JPH09135016A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JPH09135016A
JPH09135016A JP7290716A JP29071695A JPH09135016A JP H09135016 A JPH09135016 A JP H09135016A JP 7290716 A JP7290716 A JP 7290716A JP 29071695 A JP29071695 A JP 29071695A JP H09135016 A JPH09135016 A JP H09135016A
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JP
Japan
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photoelectric conversion
light
effective pixel
solid
transfer electrode
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JP7290716A
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Masanori Ohashi
正典 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転送電極の周縁における遮光膜のAlのカバ
レージを改善し、遮光膜の遮光性の向上を図る。 【解決手段】 有効画素領域と光学的黒領域とに分離さ
れるセンサ部を備えてなり、センサ部が、Si基板11
の縦横に、縦横それぞれに所定間隔をあけて島状に配設
された多数の光電変換部12と、Si基板11上に、光
電変換部12を外方に臨ませるよう開口した状態に形成
された転送電極4と、転送電極4を覆ってSi基板11
上に形成され、有効画素領域における光電変換部12以
外への光の入射を遮断する遮光膜とを有して構成される
固体撮像素子において、転送電極4の開口部5の周縁
を、外方に湾曲する曲線からなる曲線部または鈍角をな
す2辺からなる直線部によって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像素子に関
し、特に有効画素領域外に光学的黒(OPB;optical
black)領域を有する構成の固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にCCD型の固体撮像素子(以下、
CCD固体撮像素子と記す)は、有効画素領域とその周
辺に設けられたOPB領域とに分離されたセンサ部と、
センサ部から転送される電荷を水平転送する水平転送レ
ジスタとを備えて構成されている。センサ部では、図4
(a)および図5に示すようにシリコン(Si)基板1
1の縦横に、縦横それぞれに所定間隔をあけて島状に多
数の光電変換部12が配設されており、光電変換部12
の横方向の所定間隔部内に、光電変換部12の縦方向に
沿ってライン状に垂直レジスタ部13が形成配置されて
いる。またSi基板11上には、各光電変換部12を外
方に臨ませるように開口した状態に第1電極14aと第
2電極14bとからなる転送電極14が形成されてい
る。この光電変換部12位置の転送電極14の開口部1
7は、平面視略矩形状となっている。
【0003】ところでCCD固体撮像素子では、有効画
素領域において光電変換部12のみに撮像光を取り込
み、垂直レジスタ部13等のその他の領域への入射を遮
断する必要がある。またOPB領域がCCD固体撮像素
子の出力信号の黒信号レベルを決める領域、すなわち有
効画素領域の出力の相対的な信号レベルを決定する基準
を決める領域であるため、OPB領域への撮像光の入射
を完全に遮断する必要がある。このためセンサ部では図
4(a)に示すように、転送電極を覆ってSi基板11
上に、有効画素領域における光電変換部12位置のみを
開口した状態でアルミニウム(Al)からなる遮光膜1
5が形成されている。そして、有効画素領域における光
電変換部12の上方にオンチップマイクロレンズ(OC
L)16が設けられている。
【0004】このように構成されたCCD固体撮像素子
では、上記遮光膜15の遮光性の向上が重要な課題とな
っている。有効画素領域の垂直レジスタ部13に光が入
射するとスミアが発生し、画質が低下する等の不具合が
生じるためである。またOPB領域を完全に遮光する
と、黒信号レベルがOPB領域の暗電流成分のみを信号
とした基準レベルとなるが、遮光が不完全であると、大
光量の光がOPB領域に照射された場合に、黒信号レベ
ルが浮くことで大幅なセットアップズレを起こし、有効
画素領域の正確な信号が得られなくなり、いわゆる色ズ
レが発生することになるからである。よって特にOPB
領域では、CCD固体撮像素子にいかなる光量の光が入
射しても完全に遮光することが必要である。
【0005】しかしながら、遮光膜15の遮光性を向上
すべく単純にその膜厚を厚くすると、CCD固体撮像素
子の小型化に伴う2次元方向の縮小化に相反することに
なり、有効画素領域において遮光膜15上方に形成され
るOCL16の集光位置が変化して、図4(b)に示す
ごとくOCL16形状の最適化のみでは最適な集光状態
を得られない。この結果、感度低下やスミア等の悪影響
を引き起こすことになる。また、CCD固体撮像素子の
小型化が進むにつれて、図4(c)に示すように膜厚方
向の縮小化も要求されてきている。したがって、遮光膜
15の膜厚以外で有効画素領域における光電変換部12
以外への光透過を抑制する工夫が必要となってきてい
る。
【0006】現在、遮光膜15の膜厚以外でその遮光性
を向上させる工夫として、遮光膜15の下層に酸窒化チ
タン(TiON)や酸化アルミニウム(Al2 3 )等
を介在させ、遮光膜15のAlの柱状グレインを断ち切
る方法や、OPB領域への光透過のみを抑制するために
OPB領域のみの遮光膜を2層構造にして厚くする方法
が検討されている。また遮光膜15の遮光性を悪化させ
る大きな原因は、Al遮光膜15のカバレージ不足にあ
ることから、Alのグレインサイズを微小化したり、遮
光膜15をスパッタリング法で形成するにあたってのス
パッタリング温度やスパッタリング装置のカソードを変
更することによりAlの膜質の改善し、このことにより
Alカバレージの改善を図る方法等も検討されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、Al遮光膜
のカバレージ不足に起因する遮光性の悪化は、Alの膜
質とともに図5に示す転送電極14の形状、段差が大き
く影響している。特に、転送電極14の平面視略矩形状
の開口部17の周縁でのAlカバレージ不足が認めら
れ、中でも開口部17の略直角の隅部にスパッタ粒子が
回り込んでいかず付着し難いことによりAlカバレージ
が悪化している。このため、Alの膜質の改善を図るだ
けではAlカバレージの改善には不十分である。
【0008】また、前述した遮光膜15の下層にTiO
NやAl2 3 等を介在させる方法は、転送電極14の
形状、段差の影響を考慮していないことから、上記Al
カバレージを改善する対策としてはあまり効果がなく、
しかもプロセス工程数が増加するという難点がある。さ
らにOPB領域のみ遮光膜を厚くする方法は、有効画素
領域におけるAlカバレージの改善が図られておらず、
結果としてスミアが発生してしまうという不具合が生じ
る。またプロセス工程数が増加する難点があり、さらに
OPBダーク段差、つまり有効画素領域の暗電流レベル
とOPB領域の暗電流レベルとの差を増大させることに
なって、画質の低下にもつながってしまう。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、転送電極の周縁における遮光膜のAl
のカバレージを改善でき、このことにより遮光膜の遮光
性の向上を図れる固体撮像素子を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る固体撮像素子では、有効画素領域と光学的黒領域とに
分離されるセンサ部を備えてなり、センサ部が、基体の
縦横に、縦横それぞれに所定間隔をあけて島状に配設さ
れた多数の光電変換部と、基体上に、光電変換部を外方
に臨ませるよう開口した状態に形成された転送電極と、
転送電極を覆って基体上に形成され、有効画素領域にお
ける光電変換部以外への光の入射を遮断する遮光膜とを
有して構成される固体撮像素子において、転送電極の開
口部の周縁が、外方に湾曲する曲線からなる曲線部また
は鈍角をなす2辺からなる直線部によって形成されてな
ることを上記課題の解決手段とした。
【0011】請求項2記載の発明に係る固体撮像素子で
は、有効画素領域と光学的黒領域とに分離されるセンサ
部を備えてなり、センサ部が、有効画素領域にて基体の
縦横に、縦横それぞれに所定間隔をあけて島状に配設さ
れた多数の光電変換部と、基体上に形成された転送電極
と、転送電極を覆って前記基体上に形成され、有効画素
領域における光電変換部以外への光の入射を遮断する遮
光膜とを有して構成される固体撮像素子において、転送
電極が、有効画素領域における光電変換部位置が開口
し、光学的黒領域においては光電変換部を形成すること
なく基体を覆った状態に形成されていることを上記課題
の解決手段とした。
【0012】請求項1記載の発明では、転送電極の開口
部の周縁が、外方に湾曲する曲線部または鈍角をなす2
辺からなる直線部によって形成されていることから、ス
パッタリング法によって遮光膜を成膜するに際して、開
口部の隅部へもスパッタ粒子が回り込み易く、付着し易
くなる。よって、開口部の周縁における遮光膜のカバレ
ージが改善される。また転送電極の開口部のみの変更で
あることから、転送電極を加工する際に用いるマスクパ
ターンを変更するだけで製造可能であり、工程数が増え
ない。
【0013】請求項2記載の発明では、OPB領域にお
いて転送電極が光電変換部を形成することなく基体を覆
った状態に形成されており、転送電極の開口部が形成さ
れないことから開口部の周縁の段差もできないため、開
口部の周辺の段差、形状に起因する遮光膜のカバレージ
の悪化が防止され、カバレージの良好な遮光膜が得られ
る。また転送電極を加工する際に用いるマスクパターン
をOPB領域のみ変更するだけで製造可能であり、工程
数が増えない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る固体撮像素子
の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は本
発明に係る第1実施形態の要部を示す概略平面図であ
り、センサ部におけるOPB領域を示したものである。
図1に示すようにこのCCD固体撮像素子は、OPB領
域領域において、転送電極4によって形成される開口部
5の形状が前述した従来例と相違している。すなわちこ
の固体撮像素子において、有効画素領域とその周辺に設
けられたOPB領域とに分離されたセンサ部では、本発
明の基体となるSi基板11の縦横に、従来と同様、縦
横それぞれに所定間隔をあけて島状に多数の光電変換部
12が配設されているとともに、光電変換部12の縦方
向の列に沿ってライン状に垂直レジスタ部13が形成配
置されている。
【0015】またSi基板11上には、垂直レジスタ部
13の直上位置と光電変換部12の縦方向の所定間隔部
の直上位置とに連続して、つまり光電変換部12を外方
に臨ませるよう開口した状態にポリシリコン(Poly−S
i)からなる転送電極4が形成されている。なお、転送
電極4とSi基板11との間には、例えば酸化シリコン
(SiO2 )からなるゲート絶縁膜(図示略)が介装さ
れている。
【0016】この転送電極4は有効画素領域、OPB領
域のいずれにおいても、横方向に配列された光電変換部
12の列の一列毎に第1電極4aと第2電極4bとを有
して構成されている。第1電極4a、第2電極4bはそ
れぞれ、光電変換部12の横方向の列に沿って連続して
形成されてなり、また光電変換部12の縦方向に交互に
形成されている。このとき第2電極4bは、光電変換部
12の縦方向の辺の略中間位置と光電変換部12の縦方
向の所定間隔部位置にて、絶縁膜(図示略)を介して前
後の第1電極4a上にオーバーラップするように設けら
れている。また有効画素領域において、これら第1電極
4a、第2電極4bはそれぞれ、従来と同様に転送電極
4の開口部5の周辺をなす辺が直線状であり、かつ隣接
する2辺がなす開口部5側の角度が直角となるように形
成されている。つまり有効画素領域において転送電極4
の開口部5は、平面視略矩形状に形成されている。
【0017】一方、OPB領域において第1電極4a、
第2電極4bはそれぞれ、転送電極4の開口部5の周縁
を形成する辺が直線状であり、かつ隣接する2辺がなす
開口部5側の角度が鈍角となるように形成されている。
つまり転送電極4の開口部5の周縁は、鈍角をなす2辺
からなる直線部によって形成されている。ここでは図1
に示すように、開口部5の平面形状が8角形となるよう
に形成されている。そして、有効画素領域およびOPB
領域の転送電極4を覆うようにしてSi基板11上に
は、従来と同様、有効画素領域における光電変換部12
以外への光の入射を遮断するようにAlの遮光膜(図示
略)が層間絶縁膜(図示略)を介して形成されている。
【0018】上記のごとく構成されたCCD固体撮像素
子を形成する場合には、転送電極4の第1電極4aおよ
び第2電極4bを加工する際に用いるマスクパターンを
OPB領域の部分のみ変更する以外は従来と同様のプロ
セスを踏む。すなわち、まずイオン注入法等によってS
i基板11に垂直レジスタ部13を形成し、次いでSi
基板11表面に例えば熱酸化法によってゲート絶縁膜を
形成する。
【0019】続いてCVD法によってSi基板11全面
にPoly−Si膜を形成し、リソグラフィおよびエッチン
グによりPoly−Si膜をパターニングして第1電極4a
を形成する。前述したようにこの加工に用いるマスクに
は、OPB領域において上記した開口部5が形成される
ようなパターンを有するマスクを用いる。続いて第1電
極4aの表面に絶縁膜を形成した後、Si基板11上に
Poly−Si膜を形成し、その後リソグラフィおよびエッ
チングによりこのPoly−Si膜をパターニングして第2
電極4bを形成する。ここでも、加工に用いるマスクに
は、OPB領域において上記した開口部5が形成される
ようなパターンを有するマスクを用いる。
【0020】次に、イオン注入法等によって転送電極4
に対してセルフアラインでSi基板11に不純物を打ち
込んで光電変換部12を形成し、この後、Si基板11
全面に層間絶縁膜を形成する。そしてスパッタリング法
によって層間絶縁膜上にAlを成膜した後、有効画素領
域における光電変換部12位置のAl膜に開口を形成し
て遮光膜を形成する。
【0021】このように形成されるCCD固体撮像素子
では、OPB領域における転送電極4の開口部5の周縁
が、鈍角をなす2辺からなる直線部によって形成されて
いるため、スパッタリング法によってAl膜を成膜する
際、従来の略直角な隅部を有する開口部に比較して、A
lのスパッタ粒子が開口部5の隅部に容易に回り込んで
付着する。その結果、開口部5の周縁においてカバレー
ジの良好な遮光膜を形成できる。よって、OPB領域で
の遮光膜の遮光性を向上することができるので、OPB
領域の暗電流成分のみを信号とした黒信号レベルを安定
して得ることができ、有効画素領域の信号を常に正確に
処理できる。
【0022】またOPB領域のみ転送電極4の開口部5
の形状を変更しているため、CCD固体撮像素子の基本
特性を変化させることなく、OPB領域への光透過を抑
制することができる。またOPB領域において暗電流
は、その多くが光電変換部12よりも垂直レジスタ部1
3にて発生することから、OPB領域の垂直レジスタ部
13上に転送電極4が形成されていれば、上記のごとく
開口部5の形状を変更しても暗電流成分を信号とした黒
信号レベルを得ることができる。さらに、プロセスの大
幅な変更および追加工程が不要であり、第1電極4aお
よび第2電極4bを加工する際に用いるマスクパターン
を変更する以外は従来と同様のプロセスで製造できる。
したがって、この実施形態のCCD固体撮像素子は、工
程数を増加させることなく形成でき、しかも色ズレ等が
発生しない画質の優れたものとなる。
【0023】なお、上記実施形態では転送電極4の開口
部5の周縁が、鈍角をなす2辺からなる直線部によって
形成されている場合について説明したが、Alのカバレ
ージを改善できれば、この例に限定されないのはもちろ
んである。OPB領域は、有効画素領域のように光電変
換部12と垂直レジスタ部13との間に形成されるリー
ドアウトゲート(ROG)長の変化による読み出し電圧
の変動やブルーミングマージンの変動等に対する考慮を
行わなくてよいので、開口部5の形状を選択する自由度
が高い。
【0024】例えば図2に示すように、転送電極4の開
口部5の周縁が、外方に湾曲する曲線からなる曲線部と
鈍角をなす2辺からなる直線部とによって形成されてい
てもよく、外方に湾曲する曲線からなる曲線部によって
のみ形成されていてもよい。転送電極4の開口部5の周
縁が曲線部によって形成されれば、Alのスパッタ粒子
がより付着し易くなるので、OPB領域おけるAlのカ
バレージを一層改善することができる。
【0025】また上記実施形態では、本発明をゲート絶
縁膜がSiO2 からなるMOS構造のCCD固体撮像素
子に適用した例を説明したが、その他の構造のCCD固
体撮像素子に適用することもできる。例えば水素を透過
しない窒化シリコン(SiN)膜をゲート絶縁膜に有し
ていることから、Si界面準位低減のための水素アニー
ルの邪魔にならないよう、転送電極を形成するPoly−S
iとともにゲート絶縁膜を除去して、転送電極の開口部
を形成することが必要である、いわゆるMONOS構造
のCCD固体撮像素子にも好適である。この素子の場合
には、OPB領域における転送電極の開口部の面積を最
適化することでダーク段差を相殺することができる。
【0026】さらに上記実施形態では、OPB領域のみ
転送電極4の開口部5の形状を変更する場合を説明した
が、OPB領域とともに有効画素領域においても開口部
の形状を同様に変更してもよい。ただし、この場合に
は、光電変換部12の受光量や垂直レジスタ部13の取
り扱い電荷量等に考慮して開口部5の形状を設定する。
有効画素領域における転送電極4の開口部5の形状を、
OPB領域と同様に変更した場合には、有効画素領域に
おいても遮光膜の遮光性を向上できるので、光が遮光膜
を透過して有効画素領域の垂直レジスタ部13に入射す
ることによるスミアの発生を防止することができる。ま
た第1電極4aおよび第2電極4bを加工する際に用い
るマスクパターンをOPB領域とともに有効画素領域に
おいても変更すればよいので、工程数を増加させること
なく製造することができる。
【0027】ところで、前述したようにOPB領域は、
読み出し電圧の変動やブルーミングマージンの変動等に
対する考慮を行わなくてよい領域であるので、例えばゲ
ート絶縁膜が水素アニールの邪魔をしないMOS構造の
CCD固体撮像素子であれば、本発明の第2実施形態を
示す図3のように、転送電極4を、OPB領域において
は開口部5を形成することなくSi基板11を完全に覆
った状態に形成し、有効画素領域においては光電変換部
12位置が従来と同様に開口した状態に形成することも
できる。転送電極4をこのように形成すると、転送電極
4の形成後に行うイオン注入の際に、OPB領域に不純
物が導入されず光電変換部12が形成されないが、前述
のごとくOPB領域において暗電流は、その多くが光電
変換部12よりも垂直レジスタ部13にて発生すること
から、Si基板11を完全に覆った状態に転送電極4を
形成しても必要とする黒信号レベルを得ることができ
る。
【0028】図3に示した構造のCCD固体撮像素子で
は、転送電極4の開口部が形成されないことから開口部
の周縁の段差ができず、電荷を垂直転送するために必要
とされる第1電極4aと第2電極4bとのオーバーラッ
プによって発生する段差を有するのみである。したがっ
て、転送電極4の開口部に起因するAlのカバレージの
悪化を確実に防止できるので、OPB領域での遮光膜の
遮光性を一層向上させることができる。また第1実施形
態と同様、第1電極4aおよび第2電極4bを加工する
際に用いるマスクパターンを変更するだけでよいので、
工程数の増加を防止することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
に係る固体撮像素子によれば、転送電極の開口部の周縁
が、外方に湾曲する曲線部または鈍角をなす2辺からな
る直線部によって形成されているので、開口部の隅部に
おいてもスパッタ粒子を容易に付着させることができ、
遮光性が向上した遮光膜を得ることができる。よってO
PB領域において、暗電流成分のみを信号とした黒信号
レベルを安定して得ることができることから、有効画素
領域の信号を常に正確に処理できるので、色ズレ等の発
生を防止することができる。また有効画素領域におい
て、光が遮光膜を透過して有効画素領域の垂直レジスタ
部に入射することによるスミアの発生を防止することが
できるので、画質の低下を防止することができる。また
転送電極の開口部のみの変更であることから、転送電極
を加工する際に用いるマスクパターンを変更するだけ
で、工程数を増やすことなく製造することができる。
【0030】請求項2記載の発明では、OPB領域にお
いて転送電極が光電変換部を形成することなく基体を覆
った状態に形成されており、開口部が形成されないこと
からその周縁の段差ができないため、遮光性が一層向上
した遮光膜を得ることができる。したがって、画質の優
れた固体撮像素子となる。また転送電極を加工する際に
用いるマスクパターンをOPB領域のみ変更するだけ
で、工程数を増やすことなく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固体撮像素子の第1実施形態の要
部を示す概略平面図である。
【図2】第1実施形態の変形例の要部を示す概略平面図
である。
【図3】本発明に係る固体撮像素子の第2実施形態の要
部を示す概略平面図である。
【図4】従来の固体撮像素子を説明するための要部断面
図である。
【図5】従来の固体撮像素子を示す要部平面図である。
【符号の説明】
4 転送電極 5 開口部 11 Si基板 12 光電変換部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効画素領域と光学的黒領域とに分離さ
    れるセンサ部を備えてなり、 前記センサ部が、基体の縦横に、縦横それぞれに所定間
    隔をあけて島状に配設された多数の光電変換部と、 前記基体上に、前記光電変換部を外方に臨ませるよう開
    口した状態に形成された転送電極と、 前記転送電極を覆って前記基体上に形成され、前記有効
    画素領域における光電変換部以外への光の入射を遮断す
    る遮光膜とを有して構成される固体撮像素子において、 前記転送電極の開口部の周縁が、外方に湾曲する曲線か
    らなる曲線部または鈍角をなす2辺からなる直線部によ
    って形成されてなることを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 有効画素領域と光学的黒領域とに分離さ
    れるセンサ部を備えてなり、 前記センサ部が、前記有効画素領域にて基体の縦横に、
    縦横それぞれに所定間隔をあけて島状に配設された多数
    の光電変換部と、 前記基体上に形成された転送電極と、 前記転送電極を覆って前記基体上に形成され、前記有効
    画素領域における光電変換部以外への光の入射を遮断す
    る遮光膜とを有して構成される固体撮像素子において、 前記転送電極は、前記有効画素領域における前記光電変
    換部位置が開口し、前記光学的黒領域においては光電変
    換部を形成することなく基体を覆った状態に形成されて
    いることを特徴とする固体撮像素子。
JP7290716A 1995-11-09 1995-11-09 固体撮像素子 Pending JPH09135016A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207082A (ja) * 2000-01-26 2001-07-31 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 親水性材料

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JP2001207082A (ja) * 2000-01-26 2001-07-31 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 親水性材料

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