JPH09135163A - 論理回路 - Google Patents

論理回路

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JPH09135163A
JPH09135163A JP7313751A JP31375195A JPH09135163A JP H09135163 A JPH09135163 A JP H09135163A JP 7313751 A JP7313751 A JP 7313751A JP 31375195 A JP31375195 A JP 31375195A JP H09135163 A JPH09135163 A JP H09135163A
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Koji Fujii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力端子の負荷容量を低減し信号伝搬速度を
高速化する。 【解決手段】 入力端子1、2が個別的に接続され電源
端子4と出力端子3との間に直列接続されたエンハンス
メント型のpMOSトランジスタP1、P2、出力端子
にソースが共通接接続されゲートが入力端子1、2に個
別的に接続され且つゲートとドレインが相互にクロス接
続されたエンハンスメント型のnMOSトランジスタN
1、N2からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排他的論理和否定
回路(一致検出回路)、排他的論理和回路(不一致検出
回路)等の論理回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】全加算器は排他的論理和回路を実現する
論理関数で構成することができる。また制御回路では、
組み合せ論理回路への入力の否定と肯定を切り換えるた
めに排他的論理和回路が使用される。
【0003】図7にエンハンスメント型のCMOS回路
で実現した従来の排他的論理和否定(EX−NOR)回
路を示す。この回路は、pMOSトランジスタP11と
nMOSトランジスタN11からなる入力側のCMOS
回路、pMOSトランジスタP12とnMOSトランジ
スタN12からなる出力側のCMOS回路、pMOSト
ランジスタP13とnMOSトランジスタN13からな
るトランスミッションゲートにより構成されている。1
は信号aが入力する入力端子、2は信号bが入力する入
力端子、3は信号cが出力する出力端子、4は高電位
(VDD)電源端子、5は低電位(GND)電源端子で
ある。
【0004】この回路では、入力端子1、2に信号a、
bを入力することにより、出力端子3からは、c=*
(*a・b+a・*b)なる信号が得られる。なお、*
は反転(バーと同じ)を表す。
【0005】図9はエンハンスメント型のCMOS回路
で実現した従来の排他的論理和(EX−OR)回路を示
す図である。この回路は、pMOSトランジスタP14
とnMOSトランジスタN14からなる入力側のCMO
S回路、pMOSトランジスタP15とnMOSトラン
ジスタN15からなる出力側のCMOS回路、pMOS
トランジスタP16とnMOSトランジスタN16から
なるトランスミッションゲートにより構成されている。
【0006】この回路では、入力端子1、2に信号a、
bを入力することにより、出力端子3からは、c=*a
・b+a・*bなる信号が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この図7に
示した排他的論理和否定回路では、入力端子1にpMO
SトランジスタP12のゲート、nMOSトランジスタ
N12のゲート、pMOSトランジスタP13のソー
ス、nMOSトランジスタN13のソースが接続され、
また入力端子2にはpMOSトランジスタP11のゲー
ト、nMOSトランジスタN11とN13のゲート、n
MOSトランジスタN12のソースが接続される。この
ため入力端子の負荷容量が大きくなって、回路内部の信
号伝搬速度が遅くなり、高速動作できないという問題点
があった。これは、図8に示した排他的論理和回路でも
同様であった。
【0008】本発明の目的は、使用するトランジスタの
数を増加させることなく、より高速に信号を伝搬できる
ようにした排他的論理和回路や排他的論理和否定回路等
の論理回路を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の排他的論理
和否定回路は、ゲートを第1の入力端子に接続しソース
を高電位電源端子に接続したエンハンスメント型の第1
のpMOSトランジスタと、ゲートを第2の入力端子に
接続しソースを上記第1のpMOSトランジスタのドレ
インに接続しドレインを出力端子に接続したエンハンス
メント型の第2のpMOSトランジスタと、ソースを上
記出力端子に接続しドイレンを上記第1の入力端子に接
続し、ゲートを上記第2の入力端子に接続したエンハン
スメント型の第1のnMOSトランジスタと、ソースを
上記出力端子に接続しドイレンを上記第2の入力端子に
接続し、ゲートを上記第1の入力端子に接続したエンハ
ンスメント型の第2のnMOSトランジスタとを具備す
るよう構成した。
【0010】第2の発明の排他的論理和否定回路は、上
記第1の発明において、上記第1のnMOSトランジス
タのドレインと上記第2のnMOSトランジスタのゲー
トとの間に直列接続され、ゲートが上記高電位電源端子
に接続されたエンハンスメント型の第3のnMOSトラ
ンジスタと、上記第2のnMOSトランジスタのドレイ
ンと上記第1のnMOSトランジスタのゲートとの間に
直列接続され、ゲートが上記高電位電源端子に接続され
たエンハンスメント型の第4のnMOSトランジスタと
を具備するよう構成した。
【0011】第3の発明の排他的論理和回路は、ドレイ
ンを第1の入力端子に接続しゲートを第2の入力端子に
接続しソースを出力端子に接続したエンハンスメント型
の第1のpMOSトランジスタと、ドレインを上記第2
の入力端子に接続しゲートを上記第1の入力端子に接続
しソースを上記出力端子に接続したエンハンスメント型
の第2のpMOSトランジスタと、ゲートを上記第1の
入力端子に接続しドレインを上記出力端子に接続したエ
ンハンスメント型の第1のnMOSトランジスタと、ゲ
ートを上記第2の入力端子に接続しドイレンを上記第1
のnMOSトランジスタのソースに接続しソースを低電
位電源端子に接続したエンハンスメント型の第2のnM
OSトランジスタとを具備するよう構成した。
【0012】第4の発明の排他的論理和回路は、上記第
3の発明において、上記第1のpMOSトランジスタの
ドレインと上記第2のpMOSトランジスタのゲートと
の間に直列接続され、ゲートが上記低電位電源端子に接
続されたエンハンスメント型の第3のpMOSトランジ
スタと、上記第2のpMOSトランジスタのドレインと
上記第1のpMOSトランジスタのゲートとの間に直列
接続され、ゲートが上記低電位電源端子に接続されたエ
ンハンスメント型の第4のpMOSトランジスタとを具
備するよう構成した。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1は第1の実施の形態を示す排
他的論理和否定回路(EX−NOR)の回路図である。
前述した図7、図8におけるものと同一のものには同一
の符号を付した。ここで使用したトランジスタはすべて
エンハンスメント型のものである。pMOSトランジス
タP1は、ゲートを入力端子1に接続しソースを電源端
子4に接続してなる。pMOSトランジスタP2は、ゲ
ートを入力端子2に接続しソースをトランジスタP1の
ドレインに接続しドレインを出力端子3に接続してな
る。nMOSトランジスタN1は、ソースを出力端子3
に接続しドイレンを入力端子1に接続し、ゲートを入力
端子2に接続してなる。nMOSトランジスタN2はソ
ースを出力端子3に接続しドイレンを入力端子2に接続
しゲートを入力端子1に接続してなる。
【0014】次に動作を説明する。なお、「0」はロー
レベル電圧(GND)、「1」はハイレベル電圧(VD
D)とする。
【0015】(1).(a、b)=(0、0)のとき、
トランジスタP1とP2がオンし、トランジスタN1と
N2がオフすることにより、出力端子3には高電位電源
端子4に接続され、出力信号cは「1」となる。
【0016】(2).(a、b)=(0、1)のとき、
トランジスタP1とトランジスタN1がオン、トランジ
スタP2とトランジスタN2がオフすることにより、出
力端子3はトランジスタN1を経由して入力端子1に接
続され、出力信号c=a=「0」となる。
【0017】(3).(a、b)=(1、0)のとき、
トランジスタP2とトランジスタN2がオン、トランジ
スタP1とトランジスタN1がオフすることにより、出
力端子3はトランジスタN2を経由して入力端子2に接
続され、出力信号c=b=「0」となる。
【0018】(4).(a、b)=(1、1)のとき、
トランジスタP1とP2がオフし、トランジスタN1、
N2がオンすることにより、出力端子3は入力端子1お
よび入力端子2と接続され、出力信号c=a=b=
「1」となる。
【0019】次に、出力信号cが「0」から変化しない
場合として、前記した状態(2)→(3)、(3)→
(2)があり、「1」から変化しない場合として状態
(1)→(4)、(4)→(1)がある。また、出力信
号cが「0」から「1」の状態に遷移する場合として、
前記した状態(2)→(1)、(2)→(4)、(3)
→(1)、(3)→(4)があり、「1」から「0」の
状態に遷移する場合として、状態(1)→(2)、
(1)→(3)、(4)→(2)、(4)→(3)があ
る。以下、各ケースについて説明する。
【0020】(2)→(3)への遷移、(3)→(2)
への遷移 このときは、トランジスタN1がオン、トランジスタN
2がオフの状態から、トランジスタN1がオフ、トラン
ジスタN2がオンへの状態への遷移、又はその逆の遷移
となるので、出力端子3が充電されることはなく、
「0」の状態が保持される。
【0021】(1)→(4)への遷移 このときは、トランジスタP1、P2がオンして出力端
子3の信号cが「1」になるとトランジスタN1、N2
のソースが「1」となるので、この後(4)の状態に遷
移してもトランジスタN1、N2がオンすることはない
が、出力端子3の負荷にMOSトランジスタのゲート等
の容量負荷を接続しておくことにより、その充電状態
「1」が保持される。また、出力端子3の信号cが
「0」に下がろうとすれば、トランジスタN1、N2が
オンするため、「1」の状態が保持される。
【0022】(4)→(1)への遷移 このときは、トランジスタN1、N2の一方のオン状態
(後記するように、この状態では出力端子3の信号cの
電位は高電位電源端子4の電圧VDDよりもそのトラン
ジスタN1、又はN2のしきい値分だけ低い。)から、
トランジスタP1とP2のオン状態に遷移するので、出
力端子3の信号cは「1」になる。
【0023】(2)→(1)への遷移、(3)→(1)
への遷移 これらのときは、トランジスタN1、N2の一方のオン
状態から、それら両トランジスタN1、N2がオフでト
ランジスタP1、P2のオン状態に遷移するので、出力
端子3の信号cは「1」になる。
【0024】(2)→(4)への遷移 このときは、トランジスタN1がオンし入力端子1と出
力端子3が接続されて出力端子3の信号cが「0」にな
っている状態から、トランジスタN2がオンする状態に
遷移するが、トランジスタN1、N2のソース(出力端
子3)の電位が上昇し、そのゲート・ソース間の電位差
がしきい値電圧以下になると、そのトランジスタN1、
N2がオフする。よって、出力端子3に容量負荷を接続
しておくことにより信号cの電位は、そのトランジスタ
N1、N2がオフする直前の電圧に充電された状態で保
持される。この電圧は、そのトランジスタN1、N2の
しきい値電圧分だけ入力端子1、2の信号a、bの電圧
(VDD)よりも低下した電圧である。
【0025】(3)→(4)への遷移 このときは、上記した(2)→(4)の遷移の説明と同
様であり、出力端子3の信号cの電圧がそのトランジス
タN1、N2のしきい値電圧分だけ電圧VDDよりも低
下した値となる。
【0026】以上のように、(2)→(4)、(3)→
(4)の遷移においては、出力端子3の電圧がトランジ
スタN1、N2のしきい値電圧分だけ低い電圧になる
が、これの現象はそのトランジスタN1、N2にしきい
値電圧の小さいものを使用することによって軽減でき
る。
【0027】この図1に示した排他的論理和否定回路で
は、入力端子1に接続される負荷がトランジスタP1と
N2のゲートおよびトランジスタN1のドレインであ
り、入力端子2に接続される負荷がトランジスタP2と
トランジスタN1のゲートおよびトランジスタN2のド
レインであり、図7で説明した従来の排他的論理和否定
回路よりもその負荷容量が減少するので、回路内の信号
伝搬を高速化することができる。
【0028】[第2の実施の態様]図2は第2の実施の
形態を示す排他的論理和否定回路の回路図である。図1
に示した排他的論理和否定回路と同様の部分には同じ符
号を付した。図1に示した回路と異なることろは、エン
ハンスメント型のnMOSトランジスタN3、N4を追
加しMOSトランジスタを合計6個とした点である。
【0029】トランジスタN3は、そのドレインをトラ
ンジスタN1のドレインに、ソースをトランジスタN2
のゲートに各々接続してなる。また、トランジスタN4
は、そのドレインをトランジスタN2のドレインに、ソ
ースをトランジスタN1のゲートに各々接続してなる。
そして両トランジスタN3、N4のゲートには高電位電
源端子4に接続されている。
【0030】この回路では、図1の回路と全く同様に動
作するが、通常(常時ではない)はオンしているトラン
ジスタN3、N4の働きにより、前述した図1の回路の
動作の遷移(2)→(4)、(3)→(4)におけるよ
うな出力信号cがしきい値電圧分だけ低下するという問
題が解消される。
【0031】(2)→(4)への遷移 信号bが[1」になることによりトランジスタN1がオ
ンし入力端子1と出力端子3が接続されて出力端子3の
信号cが「0」になっている状態から、信号aが「1」
になると、その信号「1」がトランジスタN1を経由し
て出力端子3に現れる。トランジスタN1のゲート電圧
は、トランジスタN4によりそのトランジスタN4のし
きい値電圧(Vth)だけ電圧VVDよりも低い「VD
D−Vth」となっている。このとき、トランジスタN
1のゲート・ソース間結合容量により、そのトランジス
タN1のゲート・ソース間電圧は遷移前の「VDD−V
th」を保持したままであるので、そのソースが電圧V
DDになっても、トランジスタN1は充分オンしている
ため、出力端子3の信号cは「1」となる。この動作は
(4)へ遷移したときにトランジスタN4のソース電位
がゲート電位よりも高くなり、トランジスタN4がオフ
となることにより、トランジスタN1のゲート電荷が保
持されることで可能となる。
【0032】(3)→(4)への遷移 このときは、上記した(2)→(4)の変遷の説明と同
様であるが、トランジスタN2のオンの状態からトラン
ジスタN1、N2のオンの状態に変化する。この場合も
同様にトランジスタN2のゲート・ソース間電圧は「V
DD−Vth」を保持したまま、(4)に遷移するの
で、そのトランジスタN2が充分オンして、出力端子3
の信号cが「1」となる。
【0033】図3は上記した図2の排他的論理和否定回
路の動作を示すタイムチャートであり、入力する信号
(a、b)を(1、1)→(0、0)→(0、1)→
(1、0)→(1、1)→(0、0)と繰返し変化させ
た場合のものである。信号cは、両信号a、bが「0」
又は「1」で一致するときに、「1」となっている。
【0034】[第3の実施の形態]図4は第3の実施の
形態を示す排他的論理和(EX−OR)回路の回路図で
ある。図1に示した排他的論理和否定回路と同様の部分
には同じ符号を付した。ここで使用したトランジスタも
すべてエンハンスメント型のものである。ここではpM
OSトランジスタP3は、ドレインを入力端子1に接続
しゲートを入力端子2に接続しソースを出力端子3に接
続してなる。pMOSトランジスタP4は、ドレインを
入力端子2に接続しゲートを入力端子1に接続しソース
を出力端子3に接続してなる。nMOSトランジスタN
5は、ゲートを入力端子1に接続しドレインを出力端子
3に接続してなる。nMOSトランジスタN6は、ゲー
トを入力端子2に接続しドイレンをトランジスタN5の
ソースに接続しソースを低電位電源端子5に接続してな
る。
【0035】次に動作を説明する。 (1).(a、b)=(0、0)のとき、トランジスタ
P3とP4がオンし、トランジスタN5とN6がオフす
ることにより、出力端子3はトランジスタP3、P4を
経由して入力端子1、2と接続され、出力信号c=a=
b=「0」となる。
【0036】(2).(a、b)=(0、1)のとき、
トランジスタP4とトランジスタN6がオン、トランジ
スタP3とトランジスタN5がオフすることにより、出
力端子3はトランジスタP4を経由して入力端子2に接
続され、出力信号c=b=「1」となる。
【0037】(3).(a、b)=(1、0)のとき、
トランジスタP3とトランジスタN5がオン、トランジ
スタP4とトランジスタN6がオフすることにより、出
力端子3はトランジスタP3を経由して入力端子1に接
続され、出力信号c=a=「1」となる。
【0038】(4).(a、b)=(1、1)のとき、
トランジスタN5とN6がオンし、トランジスタP3、
P4がオフすることにより、出力端子3は低電位電源端
子5と接続され、出力信号c=「0」となる。
【0039】ただし、この回路では、前記した図1の回
路と逆に、(2)→(1)、(3)→(1)に遷移した
とき、出力端子3の信号c(=「0」)がトランジスタ
P3、P4のしきい値電圧分だけ高くなる。
【0040】例えば、(2)→(1)の変遷の場合に
は、トランジスタP4がオンし入力端子2と出力端子3
が接続されて出力端子3の信号cが「1」になっている
状態から、トランジスタP3がオンする状態に遷移する
が、トランジスタP3、P4のソース(出力端子3)の
電位が低下し、ゲート・ソース間の電位差がしきい値電
圧以上になると、そのトランジスタP3、P4がオフす
る。よって、出力端子3に容量負荷を接続しておくこと
により信号cの電位は、そのトランジスタP3、P4が
オフする直前の電圧に充電された状態で保持される。こ
の電圧は、そのトランジスタP3、P4のしきい値電圧
の絶対値分だけ入力端子1、2の信号a、bの電圧(G
ND)よりも上昇した電圧である。
【0041】このような現象は、(3)→(1)に遷移
したときも同様である。この現象は、トランジスタP
3、P4にしきい値電圧の小さいものを使用することよ
り低減することができる。
【0042】この図4に示した回路では、入力端子1に
接続される負荷がトランジスタP4とN5のゲートおよ
びトランジスタP3のドレインであり、入力端子2に接
続される負荷がトランジスタP3とトランジスタN6の
ゲートおよびトランジスタP4のドレインであり、図8
で説明した従来の排他的論理和回路よりもその負荷容量
が減少するので、回路内の信号伝搬を高速化することが
できる。
【0043】[第4の実施の形態]図5は第4の実施の
形態を示す排他的論理和回路の回路図である。図4に示
した排他的論理和回路と同様の部分には同じ符号を付し
た。図4に示した回路と異なることろは、エンハンスメ
ント型のpMOSトランジスタP5、P6を追加しMO
Sトランジスタを合計6個とした点である。
【0044】トランジスタP5は、そのドレインをトラ
ンジスタP3のドレインに、ソースをトランジスタP4
のゲートに各々接続している。また、トランジスタP6
は、そのドレインをトランジスタP4のドレインに、ソ
ースをトランジスタP3のゲートに各々接続している。
そして両トランジスタP5、P6のゲートは低電位電源
端子5に接続されている。
【0045】この回路では、図4の回路と同じ論理動作
を行なうが、通常(常時ではない)はオンしているトラ
ンジスタP5、P6の働きにより、前述した図4の回路
の動作の(2)→(1)、(3)→(1)の遷移におけ
る問題が解消される。
【0046】(2)→(1)への遷移 信号aが[0」になることによりトランジスタP4がオ
ンし入力端子2と出力端子3が接続されて出力端子3の
信号cが「1」になっている状態から、信号bが「0」
になると、その信号「0」がトランジスタP4を経由し
て出力端子3に現れる。トランジスタP4のゲート電圧
はトランジスタP5によりGNDよりもそのトランジス
タP5のしきい値電圧の絶対値分だけ高い電圧|Vth
|となっている。このとき、トランジスタP4のゲート
・ソース間結合容量によりゲート・ソース間電圧は遷移
前の「|Vth|−VDD」を保持したままであるの
で、ソースが電圧GNDとなってもトランジスタP4は
充分オンしているため、出力端子3の信号cは「0」と
なる。この動作は(1)へ遷移した時にトランジスタP
5のソース電位がゲート電位よりも低くなりトランジス
タP5がオフとなることによりトランジスタP4のゲー
ト電荷が保持されることで可能となる。
【0047】(3)→(1)への遷移 このときは、上記した(2)→(1)の変遷の説明と同
様であるが、トランジスタP3のオンの状態からトラン
ジスタP3、P4のオン状態に変化する。この場合も同
様にトランジスタP3のゲート・ソース間電圧が「|V
th|−VDD」を保持したまま(1)へ遷移するの
で、トランジスタP3が充分オンして、出力端子3の信
号cが「0」となる。
【0048】図6は上記した図5の排他的論理和回路の
動作を示すタイムチャートであり、入力信号(a、b)
を(1、1)→(0、0)→(0、1)→(1、0)→
(1、1)→(0、0)と繰返し入力させた場合のもの
である。VDD=2v、GND=0vである。信号c
は、両信号a、bが「0」又は「1」で一致するとき
に、「0」となっている。
【0049】なお、この図6のタイムチャートでは、
(a、b)=(1、1)→(0、0)に変化したとき、
出力信号cが0v以下の負の電圧にまで低下している。
これは、次のような理由によるものである。(a、b)
=(1、1)のときにトランジスタP3、P4のゲート
には電圧VDDが印加しているが、(a、b)=(0、
0)に変化すると、トランジスタP5、P6の基板バイ
アス効果によりそのトランジスタP3、P4のゲートは
電圧GNDまで低下せず、そのトランジスタP5、P6
のしきい値電圧の絶対値分だけ高い電圧にとどまる。ま
たこのとき、トランジスタP3、P4はオンせず、トラ
ンジスタN5、N6はオフするので、出力端子3はフロ
ーテング状態となる。そして、トランジスタN5が、オ
フしたときのゲートと出力端子3との間の電圧を保持し
たまま、そのゲートが「0」つまり電圧GNDになるの
で、フローティング状態となっている出力端子3がこれ
に引きずられて負の電圧まで低下するのである。しか
し、この現象は論理演算には支障ない。
【0050】
【発明の効果】以上のように第1〜第4の発明によれ
ば、入力端子に接続される負荷容量が減少し、信号伝搬
速度を高速化することができる。また、第2の発明によ
れば「1」を出力するとき、正確な「1」の信号を出力
でき、第4の発明によれば「0」を出力するとき、正確
な「0」の信号を出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態を示す排他的論理
和否定回路の回路図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態を示す排他的論理
和否定回路の回路図である。
【図3】 図2の排他的論理和否定回路のタイムチャー
トである。
【図4】 本発明の第3の実施の形態を示す排他的論理
回路の回路図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態を示す排他的論理
回路の回路図である。
【図6】 図5の回路の排他的論理和回路のタイムチャ
ートである。
【図7】 従来の排他的論理和否定回路の回路図であ
る。
【図8】 従来の排他的論理和回路の回路図である。
【符号の説明】
1、2:入力端子、3:出力端子、4:高電位(VD
D)電源端子、5:低電位(GND)電源端子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲートを第1の入力端子に接続しソースを
    高電位電源端子に接続したエンハンスメント型の第1の
    pMOSトランジスタと、 ゲートを第2の入力端子に接続しソースを上記第1のp
    MOSトランジスタのドレインに接続しドレインを出力
    端子に接続したエンハンスメント型の第2のpMOSト
    ランジスタと、 ソースを上記出力端子に接続しドイレンを上記第1の入
    力端子に接続し、ゲートを上記第2の入力端子に接続し
    たエンハンスメント型の第1のnMOSトランジスタ
    と、 ソースを上記出力端子に接続しドイレンを上記第2の入
    力端子に接続し、ゲートを上記第1の入力端子に接続し
    たエンハンスメント型の第2のnMOSトランジスタ
    と、 を具備することを特徴とする排他的論理和否定回路。
  2. 【請求項2】上記第1のnMOSトランジスタのドレイ
    ンと上記第2のnMOSトランジスタのゲートとの間に
    直列接続され、ゲートが上記高電位電源端子に接続され
    たエンハンスメント型の第3のnMOSトランジスタ
    と、 上記第2のnMOSトランジスタのドレインと上記第1
    のnMOSトランジスタのゲートとの間に直列接続さ
    れ、ゲートが上記高電位電源端子に接続されたエンハン
    スメント型の第4のnMOSトランジスタと、 を具備することを特徴とする請求項1に記載の排他的論
    理和否定回路。
  3. 【請求項3】ドレインを第1の入力端子に接続しゲート
    を第2の入力端子に接続しソースを出力端子に接続した
    エンハンスメント型の第1のpMOSトランジスタと、 ドレインを上記第2の入力端子に接続しゲートを上記第
    1の入力端子に接続しソースを上記出力端子に接続した
    エンハンスメント型の第2のpMOSトランジスタと、 ゲートを上記第1の入力端子に接続しドレインを上記出
    力端子に接続したエンハンスメント型の第1のnMOS
    トランジスタと、 ゲートを上記第2の入力端子に接続しドイレンを上記第
    1のnMOSトランジスタのソースに接続しソースを低
    電位電源端子に接続したエンハンスメント型の第2のn
    MOSトランジスタと、 を具備することを特徴とする排他的論理和回路。
  4. 【請求項4】上記第1のpMOSトランジスタのドレイ
    ンと上記第2のpMOSトランジスタのゲートとの間に
    直列接続され、ゲートが上記低電位電源端子に接続され
    たエンハンスメント型の第3のpMOSトランジスタ
    と、 上記第2のpMOSトランジスタのドレインと上記第1
    のpMOSトランジスタのゲートとの間に直列接続さ
    れ、ゲートが上記低電位電源端子に接続されたエンハン
    スメント型の第4のpMOSトランジスタと、 を具備することを特徴とする請求項3に記載の排他的論
    理和回路。
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