JPH06156271A - 鉄道車両構体およびそのブロック製作方法 - Google Patents

鉄道車両構体およびそのブロック製作方法

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JPH06156271A
JPH06156271A JP15654893A JP15654893A JPH06156271A JP H06156271 A JPH06156271 A JP H06156271A JP 15654893 A JP15654893 A JP 15654893A JP 15654893 A JP15654893 A JP 15654893A JP H06156271 A JPH06156271 A JP H06156271A
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JP15654893A
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English (en)
Inventor
Michifumi Takechi
通文 武市
Sumio Okuno
澄生 奥野
Morishige Hattori
守成 服部
Masato Okazaki
正人 岡崎
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高速走行に好適な耐圧性の優れた鉄道車両構体
を提供するとともに製作時の工数を低減できる製作方法
を提供することを目的としたものである。 【構成】軽合金製の表材,芯材および結合部材からなり
前記芯材の周囲に結合部材を配置しその両面に前記表材
を配置してろう付けした外板部材12を互いに前帰結部
材を介して結合し、該結合部材12を側柱および車体長
手方向に配置される腰帯9,幕帯10等の骨部材で支え
る構成とした鉄道車両構体である。また、複数の前記外
板部材12を治具上で拘束した状態で溶接接合し、さら
に、該外板部材12の上に骨部材を載せ拘束して溶接接
合することを特徴とした構体ブロックの製作方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両構体およびそ
のブロック製作方法に係り、特に高速で走行する鉄道車
両に好適な鉄道車両構体およびそのブロック製作方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄系材料で構成された鉄道車両構
体としては、車体長手方向に配置される骨部材と、該骨
部材に直行して配置される骨部材とを接合し、前記各骨
部材の外側に外板を接合して製作された構造が知られて
いる。例えば、ステンレス鋼を用いて製作された構体に
あっては、各骨部材間および外板接合部の強度向上を図
るために三次元立体継手を用いている。なお、この種の
鉄道車両構体としては、例えば、特公昭62−3593
7号が知られている。
【0003】また、構体を軽合金製材料例えばアルミニ
ウム合金製材料によって構成したものが知られている。
前記軽合金製構体にあっては、外板と骨部材を一体に成
形した押出形材を用いることによって製作工数の低減お
よび構体の剛性向上を図っている。なお、この種の鉄道
車両構体としては、例えば、軽金属車両委員会報告書
No.3 昭和49年−昭和52年 昭和53年 9月15日
社団法人日本鉄道車輛工業会発行 第70頁乃至第7
2頁に記載された構体構造が挙げられる。
【0004】これらのほかに、客室の床面を構成する床
板の軽量化を図るために、床板自体をアルミハニカムサ
ンドイッチパネルとした構造、或いは、外板の室内側に
ハニカム材を設置した構体構造が知られている。なお、
前記ハニカム材を用いた構造として関連するものには、
例えば実開昭54−183007号或いは実開昭60−
179569号等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、鉄道車両におい
ては、走行速度を向上させる要求が強まっている。鉄道
車両の走行速度向上に伴って、軌道への衝撃の増大、走
行に伴う騒音の増大、さらに、運転動力費の増大などの
問題が生じる。そこで、前記種々の問題点を解決するた
めには、鉄道車両構体を軽量化することが必要となって
きている。
【0006】鉄系材料製構体においては、骨部材および
外板自体の薄肉化によって軽量化を図っているが、該構
体自体の剛性を確保するためには、骨部材および外板自
体の薄肉化するとしても限界があった。
【0007】また、軽合金製構体においては、外板部分
も含めて押出形材によって構成している。ところが、前
記押出形材自体の板厚を薄くするには、技術的に限界が
あった。また、前記押出形材の板厚を極端に薄くする
と、それ自体の面外曲げ剛性および剪断剛性が低下し、
補強材を多数設置する必要が生じる。押出形材に前記補
強材を設置する構造の場合、製作工数が増大すると言う
問題があった。 一方、従来床板として用いられている
アルミハニカムサンドイッチパネルは、表材と芯材を樹
脂製接着剤によって接合していた。したがって、骨部材
との接合をボルト,ナット或いはリベット等によって行
うことになり、溶接接合に比べて工数が増大するという
問題があった。さらに、従来のアルミハニカムサンドイ
ッチパネルの曲げ剛性は、前記樹脂製接着剤の強度によ
って決まるため、大きな荷重が作用する部位に用いた場
合、その信頼性の確保の点で問題があった。
【0008】ところで、鉄道車両が高速でトンネル内を
走行する場合、車外圧力が急激に変化することが知られ
ている。特に、車両同士がトンネル内で擦れ違う場合に
大きな圧力変動が短時間に発生する。このような圧力変
動が、車内に伝播して乗客に不快感を与えないようにす
るために、構体全体を気密構造としている。したがっ
て、構体には、乗客および各種機器の荷重、該構体自体
の重量および前記車外圧力変動による圧力が作用する。
このため、構体の剛性向上および圧力荷重に対する強度
向上を図らなければならない。ところが、構体の剛性お
よび強度の向上を図ることと、軽量化を図ることとは相
反する関係にあり、実現するのが困難な状況にある。
【0009】本発明の第1の目的は、耐圧性の優れた鉄
道車両構体を提供することにある。
【0010】本発明の第2の目的は、鉄道車両構体とし
て用いた場合に、製作時の作業工数を低減できる鉄道車
両構体用積層材を提供することにある。
【0011】本発明の第3の目的は、製作時の工数を低
減できる鉄道車両構体のブロック製作方法を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的は、鉄道
車両構体を構成する側構体,屋根構体,妻構体および台
枠の内、少なくとも前記側構体を、軽合金製の表材,芯
材および結合用部材とから成り、前記芯材の両面に表材
を配置し、かつ、該芯材および表材の外周端に結合用部
材を配置して、これらをろう付けによって接合した側外
板部材と、側構体の車体長手方向に設置される骨部材
と、側構体の車体周方向に配置される側柱とから構成し
たことにより、達成される。 前記第1の目的は、鉄道
車両構体を構成する側構体,屋根構体,妻構体および台
枠の内、少なくとも前記屋根構体を、軽合金製の表材,
芯材および結合用部材とから成り、前記芯材の両面に表
材を配置し、かつ、該芯材および表材の外周端に結合用
部材を配置して、これらをろう付けによって接合した屋
根板部材と、屋根構体の幅方向両端に車体長手方向に引
通して配置される長桁と、該長桁間に車体幅方向に引通
して配置される垂木とから構成したことにより、達成さ
れる。
【0013】前記第2の目的は、軽合金製の表材,芯材
および結合用部材とから成り、前記芯材の両面に表材を
配置し、かつ、該芯材および表材の外周端に結合用部材
を配置して、これらをろう付けによって接合し、前記接
合用部材の接合部フランジの外面を表材の外表面と面一
にしたことにより、達成される。
【0014】前記第2の目的は、軽合金製の表材,芯材
および結合用部材とから成り、前記芯材の両面に表材を
配置し、かつ、該芯材および表材の外周端に結合用部材
を配置して、これらをろう付けによって接合し、前記結
合用部材に、構体を構成する骨部材を一体に形成したこ
とにより、達成される。
【0015】前記第3の目的は、軽合金製の表材,芯材
および結合用部材とから成り、前記芯材の両面に表材を
配置し、かつ、該芯材および表材の外周端に結合用部材
を配置して、これらをろう付けによって接合した複数の
積層材を治具上に並べて配置し、隣合った積層材を拘束
した状態で、隣接した結合部材同士を積層材の一方側か
ら溶接接合し、該接合した積層材上に骨部材を載せ、か
つ、拘束した状態で前記積層材と骨部材とを接合するこ
とにより、達成される。
【0016】
【作用】鉄道車両が高速で走行する場合、車外圧力変動
が生じる。特にトンネル内で車両同士が擦れ違う際に前
記圧力変動が最大となる。この車外圧力の変動は構体を
構成する気密壁に作用する。このような圧力変動に耐え
るために、本発明の側構体を構成する側外板部材は、芯
材および表材を重ねあわせて、これらをろう付けによっ
て接合した積層材によって構成されている。前記側外板
部材は、面外の曲げ剛性が高く、前記車外圧力が作用し
ても十分耐え得る。したがって、本発明によれば、鉄道
車両構体の耐圧性を向上させることができる。
【0017】また、前記圧力変動が構体に作用した場
合、屋根構体においても圧力を受ける。また、屋根構体
は、前記圧力変動を受ける面積が広い。そこで、本発明
の屋根構体を構成する屋根外板部材は、芯材および表材
を重ねあわせて、これらをろう付けによって接合した積
層材によって構成されている。前記屋根外板部材は、面
外の曲げ剛性が高く、前記車外圧力が作用しても十分耐
え得る。したがって、本発明によれば、鉄道車両構体の
耐圧性を向上させることができる。
【0018】次に、本発明の積層材は、外周端の結合用
部材の外面が表板の表面と面一となっているため、該積
層材によって構体を製作した場合、該構体表面の平滑化
が容易である。また、積層材同士の接合は、各積層材を
構成する結合部用部材を介して行なうため、該結合部分
の十分な強度を確保でき、かつ、接合作業を溶接によっ
て行なえるため、作業を容易に行なえる。したがって、
鉄道車両構体の製作時における作業工数を低減すること
ができる。
【0019】また、本発明の積層材は、結合用部材に構
体を構成する骨部材を一体に形成した構成となっている
ため、骨部材と前記積層材との接合作業を削減でき、鉄
道車両構体の製作時における作業工数を低減することが
できる。
【0020】次に、本発明の鉄道車両構体のブロック製
作方法によれば、同一の治具上で、かつ、一方側からの
作業によって積層材および骨部材との接合作業が行なえ
るため、鉄道車両構体の製作時における作業工数を低減
することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図16に
よって説明する。まず、図1ないし図4に示す本発明の
一実施例について説明する。同図において、1は鉄道車
両構体であり、側構体2、台枠3、屋根構体4および妻
構体5から構成されている。6は前記台枠3を構成する
側梁で、台枠3の車体幅方向両端部に車体長手方向に引
通して設置されている。7は平行に配置された前記側梁
6の間に、車体幅方向に引通して設置された横梁で、そ
の両端を側梁6の側面6aに接合している。該横梁7は
平行に配置された前記側梁6の間に、車体長手方向に所
定のピッチで平行して配置されている。8は前記複数の
横梁7の上に設置される床板である。該床板8は車体長
手方向に引通して配置される複数の軽合金製押出形材に
よって構成されており、室内側には一体成形のリブが設
けられている。また、前記床板8の平板部分について
は、車体幅方向断面が車外側へ凸すなわち下方に凸の曲
面に形成されている。
【0022】9は腰帯、10は幕帯、11は側柱であ
り、これらの骨部材の外表面に後述する積層材から成る
側外板部材12が接合される。前記腰帯9および幕帯1
0は、側外板部材12の窓開口部の上辺および下辺位置
に対応して配置される。また、該腰帯9および幕帯10
は、側柱11の側面11aに該側柱11に直行するよう
に接合される。
【0023】前記側外板部材12は、図3に示すように
表材13および14と該表材13および14の間に設置
される心材15とから成る積層構造となっている。前記
表材13および14の内、一方が構体1の外表面を成し
ている。なお、図3においては、表材13が構体1の外
表面を成している。また、前記心材15としては、例え
ば軽合金製ハニカム材が用いられる。前記軽合金製ハニ
カム材に代えて格子状に形成した軽合金製薄板或いは軽
合金製発泡材を用いてもよい。なお、前記表材13,1
4および心材15は、ろう付によって接合される。前記
構体1の車外の圧力が変動した場合、側外板部材12が
車内の圧力を一定に保つ気密壁となる。
【0024】ところで、前記側外板部材12は、前記台
枠3の側梁6の上面から後述する長桁16の側面すなわ
ち屋根構体4の車体周方向端部までが一体として構成さ
れている。該側外板部材12の車体長手方向の幅寸法
は、側構体2を車体長手方向について複数に分割した長
さとなっている。そして、側構体2の外表面は、複数の
側外板部材12を溶接によって接合することによって構
成される。すなわち、側構体2においては、各側柱11
の間を一枚の側外板部材12によって構成した例を示し
ている。なお、側外板部材12の幅寸法については、三
本以上の側柱11間に亘る長さとしても良い。
【0025】次に、前記側外板部材12と側柱11およ
び腰帯9との接合部について図3および図4によって説
明する。まず、図3において、17は前記側外板部材1
2の外周端面に成形時に一体にろう付された結合用部材
で、一般的には軽合金製押出形材を用いる。該結合用部
材17は、略Z字形断面に形成され、心材15が挿入さ
れるウエブ18と表板13の板厚に対応した段差を設け
たフランジ部19aを有している。また、各結合用部材
17の前記フランジ部19aの反対側には、隣接する側
外板部材12の結合用部材17と溶接によって接合する
ための結合部フランジ19bが形成されている。前記結
合部フランジ19bの外表面は、前記表材13の外表面
と面一となるように構成されている。20は隣合う結合
用部材17の結合部フランジ19bを結合する溶接部を
示している。
【0026】さらに、結合用部材17の車内側のフラン
ジ部21は、表材14を接合するための段差を有すると
ともに板厚が厚くなっている。そして、該内側フランジ
部21に溶接部20aを形成して側柱11を接合する構
造となっている。すなわち、前記側柱11は隣接した側
外板部材12の各結合用部材17間に跨って接合されて
いる。換言すれば、各側外板部材12は側柱11の設置
位置で接合される構造となっている。
【0027】隣接した前記側外板部材12は、それぞれ
の結合部フランジ部19bで溶接によって結合される。
このように側外板部材12同士の結合作業が終了した時
点で、側柱11を前述のように各結合用部材17に接合
する。なお、溶接部20の車外側表面20bは、前記接
合作業終了後にグラインダ仕上等を行うことにより平滑
化される。
【0028】次に、図4において、腰帯9はその断面形
状が略L字形に形成されている。一方、側外板部材12
の図1に示した窓開口部44の周りすなわち縁44aに
は、縁材22が設置されている。該縁材22によって窓
開口部の縁44aの補強を行うとともに窓ガラスを受け
る。この縁材22には、表材13,14の裏当金および
位置決めの役目を果たすフランジ部22aおよび窓ガラ
スの受けとしてのフランジ部22bが形成されている。
前記腰帯9は前記縁材22の室内側端面22cに溶接に
よって接合される。また、該腰帯9はその車体長手方向
端部を側柱11の側面11aに接合するように、側柱1
1の設置位置で分割されている。なお、前記縁材22へ
の腰帯9の接合は、側外板部材12同士を接合する前、
或いは、接合した後のいずれであってもよい。
【0029】ところで、幕帯10についても、前記腰帯
9とほぼ同様に構成され、縁材22の室内側端面22c
に接合される。また、幕帯10は側柱11の設置位置で
分割され、その車体長手方向端部は側柱11の側面11
aに接合される。
【0030】次に、図1により屋根構体4について説明
する。16は車体長手方向に引通して配置される長桁、
23は該長桁16に直交して接合される垂木である。該
長桁16,垂木23および屋根板24によって、屋根構
体4が構成されている。前記長桁16を車体周方向両側
位置に、車体長手方向に引通して配置し、該長桁16の
間に垂木23を車体長手方向に所定のピッチで車体周方
向に伸ばして平行に配置し、該垂木23の両端を長桁1
6に接合している。この長桁16および垂木23の上面
側に屋根板24が接合される。該屋根板24は、軽合金
製押出形材を車体長手方向に引通し、車体幅方向に隣接
して並べこれらを接合して構成されている。また、該屋
根板24は、構体の室内側に車体長手方向に一体形成さ
れたリブ24aを有しいる。
【0031】次に、構体1の車体長手方向端部に設置さ
れる妻構体5は、垂直方向に配置される骨部材と水平方
向に配置される骨部材とを接合し、該垂直方向および水
平方向の骨部材の外表面に外板を設置して構成される。
なお、妻構体15においては、作用する荷重の内の大部
分を車外圧力変動による圧力荷重が占める。そのため、
垂直荷重および車外圧力変動に伴う圧力荷重が同時に作
用しする側構体2に比べて強度向上を図る必要がない。
【0032】このような構成において、構体1の組立状
況を説明する。構体1は、側構体2,台枠3,屋根構体
4および妻構体5をそれぞれ個別に製作し、これらを互
いに接合して完成させる。まず、該構体1の基本的な構
成部材である積層材の製作状況から順に説明する。側外
板部材12は、表材13,14および心材15から構成
される。まず、前記表材13,14は、素材となる軽合
金製板材に側窓開口部44を形成するとともに、該軽合
金製板材を側柱11の間隔に対応した幅寸法および側梁
6から長桁16までの寸法に対応した縦寸法に切断され
る。一方、心材15も予め軽合金製板材を組合せて構成
したハニカム材を前記表板13,14と同様に所定の形
状に切断する。また、結合用部材17および縁材22も
素材を所定の長さに切断し、必要によって成形する。こ
れらの表材13,14および芯材15を組合せて、各接
合部分に金属製接合剤すなわちろうを介在させて接合す
る。このようにして製作された側外板部材12は、所定
の厚さを有するほぼ平面板であり、構体1の側構体2に
おいて、窓開口部44の上部側の軒部および窓開口部4
4の下側の腰部の部分に曲面を持った構造の場合には、
該曲面を前記側外板部材12が完成後に成形する。
【0033】なお、前記側外板部材12全体の曲面成形
については、軽合金製板材および軽合金製ハニカム材を
切断して前記表板13,14および心材15を所定の形
状に成形した後に行なってもよい。但し、この場合に
は、成形する部品の数が増大するとともに各部材間の寸
法精度の確保の問題がある。ところが、表板13,1
4,心材15,結合用部材17および縁材22を接合し
た時点で、必要な形状の側外板部材12が完成している
ことになり、すぐに組立作業が行なえる。
【0034】次に、前述ようにして製作した側外板部材
12によって、側構体2を製作する状況について説明す
る。
【0035】まず、側外板部材12は、事前に表材1
3,14,芯材15および結合用部材17をろう付けに
よって一体に接合して構成されている。治具は、前記側
外板部材12を受ける支持面を側構体2の外表面に対応
させて形成している。この治具の前記側外板部材支持面
上に前記側外板部材12を車体長手方向に順次並べて配
置する。そして、隣合った側外板部材12の各結合用部
材17の接合部フランジ19bを溶接接合可能な間隔で
位置決めする。この状態で、各側外板部材12を拘束
し、前記隣合う側外板部材12の対向した接合部フラン
ジ19bを溶接によって接合する。なお、前記溶接作業
は、側外板部材12の車内側から行なわれる。このよう
にして、前記各側外板部材12の接合作業が完了した時
点で、該側外板部材12上に骨部材すなわち側柱11,
幕帯10および腰帯9を載せる。そして、これらの各部
材の位置決めを行なった後、側外板部材12,側柱1
1,幕帯10および腰帯9を拘束する。この状態で、側
外板部材12の結合用部材17と側柱11,縁材22と
幕帯10および腰帯9、さらに、側柱11と幕帯10お
よび腰帯9の各接合部分を溶接によって接合する。この
ように各部材の接合作業が終わった時点で、前記治具か
ら側構体2を取り出し、各結合用部材17の溶接部20
の車外側表面20bをグラインダ等によって平滑に仕上
る。このようにして側構体2は完成する。
【0036】このようして側構体2を製作すれば、治具
上に側外板部材12,側柱11,幕帯10および腰帯9
を順次載せながら接合作業が行なえる。すなわち、治具
上で構成部材を移動あるいは反転させる必要がないた
め、作業効率が高く、大幅な工数低減が図れる。また、
前記側外板部材12,側柱11,幕帯10および腰帯9
の接合作業は、全て治具上の下向き溶接、すなわち、側
構体2の室内側からのみの作業となる。したがって、各
部材の溶接接合部の信頼性も高く、作業効率も向上でき
る。前記接合作業を自動化することも可能となる。
【0037】ところで、前記側外板部材12への前記幕
帯10および腰帯9の接合は、側外板部材12が単体の
時点で前記幕帯10および腰帯9をその縁材22に接合
してもよい。この場合、前記作業工程が多少異なる。す
なわち、各側外板部材12の接合作業が完了した時点
で、側柱11を隣合った側外板部材12の結合用部材1
7間に跨らせて載せ、該結合用部材17と側柱11,側
柱11と幕帯10および腰帯9の端面を接合するのみで
よい。このような作業工程によれば、治具上での各部材
の接合作業を極力削減でき、この点からも作業効率の向
上が図れる。
【0038】なお、本実施例の場合、側外板部材12は
各側柱11のスパン分に相当する幅寸法に構成されてい
る。また、この幅寸法は必要に応じて変更できる。一
方、台枠3は側梁6および横梁7を組合せて接合し、軽
合金製押出形材をその幅方向に並べて接合した床板8を
接合して製作される。さらに、屋根構体4は長桁16お
よび垂木23を組合せて接合し、軽合金製押出形材をそ
の幅方向に並べて接合した屋根板24を接合して製作さ
れる。妻構体5についても、骨部材を組合せて接合した
後、外板を接合して製作される。
【0039】このようにして製作された側構体2,台枠
3,屋根構体4および妻構体5を組合せて、構体1を製
作する状況について説明する。まず、台枠3の車体幅方
向両側の上面すなわち側梁6の上部にそれぞれ側構体2
を垂直に配置し、かつ、該台枠3の車体長手方向両端部
の上面に妻構体5をそれぞれ配置する。そして、前記台
枠3と側構体2および台枠3と妻構体5を接合する。ま
た、同時に前記側構体2と妻構体5を接合する。この二
つの側構体2および二つの妻構体5の上に屋根構体4を
載せ、該屋根構体4と前記二つの側構体2および二つの
妻構体5をそれぞれ接合する。こうのようにして、構体
1は組立られる。
【0040】このような構成において、前記側構体2に
は、構体1自体の自重,台枠3から伝わる該台枠3の下
面に設置される各種機器ならびに乗客等による垂直荷重
と、車外圧力変動による圧力荷重が作用する。これらの
荷重に対して前記側構体2は、前述の側外板部材12を
主体に構成しているため、十分な強度を有する。すなわ
ち、前記側外板部材12は、表材13,14および芯材
15を積層し、かつ、各部材を接合して一定以上の厚さ
を有しているため、単なる平板よりも曲げ剛性および剪
断剛性が高い。したがって、前記側外板部材12は面外
変形を生じにくく、前記荷重に対して十分に耐え得る。
特に、車外圧力変動によって車体に作用する圧力荷重に
対して有効であり、側外板部材12に補強材を設けて強
度向上を図る必要がない。また、表材13,14および
芯材15を金属製接合剤を用いて接合することも、剛性
を向上させる上で有効である。
【0041】ところで、前記側外板部材12を構成する
表板13,14および芯材15等の各部材の重量と同程
度の重量を有した従来の車両構体用として用いられてい
る軽合金製押出形材とを比較した場合、側外板部材12
の方が前記曲げ剛性が高い。このことは、構体全体の重
量が同じ場合、前記側外板部材12を用いた構体1の方
が剛性が高いことになる。また、構体全体の剛性が同程
度の場合には、前記側外板部材12を用いた構体1の方
が軽量となる。
【0042】また、前記側外板部材12は曲げ剛性およ
び剪断剛性が高いため、前述のように側構体2に用いた
場合、垂直荷重および溶接に伴う残留応力によって車体
表面に歪が生じることがなく見栄えを向上できる。車体
表面の歪を抑制できることによって、歪除去作業をなく
すことができる。
【0043】さらに、前記側外板部材12は、周囲に結
合用部材17を設け、該結合用部材17を介して他の側
外板部材12或いは他の部材例えば側柱11と接合する
構造となっているため、軽合金製ハニカム材自体を接合
する場合に比べて接合部分の強度低下を防止できる。ま
た、前記結合用部材17として軽合金製押出形材を用い
ることによって、複雑な形状であっても精度良く簡単に
製作でき安価にできる。また、側外板部材12への腰帯
9および膜帯10の接合は、縁材22を介しいて行なわ
れるため、各接合部分の強度低下を防止できる。さら
に、前記結合用部材17は結合用フランジ19bの車外
表面が表板13の車外表面と面一となっているため、溶
接部20の車外表面を削るだけで側構体2の表面を平滑
にすることができる。したがって、従来、構体完成後に
行なっていた側構体表面のパテを用いた平滑化作業を簡
略化できる。 ところで、前記結合用部材17に強度部
材である前記側柱11を一体に形成すれば、部品点数の
削減が図れ、かつ、結合用部材と側柱の接合作業をなく
すことができる。このことは、側構体製作時における作
業工数の低減となる。
【0044】以下に、前記側外板部材等の積層材と骨部
材例えば側柱11との接合部構造の他の実施例を図5お
よび図6によって説明する。まず、図5において、積層
材25の内側の表材26には、側柱11と接合するため
のフランジ27が一体に形成されている。この表材2
6,表材13及び芯材15をろう付けにより接合して積
層材25を構成する。このような構成であれば、表材2
6の平面部分に直接側柱11を溶接接合するのに比較し
て、前記フランジ27に溶接部20を介して側柱11を
接合するため、接合部分の強度が向上する。また、積層
材25に側柱11を接合する場合に、前記フランジ27
を該側柱11の位置決め手段として利用できる。さら
に、積層材25のろう付け部分への溶接熱の悪影響,溶
接熱によって生じる表材26,13の歪を防止できる。
【0045】次に、図6において、積層材28の内側の
表材29には、側柱11と接合するためのフランジ30
が一体に形成されている。また、前記表材29の該フラ
ンジ30が設けられている結合部31は、板厚が該表材
29の他の部分よりも厚くなっている。側柱11は前記
表材29のフランジ30に溶接によって接合される。こ
のような構成によれば、側柱11から積層材28へ伝わ
る荷重が、フランジ30,結合部31を介して伝えられ
る。前記結合部31の断面積は、フランジ30の断面積
よりも大きいため、該結合部31の単位面積当たりの伝
達する荷重を小さくすることができる。このことによっ
て、積層材28と側柱11の接合部分の強度向上が図れ
る。積層材28の前記以外の効果は、前記積層材25と
同様である。
【0046】なお、前記図6の実施例においては、フラ
ンジ30および結合部31を表材29に一体に形成した
例について説明したが、これらを別部材としてもよい。
すなわち、前記フランジ30および結合部31のみを一
体に形成した押出形材とし、この押出形材を表材29に
ろう付けによって接合すれば前記積層材28と同様の効
果を発揮できる。また、このようにフランジ30および
結合部31を一体に押出形材で構成することにより、側
柱11の接合部を任意に形成することができる。
【0047】次に、積層材同士の接合部分の他の実施例
を図7および図8によって説明する。まず、図7におい
て、前記一実施例と同一符号は同一部材を示している。
32は断面が略I型に形成された結合用部材である。表
材13,14と接合される段差を有したフランジ32a
および他の結合用部材との接合部を構成する接合部フラ
ンジ32bを有している。20は隣合う前記接合用部材
32を接合する溶接部である。
【0048】このような構成によれば、結合用部材32
の断面形状がI型であり、該結合用部材32同士を結合
することによって、箱型断面の構造部材と同様な断面形
状となる。したがって、積層材33同士の結合部の強度
を向上させることができる。また、前記積層材33を用
いて構成する構造物の強度向上にもつながる。
【0049】図8において、前記一実施例と同一符号は
同一部材を示している。34は前記図3に示した一実施
例の結合用部材17とほぼ同様の形状を有した結合用部
材である。35は前記結合用部材34の結合部フランジ
34aの反対側のフランジ34bを接合するための当て
板である。
【0050】このような構成によれば、前記結合用部材
34を有した積層材36同士を接合する場合、まず、結
合用部材34の結合部フランジ34aを接合する。その
後、該結合用部材34を当て板35を介して接合する。
このようにして結合することにより、積層材36同士の
接合に伴う溶接作業を積層材36の一方側から行なえ
る。このことは、前記溶接作業を全て下向きで行なう場
合、積層材36を反転させる必要がなく、作業工数を低
減できる。なお、積層材36の接合部において、あたか
も箱型断面部材を設置したと同様の構造を成す点等につ
いては、前記図7の実施例と同様である。
【0051】次に、前記積層材を用いた各種の鉄道車両
構体の他の実施例を図9ないし図16により説明する。
まず、図9に示した実施例について説明する。同図にお
いて、前記一実施例と同一符号は同一部材を示すもので
ある。37は前記側外板部材12の窓開口部44より上
部に相当する幕板、38は前記側外板部材12の窓開口
部44より下部に相当する腰板である。幕板37および
腰板38の車体長手方向の幅寸法は、各側柱11のスパ
ン分の長さに相当する。なお、この幅寸法は必要に応じ
て変更できる。また、前記幕板37および腰板38は、
前記側外板部材12と同様に、二枚の表材および心材を
ろう付けによって接合し、かつ、周囲に結合用部材,開
口部の周りに縁材を設けた構成となっている。39は前
記幕板37および腰板38の間に設置される窓枠部材で
ある。該窓枠部材39は軽合金製押出形材より構成さ
れ、一本あるいは複数本の形材を車体長手方向に配置し
ている。窓開口部44については、前記形材の窓開口部
に該当する部分を切り欠くことにより形成される。この
窓枠部材39の上辺に幕板37を接合し、窓枠部材39
の下辺に腰板38を接合する。なお、これらの接合は、
幕板37および腰板38の図4に示した縁材22と窓枠
部材39を溶接によって接合することにより行なわれ
る。このようにして側構体が構成される。本実施例の構
体1aは、前記側構体2の構造が前記一実施例と異なる
のみで、側構体2a以外の部分は前記一実施例と同様で
ある。
【0052】このような構成によれば、側構体2aにお
いて最も強度上厳しい条件となる窓柱部45を窓枠部材
39として単体で構成することができるため、該側構体
2aの軽量化および強度向上が図れる。すなわち、窓枠
部材39を十分な強度を有する仕様にて構成し、かつ、
幕板37および腰板38についても強度上十分で軽量化
した仕様で構成することができる。したがって、十分な
強度を有し、かつ、軽量化した側構体2aを提供するこ
とができる。また、前記窓枠部材39は、軽合金製押出
形材で構成されており、該窓枠部材39に腰帯9および
幕帯10を一体に形成することも可能である。腰帯9お
よび幕帯10を窓枠部材39に一体に形成することによ
って、部品点数の削減と該窓枠部材39自体の組立時の
工数低減が図れる。
【0053】ところで、前記窓枠部材39を構造用鋼あ
るいはステンレス鋼によって構成しても、側構体2aの
軽量化および強度向上が図れる。なお、窓枠部材39を
幕板37および腰板38と異なる材質の材料で構成した
場合には、これらの接合はリベット等の機械的接合手段
あるいはクラッド材を介在させて溶接により接合する必
要がある。
【0054】次に、図10に示した実施例について説明
する。同図において、前記一実施例と同一符号は同一部
材を示すものである。40は二枚の表材,芯材および外
周に設置される結合用部材をろう付けによって接合した
積層材から構成された屋根板部材である。該屋根板部材
40を車体幅方向両側に平行に配置した長桁16の間に
車体長手方向に複数並べ、かつ、隣合う該屋根板部材4
0を溶接接合するとともに、該接合部に垂木41を接合
して屋根構体4aを構成する。
【0055】なお、該屋根構体4aの製作は、次のよう
にして行なわれる。屋根構体4aを構成するための治具
は、前記屋根板部材40を受ける支持面が屋根構体4a
の外表面に一致した形状となっている。まず、最初に、
前記治具の屋根板部材支持面に複数の屋根板部材40を
載せ、該各屋根板部材40間の位置決めを行なう。そし
て、前記各屋根板部材40を拘束した状態で接合する。
このようにして複数の屋根板部材40同士を接合した
後、長桁16と垂木41を該複数の屋根板部材40上に
載せ、拘束した状態で接合する。このようにして組立ら
れた屋根構体4aを、治具から取り出し、各屋根板部材
40の接合部分の外表面を平滑に仕上て完成する。
【0056】ところで、前記屋根板部材40に予め長桁
16と垂木41を接合しておき、これに屋根板部材40
を車体長手方向に並べて接合しても良い。なお、前記屋
根板部材40の車体長手方向の幅寸法は、前記側外板部
材12とほぼ同様な長さとする。本実施例は、前記屋根
構体4aの構造が前記一実施例と異なるのみで、屋根構
体4a以外の部分は前記一実施例と同様である。
【0057】このような構成によれば、屋根構体4aを
二枚の表材および芯材を接合した積層材よりなる屋根板
部材40によって構成しているため、強度向上が図れ、
十分な耐圧強度を確保できる。すなわち、前記屋根板部
材40は、単なる平板よりも曲げ剛性が高いため、車外
圧力変動による圧力荷重が作用しても十分に耐え得る。
したがって、前記屋根構体4aとほぼ同様な重量を有す
る軽合金製押出形材より成る従来の屋根構体よりも、屋
根構体4aはその耐圧強度を向上させることができる。
【0058】また、前記屋根板部材40は、それ自体の
曲げ剛性が高いため、該屋根構体4aを構成する垂木4
1の数を減らすことができる。このことによって、屋根
構体4aを構成する部品点数を削減できる。また、垂木
41の数を減らすことは、屋根構体4aの軽量化にもつ
ながる。
【0059】なお、本実施例においては、側構体2およ
び屋根構体4aを、積層材によって構成した構造とした
が、屋根構体4aのみを積層材で構成することで構体の
耐圧性の向上が図れる。すなわち、屋根構体は面積が広
く、車外圧力変動に伴って作用する圧力荷重が大きくな
る。一方、屋根構体は客室空間を広く確保するため、あ
るいは、全体の軽量化の観点から多くの骨部材を設置し
にくい。したがって、前述のように屋根構体に積層材を
用いることは、積層材の強度が高いため、前記圧力荷重
を少ない骨部材によって支持し得る。このことは、屋根
構体自体および構体全体としての耐圧性を向上できる。
また、屋根構体および構体全体としての軽量化につなが
る。
【0060】次に、前記屋根構体における屋根板部材と
垂木との接合部分の構造について図11,図12および
図13によって説明する。
【0061】図11は、前記図10に示した屋根構体4
aの二つの屋根板部材40および垂木41の接合部分の
断面構造を示している。同図において、17aは屋根板
部材40の周囲に設置された結合用部材である。該結合
用部材17aは前記側外板部材12の結合用部材17と
同様に略Z型に形成され、複数の段差を有したフランジ
および結合部フランジを有している。そして、隣合う結
合部材17aの結合部フランジを溶接部20形成するこ
とによって接合する。また、結合部材17aの車内側の
フランジには、接合した屋根板部材40の結合部材17
aに跨って設置される垂木41が接合されている。20
aは前記結合部材17aと垂木41とを接合するための
溶接部である。
【0062】屋根構体4aは、隣合う屋根板部材40の
接合作業をその一方側すなわち内側から行なえる。ま
た、垂木41の接合作業も同様に屋根板部材40の内側
から行なえる。このため、同一治具上で複数の屋根板部
材40および垂木41の接合作業が行なえる。したがっ
て、屋根構体4aは、前記側構体2と同様に製作時の工
数低減が図れる。また、屋根構体4aは、結合部材17
a同士および結合部材17aと垂木41とを下向き溶接
で接合することができるため、該各接合部の強度信頼性
を向上できる。
【0063】次に、図12は屋根板部材の表材に垂木を
接合した構造を示している。同図において、27aは屋
根板部材40aの車内側の表材に一体に形成されたフラ
ンジである。41aは前記複数のフランジ27aの間に
嵌合可能に構成された垂木である。該垂木41aは略Z
形の断面形状となっている。フランジ27aと垂木41
aは、溶接部20bにより接合される。
【0064】このような構造によれば、屋根板部材40
aに対して垂木41aの位置決めが容易に行なえる。し
たがって、屋根板部材40aに対する垂木41aの接合
作業が容易に行なえる。また、前記フランジ27aが所
定の高さを有し、かつ、その先端部で垂木41aと接合
されるため、表材と芯材との接合部に溶接による熱影響
を与えることがない。さらに、屋根部材40aの車外側
の表板に対する溶接の熱影響も防止できため、該表板の
歪の発生を防止できる。
【0065】ところで、前記フランジ27aは表材に一
体に形成されているが、前記フランジを表材とは別部材
として形成し、ろう付によって表材に接合する構成とし
てもよい。また、前記フランジを表材と別部材の平板に
一体に形成し、該平板をろう付によって表材に接合する
構成としても良い。
【0066】次に、図13は屋根板部材を構成する結合
用部材に垂木を一体に構成した断面構造を示している。
同図において、一方の屋根板部材40bの結合用部材1
7aは、前記図11に示したものと同様に略Z形に形成
されている。41bは屋根板部材40cの結合用部材を
一体に構成した垂木である。該垂木41bは、前記結合
用部材17aと同様に軽合金製押出形材製であって、屋
根板部材40cを製作する際に複数の表板および芯材と
接合される。
【0067】このような構成によれば、垂木41bが結
合用部材を兼ねているため、部品点数を削減できるとと
もに結合用部材と垂木との接合作業を行なう必要がな
い。
【0068】次に、図14および図15に示した実施例
について説明する。同図において、前記図10に示した
実施例と同一符号は同一部材を示すものである。5aは
妻柱46,隅柱47,妻桁48,横さん49および妻板
部材50から構成される妻構体である。前記妻板部材5
0は二枚の表材,芯材および結合用部材をろう付によっ
て接合して構成されている。
【0069】前記妻構体5aの製作は、該妻構体5aの
形状に合せて形成された複数の妻板部材50を治具上で
位置決めし、拘束した状態で接合する。次に、前記接合
した複数の妻板部材上に妻柱46,隅柱47,妻桁48
および横さん49を載せ、これらを拘束した状態で接合
する。前記各接合は、全て溶接によって行なわれる。
【0070】このようにして構成された妻構体5aを、
台枠3,二つの側構体2および屋根構体4aの車体長手
方向端部に接合して構体が完成する。
【0071】このような構成によれば、妻構体5aを二
枚の表材,芯材および結合用部材をろう付によって接合
した積層材である妻板部材50によって構成しているこ
とから、前記実施例の側構体2あるいは屋根構体4aと
同様に耐圧性を向上させることができる。また、前記妻
構体5aを含めて構成された構体1bは、二つの側構体
2,屋根構体4a,二つの妻構体2が二枚の表材および
芯材をろう付によって接合した積層材で構成しているこ
とから、耐圧性を向上させることができる。すなわち、
十分な強度を有し圧力荷重を十分に支持可能な台枠部分
を除いた構体の耐圧性を向上させることができる。
【0072】次に、図16に示した実施例について説明
する。同図において、前記一実施例と同一符号は同一部
材を示すものである。42は二枚の表材,芯材および外
周に設置される結合用部材をろう付けによって接合した
積層材から構成された床板部材である。該床板部材42
を車体長手方向に複数並べて接合し、横梁43の上面お
よび側梁6の車体周方向中央側の側面6aに接合するこ
とにより台枠3aが構成される。また、隣接した床板部
材42の結合用部材に跨って横梁43が設置される構成
となっている。
【0073】なお、前記床板部材42は車外圧力変動を
面内の引っ張りあるいは圧縮応力として負担させ、表材
あるいは芯材の板厚を薄くして軽量化を図るために、車
体周方向断面について下方へ凸の円弧状に形成されてい
る。該床板部材42の円弧状断面の曲率は、車体周方向
両側に近付くに従って大きくしてもよい。本実施例は、
前記図14に示した構体と台枠部分の床板部材42のみ
が異なっており、他の部分については図14の構体1b
と同様である。
【0074】このような構成によれば、床板部材42が
十分な曲げ強度を有しているため、横梁43の設置間隔
を広くして該横梁43の設置数量を削減することができ
る。あるいは、床板部材42が十分な曲げ強度を有して
いるため、横梁自体を軽量なものにできる。これらのこ
とがらは、台枠の軽量化ひいては構体全体の軽量化につ
ながる。
【0075】また、本実施例の構体1cにあっては、客
室を取り囲む気密壁すなわち側外板部材12,屋根板部
材40,床板部材42および妻板部材50が積層材によ
って構成されているため、十分な耐圧強度を確保でき、
かつ、軽量化が図れる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、鉄道車両構体を構成す
る側構体,屋根構体,妻構体および台枠のうち、少なく
とも側構体を前記側外板部材によって構成することによ
り、鉄道車両構体の耐圧性を向上させることができる。
【0077】また、本発明によれば、前記積層材を構成
する結合用部材の接合部フランジの外表面を表材の外表
面と面一にしたことにより、該積層材を用いて鉄道車両
構体を製作する際の作業工数を低減できる。
【0078】また、本発明によれば、前記積層材を構成
する結合用部材に鉄道車両構体を構成する骨部材を一体
に形成することにより、該積層材を用いて鉄道車両構体
を製作する際の作業工数を低減できる。
【0079】さらに、本発明によれば、複数の前記積層
材を治具上に並べ、該複数の積層材を拘束した状態で接
合し、さらに、複数の積層材上に骨部材を載せ、拘束し
た状態で前記積層材と骨部材とを接合することにより、
鉄道車両構体のブロック製作時において、工数を低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による鉄道車両構体の一実施例を示した
断面斜視図である。
【図2】図1に示した鉄道車両構体の外観を示す斜視図
である。
【図3】図2のA−A部断面図である。
【図4】図2のB−B部断面図である。
【図5】積層材と骨部材の接合部の他の実施例を示した
断面図である。
【図6】積層材と骨部材の接合部の他の実施例を示した
断面図である。
【図7】積層材同士の接合部の他の実施例を示した断面
図である。
【図8】積層材同士の接合部の他の実施例を示した断面
図である。
【図9】本発明による鉄道車両構体の他の実施例を示し
た断面斜視図である。
【図10】本発明による鉄道車両構体のさらに他の実施
例を示した断面斜視図である。
【図11】屋根板部材と垂木の接合部の一実施例を示す
断面図である。
【図12】屋根板部材と垂木の接合部の他の実施例を示
す断面図である。
【図13】屋根板部材と垂木の接合部の他の実施例を示
す断面図である。
【図14】本発明による鉄道車両構体のさらに他の実施
例を示した断面斜視図である。
【図15】図14の鉄道車両構体の妻構体を車内側から
みた正面図である。
【図16】本発明による鉄道車両構体のさらに他の実施
例を示した断面斜視図である。
【符号の説明】
1…構体、2…側構体、3…台枠、4…屋根構体、5…
妻構体、11…側梁、12…側外板部材、13,14…
表板、15…芯材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 正人 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台枠,側構体,屋根構体および妻構体を組
    合せて接合して構成される鉄道車両構体において、少な
    くとも前記側構体は、軽合金製の表材,芯材および結合
    用部材とから成り、前記芯材の両面に表材を配置し、か
    つ、該芯材および表材の外周端に結合用部材を配置し
    て、これらをろう付けによって接合した側外板部材と、
    側構体の車体長手方向に設置される骨部材と、側構体の
    車体周方向に配置される側柱とから構成されたことを特
    徴とする鉄道車両構体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の鉄道車両構体において、前
    記側構体は、屋根構体の幅方向端部から台枠の側梁上面
    までを一体に構成し、かつ、側構体を車体長手方向につ
    いて複数に分割した幅寸法を有した側外板部材を、側構
    体の車体長手方向に複数並べ接合してなることを特徴と
    する鉄道車両構体。
  3. 【請求項3】請求項2記載の鉄道車両構体において、隣
    合う前記側外板部材の各結合用部材に跨って、前記側柱
    を設置したことを特徴とする鉄道車両構体。
  4. 【請求項4】請求項2記載の鉄道車両構体において、隣
    合う前記側外板部材の少なくとも一方の結合用部材は、
    前記側柱を一体に形成していることを特徴とする鉄道車
    両構体。
  5. 【請求項5】請求項2記載の鉄道車両構体において、隣
    合う前記側外板部材の車体長手方向の幅寸法を、前記側
    柱の少なくとも2本以上の設置間隔に対応する長さとし
    たことを特徴とする鉄道車両構体。
  6. 【請求項6】請求項1記載の鉄道車両構体において、前
    記側外板部材は、窓開口部を有し、該窓開口部の周りに
    縁材をろう付けにより取付けてなることを特徴とする鉄
    道車両構体。
  7. 【請求項7】請求項6記載の鉄道車両構体において、車
    体長手方向に配置される前記骨部材に相当する幕帯およ
    び腰帯は、前記縁材の室内側部分に接合されることを特
    徴とする鉄道車両構体。
  8. 【請求項8】請求項1記載の鉄道車両構体において、前
    記側構体は、窓開口部を構成する窓枠部材と、軽合金製
    の表材,芯材および結合用部材とから成り、前記芯材の
    両面に表材を配置し、かつ、該芯材および表材の外周端
    に結合用部材を配置して、これらをろう付けによって接
    合し、屋根構体の車体幅方向端部から前記窓枠部材の車
    体周方向の一方の端部までを一体に構成する幕板と、軽
    合金製の表材,芯材および結合用部材とから成り、前記
    芯材の両面に表材を配置し、かつ、該芯材および表材の
    外周端に結合用部材を配置して、これらをろう付けによ
    って接合し、前記窓枠部材の車体周方向の他方の端部か
    ら台枠の側梁上面までを一体に構成した腰板と、側構体
    の車体周方向に配置される側柱とから構成されたことを
    特徴とする鉄道車両構体。
  9. 【請求項9】請求項8記載の鉄道車両構体において、前
    記窓枠部材は、軽合金製押出形材からなり、幕帯および
    腰帯を一体に形成していることを特徴とする鉄道車両構
    体。
  10. 【請求項10】請求項8記載の鉄道車両構体において、
    前記側構体は、側柱の少なくとも2本以上の設置間隔に
    対応した車体長手方向の幅寸法を有する複数の幕板およ
    び腰板を、車体長手方向に並べて接合し、かつ、前記窓
    枠部材と接合してなることを特徴とする鉄道車両構体。
  11. 【請求項11】請求項1記載の鉄道車両構体において、
    前記屋根構体は、軽合金製の表材,芯材および結合用部
    材とから成り、前記芯材の両面に表材を配置し、かつ、
    該芯材および表材の外周端に結合用部材を配置して、こ
    れらをろう付けによって接合した屋根板部材と、屋根構
    体の車体周方向両端に車体長手方向に引通して配置され
    る長桁と、該長桁間に車体周方向に引通して配置される
    垂木とから構成されたことを特徴とする鉄道車両構体。
  12. 【請求項12】請求項11記載の鉄道車両構体において、
    前記屋根板部材は、一方の長桁への接合端部から他方の
    長桁への接合端部までを一体に構成し、かつ、その車体
    長手方向の幅寸法を少なくとも2本以上の垂木設置間隔
    に対応した長さとしたことを特徴とする鉄道車両構体。
  13. 【請求項13】請求項11記載の鉄道車両構体において、
    前記屋根板部材の車体長手方向端部に設置される結合用
    部材は、垂木を一体に形成していることを特徴とする鉄
    道車両構体。
  14. 【請求項14】請求項11記載の鉄道車両構体において、
    前記屋根板部材の室内側の表材に、垂木を接合するため
    のリブを設け、該屋根板部材に前記リブを介して垂木を
    接合したことを特徴とする鉄道車両構体。
  15. 【請求項15】請求項14記載の鉄道車両構体において、
    前記リブは、平板に一体に形成されており、該平板を前
    記表材に接合することにより設置されることを特徴とす
    る鉄道車両構体。
  16. 【請求項16】請求項11記載の鉄道車両構体において、
    前記妻構体は、軽合金製の表材,芯材および結合用部材
    とから成り、前記芯材の両面に表材を配置し、かつ、該
    芯材および表材の外周端に結合用部材を配置して、これ
    らをろう付けによって接合した妻板部材と、妻柱と、す
    み柱と、妻桁とから構成されたことを特徴とする鉄道車
    両構体。
  17. 【請求項17】請求項16記載の鉄道車両構体において、
    前記台枠は、軽合金製の表材,芯材および結合用部材と
    から成り、前記芯材の両面に表材を配置し、かつ、該芯
    材および表材の外周端に結合用部材を配置して、これら
    をろう付けによって接合した床板部材と、該台枠幅方向
    両端に車体長手方向に引き通して配置する側梁と、該側
    梁の間に台枠幅方向に引き通して配置される横梁とから
    構成されたことを特徴とする鉄道車両構体。
  18. 【請求項18】台枠,側構体,屋根構体および妻構体を
    組合せて接合して構成される鉄道車両構体において、少
    なくとも前記屋根構体は、軽合金製の表材,芯材および
    結合用部材とから成り、前記芯材の両面に表材を配置
    し、かつ、該芯材および表材の外周端に結合用部材を配
    置して、これらをろう付けによって接合した屋根板部材
    と、屋根構体の幅方向両端に車体長手方向に引通して配
    置される長桁と、該長桁間に車体幅方向に引通して配置
    される垂木とから構成されたことを特徴とする鉄道車両
    構体。
  19. 【請求項19】客室を取り囲む気密壁の内、少なくとも
    側構体、屋根構体および妻構体を成す気密壁を、軽合金
    製の表材,芯材および結合用部材とから成り、前記芯材
    の両面に表材を配置し、かつ、該芯材および表材の外周
    端に結合用部材を配置して、これらをろう付けによって
    接合した積層材によって構成したことを特徴とする鉄道
    車両構体。
  20. 【請求項20】軽合金製の表材,芯材および結合用部材
    とから成り、前記芯材の両面に表材を配置し、かつ、該
    芯材および表材の外周端に結合用部材を配置して、これ
    らをろう付けによって接合し、前記接合用部材の接合部
    フランジの外面を表材の外表面と面一にしたことを特徴
    とする鉄道車両構体用積層材。
  21. 【請求項21】請求項20記載の鉄道車両構体用積層材に
    おいて、前記表板は、その表面に骨部材を接合するフラ
    ンジを有していることを特徴とする鉄道車両構体用積層
    材。
  22. 【請求項22】軽合金製の表材,芯材および結合用部材
    とから成り、前記芯材の両面に表材を配置し、かつ、該
    芯材および表材の外周端に結合用部材を配置して、これ
    らをろう付けによって接合し、前記結合用部材に、構体
    を構成する骨部材を一体に形成したことを特徴とする鉄
    道車両構体用積層材。
  23. 【請求項23】軽合金製の表材,芯材および結合用部材
    とから成り、前記芯材の両面に表材を配置し、かつ、該
    芯材および表材の外周端に結合用部材を配置して、これ
    らをろう付けによって接合した複数の積層材を治具上に
    並べて配置し、隣合った積層材を拘束した状態で、隣接
    した結合部材同士を積層材の一方側から溶接接合し、該
    接合した積層材上に骨部材を載せ、かつ、拘束した状態
    で前記積層材と骨部材とを接合することを特徴とする鉄
    道車両構体のブロック製作方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100459094B1 (ko) * 1996-03-19 2004-12-03 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 철도 차량의 구조체
ES2233125A1 (es) * 2002-05-14 2005-06-01 Ferrocarriles De Via Estrecha Feve Sistema constructivo para fabricacion de unidades de vehiculos ferroviarios de pasajeros.
JP2005329412A (ja) * 2004-05-18 2005-12-02 Kawasaki Heavy Ind Ltd レーザ溶接方法、レーザ溶接継手、外板パネルおよび鉄道車両の構体構造
US8124908B2 (en) 2004-05-18 2012-02-28 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Laser welding method, laser-welded joint, outside sheathing panel, and body structure for rolling stock

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