6は台枠3を構成する側はりで、台枠3の車体幅方向の
両端に車体長手方向に引通して設置されている。この側
はり6の間に車体幅方向に引通して設置された横はり7
が設置されており、この両端は側はり6の側面6aに接
合している。この横はり7は前記側はり6の間に車体長
手方向に所定のピッチで平行に配置されており、この上
に床板8が車体長手方向に引通して設置されている。床
板8としては軽量化のために軽合金製押出形材を採用
し、室内側には一体成形のリブが設けられている。9は
側柱、10は垂木である。該垂木10の側面に軒桁11
が設置され、かつ、車体上部の肩部を構成する幕板12
が設置されている。骨部材の側柱9、垂木10、軒桁1
1の外表面には、後述する積層材からなる外板部材13
が接合される。外板部材13は側構体2の外板部材13
aおよび屋根構体4の外板部材13bとから成る。側柱
9は台枠3の側梁6の上面から車体上方の軒桁11まで
連続したπ形(またはU字形)の部材で成形されてい
る。垂木10は両側に配置している軒桁11の間に車体
長手方向について所定のピッチで平行に配置され、該垂
木10の両端は軒桁11に接合されている。垂木10と
側柱9のピッチは合わせて円環を構成している。軒桁1
1と幕板12は押出形材で形成され、幕板12は軒桁1
1と外板部材13aの間に車体長手方向に引通して配置
される。前記外板部材13(13a、13b)は、図3
と図4に示すように表材14および15とこの表材1
4、15の間に配置される芯材16とから成る積層構造
となっている。この表材14および15のうち、一方が
構体1の外表面を成している。この芯材16としては、
軽合金製ハニカム材が用いられ、該芯材16と表材1
4、15はろう付によって接合される。前記外板部材1
3aは側窓部17に相当する開口部を有しており、この
側窓部17には窓ガラス受18が取付けられている。
【0019】次に、側柱9a(π形)、9b(U形)と
外板部材13aの接合構造および垂木10a(π形)、
10b(U形)と外板部材13bの接合構造を図3ない
し図6により説明する。外板部材13aおよび13bの
車内係の表材14、15の間で側柱9a、9bおよび垂
木10a、10bの接合位置に対応した箇所にはロ形断
面を有した結合部材19、20が配置されている。この
結合用部材19、20は表材14、15および芯材16
とろう付によって接合されたもので、外板部材13aお
よび13bを形成するときにあらかじめ設けている。結
合用部材19と芯材16とを接合面19aでろう付によ
り強固に接合するため、その断面形状をロ形とする。
又、前記側柱9a(π形)、10a(π形)と垂木9b
(U形)、10b(U形)は同一形状の部品を使用する
ものとし、高さは強度により決めるものとする。即ち9
a、10bの高さが異なってもよい。
外板部材13aの接合構造および垂木10a(π形)、
10b(U形)と外板部材13bの接合構造を図3ない
し図6により説明する。外板部材13aおよび13bの
車内係の表材14、15の間で側柱9a、9bおよび垂
木10a、10bの接合位置に対応した箇所にはロ形断
面を有した結合部材19、20が配置されている。この
結合用部材19、20は表材14、15および芯材16
とろう付によって接合されたもので、外板部材13aお
よび13bを形成するときにあらかじめ設けている。結
合用部材19と芯材16とを接合面19aでろう付によ
り強固に接合するため、その断面形状をロ形とする。
又、前記側柱9a(π形)、10a(π形)と垂木9b
(U形)、10b(U形)は同一形状の部品を使用する
ものとし、高さは強度により決めるものとする。即ち9
a、10bの高さが異なってもよい。
【0020】前記外板部材13a、13bのブロック同
士の接合は、各外板部材の結合用部材20同士を内側す
なわち車内側の一方からの溶接により接合部21を形成
して行われる。すなわち、構体側表面或いは屋根表面に
一致した支持面を有する治具上に接合しようとする複数
の前記外板部材13a、13bを載せ、これらを拘束し
た状態で隣接した結合用部材20同士を車内側から溶接
して接合する。その後、前記外板部材13a、13bの
上面すなわち車内側の所定の位置に側柱9b、垂木10
bを乗せ、拘束した状態でこれらを溶接することによっ
て接合する。このようにして側構体2或いは屋根構体4
を同一治具上で構成する。このようにすることにより、
各部の製作が容易となる。なお、側柱9a、9b、垂木
10a、10bは前記各ブロック同士の接合部21に対
応させて対称断面を持った又はU字型の形材で形成され
ている。このことにより材料の標準化が図れると共に軽
量化および剛性向上が図れる。
士の接合は、各外板部材の結合用部材20同士を内側す
なわち車内側の一方からの溶接により接合部21を形成
して行われる。すなわち、構体側表面或いは屋根表面に
一致した支持面を有する治具上に接合しようとする複数
の前記外板部材13a、13bを載せ、これらを拘束し
た状態で隣接した結合用部材20同士を車内側から溶接
して接合する。その後、前記外板部材13a、13bの
上面すなわち車内側の所定の位置に側柱9b、垂木10
bを乗せ、拘束した状態でこれらを溶接することによっ
て接合する。このようにして側構体2或いは屋根構体4
を同一治具上で構成する。このようにすることにより、
各部の製作が容易となる。なお、側柱9a、9b、垂木
10a、10bは前記各ブロック同士の接合部21に対
応させて対称断面を持った又はU字型の形材で形成され
ている。このことにより材料の標準化が図れると共に軽
量化および剛性向上が図れる。
【0021】また、外板部材13a、13bは結合用部
材20が全周に設けられていることから側梁6、軒桁1
1幕板との車体長手方向の結合、外板部材13a、13
b同士の接合、側柱9a、9bおよび垂木10a、10
bとの接合も全て一方すなわち車内側から作業できる構
造としている。
材20が全周に設けられていることから側梁6、軒桁1
1幕板との車体長手方向の結合、外板部材13a、13
b同士の接合、側柱9a、9bおよび垂木10a、10
bとの接合も全て一方すなわち車内側から作業できる構
造としている。
【0022】さらに、ブロック間の接合部は、側柱9
b、10bと接合用部材20により断面が箱形となり、
強度、剛性が向上する。また、表材14、15は構体全
体の剛性と軽量化を考えて、車内側の表材14の板厚を
車外側より薄くして、軽量化を図る。また、製作時ある
いは運搬時に外表面の表材15は、他の物体と接触する
可能性があることから、板厚を内側より厚くしている。
さらに、結合用部材19は高応力部である枕梁近傍は強
度向上の観点からそのピッチを密に入れ、車体長手方向
中央部は強度上不必要な箇所は粗に入れる。前記の事項
により、全体として軽量で剛性の高い外板部材(13
a、13b)が構成される。
b、10bと接合用部材20により断面が箱形となり、
強度、剛性が向上する。また、表材14、15は構体全
体の剛性と軽量化を考えて、車内側の表材14の板厚を
車外側より薄くして、軽量化を図る。また、製作時ある
いは運搬時に外表面の表材15は、他の物体と接触する
可能性があることから、板厚を内側より厚くしている。
さらに、結合用部材19は高応力部である枕梁近傍は強
度向上の観点からそのピッチを密に入れ、車体長手方向
中央部は強度上不必要な箇所は粗に入れる。前記の事項
により、全体として軽量で剛性の高い外板部材(13
a、13b)が構成される。
【0023】次に、図7、図8の側柱9a、9bの側梁
6・軒桁12部との接合部は十字形の直角接合となり、
内圧が作用した時、車の長さ方向に力が作用した時は角
部に応力が高くなる等のため強度向上を図る必要があ
る。この為、補強22は側柱9aの幅をAとすると側梁
6側の幅BはB=2×Aとし、長さlは5×A以上あれ
ば重量を大きく増大させることなく強度向上が図れる。
補強22の大きさ関係を上記の如くしたのは、幅Bはい
くらでも大きく取れるが強度上の有効幅は経験上該側柱
9aのウェブの厚さCの5〜8倍と言われており、これ
以上あっても意味がない故、経験上幅Bは2×A、長さ
lは5×Aとするのが有効である。垂木10a、10b
も同様な処理をする。又、補強22は外板13a側の下
端にある結合用部材25と接合部21で接合させる。
6・軒桁12部との接合部は十字形の直角接合となり、
内圧が作用した時、車の長さ方向に力が作用した時は角
部に応力が高くなる等のため強度向上を図る必要があ
る。この為、補強22は側柱9aの幅をAとすると側梁
6側の幅BはB=2×Aとし、長さlは5×A以上あれ
ば重量を大きく増大させることなく強度向上が図れる。
補強22の大きさ関係を上記の如くしたのは、幅Bはい
くらでも大きく取れるが強度上の有効幅は経験上該側柱
9aのウェブの厚さCの5〜8倍と言われており、これ
以上あっても意味がない故、経験上幅Bは2×A、長さ
lは5×Aとするのが有効である。垂木10a、10b
も同様な処理をする。又、補強22は外板13a側の下
端にある結合用部材25と接合部21で接合させる。
【0024】屋根構体4については図9の如く、屋根構
体4と軒桁11を連結する部分は、軒桁11側を半径方
向に直角なコ字形としてF寸法よりE寸法を長く構成す
る。こうすると屋根構体側から平面的に見るとE寸法部
の端部の方がF寸法部の端部より突き出している構成と
なる。屋根構体4を降す時、屋根構体4側の部材23の
下面23aがE寸法部と接することとなり、容易に接合
出来る構成としている。 しかし、この部分は、車両全
体が内圧が作用した時モーメントの変極点となる事が多
い為、せん断力が作用する。これを支える為、屋根構体
4の結合部材23の形状をコ字でなくロとして、トラス
構造24を作らせることにした。このトラス部材24が
入ることにより、ロ形から特殊なロとなり、力の流れが
円滑となり、部材23と軒桁11のコ字部分の応力集中
及び口開きがなくなる。
体4と軒桁11を連結する部分は、軒桁11側を半径方
向に直角なコ字形としてF寸法よりE寸法を長く構成す
る。こうすると屋根構体側から平面的に見るとE寸法部
の端部の方がF寸法部の端部より突き出している構成と
なる。屋根構体4を降す時、屋根構体4側の部材23の
下面23aがE寸法部と接することとなり、容易に接合
出来る構成としている。 しかし、この部分は、車両全
体が内圧が作用した時モーメントの変極点となる事が多
い為、せん断力が作用する。これを支える為、屋根構体
4の結合部材23の形状をコ字でなくロとして、トラス
構造24を作らせることにした。このトラス部材24が
入ることにより、ロ形から特殊なロとなり、力の流れが
円滑となり、部材23と軒桁11のコ字部分の応力集中
及び口開きがなくなる。
【0025】本実施例によれば、押出形材と面外曲げ剛
性の高い外板部材の併用で構成するため、超軽量で超耐
圧強度を有する構体を得ることができる。従来の押出形
材で構成された構体に比較して単位面積当りの重量が小
さい外板部材で構成される。外板部材と骨部材との接合
および接合強度を十分なものとする補強材の最適化を図
ることができる。
性の高い外板部材の併用で構成するため、超軽量で超耐
圧強度を有する構体を得ることができる。従来の押出形
材で構成された構体に比較して単位面積当りの重量が小
さい外板部材で構成される。外板部材と骨部材との接合
および接合強度を十分なものとする補強材の最適化を図
ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
軽量で剛性のある超耐圧性の優れた鉄道車両構体を提供
することができるので、低騒音となり、運転経費も低域
できる。
軽量で剛性のある超耐圧性の優れた鉄道車両構体を提供
することができるので、低騒音となり、運転経費も低域
できる。
【図1】本発明による鉄道車両構体の一実施例を示す断
面斜視図である。
面斜視図である。
【図2】図1に示した鉄道車両構体の外観斜視図であ
る。
る。
【図3】図2のA−A部断面図である。
【図4】図2のB−B部断面図である。
【図5】図2のC−C部断面図である。
【図6】図5のD−D部視図である。
【図7】図6のE部の詳細を示す正面図である。
【図8】図6のE部の車体幅方向の垂直断面図である。
【図9】図1の屋根と軒の部分の拡大断面図である。
1…構体、2…側構体、3…台枠、4…屋根構体、5…
妻構体、6…側梁、7…横はり、8…床板、9a,9b
…側柱、10a,10b…垂木、11…軒、12…幕
板、13a,13b…外板部材、14,15…表板、1
6…芯材、17…側窓部、19,20…結合用部材、1
9a…結合面、22…補強、23…結合部材、24…ト
ラス部材、25…結合部材。
妻構体、6…側梁、7…横はり、8…床板、9a,9b
…側柱、10a,10b…垂木、11…軒、12…幕
板、13a,13b…外板部材、14,15…表板、1
6…芯材、17…側窓部、19,20…結合用部材、1
9a…結合面、22…補強、23…結合部材、24…ト
ラス部材、25…結合部材。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年6月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
軽量で剛性のある超耐圧性の優れた鉄道車両構体を提供
することができるので、低騒音となり、運転経費も低域
できる。
軽量で剛性のある超耐圧性の優れた鉄道車両構体を提供
することができるので、低騒音となり、運転経費も低域
できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鉄道車両構体の一実施例を示す断
面斜視図である。
面斜視図である。
【図2】図1に示した鉄道車両構体の外観斜視図であ
る。
る。
【図3】図2のA−A部断面図である。
【図4】図2のB−B部断面図である。
【図5】図2のC−C部断面図である。
【図6】図5のD−D部視図である。
【図7】図6のE部の詳細を示す正面図である。
【図8】図6のE部の車体幅方向の垂直断面図である。
【図9】図1の屋根と軒の部分の拡大断面図である。
【符号の説明】 1…構体、2…側構体、3…台枠、4…屋根構体、5…
妻構体、6…側梁、7…横はり、8…床板、9a,9b
…側柱、10a,10b…垂木、11…軒、12…幕
板、13a,13b…外板部材、14,15…表板、1
6…芯材、17…側窓部、19,20…結合用部材、1
9a…結合面、22…補強、23…結合部材、24…ト
ラス部材、25…結合部材。
妻構体、6…側梁、7…横はり、8…床板、9a,9b
…側柱、10a,10b…垂木、11…軒、12…幕
板、13a,13b…外板部材、14,15…表板、1
6…芯材、17…側窓部、19,20…結合用部材、1
9a…結合面、22…補強、23…結合部材、24…ト
ラス部材、25…結合部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 正人 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内 (72)発明者 奥野 澄生 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 西山 寛二 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内
Claims (1)
- 【請求項1】台枠、側構体、屋根構体および妻構体を組
合せて接合して構成される鉄道車両構体において、側外
板部材を複数接合して構成される側構体と、屋根外板部
材を複数接合して構成される屋根構体と、前記側構体と
屋根構体との間に車体長手方向に引通して配置される軒
部材と、側構体の内側で車体周方向に配置される側柱
と、屋根構体の車体周方向に配置される垂木とから構成
したことを特徴とする鉄道車両構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6218458A JPH09136646A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 鉄道車両構体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6218458A JPH09136646A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 鉄道車両構体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4031800A Division JPH05229427A (ja) | 1992-02-19 | 1992-02-19 | 鉄道車両構体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09136646A true JPH09136646A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=16720224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6218458A Pending JPH09136646A (ja) | 1994-09-13 | 1994-09-13 | 鉄道車両構体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09136646A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011120254A1 (zh) * | 2010-04-02 | 2011-10-06 | 齐齐哈尔轨道交通装备有限责任公司 | 铁路货车侧墙和铁路货车车厢 |
-
1994
- 1994-09-13 JP JP6218458A patent/JPH09136646A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011120254A1 (zh) * | 2010-04-02 | 2011-10-06 | 齐齐哈尔轨道交通装备有限责任公司 | 铁路货车侧墙和铁路货车车厢 |
AU2010330715B2 (en) * | 2010-04-02 | 2012-08-30 | Crrc Dalian Daqi Rolling Stock Co., Ltd. | Side wall and boxcar of railway wagon |
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