JPH09135979A - 鳩目穴かがりミシン - Google Patents

鳩目穴かがりミシン

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JPH09135979A
JPH09135979A JP32224695A JP32224695A JPH09135979A JP H09135979 A JPH09135979 A JP H09135979A JP 32224695 A JP32224695 A JP 32224695A JP 32224695 A JP32224695 A JP 32224695A JP H09135979 A JPH09135979 A JP H09135979A
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JP
Japan
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stitch
reverse
sewing
foot
eyelet
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Pending
Application number
JP32224695A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Nishizawa
吉史 西沢
Atsushi Kamano
淳 蒲野
Hideo Ando
英夫 安藤
Akihiro Funahashi
暁洋 舟橋
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Brother Industries Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、鳩目穴かがりの足部に返し
縫いを実行することで、足部の縫い始めの縫い糸や縫い
終わりの縫い糸のほつれを確実に防止し得るような鳩目
穴かがりミシンを提供することである。 【解決手段】 本発明の鳩目穴かがりミシンにおいて
は、操作パネル23により、足部の始端部と終端部とに
形成する返し縫いの縫い長さと針数のデータが入力設定
されると、データ作成手段は、入力手段から入力された
返し縫いのY方向の縫い長さと針数のデータに基づいて
返し縫いの縫目データを作成する。これにより、鳩目穴
かがりの為の縫目データと、返し縫いの縫目データとに
基づいて、制御装置35により駆動機構24と送り機構
15と回動機構26とが制御されて、足部の始端部に返
し縫いが実行された後、鳩目穴かがり縫いが実行され、
更に足部の終端部に返し縫いが実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鳩目穴かがりミシ
ンに関し、特に鳩目穴かがりの縫製を開始する開始部
と、縫製を終了する終端部とに夫々返し縫いを実行し
て、縫い糸のほつれを防止するようにしたものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平4─261694号公報、
特開平4─261695号公報などに記載のように、鳩
目部とこれに連続する直線状の足部とからなる鳩目穴か
がりを縫製する鳩目穴かがりミシンにおいては、針棒と
この針棒に対向するルーパーとを同期させて駆動する駆
動機構と、ルーパーを設けたルーパー土台と針棒とを平
面視で反時計回りに回動させる回動機構が設けられると
ともに、加工布を載置する送り台をX方向とY方向とに
夫々移動させる送り機構が設けられ、鳩目穴かがりの為
の縫目データに基づいて、これら駆動機構と送り機構と
回動機構とを駆動制御することにより、先ず直線状の足
部の右側をかがり縫いし、次に鳩目部をかがり縫いし、
最終的に直線状の足部の左側をかがり縫いして、加工布
上に鳩目穴かがりの縫目が形成される。
【0003】ところで、一般に、鳩目穴かがりの縫製の
後工程として、鳩目穴かがりの足部の下端部を補強する
為の閂止め縫いを実行するようになっているが、この種
の鳩目穴かがりミシンは、鳩目穴かがりの縫製を専用に
実行するようになっているので、鳩目穴かがりの縫製が
完了したときには、この鳩目穴かがりが縫製された加工
布を、この鳩目穴かがりミシンの設置場所とは別の設置
場所に設けられている閂止め縫い専用のミシンに移動さ
せて、最終的に、鳩目穴かがりの足部の下端部に所定の
直線状の閂止め縫いが実行される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、鳩目
穴かがりの縫製が完了した加工布を、この鳩目穴かがり
ミシンの設置場所とは別の設置場所に設けられている閂
止め縫い専用のミシンに移動させて、鳩目穴かがりの足
部の下端部に直線状の閂止め縫いを、後工程で実行する
ときに、足部の縫い始めの縫い糸、或いは足部の縫い終
わりの縫い糸が、加工布の移動時に引っ張られたりし
て、1針分或いは2針分に亙ってほつれるという問題が
ある。
【0005】本発明の目的は、鳩目穴かがりの足部に返
し縫いを実行することで、足部の縫い始めの縫い糸や縫
い終わりの縫い糸のほつれを確実に防止し得るような鳩
目穴かがりミシンを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る鳩目穴か
がりミシンは、送り台にセットされた加工布に鳩目部と
足部とを含む鳩目穴かがりを縫製する為に、縫針とルー
パーとの協働により加工布に縫目を形成する縫目形成動
作を繰り返すように針棒とルーパーとを同時駆動させる
駆動機構と、送り台を針棒の上昇時に前記足部と平行な
Y方向とY方向に直交するX方向とに独立に送り移動さ
せる送り機構と、ルーパーが設けられたルーパー土台と
針棒を回動させる回動機構と、1針毎の送り台の送り量
と針棒及びルーパー土台の回動角度を指定した縫目デー
タに基づいて駆動機構と送り機構と回動機構とを制御す
る制御装置を備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、足部
の始端部と終端部とに形成する返し縫いの縫い長さと針
数のデータを入力設定する為の入力手段と、入力手段か
ら入力された返し縫いのY方向の縫い長さと針数のデー
タに基づいて返し縫いの縫目データを作成するデータ作
成手段とを備えたものである。
【0007】作用について説明すると、入力手段によ
り、足部の始端部と終端部とに形成する返し縫いの縫い
長さと針数のデータが入力設定されると、データ作成手
段は、入力手段から入力された返し縫いのY方向の縫い
長さと針数のデータに基づいて返し縫いの縫目データを
作成する。これにより、鳩目穴かがりの為の縫目データ
と、返し縫いの縫目データとに基づいて、制御装置によ
り駆動機構と送り機構と回動機構とが制御されて、足部
の始端部に返し縫いが実行された後、鳩目穴かがり縫い
が実行され、更に足部の終端部に返し縫いが実行され
る。
【0008】即ち、入力設定された縫い長さと針数のデ
ータに基づいて返し縫いの縫目データが作成されて、足
部の始端部に返し縫いが実行された後、鳩目穴かがり縫
いが実行され、更に足部の終端部に返し縫いが実行され
るので、鳩目穴かがりの足部の下端部に直線状の閂止め
縫いを後工程で実行する為に加工布を移動させるとき
に、足部の始端部の返し縫いの縫い糸の始端、或いは足
部の終端部の返し縫いの縫い糸の終端が引っ張られて
も、これら足部の始端部や終端部の縫い糸のほつれを確
実に防止することができる。
【0009】請求項2に係る鳩目穴かがりミシンは、請
求項1の発明において、前記足部の始端部の返し縫いは
足部の縫製開始に先行して足部の縫製と連続的に実行さ
れる返し縫いであり、足部の終端部の返し縫いは足部の
縫製終了に後続して足部の縫製と連続的に実行される返
し縫いである。作用について説明すると、請求項1と同
様の作用を奏するが、足部の始端部の返し縫いは足部の
縫製開始に先行して足部の縫製と連続的に実行される返
し縫いであり、足部の終端部の返し縫いは足部の縫製終
了に後続して足部の縫製と連続的に実行される返し縫い
なので、足部の始端部の返し縫いと鳩目穴かがり縫いと
足部の終端部の返し縫いとを連続的に縫製することがで
きる。
【0010】請求項3に係る鳩目穴かがりミシンは、請
求項1又は請求項2の発明において、前記入力手段は、
数値を表示可能なディスプレイを有し、このディスプレ
イに表示した数値を介して返し縫いの縫い長さと針数の
データを設定するように構成されているものである。作
用について説明すると、請求項1又は請求項2と同様の
作用を奏するが、入力手段は、数値を表示可能なディス
プレイを有し、このディスプレイに表示した数値を介し
て返し縫いの縫い長さと針数のデータを設定するので、
これら返し縫いの縫い長さと針数とを、表示を介して任
意の数値でもって簡単に且つ確実に設定することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施の形態は、加工布
に形成する鳩目状の穴の周囲をかがり縫いする鳩目穴か
がりミシンに本発明を適用した場合のものである。鳩目
穴かがりミシンMは、図1に示すように、略矩形箱状を
なすベッド部1に、その後方部上部から前方に連続して
延びるアーム部2を一体的に有して構成され、ミシンテ
ーブル16上に載置されている。このミシンテーブル1
6には、針棒4やルーパー6a(図2参照)などを同期
駆動させる駆動機構の駆動源となるミンシモータ24
(図3参照)、後述するような縫い目ピッチなどを設定
するための操作パネル23、足踏み式の起動・停止スイ
ッチ20などが設けられ、更にこれも後述するが、各機
構の作動を制御するマイクロコンピュータなどからなる
制御装置35が設けられている。
【0012】前記アーム部2の先端部下部には、縫針3
を備えた針棒4が上下動可能に設けられ、詳しく図示は
しないが、前記ミンシモータ24の駆動により回転され
る主軸5の回転力がカム機構により伝達され、所定幅分
だけ左右に揺動しながら上下駆動されるようになってい
る。この場合、前記主軸5の一回転により、針棒4は左
側揺動位置と右側揺動位置とに2回上下動するようにな
っている。また、前記ベッド部1には、針棒4に対向し
て、前記主軸5の回転力がカム機構により伝達された針
棒4に同期して作動される2個のルーパー6aを備えた
ルーパー土台6が設けられ、主軸5の回転が図示しない
カム機構を介してルーパー6aにも伝達され、このルー
パー6aが針棒4の上下動と同期して駆動されるように
なっている。ここで、駆動機構は、これらミンシモータ
24、主軸5、カム機構等から構成されている。
【0013】また、針棒4及びルーパー土台6は、ベッ
ド部1内に設けられたステッピングモータからなるθ方
向駆動モータ26及びギヤ機構7からなる回動機構8に
より、夫々水平面において、鉛直軸回りに一体的に回動
するようにっている。前記ベッド部1には、ルーパー土
台6の後方側に位置して固定配置された下メス9が設け
られるとともに、この下メス9に対して上方より接離す
る打ち抜き用ハンマー10が揺動可能に設けられてい
る。このハンマー10は、ベッド部1内に設けられたエ
アシリンダ11(図3参照)などからなるハンマー駆動
機構12により駆動され、下メス9との協働により、図
5に示すように、鳩目穴部とこれに連なる直線状の足穴
部とからなる鳩目穴DHを加工布に形成するようになっ
ている。
【0014】そして、ベッド部1の上面部には、加工布
がセットされる送り台13が設けられている。この送り
台13は、全体として薄形の矩形箱状をなし、その下面
のうち、ルーパー土台6及び下メス9に対応する部位が
開放されている。また、この送り台13の上面には、図
2に示すように、開口部14aを有する金属製のクロス
プレート14が設けられている。そして、この送り台1
3は、詳しく図示はしないが、ベッド部1内に設けられ
たX方向駆動モータ30及びY方向駆動モータ32など
からなる送り機構15(図3参照)により、鳩目縫目D
Nの足部Fと平行なY方向(前後方向)と、このY方向
に直交するX方向(左右方向)とに独立に水平移動可能
になっている。尚、前記クロスプレート14上には、前
記開口部14aの左右両側に位置して加工布を押さえる
為の布押え(図示略)が設けられている。
【0015】次に、鳩目穴かがりミシンMの制御系の概
要について、図3のブロック図に基づいて説明する。ミ
シンMの制御装置35は、CPU36とROM37及び
RAM38とを含むマイクロコンピュータと、そのマイ
クロコンピュータにデータバスなどのバス39を介して
接続された入力インターフェース40及び出力インター
フェース41とから構成され、入力インターフェース4
0には、起動・停止スイッチ20と、布押えに連結され
た布押えスイッチ21と、タイミング信号発生器22
と、操作パネル23からの信号が供給される。
【0016】また出力インターフェース41からは、ミ
シンモータ24の為の駆動回路25と、θ方向駆動モー
タ26の為の駆動回路27と、ハンマー駆動機構12に
設けられたエアシリンダ11を駆動する電磁切換え弁2
8の為の駆動回路29と、送り機構15のX方向駆動モ
ータ30の為の駆動回路31とY方向駆動モータ32の
為の駆動回路33に加えて、操作パネル23の各々に駆
動信号や駆動パルス信号が供給される。ここで、これら
X方向駆動モータ30とY方向駆動モータ32は、夫々
ステッピングモータで構成されている。前記タイミング
信号発生器22は、ミシンMの主軸5に連係させて設け
られ、主軸5の回転位相を検出して、位相信号を出力す
るものである。
【0017】ROM37には、鳩目穴かがり縫いを実行
する為のかがり縫い制御プログラム、後述する本願特有
の返し縫い付き鳩目穴かがり縫製制御の制御プログラム
などが格納されている。また、ROM37の縫目データ
メモリ37aには、図4に示すように、16針の針数の
各々について、内針に対する外針の針落ち位置を決定す
る為に、X方向駆動モータ30とY方向駆動モータ32
とθ方向駆動モータ26の各々の駆動パルス数を設定し
た、鳩目穴かがり縫いの縫目DN(図5参照)の為の縫
目データが格納されている。前記RAM38には、作成
した返し縫いの縫目データを格納する返し縫いデータメ
モリ38a(図9参照)に加えて、各種のメモリやバッ
ファなどが設けられている。
【0018】ここで、図4・図5に示すように、16針
のうち、1針目1N〜4針目4Nが右側足部FRのかが
り縫いの為の縫目データであり、5針目5N〜12針目
12Nが鳩目部DEのかがり縫いの為の縫目データであ
り、13針目13N〜16針目16Nが左側足部FLの
かがり縫いの為の縫目データである。尚、図5において
は、例えば、1針目1Nの内針を〈1〉、1針目の外針
を(1)で示す。また、X方向のうち送り台13の左方
向移動を「+」側として定義し、更にY方向のうち前方
向移動を「+」側として定義している。
【0019】次に、前記操作パネル23(入力手段に相
当する)には、図6に示すように、鳩目縫目DNに関し
て、「縫目長さ(足部Fの長さ寸法)」と、「縫目ピッ
チ」と、鳩目部DEに対する「針数」とを入力設定する
為の項目名が記載されているとともに、返し縫いに関す
る「返し縫い長さ」と、「返し縫い針数」とを夫々入力
する為の項目名が記載されており、これら5つの項目に
対する数値の入力を順次切換えて指示する為のセレクト
キー23b、各項目に入力する数値を変更する為の数値
アップキー23c及び数値ダウンキー23dとが設けら
れるとともに、設定された数値を3桁で表示する為のL
EDディスプレイ23aとが設けられている。
【0020】次に、鳩目穴かがりミシンMの制御装置3
5により実行される返し縫い付き鳩目穴かがり縫製制御
のルーチンについて、図7のフローチャートに基づいて
説明する。但し、図中符号Si(i=10、11、12
・・・)は各ステップである。ところで、返し縫い付き
鳩目穴かがり縫いを実行するに先立って、操作パネル2
3から、セレクトキー23bや数値アップキー23c及
び数値ダウンキー23dを操作して、項目「返し縫い長
さD」と「返し縫い針数A」とに関して、所望の数値が
夫々入力設定される。その結果、これら各項目毎に設定
された数値は、RAM38のワークメモリに夫々格納さ
れる。
【0021】そして、起動・停止スイッチ20が操作さ
れて、返し縫い付き鳩目穴かがりの縫製処理が開始され
ると、右側足部FRの縫製開始に先行して実行する始端
部の返し縫目データ作成処理制御(図8参照)が実行さ
れる(S10)。この制御が開始されると、先ず返し縫い
1針目1Kの返し縫目データ作成処理が実行され、RA
M38の返し縫いデータメモリ38aに格納され(S2
0)、(A−1)の針数分の返し縫目データを作成する
作成処理が実行され(S21)、この制御を終了して、返
し縫い付き鳩目穴かがりの縫製制御にリターンする。
【0022】即ち、図9に示すように、鳩目穴かがりの
縫製の1針目の内針の針落ち位置と同様である返し縫い
の1針目1Kの内針から外針に向かうときの、X方向駆
動モータ30の駆動パルス数とY方向駆動モータ32の
駆動パルス数とが、返し縫い長さDと、Y方向駆動モー
タ32の1パルスの移動ピッチ量pとに基づいて演算で
求められ、更に続けて、2針目からA針目までに相当す
る、(A−1)針分の返し縫目データが演算で求めら
れ、これらのA針分の返し縫目データが返し縫いデータ
メモリ38aに格納される。
【0023】次に、返し縫い付き鳩目穴かがりの縫製制
御において、返し縫いデータメモリ38aの返し縫目デ
ータに基づいて、始端部の返し縫いが実行される(S1
1)。例えば、設定された返し縫い長さDと返し縫い針
数「3」とに基づいて、図10に示すように、鳩目穴か
がりの縫製の1針目の内針<1>の針落ち位置から返し
縫いの1番目の針目1K、2番目の針目2K、3番目の
針目3Kまで順次始端部の返し縫いSKが実行され、こ
の返し縫いSKが終了したとき、つまり針目3Kの外針
(3k)のY方向位置は、鳩目穴かがりの縫製の1針目
の内針<1>のY方向位置と等しくなっており、鳩目穴
かがり縫いの1針目の内針<1>に連続縫製が可能にな
っている。
【0024】次に、縫目データメモリ37aから読み出
した鳩目穴かがり縫いの縫目データに基づいて、足部の
始端部の返し縫いSKに連続して、鳩目穴かがりの縫製
処理が実行される(S12)。即ち、図10に示すよう
に、返し縫いの針目3Kの外針(3k)に連続して、第
1番目の針目1Nから第16番目の針目16Nまでの運
針により、右側足部FRと鳩目部DEと左側足部FLと
からなる鳩目穴かがり縫目DNが縫製される。
【0025】次に、左側足部FLの縫製終了に後続して
実行する終端部の返し縫目データ作成処理が実行される
(S13)。この返し縫目データ作成処理は、S10と同様
であり、返し縫い長さDと、1パルス分の移動ピッチ量
pとに基づいてA針分の返し縫目データが作成され、こ
の作成された返し縫目データが返し縫いデータメモリ3
8aに格納される。次に、返し縫いデータメモリ38a
の返し縫目データに基づいて、鳩目かがり縫いに連続し
て、終端部の返し縫いが実行され(S14)、この制御を
終了して、メインルーチンにリターンする。ここで、S
10とS13とからデータ作成手段が構成されている。
【0026】例えば、図10に示すように、設定された
返し縫い長さDと返し縫い針数「3」とに基づいて、始
端部の返し縫いSKのデータと同様にして、終端部の返
し縫いEKの縫目データが作成され、鳩目穴かがりの縫
製の16針目の外針(16)の針落ち位置から返し縫い
の1番目の針目1K、2番目の針目2K、3番目の針目
3Kまで順次終端部の返し縫いEKが実行される。
【0027】次に、返し縫い付き鳩目穴かがり縫製制御
の作用について説明する。操作パネル23により、「返
し縫い長さD」と「返し縫い針数A」とが夫々入力設定
されると、これら返し縫い長さDと返し縫い針数Aとに
基づいて、A針分の始端部の返し縫いSKの為の返し縫
目データが作成されるとともに、始端部の返し縫いSK
が、右側足部FRのかがり縫いに先行して実行される。
そして、鳩目穴かがり縫いの縫目データに基づいて、足
部の始端部の返し縫いSKに連続して、鳩目穴かがり縫
目DNの為の鳩目穴かがりの縫製処理が実行される。更
に、始端部と同様に終端部におけるA針分の終端部の返
し縫いEKの為の返し縫目データが作成されるととも
に、終端部の返し縫いEKが、左側足部FLのかがり縫
いに後続して実行される。
【0028】このように、操作パネル23を介して入力
設定された縫い長さDと針数Aのデータに基づいて、始
端部の返し縫いSKの為の縫目データと、終端部の返し
縫いEKの為の縫目データとが作成されて、右側足部F
Rの始端部に返し縫いSKが実行された後、鳩目穴かが
り縫いが実行され、更に左側足部FLの終端部に返し縫
いEKが実行されることから、鳩目穴かがりの足部Fの
下端部に直線状の閂止め縫いを後工程で実行する為に加
工布を移動させるときに、右側足部FRの始端部の返し
縫いSKの縫い糸の始端、或いは左側足部FLの終端部
の返し縫いEKの縫い糸の終端が引っ張られても、右側
足部FRの始端部や左側足部FLの終端部の縫い糸のほ
つれを確実に防止することができる。
【0029】更に、始端部の返し縫いSKは右側足部F
Rの縫製開始に先行して右側足部FRのかがり縫いに連
続的に実行される返し縫いであり、終端部の返し縫いE
Kは左側足部FLの縫製終了に後続して左側足部FLの
かがり縫いに連続的に実行される返し縫いなので、右側
足部FRの始端部の返し縫いSKと鳩目穴かがり縫いと
左側足部FLの終端部の返し縫いEKとを連続的に縫製
することができる。また、操作パネル23には、数値を
表示可能なLEDディスプレイ23aが設けられ、この
ディスプレイ23aに表示した数値を介して、返し縫い
の縫い長さDと針数Aのデータを設定するので、これら
返し縫いの縫い長さSと針数Aとを、表示を介して任意
の数値でもって簡単に且つ確実に設定することができ
る。
【0030】尚、縫目データメモリ37aに、複数種類
の縫目データを格納するようにし、所望の1つを選択可
能に構成したり、始端部の返し縫いSKと終端部の返し
縫いEKとについて、縫い長さSと針数Aとを別個に設
定可能に構成したり、返し縫いを、これら右側足部FR
と左側足部FLの前側に縫製するように構成する等、前
記実施形態に関し、既存の技術や当業者に自明の技術に
基いて種々の変更を加えることもあり得る。更に、種々
の鳩目穴かがりミシンに本発明を適用し得ることは勿論
である。
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る鳩目穴かがりミシンによ
れば、入力手段と、データ作成手段とを設け、入力設定
された縫い長さと針数のデータに基づいて返し縫いの縫
目データが作成されて、足部の始端部に返し縫いが実行
された後、鳩目穴かがり縫いが実行され、更に足部の終
端部に返し縫いが実行されるので、鳩目穴かがりの足部
の下端部に直線状の閂止め縫いを後工程で実行する為に
加工布を移動させるときに、足部の始端部の返し縫いの
縫い糸の始端、或いは足部の終端部の返し縫いの縫い糸
の終端が引っ張られても、これら足部の始端部や終端部
の縫い糸のほつれを確実に防止することができる。
【0032】請求項2に係る鳩目穴かがりミシンによれ
ば、請求項1と同様の効果を奏するが、足部の始端部の
返し縫いは足部の縫製開始に先行して足部の縫製と連続
的に実行される返し縫いであり、足部の終端部の返し縫
いは足部の縫製終了に後続して足部の縫製と連続的に実
行される返し縫いなので、足部の始端部の返し縫いと鳩
目穴かがり縫いと足部の終端部の返し縫いとを連続的に
縫製することができる。
【0033】請求項3に係る鳩目穴かがりミシンによれ
ば、請求項1又は請求項2と同様の効果を奏するが、入
力手段は、数値を表示可能なディスプレイを有し、この
ディスプレイに表示した数値を介して返し縫いの縫い長
さと針数のデータを設定するので、これら返し縫いの縫
い長さと針数とを、表示を介して任意の数値でもって簡
単に且つ確実に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る、鳩目穴かがりミシン
の側面図である。
【図2】鳩目穴かがりミシンの送り台の部分平面図であ
る。
【図3】鳩目穴かがりミシンの制御系のブロック図であ
る。
【図4】鳩目穴かがり縫いの縫目データを説明する説明
図である。
【図5】加工布に形成された鳩目穴かがりの縫目を説明
する説明図である。
【図6】操作パネルの平面図である。
【図7】返し縫い付き鳩目穴かがり縫製制御のルーチン
の概略フローチャートである。
【図8】返し縫目データ作成処理制御のルーチンの概略
フローチャートである。
【図9】返し縫いデータメモリに作成された返し縫目デ
ータを説明する説明図である。
【図10】返し縫いを含む鳩目穴かがりの縫目を説明す
る説明図である。
【符号の説明】
M 鳩目穴かがりミシン 3 縫針 4 針棒 6 ルーパー土台 6a ルーパー 13 送り台 15 送り機構 23 操作パネル 35 制御装置 36 CPU 37 ROM 38 RAM
フロントページの続き (72)発明者 安藤 英夫 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内 (72)発明者 舟橋 暁洋 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り台にセットされた加工布に鳩目部と
    足部とを含む鳩目穴かがりを縫製する為に、縫針とルー
    パーとの協働により加工布に縫目を形成する縫目形成動
    作を繰り返すように針棒とルーパーとを同時駆動させる
    駆動機構と、送り台を針棒の上昇時に前記足部と平行な
    Y方向とY方向に直交するX方向とに独立に送り移動さ
    せる送り機構と、ルーパーが設けられたルーパー土台と
    針棒を回動させる回動機構と、1針毎の送り台の送り量
    と針棒及びルーパー土台の回動角度を指定した縫目デー
    タに基づいて駆動機構と送り機構と回動機構とを制御す
    る制御装置を備えた鳩目穴かがりミシンにおいて、 前記足部の始端部と終端部とに形成する返し縫いの縫い
    長さと針数のデータを入力設定する為の入力手段と、 前記入力手段から入力された返し縫いのY方向の縫い長
    さと針数のデータに基づいて返し縫いの縫目データを作
    成するデータ作成手段と、 を備えたことを特徴とする鳩目穴かがりミシン。
  2. 【請求項2】 前記足部の始端部の返し縫いは足部の縫
    製開始に先行して足部の縫製と連続的に実行される返し
    縫いであり、足部の終端部の返し縫いは足部の縫製終了
    に後続して足部の縫製と連続的に実行される返し縫いで
    あることを特徴とする請求項1に記載の鳩目穴かがりミ
    シン。
  3. 【請求項3】 前記入力手段は、数値を表示可能なディ
    スプレイを有し、このディスプレイに表示した数値を介
    して返し縫いの縫い長さと針数のデータを設定するよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の鳩目穴かがりミシン。
JP32224695A 1995-11-15 1995-11-15 鳩目穴かがりミシン Pending JPH09135979A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003038874A (ja) * 2001-07-31 2003-02-12 Juki Corp ボタン穴かがりミシン
JP2011045615A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Toyota Boshoku Corp 樹脂フックの縫着構造

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