JPH09134631A - 電気絶縁体の製造方法及び製造装置 - Google Patents

電気絶縁体の製造方法及び製造装置

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JPH09134631A
JPH09134631A JP28970595A JP28970595A JPH09134631A JP H09134631 A JPH09134631 A JP H09134631A JP 28970595 A JP28970595 A JP 28970595A JP 28970595 A JP28970595 A JP 28970595A JP H09134631 A JPH09134631 A JP H09134631A
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electrically insulating
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JP28970595A
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Takashi Hitomi
隆 人見
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KAWAMURA IND
Kawamura Sangyo Co Ltd
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KAWAMURA IND
Kawamura Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚の電気絶縁紙を重ね合わせて電気絶縁体
を製造する際に、作業性が良く、また、重ね合わされた
電気絶縁紙がいずれの方向にもずれたりすることのない
ようにする。 【解決手段】 第1及び第2の供給手段17及び18は
第1及び第2の電気絶縁紙20及び21を連続的に矢印
A方向に搬送されるように供給する。回収手段28は両
面接着テープ23の剥離紙22を反矢印A方向に移動さ
せながら回収しつつ、この剥離紙22により検知棒27
が反矢印A方向に移動される。検知棒27の移動長さが
所定長さに達すると駆動ローラ31は停止し、剥離紙2
2は移動されなくなる。このとき、第1及び第2の電気
絶縁紙20及び21は連続的に搬送されるため、検知棒
27は矢印方向に移動し、再び回収手段28は駆動す
る。一方、接合手段24を通過した第1及び第2の電気
絶縁紙20及び21は幅狭の両面接着テープ23により
接着されて帯状の電気絶縁体26となって巻取手段によ
り巻き取られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚の電気絶縁紙
を重ね合わせて形成された各種電気機器の電気絶縁体の
製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、例えば回転電気
機器の固定子或いは回転子に設けられた電機子巻線を構
成するコイルとスロットとの絶縁のために、図5に示す
ように、断面U字状をなるスロット絶縁体1が鉄心2の
スロット2a内に嵌め込まれている。このスロット絶縁
体1としては、1枚の電気絶縁紙からなるものの他、高
温高圧下においても十分絶縁耐性を保持することができ
るように2枚の電気絶縁紙を重ね合わせて形成されたも
のが使用されている。後者の場合、絶縁性を高めるため
に2枚の電気絶縁紙は出来るだけ接着部分を少なくし
て、或いは接着することなく重ね合わせることが一般に
行われており、このようなスロット絶縁体として、図6
に示すものが挙げられる。
【0003】図6に示すスロット絶縁体3は、幅広の電
気絶縁紙4に幅狭の電気絶縁紙5を両者の中心を略一致
させるように重ね合わせ、前記幅広の電気絶縁紙4の両
側縁部を前記幅狭の電気絶縁紙5側に折り返して形成さ
れている。この折り返した部分であるカフス部6は、前
記幅狭の電気絶縁紙5が図示左右方向にずれることを防
止すると共に、図5に示すスロット絶縁体1同様にスロ
ット絶縁体3が鉄心2のスロット2a内に挿入されたと
き該スロット2aの外に位置して、図示しないコイル端
と鉄心2との絶縁を行っている。
【0004】このようなスロット絶縁体3の製造方法
は、例えば帯状の幅広の電気絶縁紙の上面に帯状の幅狭
の電気絶縁紙を重ね合わせ、両縁部を折り返して帯状の
電気絶縁体を形成し、この電気絶縁体を所定長さ寸法に
切断することにより一度に多数個のスロット絶縁体が形
成できる方法がとられている。しかしながら、上記スロ
ット絶縁体3は、カフス部6により図示左右方向のずれ
は防止されているが、図6に示すように、U字状に折り
曲げる際に折り曲げ方向に両電気絶縁紙4,5がずれて
しまうことが往々にしてあり、作業が面倒であった。
【0005】一方、図7に示すスロット絶縁体7も供さ
れている。これは、同一幅の2枚の電気絶縁紙8,8を
重ね合わせ、周縁部のうち対向縁部を接着テープ9で固
着したもので、これによりいずれの方向にもずれること
を防止できる。このようなスロット絶縁体7の製造方法
としては、例えば幅を同じくする2枚の帯状の電気絶縁
紙を長手方向に重ね合わせ、両縁部を接着テープで挟み
込んで固着して電気絶縁体を形成し、これを所定寸法に
切断する方法がとられる。しかしながら、この方法によ
ると、両縁部を接着テープで挟み込むという作業は手間
がかかり作業性が悪かった。また、この場合、カフス部
を形成することができないため、コイル端と鉄心との絶
縁能力が劣るという欠点があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、第1に、2枚の電気絶縁紙を重ね合わ
せて電気絶縁体を製造する際の作業性が良く、また、重
ね合わされた電気絶縁紙がいずれの方向にもずれたりす
ることのない電気絶縁体の製造方法を提供するにあり、
第2に、そのような電気絶縁体の製造装置を提供するに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気絶縁体の製
造方法は、帯状の第1及び第2の電気絶縁紙を重ね合わ
せて接着することにより電気絶縁体を製造する方法であ
って、前記第1及び第2の電気絶縁紙よりも幅寸法が著
しく小で且つ一方の接着面に剥離紙を有する帯状の両面
接着テープを用い、この両面接着テープの他方の接着面
が前記第1の電気絶縁紙に接着された状態でその第1の
電気絶縁紙を長手方向に搬送し、前記両面接着テープの
一方の接着面から剥離紙を剥離しながらその一方の接着
面を前記第1の電気絶縁紙と同方向に搬送されてくる第
2の電気絶縁紙に接着するようにしたことを特徴とする
ものである(請求項1)。
【0008】このとき、第1の電気絶縁紙の幅寸法を第
2の電気絶縁紙のそれよりも小となるように設定し、両
電気絶縁紙を長手方向中心線が略一致するように重ね合
わせるようにすると良い(請求項2)。
【0009】また、本発明の電気絶縁体の製造装置は、
帯状の第1及び第2の電気絶縁紙を重ね合わせて接着す
ることにより電気絶縁体を製造する装置であって、前記
第1及び第2の電気絶縁紙よりも幅寸法が著しく小で且
つ一方の接着面に剥離紙を有する帯状の両面接着テープ
と、この両面接着テープの他方の接着面が前記第1の電
気絶縁紙に接着された状態でその第1の電気絶縁紙を長
手方向に搬送されるように供給する第1の供給手段と、
前記第1の電気絶縁紙と共に搬送されている両面接着テ
ープの一方の接着面から剥離紙を剥離させる剥離手段
と、前記第2の電気絶縁紙を前記第1の電気絶縁紙と同
方向に搬送されるように供給する第2の供給手段と、前
記第1の電気絶縁紙と共に搬送されてくる両面接着テー
プの一方の接着面に前記第2の電気絶縁紙を接合させる
接合手段とを具備してなるものである(請求項3)。
【0010】この場合、剥離手段は、両面接着テープの
一方の接着面から剥離された剥離紙をその搬送方向と逆
方向に移動させる回収手段と、前記第1の電気絶縁紙の
搬送経路に設けられ前記両面接着テープから剥離された
剥離紙が掛け渡されてその剥離紙の剥離部分の変化に応
じて前記搬送経路上を移動可能な検知棒と、この検知棒
の移動に応動し前記回収手段による剥離紙の移動長さが
第1の電気絶縁紙の搬送長さより一定量上回るごとに前
記回収手段を停止させるスイッチ手段とから構成すると
良い(請求項4)。
【0011】そして、検知棒は、支点を中心に前進位置
と後退位置との間を往復運動可能であり、スイッチ手段
は、前記検知棒の前進位置への回動に応じて回収手段を
作動させ、後退位置への回動に応じて前記回収手段を停
止させるようになっており、回収手段は、剥離紙を第1
の電気絶縁紙の搬送速度よりも大なる速度で移動させる
ようになっていることが望ましい(請求項5)。
【0012】また、検知棒を、弾性材によって形成する
と良い(請求項6)。このとき、第1の電気絶縁紙の幅
寸法を第2の電気絶縁紙のそれよりも小となるように設
定し、両電気絶縁紙を長手方向中心線が略一致するよう
に重ね合わせると良い(請求項7)。そして、第1及び
第2の電気絶縁紙は、長手方向の中心部が両面接着テー
プにより接着されるようになっていると良い(請求項
8)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1ないし図4を参照して説明する。まず、図4は、本
実施例に係るスロット絶縁体11の全体構成を示してお
り、このスロット絶縁体11は、例えば回転電機の固定
子や回転子のスロット絶縁のために用いられるものでス
ロットの形状(図5参照)に合わせて断面U字状に折曲
げられている。スロット絶縁体11は、内側に位置する
第1の電気絶縁紙12と、外側に位置して前記第1の電
気絶縁紙11に両面接着テープ13を介して接着された
第2の電気絶縁紙14とから構成され、第2の電気絶縁
紙14は第1の電気絶縁紙12より幅狭に形成されてい
る。両面接着テープ13は幅寸法が両電気絶縁紙12,
14より著しく小さく、両電気絶縁紙12,14の幅方
向中心に位置するように折曲げ方向に渡って接着されて
いる。また、スロット絶縁体11の両端部には、第1の
電気絶縁紙12の両縁部が第2の電気絶縁紙14側に折
曲げられてカフス部15,15が形成されている。
【0014】次に、上記構成のスロット絶縁体11を製
造する製造装置及び製造方法について説明する。尚、上
記スロット絶縁体11は、両縁部にカフス部が形成され
た帯状の電気絶縁体を所定長さ寸法に切断し、U字状に
折曲げることにより形成されるもので、後述する製造装
置は帯状の電気絶縁体を製造するものである。
【0015】図示しない電気絶縁体の製造装置のベース
には、作業台16及び帯状の電気絶縁体の構成材料を供
給する3個の供給手段17〜19が設けられている。前
記3個の供給手段17〜19のうち、まず、第1の供給
手段17は、第1の帯状の電気絶縁紙20を図中矢印A
で示す長手方向に搬送されるように作業台16の上に供
給するもので、作業台16の搬入側、この場合図示右側
に設けられている。また、第2の供給手段18は、前記
第1の電気絶縁紙20より幅狭で帯状の第2の電気絶縁
紙21を長手方向に搬送されるように作業台16の上に
供給するもので、第1の供給手段17の上方に設けられ
ている。そして、第3の供給手段19は、前記第1及び
第2の電気絶縁紙20,21より幅寸法が著しく小で且
つ一方の接着面に剥離紙22を有する帯状の両面接着テ
ープ23を供給するもので、前記第1の供給手段17の
下方に設けられている。
【0016】これら3個の供給手段17〜19は、帯状
の第1及び第2の電気絶縁紙20及び21並びに両面接
着テープ23が巻回された回転可能なリールから構成さ
れている。
【0017】前記第3の供給手段19により供給される
両面接着テープ23は、この場合、第1の電気絶縁紙2
0が第1の供給手段17により供給される前に、他方の
接着面が第1の電気絶縁紙20の上面の略中央部に接着
されるようになっており、これにより、第1の供給手段
17は第1の電気絶縁紙20と共に両面接着テープ23
を供給する。尚、第1の電気絶縁紙20は、予め両面接
着テープ23が接着された状態で第1の供給手段17に
より供給されるようになっていても良い。
【0018】また、作業台16には搬送経路の途中部位
に位置して接合手段24が設けられている。接合手段2
4は、第1の電気絶縁紙20と共に搬送されてくる両面
接着テープ23の一方の接着面に第2の電気絶縁紙21
を接合させるもので、このとき両面接着テープ23の剥
離紙22は、後述する剥離手段25により剥離されてい
る。この接合手段24は、図示はしないが前記第1及び
第2の電気絶縁紙20及び21の厚さと略同一高さの筒
状の接合部を有しており、この接合部に第1及び第2の
電気絶縁紙20及び21が挿通されると、両面接着テー
プ23を介して接着された状態の電気絶縁体26となっ
て接合手段(接合部)24から搬出される。
【0019】尚、図示はしないが、作業台16上であっ
て上記接合手段24より搬出側には折曲手段及び巻取手
段が順に配設されている。折曲手段は、上記接合手段2
4を通過した電気絶縁体26のうち、第1の電気絶縁紙
20に、第2の電気絶縁紙21が重ね合わされていない
両縁部20a,20aを該第2の電気絶縁紙21側に折
曲げてカフス部を形成するものである。また、巻取手段
は、前記折曲手段によりカフス部が形成された帯状の電
気絶縁体26を順次巻き取る例えば巻取リールで、巻取
手段により帯状の電気絶縁体26が巻き取られることに
より、第1及び第2の供給手段17及び18により供給
される第1及び第2の電気絶縁紙20及び21は長手方
向(矢印A方向)に搬送されることになる。従って、こ
の場合、巻取手段は搬送手段にもなる。
【0020】さて、前記した剥離手段25について詳述
する。剥離手段25は、搬送経路上に前記接合手段24
より搬入側に位置して作業台16に設けられた検知棒2
7と、前記第1の供給手段17を挟んで作業台16の反
対側に位置して図示しないベース上に設けられた回収手
段28とから構成されている。
【0021】検知棒27は、針金等の弾性材から形成さ
れており、図2に示すように、支持軸(支点)27aに
より作業台16に支承されている。即ち、検知棒27
は、支持軸27aを中心として搬送方向の前進位置(D
点)と反搬送方向の後退位置(C点)との間を往復運動
可能に設けられており、そして、検知棒27には常には
D点方向への付勢力が作用されている。この検知棒27
には、第1の電気絶縁紙20上の両面接着テープ23か
ら剥離され回収手段28により搬送方向とは逆方向(以
下、反矢印A方向)に移動される剥離紙22が掛け渡さ
れ、この剥離紙22の移動に応じて往復移動するように
なっている。すなわち、後述するように、剥離紙22の
移動長さが第1の電気絶縁紙20の搬送長さを上回るに
つれて、検知棒27の先端部27bは後退位置であるC
点側に移動し、第1の電気絶縁紙20の搬送長さが剥離
紙22の移動長さを上回るにつれて先端部26bは前進
位置であるD点側に移動する。
【0022】一方、前記回収手段28は、駆動モータ2
9により平ベルト30を介して回転される駆動ローラ3
1と、この駆動ローラ31に接触状態に設けられた押え
ローラ32とから構成されている。そして、駆動ローラ
31と押えローラ32との間に剥離紙22を挟んだ状態
で駆動モータ29により駆動ローラ31を矢印E方向に
回転させると、剥離紙22は反矢印A方向に移動され
る。そして、剥離紙22の移動速度は、前記巻取手段に
よる第1及び第2の電気絶縁紙20,21の搬送速度よ
りも大となるように設定されている。
【0023】また、駆動モータ29は、図2に示すよう
に前記検知棒27の近傍、この場合検知棒27より図示
右側で、支持軸27aと搬送経路との間に位置して設け
られたスイッチ手段たるマイクロスイッチ33により制
御される。このマイクロスイッチ33は、開閉機構をケ
ース内に収容してなり、このケースには前記検知棒27
の側面に向かって突出する操作子33aが設けられてい
る。そして、巻取手段及び駆動モータ29が駆動してい
るとき、剥離紙22の移動長さが第1の電気絶縁紙20
の搬送長さより一定量上回ると、この場合検知棒27の
先端部27bがC点に達すると、検知棒27によりマイ
クロスイッチ33の操作子33aが押圧されてそのマイ
クロスイッチ33がオフすることにより駆動モータ29
が停止する。一方、駆動モータ29が停止した状態で
は、巻取手段により第1の電気絶縁紙20が搬送される
ことに伴って検知棒27は付勢力によりB点側に移動す
るため、検知棒27は操作子33aから離れてマイクロ
スイッチ33がオンすることにより駆動モータ29が回
転を再開する。
【0024】尚、検知棒27の支持軸27a側端部の図
示右側に位置して設けられたスイッチ手段34は、剥離
紙22即ち両面接着テープ23が無くなったことを検知
するもので、検知棒27の先端部27bがF点に移動さ
れて検知棒27により操作子34aが押圧されるとオフ
して第1及び第2の電気絶縁紙20及び21の搬送を停
止させるマイクロスイッチである。また、35は、第1
の供給手段17から供給される第1の電気絶縁紙20が
無くなったとき、巻取手段を停止させるマイクロスイッ
チ、36は第2の供給手段18から供給される第2の電
気絶縁紙21が無くなったとき巻取手段を停止させるマ
イクロスイッチである。
【0025】次に、本実施例の作用である上記製造装置
における電気絶縁体26の製造工程について説明する。
初めに装置を駆動させる前に行う準備工程について説明
する。まず、リールに巻回された、帯状の第1の電気絶
縁紙20、第2の電気絶縁紙21及び帯状の両面接着テ
ープ23をそれぞれ第1、第2及び第3の供給手段17
〜19にセットする。そして、第1の電気絶縁紙20の
上面の略中央に両面接着テープ23の他方の接着面を接
着させた状態で該第1の電気絶縁紙20を、検知棒27
の下を通しながら矢印A方向に引き出しておく。
【0026】次に、検知棒27より接合手段24側に位
置する第1の電気絶縁紙20の両面接着テープ23から
剥離紙22を剥離させ、検知棒27に掛け渡す。そし
て、この剥離紙22を反矢印A方向に引っ張りながら回
収手段28まで引き出し、剥離紙22の端部を駆動ロー
ラ31と押えローラ32との間に挟み込んでおく。従っ
て、前記検知棒27の下を通して引き出された第1の電
気絶縁紙20の長さは、剥離紙22が回収手段28に到
達するに十分な長さとなっている。このとき、検知棒2
7の位置はB点にあり、マイクロスイッチ33はその操
作子33aが検知棒27により押圧されてオフしている
ものとする。
【0027】さらに、第2の供給手段18から第2の電
気絶縁紙21を引き出し、この第2の電気絶縁紙21
を、剥離紙22が剥離されている第1の電気絶縁紙20
の上に、長手方向中心を略一致させて重ね合わせる。そ
の後、両面接着テープ23を間に挟んで重ね合わされた
第1及び第2の電気絶縁紙20及び21を、接合手段2
4を通過させ、図示しない折曲手段によりカフス部が形
成された帯状の電気絶縁体26を形成し、この帯状の電
気絶縁体26を巻取手段に巻回する。
【0028】以上の状態で、製造装置を駆動させると、
巻取手段が回転して第1及び第2の供給手段17及び1
8から第1及び第2の電気絶縁紙20及び21が連続的
に引き出されて矢印A方向に搬送される。一方、検知棒
27はB点に位置するからマイクロスイッチ33はオフ
で回収手段28の駆動モータ29は停止しており、第1
及び第2の電気絶縁紙20及び21の矢印A方向への搬
送に伴って剥離紙22の剥離開始位置も矢印A方向に移
動し、これに応じて検知棒27も矢印A方向に回動す
る。
【0029】この場合、検知棒27がB点から外れる
と、検知棒27によるマイクロスイッチ33の操作子3
3aに対する押圧力が解除されてマイクロスイッチ33
がオンするようになるが、このマイクロスイッチ33の
オンにより駆動モータ29が通電されて回転するには若
干の応答遅れがあるので、実際に駆動モータ29が回転
開始した頃には、検知棒27はD点まで回動しているこ
とになる。そして、駆動モータ29が回転すると、回収
手段17の駆動ローラ31が矢印E方向に回転されて剥
離紙22が反矢印A方向に移動される。このとき、剥離
紙22の移動速度は両電気絶縁紙20,21の搬送速度
より大であるため、剥離紙22の剥離開始位置が反矢印
A方向に移動することになり、この結果、図3に示すよ
うに検知棒27がD点からC点に向かって回動する。
【0030】検知棒27がB点まで回動されると、マイ
クロスイッチ33は検知棒27により操作子33aが押
圧されてオフし、駆動モータ29を断電して停止させる
ようになるが、マイクロスイッチ33のオフにより駆動
モータ29が停止するには若干の応答遅れと駆動モータ
29の惰性回転とがあるので、実際に駆動モータ29が
停止した頃には、検知棒27はC点まで回動しているこ
とになる。そして、駆動モータ29が停止すると、剥離
紙22の反矢印A方向への移動が停止され、逆に、両電
気絶縁紙20,21が矢印A方向に搬送されることによ
り、剥離紙22の剥離開始位置も矢印A方向に移動す
る。
【0031】この結果、検知棒27は付勢力により、C
点からB点側へ回動する。検知棒27がC点よりB点を
経てD点に位置するときは、該検知棒27はマイクロス
イッチ33の操作子33aを押圧しないので、駆動モー
タ29が再び駆動する。そして、再び検知棒27がB点
を越えC点に達すると、操作子33aを押圧するので、
駆動モータ29が停止する。
【0032】上記のように駆動モータ29により駆動ロ
ーラ31が断続的に駆動し、検知棒27の往復運動が繰
り返されている間、巻取手段は連続的に駆動しているた
め、剥離紙22が剥離されると同時に、第2の電気絶縁
紙21が重ね合わされた第1の電気絶縁紙20は、接合
手段24を通過し、折曲手段により第1の電気絶縁紙2
0の両縁部が折曲げられて帯状の電気絶縁体26となっ
て巻取手段により巻き取られる。
【0033】尚、製造装置が駆動しているとき、剥離紙
22が第3の供給手段19から供給されなくなると、検
知棒27は、剥離紙22による支えがなくなるため、反
動でF点に移動し、その結果、検知棒27によりマイク
ロスイッチ34の操作子34aが押圧されて製造装置が
停止する。第1及び第2の電気絶縁紙20及び21がな
くなったときのマイクロスイッチ35及び36の動作も
同様である。
【0034】第1の電気絶縁紙20の上面に接着された
両面接着テープ23から剥離紙22を剥離する際、前記
第1の電気絶縁紙20の搬送速度と前記剥離紙22の移
動速度とが同一であれば、両者を常に搬送或いは移動さ
せて剥離紙22の剥離を行うことができる。本実施例の
製造装置においては、巻取手段により帯状の電気絶縁体
26を巻き取ることにより第1の電気絶縁紙20が搬送
されるという簡単な構成になっている一方、巻取手段の
回転速度が一定であっても、該巻取手段による電気絶縁
体26の巻取量が増加するにつれて、第1の電気絶縁紙
20の搬送速度が速くなる。この場合、第1の電気絶縁
紙20の搬送速度と剥離紙22の移動速度とを同期させ
ることは容易ではなく、また、同期させるためには製造
装置の製造コストが高くなってしまう。
【0035】一方、第1の電気絶縁紙20の搬送速度が
一定になるように構成することも考えられるが、この場
合も、搬送速度と移動速度とを同期する必要はあり、ま
た、巻取手段とは別に搬送手段を設けなければならない
ため、製造装置として、構成が複雑になる。
【0036】しかしながら、本実施例によれば、回収手
段28による剥離紙22の移動速度を、巻取手段による
第1の電気絶縁紙20の搬送速度よりも大とし、しか
も、剥離紙22の移動長さが第1の電気絶縁紙20の搬
送長さを一定量上回り、検知棒27がC点に位置すると
きは前記回収手段28を停止する構成にしたので、回収
手段28と巻取手段との同期を取る必要がなく、また、
巻取手段により第1の電気絶縁紙20を搬送させるよう
にしたので製造装置のコストダウンを図ることができ
る。また、検知棒27を弾性材により形成したので、剥
離紙22の移動に伴い検知棒27が往復運動する際に、
支持軸27aを中心とした検知棒27の回動が剥離紙2
2の移動に遅れる場合でも検知棒27の弾性力により追
従し得るので、比較的強度の小さい紙からなる剥離紙2
2を検知棒27により切ってしまうことがない。
【0037】そして、本実施例の製造装置及び製造方法
で製造された帯状の電気絶縁体26を、適当な長さに切
断することにより形成されたスロット絶縁体11は、第
1電気絶縁紙12と第2電気絶縁紙14とを両面接着テ
ープ13で接着しているので、スロット絶縁のために、
U字状に成形しても両電気絶縁紙12,14がずれるこ
とがなく、しかも、両面接着テープ13は両電気絶縁紙
12,14の間に、長手方向の略中心に貼付されている
ので、カフス部を形成するのに支障がない。また、両面
接着テープ13は両電気絶縁紙12,14の幅寸法に比
して著しく小であるため、両電気絶縁紙12,14を接
着することによる絶縁性の低下を極力抑えることができ
る。
【0038】尚、本発明は上記し且つ図面に示す実施例
に限られるものではなく、次のような拡張或いは変更が
可能である。第1及び第2の電気絶縁紙は同一幅でもよ
く、この場合、製造される帯状の電気絶縁体は、変圧器
の段間絶縁や回転電気機器の回転子或いは固定子の鉄心
に巻装された巻線の層間絶縁等に適用することができ
る。第1及び第2の電気絶縁紙間に接着される両面接着
テープは、一本に限らず複数本でもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
1の電気絶縁紙と第2の電気絶縁紙との間を両面接着テ
ープで接着して電気絶縁体を製造する構成としたので、
例えば、電気絶縁体をスロット絶縁のためにU字状に成
形しても両電気絶縁紙がずれることがない。しかも、両
面接着テープの幅寸法は両電気絶縁紙のそれよりも著し
く小であるため、両面接着テープで貼合わせることによ
る絶縁性の低下を極力防止できる。
【0040】また、本発明によれば、回収手段による剥
離紙の移動速度を、第1の電気絶縁紙の搬送速度よりも
大とし、しかも、剥離紙の移動長さが第1の電気絶縁紙
の搬送長さを一定量上回るごとに、前記回収手段を停止
する構成にしたので、前記剥離紙の移動速度と第1の電
気絶縁紙の搬送速度との同期を取る必要がなく、製造コ
ストを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気絶縁体の製造装置
の側面図
【図2】作業台に検知棒が配設されている部分を示す拡
大平面図
【図3】検知棒の往復運動を示す部分拡大縦断面図
【図4】スロット絶縁体の斜視図
【図5】スロット絶縁体を鉄心のスロットに挿入した様
子を示す図
【図6】従来例を示す図4相当図
【図7】他の従来例を示す図4相当図
【符号の説明】 11はスロット絶縁体、17は第1の供給手段、18は
第2の供給手段、20は帯状の第1の電気絶縁紙、21
は帯状の第2の電気絶縁紙、22は剥離紙、23は帯状
の両面接着テープ、24は接合手段、25は剥離手段、
26は電気絶縁体、27は検知棒、28は回収手段、3
3はマイクロスイッチ(スイッチ手段)を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の第1及び第2の電気絶縁紙を重ね
    合わせて接着することにより電気絶縁体を製造する方法
    において、 前記第1及び第2の電気絶縁紙よりも幅寸法が著しく小
    で且つ一方の接着面に剥離紙を有する帯状の両面接着テ
    ープを用い、 この両面接着テープの他方の接着面が前記第1の電気絶
    縁紙に接着された状態でその第1の電気絶縁紙を長手方
    向に搬送させ、 前記両面接着テープの一方の接着面から剥離紙を剥離し
    ながらその一方の接着面を前記第1の電気絶縁紙と同方
    向に搬送されてくる第2の電気絶縁紙に接着するように
    したことを特徴とする電気絶縁体の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の電気絶縁紙は、一方の幅
    寸法が他方のそれよりも小となるように設定され、 両電気絶縁紙は長手方向中心線が略一致するように重ね
    合わされるようになっていることを特徴とする請求項1
    記載の電気絶縁体の製造方法。
  3. 【請求項3】 帯状の第1及び第2の電気絶縁紙を重ね
    合わせて接着することにより電気絶縁体を製造する装置
    において、 前記第1及び第2の電気絶縁紙よりも幅寸法が著しく小
    で且つ一方の接着面に剥離紙を有する帯状の両面接着テ
    ープと、 この両面接着テープの他方の接着面が前記第1の電気絶
    縁紙に接着された状態でその第1の電気絶縁紙を長手方
    向に搬送されるように供給する第1の供給手段と、 前記第1の電気絶縁紙と共に搬送されている両面接着テ
    ープの一方の接着面から剥離紙を剥離させる剥離手段
    と、 前記第2の電気絶縁紙を前記第1の電気絶縁紙と同方向
    に搬送されるように供給する第2の供給手段と、 前記第1の電気絶縁紙と共に搬送されてくる両面接着テ
    ープの一方の接着面に前記第2の電気絶縁紙を接合させ
    る接合手段を具備してなる電気絶縁体の製造装置。
  4. 【請求項4】 剥離手段は、 両面接着テープの一方の接着面から剥離された剥離紙を
    その搬送方向と逆方向に移動させる回収手段と、 前記第1の電気絶縁紙の搬送経路に設けられ、前記両面
    接着テープから剥離された剥離紙が掛け渡されてその剥
    離紙の剥離部分の変化に応じて前記搬送経路上を移動可
    能な検知棒と、 この検知棒の移動に応動し前記回収手段による剥離紙の
    移動長さが第1の電気絶縁紙の搬送長さより一定量上回
    るごとに前記回収手段を停止させるスイッチ手段とから
    構成されていることを特徴とする請求項3記載の電気絶
    縁体の製造装置。
  5. 【請求項5】 検知棒は、支点を中心に前進位置と後退
    位置との間を往復運動可能であり、 スイッチ手段は、前記検知棒の前進位置への回動に応じ
    て回収手段を作動させ、後退位置への回動に応じて前記
    回収手段を停止させるようになっており、 回収手段は、剥離紙を第1の電気絶縁紙の搬送速度より
    も大なる速度で移動させるようになっていることを特徴
    とする請求項4記載の電気絶縁体の製造装置。
  6. 【請求項6】 検知棒は、弾性材によって形成されてい
    ることを特徴とする請求項4又は5記載の電気絶縁体の
    製造装置。
  7. 【請求項7】 第1及び第2の電気絶縁紙は、一方の幅
    寸法が他方のそれよりも小となるように設定され、 両電気絶縁紙は長手方向中心線が略一致するように重ね
    合わされるようになっていることを特徴とする請求項4
    又は5記載の電気絶縁体の製造装置。
  8. 【請求項8】 第1及び第2の電気絶縁紙は、長手方向
    の中心部が両面接着テープにより接着されるようになっ
    ていることを特徴とする請求項7記載の電気絶縁体の製
    造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115955072A (zh) * 2023-03-09 2023-04-11 邦迪智能装备(河南)有限公司 一种电机的绝缘纸端部翻折装置

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