JPH09136114A - 矯正機の速度制御装置 - Google Patents
矯正機の速度制御装置Info
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- JPH09136114A JPH09136114A JP7292840A JP29284095A JPH09136114A JP H09136114 A JPH09136114 A JP H09136114A JP 7292840 A JP7292840 A JP 7292840A JP 29284095 A JP29284095 A JP 29284095A JP H09136114 A JPH09136114 A JP H09136114A
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- current
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧延材の軸方向の変形を防止することのでき
る矯正機の速度制御装置を提供する 【解決手段】 速度基準NR に基づいて算出された負荷
トルク電流基準IR に従って矯正ロール駆動電動機の電
流を制御するに当たり、矯正ロール駆動電動機の速度検
出値NF に基づいて加減速トルク電流IA を算出し、負
荷トルク電流基準から算出された加減速トルク電流IA
を減算して負荷トルク電流ILOを求めてこれを負荷トル
クGLOに換算し、さらに、この負荷トルクGLOと予め設
定された基準値GS とを比較し、負荷トルクGLOが基準
値GS 以上になったとき、その時点の負荷トルク電流基
準IR を記憶保持し、記憶保持された値によってこれ以
降の負荷トルク電流基準IR の大きさを制限するもの
で、これによって、矯正ロール駆動電動機の負荷トルク
が常に基準値以下に抑えられる。
る矯正機の速度制御装置を提供する 【解決手段】 速度基準NR に基づいて算出された負荷
トルク電流基準IR に従って矯正ロール駆動電動機の電
流を制御するに当たり、矯正ロール駆動電動機の速度検
出値NF に基づいて加減速トルク電流IA を算出し、負
荷トルク電流基準から算出された加減速トルク電流IA
を減算して負荷トルク電流ILOを求めてこれを負荷トル
クGLOに換算し、さらに、この負荷トルクGLOと予め設
定された基準値GS とを比較し、負荷トルクGLOが基準
値GS 以上になったとき、その時点の負荷トルク電流基
準IR を記憶保持し、記憶保持された値によってこれ以
降の負荷トルク電流基準IR の大きさを制限するもの
で、これによって、矯正ロール駆動電動機の負荷トルク
が常に基準値以下に抑えられる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄鋼圧延設備の中
で棒や線を矯正圧延して直延性を高める矯正機の速度制
御装置に関する。
で棒や線を矯正圧延して直延性を高める矯正機の速度制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6はこの種の矯正機の矯正ロールの設
置状態を示す側面図である。図中、1及び2はそれぞれ
矯正ロール対であり、圧延ラインの上流側に矯正ロール
対1が、下流側に矯正ロール対2が所定の距離を隔てて
配置されている。このうち、矯正ロール対1は上矯正ロ
ール1U及び下矯正ロール1Dでなり、これらが圧延ライン
の真上から見て互いに反対側に傾けて圧延材3を矯正圧
延するようになっている。これと同様に、矯正ロール対
2は上矯正ロール2U及び下矯正ロール2Dでなり、これら
が圧延ラインの真上から見て互いに反対側に傾けて圧延
材3を矯正圧延するようになっている。そして、これら
の圧延ロールを図示省略の圧延ロール駆動電動機によっ
て速度制御することにより、矯正ロール対1,2間の圧
延材3に張力を作用させるようになっている。
置状態を示す側面図である。図中、1及び2はそれぞれ
矯正ロール対であり、圧延ラインの上流側に矯正ロール
対1が、下流側に矯正ロール対2が所定の距離を隔てて
配置されている。このうち、矯正ロール対1は上矯正ロ
ール1U及び下矯正ロール1Dでなり、これらが圧延ライン
の真上から見て互いに反対側に傾けて圧延材3を矯正圧
延するようになっている。これと同様に、矯正ロール対
2は上矯正ロール2U及び下矯正ロール2Dでなり、これら
が圧延ラインの真上から見て互いに反対側に傾けて圧延
材3を矯正圧延するようになっている。そして、これら
の圧延ロールを図示省略の圧延ロール駆動電動機によっ
て速度制御することにより、矯正ロール対1,2間の圧
延材3に張力を作用させるようになっている。
【0003】ところで、矯正ロール対1,2の各矯正ロ
ールを駆動する場合、圧延材3に対して下側にある下矯
正ロール1D及び下矯正ロール2Dのみを単一の電動機で駆
動するもの、矯正ロール対1の上矯正ロール1U及び下矯
正ロール1Dを一つの電動機で駆動し、矯正ロール対2の
上矯正ロール2U及び下矯正ロール2Dを一つの電動機で駆
動するもの、あるいは、四つの矯正ロール1U,1D,2U,
2Dをそれぞれ別個の電動機で駆動するもの等、種々の駆
動方式があった。
ールを駆動する場合、圧延材3に対して下側にある下矯
正ロール1D及び下矯正ロール2Dのみを単一の電動機で駆
動するもの、矯正ロール対1の上矯正ロール1U及び下矯
正ロール1Dを一つの電動機で駆動し、矯正ロール対2の
上矯正ロール2U及び下矯正ロール2Dを一つの電動機で駆
動するもの、あるいは、四つの矯正ロール1U,1D,2U,
2Dをそれぞれ別個の電動機で駆動するもの等、種々の駆
動方式があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した矯正機にあっ
ては、矯正ロール対1,2間の圧延材3に対して圧縮力
が作用するように予め演算された速度基準に従って矯正
ロール駆動電動機を速度制御している。しかしながら、
圧延材3の長手方向、すなわち、軸方向の変形を防ぐ積
極的な手段を持たなかった。このため、矯正加工中に上
流側の矯正ロールの圧延材搬送量が下流側の圧延材搬送
量より大きくなり、この搬送量の差から長手方向に過大
な圧縮力が発生して圧延材の長さを製品の許容範囲以下
に短縮させてしまうことがあった。
ては、矯正ロール対1,2間の圧延材3に対して圧縮力
が作用するように予め演算された速度基準に従って矯正
ロール駆動電動機を速度制御している。しかしながら、
圧延材3の長手方向、すなわち、軸方向の変形を防ぐ積
極的な手段を持たなかった。このため、矯正加工中に上
流側の矯正ロールの圧延材搬送量が下流側の圧延材搬送
量より大きくなり、この搬送量の差から長手方向に過大
な圧縮力が発生して圧延材の長さを製品の許容範囲以下
に短縮させてしまうことがあった。
【0005】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたもので、圧延材の軸方向の変形を防止することの
できる矯正機の速度制御装置を提供することを目的とす
る。
されたもので、圧延材の軸方向の変形を防止することの
できる矯正機の速度制御装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、速度基準に基
づいて算出された負荷トルク電流基準に従って矯正ロー
ル駆動電動機の電流を制御するに当たり、矯正ロール駆
動電動機の速度検出値に基づいて加減速トルク電流を算
出し、負荷トルク電流基準から算出された加減速トルク
電流を減算して負荷トルク電流を求めてこれを負荷トル
クに換算し、さらに、この負荷トルクと予め設定された
基準値とを比較し、負荷トルクが基準値以上になったと
き、その時点の負荷トルク電流基準を記憶保持し、記憶
保持された値によってこれ以降の負荷トルク電流基準の
大きさを制限するもので、これによって、矯正ロール駆
動電動機の負荷トルクが常に基準値以下に抑えられるた
め、圧延材の軸方向の変形を防ぐことができる。
づいて算出された負荷トルク電流基準に従って矯正ロー
ル駆動電動機の電流を制御するに当たり、矯正ロール駆
動電動機の速度検出値に基づいて加減速トルク電流を算
出し、負荷トルク電流基準から算出された加減速トルク
電流を減算して負荷トルク電流を求めてこれを負荷トル
クに換算し、さらに、この負荷トルクと予め設定された
基準値とを比較し、負荷トルクが基準値以上になったと
き、その時点の負荷トルク電流基準を記憶保持し、記憶
保持された値によってこれ以降の負荷トルク電流基準の
大きさを制限するもので、これによって、矯正ロール駆
動電動機の負荷トルクが常に基準値以下に抑えられるた
め、圧延材の軸方向の変形を防ぐことができる。
【0007】もう一つの発明は、速度基準に基づいて算
出された負荷トルク電流基準に従って矯正ロール駆動電
動機の電流を制御するに当たり、矯正ロール駆動電動機
の速度検出値に基づいて加減速トルク電流を算出する一
方、所望の負荷トルクに対応して予め設定された基準値
に変換係数を乗じて負荷トルク電流を算出し、それぞれ
算出された加減速トルク電流及び負荷トルク電流を加算
して得られた値を負荷トルク電流基準の大きさを制限す
る制限値とするもので、これによって、矯正ロール駆動
電動機の負荷トルクが常に基準値以下に抑えられるた
め、圧延材の軸方向の変形を防ぐことができる。
出された負荷トルク電流基準に従って矯正ロール駆動電
動機の電流を制御するに当たり、矯正ロール駆動電動機
の速度検出値に基づいて加減速トルク電流を算出する一
方、所望の負荷トルクに対応して予め設定された基準値
に変換係数を乗じて負荷トルク電流を算出し、それぞれ
算出された加減速トルク電流及び負荷トルク電流を加算
して得られた値を負荷トルク電流基準の大きさを制限す
る制限値とするもので、これによって、矯正ロール駆動
電動機の負荷トルクが常に基準値以下に抑えられるた
め、圧延材の軸方向の変形を防ぐことができる。
【0008】さらに他の発明は、速度基準に基づいて算
出された負荷トルク電流基準に従って矯正ロール駆動電
動機の電流を制御するに当たり、負荷トルクが基準値以
上になったとき、その時点の負荷トルク電流基準を記憶
保持し、記憶保持された値によってこれ以降の負荷トル
ク電流基準の大きさを制限する機能と、それぞれ算出さ
れた加減速トルク電流及び負荷トルク電流を加算して得
られた値を負荷トルク電流基準の大きさを制限する制限
値とする機能とを備え、外部操作に応じてこれら二つの
機能を随時選択して使用できるようにしたもので、圧延
条件に対応させた所望の制御が可能となる。
出された負荷トルク電流基準に従って矯正ロール駆動電
動機の電流を制御するに当たり、負荷トルクが基準値以
上になったとき、その時点の負荷トルク電流基準を記憶
保持し、記憶保持された値によってこれ以降の負荷トル
ク電流基準の大きさを制限する機能と、それぞれ算出さ
れた加減速トルク電流及び負荷トルク電流を加算して得
られた値を負荷トルク電流基準の大きさを制限する制限
値とする機能とを備え、外部操作に応じてこれら二つの
機能を随時選択して使用できるようにしたもので、圧延
条件に対応させた所望の制御が可能となる。
【0009】また、もう一つ他の発明では、二つの矯正
ロール対が圧延方向に離隔配置されているとき、上流の
矯正ロール対の各矯正ロール駆動電動機に対して圧延材
軸方向の負荷トルクを基準値以下に抑制するように、負
荷トルク電流基準の大きさを制限する制御を実行するの
で、圧延材軸方向の短縮を確実に防ぐことができる。
ロール対が圧延方向に離隔配置されているとき、上流の
矯正ロール対の各矯正ロール駆動電動機に対して圧延材
軸方向の負荷トルクを基準値以下に抑制するように、負
荷トルク電流基準の大きさを制限する制御を実行するの
で、圧延材軸方向の短縮を確実に防ぐことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第
1の実施形態の構成を示すブロック図である。図中、10
は矯正ロール駆動電動機に対応して設けられる矯正ロー
ルドライブ装置である。この矯正ロールドライブ装置10
は、図示省略の上位計算機等で演算された速度基準NR
に基づいて負荷トルク電流基準IR を算出する速度制御
部11と、この負荷トルク電流基準IR の最大値及び最小
値を制限する電流制限部12と、この電流制限部12を介し
て得られる負荷トルク電流基準に従って矯正ロール駆動
電動機の電流を制御する電流制御部13とを備えている。
また、電流制限部12の制限値を決定するために、矯正ロ
ールドライブ装置10は、図示省略の速度検出器によって
検出された矯正ロール駆動電動機の速度検出値NF を入
力とし、この速度検出値NF に基づいて加減速トルク電
流IA を算出する加減速トルク電流検出器14と、電流制
御部13に加えられる負荷トルク電流基準を一方入力、加
減速トルク電流IA を他方入力として負荷トルク電流基
準から加減速トルク電流IA を減算して負荷トルク電流
ILOを出力する減算器15とを備えている。この負荷トル
ク電流ILOはコントローラ20に加えられる。
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第
1の実施形態の構成を示すブロック図である。図中、10
は矯正ロール駆動電動機に対応して設けられる矯正ロー
ルドライブ装置である。この矯正ロールドライブ装置10
は、図示省略の上位計算機等で演算された速度基準NR
に基づいて負荷トルク電流基準IR を算出する速度制御
部11と、この負荷トルク電流基準IR の最大値及び最小
値を制限する電流制限部12と、この電流制限部12を介し
て得られる負荷トルク電流基準に従って矯正ロール駆動
電動機の電流を制御する電流制御部13とを備えている。
また、電流制限部12の制限値を決定するために、矯正ロ
ールドライブ装置10は、図示省略の速度検出器によって
検出された矯正ロール駆動電動機の速度検出値NF を入
力とし、この速度検出値NF に基づいて加減速トルク電
流IA を算出する加減速トルク電流検出器14と、電流制
御部13に加えられる負荷トルク電流基準を一方入力、加
減速トルク電流IA を他方入力として負荷トルク電流基
準から加減速トルク電流IA を減算して負荷トルク電流
ILOを出力する減算器15とを備えている。この負荷トル
ク電流ILOはコントローラ20に加えられる。
【0011】コントローラ20は、負荷トルク電流ILOに
トルク係数φを乗じて負荷トルクGLOを求める変換係数
乗算器21と、所望の負荷トルクに対応する設定値kを記
憶保持する設定値記憶保持器23と、記憶保持された設定
値kに安全係数αを乗じて負荷トルク基準値GS を出力
する安全係数乗算器24と、この負荷トルク基準値GSと
前記負荷トルク電流GLOとを比較し、GLO≧GS の条件
が成立したときに記憶指令CLKを出力する比較器22と、
記憶指令CLKによって閉成する記憶保持スイッチ26を介
して、負荷トルク電流基準IR を記憶保持し、記憶保持
した値を電流制限部12の制限値ILMとするトルク電流記
憶保持器25とを備えている。
トルク係数φを乗じて負荷トルクGLOを求める変換係数
乗算器21と、所望の負荷トルクに対応する設定値kを記
憶保持する設定値記憶保持器23と、記憶保持された設定
値kに安全係数αを乗じて負荷トルク基準値GS を出力
する安全係数乗算器24と、この負荷トルク基準値GSと
前記負荷トルク電流GLOとを比較し、GLO≧GS の条件
が成立したときに記憶指令CLKを出力する比較器22と、
記憶指令CLKによって閉成する記憶保持スイッチ26を介
して、負荷トルク電流基準IR を記憶保持し、記憶保持
した値を電流制限部12の制限値ILMとするトルク電流記
憶保持器25とを備えている。
【0012】上記のように構成された第1の実施形態の
動作について以下に説明する。矯正ロール駆動電動機を
速度制御するために、上位計算機等で予め演算して得ら
れた速度基準NR が速度制御部11に加えられる。速度制
御部11は速度基準NRの速度を実現する負荷トルク電流
基準IR を算出する。この負荷トルク電流基準IR の絶
対値が電流制限部12に加えられる制限値ILMより小さい
とき、負荷トルク電流基準IR はそのまま電流制御部13
に加えられる。また、負荷トルク電流基準IR の絶対値
が電流制限部12に加えられる制限値ILMより大きいとき
は、この制限値ILMに制限されて電流制御部13に加えら
れる。電流制御部13はこれらの負荷トルク電流基準に従
って矯正ロール駆動電動機に流れる電流を、例えば、フ
ィードバック制御する。
動作について以下に説明する。矯正ロール駆動電動機を
速度制御するために、上位計算機等で予め演算して得ら
れた速度基準NR が速度制御部11に加えられる。速度制
御部11は速度基準NRの速度を実現する負荷トルク電流
基準IR を算出する。この負荷トルク電流基準IR の絶
対値が電流制限部12に加えられる制限値ILMより小さい
とき、負荷トルク電流基準IR はそのまま電流制御部13
に加えられる。また、負荷トルク電流基準IR の絶対値
が電流制限部12に加えられる制限値ILMより大きいとき
は、この制限値ILMに制限されて電流制御部13に加えら
れる。電流制御部13はこれらの負荷トルク電流基準に従
って矯正ロール駆動電動機に流れる電流を、例えば、フ
ィードバック制御する。
【0013】このようにして駆動された矯正ロール駆動
電動機の速度が図示省略の速度検出器によって検出さ
れ、速度検出値NF が加減速トルク電流検出器14に加え
られる。加減速トルク電流検出器14は速度検出値NF に
基づき周知の演算式により加減速トルク電流IA を演算
する。減算器15は電流制御部13に加えられている負荷ト
ルク電流基準から加減速トルク電流IA を減算して負荷
トルク電流ILOを出力する。そして、変換係数乗算器21
は負荷トルク電流を負荷トルクに変換するための係数φ
を乗じて負荷トルクGLOを求める。
電動機の速度が図示省略の速度検出器によって検出さ
れ、速度検出値NF が加減速トルク電流検出器14に加え
られる。加減速トルク電流検出器14は速度検出値NF に
基づき周知の演算式により加減速トルク電流IA を演算
する。減算器15は電流制御部13に加えられている負荷ト
ルク電流基準から加減速トルク電流IA を減算して負荷
トルク電流ILOを出力する。そして、変換係数乗算器21
は負荷トルク電流を負荷トルクに変換するための係数φ
を乗じて負荷トルクGLOを求める。
【0014】一方、所望の負荷トルクに対応する設定値
kが設定値記憶保持器23に記憶保持されている。安全係
数乗算器24は設定値kに安全係数α(<1.0)を乗じ
て負荷トルク基準値GS として出力する。比較器22は負
荷トルクGLOと負荷トルク基準値GS とを常時比較し、
GLO≧GS の関係が成立したときに記憶指令CLKを出力
して記憶保持スイッチ26を瞬時閉成させる。これによっ
て、その時点の負荷トルク電流基準IR がトルク電流記
憶保持器25に記憶保持され、その記憶値が電流制限部12
の上下の制限値ILMとして加えられる。この結果、圧延
材を変形させる力のみに着目して電流制限部12の制限値
ILMを設定することができる。
kが設定値記憶保持器23に記憶保持されている。安全係
数乗算器24は設定値kに安全係数α(<1.0)を乗じ
て負荷トルク基準値GS として出力する。比較器22は負
荷トルクGLOと負荷トルク基準値GS とを常時比較し、
GLO≧GS の関係が成立したときに記憶指令CLKを出力
して記憶保持スイッチ26を瞬時閉成させる。これによっ
て、その時点の負荷トルク電流基準IR がトルク電流記
憶保持器25に記憶保持され、その記憶値が電流制限部12
の上下の制限値ILMとして加えられる。この結果、圧延
材を変形させる力のみに着目して電流制限部12の制限値
ILMを設定することができる。
【0015】図2は本発明の第2の実施形態の構成を示
すブロック図である。図中、図1と同一の要素には同一
の符号を付してその説明を省略する。ここで、矯正ロー
ルドライブ装置10A は図1に示した矯正ロールドライブ
装置10中の減算器15を除去し、加減速トルク電流検出器
14の加減速トルク電流IA の演算値をコントローラ20A
に加える構成になっている。また、コントローラ20A は
図1に示したコントローラ20中の変換係数乗算器21、比
較器22、トルク電流記憶保持器25及び記憶保持スイッチ
26を除去し、その代わりに変換係数乗算器27及び加算器
28を付加したもので、安全係数乗算器24を介して得られ
た負荷トルク基準値GS を変換係数乗算器27に加えてト
ルク電流基準値IS を求め、加算器28がこのトルク電流
基準値IS と加減速トルク電流IA とを加算して得られ
た値を電流制限部12の上下の制限値ILMとする構成にな
っている。
すブロック図である。図中、図1と同一の要素には同一
の符号を付してその説明を省略する。ここで、矯正ロー
ルドライブ装置10A は図1に示した矯正ロールドライブ
装置10中の減算器15を除去し、加減速トルク電流検出器
14の加減速トルク電流IA の演算値をコントローラ20A
に加える構成になっている。また、コントローラ20A は
図1に示したコントローラ20中の変換係数乗算器21、比
較器22、トルク電流記憶保持器25及び記憶保持スイッチ
26を除去し、その代わりに変換係数乗算器27及び加算器
28を付加したもので、安全係数乗算器24を介して得られ
た負荷トルク基準値GS を変換係数乗算器27に加えてト
ルク電流基準値IS を求め、加算器28がこのトルク電流
基準値IS と加減速トルク電流IA とを加算して得られ
た値を電流制限部12の上下の制限値ILMとする構成にな
っている。
【0016】上記のように構成された第2の実施形態の
動作について、特に、図1に示した第1の実施形態と構
成を異にする部分を中心にして以下に説明する。変換係
数乗算器27は安全係数乗算器24から出力される負荷トル
ク基準値GS に対して、負荷トルクをトルク電流に変換
する係数ψを乗算してトルク電流基準値IS を出力す
る。このトルク電流基準値IS と加減速トルク電流検出
器14で算出された加減速トルク電流IA とが加算器28で
加算されて、加算値がそのまま電流制限部12の制限値I
LMとして加えられる。この結果、圧延材を変形させるト
ルク電流に着目して電流制限部12の制限値ILMを設定す
ることができる。なお、図1に示した第1の実施形態で
は、加減速分を除いた負荷トルクGLOが負荷トルク基準
値GS を超えないようにしているため、加減速期間を避
けて定数kを設定することで好結果が得られる。しかる
に、第2の実施形態では所望の負荷トルクに対応するト
ルク電流基準値IS と加減速トルク電流IA との和を負
荷トルク電流基準IR の制限値としているため、加減速
中でも定数kを設定して負荷トルク電流基準IR に制限
をかけることができる。
動作について、特に、図1に示した第1の実施形態と構
成を異にする部分を中心にして以下に説明する。変換係
数乗算器27は安全係数乗算器24から出力される負荷トル
ク基準値GS に対して、負荷トルクをトルク電流に変換
する係数ψを乗算してトルク電流基準値IS を出力す
る。このトルク電流基準値IS と加減速トルク電流検出
器14で算出された加減速トルク電流IA とが加算器28で
加算されて、加算値がそのまま電流制限部12の制限値I
LMとして加えられる。この結果、圧延材を変形させるト
ルク電流に着目して電流制限部12の制限値ILMを設定す
ることができる。なお、図1に示した第1の実施形態で
は、加減速分を除いた負荷トルクGLOが負荷トルク基準
値GS を超えないようにしているため、加減速期間を避
けて定数kを設定することで好結果が得られる。しかる
に、第2の実施形態では所望の負荷トルクに対応するト
ルク電流基準値IS と加減速トルク電流IA との和を負
荷トルク電流基準IR の制限値としているため、加減速
中でも定数kを設定して負荷トルク電流基準IR に制限
をかけることができる。
【0017】図3は本発明の第3の実施形態の構成を示
すブロック図である。図中、図1または図2と同一の要
素には同一の符号を付してその説明を省略する。この実
施形態は、図1に示したものと同一構成の矯正ロールド
ライブ装置10と、図1に示したコントローラ20及び図2
に示したコントローラ20A の各要素を全て備え、さら
に、それぞれの出力を回路切替部29によって選択して電
流制限部12に加えるようにしたコントローラ20B とで構
成されている。
すブロック図である。図中、図1または図2と同一の要
素には同一の符号を付してその説明を省略する。この実
施形態は、図1に示したものと同一構成の矯正ロールド
ライブ装置10と、図1に示したコントローラ20及び図2
に示したコントローラ20A の各要素を全て備え、さら
に、それぞれの出力を回路切替部29によって選択して電
流制限部12に加えるようにしたコントローラ20B とで構
成されている。
【0018】ここで、回路切替部29を接点a側に接続す
れば第1の実施形態と同様な制御が実行され、反対に、
回路切替部29を接点b側に接続すれば第2の実施形態と
同様な制御が実行される。しかして、オペレータはこれ
ら二つの機能を随時切替えて使用することができる。
れば第1の実施形態と同様な制御が実行され、反対に、
回路切替部29を接点b側に接続すれば第2の実施形態と
同様な制御が実行される。しかして、オペレータはこれ
ら二つの機能を随時切替えて使用することができる。
【0019】図4は本発明の第4の実施形態の構成を示
すブロック図である。図中、図1又は図2と同一の要素
には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施
形態は矯正ロール駆動電動機の負荷トルク又はトルク電
流をそれぞれ基準値と比較する代わりに、圧延材の軸方
向で見た負荷トルク成分が圧延材の降伏応力から換算さ
れる負荷トルク基準値を超えないようにするためのコン
トローラ20C を備えている。
すブロック図である。図中、図1又は図2と同一の要素
には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施
形態は矯正ロール駆動電動機の負荷トルク又はトルク電
流をそれぞれ基準値と比較する代わりに、圧延材の軸方
向で見た負荷トルク成分が圧延材の降伏応力から換算さ
れる負荷トルク基準値を超えないようにするためのコン
トローラ20C を備えている。
【0020】ここで、変換係数乗算器21a は負荷トルク
電流ILOに変換係数ξを乗じて圧延材の軸方向の負荷ト
ルクGLO1 を出力する。また、上位計算機は圧延材の圧
縮方向の比例限界応力を加味して換算された負荷トルク
の設定値k1 を出力して設定値記憶保持器23に記憶保持
させ、この設定値k1 に対して安全係数乗算器24が係数
αを乗じて負荷トルク基準値GS1を出力する。比較器22
は負荷トルクGLO1 と負荷トルク基準値GS1とを比較し
てGLO1 ≧GS1の条件が成立したとき記憶指令CLKを出
力して記憶保持スイッチ26を閉成させ、前述のトルク電
流記憶保持器25にトルク電流を記憶保持させる。この場
合、トルク電流記憶保持器25には負荷トルク電流基準か
ら加減速トルク電流IA を減算して得られる負荷トルク
電流ILOが記憶保持される。また、トルク電流記憶保持
器25に記憶保持された値をILOとして、加算器28が記憶
値ILOと加減速トルク電流検出器14の加減速トルク電流
IA とを加算して負荷トルク電流基準IR の制限値ILM
として電流制限部12に加える構成になっている。
電流ILOに変換係数ξを乗じて圧延材の軸方向の負荷ト
ルクGLO1 を出力する。また、上位計算機は圧延材の圧
縮方向の比例限界応力を加味して換算された負荷トルク
の設定値k1 を出力して設定値記憶保持器23に記憶保持
させ、この設定値k1 に対して安全係数乗算器24が係数
αを乗じて負荷トルク基準値GS1を出力する。比較器22
は負荷トルクGLO1 と負荷トルク基準値GS1とを比較し
てGLO1 ≧GS1の条件が成立したとき記憶指令CLKを出
力して記憶保持スイッチ26を閉成させ、前述のトルク電
流記憶保持器25にトルク電流を記憶保持させる。この場
合、トルク電流記憶保持器25には負荷トルク電流基準か
ら加減速トルク電流IA を減算して得られる負荷トルク
電流ILOが記憶保持される。また、トルク電流記憶保持
器25に記憶保持された値をILOとして、加算器28が記憶
値ILOと加減速トルク電流検出器14の加減速トルク電流
IA とを加算して負荷トルク電流基準IR の制限値ILM
として電流制限部12に加える構成になっている。
【0021】上記のように構成された第4の実施形態の
動作について、図5をも参照して以下に説明する。圧延
ラインを真上から見て上矯正ロールと下矯正ロールとは
互いに反対方向に傾いている。従って、圧延材とロール
軸とは、図5(a)に示したように、上ロール軸は圧延
材に対してθだけ傾いていたとすれば、下ロール軸は反
対側にθだけ傾いていることになる。また、上ロールは
図5(b)に示した摩擦力を圧延材に与え、同様に下ロ
ールは図5(c)に示した摩擦力を圧延材に与える。こ
れらの摩擦力を圧延材の軸方向とこれに直角な方向に分
解することができる。その様子を図5(d)及び図5
(e)に示す。これから明らかなように、矯正ロールが
圧延材の軸方向に及ぼす力は、ロールが圧延材に及ぼす
力にsin θを乗じた値となる。また、上矯正ロールと下
矯正ロールとが圧延材に軸方向の力を生じさせていると
すれば、圧延材に加わる力を制限するには各矯正ロール
の分力をその半分に抑える必要がある。
動作について、図5をも参照して以下に説明する。圧延
ラインを真上から見て上矯正ロールと下矯正ロールとは
互いに反対方向に傾いている。従って、圧延材とロール
軸とは、図5(a)に示したように、上ロール軸は圧延
材に対してθだけ傾いていたとすれば、下ロール軸は反
対側にθだけ傾いていることになる。また、上ロールは
図5(b)に示した摩擦力を圧延材に与え、同様に下ロ
ールは図5(c)に示した摩擦力を圧延材に与える。こ
れらの摩擦力を圧延材の軸方向とこれに直角な方向に分
解することができる。その様子を図5(d)及び図5
(e)に示す。これから明らかなように、矯正ロールが
圧延材の軸方向に及ぼす力は、ロールが圧延材に及ぼす
力にsin θを乗じた値となる。また、上矯正ロールと下
矯正ロールとが圧延材に軸方向の力を生じさせていると
すれば、圧延材に加わる力を制限するには各矯正ロール
の分力をその半分に抑える必要がある。
【0022】この第4の実施形態では、変換係数乗算器
21が変換係数ξ=φ・sin θを負荷トルク電流ILOに乗
じて圧延材軸方向負荷トルクGLO1 を出力する。また、
図示省略の上位計算機は圧延材の比例限界応力に圧延材
の断面積を乗じた値を1/2倍し、これを電動機トルク
に換算した値k1 を設定値記憶保持器23に記憶保持させ
る。この設定値k1 に対して安全係数乗算器24が安全係
数α(<1.0)を乗じて負荷トルク基準値GS1として
出力する。比較器22は向負荷トルクGLO1 と負荷トルク
基準値GS1とを比較し、GLO1 ≧GS1になったとき記憶
指令CLKを出力してその時点の負荷トルク電流ILOをト
ルク電流記憶保持器25に記憶保持させる。記憶保持され
た負荷トルク電流ILOと加減速トルク電流検出器14によ
って逐次検出される加減速トルク電流IA とが加算器28
によって加算され、電流制限部12のトルク電流制限値I
LMとして加えられる。
21が変換係数ξ=φ・sin θを負荷トルク電流ILOに乗
じて圧延材軸方向負荷トルクGLO1 を出力する。また、
図示省略の上位計算機は圧延材の比例限界応力に圧延材
の断面積を乗じた値を1/2倍し、これを電動機トルク
に換算した値k1 を設定値記憶保持器23に記憶保持させ
る。この設定値k1 に対して安全係数乗算器24が安全係
数α(<1.0)を乗じて負荷トルク基準値GS1として
出力する。比較器22は向負荷トルクGLO1 と負荷トルク
基準値GS1とを比較し、GLO1 ≧GS1になったとき記憶
指令CLKを出力してその時点の負荷トルク電流ILOをト
ルク電流記憶保持器25に記憶保持させる。記憶保持され
た負荷トルク電流ILOと加減速トルク電流検出器14によ
って逐次検出される加減速トルク電流IA とが加算器28
によって加算され、電流制限部12のトルク電流制限値I
LMとして加えられる。
【0023】これらの演算及び設定を行うことによっ
て、圧延材の軸方向の負荷トルクを基準値以下に抑制す
ることができるため、圧延材の軸方向の短縮を防ぐこと
ができる。また、この第4の実施形態によれば、加減速
トルク電流IA の変化に応じてトルク電流制限値ILMも
変化するため、加減速時においても圧縮力抑制作用を損
なうことない負荷トルク抑制制御が可能になる。
て、圧延材の軸方向の負荷トルクを基準値以下に抑制す
ることができるため、圧延材の軸方向の短縮を防ぐこと
ができる。また、この第4の実施形態によれば、加減速
トルク電流IA の変化に応じてトルク電流制限値ILMも
変化するため、加減速時においても圧縮力抑制作用を損
なうことない負荷トルク抑制制御が可能になる。
【0024】なお、上流側の矯正ロール対に第4の実施
形態を適用し、さらに、下流側の矯正ロール対に第1乃
至第3の実施形態のいずれかを採用することによって、
さらに、精度の高い速度制御が行われ、圧延材の変形を
確実に防止する効果がある。
形態を適用し、さらに、下流側の矯正ロール対に第1乃
至第3の実施形態のいずれかを採用することによって、
さらに、精度の高い速度制御が行われ、圧延材の変形を
確実に防止する効果がある。
【0025】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、矯
正ロール駆動電動機の負荷トルクを設定値以下に抑える
ことによって、圧延材の軸方向の変形を防止することが
できる。
正ロール駆動電動機の負荷トルクを設定値以下に抑える
ことによって、圧延材の軸方向の変形を防止することが
できる。
【0026】また、加減速トルク電流に応じてトルク電
流制限値を変化させることにより、加減速時においても
圧縮力抑制作用を損なうことない負荷トルク抑制制御が
可能になる。
流制限値を変化させることにより、加減速時においても
圧縮力抑制作用を損なうことない負荷トルク抑制制御が
可能になる。
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック
図。
図。
【図2】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック
図。
図。
【図3】本発明の第3の実施形態の構成を示すブロック
図。
図。
【図4】本発明の第4の実施形態の構成を示すブロック
図。
図。
【図5】本発明の第4の実施形態の動作を説明するため
に、ロールの摩擦力及びその分力が圧延材に作用するこ
とのの説明図。
に、ロールの摩擦力及びその分力が圧延材に作用するこ
とのの説明図。
【図6】本発明を適用する矯正機の矯正ロールの設置状
態を示す側面図。
態を示す側面図。
10,10A 矯正ロールドライブ装置 11 速度制御部 12 電流制限部 13 電流制御部 14 加減速トルク電流検出器 15 減算器 20,20A,20B,20C コントローラ 21,27 変換係数乗算器 22 比較器 23 設定値記憶保持器 24 安全係数乗算器 25 トルク電流記憶保持器 26 記憶保持スイッチ 28 加算器 29 回路切替部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02P 7/00 H02P 7/00 B
Claims (5)
- 【請求項1】圧延ラインを真上から見て軸を互いに反対
側に傾けて棒や線を矯正圧延する矯正ロール対を有し、
予め演算された速度基準に従って各矯正ロール駆動電動
機の速度を制御する矯正機の速度制御装置において、 前記速度基準に基づいて負荷トルク電流基準を算出する
速度制御部と、前記負荷トルク電流基準に従って前記矯
正ロール駆動電動機の電流を制御する電流制御部と、前
記矯正ロール駆動電動機の速度検出値に基づいて加減速
トルク電流を算出する加減速トルク電流検出手段と、前
記負荷トルク電流基準から前記加減速トルク電流を減算
して負荷トルク電流を求め、この負荷トルク電流に変換
係数を乗じて負荷トルクを算出する負荷トルク算出手段
と、前記負荷トルクと所望の負荷トルクに対応して予め
設定された基準値とを比較し、前記負荷トルクが基準値
以上になったとき、記憶指令を出力する比較手段と、前
記記憶指令が出力された時点の前記負荷トルク電流基準
を制限値として記憶保持するトルク電流記憶保持手段
と、記憶保持された前記制限値により、前記電流制御部
に加えられる前記負荷トルク電流基準の大きさを制限す
る電流制限部とを備えたことを特徴とする矯正機の速度
制御装置。 - 【請求項2】圧延ラインを真上から見て軸を互いに反対
側に傾けて棒や線を矯正圧延する矯正ロール対を有し、
予め演算された速度基準に従って各矯正ロール駆動電動
機の速度を制御する矯正機の速度制御装置において、 前記速度基準に基づいて負荷トルク電流基準を算出する
速度制御部と、前記負荷トルク電流基準に従って前記矯
正ロール駆動電動機の電流を制御する電流制御部と、前
記矯正ロール駆動電動機の速度検出値に基づいて加減速
トルク電流を算出する加減速トルク電流検出手段と、所
望の負荷トルクに対応して予め設定された基準値に変換
係数を乗じて負荷トルク電流を算出する負荷トルク電流
算出手段と、算出された前記加減速トルク電流及び負荷
トルク電流を加算して制限値として出力する加算手段
と、加算して得られた前記制限値により、前記電流制御
部に加えられる前記負荷トルク電流基準の大きさを制限
する電流制限部とを備えたことを特徴とする矯正機の速
度制御装置。 - 【請求項3】圧延ラインを真上から見て軸を互いに反対
側に傾けて棒や線を矯正圧延する矯正ロール対を有し、
予め演算された速度基準に従って各矯正ロール駆動電動
機の速度を制御する矯正機の速度制御装置において、 前記速度基準に基づいて負荷トルク電流基準を算出する
速度制御部と、前記負荷トルク電流基準に従って前記矯
正ロール駆動電動機の電流を制御する電流制御部と、前
記矯正ロール駆動電動機の速度検出値に基づいて加減速
トルク電流を算出する加減速トルク電流検出手段と、前
記負荷トルク電流基準から前記加減速トルク電流を減算
して負荷トルク電流を求め、この負荷トルク電流に変換
係数を乗じて負荷トルクを算出する負荷トルク算出手段
と、前記負荷トルクと予め設定された基準値とを比較
し、前記負荷トルクが基準値以上になったとき、記憶指
令を出力する比較手段と、前記記憶指令が出力された時
点の前記負荷トルク電流基準を制限値として記憶保持す
るトルク電流記憶保持手段と、所望の負荷トルクに対応
して予め設定された基準値に変換係数を乗じて負荷トル
ク電流を算出する負荷トルク電流算出手段と、算出され
た前記加減速トルク電流及び負荷トルク電流を加算して
制限値として出力する加算手段と、前記トルク電流記憶
保持手段に記憶された制限値及び前記加算手段から出力
される制限値のうち、外部操作に応じていずれか一方を
選択する選択手段と、選択された前記制限値により、前
記電流制御部に加えられる前記負荷トルク電流基準の大
きさを制限する電流制限部とを備えたことを特徴とする
矯正機の速度制御装置。 - 【請求項4】圧延ラインを真上から見て軸を互いに反対
側に傾けて棒や線を矯正圧延する矯正ロール対が、圧延
方向に離隔配置され、予め演算された速度基準に従って
各矯正ロール駆動電動機の速度を制御する矯正機の速度
制御装置において、 前記速度基準に基づいて負荷トルク電流基準を算出する
速度制御部と、前記負荷トルク電流基準に従って前記矯
正ロール駆動電動機の電流を制御する電流制御部と、前
記矯正ロール駆動電動機の速度検出値に基づいて加減速
トルク電流を算出する加減速トルク電流検出手段と、前
記負荷トルク電流基準から前記加減速トルク電流を減算
して負荷トルク電流を求め、この負荷トルク電流に変換
係数を乗じて圧延材軸方向の負荷トルクを算出する負荷
トルク算出手段と、圧延材軸方向の許容応力に対応して
予め設定された負荷トルクの設定値に安全係数を乗じて
負荷トルク基準値を算出する負荷トルク基準値算出手段
と、前記負荷トルクと負荷トルク基準値とを比較し、前
記負荷トルクが負荷トルク基準値以上になったとき、記
憶指令を出力する比較手段と、前記記憶指令が出力され
た時点の負荷トルク電流を記憶保持するトルク電流記憶
保持手段と、記憶保持された前記負荷トルク電流と前記
加減速トルク電流とを加算して制限値として出力する加
算手段と、前記加算手段から出力された前記制限値によ
り、前記電流制御部に加えられる前記負荷トルク電流基
準の大きさを制限する電流制限部とを備え、上流の前記
矯正ロール対の各矯正ロール駆動電動機に対する負荷ト
ルク電流基準の大きさを制限する制御を実行することを
特徴とする矯正機の速度制御装置。 - 【請求項5】圧延方向に離隔配置された矯正ロール対の
うち、上流の前記矯正ロール対の各矯正ロール駆動電動
機に適用したことを特徴とする請求項4に記載の矯正機
の速度制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292840A JPH09136114A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 矯正機の速度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7292840A JPH09136114A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 矯正機の速度制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09136114A true JPH09136114A (ja) | 1997-05-27 |
Family
ID=17787049
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7292840A Ceased JPH09136114A (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 矯正機の速度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09136114A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2406005A (en) * | 2003-09-11 | 2005-03-16 | Bosch Gmbh Robert | Torque limiting device for an electric motor |
CN103752657A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-30 | 马钢(集团)控股有限公司 | 一种防止矫直机矫直辊过载的控制系统 |
WO2018163239A1 (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-13 | 新明和工業株式会社 | 電線矯正装置および電線矯正方法 |
CN109821933A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-05-31 | 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 | 自动优化矫直干涉扭矩的方法 |
CN110252914A (zh) * | 2019-06-12 | 2019-09-20 | 漳州宾玮五金配件有限公司 | 吉他音阶线的切齿滚齿机 |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP7292840A patent/JPH09136114A/ja not_active Ceased
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2406005A (en) * | 2003-09-11 | 2005-03-16 | Bosch Gmbh Robert | Torque limiting device for an electric motor |
GB2406005B (en) * | 2003-09-11 | 2006-04-19 | Bosch Gmbh Robert | Torque limiting device for an electric motor |
CN103752657A (zh) * | 2013-12-31 | 2014-04-30 | 马钢(集团)控股有限公司 | 一种防止矫直机矫直辊过载的控制系统 |
WO2018163239A1 (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-13 | 新明和工業株式会社 | 電線矯正装置および電線矯正方法 |
CN109821933A (zh) * | 2019-03-05 | 2019-05-31 | 攀钢集团攀枝花钢钒有限公司 | 自动优化矫直干涉扭矩的方法 |
CN110252914A (zh) * | 2019-06-12 | 2019-09-20 | 漳州宾玮五金配件有限公司 | 吉他音阶线的切齿滚齿机 |
CN110252914B (zh) * | 2019-06-12 | 2024-03-22 | 漳州宾玮五金配件有限公司 | 吉他音阶线的切齿滚齿机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040519 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040608 |
|
A045 | Written measure of dismissal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20041022 |